JP7167729B2 - グロメット及びワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、グロメット及びワイヤハーネスに関するものである。
従来、車両などに配索されるワイヤハーネスとしては、車体のパネルに形成された貫通孔に挿通され、車両の内部において電気機器などに電気的に接続されるものが知られている。この種のワイヤハーネスには、車体のパネルの貫通孔における止水を行うグロメットが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
図10に示すように、従来のグロメット200は、筒部210と、筒部210よりも径方向外側に張り出して形成されたフランジ部220と、フランジ部220よりも外径が小径に形成された筒部230とが連なって構成されている。グロメット200は、例えば、車室外と車室内を仕切るパネル100に形成された貫通孔100Xに取り付けられる。グロメット200が貫通孔100Xに取り付けられた状態では、フランジ部220が貫通孔100Xに嵌合され、フランジ部220がパネル100に弾性的に密着される。また、グロメット200が貫通孔100Xに取り付けられた状態では、筒部210が車室外に配置され、筒部230が車室内に配置される。
グロメット200では、フランジ部220のうち車室内側に臨む部分の曲げ剛性を高めることにより、筒部230が屈曲された場合であっても、フランジ部220とパネル100との間に隙間が生じることを抑制している。
特開2015-42023号公報
ところが、グロメット200では、図中一点鎖線で示したように、車室外に配された筒部210が所定方向に屈曲されると、その屈曲に追従してフランジ部220のうち車室外側に臨む部分が変形させられる可能性がある。フランジ部220が変形すると、そのフランジ部220とパネル100との間に隙間が発生するおそれがある。フランジ部220とパネル100との間に隙間が発生すると、その隙間から水が浸入する可能性があり、防水性が低下するという問題がある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、防水性の低下を抑制するグロメット及びワイヤハーネスを提供することにある。
上記課題を解決するグロメットによれば、筒部と、前記筒部よりも拡径され、径方向内側に位置する内端部が前記筒部の一端部に連結されたフランジ部と、を有し、前記フランジ部の前記内端部は、前記筒部の外周面よりも径方向外側に張り出して形成され、前記筒部側に向く外側面と、前記外側面と反対側であって前記フランジ部の内部空間側に向く内周面とを有し、前記筒部の一端部と前記フランジ部の前記内端部との接続部分には、前記内端部の前記外側面よりも前記内端部の前記内周面側に凹む凹部が形成されている。
本発明のグロメットによれば、防水性の低下を抑制することができるという効果を奏する。
一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図。 一実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図。 一実施形態のグロメットを示す概略斜視図。 一実施形態のグロメットを示す概略断面図。 一実施形態のグロメットを示す拡大断面図。 一実施形態のグロメットを示す概略断面図。 変更例のグロメットを示す概略断面図。 変更例のグロメットを示す概略断面図。 変更例のワイヤハーネスを示す概略構成図。 従来のグロメットを示す概略断面図。
以下、一実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面は、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際とは異なる場合がある。
図1に示すワイヤハーネス10は、2個又は3個以上の電気機器(機器)を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両の前部に設置されたインバータ11と、そのインバータ11よりも車両の後方に設置された高圧バッテリ12とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両の床下等を通るように配索される。例えば、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部が車両の床下等の車室外を通るように配索される。インバータ11は、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータ(図示略)と接続される。インバータ11は、高圧バッテリ12の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリ12は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
ワイヤハーネス10は、1本又は複数本(ここでは、2本)の電線20と、電線20の両端部に取り付けられた一対のコネクタC1と、複数の電線20を一括して包囲する外装部材30とを有している。
