JPH08338410A - 緊締バンド - Google Patents
緊締バンドInfo
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- JPH08338410A JPH08338410A JP15095995A JP15095995A JPH08338410A JP H08338410 A JPH08338410 A JP H08338410A JP 15095995 A JP15095995 A JP 15095995A JP 15095995 A JP15095995 A JP 15095995A JP H08338410 A JPH08338410 A JP H08338410A
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- claw
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単で、安価であり、しかも締着作業
が容易で、かつ十分な締着力が得られる緊締バンドを提
供すること。 【構成】 帯状の主体２０を円形に巻回してその一端部
２１の上に他端部２２を重合した状態で、その重合部Ａ
において下側となる一端部２１の外面に主体２０の長手
方向中央側へ向けて突設させた係合フック２３を、上側
となる他端部２２に形成した係合孔２４に嵌入させて両
端部２１，２２を互いに係止する緊締バンド１０におい
て、係合孔２４の数を係合フック２３の数よりも多く形
成するとともに、主体２０の重合部Ａにおいて下側とな
る一端部２１の外面に、先端部を折り曲げた状態で上側
となる他端部２２の端縁２２ａを係止する抑撥爪２６を
形成している。
が容易で、かつ十分な締着力が得られる緊締バンドを提
供すること。 【構成】 帯状の主体２０を円形に巻回してその一端部
２１の上に他端部２２を重合した状態で、その重合部Ａ
において下側となる一端部２１の外面に主体２０の長手
方向中央側へ向けて突設させた係合フック２３を、上側
となる他端部２２に形成した係合孔２４に嵌入させて両
端部２１，２２を互いに係止する緊締バンド１０におい
て、係合孔２４の数を係合フック２３の数よりも多く形
成するとともに、主体２０の重合部Ａにおいて下側とな
る一端部２１の外面に、先端部を折り曲げた状態で上側
となる他端部２２の端縁２２ａを係止する抑撥爪２６を
形成している。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車軸やステア
リングなど、機械部品をシールするのに使用するゴムブ
ーツ緊締用に好適な緊締バンドに関するものである。
リングなど、機械部品をシールするのに使用するゴムブ
ーツ緊締用に好適な緊締バンドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車の駆動車軸は図１４で示す
ように、駆動軸９０と車輪軸９１との間を等速ジョイン
ト９２によって連結することが行なわれている。等速ジ
ョイント９２の外面は防塵のため、両軸９０、９１に跨
がって外周をゴムブーツ９３によって覆うことが行なわ
れている。ゴムブーツ９３は蛇腹形をなし、その両端は
両軸９０、９１に対し直接間接に嵌合され、外面から緊
締バンド９４によって締着されている。
ように、駆動軸９０と車輪軸９１との間を等速ジョイン
ト９２によって連結することが行なわれている。等速ジ
ョイント９２の外面は防塵のため、両軸９０、９１に跨
がって外周をゴムブーツ９３によって覆うことが行なわ
れている。ゴムブーツ９３は蛇腹形をなし、その両端は
両軸９０、９１に対し直接間接に嵌合され、外面から緊
締バンド９４によって締着されている。
【０００３】一般に、緊締バンド９４をブーツの外面で
締着する構造には数種の態様がある。その一は、緊締バ
ンド自体が強力なばねで作られ、その弾力でブーツの外
面を緊締するもの、その二は緊締バンドの両端間をボル
トナットによって連結し、それを緊締することによって
締着するもの、その三は緊締バンドの両端に係合爪と係
合孔とからなる一対の係合手段を設け、それらを係合さ
せることに締着すもの、などである。
締着する構造には数種の態様がある。その一は、緊締バ
