JP5098718B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本発明はグロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけて、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の挿通部分におけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るものである。
従来、自動車のエンジンルームから車室内へ配索されるワイヤハーネスにはゴムまたはエラストマーからなるグロメットを装着し、該グロメットをエンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通孔に取り付けて、貫通孔を通るワイヤハーネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、防塵、遮音を図っている。
この種のグロメットとして、本出願人は、特開2007−135253号公報(特許文献1)において図8(A)に示すグロメットを提供している。該グロメットは拡径筒部1の大径側の外周面に車体係止凹部2を設け、該拡径筒部1の大径側先端の内周面より閉鎖面部3A、3Bを設け、各閉鎖面部3A、3Bの対向する中央部より一対の半円環筒部4A、4Bを突設している。また、前記拡径筒部1の小径端側より小径筒部5を拡径筒部1の中央部を貫通させて前記一対の半円環筒部4A、4Bにはさまれた中央部に内筒5aとして突出させている。
前記グロメットでは、図8(B)に示すように、拡径筒部1内を貫通して大径側へと突出させる小径筒部5にワイヤハーネスW/Hを貫通させて通した後に、該小径筒部5の突出側の内筒5aの外周側の一対の半円環筒部4A、4Bの外周面をテープTで巻き付けると共に該テープTを内筒5aから引き出されたワイヤハーネスW/Hの外周面に巻き付けて、ワイヤハーネスW/Hをグロメットに固着している。
前記特許文献1のグロメットでは、拡径筒部1の小径端側より小径筒部を外方に突出させず、拡径筒部1の内部に貫通させて設けているために、グロメットの長さを短くできる等の利点がある。
しかしながら、ワイヤハーネスW/Hの外径が大きい場合には小径筒部5は楕円状に広がり、外周の一対の半円環筒部4A、4Bの外周面にテープTを巻き付けた状態で、これら半円環筒部4A、4Bも楕円状となる。このように、半円環筒部4A、4Bが真円形状にならないと、図9(A)に示すように半円環筒部4A、4Bの根元と連結した閉鎖面部3Aと3Bも引っ張られ、閉鎖面部3A、3Bの対向面間のスリットが広がり隙間Cが生じると共に、該閉鎖面部3A、3Bと連結した拡径筒部1の外形も変形する。その結果、拡径筒部1の外周面に形成した車体係止凹部2も楕円形状となり、係止する車体パネルの貫通孔とぴったりと密着しないこととなる。該状態となると、車体パネルの貫通孔を通して水漏れが発生する恐れがある。
一方、ワイヤハーネスW/Hの外形が小さい場合にも、半円環筒部4A、4Bの外周面にテープTの巻き付けた状態で縮まって図9(B)に示すように楕円形状に巻き付けられ、前記図9(A)と同様な状態となり、閉鎖面部3A、3Bを介して車体係止凹部2が変形して水漏れが発生する恐れがある。
さらに、半円環筒部4A、4BとテープTで巻き付けあれたワイヤハーネスW/Hが図9(C)に示すように急激に屈折される時も、閉鎖面部3A、3Bを介して車体係止凹部が変形して水漏れが発生する恐れがある。
さらに、特許文献1のように小径筒部5が拡径筒部1内部を通す形状ではなく、拡径筒部1の小径筒部より外方に突出し、前記閉鎖面部3A、3Bより半円環筒部4A、4Bを突出させ、該半円環筒部4A、4Bをワイヤハーネスの外周面に被せてテープ巻き固着する場合にも、前記と同様な問題が発生する。