各電線20の一端部はコネクタC1を介してインバータ11と接続され、各電線20の他端部はコネクタC1を介して高圧バッテリ12と接続されている。各電線20は、例えば、車両の前後方向に延びるように長尺状に形成されている。各電線20は、例えば、ワイヤハーネス10の配索経路に応じて、二次元状又は三次元状に曲げられるように形成されている。各電線20は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各電線20は、例えば、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよい。
図2に示すように、各電線20は、導体よりなる芯線21と、芯線21の外周を被覆する絶縁被覆22とを有する被覆電線である。芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚り線、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体(単芯線やバスバ等)や内部が中空構造をなす筒状導体(パイプ導体)などを用いることができる。また、芯線21としては、撚り線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。芯線21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。芯線21は、例えば、押出成形によって形成されている。
芯線21の長さ方向と直交する平面によって芯線21を切断した断面形状(つまり、横断面形状)は、任意の形状にすることができる。芯線21の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状や扁平形状に形成されている。
絶縁被覆22は、例えば、芯線21の外周面を全周に亘って密着状態で被覆している。絶縁被覆22は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆22は、例えば、芯線21に対する押出成形(押出被覆)によって形成することができる。
図1に示した外装部材30は、全体として長尺の筒状をなしている。外装部材30の内部空間には、複数の電線20が挿通されている。外装部材30は、例えば、複数の電線20の外周を全周に亘って包囲するように形成されている。外装部材30は、例えば、飛翔物や水滴から電線20を保護する。外装部材30としては、例えば、金属製又は樹脂製のパイプや、樹脂製のプロテクタ、樹脂等からなり可撓性を有するコルゲートチューブやゴム製の防水カバー又はこれらを組み合わせて用いることができる。金属製のパイプの材料としては、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。樹脂製のプロテクタやコルゲートチューブの材料としては、例えば、導電性を有する樹脂材料や導電性を有さない樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
図2に示すように、外装部材30は、コルゲートチューブ40と、グロメット50とを有している。
コルゲートチューブ40は、例えば、全体として複数の電線20の外周を一括して包囲する筒状をなしている。コルゲートチューブ40は、その長さ方向に沿って環状凸部41と環状凹部42とが交互に連設された蛇腹構造を有している。コルゲートチューブ40は、芯線21よりも可撓性に優れている。本実施形態のコルゲートチューブ40は、円筒状に形成されている。本実施形態のコルゲートチューブ40の材料としては、導電性を有さない樹脂材料が用いられる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
グロメット50は、例えば、全体として複数の電線20の外周を一括して包囲する筒状をなしている。グロメット50は、例えば、車体のパネル100に形成された貫通孔100Xに取り付けられる。ここで、パネル100は、例えば、防水の必要がある防水領域(例えば、車室外)と防水の必要が無い非防水領域(例えば、車室内)との間に位置するものである。すなわち、パネル100は、防水領域である車室外と非防水領域である車室内とを仕切るように設けられている。貫通孔100Xは、パネル100を厚さ方向に貫通するように形成されており、複数の電線20を挿通可能に形成されている。
グロメット50の材料としては、例えば、比較的硬度の高い弾性材料を用いることができる。弾性材料としては、例えば、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)等のゴムやエラストマを用いることができる。グロメット50は、防水領域である車室外側から非防水領域である車室内側に水が浸入しないように貫通孔100Xにおいて防水する機能と、複数の電線20を貫通孔100Xに固定する機能とを有している。
