JP6924990B2 - 溶射皮膜及び溶射皮膜部材 - Google Patents

溶射皮膜及び溶射皮膜部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6924990B2
JP6924990B2 JP2017118931A JP2017118931A JP6924990B2 JP 6924990 B2 JP6924990 B2 JP 6924990B2 JP 2017118931 A JP2017118931 A JP 2017118931A JP 2017118931 A JP2017118931 A JP 2017118931A JP 6924990 B2 JP6924990 B2 JP 6924990B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal spray
spray coating
film
coating
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017118931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017226915A (ja
Inventor
祐輔 西浦
祐輔 西浦
隆 熊井
隆 熊井
網谷 健児
健児 網谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD.
Tohoku University NUC
Original Assignee
YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD.
Tohoku University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD., Tohoku University NUC filed Critical YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD.
Publication of JP2017226915A publication Critical patent/JP2017226915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6924990B2 publication Critical patent/JP6924990B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Nozzles (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)

Description

本発明は、Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有する溶射皮膜、及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材に関する。
Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有する合金や金属ガラスは、高い強度、耐食性、生体親和性等、様々な性質を有し、原子力や化学プラント、航空宇宙機器部品、人工股関節等の生体用材料等、様々な機能を有する高機能材料として有望である。
レアメタルであるTi、Zrは天然では酸化物である鉱石として存在しているので、鉱石から酸化物を除去し、金属として精錬する必要がある。しかしながらTi、Zrは活性が高く酸素と結び付く力が非常に強いため、高純度のTi、Zrを作ることは一般的な精錬法と比較して複雑である。Ti、Zrの精錬法として工業的に主流である方法はクロール法であるが、一般的な金属と比較して製造に時間とコストがかかり、バルク材等として大量に使用するには非常に高価であり、製品の利用分野に限界があった。
Ti、Zrを始めとする高価な金属の優れた特性をμm〜mmオーダーの皮膜として、種々の素材上へ付与する技術として溶射法が知られている。例えば非特許文献1では、コールドスプレーにてTi皮膜の形成を行っているが、皮膜組織の中には数μmオーダーの結晶粒径が混在しており、十分な微細組織となっていない。
非特許文献2ではウォームスプレーと呼ばれる高速フレーム溶射機の燃焼室の後段に低温の窒素ガスを混合する混合室を設けた溶射装置にて、従来のTi等を融点以下に昇温し軟化させるとともに、燃焼室圧力を増大し基材へ高速衝突させることでTi合金皮膜の形成を行っているが、使用ガスに酸素、窒素を使用していることから皮膜の酸化や窒化を十分に制御することが困難である。また、窒素量を増やすことで酸化物の割合は減少しているが、気孔が増加しており、健全な溶射皮膜とは言い難い。
これに対して減圧プラズマ溶射では、酸化や窒化は抑制可能であるが、減圧雰囲気下であるために溶射材料の冷却速度が十分でなく、急速冷却による皮膜組織の微細化を行うのは困難である。
一方、アモルファス相を有する金属ガラスは、急冷アトマイズ法、水中紡糸法、単ロール法、急冷凝固法等で製造される。これらの製造法では製品が粉体、細線、帯膜、mm〜cmオーダーのバルク材であり、大きさの制限から製品の利用分野に限界があった。