特開2007−135253号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、グロメットの拡径筒部の大径側内周面に連続する一対の閉鎖面部から突設する一対の半円環筒部をワイヤハーネスにテープ巻き固着する際に、ワイヤハーネスの径の大小にかかわらず、かつ、ワイヤハーネスが急激に屈曲されて半円環筒部に変形が生じても、その変形を吸収し、グロメットの車体係止凹部に影響を与えないようにして、水漏れ発生を防止することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、小径筒部と、該小径筒部に連続すると共に大径側外周面に車体係止凹部を設けた拡径筒部と、該拡径筒部の大径側先端の内周面から軸直角方向に突出させた一対の半円形状の閉鎖面部と、前記一対の閉鎖面部の対向端の中央の円形切欠の周縁から夫々軸線方向に突出させた一対の半円環筒部を備え、前記拡径筒部の外周面に周方向に間隔をあけて軸線方向に突出する段状突起を設けており、前記小径筒部、拡径筒部および前記一対の半円環筒部の間にワイヤハーネスを貫通させた後に、前記一対の半円環筒部の外周面に粘着テープを巻きつけて固着しており、前記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメットであって、
前記一対の閉鎖面部は、前記拡径筒部より薄肉とすると共に、前記半円環部の根元を囲む半周方向に延在する山部と谷部とを外周の拡径筒部との連続側へと径方向に交互に設け蛇腹形状とし、該一対の閉鎖面部の対向端の中央から突出する前記一対の半円環筒部がテープ巻き固着するワイヤハーネスの外径の大小およびワイヤハーネスの屈曲方向に応じて変形した場合に、前記閉鎖面部の変形を蛇腹の伸縮によって前記外周の拡径筒部に達するまでに吸収し、該閉鎖面部の外周側に連結した前記拡径筒部の車体係止凹部の変形発生を防止することを特徴とするグロメットを提供している。
本発明のグロメットは、前記のように、一対の閉鎖面部を薄肉の蛇腹形状とすることにより、該閉鎖面部の対向端より突出した一対の半円環筒部をワイヤハーネスとテープ巻き固着した時に、ワイヤハーネス径の大小およびワイヤハーネスの曲げによって変形した場合、これら半円環筒部を囲む根元部分の内周側から蛇腹が収縮および拡張して追従し、拡径筒部と連続する外周側に達するまでに半円環筒部の変形を吸収し、拡径筒部に引っ張りや圧縮等の負荷を及ぶことを抑制・防止することができる。その結果、拡径筒部の外周面に形成した車体係止凹部は円形を保持でき、車体パネルの貫通孔の周縁に車体係止凹部が位置ずれすることなく密着させることができ、水漏れの発生を確実に防止することができる。
前記一対の閉鎖面部から突設する一対の半円環筒部で前記ワイヤハーネスの外周面に直接に覆い、前記一対の閉鎖面部の対向端は前記テープ巻き固着時に接合される構成としている。
即ち、前記図8に示す従来例のグロメットのように一対の半円環筒部で内筒を囲む形状とするのではなく、一対の閉鎖面部の対向端の中央を円形切欠を通したワイヤハーネスの外周面を一対の半円環筒部で直接に覆って囲み、テープ巻き固着している。
このように、一対の半円環筒部をワイヤハーネスの外周面に直接に取り付ける場合は、ワイヤハーネス径およびワイヤハーネスの曲がりに半円環筒部は直接的に影響を受けて変形が発生しやすいが、閉鎖面部を蛇腹形状としていることで、変形を吸収して車体係止凹部への影響を無くし、水漏れ発生を防止することができる。
また、前記図8に示す従来例のグロメットと同様に、前記小径筒部を前記拡径筒部に囲まれた中央部を貫通させて前記一対の閉鎖面部の間を通して突出させて小径内筒部とし、前記一対の閉鎖面部の対向面から突出する前記半円環筒部は前記小径内筒部の外周を囲む外筒としている場合にも、閉鎖面部を蛇腹状としていることにより、テープ巻き時に半円環筒部に変形が生じても、蛇腹筒部で変形を吸収して車体係止凹部への影響を無くし、水漏れ発生を防止することができる。
前記構成の本発明のグロメットは、車体パネルの貫通孔への挿入側は前記拡径筒部の小径端側から突出した小径筒部側となり、反対側に突出した前記半円環筒部をテープ巻き固着した筒部側からの押し込みだけで、貫通孔にグロメットを通し、その車体係止凹部を貫通孔の周縁に係止するワンモーションで、グロメットを車体パネルに装着している。
前記ワンモーションでの車体パネルの貫通孔への押し込みを容易とするため、拡径筒部の外周面には周方向に間隔をあけて軸線方向の段状突起を突出し、貫通孔との接触面積を低減して挿入力の低下を図っている。かつ、段状突起を設けていない部分には軸線方向の窪みを設けて、貫通孔の通過時に内方に撓み易くして、さらに、グロメットの挿入力の低下を図っている。