図3に示すように、本実施形態のグロメット50は、全体として円筒状に形成されている。グロメット50は、例えば、筒部60と、筒部60の端部に連結されたフランジ部70と、フランジ部70の筒部60に連結された端部とは反対側の端部に連結された筒部80とを有している。フランジ部70は、他の部分、つまり筒部60,80の外周よりも径方向外側に張り出して形成されている。フランジ部70は、例えば、筒部60,80の周方向の全周に亘って筒部60,80よりも径方向外側に突出するように形成されている。すなわち、フランジ部70の外径は、筒部60,80の外径よりも大径に形成されている。グロメット50は、例えば、筒部60とフランジ部70と筒部80とが連続して一体に形成された単一部品である。
図2に示すように、グロメット50がパネル100の貫通孔100Xに取り付けられた状態では、フランジ部70が貫通孔100Xに嵌合され、筒部60が車室外に配置され、筒部80が車室内に配置される。グロメット50(筒部60)の端部は、コルゲートチューブ40の端部に嵌合されている。例えば、筒部60の端部は、コルゲートチューブ40の端部の外側に嵌合されている。筒部60の端部がコルゲートチューブ40の端部に嵌合された状態では、グロメット50の内部空間とコルゲートチューブ40の内部空間とが連通して、複数の電線20が挿通可能な通路が形成される。グロメット50の内部空間は、筒部60の内部空間60Xとフランジ部70の内部空間70Xと筒部80の内部空間80Xとが連通して構成されている。
フランジ部70は、グロメット50が貫通孔100Xに取り付けられた状態において、パネル100に弾性的に密着する構成になっている。フランジ部70は、例えば、全体として貫通孔100Xに整合した形の環板状をなしている。フランジ部70の径方向の寸法(つまり、厚み)は、例えば、筒部60,80の各々の厚みよりも厚く形成されている。
フランジ部70は、筒部60に連結する外側フランジ71と、筒部80に連結する内側フランジ72とを有している。グロメット50が貫通孔100Xに取り付けられた状態では、外側フランジ71が車室外に配置され、内側フランジ72が車室内に配置されている。
外側フランジ71は、例えば、内側フランジ72よりも外径寸法が大きく形成されている。外側フランジ71の厚みは、例えば、内側フランジ72の厚みよりも厚く形成されている。
内側フランジ72は、例えば、グロメット50の軸方向(長さ方向)の寸法が外側フランジ71よりも若干長く形成されている。内側フランジ72の外周面には、外側フランジ71側から筒部80に向かうに連れて外径寸法が小さくなるように傾斜した傾斜面72Aが形成されている。この傾斜面72Aを設けたことにより、貫通孔100Xにフランジ部70を嵌め込みやすくなっている。内側フランジ72は、筒部80に連結される端部73を有している。内側フランジ72の端部73は、例えば、内側フランジ72の他の部分よりも厚みが薄く形成されている。端部73は、例えば、外側フランジ71側から筒部80に向かうに連れて外径寸法及び内径寸法が小さくなるように傾斜して形成されている。
外側フランジ71と内側フランジ72との間には、貫通孔100Xの周縁部を構成するパネル100が嵌め込まれる溝部74が設けられている。溝部74にパネル100が嵌め込まれた状態では、車室外に向くパネル100の面に外側フランジ71が密着するとともに、車室内に向くパネル100の面に内側フランジ72が密着している。これにより、外側フランジ71と内側フランジ72との間にパネル100が弾性的に挟持される。このため、溝部74にパネル100が嵌め込まれると、グロメット50の軸方向への移動が規制される。
外側フランジ71は、車室外に向くパネル100の面に密着する取付面71Aと、その取付面71Aとは反対側の外側面71Bとを有している。外側面71Bは、筒部60側に向く面である。外側面71Bは、例えば、グロメット50の径方向に延びるように形成されている。本実施形態の外側面71Bは、グロメット50が貫通孔100Xに取り付けられた状態において、車室外に向くパネル100の面と平行して延びるように形成されている。また、外側フランジ71は、筒部60の一端部に連結される内端部75を有している。内端部75は、外側フランジ71のうち径方向内側に設けられた端部である。内端部75は、外側面71Bと、その外側面71Bとは反対側であってフランジ部70の内部空間70X側に向く内周面71Cとを有している。
図4に示すように、フランジ部70は、筒部60及び筒部80の各々よりも内径寸法が大きく形成されている。すなわち、フランジ部70の内部空間70Xの開口径は、筒部60の内部空間60X及び筒部80の内部空間80Xの各々の開口径よりも大径に形成されている。内部空間70Xは、外側フランジ71の内周面71Cと、内側フランジ72の内周面72Bとによって構成されている。外側フランジ71の内周面71Cは、例えば、筒部60側から内側フランジ72に向かうに連れて内部空間70Xの開口径が大きくなるように傾斜して形成されている。内側フランジ72の内周面72Bは、例えば、グロメット50の軸方向と平行に延びるように形成された部分と、筒部80に向かうに連れて内部空間70Xの開口径が小さくなるように傾斜した部分とを有している。
