JP6321407B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コールドスプレー法による成膜装置に関する。
近年、金属皮膜の形成方法として、コールドスプレー法が知られている(例えば特許文献1参照)。コールドスプレー法とは、材料の粉末を、融点又は軟化点以下の状態の不活性ガスとともにノズルから噴射し、固相状態のまま基材に衝突させることにより、基材の表面に皮膜を形成する方法である。コールドスプレー法においては、溶射法と比較して低い温度で加工が行われるので、相変態がなく酸化も抑制された金属皮膜を得ることができる。また、熱応力の影響を緩和することもできる。さらに、基材及び皮膜となる材料がともに金属である場合、金属材料の粉末が基材(又は先に形成された皮膜)に衝突した際に粉末と基材との間で塑性変形が生じてアンカー効果が得られると共に、互いの酸化皮膜が破壊されて新生面同士による金属結合が生じるので、密着強度の高い積層体を得ることができる。
このようなコールドスプレー法による成膜装置においては、一般に、ノズルの上流にガス粉末混合部が設けられており、それぞれ別系統から供給された粉末及び高圧ガスがこのガス粉末混合部に導入されて混合される。そして、高圧ガスのガス圧により粉末がガス粉末混合部からノズルに送られ、ノズルの先端から噴射される。
特開2008−302311号公報
しかしながら、上述した一般的な成膜装置においては、粉末がガス粉末混合部を通過する際に、粉末が通路の内壁に偏って付着してしまうという問題があった。それにより、内壁の特定の場所に粉末が堆積してしまうため、成膜を中断してガス粉末混合部及びノズルを成膜装置本体から取り外し、粉末の通路を頻繁にクリーニングする必要が生じていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コールドスプレー法による成膜装置において、粉末が通過する通路の内壁に付着する粉末の量を均一化することができる成膜装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る成膜装置は、材料の粉末をガスと共にノズルから噴射し、前記粉末を基材の表面に固相状態のままで吹き付けて堆積させることにより皮膜を形成する成膜装置であって、前記ガスと前記粉末とを混合して前記ノズルに供給するガス粉末混合部と、少なくとも1つのガス通過口を介して前記ガス粉末混合部と連通し、前記ガス粉末混合部に前記ガスを導入するガス室と、前記ガス粉末混合部に前記粉末を供給する粉末供給管であって、前記ガス室を貫通し、前記粉末の出射口を前記ガス粉末混合部に突出させると共にノズルの先端方向に向けて配置された粉末供給管と、前記ガス室内の前記粉末供給管の周囲に設けられ、前記ガス室に導入された前記ガスを整流して前記少なくとも1つのガス通過口を通過させる整流部と、を備えることを特徴とする。
上記成膜装置において、前記整流部は、両端が開口した管状をなす部材を有し、該部材の一方の開口面を前記少なくとも1つのガス通過口に当て、他方の開口面を前記ガス室の内壁に対向させて配置されていることを特徴とする。
上記成膜装置において、前記他方の開口面のうち前記ガス室に導入された前記ガスが流入する領域の面積を面積A、前記他方の開口面と対向する前記内壁から前記他方の開口面までの距離を高さとし、前記領域を底面とする柱形状の側面の面積を面積Bとするとき、前記面積Bは前記面積A以上であることを特徴とする。
上記成膜装置において、前記面積Bは、前記面積Aの8倍以下であることを特徴とする。
上記成膜装置において、前記整流部は、前記管状をなす部材の内壁面に設けられた複数の整流部材をさらに有することを特徴とする。
上記成膜装置において、前記整流部の開口面は、前記ガス粉末混合部の長手方向と直交する断面と相似形状をなすことを特徴とする。
上記成膜装置において、前記整流部の開口面は、前記ガス粉末混合部の長手方向と直交する断面と同一形状をなすことを特徴とする。
上記成膜装置において、前記整流部の開口面は、円形状、楕円形状、矩形状、又は多角形状をなすことを特徴とする。
