JP2010007752A - ブーツバンド - Google Patents

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Abstract

【課題】締付け固定する際に掛かるストレスを軽減し、破損の発生を防止し得るようにしたブーツバンドを提供する。
【解決手段】ブーツバンド10は、帯状のバンド本体11と、バンド本体11の一端側の外側重なり部に設けられた径方向内側に突出する係合爪12と、バンド本体11の他端側の内側重なり部に設けられ係合爪12と係合する係合孔13と、係合孔13の径方向外側を覆うように内側重なり部に設けられたガイド部14と、締付け工具を引っ掛ける第1引っ掛け爪15及び第2引っ掛け爪16とを備える。ガイド部14は、バンド本体11の周長を縮める方向への締付け力を作用させた時に係合爪12を係合孔13との係合位置へ案内し、その後、係合爪12と係合孔13との係合状態を保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車の回転軸部材のジョイント部等に装着される筒状のブーツを締付け固定するブーツバンドに関する。
従来より、例えば等速ジョイント用ブーツの締付け固定に使用されるブーツバンドとして、折曲げタイプやΩタイプ(特許文献1)、引っ掛けタイプ(特許文献2)などのものが知られている。この内、他部品との干渉を回避するために外径を小さくする必要がある場合には、ロープロファイルバンドである折曲げタイプか引っ掛けタイプが採用される。また、ブーツがゴム製の場合には、折曲げタイプに比べて、部品点数が少ないことから安価な引っ掛けタイプが好適に採用される。
一般的な引っ掛けタイプのブーツバンド80は、図9(a)(b)に示すように、帯鋼などの金属板で帯状に形成されたバンド本体81を備えており、バンド本体81の長手方向一端側には、鉤状に形成された第1係合爪82と、締付け工具を引っ掛ける第1引っ掛け爪83と、係合孔84が設けられている。また、バンド本体81の長手方向他端側には、鉤状に形成され第1係合爪82と係合する第2係合爪85と、締付け工具を引っ掛ける第2引っ掛け爪86と、係合孔84に嵌合する係合突部87が設けられている。
このブーツバンド80を取り付ける際には、図10に示すように、図示しないブーツの外周にバンド本体81をリング状に巻き付けて他端部の外側に一端部を重ね合わせた後、第1及び第2引っ掛け爪83、86に引っ掛けた図示しない締付け工具で、バンド本体81の周長を縮める方向へ締め付けることにより、第1係合爪82と第2係合爪85とを係合させる。これにより、ブーツがブーツバンド80で外側から締め付けられた状態に固定される。
特開平9−42229号公報 特開平9−60651号公報
ところで、上記の引っ掛けタイプのブーツバンド80は、締付け固定した後の締付け力を保持するために、第1及び第2係合爪82、85の形状が鉤状になっている。そのため、バンド本体81を締め付ける際には、第1係合爪82と第2係合爪85の最終的な係合固定位置を越えた位置(鉤状の戻り距離を加えた位置)まで、一旦締め付ける必要があり、このとき余分なストレスがバンド本体81(特に、第1及び第2引っ掛け爪83、86)に掛かっている。また、ブーツが樹脂製の場合には、ゴム製の場合に比べて締付けに大きな荷重が掛かることから、第1及び第2引っ掛け爪83、86が破損してしまうという事態が発生する。よって、樹脂製のブーツに対して、引っ掛けタイプのブーツバンド80を用いることは、事実上困難となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、締付け固定する際に掛かるストレスを軽減し、破損の発生を防止し得るようにしたブーツバンドを提供することを解決すべき課題とするものである。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段について、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.手段1のブーツバンドは、
帯状に形成され、ブーツの外周にリング状に巻き付けて両端部を径方向の内側と外側に重ね合わせた状態で、周長を縮める方向へ締付け力を作用させることにより前記ブーツを締付け固定するブーツバンドであって、
帯状のバンド本体と、
該バンド本体の一端側の外側重なり部に設けられた径方向内側に突出する係合爪と、
前記バンド本体の他端側の内側重なり部に設けられ前記係合爪と係合する係合孔と、
該係合孔の径方向外側を覆うように前記内側重なり部に設けられたガイド部と、