ここで、本明細書における「平行」、「直交」や「水平」は、厳密に平行、直交や水平の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行、直交や水平の場合も含まれる。また、本明細書では、グロメット50の各部における内部空間60X,70X,80Xに向く面を「内周面」と称し、グロメット50の各部における「内周面」とは反対側の面を「外周面」と称する。
筒部60は、例えば、フランジ部70と同軸上に形成されている。筒部60の内部空間60Xは、例えば、フランジ部70の内部空間70Xよりも開口径が小さく形成されている。筒部60の内部空間60Xは、例えば、筒部60の軸方向の全長に亘って概ね開口径が一定に形成されている。すなわち、筒部60は、その筒部60の軸方向の全長に亘って概ね内径寸法が一定に形成されている。
図2に示すように、筒部60は、コルゲートチューブ40の端部に接続される接続部61と、外側フランジ71の内端部75に連結される端部62(一端部)と、接続部61と端部62との間に配される中間部63とを有している。
接続部61は、コルゲートチューブ40の外周に嵌合可能な大きさの筒状に形成されている。本実施形態の接続部61は、円筒状に形成されている。接続部61の内周面には、例えば、コルゲートチューブ40に係止する1つ又は複数(ここでは、4つ)のリップ61Aが形成されている。各リップ61Aは、例えば、接続部61の内周面の全周に亘って連続して形成されており、閉環状に形成されている。本実施形態の各リップ61Aは、接続部61がコルゲートチューブ40の外周に嵌合したときに、そのコルゲートチューブ40の環状凹部42に入り込むように形成されている。
接続部61の外周面には、溝状に形成された固定部61Bが形成されている。固定部61Bは、例えば、接続部61の外周面の全周に亘って連続して形成されている。固定部61Bには、固定部材90が設けられる。固定部材90としては、例えば、樹脂製又は金属製の結束バンドやカシメリングなどを用いることができる。接続部61は、固定部材90によって外周側が締め付けられてコルゲートチューブ40に固着される。具体的には、接続部61は、コルゲートチューブ40に液密状に密着するまで、固定部材90によって外周側から締め付けられる。これにより、接続部61(筒部60)とコルゲートチューブ40との間からグロメット50の内部に水が浸入することを抑制できる。
筒部60の中間部63は、複数の電線20を挿通可能な大きさの筒状に形成されている。本実施形態の中間部63は、外周面及び内周面の双方ともに実質的に凹凸の無い円筒状に形成されている。本実施形態の中間部63の内周面は、接続部61の内周面と共にグロメット50の軸方向と平行に延びるように形成されている。
筒部60の端部62は、外側フランジ71の内端部75に一体に連結されている。筒部60の端部62と外側フランジ71の内端部75とが接続される部分には、外側フランジ71の外側面71Bから外側フランジ71の内周面71C側に向かって凹む凹部64が形成されている。これにより、筒部60の端部62は、外側フランジ71の外側面71Bよりも外側フランジ71の内周面71C側に向かって突出するように形成されている。
図5に示すように、本実施形態の筒部60の端部62は、外側フランジ71の外側面71Bよりも内周面71C側に向かって突出する突出部65と、突出部65の先端(突出先端)から外側フランジ71の内端部75に向かって屈曲する屈曲部66とを有している。端部62では、突出部65の外周面と屈曲部66の外周面との間に空間が形成されており、この空間が凹部64となる。この凹部64を形成したことにより、筒部60の曲げ支点68を、外側フランジ71の内端部75の外側面71Bから内周面71C側に離れた位置に設定することができる。
突出部65は、例えば、グロメット50の軸方向に平行に延びるように形成されている。本実施形態の突出部65の内周面は、中間部63の内周面と共にグロメット50の軸方向に平行に延びるように形成されている。
屈曲部66は、突出部65の延出方向(ここでは、グロメット50の軸方向)と交差する方向に延びるように形成されている。屈曲部66は、例えば、突出部65の先端から径方向外側及び中間部63側に折り返して延びるように形成されている。屈曲部66は、例えば、断面視において湾曲するように屈曲している。屈曲部66は、例えば、1/4円弧状、半円弧状やU字状の断面を有している。本実施形態の屈曲部66は、1/4円弧状の断面を有している。換言すると、本実施形態では、突出部65及び屈曲部66(つまり、端部62)の断面形状が全体として1/4円形状に形成されており、凹部64の断面形状が1/4円形状に形成されている。
屈曲部66は、例えば、その内周面が外側フランジ71の内端部75のうち最も径方向内側に位置する部分における内周面71Cよりもフランジ部70の内部空間70X側(内側フランジ72側)に突出するように形成されている。すなわち、屈曲部66の内周面は、フランジ部70の内部空間70X内に入り込むように形成されている。
屈曲部66の厚みT1(つまり、屈曲部66の径方向の寸法)は、例えば、中間部63の厚みT2よりも薄く形成されている。屈曲部66の厚みT1は、例えば、突出部65の厚みよりも薄く形成されている。