本発明によれば、ガス室内の粉末供給管の周囲に、ガス室に導入されたガスを整流してガス通過口を通過させる整流部を設けるので、粉末が通過する通路であるガス粉末混合部の内壁に付着する粉末を均一化することができる。その結果、粉末の通路をクリーニングする頻度を低減させ、効率良く成膜を行うことが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る成膜装置の構成を示す模式図である。 図2は、図1に示すスプレーガンの内部を拡大して示す断面図である。 図3は、図2に示す粉末供給管支持部を拡大して示す平面図である。 図4は、図2に示す整流部のX矢視図である。 図5は、図2に示す整流部の開口面近傍を拡大して示す斜視図である。 図6は、図2に示す粉末供給管支持部の変形例を示す平面図である。 図7は、図2に示す整流部の変形例を示す図である。 図8は、図7に示す整流部をスプレーガンに取り付けた状態を示す断面図である。 図9は、実施例2による実験後のガス粉末混合部を示す写真である。 図10は、比較例2による実験後のガス粉末混合部を示す写真である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、及び位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。即ち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、及び位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る成膜装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態に係る成膜装置1は、コールドスプレー法による成膜装置であり、高圧ガス(圧縮ガス)を加熱するガス加熱器2と、成膜材料の粉末を収容してスプレーガン4に供給する粉末供給装置3と、加熱された高圧ガスを粉末と混合してノズル5に導入するスプレーガン4と、高圧ガスと共に粉末を噴射するノズル5と、ガス加熱器2及び粉末供給装置3に対する高圧ガスの供給量をそれぞれ調節するバルブ6及び7とを備える。
高圧ガスとしては、ヘリウム、窒素、空気等が使用される。ガス加熱器2に供給された高圧ガスは、材料の粉末の融点よりも低い範囲の温度に加熱された後、スプレーガン4に導入される。高圧ガスの加熱温度は、好ましくは300〜900℃である。
一方、粉末供給装置3に供給された高圧ガスは、粉末供給装置3内の粉末をスプレーガン4に所定の吐出量となるように供給する。
加熱された高圧ガスは、ノズル5を通過することにより超音速流(約340m/s以上)となって噴射される。この際の高圧ガスのガス圧力は、1〜5MPa程度とすることが好ましい。高圧ガスの圧力をこの程度に調整することにより、基材100に対する皮膜101の密着強度の向上を図ることができるからである。より好ましくは、2〜4MPa程度の圧力で処理すると良い。
このような成膜装置1において、基材100をスプレーガン4に向けて配置すると共に、成膜材料の粉末を粉末供給装置3に投入し、ガス加熱器2及び粉末供給装置3への高圧ガスの供給を開始する。それにより、スプレーガン4に供給された粉末が、この高圧ガスの超音速流の中に投入されて加速され、ノズル5から噴射される。この粉末が、固相状態のまま基材100に高速で衝突して堆積することにより、皮膜101が形成される。
図2は、図1に示すスプレーガン4の内部を拡大して示す断面図である。図2に示すように、スプレーガン4は、高圧ガスと粉末とを混合してノズル5に供給するガス粉末混合部10と、ガス粉末混合部10に導入する高圧ガスが充填されるガス室11と、ガス粉末混合部10に粉末を供給する粉末供給管12と、ガス粉末混合部10とガス室11との境界に設けられた粉末供給管支持部13と、ガス室11内の粉末供給管12の周囲に設けられた管状の整流部14と、ガス室11内に設けられた温度センサ15及び圧力センサ16を備える。粉末供給管支持部13には、ガス粉末混合部10とガス室11とを連通させる少なくとも1つのガス通過口13aが設けられている。
ガス粉末混合部10は、ノズル5の長手方向と直交する断面(以下、横断面という)が円形状、楕円形状、矩形状、多角形状等の回転対称形状の管状をなしており、本実施の形態においては円形状としている。また、ガス粉末混合部10の一方の端部領域は、ノズル5に向かって徐々に細くなっている。ガス粉末混合部10には、粉末供給管12からガスと共に粉末が供給されると共に、ガス通過口13aを介してガス室11からガスが導入され、両者が混合される。ガスと混合された粉末は、ノズル5側の先細った領域を通過することにより加速させられて、ノズル5に送られる。
ガス室11には、ガス加熱器2からガス供給路17を介して、加熱された高圧ガスが導入される。ガス室11内の圧力は通常、1〜5MPa程度に維持されている。このガス室11内とガス粉末混合部10内との圧力差により、高圧ガスがガス粉末混合部10に導入される。