また、アモルファス相を有する金属ガラスの膜を大面積に形成する技術として溶射法が知られている。例えば特許文献1には、不活性ガス雰囲気室内でプラズマ溶射することによるアモルファス金属板の製造方法が開示されている。また、特許文献2及び特許文献3には、急速冷却可能なガスフレーム溶射ガンによるアモルファス合金の製造方法が開示されている。
しかしながら上記の溶射法では酸化されにくいNiやFeベースの金属ガラスが対象となっており、高活性であるTiやZrを一定量以上含有する場合、非常に酸化し易いため、アモルファス相を有する金属ガラスの膜を製造することはできなかった。
これに対して、特許文献4には、予めアモルファス相を有する金属ガラス粉体を過冷却液体状態で基材表面において凝固積層した金属ガラス積層体が開示されており、この金属ガラス積層体は高速フレーム溶射法などにより製造され、構成元素として少なくともFe、Co、Ni、Ti、Zr、Mg、Cu、Pdのいずれか1つの元素を含むとされている。しかし、Ti、Zrは上述のとおり活性が高く、非常に酸化し易い材料であって、非特許文献3によると、高速フレーム溶射法でZrを含有する金属ガラス積層体は形成できていない。
そこで従来一般的には、活性が高く、非常に酸化し易いTi、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有する合金や金属ガラスを基材表面に被覆する方法としては、例えば特許文献5に開示されているようにスパッタリング法が用いられている。しかしながらスパッタリング法では薄膜しか作製できない上に堆積速度が1nm/s以下と大量生産が現実的に不可能である。
このように大量生産を可能とするには、やはり溶射法の適用が好ましいが、上述のとおり溶射法では、Ti、Zrが本来有する優れた機能を十分に発揮できる溶射皮膜は得られていなかった。
特開昭61−217568号公報 特開2010−22895号公報 特開2011−144403号公報 特許第4644653号公報 特開平7−180029号公報
Gyuyeol Baeら、Materials Science and Engineering A 527(2010)6313-6319 独立行政法人物質・材料研究機構ほか、「秒速1,000メートルの高速度粒子によるコーティング技術を開発」、筑波研究学園都市記者会(資料配布)、平成24年6月14日 H.J.KIMら、JOURNAL OF MATERIALS SCIENCE 36(2001)49-54
本発明が解決しようとする課題は、高い強度、耐食性、生体親和性といったTi、Zrが本来有する優れた機能を発揮できる溶射皮膜、及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材を提供することにある。
本発明者らが従来の溶射法の問題を詳細に検証した結果、Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有する溶射皮膜においてTi、Zrが本来有する優れた機能を十分に発揮させるには、皮膜組織の結晶粒径を微細化するとともに、皮膜中の酸素量及び窒素量を低減することが有効であることが判明した。
すなわち本発明の溶射皮膜は、Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有し、その合計含有量が20質量%以上である溶射皮膜であって、皮膜組織がアモルファス相を有し金属ガラスであり、かつ皮膜組織の結晶粒径が300nm以下、皮膜中の酸素量が1質量%以下、皮膜中の窒素量が1質量%以下であることを特徴とするものである。
本発明の溶射皮膜は、高い強度、耐食性、生体親和性といったTi、Zrが本来有する優れた機能を十分に発揮できる。また、本発明の溶射皮膜は、大面積基材に容易に形成できるので、高機能の溶射皮膜部材を低コストで大量生産することが可能となる。
本発明の溶射皮膜の製造に用いる溶射装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施例(実施例2)と比較例(比較例2)の溶射皮膜のX線回折測定結果を示す図である。 本発明の実施例(実施例3)の溶射皮膜のX線回折測定結果を示す図である。
本発明の要旨は上述のとおり、Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有し、その合計含有量が20質量%以上である溶射皮膜において、(1)皮膜組織の結晶粒径が300nm以下、(2)皮膜中の酸素量が1質量%以下、(3)皮膜中の窒素量が1質量%以下、という3要件を満たすことにある。これらの3要件を満たさなければ、Ti、Zrが本来有する優れた機能を十分に発揮させることができない。すなわち、皮膜組織の結晶粒径が300nmを超えると、機械的特性の低下や、加工した際に粗大な結晶粒径に起因した欠けや皮膜表面の肌荒れが顕著に表れ、品質上問題が現れる。皮膜組織の結晶粒径は200nm以下であることが好ましい。また、皮膜中の酸素量、窒素量が1質量%を超えると、酸化物、窒化物が局所的に生じて耐食性の低下や脆化が顕著になる。皮膜中の酸素量、窒素量はともに0.5質量%以下であることが好ましい。