図2に示すように、筒部80は、複数の電線20を挿通可能な大きさの筒状に形成されている。本実施形態の筒部80は、円筒状に形成されている。筒部80は、例えば、筒部60及びフランジ部70と同軸上に形成されている。筒部80の内径寸法は、例えば、フランジ部70の内径寸法よりも小さく形成されている。筒部80の内径寸法は、筒部60の内径寸法と略同じ大きさに形成されている。
筒部80の端部は、内側フランジ72の端部73に接続されている。筒部80は、その長さ方向に沿って環状凸部81と環状凹部82とが交互に連設された蛇腹構造を有している。筒部80は、蛇腹構造を有することで、筒部60及びフランジ部70よりも可撓性に優れている。このため、車室内における電線20の配索形状に合わせて容易に筒部80を屈曲させることができる。
図4及び図5に示すように、環状凸部81及び環状凹部82は、グロメット50の軸方向に沿ってV字状が連続する波形状の断面を有する形状に形成されている。環状凸部81の頂部と環状凹部82の底部とは傾斜部83,84によって接続されている。各傾斜部83,84は、グロメット50の軸方向及び径方向の双方と交差する方向に延びるように形成されている。環状凹部82の底部から環状凸部81の頂部に向かって延びる傾斜部83は、環状凸部81の頂部に近づくに連れて筒部80の内径寸法が大きくなるように傾斜している。環状凸部81の頂部から環状凹部82の底部に向かって延びる傾斜部84は、環状凹部82の底部に近づくに連れて筒部80の内径寸法が小さくなるように傾斜している。
筒部80は、内側フランジ72の端部73と環状凸部81の頂部とを接続する傾斜部85を有している。傾斜部85は、例えば、端部73の延出方向と交差する方向に延びるように形成されている。傾斜部85は、例えば、傾斜部83と平行に延びるように形成されている。傾斜部85は、例えば、傾斜部83よりも短く形成されている。例えば、傾斜部85は、傾斜部83の1/2倍~1/4倍程度の長さに設定されている。傾斜部85と内側フランジ72の端部73との接続部86は、環状凹部82の底部よりも径方向外側に位置している。すなわち、接続部86と環状凹部82の底部との間には、径方向に段差が形成されている。例えば、筒部60側の内部空間60Xから筒部80の内部空間80Xを視たときに、内側フランジ72の端部73と傾斜部85との接続部86から傾斜部85に最も近い傾斜部84が露出されている。これにより、電線20(図2参照)を筒部60側からグロメット50内に挿通する際に、接続部86とその接続部86から露出する傾斜部84とを、電線20を筒部80の内部空間80Xに誘導する誘導部として機能させることができる。
図2に示すように、環状凸部81の頂部の曲率半径は、例えば、コルゲートチューブ40の環状凸部41の頂部の曲率半径よりも小さく形成されている。環状凹部82の底部の曲率半径は、例えば、コルゲートチューブ40の環状凹部42の底部の曲率半径よりも小さく形成されている。環状凸部81の頂部の曲率半径は、例えば、1mm~2mm程度に設定することができる。環状凹部82の底部の曲率半径は、例えば、0.5mm~1mm程度に設定することができる。このように、環状凸部81の頂部及び環状凹部82の底部における曲率半径を小さく設定することにより、環状凸部81の頂部から環状凹部82の底部までの距離を長く確保することができる。これにより、筒部80において変形可能な領域を広く確保できるため、筒部80における可撓性を向上させることができる。
複数の電線20は、例えば、グロメット50の内部空間を通じて、防水領域である車室外から非防水領域である車室内まで延びるように形成されている。複数の電線20は、例えば、筒部80のフランジ部70と接続される端部とは反対側の端部から導出されている。筒部80から導出された電線20は、筒部80の端部の外周と電線20の外周とに亘って巻かれるテープ(図示略)によって筒部80に固定されている。
次に、図6に従って、本実施形態の作用を説明する。
グロメット50では、筒部60の端部62と外側フランジ71の内端部75とが接続される部分に、外側フランジ71の外側面71Bから外側フランジ71の内周面71C側に向かって凹む凹部64が形成されている。この構成では、筒部60の端部62が、外側フランジ71の外側面71Bよりも外側フランジ71の内周面71C側に向かって突出するように形成される。これにより、筒部60の曲げ支点68が、外側フランジ71の内端部75の外側面71Bから外側フランジ71の内周面71C側に離れた位置に設けられる。このため、図6に示すように、筒部60を所定方向(ここでは、図中下方向)に屈曲させた場合に、従来のグロメット200(図10参照)に比べて、屈曲方向に引っ張る力が外側フランジ71に働きにくくなる。このとき、筒部60の端部62では、筒部60の屈曲に追従して、屈曲方向と周方向において反対側(図中上側)に位置する突出部65及び屈曲部66が変形する。具体的には、凹部64が小さくなるように突出部65及び屈曲部66が変形する。これら突出部65及び屈曲部66の変形によって、屈曲方向に引っ張る力が外側フランジ71に作用しにくくなる。