ンド自体が強力なばねで作られ、その弾力でブーツの外
面を緊締するもの、その二は緊締バンドの両端間をボル
トナットによって連結し、それを緊締することによって
締着するもの、その三は緊締バンドの両端に係合爪と係
合孔とからなる一対の係合手段を設け、それらを係合さ
せることに締着すもの、などである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、緊締バ
ンド自体の弾力によって締着するものでは、被締着物の
直径が大きくなると締着力が低下する特性があり、大径
のブーツに対しては適さなかった。また、ネジによって
締結するものでは、バンドを被締着物に巻回した後に、
ネジをナットに螺合させる作業を必要とし、緊締作業に
多くの時間を要した。また、係合爪と係合孔によって締
着するものでは、係合爪が係合孔から外れる虞があるた
め、それを防止する機構が必要になり、構造が複雑にな
るばかりでなく、緊締作業に多くの時間を要するなど、
それぞれの構造によって固有の不具合があった。
ンド自体の弾力によって締着するものでは、被締着物の
直径が大きくなると締着力が低下する特性があり、大径
のブーツに対しては適さなかった。また、ネジによって
締結するものでは、バンドを被締着物に巻回した後に、
ネジをナットに螺合させる作業を必要とし、緊締作業に
多くの時間を要した。また、係合爪と係合孔によって締
着するものでは、係合爪が係合孔から外れる虞があるた
め、それを防止する機構が必要になり、構造が複雑にな
るばかりでなく、緊締作業に多くの時間を要するなど、
それぞれの構造によって固有の不具合があった。
【０００５】そこで、本発明の目的は、構造が簡単で、
安価であり、しかも締着作業が容易で、かつ十分な締着
力が得られる緊締バンドを提供することにある。
安価であり、しかも締着作業が容易で、かつ十分な締着
力が得られる緊締バンドを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ためなされた本発明の緊締バンドは、帯状の主体を円形
に巻回してその一端部の上に他端部を重合した状態で、
その重合部において下側となる一端部の外面に上記主体
の長手方向中央側へ向けて突設させた係合フックを、上
側となる他端部に形成した係合孔に嵌入させて上記両端
部を互いに係止する緊締バンドにおいて、上記係合孔の
数を上記係合フックの数よりも多く形成するとともに、
上記主体の重合部において上記下側となる一端部の外面
に、先端部を折り曲げた状態で上記上側となる他端部の
端縁を係止する抑撥爪を形成したものである。
ためなされた本発明の緊締バンドは、帯状の主体を円形
に巻回してその一端部の上に他端部を重合した状態で、
その重合部において下側となる一端部の外面に上記主体
の長手方向中央側へ向けて突設させた係合フックを、上
側となる他端部に形成した係合孔に嵌入させて上記両端
部を互いに係止する緊締バンドにおいて、上記係合孔の
数を上記係合フックの数よりも多く形成するとともに、
上記主体の重合部において上記下側となる一端部の外面
に、先端部を折り曲げた状態で上記上側となる他端部の
端縁を係止する抑撥爪を形成したものである。
【０００７】また、本発明の緊締バンドでは、上記主体
の上側となる他端部の端縁に、上記抑撥爪に嵌合する係
合突片を延設している。
の上側となる他端部の端縁に、上記抑撥爪に嵌合する係
合突片を延設している。
【０００８】また、本発明の緊締バンドでは、上記主体
の一端部と他端部に、両端部を互いに引き寄せるバンド
緊締具を係合させるための緊締手段を形成している。
の一端部と他端部に、両端部を互いに引き寄せるバンド
緊締具を係合させるための緊締手段を形成している。
【０００９】また、本発明の緊締バンドでは、上記緊締
手段として、上記係合孔よりも主体の長手方向端部側
と、上記抑撥爪よりも長手方向中央部側とに突起をそれ
ぞれ形成したり、上記係合孔よりも主体の長手方向端部
側と上記抑撥爪よりも主体の長手方向端部側に孔をそれ
ぞれ形成している。
手段として、上記係合孔よりも主体の長手方向端部側
と、上記抑撥爪よりも長手方向中央部側とに突起をそれ
ぞれ形成したり、上記係合孔よりも主体の長手方向端部