本発明の溶射皮膜において、Ti、Zrの合計含有量は20質量%以上であり、さらに30質量%以上であることが好ましい。Ti、Zrの合計含有量が30質量%未満であると、酸素量や窒素量による皮膜特性の変化が少なくなり、20%質量未満であると、窒素量が増加しても皮膜特性を維持する場合があり、皮膜中の酸素量、窒素量をそれぞれ1質量%以下に抑えることによる本発明の効果が薄れるからである。さらに、Ti、Zrの合計含有量が20質量%以上である合金の一部の組成において、皮膜組織がアモルファス相を有する金属ガラスとすることができる。皮膜組織のアモルファス相の割合は90%以上であることが好ましく、95%以上であることがより好ましい。金属ガラス皮膜を得るためには、皮膜を構成するTi及びZr以外の元素として、Cu、Co、Ni、Nb、Ta、Al及びFeから選択される1種以上の元素を合計20原子%以上含有することが望ましく、3元素以上の組合せであることがさらに好ましい。
本発明の溶射皮膜において皮膜膜厚は10〜10000μmであることが好ましい。すなわち、皮膜膜厚が10μm未満であると皮膜にピンホール等の欠陥が生じることがあり、皮膜としての機能を発揮できにくくなる。皮膜膜厚が10000μm(10mm)を超えると皮膜である必要性が低下する。これらの点から、皮膜膜厚は20〜8000μmであることがより好ましい。
また、皮膜中の空孔率は1%未満であることが好ましい。皮膜中の空孔率が1%以上であると、機械的性質が劣化する傾向が見られるとともに、ガスや液体が皮膜を通過する可能性がある。この点から、空孔率は溶射皮膜の断面画像から0.5%以下であることがより好ましい。
このような本発明の溶射皮膜は、図1に示す溶射装置によって形成することができる。この図1に示す溶射装置は、本発明者らが別途発明した溶射装置であって、酸化抑制機能と急冷機能を併せもったプラズマ溶射装置である。
その構成を説明すると、図1に示すプラズマ溶射装置は、プラズマ噴射部1と、二重円筒部2と、不活性ガス噴射部3と、ガス供給部4と、材料供給部5とを有する。プラズマ溶射部1は、プラズマ発生器1Aの先端に設けており、プラズマ発生器1Aで発生したプラズマをプラズマジェットとして噴射する。プラズマ発生器1Aは、内筒体2Aの基端側に装着されており、作動ガスとしてアルゴンガス、窒素ガスなどを使用してプラズマを発生させる。二重円筒部2は、内筒体2Aの先端側と外筒体2Bとで構成され、プラズマ噴射部1から噴射されるプラズマジェットを囲むように配置されている。二重円筒部2の先端は開放されており、これにより二重円筒部2の先端にはリング状の連続したスリットが形成されている。不活性ガス噴射部3は、二重円筒部2の内筒(内筒体2Aの先端側)内にアルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガスを噴射する。図1では、内筒体2Aの内周面とプラズマ発生器1Aの外周面との間の隙間がガス通過路3Aとなっており、このガス通過路3Aの先端が不活性ガス噴射部3となっている。すなわち、図1の不活性ガス噴射部3は、リング状の連続したスリットからなり、プラズマジェットの流れ方向においてプラズマ噴射部1より上流側又は同位置に位置する。そして、不活性ガス供給部3Bから供給された不活性ガスが、ガス通過路3Aを通って不活性ガス噴射部3からプラズマジェットの流れに沿うように噴射される。ガス供給部4は、二重円筒部2の外筒と内筒の間に不活性ガスを供給する。この不活性ガスは、二重円筒部2の外筒と内筒の間の隙間を通って二重円筒部2の先端のリング状のスリットから、溶射材料を含むプラズマジェットを囲むように噴射される。また、材料供給部5は、二重円筒部2の内筒内に溶射材料を供給する。
以上の構成において、材料供給部5から供給された溶射材料は、二重円筒部2の内筒内でプラズマジェットにより急加熱され一旦溶融状態となるが、二重円筒部2の内筒内には不活性ガス噴射部3から不活性ガスが噴射されているので、この不活性ガスによって溶融した溶射材料は急冷され半溶融状態となり、二重円筒部2の先端部から噴射される。そして、二重円筒部2の先端部から噴射された溶射材料は、二重円筒部2の先端のリング状のスリットから噴射された不活性ガスによって囲まれて大気と遮断された状態で冷却されながら基材に到達する。このように図1のプラズマ溶射装置では、プラズマジェットで溶融された溶射材料は、二重円筒部2の内筒内で不活性ガスによって急冷され、引き続き、二重円筒部2の先端のリング状のスリットから噴射された不活性ガスによって囲まれて大気と遮断された状態で冷却されながら基材に到達するので、溶射材料の酸化防止を図ることができる。また、二重円筒部2の内筒内に不活性ガスを噴射して溶射材料を急冷することで十分な冷却速度を確保できる。これにより、上述した本発明の溶射皮膜及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材を得ることができる。なお、後述の実施例のとおり、プラズマ噴射部1を電気式溶射部に換えても同様に本発明の溶射皮膜及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材を得ることができる。