を備え、
該ガイド部は、前記バンド本体の周長を縮める方向へ締付け力を作用させた時に前記係合爪を前記係合孔との係合位置へ案内し、その後、前記係合爪と前記係合孔との係合状態を保持するように構成されていることを特徴としている。
手段1のブーツバンドを取り付けるには、バンド本体をブーツの外周にリング状に巻き付けて、バンド本体の一端部先端が他端部の外側に重なり合う状態にした後、締付け工具等によりバンド本体の周長を縮める方向へ締付け力を作用させる。これにより、バンド本体の一端側先端が他端側に設けられたガイド部に案内されつつ移動するに連れて、一端側に設けられた係合爪が他端側に設けられた係合孔内に案内され、係合孔のエッジと係合する。この場合、係合爪と係合孔との係合構造は、戻り距離を必要としない構造にすることが可能であるため、必要最小限の締付け量で係合爪と係合孔とを係合させることが可能となる。
そのため、バンド本体の周長を縮める方向への締付け力を作用させた時に、余分なストレスがバンド本体に掛からないので、締付け固定する際に掛かるストレスを軽減し、破損の発生を防止することができる。これにより、従来では、樹脂製のブーツに対して使用できなかった引っ掛けタイプのブーツバンドを使用することが可能になった。
また、係合孔の径方向外側を覆うように配置されたガイド部は、係合爪が係合孔と係合した後、係合孔から外れないようにする適切な位置に配置されることにより、係合爪と係合孔との係合状態を良好に保持するようにすることができる。
2.手段2のブーツバンドは、手段1のブーツバンドにおいて、前記バンド本体は金属板からなり、前記ガイド部は、前記金属板に打抜き加工を施すことにより形成された前記係合孔の打抜き部分により形成されていることを特徴としている。
手段2によれば、ブーツバンドを簡易な方法で作製することができるので、低コスト化を図ることができる。
3.手段3のブーツバンドは、手段1又は2のブーツバンドにおいて、前記ガイド部は、前記バンド本体の前記係合孔の周縁部から立ち上がる立上り部と、該立上り部の立上り先端から前記バンド本体と平行方向に延出する案内基部とからなることを特徴としている。
手段3によれば、立上り部の立上り高さを、バンド本体の一端部の厚みに合わせて適宜設定することにより、案内基部の位置を最適な位置に設定することが可能となる。これにより、ガイド部に求められる、バンド本体の一端部に設けられた係合爪を係合孔内に案内する機能と、係合孔に係合した係合爪が係合孔から外れるのを防止する機能を確実に発揮させ得る構造を実現することができる。
4.手段4のブーツバンドは、手段3のブーツバンドにおいて、前記立上り部は、前記係合孔の周縁部のうち前記係合孔に前記係合爪が進入する側以外の部位に設けられていることを特徴としている。
手段4によれば、立上り部は、係合爪の係合孔への進入を妨げことがない部位に設けられるので、係合爪と係合孔との係合を確実に得られる構造となる。
5.手段5のブーツバンドは、手段3又は4のブーツバンドにおいて、前記案内基部の前記係合爪が進入する側の端部には、前記係合爪が進入する側に向かうに連れて前記係合孔から遠ざかるように傾斜した傾斜部が設けられていることを特徴としている。
手段5によれば、案内基部に傾斜部が設けられることによって、バンド本体の周長を縮める方向へ締付け力を作用させた時に、バンド本体の一端部先端を案内基部に導く受け入れ口が広くなるため、バンド本体の一端部に設けられた係合爪を係合孔へより確実に案内させるようにすることができる。また、傾斜部は、案内基部の一部(係合爪が進入する側の端部)に設けられるため、係合孔と係合した係合爪が係合孔から外れないようにする案内基部の離脱防止機能を有効に確保することができる。
6.手段6のブーツバンドは、手段3又は4のブーツバンドにおいて、前記案内基部は、円弧状の断面を有することを特徴としている。
手段6によれば、案内基部の剛性が高まり変形し難くなるので、係合爪が係合孔から外れないようにする案内基部の離脱防止機能が向上するため、係合爪と係合孔との係合状態をより確実に保持することができる。
7.手段7のブーツバンドは、手段1〜6の何れか一つのブーツバンドにおいて、前記外側重なり部には、前記係合爪より前記バンド本体の前記一端側に、径方向外側に突出した第2係合爪が設けられ、
前記ガイド部には、前記第2係合爪と係合する第2係合孔が設けられていることを特徴としている。
