JP5491306B2 - シャフトシールの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のステアリング装置において、車室内と車室外との間の車体パネルに設けられて、ステアリングシャフトが挿通されるステアリングカバーに対するシャフトシールの取付構造に関する。
従来におけるステアリングカバーに対するシャフトシールの取付構造としては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
このシャフトシールの取付構造は、ステアリングカバーの上端部に円筒状の嵌合部が設けられている一方、前記嵌合部に嵌入される円筒状のシャフトシールの外筒部下端にシールリップが設けられていると共に、フランジ状の上端下面に付加シールリップが設けられている。
前記ステアリングカバーの嵌合部内にシャフトシールを嵌合させることによって、前記シールリップがステアリングカバーの内周面に当接すると共に、付加シールリップがステアリングカバーの上端面に弾接して、シール性能を高めるようになっている。また、ステアリングカバーの上端部の外周に、ワイヤークランプをボルトにより締め付けて、ステアリングカバーにシャフトシールを強固に取り付けるようになっている。
また、第2実施形態としては、ステアリングカバーの上端部の全周に、前記ワイヤークランプに代えてストッパを設け、前記ストッパの弾性変形によってシャフトシールの上端部を挟持するようになっている。
特開2006−315609号公報
しかしながら、前記従来のシャフトシールの取付構造にあっては、シャフトシールを、ステアリングカバーにワイヤークランプによってボルト締めすることにより取り付け固定するようになっていることから、取付作業が煩雑になる。
すなわち、ワイヤークランプの装着作業とボルトの締め付け作業が必要になるため、取付作業が煩雑になる。特に、前記ステアリングカバーを車両に組み付けた後に、前記シャフトシール嵌合させて前記ボルトの締め付け作業を行うため、周辺部品が邪魔になってこの点でも前記取り付け作業性が悪い。
また、前記第2実施形態の従来技術は、シャフトシールをステアリングカバーに嵌入させると、前記ストッパが外側へ拡開変形し、その後、縮径変形して原形状に復帰しようとするが、このとき、ストッパ先端が付加シールリップ付近に引っ掛かって復帰性が悪くなる。したがって、この場合も取付作業能率の低下を招いている。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、ステアリングカバーに対するシャフトシールの取付作業性の向上と、強固な取付状態を得ることができるシャフトシールの取付構造を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、車体パネルに取り付けられたステアリングカバーと該ステアリングカバーの内部に挿通されるステアリングシャフトとの間をシールするシャフトシールの取付構造であって、前記ステアリングカバーの上端部に、前記シャフトシールが嵌合する円筒状の嵌合部を設けると共に、該嵌合部の上端部に、拡縮変形可能な保持部を円周方向の所定位置に複数設け、前記シャフトシールの下端面あるいは嵌合部の上端面でかつ前記保持部が設けられていない箇所に突起部を設けると共に、前記嵌合部の上端面と前記シャフトシールの下面との間に、巾長さが前記突起部の高さと等しいか、または低い隙間を形成したことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、前記シャフトシールの上端部に、前記嵌合部の上面に着座するフランジ部を設ける一方、該フランジ部が嵌合部の上面に着座した際に、前記各保持部の下面が前記フランジ部の上面を押圧して該フランジ部を嵌合部の上端部と各保持部の下面との間に挟持したことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、前記保持部の上部に、前記シャフトシールを嵌合部に嵌合させる際に、前記シャフトシールの摺動を案内するガイド面を形成したことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ステアリングカバーに対してシャフトシールを押し込んでいわばワンタッチで取り付けることができるので、かかる取り付け作業が容易になる。特に、隙間の存在によってシャフトシールを嵌合部と保持部との間に嵌合し易くなるため取り付け作業が一層容易になる。
