JP2013256990A - ブーツバンド及びそれの取付け方法 - Google Patents

ブーツバンド及びそれの取付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中間軸に取付ける前のブーツ単品に、予めブーツバンドを巻き付けることで支障がでないような技術を提供することを課題とする。
【解決手段】図(a)は、仮止め状態を示し、第1穴13に爪16が掛かっている。力Fが小さいときは、傾斜片12の下面に爪16が当たって、爪16が止められる。力Fが大きくなると、図(b)に示すように、爪16が傾斜片12の傾斜面に沿って潜るように移動し、図(c)に示すように、爪16が傾斜片12(第1穴13)から外れる。結果、図(d)に示すように、内径Dが数十%増大する。ブーツバンド10がばね鋼でできているため、外力をゼロにすると、拡径状態が解消される。
【効果】中間軸に取付ける前のブーツ単品に、予めブーツバンドを仮止めしても、中間軸にブーツを取付けることが可能となる。第1穴から爪が外れてブーツバンドが拡径可能となるからである。
【選択図】図5

Description

本発明は、動力伝動部材に被せられるブーツが、外れないようにブーツの一端に巻き付け、締め付ける帯状のバンドに関する。
図9に示すようなドライブシャフト100が、例えば車両の車輪の駆動系に使用される。
ドライブシャフト100は、中間軸101と、この中間軸101の一端に取付けられるトリポートジョイント102と、中間軸101の他端に取付けられるバーフィールドジョイント103とを主要素とする。
バーフィールドジョイント103は、カップ104と、軸受の転動体に相当するボール105及び球面加工された内輪106を有する。内輪106が一定の角度までカップ104内を傾動するため、バーフィールドジョイント103の軸107と中間軸101とを交差させることができる。すなわち、バーフィールドジョイント103は、軸自在継手の作用を発揮する。
サスペンションで支持され車体に対して上下に移動する駆動輪へ車体側から動力を伝える動力伝達系に、ドライブシャフト100は不可欠である。
ところで、ボール105に異物が噛み込むと、作動が不調になる。
対策として、中間軸101とバーフィールドジョイント103との間に、ブーツ110と呼ばれる可撓性部材を取付ける。ブーツ110により、異物の侵入を防止することができる。
トリポートジョイント102についても、同様にブーツ110が取付けられる。
ブーツ110が外れないように、大径バンド111でブーツ110をバーフィールドジョイント103に固定し、小径バンド112でブーツ110を中間軸101に固定する。
小径バンド112について、種々の構造のブーツバンドが提案されてきた(例えば、特許文献1(図2〜図4)参照。)。
特許文献1を図10〜図12に基づいて説明する。
図10は従来のブーツバンドの断面図であり、小径バンドとしてのブーツバンド120は、金属帯板製のバンド本体121の一端に、縮径用第1突起122と、第1爪123と、第2爪124とを有し、他端に、縮径用第2突起125と、第1穴126と、第2穴127を備える。
縮径用第1突起122と縮径用第2突起125に、ペンチなどの工具128を掛け、縮径用第1突起122へ縮径用第2突起125を接近させることにより、ベルトを締め付ける。
図11(a)に示すように、第1爪123の上に第1穴126を臨ませ、第2爪124の上に第2穴127を臨ませる。
そして、(b)に示すように、第1穴126に第1爪123を嵌め、第2穴127に第2爪124を嵌める。
結果、図12に示すように、環状のブーツバンド120ができあがる。
そのような構造のブーツバンド120を、ブーツに取付ける取付け手順を次に説明する。
図13(a)に示すように、中間軸101とブーツ110を準備する。ブーツ110の内径d1は、中間軸101の軸端の外径d2より小さい。中間軸101の軸端に、強制的にブーツ110を嵌めると、ブーツ110の内径はd1からd2に拡大した後に、d1に戻る。
図13(b)のように、中間軸101にブーツ110がセットされた。