(第1実施例)
(1)試験方法
本発明品(実施例)として、電気式溶射部の先端に図1に示す二重円筒部2を設け、不活性ガス噴射部3より、流速300〜600m/s程度で、流量400〜1200L/min程度の不活性ガスを流すことで溶融粒子を急速冷却させつつ、酸化抑制した溶射皮膜を100μm以上になるよう作製する。基材にはSS400鋼板を使用し、事前にアルミナグリッドにより表面をブラスト処理する。Ti皮膜の溶射材料はトーホーテック社製チタン粉 TC−150を使用し、Zr基金属ガラス皮膜の溶射材料はガスアトマイズ粉 Zr55−Al10−Cu30−Ni5(原子%)を使用する。Ti皮膜を実施例1とし、Zr基金属ガラス皮膜を実施例2とする。従来技術(比較例)として、電気式溶射部の先端に二重円管部を設けない通常の溶射法にて上記同様の溶射材料を用いTi皮膜とZr基金属ガラス皮膜を作製する。Ti皮膜を比較例1とし、Zr基金属ガラス皮膜を比較例2とする。
(2)試験結果
1)EDS測定
作製した溶射皮膜の酸素量、窒素量の分析としてEDSによる定量分析結果を表1に示す。本発明品(実施例1、2)の酸素量、窒素量は共に1質量%以下である。
Figure 0006924990
2)空孔率測定
作製した溶射皮膜の空孔率評価として、皮膜断面の画像解析による空孔率算出結果を表2に示す。本発明品(実施例1、2)の空孔率は1%未満である。
Figure 0006924990
3)結晶粒径測定
作製した溶射皮膜の結晶粒径測定としてEBSDによる分析を行い、画像解析により結晶粒径を評価した結果を表3に示す。本発明品(実施例1、2)の結晶粒径は300nm以下である。実施例2に関してはアモルファス相を形成しているため、結晶は存在していない。一方、比較例2に関しては酸化、窒化及び急冷がされていない影響により、結晶化していた。
Figure 0006924990
4)X線回折測定
作製したZr基金属ガラス皮膜がアモルファス相を形成しているか確認するため、実施例2と比較例2の溶射皮膜のX線回折測定を行った。結果を図2に示す。実施例2はアモルファス相特有のハローピークが確認されるが、比較例2は結晶相特有の鋭いピークが確認される。
5)DSC測定
作製したZr基金属ガラス皮膜のアモルファス化率を評価するため、実施例2と比較例2の溶射皮膜のDSC測定を行った。なお単ロール法で作製したアモルファス箔のアモルファス化率を100%とし算術を行った。結果を表4に示す。共にX線回折測定の結果を支持するものであり、実施例2は高いアモルファス相を有する溶射皮膜であることが確認される。
Figure 0006924990
(第2実施例)
(1)試験方法
本発明品(実施例)として、電気式溶射部の先端に図1に示す二重円筒部2を設け、不活性ガス噴射部3より、流速300〜600m/s程度で、流量400〜1200L/min程度の不活性ガスを流すことで溶融粒子を急速冷却させつつ、酸化抑制した溶射皮膜を100μm以上になるよう作製する。基材にはSS400鋼板を使用し、事前にアルミナグリッドにより表面をブラスト処理する。Zr基金属ガラス皮膜の溶射材料は表5に示したガスアトマイズ粉を使用する。本発明品を実施例3〜7とする。
Figure 0006924990
(2)試験結果
1)EDS測定
作製した溶射皮膜の酸素量、窒素量の分析としてEDSによる定量分析結果を表6に示す。本発明品(実施例3〜7)の酸素量、窒素量は共に1質量%以下である。
Figure 0006924990
2)空孔率測定
作製した溶射皮膜の空孔率評価として、皮膜断面の画像解析による空孔率算出結果を表7に示す。本発明品(実施例3〜7)の空孔率は1%未満である。
Figure 0006924990
3)結晶粒径測定
作製した溶射皮膜の結晶粒径測定としてEBSDによる分析を行い、画像解析により結晶粒径を評価した。本発明品(実施例3〜7)の結晶粒径はいずれもアモルファス相を形成しているため、結晶は存在していない。
4)X線回折測定
作製したZr基金属ガラス皮膜がアモルファス相を形成しているか確認するため、溶射皮膜のX線回折測定を行った。実施例3〜7はいずれもアモルファス相特有のハローピークが確認される。代表として実施例3の結果を図3に示す。
5)DSC測定
作製したZr基金属ガラス皮膜のアモルファス化率を評価するため、溶射皮膜のDSC測定を行った。なお単ロール法で作製したアモルファス箔のアモルファス化率を100%とし算術を行った。結果を表8に示す。共にX線回折測定の結果を支持するものであり、実施例3〜7は高いアモルファス相を有する溶射皮膜であることが確認される。
Figure 0006924990
1 プラズマ噴射部
1A プラズマ発生器
2 二重円筒部
2A 内筒体
2B 外筒体
3 不活性ガス噴射部
3A ガス通過路
3B 不活性ガス供給部
4 ガス供給部
5 材料供給部

Claims (5)

  1. Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有し、その合計含有量が20質量%以上である溶射皮膜であって、皮膜組織がアモルファス相を有し金属ガラスであり、かつ皮膜組織の結晶粒径が300nm以下、皮膜中の酸素量が1質量%以下、皮膜中の窒素量が1質量%以下である溶射皮膜。
