JP2017226915A - 溶射皮膜及び溶射皮膜部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】Ti、Zrが本来有する優れた機能を発揮できる溶射皮膜、及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材を提供する。【解決手段】Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有し、その合計含有量が20質量%以上である溶射皮膜において、皮膜組織の結晶粒径を300nm以下、皮膜中の酸素量を1質量%以下、皮膜中の窒素量を1質量%以下とする。【選択図】なし

Description

本発明は、Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有する溶射皮膜、及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材に関する。
Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有する合金や金属ガラスは、高い強度、耐食性、生体親和性等、様々な性質を有し、原子力や化学プラント、航空宇宙機器部品、人工股関節等の生体用材料等、様々な機能を有する高機能材料として有望である。
レアメタルであるTi、Zrは天然では酸化物である鉱石として存在しているので、鉱石から酸化物を除去し、金属として精錬する必要がある。しかしながらTi、Zrは活性が高く酸素と結び付く力が非常に強いため、高純度のTi、Zrを作ることは一般的な精錬法と比較して複雑である。Ti、Zrの精錬法として工業的に主流である方法はクロール法であるが、一般的な金属と比較して製造に時間とコストがかかり、バルク材等として大量に使用するには非常に高価であり、製品の利用分野に限界があった。
Ti、Zrを始めとする高価な金属の優れた特性をμm〜mmオーダーの皮膜として、種々の素材上へ付与する技術として溶射法が知られている。例えば非特許文献1では、コールドスプレーにてTi皮膜の形成を行っているが、皮膜組織の中には数μmオーダーの結晶粒径が混在しており、十分な微細組織となっていない。
非特許文献2ではウォームスプレーと呼ばれる高速フレーム溶射機の燃焼室の後段に低温の窒素ガスを混合する混合室を設けた溶射装置にて、従来のTi等を融点以下に昇温し軟化させるとともに、燃焼室圧力を増大し基材へ高速衝突させることでTi合金皮膜の形成を行っているが、使用ガスに酸素、窒素を使用していることから皮膜の酸化や窒化を十分に制御することが困難である。また、窒素量を増やすことで酸化物の割合は減少しているが、気孔が増加しており、健全な溶射皮膜とは言い難い。
これに対して減圧プラズマ溶射では、酸化や窒化は抑制可能であるが、減圧雰囲気下であるために溶射材料の冷却速度が十分でなく、急速冷却による皮膜組織の微細化を行うのは困難である。
一方、アモルファス相を有する金属ガラスは、急冷アトマイズ法、水中紡糸法、単ロール法、急冷凝固法等で製造される。これらの製造法では製品が粉体、細線、帯膜、mm〜cmオーダーのバルク材であり、大きさの制限から製品の利用分野に限界があった。
また、アモルファス相を有する金属ガラスの膜を大面積に形成する技術として溶射法が知られている。例えば特許文献1には、不活性ガス雰囲気室内でプラズマ溶射することによるアモルファス金属板の製造方法が開示されている。また、特許文献2及び特許文献3には、急速冷却可能なガスフレーム溶射ガンによるアモルファス合金の製造方法が開示されている。
しかしながら上記の溶射法では酸化されにくいNiやFeベースの金属ガラスが対象となっており、高活性であるTiやZrを一定量以上含有する場合、非常に酸化し易いため、アモルファス相を有する金属ガラスの膜を製造することはできなかった。
これに対して、特許文献4には、予めアモルファス相を有する金属ガラス粉体を過冷却液体状態で基材表面において凝固積層した金属ガラス積層体が開示されており、この金属ガラス積層体は高速フレーム溶射法などにより製造され、構成元素として少なくともFe、Co、Ni、Ti、Zr、Mg、Cu、Pdのいずれか1つの元素を含むとされている。しかし、Ti、Zrは上述のとおり活性が高く、非常に酸化し易い材料であって、非特許文献3によると、高速フレーム溶射法でZrを含有する金属ガラス積層体は形成できていない。