側と上記抑撥爪よりも主体の長手方向端部側に孔をそれ
ぞれ形成している。
【００１０】さらに、本発明の緊締バンドでは、上記係
合フック，緊締突起のいずれか又はいずれも、上記主体
の内周側から外周側へ向けて膨出する半袋状に形成され
る。
合フック，緊締突起のいずれか又はいずれも、上記主体
の内周側から外周側へ向けて膨出する半袋状に形成され
る。
【００１１】
【作用】この発明に係る緊締バンドを緊締するには、ま
ず、これを被緊縛部材に巻回し端部を正しく重合させた
後、係合フックと係合孔とを係合させて仮止めをおこな
う。次いで、緊締工具を緊締手段に係合させ、該緊締具
でもってバンドの両端を接近させ係合フックを他の係合
孔に係合させる。ついで、緊締工具を緩めれば、以後、
緊締バンドは被緊縛部材の弾力により緊張状態が維持さ
れる。また、この状態で緊締バンドの上側となる他端は
浮き上がる傾向を有するが、下側となる一端部に形成し
た抑撥爪によって確実に押さえられる。また、上側とな
る他端に延設した係合突片が抑撥爪に嵌合して、下側と
なる一端部が側方にずれる虞はない。さらに、上記係合
フック，緊締突起を半袋状に形成すれば、十分な結合強
度が得られる。
ず、これを被緊縛部材に巻回し端部を正しく重合させた
後、係合フックと係合孔とを係合させて仮止めをおこな
う。次いで、緊締工具を緊締手段に係合させ、該緊締具
でもってバンドの両端を接近させ係合フックを他の係合
孔に係合させる。ついで、緊締工具を緩めれば、以後、
緊締バンドは被緊縛部材の弾力により緊張状態が維持さ
れる。また、この状態で緊締バンドの上側となる他端は
浮き上がる傾向を有するが、下側となる一端部に形成し
た抑撥爪によって確実に押さえられる。また、上側とな
る他端に延設した係合突片が抑撥爪に嵌合して、下側と
なる一端部が側方にずれる虞はない。さらに、上記係合
フック，緊締突起を半袋状に形成すれば、十分な結合強
度が得られる。
【００１２】
【実施例】図１は、本発明に係る緊締バンド１０を、等
速ジョイントの外管１１の外面に嵌着した被緊縛部材た
るブーツ１２の外周に締着させた状態を示している。緊
締バンド１０は短冊状の主体２０からなり、締着状態で
一端部２１と他端部２２とが重合部Ａにおいて互いに重
合する。その重合部Ａには、重ね合わせたとき下側とな
る一端部２１の外面に２個の係合フック２３（２３ａ、
２３ｂ）が設けられ、上側となる他端部２２に３個の係
合孔２４（２４ａ、２４ｂ、２４ｃ）が設けられてお
り、これらの係合フック２３と係合孔２４は係合手段を
なしている。これによって主体２０の一端部２１と他端
部２２とが係脱可能に連結される。
速ジョイントの外管１１の外面に嵌着した被緊縛部材た
るブーツ１２の外周に締着させた状態を示している。緊
締バンド１０は短冊状の主体２０からなり、締着状態で
一端部２１と他端部２２とが重合部Ａにおいて互いに重
合する。その重合部Ａには、重ね合わせたとき下側とな
る一端部２１の外面に２個の係合フック２３（２３ａ、
２３ｂ）が設けられ、上側となる他端部２２に３個の係
合孔２４（２４ａ、２４ｂ、２４ｃ）が設けられてお
り、これらの係合フック２３と係合孔２４は係合手段を
なしている。これによって主体２０の一端部２１と他端
部２２とが係脱可能に連結される。
【００１３】２５は緊締手段であり、主体２０の一端部
２１側に一方の緊締突起２５ａと、他端部２２側に他方
の緊締突起２５ｂが互いに対向させて設けられている。
緊締手段２５は緊締バンド１０の両端部２１，２２間を
引き寄せる際にバンド緊締工具３０（図６）を引っかけ
るのに使用する。２６は抑撥爪であり、緊締バンド１０
の締着時にその他端部２２の端縁２２ａが接線方向に撥
ねないように係止する。
２１側に一方の緊締突起２５ａと、他端部２２側に他方
の緊締突起２５ｂが互いに対向させて設けられている。
緊締手段２５は緊締バンド１０の両端部２１，２２間を
引き寄せる際にバンド緊締工具３０（図６）を引っかけ
るのに使用する。２６は抑撥爪であり、緊締バンド１０
の締着時にその他端部２２の端縁２２ａが接線方向に撥
ねないように係止する。
【００１４】例えば、緊締バンド１０の主体２０は、厚
さ０．６ｍｍのステンレス材を幅８ｍｍの短冊状に切断