  2. 皮膜組織のアモルファス相の割合が90%以上である請求項に記載の溶射皮膜。
  3. 皮膜膜厚が10〜10000μmである請求項1又は2に記載の溶射皮膜。
  4. 皮膜中の空孔率が1%未満である請求項1〜のいずれかに記載の溶射皮膜。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の溶射皮膜を備える溶射皮膜部材。
JP2017118931A 2016-06-17 2017-06-16 溶射皮膜及び溶射皮膜部材 Active JP6924990B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016121120 2016-06-17
JP2016121120 2016-06-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017226915A JP2017226915A (ja) 2017-12-28
JP6924990B2 true JP6924990B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=60889012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017118931A Active JP6924990B2 (ja) 2016-06-17 2017-06-16 溶射皮膜及び溶射皮膜部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6924990B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115142006B (zh) * 2021-09-08 2023-10-03 武汉苏泊尔炊具有限公司 锅具的处理方法以及锅具

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05195107A (ja) * 1992-01-21 1993-08-03 Toyota Motor Corp 粒子分散アモルファス合金の製造方法
JPH06165952A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Kyocera Corp 溶射用チャンバー及びそれを用いた溶射方法
JP3184367B2 (ja) * 1993-05-24 2001-07-09 住友軽金属工業株式会社 高靭性Al−Si系合金の製造方法
JP4628578B2 (ja) * 2001-04-12 2011-02-09 トーカロ株式会社 低温溶射皮膜被覆部材およびその製造方法
JP2004089580A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Kozo Nakamura 生体材料部材
JP2006159108A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Topy Ind Ltd 複合積層体、これを用いたガス分離膜ならびにその製造方法
JP4644653B2 (ja) * 2004-03-25 2011-03-02 国立大学法人東北大学 金属ガラス積層体
JP5098109B2 (ja) * 2005-03-28 2012-12-12 独立行政法人物質・材料研究機構 皮膜形成方法
JP5170776B2 (ja) * 2008-05-26 2013-03-27 トピー工業株式会社 軟磁性体
JP5804372B2 (ja) * 2010-10-05 2015-11-04 国立大学法人東北大学 薄い樹脂へ金属ガラスを溶射する方法、及び金属ガラス被膜を有する複合材料
JP6029133B2 (ja) * 2011-09-07 2016-11-24 国立大学法人東北大学 断熱材及びこれを用いた樹脂成形用金型
JP5905265B2 (ja) * 2012-01-13 2016-04-20 株式会社中山アモルファス 高生産効率の非晶質薄板製造方法および製造設備
JP6367567B2 (ja) * 2014-01-31 2018-08-01 吉川工業株式会社 耐食性溶射皮膜、その形成方法およびその形成用溶射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017226915A (ja) 2017-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10946447B2 (en) Systems and methods for fabricating objects including amorphous metal using techniques akin to additive manufacturing
Zhou et al. Fabrication and characterization of supersonic plasma sprayed Fe-based amorphous metallic coatings