次に、図13(c)に示すように、ブーツ110の一端にブーツバンド120を巻き付ける。
そして、図13(d)にて、ブーツバンド120を本締めする。
図13(c)よりも、前の段階では、ブーツ110にブーツバンド120を巻き付けることができない。図13(a)の前に、ブーツ110にブーツバンド120を巻き付けると、ブーツバンド120が図12の構造であるため、径をd1からd2に増加することができない。径変化を考慮して、図10のように、穴126、127から爪123、124を外しておくと、ブーツ110を運んでいる間に、ブーツ110からブーツバンド120が脱落する虞がある。
このような理由で、図13(c)よりも、前の段階では、ブーツ110にブーツバンド120を巻き付けることができない。
ところが、作業の能率化、効率化、自動化を図る上では、図13(a)の前に、ブーツ110にブーツバンド120を巻き付けことが求められる。
ブーツ110単品に、予めブーツバンド120を巻き付けるのであれば、中間軸101に邪魔されないため、巻き付け作業が容易になるからである。
特開2006−283842公報
本発明は、中間軸に取付ける前のブーツ単品に、予めブーツバンドを巻き付けることで支障がでないような技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、帯状の金属薄板からなるバンド本体の一端に仮止め用の第1穴が設けられ、この第1穴より前記バンド本体の他端寄りの部位にて前記バンド本体に本締め用の第2穴が設けられ、前記バンド本体の他端側に前記第1穴と前記第2穴の何れかに掛ける爪が設けられ、ゴム製又は樹脂製のブーツに前記バンド本体を巻き付け、前記第2穴へ前記爪を掛けることで、前記ブーツを縮径する役割を果たすブーツバンドであって、
前記金属薄板は、ばね用オーステナイト系ステンレス鋼帯からなり、
前記爪は、前記他端側がバンド本体に連結され前記一端側が前記バンド本体の上面から突出するように傾斜して設けられ、
前記第1穴は、前記一端側の縁に傾斜片を有し、この傾斜片は、前記他端側が前記バンド本体に連結され前記他端側が前記バンド本体の上面から突出するように傾斜して設けられ、
前記バンド本体の上面から突出する前記爪の最大突出高さは、前記バンド本体の上面からの前記傾斜片の最大突出高さから前記バンド本体の厚さを差し引いてなる内側最大高さより、小さく設定されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、バンド本体は、一端側及び他端側に、縮径の際に縮径用工具を掛ける縮径用第1突起及び縮径用第2突起を各々備え、
縮径用第1突起は、傾斜片で代用することを特徴とする。
請求項3に係る発明では、傾斜片が前記バンド本体の上面となす傾斜角は、25°〜35°に設定されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、バンド本体の一端は、バンド本体の下面から下がるように折り曲げられ、このような一端がバンド本体の下面となす傾斜角は、4°〜10°に設定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載のブーツバンドを前記ブーツに予めセットし、このようなブーツを軸に取付け、その後に前記ブーツバンドを本締めするブーツバンドの取付け方法であって、
直線状の前記バンド本体を丸め、前記第1穴へ前記爪を掛けて輪形状にするリング化工程と、
内径が前記軸の外径より小さい前記ブーツに、前記輪形状の前記ブーツバンドをセットするバンドセット工程と、
前記軸に嵌めるために、前記ブーツバンドがセットされている前記ブーツを、拡径機構により、前記軸の外径より大きな内径になるまで拡径し、この際に、前記爪が前記傾斜片を潜って第1穴から外れることで拡径に支障なく行われる拡径工程と、
拡径された前記ブーツを前記軸へ取付けるブーツ取付け工程と、
縮径用工具により、前記ブーツバンドを縮径し、前記爪を前記第2穴に嵌める本締め工程と、
からなることを特徴とするブーツバンドの取付け方法である。
請求項6に係る発明では、バンドセット工程及び拡径工程は、ブーツの軸線が鉛直になるようにブーツを立てて実施し、