粉末供給管12は、ガス室11を貫通し、粉末の出射口12aをガス粉末混合部10内に突出させると共に、該出射口12aをノズル5側に向けて配置されている。
図3は、粉末供給管支持部13を拡大して示す平面図である。図3に示すように、粉末供給管支持部13の中央には、粉末供給管12が嵌合可能な開口13bが設けられ、該開口13bの外周側に、少なくとも1つ(本実施の形態においては8つ)のガス通過口13aが設けられている。このような粉末供給管支持部13は、ガス粉末混合部10とガス室11との境界に嵌めこまれる。そして、粉末供給管支持部13の開口13bに粉末供給管12を嵌合させることにより、該粉末供給管12がガス粉末混合部10及びノズル5の回転中心軸に沿って支持される。
整流部14は、両端が開口した管状の部材であり、粉末供給管12の周囲において、一方の開口面をガス通過口13aに当て、他方の開口面(開口面14a)をガス室11の内壁に対向させて配置されている。ガス加熱器2からガス室11に導入された高圧ガスは、開口面14aから整流部14内に流入して整流され、ガス通過口13aを通ってガス粉末混合部10に導入される。
図4は、図2に示す整流部14のX矢視図である。整流部14の開口面14aは、ガス粉末混合部10の横断面形状に合わせて、円形状、楕円形状、矩形状、多角形状等の回転対称形状をなしている。即ち、整流部14の開口面14aは、ガス粉末混合部10の横断面形状と相似又は同一形状をなしている。図1及び図4に示すように、実施の形態1においては、開口面14aをガス粉末混合部10と同一径の円形状としている。
このような整流部14は、粉末供給管支持部13と一体的に形成しても良い。また、本実施の形態においては、整流部14を、径が長手方向において均一な柱状としているが、テーパー状にしても良い。
次に、整流部14について詳しく説明する。
上述したように、ガス室11に導入された高圧ガスは、開口面14aから整流部14に流入し、整流部14内を通過する間に整流される。この整流された高圧ガスをガス粉末混合部10に導入することにより、粉末供給管12からガス粉末混合部10に供給された粉末がガス粉末混合部10の長手方向に沿って進行し、ノズル5に供給される。この場合、進行中の粉末がガス粉末混合部10の内壁に付着し難くなり、また、粉末が付着したとしても内壁に均一に付着するので、粉末が局所的に堆積してしまうことはない。
反対に、整流部14を設けない、或いは、整流部14の寸法が適切でない場合、即ち、ガス粉末混合部10に導入される高圧ガスが十分に整流されていない場合、粉末供給管12から供給された粉末の進行方向が偏ってしまう。そのため、粉末がガス粉末混合部10の内壁に不均一に付着し、局所的に堆積してしまう。
そこで、本願発明者らは、成膜装置1から粉末を噴射する実験を重ね、ガス粉末混合部10に導入される高圧ガスを、該ガス粉末混合部10の内壁に付着する粉末を均一化することができる程度に十分に整流可能な整流部14の寸法の条件を鋭意検討した。
図2に示すように、整流部14の長手方向に沿ったガス室11の幅をL1、整流部14の長手方向の長さをL2とすると、開口面14aから該開口面14aと対向するガス室11の内壁までの距離をL3(L3=L1−L2)とする。また、整流部14の内径をφ1、粉末供給管12の外径をφ2とする。
図5は、整流部14の開口面14a近傍を拡大して示す斜視図である。ガス室11内に整流部14を設けた場合、該整流部14には、開口面14aを底面とし、開口面14aからガス室11の内壁までの距離L3を高さとする柱状の領域20から高圧ガスが流入する。この柱状の領域20には、該柱状の領域20の側面から高圧ガスが流入し、開口面14aから高圧ガスが流出する。そこで、開口面14aの面積をA、柱状の領域20の側面の面積をBとすると、面積A及びBは次式(1)及び(2)により表すことができる。
A=π(φ1 2−φ2 2)/4 …(1)
B=πφ1・L3=πφ1・(L1−L2)…(2)
本願発明者らは、上記面積A及びBの関係を変化させて実験を行ったところ、次式(3)を満たす場合に、ガス粉末混合部10に導入される高圧ガスを十分に整流することができることに想到した。
1≦(B/A)≦8 …(3)