JP6276883B2 (ja) 金属合金の熱間加工性を改善する方法
Shiva et al. Investigations on the influence of composition in the development of Ni–Ti shape memory alloy using laser based additive manufacturing
Yao et al. Characteristics and performance of hard Ni60 alloy coating produced with supersonic laser deposition technique
Song et al. Fabrication of NiCr alloy parts by selective laser melting: columnar microstructure and anisotropic mechanical behavior
Wu et al. Formation of amorphous and nanocrystalline phases in high velocity oxy-fuel thermally sprayed a Fe–Cr–Si–B–Mn alloy
Yang et al. Preparation of high-entropy AlCoCrCuFeNiSi alloy powders by gas atomization process
JP2020520413A (ja) アルミニウム合金製部品の製造方法
JPH0688175A (ja) 耐摩耗性及び耐食性を有する非晶質合金ベース金属仕上げ物及びその製造方法
Chen et al. Comparative study of IN600 superalloy produced by two powder metallurgy technologies: Argon Atomizing and Plasma Rotating Electrode Process
KR102432787B1 (ko) Ods 합금 분말, 플라즈마 처리에 의한 이의 제조 방법, 및 그 용도
Sun et al. Microstructure and mechanical properties of Al-Fe-V-Si aluminum alloy produced by electron beam melting
CN109622978A (zh) 一种非晶合金粉末及其制备方法和应用
US4981512A (en) Methods are producing composite materials of metal matrix containing tungsten grain
Guo et al. Microstructure and surface oxides of rapidly solidified Nb-Si based alloy powders
CN113412172A (zh) 制造铝合金零件的方法
Grant Recent trends and developments with rapidly solidified materials
Guo et al. Laser additive manufacturing of pure molybdenum using freeze-dry pulsated orifice ejection method-produced powders
Suresh et al. Sliding wear behavior of gas tunnel type plasma sprayed Ni-based metallic glass composite coatings
Malachowska et al. Characterization of FeP-based metallic glass coatings prepared with laser cladding
JP6924990B2 (ja) 溶射皮膜及び溶射皮膜部材
Rana et al. Deposition of nanocrystalline coatings by modified LVOF thermal spray method
Rodrigues et al. Wear-resistant Fe68Cr8Mo4Nb4B16 glass former coatings–From powder production by gas atomization to coating build-up by Laser Powder Bed Fusion
Turichin et al. Theory and technology of direct laser deposition

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170619

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6924990

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150