してつくられている。主体２０の一端部２１に形成され
る２個の係合フック２３ａ、２３ｂは、切り起こし加工
によって、共に長手方向中央側へ向けて突設されてい
る。さらに、主体２０の一端部２１には、係合フック２
３ｂよりも主体２０の長手方向中央側に位置して上記し
た抑撥爪２６が切り起こし加工によって形成され、また
該抑撥爪２６よりも主体２０の長手方向中央側に位置し
て上記した一方の緊締突起２５ａが切り込み，絞り加工
によって形成される。なお、抑撥爪２６は、予め直角に
突出させておき、緊締バンド１０の締着後に折り曲げて
使用する。また、主体２０の他端部２２には板厚よりや
や高い段部２７が形成されおり、この他端部２２には、
上記した３個の係合孔２４が打ち抜き加工によって穿設
されると共に、その端縁２２ａ側に上記した他方の緊締
突起２５ｂが切り込み，絞り加工によって突設される。
さらに、この実施例では、他端部２２の端縁２２ａに両
側に係合突片２８が延設されている。
さ０．６ｍｍのステンレス材を幅８ｍｍの短冊状に切断
してつくられている。主体２０の一端部２１に形成され
る２個の係合フック２３ａ、２３ｂは、切り起こし加工
によって、共に長手方向中央側へ向けて突設されてい
る。さらに、主体２０の一端部２１には、係合フック２
３ｂよりも主体２０の長手方向中央側に位置して上記し
た抑撥爪２６が切り起こし加工によって形成され、また
該抑撥爪２６よりも主体２０の長手方向中央側に位置し
て上記した一方の緊締突起２５ａが切り込み，絞り加工
によって形成される。なお、抑撥爪２６は、予め直角に
突出させておき、緊締バンド１０の締着後に折り曲げて
使用する。また、主体２０の他端部２２には板厚よりや
や高い段部２７が形成されおり、この他端部２２には、
上記した３個の係合孔２４が打ち抜き加工によって穿設
されると共に、その端縁２２ａ側に上記した他方の緊締
突起２５ｂが切り込み，絞り加工によって突設される。
さらに、この実施例では、他端部２２の端縁２２ａに両
側に係合突片２８が延設されている。
【００１５】図２は、緊締バンド１０の縛着作業に使用
する緊締工具３０を示している。この緊締工具３０はラ
ジオペンチのような、はさみ形をなしている。すなわ
ち、２本の棒状部材をそれらの中間部で結合したもの
で、結合した部分である支点３１を挟んで握り部３２，
３２と作用部３３，３３を有する。３４，３４は作用爪
であり、上記作用部３３，３３の遊端側に相対向するよ
うに突出している。
する緊締工具３０を示している。この緊締工具３０はラ
ジオペンチのような、はさみ形をなしている。すなわ
ち、２本の棒状部材をそれらの中間部で結合したもの
で、結合した部分である支点３１を挟んで握り部３２，
３２と作用部３３，３３を有する。３４，３４は作用爪
であり、上記作用部３３，３３の遊端側に相対向するよ
うに突出している。
【００１６】次に、この実施例に係る緊締バンド１０
を、ブーツ１２に縛着する作業を図３乃至図７を参照し
ながら説明する。
を、ブーツ１２に縛着する作業を図３乃至図７を参照し
ながら説明する。
【００１７】まず、図３に示したように、縛着しようと
するブーツ１２の直径に合わせて製作された緊締バンド
１０を用意する。その主体２０をブーツ１２の外周に当
てて円形に湾曲させ、あるいは予め所定の工程によって
円形に形成したものを、その一端部２１と他端部２２と
を重合部Ａにて重ね合わせ、図４に示したように、係合
フック２３ａを係合孔２４ｂに、係合フック２３ｂを係
合孔２４ｃにそれぞれ係合させる。この状態では、緊締
バンド１０はブーツ１２に緩く締着された状態、即ち仮
止め状態にある。
するブーツ１２の直径に合わせて製作された緊締バンド
１０を用意する。その主体２０をブーツ１２の外周に当
てて円形に湾曲させ、あるいは予め所定の工程によって
円形に形成したものを、その一端部２１と他端部２２と
を重合部Ａにて重ね合わせ、図４に示したように、係合
フック２３ａを係合孔２４ｂに、係合フック２３ｂを係
合孔２４ｃにそれぞれ係合させる。この状態では、緊締
バンド１０はブーツ１２に緩く締着された状態、即ち仮
止め状態にある。
【００１８】次に、図２に示したはさみ形の緊締工具３