ブーツ取付け工程は、ブーツの軸線が水平になるようにブーツを寝かして実施することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、バンド本体に、爪及び仮止め時に爪を嵌める第1穴が設けられる。この第1穴の縁に傾斜片が設けられる。その上で、バンド本体の上面から突出する爪の最大突出高さを、バンド本体の上面からの傾斜片の最大突出高さからバンド本体の厚さを差し引いてなる内側最大高さより、小さく設定した。
第1穴に爪が嵌ることで仮止め形態が得られる。この仮止め形態から、ブーツバンドを強制的に拡径すると、傾斜片を潜って爪が第1穴から外れる。
したがって、中間軸に取付ける前のブーツ単品に、予めブーツバンドを仮止めしても、中間軸にブーツを取付けることが可能となる。第1穴から爪が外れてブーツバンドが拡径可能となるからである。
ただし、第1穴から爪が外れた状態ではブーツからブーツバンドが脱落することが懸念される。対策として、本発明ではブーツバンドにばね鋼を採用した。ばね作用により、第1穴から爪が外れた状態でもブーツバンドがブーツに締め付けられ、脱落の心配がない。
よって、本発明によれば、ブーツ単品に予め仮止めすることが可能なブーツバンドが提供される。
請求項2に係る発明では、バンド本体は、一端側及び他端側に、縮径の際に縮径用工具を掛ける縮径用第1突起及び縮径用第2突起を各々備え、縮径用第1突起は、傾斜片で代用する。
バンド本体に、縮径用第1突起と傾斜片を各々形成するよりは、縮径用第1突起と傾斜片を兼用することになり、プレス金型が簡単になり、プレス費用の低減が図れる。
請求項3に係る発明では、傾斜片がバンド本体の上面となす傾斜角は、25°〜35°に設定されている。25°未満では、仮止め作用が小さくなり、仮止め時に爪が第1穴から外れやすくなる。また、35°を超えると、爪が傾斜片に潜り難くなる。そこで、傾斜片は、25°〜35°の傾斜角で傾斜させることが推奨される。
請求項4に係る発明では、バンド本体の一端は、バンド本体の下面から下がるように折り曲げられ、このような一端がバンド本体の下面となす傾斜角は、4°〜10°に設定されている。4°未満では、爪が傾斜片に潜り難くなる。10°を超えると、仮止め作用が小さくなり、仮止め時に爪が第1穴から外れやすくなる。そこで、バンド本体の一端は、4°〜10°の傾斜角で折り曲げることが推奨される。
請求項5に係る発明は、第1穴へ爪を掛けて輪形状にするリング化工程と、輪形状のブーツバンドをブーツにセットするバンドセット工程と、軸に嵌めるために、ブーツを拡径する拡径工程と、拡径されたブーツを軸へ取付けるブーツ取付け工程と、爪を第2穴に嵌める本締め工程と、からなるブーツバンドの取付け方法である。
バンドセット工程、ブーツを拡径する拡径工程及びブーツ取付け工程が、自動機で実施可能である。よって、本発明のブーツバンド取付け方法によれば、作業の自動化が促され、軸へブーツを取付ける作業の効率化、能率化及び自動化が可能となる。
請求項6に係る発明では、バンドセット工程及び拡径工程は、ブーツを立てて実施する。ブーツに上方からブーツバンドをセットすることができ、作業を上から行えるため、自動機の設計が容易になる。
また、ブーツ取付け工程は、ブーツの軸線が水平になるようにブーツを寝かして実施する。ブーツの軸線が水平であるため、中間軸を水平、すなわち、寝かせることができる。長尺物である中間軸が水平であれば、中間軸のテーブル搬送が容易になる。
本発明に係るブーツバンドの構造を説明する図である。 本発明に係るブーツバンドの斜視図である。 仮止め時でのブーツバンドの断面図である。 本締め時でのブーツバンドの断面図である。 拡径の手順を説明する図である。 ブーツバンドの変更例を示すブーツバンドの要部断面図である。 本発明に係るバンドセット工程及び拡径工程を説明する図である。 本発明に係るブーツ取付け工程を説明する図である。 ドライブシャフトの構成を説明する図である。 従来のブーツバンドの断面図である。 従来のブーツバンドの作用図である。 従来のブーツバンドの斜視図である。 従来のブーツバンドをブーツに取付ける要領を説明するである。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1(a)に示すように、ブーツバンド10は帯状を呈する。