前述したように、本発明のグロメットでは、ワイヤハーネスとテープ巻きする一対の半円環筒部を突出する閉鎖面部を薄肉の蛇腹状としていることで、ワイヤハーネス径の大小やグロメットから引き出されたワイヤハーネスが急激な曲げられること等により、半円環筒部がグロメットの中心軸線に沿わずに変形しても、この半円環筒部の変形は閉鎖面部の薄肉の蛇腹の部分的な伸縮により吸収でき、閉鎖面部の外周に連結した拡径筒部に変形の影響を及ぼさないようにすることができる。その結果、該拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルの貫通孔に密着させることができ、位置ずれによる水漏れ発生を確実に防止できる。
以下、本発明のグロメットの実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4に第一実施形態のグロメット10を示す。
グロメット10はゴムまたはエラストマーで一体成形しており、図1に示すように、
車体パネル50の貫通孔Hへの挿入側前部となる小径筒部11と該小径筒部11に連続すると共に大径側外周面に車体係止凹部12を設けた拡径筒部13と、該拡径筒部13の大径側先端の内周面から突出させた一対の半円形状の閉鎖面部14、15と、該一対の閉鎖面部14、15の対向端の中央の円形切欠14a,15aの周縁から夫々突出させた一対の半円環筒16、17を備えている。
前記拡径筒部13の内周面の対向する半周からそれぞれ突出する前記一対の閉鎖面部14、15の肉厚は、拡径筒部13との連結側の最外周部分14b、15bのみは比較的厚くしているが、最外周部14b、15bから対向端14c、15cにかけた大部分は薄肉部14d、15dとしている。この薄肉部分14d、15dの厚さt1は前記最外周部分14b、15bの厚さt2の1/3程度としている。また、これら閉鎖面部14、15から突出する前記半円環筒部16、17の肉厚も薄くして前記t1と同等としている。
前記閉鎖面部14、15の薄肉部分14d、15dには、中央の半円環筒部16、17の根元部分16a、17aを囲む内周側から前記最外周部14b、15bにかけて、それぞれ半周方向に延在する山部20と谷部21とを径方向に交互に設けて蛇腹状としている。
本実施形態では、半円環筒部の根元部分16a、17aは谷部21とし、谷部21を径方向に3個(21−1、21−2、21−3)を設け、谷部21の間の山部20を径方向に3個(20−1、20−2、20−3)を設けている。
前記閉鎖面部14、15の対向端14cと15cとの間には直径方向のスリット22があり、前記一対の半円環筒部16、17との軸線方向の端面16b、17bとを接合して円筒状とすると、前記スリット22は閉鎖される設定としている。
また、各半円環筒部16、17の突出端側の外周にはテープ止めリブ16c、17cを設けている。
前記小径筒部11の外方への突出端の外周にもテープ止めリブ11aを設けている。 さらに、小径筒部11は拡径筒部13の内部への突出する内筒部24と連続し、該内筒部24は閉鎖面部14、15に近接した位置まで突出している。該内筒部24の外周面には周方向に間隔をあけて拡径筒部13の内面側へと突出する略三角形状の支持片25を突設している。
前記拡径筒部13は、その大径端側を厚肉な円環部13aを設け、該円環部13aと傾斜壁部13bとの間に前記車体係止凹部12を環状に設けている。
傾斜壁部13bには、図3に示すように、外周面に周方向に間隔をあけて軸線方向に突出する段状突起部13cを設け、小径筒部11側より車体係止凹部12にかけて前記段状突起部13cを放射状に配置している。また、段状突起部13cを設けていない凹部13dとなる外周面には軸線方向の窪み13eを設けている。
前記グロメット10へのワイヤハーネスW/Hの取り付け方法は、従来と同様であり、小径筒部11、内筒部24、拡径筒部13を通して、一対の閉鎖面部14、15の円形切欠14aと15aの間を通して貫通させ、一対の半円環筒16、17とでワイヤハーネスW/Hの外周面を囲んでいる。
グロメット10を貫通させたワイヤハーネスW/Hは、一端側では小径筒部11の外端位置で粘着テープT1を小径筒部11の外周面からワイヤハーネスW/Hの外周面にかけて巻き付けて固着している。
ワイヤハーネスW/Hは他端側では、一対の半円環筒部16、17をワイヤハーネスW/Hの外周面の半周部分に夫々密着させて、これら半円環筒部16と17の外周面に粘着テープT2を巻き付けた後に引き出されたワイヤハーネスW/Hの外周面に巻き付けている。