０を使用し、その作用爪３４，３４を緊締バンド１０の
緊締突起２５ａ，２５ｂに引っかけ、握り部３２，３２
を握って図５に示したように、上記主体２０の一端部２
１と他端部２２とを互いに引き寄せる。すると、他端部
２２は一端部２１に対して係合フック２３ａ，２３ｂ上
をすべりながら移動し、そして、図６に示したように、
係合フック２３ａが係合孔２４ａに嵌合し、係合フック
２３ｂが係合孔２４ｂに嵌合する。そこで、緊締工具３
０を握る力を緩めれば、両端は分離しないように係合す
る。次いで、図７に示したように、抑撥爪２６を折り曲
げて上側となる他端部２２の端縁２２ａを押さえ、端縁
２２ａが撥ね上がらないように係止する。もっとも、抑
撥爪２６は予め折り曲げておいて、これに主体２０の上
側となる他端部２２の端縁２２ａを係止することも可能
である。なお、この状態において、端縁２２ａに延設さ
せた係合突片２８，２８は、抑撥爪２６を挟み込むよう
に位置し、一端部２１に対して他端部２２が側方へずれ
るのを防止する。
０を使用し、その作用爪３４，３４を緊締バンド１０の
緊締突起２５ａ，２５ｂに引っかけ、握り部３２，３２
を握って図５に示したように、上記主体２０の一端部２
１と他端部２２とを互いに引き寄せる。すると、他端部
２２は一端部２１に対して係合フック２３ａ，２３ｂ上
をすべりながら移動し、そして、図６に示したように、
係合フック２３ａが係合孔２４ａに嵌合し、係合フック
２３ｂが係合孔２４ｂに嵌合する。そこで、緊締工具３
０を握る力を緩めれば、両端は分離しないように係合す
る。次いで、図７に示したように、抑撥爪２６を折り曲
げて上側となる他端部２２の端縁２２ａを押さえ、端縁
２２ａが撥ね上がらないように係止する。もっとも、抑
撥爪２６は予め折り曲げておいて、これに主体２０の上
側となる他端部２２の端縁２２ａを係止することも可能
である。なお、この状態において、端縁２２ａに延設さ
せた係合突片２８，２８は、抑撥爪２６を挟み込むよう
に位置し、一端部２１に対して他端部２２が側方へずれ
るのを防止する。
【００１９】なお、上記実施例では、係合フック２３を
切り起こし加工によって形成しているが、係合フック２
３の強度を大きくする必要がある場合には、図８乃至図
１０に示したように鐘形の切り込みを入れ、続いて絞り
加工を施して係合フック２３を形成すればよい。また、
抑撥爪２６も同様にして、半袋状に形成することができ
る。
切り起こし加工によって形成しているが、係合フック２
３の強度を大きくする必要がある場合には、図８乃至図
１０に示したように鐘形の切り込みを入れ、続いて絞り
加工を施して係合フック２３を形成すればよい。また、
抑撥爪２６も同様にして、半袋状に形成することができ
る。
【００２０】また、上記実施例では、端部２１，２２を
互いに引き寄せるために、工具を係合させるための緊締
手段２５として緊締突起２５ａ，２５ｂを形成している
が、このよな突起２５ａ，２５ｂに代えて、図１１に示
したように、孔２５ｃ，２５ｄを形成してもよい。但
し、この場合には、緊締工具３０として、棒状の工具が
使用される。この工具は、先端に引っかけ突起３５を有
している。そして、図１２に示したように端部２１，２
２が互いに重ね合わされた状態において、上記工具を孔
２５ｃ，２５ｄ内に挿入させ、引っかけ突起３５を端部
２１の孔２５ｃの下縁に引っかけ、該工具を図１３に示
したように、抑撥爪２６の方向へ倒せば、両端部２１，
２２は互いに引き寄せられる。そして、係合フック２３
ａ，２３ｂが係合孔２４ａ，２４ｂに嵌合したときに、
工具を孔２５ｃ，２５ｄから引き抜けばよい。
互いに引き寄せるために、工具を係合させるための緊締
手段２５として緊締突起２５ａ，２５ｂを形成している
が、このよな突起２５ａ，２５ｂに代えて、図１１に示
したように、孔２５ｃ，２５ｄを形成してもよい。但
し、この場合には、緊締工具３０として、棒状の工具が
使用される。この工具は、先端に引っかけ突起３５を有
している。そして、図１２に示したように端部２１，２
２が互いに重ね合わされた状態において、上記工具を孔
２５ｃ，２５ｄ内に挿入させ、引っかけ突起３５を端部
２１の孔２５ｃの下縁に引っかけ、該工具を図１３に示
したように、抑撥爪２６の方向へ倒せば、両端部２１，