図1(b)に示すように、ブーツバンド10は金属薄板からプレス成形されたプレス品である。
図1(c)に示すように、バンド本体11の一端11aに縮径用第1突起12及び仮止め用の第1穴13が設けられ、この第1穴13よりバンド本体11の他端11b寄りの部位にてバンド本体11に本締め用の第2穴14が設けられ、バンド本体11の他端11b側に縮径用第2突起15及び爪16が設けられる。
金属薄板は、ばね鋼の一種であるばね用オーステナイト系ステンレス鋼帯(JIS G 4313)を採用する。
図2に示すように、ブーツバンド10を塑性加工法により丸める。以降は、ばね作用により、弾性変形させても、図2の形に戻る。ばね鋼であるから、普通の鋼に比較して弾性変形量が格段に大きい。
ばね用オーステナイト系ステンレス鋼帯(JIS G 4313)には、複数種の鋼帯が規定されている。
本発明者らが検討したところでは、SUS301−CSP1/4H、SUS301−CSP1/2H、SUS301−CSP3/4H、SUS301−CSP1Hが採用できる。または、SUS304−CSP1/4H、SUS304−CSP1/2H、SUS304−CSP3/4H、SUS304−CSP1Hが採用できる。
なかでも、内径が40mm以下で、板厚が0.6mm程度の小径バンドの場合、SUS301−CSP1/2Hは、プレス成形性が良好で、塑性加工後のスプリング作用が十分に発揮されることから、最適である。
図3に示すように、第1穴13に爪16が掛かっている。この形態は仮止めに相当する。第1穴13が第2穴14に比較して、長い長穴とされる。第1穴13が長いため、仮止め中に、爪16が第1穴13内を移動し得る。仮止め状態では内径が一定の幅で変化させ得る。
本締めする場合には、縮径用第1突起12と縮径用第2突起15に、縮径用工具17を掛ける。そして、縮径用第1突起12に縮径用第2突起15を接近させる。
図4に示すように、第2穴14に爪16を掛ける。この形態は本締めに相当する。本締め後は、爪16が第2穴14から外れないため、内径が変化することはない。
本発明のブーツバンド10は、仮止めと本締めとの間で、拡径することができることを構造的特徴とする。この構造を図面に基づいて詳しく説明する。
図5(a)に示すように、バンド本体11の一端11aに第1穴13が設けられ、この第1穴13の縁のうち、一端11a側の縁に縮径用第1突起12を兼ねる傾斜片12(兼用であるため、同一符号を付す。以下同じ)が設けられる。この傾斜片12は他端11b側に上がるように傾斜している。
バンド本体11の他端11bに設けられる爪16は、一端11a側へ上がるように傾斜している。
この爪16のバンド本体11上面からの最大突出高さをH1とする。
また、傾斜片12のバンド本体11下面からの最大突出高さをH2とする。このH2からバンド本体11の厚さtを差し引いてなる値(H2−t)が内側最大高さとなる。
爪16の最大突出高さH1は、傾斜片12の内側最大高さ(H2−t)より、小さく設定される。結果、爪16は常に傾斜片12の下面より下に位置する。
図5(a)は、仮止め状態を示し、第1穴13に爪16が掛かっている。バンド本体11の他端11bが、図右へ力Fで引かれる場合を検討する。
仮止め時は力Fが小さいため、傾斜片12の下面に爪16が当たって、爪16が止められる。
力Fが大きくなると、図5(b)に示すように、爪16が傾斜片12の傾斜面に沿って潜るように移動し、図5(c)に示すように、爪16が傾斜片12(第1穴13)から外れる。
なお、傾斜片12の傾斜角θは、5°未満では、仮止め作用が小さくなり、仮止め時に爪が第1穴から外れやすくなる。また、35°を超えると、爪16が傾斜片12に潜り難くなる。そこで、傾斜片12は、25°〜35°の傾斜角θで傾斜させることが推奨される。
結果、図5(d)に示すように、ブーツバンド10は、内径Dが数十%増大する。この形態を拡径状態と呼ぶ。
なお、ブーツバンド10がばね鋼でできているため、外力をゼロにすると、拡径状態から、図2の形態に戻る。