前記半円環筒部16と17とを粘着テープT2で巻き付ける時、ワイヤハーネスW/Hの外径が想定範囲の最大外径である場合、または最小外径である場合には、図4(A)(B)に示すように、粘着テープT2を巻き付けられて接合された半円環筒部16と17とは断面楕円形状となる。よって、半円環筒部16、17の根元部分16a、17aの最内周の谷部21ー1は楕円形状となる。この最内周の谷部21ー1に径方向に連続する山部20ー1、谷部21−2…は、楕円の長軸側に対応する部分では山谷のピッチが小さくなる一方、短軸側と対向する部分では山谷にピッチが大きくなって間隔は広がり、厚肉の最外周部分14b、15bに連続する山部20−3では真円形状となるようにピッチが周方向で可変する。このように蛇腹の薄肉部分14d、15dで中央側の楕円を外周側で真円となるように変形を吸収していく。
また、図4(C)に示すように、半円環筒部16、17から引き出されたワイヤハーネスW/Hが急激に屈曲された場合には、屈曲側の半円環筒部16、17の根元部分16a、17aでは閉鎖面部14、15の山谷のピッチが小さくなり、反対側では山谷のピッチが広がる。この場合にも、屈曲側の山谷のピッチが小さくなった側では外周側に向けて山谷のピッチが次第に広がる一方、半屈曲側の山谷のピッチが広がった側では外周側に向けて山谷のピッチが次第に小さくなる。よって、図4(A)(B)と同様に、厚肉の最外周部分14b、15bに連続する山部20−3では真円形状となるようにピッチが周方向で可変する。
このように、図4(A)に示すようにワイヤハーネスW/Hの外径が最大となった場合、図4(B)に示すようにワイヤハーネスW/Hの外径が最小となった場合、さらに、図4(C)に示すようにワイヤハーネスW/Hが急激に曲げられた場合のいずれにおいても、粘着テープT2の巻き付けた状態で変形した半円環筒部16、17の影響を閉鎖面部14、15の蛇腹状とした薄肉部分14d、15dで吸収して、拡径筒部13に影響させず、該拡径筒部13の外周面に設けた車体係止凹部12を真円形状に保持することができる。
前記したワイヤハーネスW/Hと粘着テープT1、T2とで固着したグロメット10は、図1に示すように、エンジンルーム(X)と車室(Y)とを仕切る車体パネル50の貫通孔Hに装着している。
グロメット10の貫通孔Hへの装着作業は、エンジンルーム(X)側から貫通孔Hに小径筒部11側から挿入し、拡径筒部13を押し込んで車体係止凹部12に貫通孔Hの周縁を落とし込んで、グロメット10を貫通孔Hに係止して装着している。
このグロメット10の貫通孔Hへの挿通作業時に、拡径筒部13の外周面の全面ではなく、段状突起部13cが貫通孔Hの内周面に摺接するため、挿入力を低減でき、かつ、窪み13eを支点として拡径筒部13を内方へ撓ませることができるため、挿入力を低減できる。
車体係止凹部12を貫通孔Hの周縁に落とし込み、車体係止凹部12の底面の全周に貫通孔Hの内周面が密着した状態を保持すると、エンジンルーム(X)から車室(Y)への水の浸水を確実に防止することができる。
一方、車体係止凹部12が変形して、車体係止凹部12の連続する底面が真円形状でなくなると、貫通孔Hの内周面と密着しなくなり、浸水が防止できなくなる。
この点に関して、前記のように、ワイヤハーネス径の大小やワイヤハーネスの屈曲による半円環筒部16、17の変形を蛇腹状とした閉鎖面部14、15で吸収し、車体係止凹部12を設けた拡径筒部13を円形させないため、車体係止凹部12の底面全周を貫通孔Hの内周面と密着保持することができ、防水性能を確保することができる。
図5乃至図7に、第二実施形態のグロメット30を示す。
第二実施形態のグロメット30は、前記図8に示す従来例と同様に、拡径筒部13の内部に小径端側から突出した小径内筒部31を設け、該小径内筒部31の外周側に、閉鎖面部14、15から突設した一対の半円環筒部16、17を配置し、小径内筒部31を囲む外筒としている点が、前記第一実施形態のグロメット10と相違する。
前記閉鎖面部14、15の薄肉部分14d、15dに半周方向の山部20と谷部21とを径方向に交互に設けて蛇腹とし、半円環筒部16、17の変形に吸収する構成は第一実施形態と同様である。
前記拡径筒部13の内部を貫通して閉鎖面部14、15の間を通して突出する小径内筒部31は、拡径筒部13の小径端側から第一実施形態と同様に突出し、この突出部分を小径筒部11としている。