以上説明したように、本実施の形態によれば、式(3)を満たすように整流部14の長さを規定することにより、ガス粉末混合部10において、粉末供給管12から供給された粉末が内壁に偏って付着し、局所的に堆積することを防ぐことができる。また、ガス粉末混合部10の内壁に付着する粉末自体を低減することができる。その結果、ガス粉末混合部10をクリーニングする頻度を低減させ、長時間にわたって効率良く成膜を行うことが可能となる。
(変形例1)
次に、本実施の形態の変形例1について説明する。
上記実施の形態においては、粉末供給管支持部13に複数の開口を形成することにより、ガス通過口13aを設けたが(図3参照)、ガス通過口13aの数や形状はこれに限定されない。例えば、粉末供給管支持部13の代わりに、図6に示す粉末供給管支持部30を適用しても良い。
図6に示すように、粉末供給管支持部30は、ガス粉末混合部10とガス室11との境界に嵌合可能な外周リング31と、粉末供給管12の外周側面に当接してこれを支持する複数(図6においては4つ)の支持棒32とを備える。この場合、図3に示すガス通過口13aと比較して、ガス通過口30aの面積を広くすることができる。なお、支持棒32の数は、粉末供給管12を支持することができれば特に限定されず、最低限1つあれば良い。この場合、ガス通過口30aを一体化することができる。
(変形例2)
次に、本実施の形態の変形例2について説明する。
図1においては、整流部14を独立の部材として示したが、上述したように、整流部14を粉末供給管支持部13と一体的に形成しても良い。
また、整流部14をガス粉末混合部10と一体的に形成しても良い。この場合、一体形成されたガス粉末混合部10及び整流部14の内側に粉末供給管支持部13を嵌めこんでも良いし、ガス粉末混合部10及び整流部14に加え、粉末供給管支持部13の3つを一体的に形成しても良い。
或いは、整流部14をガス室11と一体的に形成しても良い。この場合、一体形成されたガス室11及び整流部14に対して粉末供給管支持部13を嵌めこんでも良いし、ガス室11及び整流部14に加え、粉末供給管支持部13の3つを一体的に形成しても良い。
さらには、整流部14を粉末供給管12と一体的に形成しても良い。この場合、粉末供給管支持部13も加えた3つを一体形成しても良いし、粉末供給管支持部13とは別に、整流部14に対して粉末供給管12を支持する支持部を介して両者を一体形成しても良い。
(変形例3)
次に、本実施の形態の変形例3について説明する。
図7は、整流部の変形例を示す斜視図である。図7に示す整流部40は、両端が開口した管状をなす筒部41と、該筒部41の内壁に設けられた複数(図7においては4つ)の整流フィン42とを備える。各整流フィン42は板状をなす整流部材であり、長手方向が筒部41の高さ方向と平行、且つ、長手方向の一端が筒部41の一方の端面と揃うように配置されている。図7においては、各整流フィン42の長手方向の長さを筒部41の高さよりも短くしているが、各整流フィン42の長さを最大で筒部41の高さと同程度まで伸ばしても良い。
図8は、図2に示すスプレーガン4に対し、整流部14の代わりに、図7に示す整流部40を取り付けた状態を示す断面図である。内側に整流フィン42が設けられた整流部40を用いることにより、ガス室11から整流部40を経てガス粉末混合部10に流入する高圧ガスの整流効果をさらに高めることができる。
なお、この場合においても、変形例2と同様に、筒部41を、ガス粉末混合部10、ガス室11、粉末供給管12、又は粉末供給管支持部13と一体的に形成しても良い。
(実施例1)
ガス室11の幅L1を34mm、整流部14の長さL2を31.6mm(即ち、距離L3=2.4mm)、整流部14の内径φ1を14.8mm、粉末供給管12の外径φ2を8mmとした。この場合、面積Aに対する面積Bの比B/Aは約1.0となり、式(3)を満たす。
ガス室11内の温度を800℃、圧力を4MPaに維持し、4kgの銅粉末を用いて成膜を行った。その後、ガス粉末混合部10を取り外して内壁を目視で観察したところ、粉末がほぼ均一に付着していた。
(実施例2)
整流部14の長さL2を27mm(即ち、距離L3=7mm)とし、その他の各部の寸法は実施例1と同様にした。面積Aに対する面積Bの比B/Aは約3.0となり、式(3)を満たす。
実施例1と同様の条件で成膜を行った後、ガス粉末混合部10を取り外して内壁を目視で観察した。図9は、実施例2による実験後のガス粉末混合部10を示す写真である。図9に示す黒い領域111が、粉末が付着した領域である。図9に示すように、ガス粉末混合部10の内壁には、粉末がほぼ均一に付着していた。
(実施例3)