手段7によれば、第2係合爪と第2係合孔が係合することによって、係合爪と係合孔との係合部に掛かる負荷を分散させてストレスを軽減することができる。また、第2係合爪の突出方向は、係合爪の突出方向と反対側にされ、第2係合爪が第2係合孔から外れる動作と係合爪が係合孔から外れる動作を互いに打ち消し合う構造にされているため、ガイド部に求められる、係合爪が係合孔から外れるのを防止する機能を大幅に向上させることができる。なお、第2係合爪と第2係合孔は、係合爪と係合孔とが係合した時に同時に係合する位置に設けられていることが好ましい。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
図1は実施形態1に係るブーツバンドの展開図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。図2はそのブーツバンドをリング状に巻き付けて取り付ける直前の両端部の状態を示す説明図であり、図3はそのブーツバンドをリング状に巻き付けて取り付けた際に両端部の係合爪と係合孔が係合した状態を示す説明図である。
本実施形態のブーツバンド10は、自動車に搭載されたドライブシャフトのジョイント部に装着される筒状のブーツの外周にリング状に巻き付けて、ブーツを締付け固定するものである。このブーツバンド10は、図1に示すように、帯状のバンド本体11と、バンド本体11の一端部に設けられた径方向内側に突出する係合爪12と、バンド本体11の他端部に設けられ係合爪12と係合する係合孔13と、係合孔13の径方向外側を覆うように配置されたガイド部14と、締付け工具を引っ掛ける第1引っ掛け爪15及び第2引っ掛け爪16とから構成されている。
バンド本体11は、一枚の金属板に打抜き加工を施して所定長さの帯状に形成されている。このバンド本体11の長さは、締付け固定されるブーツの外周長さに合わせて適宜設定される。なお、このバンド本体11は、ブーツの外周にリング状に巻き付けた状態に取り付けられるが、ブーツに装着される前に予めリング状に湾曲した状態にされる。
バンド本体11の長手方向一端部(図1において右側端部)には、一端から所定距離隔てた部位に係合爪12が設けられている。係合爪12は、バンド本体11の打抜き加工時においてコ字形状の切込みを設けた後、その切込みの内側部分を径方向内側(図1(b)において下方側)へ引き起こすことにより形成されている。この係合爪12は、一端側から他端側に向かうに連れて径方向内側へ次第に突出するように傾斜している。なお、バンド本体11の一端部は、バンド本体11がリング状にされて両端部が重ね合わされた時に外側重なり部となる(図3参照)。
バンド本体11の長手方向他端部(図1において左側端部)には、一端から所定距離隔てた部位に、矩形の係合孔13と、その係合孔13の径方向外側を覆うように配置されたガイド部14が設けられている。係合孔13及びガイド部14は、バンド本体11の打抜き加工時においてコ字形状の切込みを設けた後、その切込みの内側部分(ガイド部14となる。)を径方向外側(図1(b)において上方側)へ屈曲させることにより形成されている。即ち、ガイド部14は、コ字形状の切込みの内側部分により形成され、係合孔13は、ガイド部14の抜け跡空間により形成されている。なお、バンド本体11の他端部は、バンド本体11がリング状にされて両端部が重ね合わされた時に内側重なり部となる(図3参照)。
係合孔13の幅は、係合爪12の他端側端面が係合孔13の他端側の側面に係合可能となるように、係合爪12の幅よりも大きくされている。ガイド部14は、係合孔13の一端側周縁部から略直角に立ち上がる立上り部14aと、その立上り部14aの立上り先端から他端側へバンド本体11と平行となる方向に延出する案内基部14bとからなる。立上り部14aの立上り高さは、バンド本体11の厚みと略同じか少し高くなる程度に設定されており、案内基部14bの延出先端と係合孔13のエッジとの間を、バンド本体11の一端部及び係合爪12が通過可能となるように調整されている。
第1引っ掛け爪15は、バンド本体11の係合爪12から他端側へ所定距離隔てた部位に形成された、バンド本体11の長手方向に長い長円内に設けられている。即ち、その長円内の他端側の略半分の部分には、バンド本体11の厚さ方向に貫通する略半円形状の貫通孔15aが形成されている。そして、第1引っ掛け爪15は、その長円の一端側の略半円形状の部分を径方向外側(図1(b)において上方側)へ引き起こすことにより形成されている。
一方、第2引っ掛け爪16は、バンド本体11の係合孔13及びガイド部14から一端側へ所定距離隔てた部位に形成された、バンド本体11の長手方向に長い長円内に設けられている。即ち、その長円内の一端側の略半分には、バンド本体11の厚さ方向に貫通する略半円形状の貫通孔16aが形成されている。そして、第2引っ掛け爪16は、その長円の他端側の略半円形状の部分を径方向外側(図1(b)において上方側)へ引き起こすことにより形成されている。これら第1引っ掛け爪15と第2引っ掛け爪16は、対称状に形成されている。