この結果、筒部60を所定方向に屈曲させた場合であっても、その屈曲に追従して外側フランジ71が変形されることを抑制でき、外側フランジ71がパネル100から離間することを抑制できる。これにより、外側フランジ71の取付面71Aとパネル100との間に隙間が発生することを好適に抑制できる。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)筒部60の端部62と外側フランジ71の内端部75との接続部分に、外側フランジ71の外側面71Bよりも外側フランジ71の内周面71C側に向かって凹む凹部64を形成した。この構成によれば、筒部60を所定方向に屈曲させた場合であっても、外側フランジ71の取付面71Aとパネル100との間に隙間が発生することを抑制できる。これにより、外側フランジ71の取付面71Aとパネル100との間から水が浸入することを好適に抑制できる。このため、グロメット50において防水性が低下することを抑制できる。
(2)筒部60の端部62を、外側フランジ71の内端部75の外側面71Bよりも内端部75の内周面71C側に突出する突出部65と、突出部65の先端から外側フランジ71の内端部75に向かって屈曲する屈曲部66とによって構成するようにした。この構成によれば、屈曲部66が筒部60の曲げ支点68になり、その曲げ支点68が外側フランジ71の内端部75の外側面71Bから外側フランジ71の内周面71C側に離れた位置に設けられる。このため、筒部60を所定方向に屈曲させた場合であっても、外側フランジ71の取付面71Aとパネル100との間に隙間が発生することを抑制できる。
(3)屈曲部66の厚みが、筒部60の他の部分の厚みよりも薄く形成されている。この構成によれば、筒部60の曲げ支点68となる屈曲部66の厚みが他の部分の厚みに比べて薄く形成されるため、筒部60の可撓性を向上させることができる。
(4)屈曲部66の内周面が、外側フランジ71の内端部75の内周面71Cよりもフランジ部70の内部空間70X側に突出するように形成されている。この構成によれば、突出部65及び屈曲部66を長く形成することができる。すなわち、筒部60の屈曲に伴って変形する部分を長く形成することができる。このため、外側フランジ71の取付面71Aとパネル100との間に隙間を発生させることなく筒部60を屈曲させることのできる屈曲範囲を広げることができる。
また、凹部64を形成しつつも、屈曲部66において所定の厚みを確保することができる。これにより、屈曲部66の耐久性を向上させることができ、グロメット50の信頼性を向上させることができる。
(5)凹部64が、筒部60の周方向全周に亘って連続して形成されている。この構成によれば、筒部60を周方向のいずれの方向に屈曲させた場合であっても、外側フランジ71の取付面71Aとパネル100との間に隙間が発生することを抑制できる。したがって、筒部60の屈曲方向が制限されることがないため、筒部60の屈曲方向の自由度を向上させることができる。
(6)内側フランジ72の端部73と環状凸部81の頂部とを接続する傾斜部85が、環状凹部82の底部から環状凸部81の頂部に向かって延びる傾斜部83よりも短く形成されている。この構成によれば、傾斜部85と内側フランジ72の端部73との接続部86が、環状凹部82の底部よりも径方向外側の位置に設けられる。これにより、電線20を筒部60側からグロメット50内に挿通する際に、接続部86とその接続部86から露出する傾斜部84とを、電線20を筒部80の内部空間80Xに誘導する誘導部として機能させることができる。したがって、グロメット50に電線20を挿通する際の作業性を向上させることができる。
(7)筒部80の環状凸部81の頂部が、コルゲートチューブ40の環状凸部41の頂部よりも曲率半径が小さく形成されている。また、筒部80の環状凹部82の底部が、コルゲートチューブ40の環状凹部42の底部よりも曲率半径が小さく形成されている。このように、環状凸部81の頂部及び環状凹部82の底部における曲率半径を小さく設定することにより、環状凸部81の頂部から環状凹部82の底部までの距離を長く確保することができる。これにより、筒部80における変形可能な領域を広く確保できるため、筒部80における可撓性を向上させることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図7に示すように、コルゲートチューブ40を、グロメット50Aに挿通させるようにしてもよい。この場合のコルゲートチューブ40は、グロメット50Aの内部空間を通じて、防水領域である車室外から非防水領域である車室内まで延びるように形成されている。コルゲートチューブ40は、グロメット50Aの両端部の双方から導出されている。この場合のグロメット50Aでは、図2に示したグロメット50の筒部80を省略することができる。グロメット50Aは、筒部60の接続部61に設けられる固定部材90によって外周側が締め付けられてコルゲートチューブ40に固着される。
