JP2015145516A5

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Info

Publication number: JP2015145516A5
Application number: JP2014017943A
Authority: JP
Filing date: 2014-01-31
Publication date: 2018-01-18
Anticipated expiration: 2034-01-31

Claims

基材表面を覆う耐食性溶射皮膜であって、
Alを含有し、溶射のほかにはレーザ照射も押出加工もAl拡散浸透処理もされず表面が封孔もされない状態で、気孔率が１％以下であるとともに、結晶粒径が１０μｍ以下のミクロ組織をなしていることを特徴とする耐食性合金溶射皮膜。
Alを含有するとともにMgを０．３〜１５質量％含有することを特徴とする請求項１に記載の耐食性合金溶射皮膜。
Mg、Si、Mn、Ti、CuおよびAlを含有することを特徴とする請求項１または２に記載の耐食性合金溶射皮膜。
基材表面を覆う耐食性溶射皮膜であって、
Alを含有するとともにMgを０．３〜１５質量％含有し、表面が封孔されない状態で気孔率が１％以下であるとともに、結晶粒径が１０μｍ以下のミクロ組織をなしていること、
および、上記ミクロ組織が、結晶粒径がサブミクロンのナノ組織を一部に含むことを特徴とする耐食性合金溶射皮膜。
酸素の含有量が０．２質量％以下であることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の耐食性合金溶射皮膜。
海洋気象地域に構築されている鋼構造物の表面を覆うことを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の耐食性合金溶射皮膜。
溶融した材料粒子を含む火炎を基材に向けて噴射し、当該噴射経路の上流側領域では火炎と外気とを隔てる機能を有するとともに下流側領域では上記材料粒子および火炎を基材に達する前から噴流ガスまたは噴流ミストによって強制冷却する機能を有する溶射ガンを用い、
Alを含有する耐食性合金材料を上記材料粒子として溶射を行う一方、レーザ照射も押出加工もAl拡散浸透処理も実施することなく、
Alを含有し、表面が封孔されない状態で気孔率が１％以下であるとともに、結晶粒径が１０μｍ以下のミクロ組織をなす耐食性合金溶射皮膜を基材表面上に形成することを特徴とする耐食性溶射皮膜の形成方法。
AlまたはAl合金でできた基材の表面上に上記の耐食性合金皮膜を形成することを特徴とする請求項７に記載した耐食性溶射皮膜の形成方法
火炎が外気と隔てられた上記の上流側領域で火炎に供給される酸素の量を、完全燃焼に必要な酸素量よりも少なくすることを特徴とする請求項７または８に記載した耐食性溶射皮膜の形成方法。
上記の耐食性合金材料として、Alを含有するとともにMgを０．３〜１５質量％含有するものを使用することを特徴とする請求項７〜９のいずれかに記載した耐食性溶射皮膜の形成方法。
上記の耐食性合金材料として、Mg、Si、Mn、Ti、CuおよびAlを含有するものを使用することを特徴とする請求項７〜１０のいずれかに記載した耐食性溶射皮膜の形成方法。
上記の耐食性合金材料を、粉末またはワイヤの状態で上記の溶射ガンに供給することを特徴とする請求項７〜１１のいずれかに記載した耐食性溶射皮膜の形成方法。
Alを含有する耐食性合金皮膜を基材表面上に形成するための溶射装置であって、
溶融した材料粒子を含む火炎を基材に向けて噴射し、当該噴射経路の上流側領域では火炎と外気とを隔てる機能を有するとともに、下流側領域では上記材料粒子および火炎を基材に達する前から噴流ガスまたは噴流ミストによって強制冷却する機能を有する溶射ガンを含むこと、
上記溶射ガンは、円錐面状の隙間を相互間に形成する内筒体と外筒体とを外周部に有していて、上記隙間の先端の環状噴流口より、上記の噴流ガスまたは噴流ミストを、噴射する火炎と同心円状で次第に細くなる筒形面状の流れをなし、火炎の噴射口から火炎の直径の３〜７倍の距離にある中心線上で交わるように傾斜を付けて供給することにより、
Alを含有し、表面が封孔されない状態で気孔率が１％以下であるとともに、結晶粒径が１０μｍ以下のミクロ組織をなす耐食性合金溶射皮膜を基材表面上に形成すること
を特徴とする耐食性溶射皮膜の形成装置。
先端ノズルの中央から、噴射する火炎と、Alを含有していて当該火炎で溶融させられる耐食性合金材料の粉末またはワイヤと、上記先端ノズルを冷却するガスとを供給し、
当該先端ノズルの外周部から前方中央部へ向けて、上記の噴流ガスまたは噴流ミストを供給する
ことを特徴とする請求項１３に記載した耐食性溶射皮膜の形成装置。
上記先端ノズルの外周部から前方中央部へ向けて、上記の噴流ガスである窒素と噴流ミストとを合計で毎分４００〜９００Ｌ供給する
ことを特徴とする請求項１４に記載した耐食性溶射皮膜の形成装置。
火炎と外気とが隔てられた上記の上流側領域で火炎に供給される酸素の量が、完全燃焼に必要な酸素量よりも少ないことを特徴とする請求項１３〜１５のいずれかに記載した耐食性溶射皮膜の形成装置。
上記の噴流ガスまたは噴流ミストによって、溶融した上記材料の粒子を毎秒１００万℃以上の速度で冷却することを特徴とする請求項１３〜１６のいずれかに記載した耐食性溶射皮膜の形成装置。
海洋気象地域に構築され、請求項１〜６のいずれかに記載された耐食性合金溶射皮膜によって覆われていることを特徴とする鋼構造物。