以上のように構成された本実施形態のブーツバンド10は、図4に示すように、自動車のドライブシャフトのジョイント部に取り付けられるブーツ70の締付け固定に用いられる。図4において、ドライブシャフト71の一端(図4の左側)は、連結部材72、73を介して図示しないギヤボックスと連結されている。ブーツ70は、樹脂材料により全体が蛇腹状のテーパ筒形状に形成されている。このブーツ70は、その小径側端部がドライブシャフト71の外周に嵌合されるとともに、その大径側端部が連結部材72の外周に嵌合されており、ドライブシャフト71と連結部材72とのジョイント部に充填されたグリース74を密閉するように取り付けられる。ブーツ70の両端部の外周には、周方向に一周するブーツバンド10取付け用の凹溝70a、70bがそれぞれ設けられている。
なお、各凹溝70a、70bに取付けられるブーツバンド10は、各凹溝70a、70bの周方向長さに合わせて、バンド本体11の長さや係合爪12及び係合孔13の位置等が適宜設定される。
そして、ブーツバンド10によりブーツ70を締付け固定するには、ブーツ70の凹溝70a、70bにそれぞれバンド本体11をリング状に巻き付けて、バンド本体11の一端部先端が他端部の外側に重なり合う状態にする(図2参照。)。その状態で、ブーツバンド10の第1引っ掛け爪15及び第2引っ掛け爪16に引っ掛けた締付け工具により、バンド本体11の周長を縮める方向へ締付け力を作用させる。これにより、バンド本体11の一端部先端が、他端部に設けられたガイド部14のエッジと係合孔13のエッジとの間に入り込み、更にガイド部14に案内されつつ移動するに連れて、係合爪12が係合孔13内に案内され、係合孔13のエッジと係合する(図3参照。)。これにより、ブーツ70の両端部がブーツバンド10によって締付け固定される。
この場合、係合爪12と係合孔13との係合構造は、戻り距離を必要としない構造であるため、必要最小限の締付け量で係合爪12と係合孔13とを係合させることが可能である。そのため、バンド本体11の周長を縮める方向へ締付け力を作用させた時に、余分なストレスがバンド本体11や第1及び第2引っ掛け爪15、16に掛からないので、ストレスが軽減し、破損の発生が防止される。また、係合孔13と係合した係合爪12は、係合孔13の径方向外側を覆うように配置されたガイド部14により、係合孔13から外れないようにされているため、係合爪12と係合孔13との係合状態が良好に保持される。
以上のように、本実施形態のブーツバンド10によれば、ガイド部14は、バンド本体11の周長を縮める方向へ締付け力を作用させた時に、係合爪12を係合孔13との係合位置へ案内した後、係合爪12と係合孔13との係合状態を保持するようにされているため、締付け固定する際に掛かるストレスを軽減し、破損の発生を防止することができる。これにより、従来では、樹脂製のブーツに対して使用できなかった引っ掛けタイプのブーツバンドを初めて使用することが可能になった。
また、本実施形態のブーツバンド10は、バンド本体11や係合爪12、係合孔13、ガイド部14が、金属板に打抜き加工を施すことにより形成されているため、ブーツバンド10を簡易な方法で作製することができるので、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態におけるガイド部14は、立上り部14aと案内基部14bとからなるため、立上り部14aの立上り高さを、バンド本体11の一端部の厚みに合わせて適宜設定することにより、案内基部14bの位置を最適な位置に設定することが可能となる。これにより、ガイド部14に求められる、バンド本体11の一端部に設けられた係合爪12を係合孔13内に案内する機能と、係合孔13に係合した係合爪12が係合孔13から外れるのを防止する機能を確実に発揮させ得る構造を実現することができる。
さらに、立上り部14aは、係合孔13に係合爪12が進入する側以外の部位に設けられており、係合爪12の係合孔13への進入を妨げないようにされているため、係合爪12と係合孔13との係合を確実に得られる構造にすることができる。
なお、本実施形態において、ガイド部14の立上り部14aは、係合孔13に係合爪12が進入する側と反対側の部位に設けられているが、図5に示すように、係合爪12の進入方向(矢印A方向)に対して左右両側のどちらか一方側に設けようにしてもよい。この場合、案内基部14bは、立上り部14aの立上り先端から矢印A方向に対して左側方向へ延出することとなる。