また、この場合の複数の電線20は、グロメット50Aに挿通されたコルゲートチューブ40内に挿通されている。複数の電線20は、例えば、コルゲートチューブ40の車室内に位置する端部から導出されている。コルゲートチューブ40から導出された電線20は、コルゲートチューブ40の端部の外周と電線20の外周とに亘って巻かれるテープ(図示略)によってコルゲートチューブ40に固定されている。
・上記実施形態では、筒部60の端部62における突出部65の長さを周方向全周に亘って同じ長さに設定するようにした。これに限らず、突出部65の長さを周方向において部分的に異なる長さに設定するようにしてもよい。
例えば図8に示すように、筒部60の周方向において互いに異なる部分に位置する第1部分A1(図中上部分)及び第2部分A2(図中下部分)における突出部65の長さを互いに異なる長さに設定してもよい。換言すると、第1部分A1及び第2部分A2における凹部64の深さを互いに異なる深さに設定してもよい。図8に示した例では、第1部分A1における突出部65の長さが、第2部分A2における突出部65の長さよりも長く形成されている。この場合には、第1部分A1と筒部60の周方向に約180度ずれた方向(ここでは、図中下方向)に筒部60が屈曲される。これにより、筒部60の屈曲に伴って変形される第1部分A1の突出部65を長く形成することができる。このため、外側フランジ71の取付面71Aとパネル100との間に隙間を発生させることなく筒部60を屈曲させることのできる屈曲範囲を広げることができる。
なお、第1部分A1及び第2部分A2は、筒部60の周方向に所定範囲だけ広がる領域であってもよい。
・上記実施形態では、凹部64を筒部60の周方向全周に亘って形成するようにした。これに限らず、例えば凹部64を、筒部60の周方向の一部のみに形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、筒部60の端部62を、屈曲部66の内周面が外側フランジ71の内端部75の内周面71Cよりもフランジ部70の内部空間70X側に突出するように形成した。これに限らず、例えば、屈曲部66の内周面を内端部75の内周面71Cと面一になるように形成してもよい。
・上記実施形態では、屈曲部66の厚みを、筒部60の他の部分の厚みよりも薄く形成した。これに限らず、例えば、屈曲部66の厚みを、筒部60の他の部分の厚みと同じ厚さに形成してもよいし、筒部60の他の部分の厚みよりも厚く形成してもよい。
・上記実施形態の筒部60の構造は特に限定されない。例えば、筒部60を、フランジ部70側から接続部61に向かうに連れて拡径又は縮径する形状に変更してもよい。また、筒部60を、その長さ方向の一部に蛇腹構造を有する形状に変更してもよい。筒部60のリップ61Aを省略してもよい。
・上記実施形態のフランジ部70の構造は特に限定されない。すなわち、フランジ部70は、グロメット50が貫通孔100Xに取り付けられた状態において、パネル100に弾性的に密着する構造を有していれば、その構造は特に限定されない。例えば、フランジ部70を、筒部60,80の周方向の一部のみにおいて筒部60,80の外周面から径方向外側に突出するように形成してもよい。
・上記実施形態の筒部80の構造は特に限定されない。例えば、筒部80を、外周面及び内周面の双方ともに実質的に凹凸の無い円筒状に形成してもよい。また、筒部80を、その長さ方向の一部のみに蛇腹構造を有する形状に形成してもよい。
・上記実施形態のグロメット50を円筒状に形成したが、これに限定されない。例えば、グロメット50を、楕円筒状、長円筒状や角筒状に形成してもよい。
・上記実施形態では、筒部60の端部にコルゲートチューブ40を嵌合させるようにしたが、筒部60の端部に嵌合される外装部材はコルゲートチューブ40に限定されない。例えば、筒部60の端部に、金属製のパイプや樹脂製の硬質パイプを嵌合させるようにしてもよい。
・上記実施形態では特に言及していないが、外装部材30の内部に電磁シールド部材を設ける構成を採用してもよい。電磁シールド部材は、例えば、複数の電線20を一括して包囲するように設けられる。電磁シールド部材は、例えば、外装部材30の内周面と電線20の外周面との間に設けられる。電磁シールド部材としては、例えば、可撓性を有する編組線や金属箔を用いることができる。また、編組線としては、複数の金属素線が編成された編組線や、金属素線と樹脂素線とを組み合わせて編成された編組線を用いることができる。樹脂素線としては、例えば、パラ系アラミド繊維等の絶縁性及び耐剪断性に優れた強化繊維を用いることができる。
・上記実施形態では、外装部材30の内部に挿通される電線20が2本であったが、特に限定されるものではなく、車両の仕様に応じて電線20の本数は変更することができる。例えば、外装部材30の内部に挿通される電線は、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。例えば、外装部材30に挿通される電線として、低圧バッテリと各種低電圧機器(例えば、ランプ、カーオーディオ等)とを接続する低圧電線を追加した構成としてもよい。また、低圧電線のみであってもよい。