しかも、シャフトシールを嵌合部と保持部との間に嵌合させると、複数の突起部の反力によってシャフトシールが保持部側へ押圧されて、該保持部と嵌合部との間に強く挟持された状態になるので、強固な取り付け状態が得られる。
請求項2に記載の発明は、各保持部の下面全体と各突起部との互いに反対方向の押圧力で、シャフトシールのフランジ部の周方向全体を上下から押圧するため、さらに強固な取り付け状態が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、ガイド面によってシャフトシールを嵌合部側へスムーズに案内することができるので、取り付け作業が一層容易になる。
本発明に係るシャフトシールの取付構造に供されるステアリングカバーの縦断面図である。 同ステアリングカバーの側面図である。 同ステアリングカバーの平面図である。 同ステアリングカバーの斜視図である。 同ステアリングカバーの底面図である。 本実施形態に供されるシャフトシールの斜視図である。 同シャフトシールの断面図である。 ステアリングカバーに対するシャフトシールの取付手順を示し、Aはシャフトシールを嵌合部へ嵌合する直前の状態を示す断面図、Bは嵌合部に嵌合する状態を示す断面図、Cは嵌合部に嵌合した状態を示す断面図である。 ステアリングカバーに対するシャフトシールの嵌合状態を示す要部拡大断面図である。 突起部の他例を示す嵌合部の要部断面図である。
以下、ステアリング装置に取り付けされる本発明に係るシャフトシールの取付構造の実施形態を図面に基づいて詳述する。
ステアリング装置は、図1に示すように、車室内の上端部に図外のステアリングホイールが取り付けられたステアリングシャフト1を備えている。このステアリングシャフト1は、車室外(エンジンルーム)の下端部に図外のステアリングギアが設けられていると共に、前記車室内と車室外(エンジンルーム)との間を仕切る車体パネル(ダッシュパネル)に取り付けられたステアリングカバー2にシャフトシール3を介して貫通保持されている。
前記ステアリングカバー2は、図1〜図5に示すように、円筒状に形成されたインナーカバー4と、該インナーカバー4の外周面に一体的に固定された円筒状のアウターカバー5と、から構成されており、この両カバー4,5は、横断面ほぼ楕円形状に形成されている。
前記インナーカバー4は、ポリプレピレンなどの硬質な合成樹脂材あるいは熱可塑性エラストマーによって一体に成形され、車室内側の上端部6が小径円筒状に形成されている共に、該上端部6から段差を介して拡径した下端部7の下部に異形円弧状のガイド片8が連続一体に延設されている。
前記インナーカバー4の上端部6は、薄肉な均一径の円筒状に形成され、軸方向の長さも比較的短く設定されている。一方、下端部7は、比較的肉厚に形成されて、上方へ傾斜状に立ち上がった上辺部の外端縁と、上辺部より軸方向へ延長形成された下辺部の外端縁には連続した円環フランジ状の突出部7aが一体に設けられている。この突出部7aの外側面には、エプトシーラ材などのからなる横断面矩形状の環状スポンジシール9が固定されており、このスポンジシール9は、ダッシュパネルに貫通形成された組み付け孔の孔縁に車室内から当接してシールするようになっている。
前記ガイド片8は、ステアリングシャフト1を前記ステアリングカバー2の内部に車室外(エンジンルーム)側から挿入する際に、該ステアリングシャフト1を車室内(運転席)方向へ案内するものである。
前記アウターカバー5は、硬質ゴム材または熱可塑性エラストマーによって前記インナーカバー4の外周面にほぼ沿った形状の円筒状に形成され、前記インナーカバー4の上端部6の外周面に密着状態に固定された小径円筒状の上端筒部10と、該上端筒部10から段差部11を介して下方へ延設されて前記インナーカバー4の下端部7全体を覆う下端筒部12と、から構成されている。
前記上端筒部10は、軸方向のほぼ中央位置から下方に亘って拡径段差部10aが形成され、該拡径段差部10aに前記インナーカバー4の上端部6が下方から嵌合固定されて、内周面が同一平面の円筒面に形成されており、この上端筒部10とインナーカバー4の上端部6が共同して嵌合部12を構成している。また、前記上端筒部10の上端外周に円環突部10bが一体に形成され、この円環突部10bの上端面が嵌合部12の平坦な着座面12aとして形成されている。