そこで従来一般的には、活性が高く、非常に酸化し易いTi、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有する合金や金属ガラスを基材表面に被覆する方法としては、例えば特許文献5に開示されているようにスパッタリング法が用いられている。しかしながらスパッタリング法では薄膜しか作製できない上に堆積速度が1nm/s以下と大量生産が現実的に不可能である。
このように大量生産を可能とするには、やはり溶射法の適用が好ましいが、上述のとおり溶射法では、Ti、Zrが本来有する優れた機能を十分に発揮できる溶射皮膜は得られていなかった。
特開昭61−217568号公報 特開2010−22895号公報 特開2011−144403号公報 特許第4644653号公報 特開平7−180029号公報
Gyuyeol Baeら、Materials Science and Engineering A 527(2010)6313-6319 独立行政法人物質・材料研究機構ほか、「秒速1,000メートルの高速度粒子によるコーティング技術を開発」、筑波研究学園都市記者会(資料配布)、平成24年6月14日 H.J.KIMら、JOURNAL OF MATERIALS SCIENCE 36(2001)49-54
本発明が解決しようとする課題は、高い強度、耐食性、生体親和性といったTi、Zrが本来有する優れた機能を発揮できる溶射皮膜、及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材を提供することにある。
本発明者らが従来の溶射法の問題を詳細に検証した結果、Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有する溶射皮膜においてTi、Zrが本来有する優れた機能を十分に発揮させるには、皮膜組織の結晶粒径を微細化するとともに、皮膜中の酸素量及び窒素量を低減することが有効であることが判明した。
すなわち本発明の溶射皮膜は、Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有し、その合計含有量が20質量%以上である溶射皮膜であって、皮膜組織の結晶粒径が300nm以下、皮膜中の酸素量が1質量%以下、皮膜中の窒素量が1質量%以下であることを特徴とするものである。
本発明の溶射皮膜は、高い強度、耐食性、生体親和性といったTi、Zrが本来有する優れた機能を十分に発揮できる。また、本発明の溶射皮膜は、大面積基材に容易に形成できるので、高機能の溶射皮膜部材を低コストで大量生産することが可能となる。
本発明の溶射皮膜の製造に用いる溶射装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施例(実施例2)と比較例(比較例2)の溶射皮膜のX線回折測定結果を示す図である。 本発明の実施例(実施例3)の溶射皮膜のX線回折測定結果を示す図である。
本発明の要旨は上述のとおり、Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有し、その合計含有量が20質量%以上である溶射皮膜において、(1)皮膜組織の結晶粒径が300nm以下、(2)皮膜中の酸素量が1質量%以下、(3)皮膜中の窒素量が1質量%以下、という3要件を満たすことにある。これらの3要件を満たさなければ、Ti、Zrが本来有する優れた機能を十分に発揮させることができない。すなわち、皮膜組織の結晶粒径が300nmを超えると、機械的特性の低下や、加工した際に粗大な結晶粒径に起因した欠けや皮膜表面の肌荒れが顕著に表れ、品質上問題が現れる。皮膜組織の結晶粒径は200nm以下であることが好ましい。また、皮膜中の酸素量、窒素量が1質量%を超えると、酸化物、窒化物が局所的に生じて耐食性の低下や脆化が顕著になる。皮膜中の酸素量、窒素量はともに0.5質量%以下であることが好ましい。
本発明の溶射皮膜において、Ti、Zrの合計含有量は20質量%以上であり、さらに30質量%以上であることが好ましい。Ti、Zrの合計含有量が30質量%未満であると、酸素量や窒素量による皮膜特性の変化が少なくなり、20%質量未満であると、窒素量が増加しても皮膜特性を維持する場合があり、皮膜中の酸素量、窒素量をそれぞれ1質量%以下に抑えることによる本発明の効果が薄れるからである。さらに、Ti、Zrの合計含有量が20質量%以上である合金の一部の組成において、皮膜組織がアモルファス相を有する金属ガラスとすることができる。皮膜組織のアモルファス相の割合は90%以上であることが好ましく、95%以上であることがより好ましい。金属ガラス皮膜を得るためには、皮膜を構成するTi及びZr以外の元素として、Cu、Co、Ni、Nb、Ta、Al及びFeから選択される1種以上の元素を合計20原子%以上含有することが望ましく、3元素以上の組合せであることがさらに好ましい。