・車両Vにおけるインバータ11と高圧バッテリ12の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。
・例えば図9に示すように、高圧バッテリ12が車両Vの床の略全体に配置され、その高圧バッテリ12とインバータ11とを電気的に接続するワイヤハーネス10に具体化してもよい。
・上記実施形態では、ワイヤハーネス10によって接続される電気機器としてインバータ11及び高圧バッテリ12を採用したが、これに限定されない。例えば、インバータ11と車輪駆動用のモータとを接続する電線に採用してもよい。すなわち、車両に搭載される電気機器間を電気的に接続するものであれば適用可能である。
10…ワイヤハーネス、20…電線、30…外装部材、40…コルゲートチューブ、50,50A…グロメット、60…筒部(第1筒部)、62…端部(一端部)、64…凹部、65…突出部、66…屈曲部、70…フランジ部、70X…内部空間、71B…外側面、71C…内周面、75…内端部、80…筒部(第2筒部)、81…環状凸部、82…環状凹部、83…傾斜部(第2傾斜部)、85…傾斜部(第1傾斜部)、86…接続部、A1…第1部分、A2…第2部分、T1,T2…厚み。

Claims (8)

  1. 筒部と、
    前記筒部よりも拡径され、径方向内側に位置する内端部が前記筒部の一端部に連結されたフランジ部と、を有し、
    前記フランジ部の前記内端部は、前記筒部の外周面よりも径方向外側に張り出して形成され、前記筒部側に向く外側面と、前記外側面と反対側であって前記フランジ部の内部空間側に向く内周面とを有し、
    前記筒部の一端部と前記フランジ部の前記内端部との接続部分には、前記内端部の前記外側面から前記内端部の前記内周面側に向かって凹む凹部が形成されており、
    前記筒部の一端部は、前記内端部の前記外側面よりも前記内端部の前記内周面側に突出する突出部と、前記突出部の先端から前記内端部に向かって屈曲する屈曲部とを有し、
    前記突出部の外周面と前記屈曲部の外周面との間に前記凹部を構成する空間が形成されており、
    前記筒部の周方向において互いに異なる部分に位置する第1部分及び第2部分における前記突出部の長さが互いに異なるグロメット。
  2. 前記屈曲部は、前記筒部の他の部分よりも厚みが薄く形成されている請求項に記載のグロメット。
  3. 前記屈曲部の内周面は、前記内端部のうち最も径方向内側に位置する部分における前記内周面よりも前記フランジ部の内部空間側に突出するように形成されている請求項又は請求項に記載のグロメット。
  4. 前記第1部分における前記突出部は、前記第2部分における前記突出部よりも長く形成されており、
    前記第1部分と前記筒部の周方向に180度ずれた方向に前記筒部が屈曲される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のグロメット。
  5. 前記凹部は、前記筒部の周方向全周に亘って連続して形成されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のグロメット。
  6. 前記筒部を第1筒部としたときに、
    前記フランジ部の前記第1筒部と接続される端部とは反対側の端部に連結された第2筒部を有し、
    前記第2筒部は、前記第2筒部の長さ方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に連設された蛇腹構造と、前記フランジ部の端部と前記環状凸部の頂部とを接続する第1傾斜部とを有し、
    前記蛇腹構造は、前記環状凹部の底部から前記環状凸部の頂部に延びる第2傾斜部を有し、
    前記フランジ部の端部と前記第1傾斜部との接続部は、前記環状凹部の底部よりも前記第2筒部の径方向外側に設けられている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のグロメット。
  7. 請求項に記載のグロメットと、
    前記グロメットに挿通された電線と、
    前記第1筒部に嵌合されたコルゲートチューブと、を有し、
    前記コルゲートチューブは、前記コルゲートチューブの長さ方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に連設された蛇腹構造を有し、
    前記第2筒部の環状凸部の頂部は、前記コルゲートチューブの環状凸部の頂部よりも曲率半径が小さく形成されており、
    前記第2筒部の環状凹部の底部は、前記コルゲートチューブの環状凹部の底部よりも曲率半径が小さく形成されているワイヤハーネス。
  8. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のグロメットと、
    前記グロメットに挿通されたコルゲートチューブと、
    前記コルゲートチューブに挿通された電線と、を有し、
    前記コルゲートチューブは、前記グロメットの両端部の双方から導出されているワイヤハーネス。
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