好ましくは、図6に示すように、バンド本体11の一端11aを下へ折り曲げて傾斜させる。
4°未満では、爪16が傾斜片12に潜り難くなる。10°を超えると、仮止め作用が小さくなり、仮止め時に爪が第1穴から外れやすくなる。そこで、バンド本体11の一端11aは、4°〜10°の傾斜角αで折り曲げることが推奨される。
以上に説明したブーツバンド10の使用法の好適例を次に説明する。
図7(a)に示すように、ブーツ受けロッド21に小径部が上になるようにしてブーツ22を載せる。並行して、バンド押出機を兼ねる拡径機構23のフィンガー24、24に仮止め状態のブーツバンド10をセットする。仮止め状態では内径を変化させ得るので、フィンガー24、24でブーツバンド10を、ある程度拡径する。
(b)に示すように、押しピース25、25を前進させることで、ブーツバンド10をブーツ22へ移す。フィンガー24、24の作動及び押しピース25、25の作動は自動的に行う。
(c)に示すように、ブーツ圧入機30が待機している。ブーツ圧入機30は、下端が水平軸31で揺動可能に支持されるロッド32と、このロッド32の先端に設けられロッド32より小径の小径部33と、この小径部33の先端に形成されるセンター突起34と、小径部33に嵌められるリング35と、ロッド32に軸方向移動嵌められる押圧筒36と、この押圧筒36を前後進させるためにロッド32に設けたシリンダユニット37とからなる。
リング35の外径は中間軸(図8、符号38)の外径より大きい。
拡径機構23により、ブーツ22を吊り上げて移動するが、リング35に挿入することを考慮して、移動中にフィンガー24、24により、ブーツ22の内径をリング35の外径より大きくなるように拡げる。
図8(a)に示すように、フィンガー24、24の先端をリング35に当て、押しピース25、25を前進させることにより、リング35にブーツ22を嵌める。
次に、水平軸31廻りにロッド32を90°回す。ブーツバンド10に遠心力が加わるが、ブーツバンド10はスプリング作用で縮径するため、ブーツ22から外れることはない。
(b)に示すように、中間軸38を臨ませ、中間軸38のセンター穴39がセンター突起34に嵌るようにして、小径部33に中間軸38を当てる。
(c)に示すように、シリンダユニット37により、押圧筒36を前進させる。所定位置にブーツ22が達したら、図4の要領で、本締めを実施する。
すなわち、ブーツバンド10の取付け方法は次のようにまとめることができる。
図2のように直線状のバンド本体11を丸め、図3に示すように、第1穴13へ爪16を掛けて輪形状にするリング化工程と、
図7(a)、(b)に示すように、内径が中間軸の外径より小さいブーツ22に、輪形状のブーツバンド10をセットするバンドセット工程と、
中間軸に嵌めるために、ブーツバンド10がセットされているブーツ22を、拡径機構23により、中間軸の外径より大きな内径になるまで拡径し、この際に、図5に示すように、爪16が傾斜片12を潜って第1穴13から外れることで拡径に支障なく行われる拡径工程と、
図8に示すように、拡径されたブーツ22を中間軸38へ取付けるブーツ取付け工程と、
図4に示すように、縮径用工具17により、ブーツバンド10を縮径し、爪を第2穴14に嵌める本締め工程とからなる。
バンドセット工程、ブーツを拡径する拡径工程及びブーツ取付け工程が、自動機で実施可能である。よって、本発明のブーツバンド取付け方法によれば、作業の自動化が促され、中間軸38へブーツ22を取付ける作業の効率化、能率化及び自動化が可能となる。
さらには、バンドセット工程及び拡径工程は、図7に示すように、ブーツ22を立てて実施する。ブーツ22に上方からブーツバンド10をセットすることができ、作業を上から行えるため、自動機の設計が容易になる。
また、図8に示すように、ブーツ取付け工程は、ブーツ22の軸線が水平になるようにブーツ22を寝かして実施する。ブーツ22の軸線が水平であるため、中間軸38を水平、すなわち、寝かせることができる。長尺物である中間軸38が水平であれば、中間軸38のテーブル搬送が容易になる。