前記上端筒部10は、円環突部10bの外周面に上方へ3つの保持部13が一体に形成されている。この各保持部13は、図1及び図3にも示すように、円環突部10bの円周方向のほぼ等間隔位置、つまり円周方向の120°位置に互いに一定長さの切欠間隙Sをもって離間して設けられ、円環突部10bの外周から立ち上がった3つの基部13aと、該基部13aの先端に一体に設けられて内方へ突出した3つの保持爪13bとから構成されている。この各保持部13は、各基部13aの固定部付近を支点として前記各保持爪13bが径方向へ、つまり拡縮方向へ弾性変形可能に形成されている。
前記基部13aは、円環突部10bの外周に沿ってほぼ円弧状に形成されて、周方向の長さが異なっている一方、前記保持爪13bは、前記基部13aの周方向の一端側に短尺な円弧状に形成されている。具体的に説明すると、前記隣接する2つの基部13a、13aは周方向の長さLが全周の約1/5に短く設定されているのに対して、これらの間にある1つの基部13a’は円周方向の長さL1が前記2つの基部13a、13aの約2倍であって、全周の約1/3程度に長く設定されている。
前記保持爪13bは、前記2つの基部13a、13aに設けられた2つの保持爪13b、13bの円周方向の長さL2がほぼ同一に設定されていると共に、前記2つの基部13a、13aに対して互いに離間した位置、つまり円周方向に端部に形成されている。これに対して、長い基部13a’に設けられた保持爪13b’はその周方向の長さL3が前記他の2つの長さL2よりも長く形成されていると共に、基部13a’の円周方向のほぼ中央位置に設けられている。
また、前記各保持爪13bの下面と前記着座面12aとの間には、図8に示すように、後述するフランジ部23aと上下のゴム材22a、22bの厚さ巾Wよりも大きな3つの隙間14が形成されていると共に、前記フランジ部23aが隙間14に嵌合した際には、図9に示すように、フランジ部23aの下面(ゴム材の下面)と前記着座面12aとの間に微小隙間14aが形成されるようになっている。また、前記各隙間14の巾は、基部13aの軸方向の長さによって決定されている。
前記着座面12aのうち、前記3つの保持部13が設けられていない箇所に、3つの突起部15が一体に設けられている。この各突起部15は、円周方向の約120°位置に形成され、前記基部13a、13aが短い2つの保持部13、13の円周方向のほぼ中央位置と、これを中心として左右方向の約120°位置に設けられている。この各突起部15は、図3,図4に示すように、小径な円柱状に形成されて、円形状の上端面が前記シャフトシール3の後述するフランジ部23aの下面に弾接するようになっている。また、この突起部15の高さは、前記隙間14の上下方向の巾よりも高いかまたは等しく設定されている。前記隙間14からみれば、該隙間14の上下方向の巾が、前記突起部15の高さと等しいか、あるいは低く設定されており、この実施形態では低く設定されている。
そして、前記各保持部13の各保持爪13bは、図1に示すように、上面の内周側にガイド部であるガイド面16がそれぞれ形成されている。このガイド面16は、軸中心方向へ所定角度で下り傾斜状に形成されて、前記シャフトシール3のフランジ部23aを嵌合部12方向へ押し込んだときの該フランジ部23aの摺動案内用として機能するようになっている。
また、前記下端筒部12は、下端縁の外周に円環フランジ状の突部12aが一体に形成され、該突部12aが前記インナーカバー4の突出部7aに重合状態に配置されていると共に、該両者7a、12aの外周にブラケット金具17が外方から被嵌するように固定されている。このブラケット金具17は、図1、図2、図4〜図6に示すように、前記突部12aの上面全体を被嵌状態に配置された楕円形状の基端部18と、該基端部18の一側部と他側部に一体に設けられたほぼ三角形状の3つのブラケット部19a、19b、19cと、から構成されている。前記基端部17は、横断面ほぼL字形状に折曲形成されて、前記突部12aの上面と前記両者7a、12aの突き合わせ部を覆うように配置されている。一方、前記各ブラケット部19a〜19cは、ダッシュパネルにボルトによって固定されるもので、各先端部には前記ボルトが挿通する挿通孔19d〜19fが貫通形成されている。
前記シャフトシール3は、図1、図6〜図8に示すように、ゴム材によって軸方向に所定長さを有する円筒状に形成され、内周側の上下に形成された第1,第2シールリップ20a、20bがステアリングシャフト1の外周面に当接する円環状のシール本体20と、該シール本体20の外周に一体に連結されて、シール本体20の径方向の移動を許容する薄肉蛇腹状の変形部21と、該変形部21の外周に一体に連結されて、前記嵌合部12内に嵌入固定される円筒状の外筒部22と、該外筒部22の外周面に加硫接着によって一体的に固定され、上端部の前記フランジ部23aが外方水平方向へ折曲形成された軸方向に長い円筒状の第1支持金具23と、から主として構成されている。