２２は互いに引き寄せられる。そして、係合フック２３
ａ，２３ｂが係合孔２４ａ，２４ｂに嵌合したときに、
工具を孔２５ｃ，２５ｄから引き抜けばよい。
【００２１】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、係合
フックと係合孔によって帯状の主体を配管またはブーツ
などに締着するため、構造が極めて簡単であり、かつ安
価に製作することができる。また、帯状の主体を配管あ
るいはブーツなどに巻付け、端部に形成した係合孔と係
合フックとを係合させて一旦仮止めし、その後主体を緊
締させる操作により縛着させることができるから、締結
作業が容易である。さらに、上側になる主体端部の端縁
は、抑撥爪によって押さえ込まれるので、端部が跳ね上
がることなく、使用中に端縁が引っ掛かることによって
端部が浮き上がり、それによって係合フックと係合孔と
が外れてしまう虞もない。さらにまた、縛着状態におい
て係合突片が抑撥爪に係合するため、主体の一端部が他
端部に対して側方にずれることもない。
フックと係合孔によって帯状の主体を配管またはブーツ
などに締着するため、構造が極めて簡単であり、かつ安
価に製作することができる。また、帯状の主体を配管あ
るいはブーツなどに巻付け、端部に形成した係合孔と係
合フックとを係合させて一旦仮止めし、その後主体を緊
締させる操作により縛着させることができるから、締結
作業が容易である。さらに、上側になる主体端部の端縁
は、抑撥爪によって押さえ込まれるので、端部が跳ね上
がることなく、使用中に端縁が引っ掛かることによって
端部が浮き上がり、それによって係合フックと係合孔と
が外れてしまう虞もない。さらにまた、縛着状態におい
て係合突片が抑撥爪に係合するため、主体の一端部が他
端部に対して側方にずれることもない。
【図１】この発明の一実施例を示すもので、緊締バンド
の使用状態を示す斜視図である。
の使用状態を示す斜視図である。
【図２】上記実施例で使用される緊締工具を示した概念
図である。
図である。
【図３】緊締作業の第１段階を示した緊締バンドの斜視
図である。
図である。
【図４】緊締作業の第２段階を示した緊締バンドの斜視
図である。
図である。
【図５】緊締作業の第３段階を示した緊締バンドの斜視
図である。
図である。
【図６】緊締作業の第４段階を示した緊締バンドの斜視
図である。
図である。
【図７】緊締作業の第５段階を示した緊締バンドの斜視
図である。
図である。
【図８】係止爪および抑撥爪の変形例を示した斜視図で
ある。
ある。
【図９】図８におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図１０】図８におけるＢ−Ｂ線断面図である。
【図１１】緊締手段の変形例を示したもので、その緊締
作業の第１段階を示した緊締バンドの斜視図である。
作業の第１段階を示した緊締バンドの斜視図である。
【図１２】緊締作業の第２段階を示した緊締バンドの斜
視図である。
視図である。
【図１３】緊締作業の第３段階を示した緊締バンドの斜
視図である。
視図である。
【図１４】緊締バンドの使用例を示す等速ジョイントの
断面図である。
断面図である。
１０ 緊締バンド １１ 外管（被緊縛部材） １２ ブーツ（被緊縛部材） ２０ 主体 ２１ 一端部 ２２ 他端部 ２２ａ 端縁 ２３，２３ａ，２３ｂ 係合フック ２４，２４ａ，２４ｂ，２５ｃ 係合孔 ２５ 緊締手段 ２５ａ，２５ｂ 緊締突起 ２６ 抑撥爪 ２７ 段部 ２８ 係合突片 ３０ 緊締工具 Ａ 重合部
Claims (6)
- 【請求項１】 帯状の主体を円形に巻回してその一端部
の上に他端部を重合した状態で、その重合部において下
側となる一端部の外面に上記主体の長手方向中央側へ向
けて突設させた係合フックを、上側となる他端部に形成
した係合孔に嵌入させて上記両端部を互いに係止する緊
締バンドにおいて、上記係合孔の数を上記係合フックの
数よりも多く形成するとともに、上記主体の重合部にお
いて上記下側となる一端部の外面に、先端部を折り曲げ
た状態で上記上側となる他端部の端縁を係止する抑撥爪
を形成したことを特徴とする緊締バンド。 - 【請求項２】 上記主体の上側となる他端部の端縁に、