尚、ブーツバンドは、ドライブシャフトに組み込むブーツの締結に好適であるが、ダクトに被せるブーツの締め付けに供することもできる。したがって、締め付け対象物であるブーツの用途は格別に限定するものではない。
本発明のブーツバンドは、ドライブシャフトに組み込むブーツの締結に好適である。
10…ブーツバンド、11…バンド本体、11a…バンド本体の一端、11b…バンド本体の他端、12…縮径用第1突起を兼ねる傾斜片、13…第1穴、14…第2穴、15…縮径用第2突起、16…爪、17…縮径用工具、23…拡径機構、38…軸(中間軸)、H1…爪の最大突出高さ、H2…傾斜片の最大突出高さ、t…バンド本体の厚さ、(H2−t)…内側最大高さ、θ…傾斜片の傾斜角、α…バンド本体の一端の傾斜角。

Claims (6)

  1. 帯状の金属薄板からなるバンド本体の一端に仮止め用の第1穴が設けられ、この第1穴より前記バンド本体の他端寄りの部位にて前記バンド本体に本締め用の第2穴が設けられ、前記バンド本体の他端側に前記第1穴と前記第2穴の何れかに掛ける爪が設けられ、ゴム製又は樹脂製のブーツに前記バンド本体を巻き付け、前記第2穴へ前記爪を掛けることで、前記ブーツを縮径する役割を果たすブーツバンドであって、
    前記金属薄板は、ばね用オーステナイト系ステンレス鋼帯からなり、
    前記爪は、前記他端側がバンド本体に連結され前記一端側が前記バンド本体の上面から突出するように傾斜して設けられ、
    前記第1穴は、前記一端側の縁に傾斜片を有し、この傾斜片は、前記他端側が前記バンド本体に連結され前記他端側が前記バンド本体の上面から突出するように傾斜して設けられ、
    前記バンド本体の上面から突出する前記爪の最大突出高さは、
    前記バンド本体の上面からの前記傾斜片の最大突出高さから前記バンド本体の厚さを差し引いてなる内側最大高さより、小さく設定されていることを特徴とするブーツバンド。
  2. 前記バンド本体は、前記一端側及び前記他端側に、縮径の際に縮径用工具を掛ける縮径用第1突起及び縮径用第2突起を各々備え、
    前記縮径用第1突起は、前記傾斜片で代用することを特徴とする請求項1記載のブーツバンド。
  3. 前記傾斜片が前記バンド本体の上面となす傾斜角は、25°〜35°に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のブーツバンド。
  4. 前記バンド本体の前記一端は、前記バンド本体の下面から下がるように折り曲げられ、このような一端が前記バンド本体の下面となす傾斜角は、4°〜10°に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のブーツバンド。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のブーツバンドを前記ブーツに予めセットし、このようなブーツを軸に取付け、その後に前記ブーツバンドを本締めするブーツバンドの取付け方法であって、
    直線状の前記バンド本体を丸め、前記第1穴へ前記爪を掛けて輪形状にするリング化工程と、
    内径が前記軸の外径より小さい前記ブーツに、前記輪形状の前記ブーツバンドをセットするバンドセット工程と、
    前記軸に嵌めるために、前記ブーツバンドがセットされている前記ブーツを、拡径機構により、前記軸の外径より大きな内径になるまで拡径し、この際に、前記爪が前記傾斜片を潜って第1穴から外れることで拡径に支障なく行われる拡径工程と、
    拡径された前記ブーツを前記軸へ取付けるブーツ取付け工程と、
    縮径用工具により、前記ブーツバンドを縮径し、前記爪を前記第2穴に嵌める本締め工程と、
    からなることを特徴とするブーツバンドの取付け方法。
  6. 前記バンドセット工程及び前記拡径工程は、前記ブーツの軸線が鉛直になるように前記ブーツを立てて実施し、
    前記ブーツ取付け工程は、前記ブーツの軸線が水平になるように前記ブーツを寝かして実施することを特徴とする請求項5記載のブーツバンドの取付け方法。
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