前記外筒部22の下端部には、前記嵌合部12の内周面、つまりインナーカバー4の内周面に弾接してシール機能を発揮する第3シールリップ24が一体に設けられている。
前記第1支持金具23は、前記フランジ部23aの上面全体と下面の一部にゴム材22a、22bが被覆状態に加硫接着されていると共に、シャフトシール3を前記嵌合部12の内部に押し込み嵌合した際に、前記フランジ部23aの下面とゴム材22bが前記着座面12aに軸方向から当接するようになっている。
前記フランジ部23aは、その外径が前記各保持爪13bの各ガイド面16の上端外径よりも僅かに小さく設定されている。
前記外筒部22の内周面には、車室外から車室内への騒音の伝播を遮断する遮音カバー25が設けられている。この遮音カバー25は、内周上端にステアリングシャフト1の外周面に弾接する第4シールリップ26aを一体に有するカバー本体26と、該カバー本体26の外周に薄肉な蛇腹部27を介して一体に加硫接着された円環状の第2支持金具28と、から構成されている。
前記第2支持金具28は、横断面ほぼL字形状に折曲形成されて外周面が前記シャフトシール3の外筒部22の内周面に圧入されて、遮音カバー25全体がシャフトシール3の内周に固定されるようになっている。
以下、前記ステアリングカバー2やシャフトシール3などの組立手順を図8に基づいて説明する。
まず、図8Aに示すように、前記ステアリングカバー2のインナーカバー4やアウターカバー5、スポンジシール9、ブラケット金具17などの各構成部品を予め組み付けて、ステアリングカバー2のユニット体を構成しておく。
最初に、前記ステアリングカバー2を、ダッシュパネルに形成されている組み付け孔に前記ガイド片8を介して車室内側から車室外方向へ挿通しながらブラケット金具17を位置決めしつつ前記スポンジシール9を取り付け孔の孔縁部に弾接させる。
続いて、前記ブラケット金具17を、ブラケット部19a〜19cのボルト挿通孔19d〜19fを挿通した3つのボルトをダッシュパネルの車室外側に設けられた3つのナットに螺着締結してステアリングカバー2全体をダッシュパネルに固定する。この組み付け作業中には、前記ガイド片8の案内作用によってダッシュパネルの組み付け孔への挿通作業が容易になると共に、スポンジシール9によって組み付け孔の孔縁部にシール機能が発揮される。
その後、前記ステアリングシャフト1を、車室内からステアリングカバー2の内部を挿通配置させると共に、下端部にステアリングギアなどを取り付け固定する。
続いて、図8Aに示すように、前記シャフトシール3を、遮音カバー25と一緒に前記ステアリングシャフト1の上端部側から装着して下方へスライド移動させ、そのままステアリングカバー2の嵌合部12内に第1支持金具23を介して先端部を嵌挿させると共に、フランジ部23aの外周下端縁を各保持爪13bの各ガイド面16に当接させる。
続いて、図8Bに示すように、前記フランジ部23aの外周下端縁を各ガイド面16に当接させつつシャフトシール3を嵌合部12方向へ各保持爪13bの弾性力に抗して押し込むと、該各保持部13が自身の弾性力によって拡径方向へ変形しながら各フランジ部23aをガイド面16で摺接させつつ嵌合部12の着座面12a側に移動させる。これによって、図8Cに示すように、フランジ部23aとゴム材22a、22bが、着座面12aと各保持爪13bとの間の隙間14に嵌合すると同時に、各保持部13が縮径変形して原状位置に復帰する。
したがって、前記フランジ部23aは、上面のゴム部22bの3箇所が前記各保持爪13bの下面によって押圧されると同時に、下面のゴム部22bの3箇所が前記着座面12aの各突起部15によって押圧されて、各保持爪13bと着座面12aとの間に挟持状態で強固に保持される。
これによって、ステアリングカバー2に対するシャフトシール3の取付作業が完了する。
以上のように、本実施形態では、シャフトシール3を、ステアリングシャフト1に沿ってスライド移動させながらステアリングカバー2の嵌合部12へ押し込んでいわばワンタッチで取り付けることができるので、かかる取り付け作業が容易になる。