本発明の溶射皮膜において皮膜膜厚は10〜10000μmであることが好ましい。すなわち、皮膜膜厚が10μm未満であると皮膜にピンホール等の欠陥が生じることがあり、皮膜としての機能を発揮できにくくなる。皮膜膜厚が10000μm(10mm)を超えると皮膜である必要性が低下する。これらの点から、皮膜膜厚は20〜8000μmであることがより好ましい。
また、皮膜中の空孔率は1%未満であることが好ましい。皮膜中の空孔率が1%以上であると、機械的性質が劣化する傾向が見られるとともに、ガスや液体が皮膜を通過する可能性がある。この点から、空孔率は溶射皮膜の断面画像から0.5%以下であることがより好ましい。
このような本発明の溶射皮膜は、図1に示す溶射装置によって形成することができる。この図1に示す溶射装置は、本発明者らが別途発明した溶射装置であって、酸化抑制機能と急冷機能を併せもったプラズマ溶射装置である。
その構成を説明すると、図1に示すプラズマ溶射装置は、プラズマ噴射部1と、二重円筒部2と、不活性ガス噴射部3と、ガス供給部4と、材料供給部5とを有する。プラズマ溶射部1は、プラズマ発生器1Aの先端に設けており、プラズマ発生器1Aで発生したプラズマをプラズマジェットとして噴射する。プラズマ発生器1Aは、内筒体2Aの基端側に装着されており、作動ガスとしてアルゴンガス、窒素ガスなどを使用してプラズマを発生させる。二重円筒部2は、内筒体2Aの先端側と外筒体2Bとで構成され、プラズマ噴射部1から噴射されるプラズマジェットを囲むように配置されている。二重円筒部2の先端は開放されており、これにより二重円筒部2の先端にはリング状の連続したスリットが形成されている。不活性ガス噴射部3は、二重円筒部2の内筒(内筒体2Aの先端側)内にアルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガスを噴射する。図1では、内筒体2Aの内周面とプラズマ発生器1Aの外周面との間の隙間がガス通過路3Aとなっており、このガス通過路3Aの先端が不活性ガス噴射部3となっている。すなわち、図1の不活性ガス噴射部3は、リング状の連続したスリットからなり、プラズマジェットの流れ方向においてプラズマ噴射部1より上流側又は同位置に位置する。そして、不活性ガス供給部3Bから供給された不活性ガスが、ガス通過路3Aを通って不活性ガス噴射部3からプラズマジェットの流れに沿うように噴射される。ガス供給部4は、二重円筒部2の外筒と内筒の間に不活性ガスを供給する。この不活性ガスは、二重円筒部2の外筒と内筒の間の隙間を通って二重円筒部2の先端のリング状のスリットから、溶射材料を含むプラズマジェットを囲むように噴射される。また、材料供給部5は、二重円筒部2の内筒内に溶射材料を供給する。
以上の構成において、材料供給部5から供給された溶射材料は、二重円筒部2の内筒内でプラズマジェットにより急加熱され一旦溶融状態となるが、二重円筒部2の内筒内には不活性ガス噴射部3から不活性ガスが噴射されているので、この不活性ガスによって溶融した溶射材料は急冷され半溶融状態となり、二重円筒部2の先端部から噴射される。そして、二重円筒部2の先端部から噴射された溶射材料は、二重円筒部2の先端のリング状のスリットから噴射された不活性ガスによって囲まれて大気と遮断された状態で冷却されながら基材に到達する。このように図1のプラズマ溶射装置では、プラズマジェットで溶融された溶射材料は、二重円筒部2の内筒内で不活性ガスによって急冷され、引き続き、二重円筒部2の先端のリング状のスリットから噴射された不活性ガスによって囲まれて大気と遮断された状態で冷却されながら基材に到達するので、溶射材料の酸化防止を図ることができる。また、二重円筒部2の内筒内に不活性ガスを噴射して溶射材料を急冷することで十分な冷却速度を確保できる。これにより、上述した本発明の溶射皮膜及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材を得ることができる。なお、後述の実施例のとおり、プラズマ噴射部1を電気式溶射部に換えても同様に本発明の溶射皮膜及びその溶射皮膜を備える溶射皮膜部材を得ることができる。
(第1実施例)
(1)試験方法