〔実施形態2〕
図6は実施形態2に係るブーツバンドの他端部を示す部分斜視図である。実施形態2のブーツバンド20は、実施形態1のものと基本的構成が同じであるが、図6に示すように、バンド本体21の他端部に設けられるガイド部24の構成が異なる点でのみ相違する。即ち、実施形態2におけるガイド部24は、案内基部24bの図示しない係合爪が進入する側の端部に、係合爪が進入する側に向かうに連れて係合孔23から遠ざかるように傾斜した傾斜部24cを有する。なお、その他の構成は、実施形態1と同じであるので詳しい説明は省略する。
以上のように構成された実施形態2のブーツバンド20によれば、バンド本体21の周長を縮める方向へ締付け力を作用させた時に、バンド本体21の一端部先端を案内基部24bに導く受け入れ口が広くなるため、バンド本体21の一端部に設けられた係合爪を係合孔23へより確実に案内させるようにすることができる。また、傾斜部24cは、案内基部24bの一部(係合爪が進入する側の端部)に設けられるため、係合孔23と係合した係合爪が係合孔23から外れないようにする案内基部24bの機能を有効に確保することができる。
〔実施形態3〕
図7は実施形態3に係るブーツバンドの他端部を示す部分斜視図である。実施形態3のブーツバンド30は、実施形態1のものと基本的構成が同じであるが、図7に示すように、バンド本体31の他端部に設けられるガイド部34の構成が異なる点でのみ相違する。即ち、実施形態3におけるガイド部34は、係合孔33の図示しない係合爪が進入する側と反対側の周縁部から立ち上がる立上り部34aと、立上り部34aの立上り先端からバンド本体11と平行方向に延出する断面が円弧状の案内基部34bとからなり、案内基部34bが円弧状の断面を有することにより剛性が高められている。また、立上り部34aと案内基部34bとが交わる角部の一部に凹部34cが設けられていることによって、更にガイド部34全体の剛性が高められている。なお、その他の構成は、実施形態1と同じであるので詳しい説明は省略する。
以上のように構成された実施形態3のブーツバンド30によれば、案内基部34bの剛性が高まり変形し難くなるので、係合爪が係合孔33から外れないようにする案内基部34bの離脱防止機能が向上するため、係合爪と係合孔33との係合状態をより確実に保持することができる。また、立上り部34aと案内基部34bとが交わる角部の一部に凹部34cが設けられていることにより、ガイド部34全体の剛性が高められているため、案内基部34bの離脱防止機能を更に向上させることができる。
〔実施形態4〕
図8は実施形態4に係るブーツバンドを示す図であって、(a)はバンド本体の他端部の部分斜視図であり、(b)はバンド本体の一端部の部分正面図である。実施形態4のブーツバンド40は、実施形態1のブーツバンド10に対して、第2係合爪47と第2係合孔48を付加したものである。
即ち、実施形態4のブーツバンド40においては、図8(b)に示すように、バンド本体41の一端部(外側重なり部)の第1係合爪42の一端側(図8(b)において左側)には、径方向外側(図8(b)において上側)に突出した第2係合爪47が設けられている。この第2係合爪47は、バンド本体41の打抜き加工時においてコ字形状の切込みを設けた後、その切込みの内側部分を径方向外側(図8(b)において上方側)へ引き起こすことにより形成されている。なお、バンド本体41の一端部には、実施形態1の場合と同様に第1引っ掛け爪45が設けられている。
そして、ガイド部44の案内基部44bの中央には、図8(a)に示すように、第2係合爪47と係合する矩形の第2係合孔48が設けられている。この第2係合孔48は、バンド本体41の打抜き加工時において、係合孔43やガイド部44の形成と同時に形成されている。第2係合爪47と第2係合孔48は、係合爪42と係合孔43とが係合した時に同時に係合する位置に設けられている。なお、その他の構成は、実施形態1と同じであるので詳しい説明は省略する。
以上のように構成された実施形態4のブーツバンド40によれば、第2係合爪47と第2係合孔48が係合することによって、係合爪42と係合孔43との係合部に掛かる負荷を分散させてストレスを軽減することができる。また、第2係合爪47の突出方向は、係合爪42の突出方向と反対側にされ、第2係合爪47が第2係合孔48から外れる動作と係合爪42が係合孔43から外れる動作を互いに打ち消し合う構造にされているため、ガイド部44に求められる、係合爪42が係合孔43から外れるのを防止する離脱防止機能を大幅に向上させることができる。