整流部14の長さL2を15.2mm(即ち、距離L3=18.8mm)とし、その他の各部の寸法は実施例1と同様にした。面積Aに対する面積Bの比B/Aは約8.0となり、式(3)を満たす。
実施例1と同様の条件で成膜を行った後、ガス粉末混合部10を取り外して内壁を目視で観察したところ、粉末がほぼ均一に付着していた。
(比較例1)
従来の成膜装置と同様に、ガス室11内に整流部14を取り付けることなく(即ち、整流部の長さL2=0mm、距離L3=34mm)、実施例1と同様の条件で成膜を行った。この場合、面積Aに対する面積Bの比B/Aは約14.4となり、式(3)を満たさない。成膜後、ガス粉末混合部10を取り外して内壁を目視で観察したところ、内壁の一部の側に偏って粉末が付着していた。
(比較例2)
整流部14の長さL2を13mm(即ち、距離L3=21mm)とし、その他の各部の寸法は実施例1と同様にした。面積Aに対する面積Bの比B/Aは約8.9となり、式(3)を満たさない。
実施例1と同様の条件で成膜を行った後、ガス粉末混合部10を取り外して内壁を目視で観察した。図10は、比較例2による実験後のガス粉末混合部10を示す写真である。図10に示す黒い領域121が、粉末が付着した領域である。図10に示すように、ガス粉末混合部10の内壁には、一部の側(図10の左側)に偏って粉末が付着していた。一方、領域121と対向する側の領域122には、粉末があまり付着していなかった。
1 成膜装置
2 ガス加熱器
3 粉末供給装置
4 スプレーガン
5 ノズル
6、7 バルブ
10 ガス粉末混合部
11 ガス室
12 粉末供給管
12a 出射口
13、30 粉末供給管支持部
13a、30a ガス通過口
13b 開口
14、40 整流部
14a 開口面
15 温度センサ
16 圧力センサ
17 ガス供給路
20 柱状の領域
31 外周リング
32 支持棒
41 筒部
42 整流フィン
100 基材
101 皮膜
111、121、122 領域

Claims (7)

  1. 材料の粉末をガスと共にノズルから噴射し、前記粉末を基材の表面に固相状態のままで吹き付けて堆積させることにより皮膜を形成する成膜装置であって、
    前記ガスと前記粉末とを混合して前記ノズルに供給するガス粉末混合部と、
    少なくとも1つのガス通過口を介して前記ガス粉末混合部と連通し、前記ガス粉末混合部に前記ガスを導入するガス室と、
    前記ガス粉末混合部に前記粉末を供給する粉末供給管であって、前記ガス室を貫通し、前記粉末の出射口を前記ガス粉末混合部に突出させると共にノズルの先端方向に向けて配置された粉末供給管と、
    前記粉末供給管を支持し、前記少なくとも1つのガス通過口が設けられている粉末供給管支持部と、
    前記ガス室内の前記粉末供給管の周囲に設けられ、前記ガス室に導入された前記ガスを整流して前記少なくとも1つのガス通過口を通過させる整流部と、
    を備え
    前記整流部は、両端が開口した管状をなす部材を有し、該部材の一方の開口面に前記粉末供給支持部が配置されており、他方の開口面が前記ガス室の内壁と対向していることを特徴とする成膜装置。
  2. 前記他方の開口面のうち前記ガス室に導入された前記ガスが流入する領域の面積を面積A、前記他方の開口面と対向する前記内壁から前記他方の開口面までの距離を高さとし、前記領域を底面とする柱形状の側面の面積を面積Bとするとき、前記面積Bは前記面積A以上であることを特徴とする請求項に記載の成膜装置。
  3. 前記面積Bは、前記面積Aの8倍以下であることを特徴とする請求項に記載の成膜装置。
  4. 前記整流部は、前記管状をなす部材の内壁面に設けられた複数の整流部材をさらに有することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の成膜装置。
  5. 前記整流部の開口面は、前記ガス粉末混合部の長手方向と直交する断面と相似形状をなすことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の成膜装置。
  6. 前記整流部の開口面は、前記ガス粉末混合部の長手方向と直交する断面と同一形状をなすことを特徴とする請求項に記載の成膜装置。
  7. 前記整流部の開口面は、円形状、楕円形状、矩形状、又は多角形状をなすことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の成膜装置。
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