特に、図8C、図9に示すように、嵌合後における前記保持爪13bと着座面12aとの間の各隙間14、つまり微小隙間14aの存在によってシャフトシール3を嵌合部12と保持部13との間に嵌合し易くなるため、取り付け作業が一層容易になる。また、前記保持部13の各基部13a、13a、13a’と各保持爪13b、13b、13b’との周方向の長さを変えることによって、前記シャフトシール3のフランジ部23aを各保持爪13b、13b、13b’の弾性力に抗して押し込んだ際の反力を部分的に小さくすることができるので、フランジ部23aを押し込み易くなり、これによってもシャフトシール3の取付作業が容易になる。
さらに、傾斜状の各ガイド面16によってシャフトシール3(フランジ部23a)を嵌合部12側へスムーズに案内することができるので、取り付け作業が一層容易になる。
しかも、前述のように、シャフトシール3のフランジ部23aを、嵌合部12と保持部13との間に嵌合させると、前記3つの突起部15の反力によってフランジ部23aが各保持爪13bの下面側へ押圧されて、該保持爪13bと着座面12aとの間に強く挟持された状態になるので、強固な取り付け状態が得られる。
また、前記フランジ部23aが、一旦、各保持爪13bと各突起部15を介して着座面12aとの間に挟持されると、前記保持部13の特異な配置構造、つまり各保持爪13b、13b、13b’の周方向の長さの異なる構造によってフランジ部23aを保持するため、かかる保持強度が高くなる。
とりわけ、前記各突起部15を、各保持部13が設けられていない箇所に設けたことによって、各突起部15と各保持爪13bによってフランジ部23aのほぼ全周に亘って交互に反対方向から点押圧と面押圧が作用するため、フランジ部23a、つまりシャフトシール3に対する強固な取付状態が得られる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記各突起部15を、図10に示すように、径方向へ2つ並設すると共に、縦断面ほぼ円錐状に形成することも可能である。このようにすれば、各突起部15による反力が大きくなって、フランジ部23aを各保持爪13bとの間でさらに強固に挟持することが可能になる。また、各突起部15を径方向へ細長く形成することも可能である。
また、前記各突起部15を、シャフトシール3のフランジ部23aの下面あるいはゴム材22bに一体に設けることも可能である。
さらに、前記着座面12aと各保持爪13bの底面との間の各隙間14は、その巾を前記各突起部15の突出量に応じて任意に変更することが可能であるが、いずれにせよ、微小隙間14aを介してフランジ部23aの良好な嵌合性が得られるような大きさに設定される。
前記保持部13は、2つ、あるいは3つ以上設けることも可能であり、前記各突起部15もそれに応じて2つ、あるいは3つ以上設けることも可能である。
1…ステアリングシャフト
2…ステアリングカバー
3…シャフトシール
4…インナーカバー
5…アウターカバー
12…嵌合部
12a…着座面
13…保持部
13a…基部
13b…保持爪
14…隙間
14a…微小隙間
15…突起部
16…ガイド面
22…外筒部
22a・22b…上下ゴム材
20…シール本体
23…第1支持金具
23a…フランジ部

Claims (3)

  1. 車体パネルに取り付けられたステアリングカバーと該ステアリングカバーの内部に挿通されるステアリングシャフトとの間をシールするシャフトシールの取付構造であって、
    前記ステアリングカバーの上端部に、前記シャフトシールが嵌合する円筒状の嵌合部を設けると共に、該嵌合部の上端部に、拡縮変形可能な保持部を円周方向の所定位置に複数設け、
    前記シャフトシールの下端面あるいは嵌合部の上端面のいずれか一方でかつ前記保持部が設けられていない箇所に突起部を設けると共に、前記嵌合部の上端面と前記シャフトシールの下面との間に、巾長さが前記突起部の高さと等しいか、また低い隙間を形成したことを特徴とするステアリングカバーのシャフトシール取付構造。
  2. 前記シャフトシールの上端部に、前記嵌合部の上面に着座するフランジ部を設ける一方、該フランジ部が嵌合部の上面に着座した際に、前記各保持部の下面が前記フランジ部の上面を押圧して該フランジ部を嵌合部の上端部と各保持部の下面との間に挟持したことを特徴とする請求項1に記載のステアリングカバーのシャフトシール取付構造。
  3. 前記保持部の上部に、前記シャフトシールを嵌合部に嵌合させる際に、前記シャフトシールの摺動を案内するガイド面を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のステアリングカバーのシャフトシール取付構造。
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