本発明の実施形態1に係るブーツバンドの展開図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施形態1に係るブーツバンドをリング状に巻き付けて取り付ける直前の両端部の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態1に係るブーツバンドをリング状に巻き付けて取り付けた際に両端部の係合爪と係合孔が係合した状態を示す説明図である。 ドライブシャフトのジョイント部に取り付けられたブーツの取付状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態1における変形例に係るブーツバンドの他端部を示す部分斜視図である。 本発明の実施形態2に係るブーツバンドの他端部を示す部分斜視図である。 本発明の実施形態3に係るブーツバンドの他端部を示す部分斜視図である。 本発明の実施形態4に係るブーツバンドを示す図であって、(a)はバンド本体の他端部の部分斜視図であり、(b)はバンド本体の一端部の部分側面図である。 従来のブーツバンドの展開図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 従来のブーツバンドをブーツの外周にリング状に巻き付けてブーツを締付け固定した状態の正面図である。
符号の説明
10、20、30、40…ブーツバンド
11、21、31、41…バンド本体
12、42…係合爪
13、23、33、43…係合孔
14、24、34、44…ガイド部
14a、34a…立上り部
14b、24b、34b、44b…案内基部
15…第1引っ掛け爪
15a…貫通孔
16…第2引っ掛け爪
16a…貫通孔
24c…傾斜部
34c…凹部
47…第2係合爪
48…第2係合孔

Claims (7)

  1. 帯状に形成され、ブーツの外周にリング状に巻き付けて両端部を径方向の内側と外側に重ね合わせた状態で、周長を縮める方向へ締付け力を作用させることにより前記ブーツを締付け固定するブーツバンドであって、
    帯状のバンド本体と、
    該バンド本体の一端側の外側重なり部に設けられた径方向内側に突出する係合爪と、
    前記バンド本体の他端側の内側重なり部に設けられ前記係合爪と係合する係合孔と、
    該係合孔の径方向外側を覆うように前記内側重なり部に設けられたガイド部と、
    を備え、
    該ガイド部は、前記バンド本体の周長を縮める方向へ締付け力を作用させた時に前記係合爪を前記係合孔との係合位置へ案内し、その後、前記係合爪と前記係合孔との係合状態を保持するように構成されていることを特徴とするブーツバンド。
  2. 前記バンド本体は金属板からなり、前記ガイド部は、前記金属板に打抜き加工を施すことにより形成された前記係合孔の打抜き部分により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブーツバンド。
  3. 前記ガイド部は、前記バンド本体の前記係合孔の周縁部から立ち上がる立上り部と、該立上り部の立上り先端から前記バンド本体と平行方向に延出する案内基部とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のブーツバンド。
  4. 前記立上り部は、前記係合孔の周縁部のうち前記係合孔に前記係合爪が進入する側以外の部位に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のブーツバンド。
  5. 前記案内基部の前記係合爪が進入する側の端部には、前記係合爪が進入する側に向かうに連れて前記係合孔から遠ざかるように傾斜した傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のブーツバンド。
  6. 前記案内基部は、円弧状の断面を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のブーツバンド。
  7. 前記外側重なり部には、前記係合爪より前記バンド本体の前記一端側に、径方向外側に突出した第2係合爪が設けられ、
    前記ガイド部には、前記第2係合爪と係合する第2係合孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のブーツバンド。
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