上記抑撥爪に嵌合する係合突片を延設したことを特徴と
する請求項１に記載の緊締バンド。 - 【請求項３】 上記主体の一端部と他端部とに、両端部
を互いに引き寄せるバンド緊締具を係合させるための緊
締手段を形成したことを特徴とする請求項１または２に
記載の緊締バンド。 - 【請求項４】 上記緊締手段は、上記係合孔よりも主体
の長手方向端部側に形成され、他方は上記抑撥爪よりも
長手方向中央部側に形成された一対の突起であることを
特徴とする請求項３に記載の緊締バンド。 - 【請求項５】 上記緊締手段は、上記係合孔よりも主体
の長手方向端部側に形成され、他方は上記抑撥爪よりも
長手方向端部側に形成された一対の孔であることを特徴
とする請求項３に記載の緊締バンド。 - 【請求項６】 上記係合フック、緊締突起のいずれか
は、上記主体の内周側から外周側へ向けて膨出する半袋
状に形成されていることを特徴とする請求項１または４
に記載の緊締バンド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15095995A JPH08338410A (ja) | 1995-04-10 | 1995-05-25 | 緊締バンド |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-108959 | 1995-04-10 | ||
| JP10895995 | 1995-04-10 | ||
| JP15095995A JPH08338410A (ja) | 1995-04-10 | 1995-05-25 | 緊締バンド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08338410A true JPH08338410A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=26448774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15095995A Pending JPH08338410A (ja) | 1995-04-10 | 1995-05-25 | 緊締バンド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08338410A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010045045A (ko) * | 1999-11-02 | 2001-06-05 | 김재복 | 클램프 밴드 |
| JP2003504579A (ja) * | 1999-07-09 | 2003-02-04 | ハンス・エーテイケル・アクチエンゲゼルシヤフト・マシイネン−ウント・アパラーテフアブリーク | 開放形クランプのための機械的な連結装置 |
| JP2006106862A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Car Mate Mfg Co Ltd | 車両用ペダルカバー |
| JP2010007752A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Jtekt Corp | ブーツバンド |
| JP2013256990A (ja) * | 2012-06-12 | 2013-12-26 | Honda Motor Co Ltd | ブーツバンド及びそれの取付け方法 |
| JP2015504501A (ja) * | 2011-10-28 | 2015-02-12 | ハンス エティカー アーゲー マシーネン− ウント アパラーテファブリークＨａｎｓ Ｏｅｔｉｋｅｒ ＡＧ Ｍａｓｃｈｉｎｅｎ− ｕｎｄ Ａｐｐａｒａｔｅｆａｂｒｉｋ | ホースクランプ |
-
1995
- 1995-05-25 JP JP15095995A patent/JPH08338410A/ja active Pending
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