該小径筒部11は拡径筒部13の小径端側に連続させずに、小径端側から拡径筒部13内に折り返し状に設けた連結部32を介して連結し、拡径筒部13の小径端側に内方へ突出させた凹部33を設けている。
また、拡径筒部13の外周面に突設する段状突起部13cには屈折部を設けずに直線状に突出させている。
車体係止凹部12を含め他の構成は第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
この第二実施形態のグロメットでは、ワイヤハーネスW/Hは小径筒部11から小径内筒部31を通してグロメット30内を貫通させ、一端側では、小径筒部11側で粘着テープT1を巻き付けている。
他端側では、ワイヤハーネスW/Hを貫通させた小径内筒部31の外周面に半円環筒部16、17を密着させて粘着テープT2を巻き付けている。該小径内筒部31に通すワイヤハーネスW/Hが第一実施形態の図4(A)(B)(C)と同様である場合、該小径内筒部31は断面楕円形状に変形し、その外周に配置して粘着テープT2を巻き付けて密着させる半円環筒部16、17も楕円形状に変形する。
しかしながら、第一実施形態の図4(A)(B)(C)と同様に、閉鎖面部14、15の山部20、谷部21とからなる蛇腹が部分的に伸縮して、半円環筒部16、17の変形を吸収し、肉厚の最外周14b、15bでは真円に保持する。よって、拡径筒部13および車体係止凹部12に変形の影響を及ぼさず、車体係止凹部12を真円形状に保持でき、車体パネルの貫通孔の内周面と全周に渡って密着させることができ、防水機能を確保することができる。
(A)は本発明のグロメットの第一実施形態の断面図、(B)は(A)の要部を拡大した図である。 第一実施形態のグロメットの斜視図である。 第一実施形態のグロメットの側面図である。 (A)(B)(C)は前記グロメットの蛇腹状とした閉鎖面部の作用を示す図面である。 第二実施形態のグロメットの断面図である。 第二実施形態の閉鎖面部を示すグロメットの斜視図である。 第二実施形態の小径筒部側から見たグロメットの斜視図である。 (A)(B)は従来例を示す図面である。 (A)(B)(C)は問題点を示す説明図である。
符号の説明
10、30 グロメット
11 小径筒部
12 車体係止凹部
13 拡径筒部
14、15 閉鎖面部
16、17 半円環部
20 山部
21 谷部
50 車体パネル
W/H ワイヤハーネス
H 貫通孔

Claims (3)

  1. 小径筒部と、該小径筒部に連続すると共に大径側外周面に車体係止凹部を設けた拡径筒部と、該拡径筒部の大径側先端の内周面から軸直角方向に突出させた一対の半円形状の閉鎖面部と、前記一対の閉鎖面部の対向端の中央の円形切欠の周縁から夫々軸線方向に突出させた一対の半円環筒部を備え、前記拡径筒部の外周面に周方向に間隔をあけて軸線方向に突出する段状突起を設けており、前記小径筒部、拡径筒部および前記一対の半円環筒部の間にワイヤハーネスを貫通させた後に、前記一対の半円環筒部の外周面に粘着テープを巻きつけて固着しており、前記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメットであって、
    前記一対の閉鎖面部は、前記拡径筒部より薄肉とすると共に、前記半円環部の根元を囲む半周方向に延在する山部と谷部とを外周の拡径筒部との連続側へと径方向に交互に設け蛇腹形状とし、該一対の閉鎖面部の対向端の中央から突出する前記一対の半円環筒部がテープ巻き固着するワイヤハーネスの外径の大小およびワイヤハーネスの屈曲方向に応じて変形した場合に、前記閉鎖面部の変形を蛇腹の伸縮によって前記外周の拡径筒部に達するまでに吸収し、該閉鎖面部の外周側に連結した前記拡径筒部の車体係止凹部の変形発生を防止することを特徴とするグロメット。
  2. 前記一対の閉鎖面部から突設する一対の前記半円環筒部で前記ワイヤハーネスの外周面を直接に覆い、該一対の閉鎖面部の対向端は前記テープ巻き固着時に接合される構成としている請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記小径筒部を前記拡径筒部に囲まれた中央部を貫通させて前記一対の閉鎖面部の間を通して突出させて小径内筒部とし、前記一対の閉鎖面部の対向から突出する前記半円環筒部は前記小径内筒部の外周を囲む外筒としている請求項1に記載のグロメット。
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