本発明品(実施例)として、電気式溶射部の先端に図1に示す二重円筒部2を設け、不活性ガス噴射部3より、流速300〜600m/s程度で、流量400〜1200L/min程度の不活性ガスを流すことで溶融粒子を急速冷却させつつ、酸化抑制した溶射皮膜を100μm以上になるよう作製する。基材にはSS400鋼板を使用し、事前にアルミナグリッドにより表面をブラスト処理する。Ti皮膜の溶射材料はトーホーテック社製チタン粉 TC−150を使用し、Zr基金属ガラス皮膜の溶射材料はガスアトマイズ粉 Zr55−Al10−Cu30−Ni5(原子%)を使用する。Ti皮膜を実施例1とし、Zr基金属ガラス皮膜を実施例2とする。従来技術(比較例)として、電気式溶射部の先端に二重円管部を設けない通常の溶射法にて上記同様の溶射材料を用いTi皮膜とZr基金属ガラス皮膜を作製する。Ti皮膜を比較例1とし、Zr基金属ガラス皮膜を比較例2とする。
(2)試験結果
1)EDS測定
作製した溶射皮膜の酸素量、窒素量の分析としてEDSによる定量分析結果を表1に示す。本発明品(実施例1、2)の酸素量、窒素量は共に1質量%以下である。
2)空孔率測定
作製した溶射皮膜の空孔率評価として、皮膜断面の画像解析による空孔率算出結果を表2に示す。本発明品(実施例1、2)の空孔率は1%未満である。
3)結晶粒径測定
作製した溶射皮膜の結晶粒径測定としてEBSDによる分析を行い、画像解析により結晶粒径を評価した結果を表3に示す。本発明品(実施例1、2)の結晶粒径は300nm以下である。実施例2に関してはアモルファス相を形成しているため、結晶は存在していない。一方、比較例2に関しては酸化、窒化及び急冷がされていない影響により、結晶化していた。
4)X線回折測定
作製したZr基金属ガラス皮膜がアモルファス相を形成しているか確認するため、実施例2と比較例2の溶射皮膜のX線回折測定を行った。結果を図2に示す。実施例2はアモルファス相特有のハローピークが確認されるが、比較例2は結晶相特有の鋭いピークが確認される。
5)DSC測定
作製したZr基金属ガラス皮膜のアモルファス化率を評価するため、実施例2と比較例2の溶射皮膜のDSC測定を行った。なお単ロール法で作製したアモルファス箔のアモルファス化率を100%とし算術を行った。結果を表4に示す。共にX線回折測定の結果を支持するものであり、実施例2は高いアモルファス相を有する溶射皮膜であることが確認される。
(第2実施例)
(1)試験方法
本発明品(実施例)として、電気式溶射部の先端に図1に示す二重円筒部2を設け、不活性ガス噴射部3より、流速300〜600m/s程度で、流量400〜1200L/min程度の不活性ガスを流すことで溶融粒子を急速冷却させつつ、酸化抑制した溶射皮膜を100μm以上になるよう作製する。基材にはSS400鋼板を使用し、事前にアルミナグリッドにより表面をブラスト処理する。Zr基金属ガラス皮膜の溶射材料は表5に示したガスアトマイズ粉を使用する。本発明品を実施例3〜7とする。
(2)試験結果
1)EDS測定
作製した溶射皮膜の酸素量、窒素量の分析としてEDSによる定量分析結果を表6に示す。本発明品(実施例3〜7)の酸素量、窒素量は共に1質量%以下である。
2)空孔率測定
作製した溶射皮膜の空孔率評価として、皮膜断面の画像解析による空孔率算出結果を表7に示す。本発明品(実施例3〜7)の空孔率は1%未満である。
3)結晶粒径測定
作製した溶射皮膜の結晶粒径測定としてEBSDによる分析を行い、画像解析により結晶粒径を評価した。本発明品(実施例3〜7)の結晶粒径はいずれもアモルファス相を形成しているため、結晶は存在していない。
4)X線回折測定
作製したZr基金属ガラス皮膜がアモルファス相を形成しているか確認するため、溶射皮膜のX線回折測定を行った。実施例3〜7はいずれもアモルファス相特有のハローピークが確認される。代表として実施例3の結果を図3に示す。
5)DSC測定
作製したZr基金属ガラス皮膜のアモルファス化率を評価するため、溶射皮膜のDSC測定を行った。なお単ロール法で作製したアモルファス箔のアモルファス化率を100%とし算術を行った。結果を表8に示す。共にX線回折測定の結果を支持するものであり、実施例3〜7は高いアモルファス相を有する溶射皮膜であることが確認される。
1 プラズマ噴射部
1A プラズマ発生器
2 二重円筒部
2A 内筒体
2B 外筒体
3 不活性ガス噴射部
3A ガス通過路
3B 不活性ガス供給部
4 ガス供給部
5 材料供給部

Claims (6)

  1. Ti、Zrのいずれか1つ以上の元素を含有し、その合計含有量が20質量%以上である溶射皮膜であって、皮膜組織の結晶粒径が300nm以下、皮膜中の酸素量が1質量%以下、皮膜中の窒素量が1質量%以下である溶射皮膜。
  2. 皮膜組織がアモルファス相を有し金属ガラスである請求項1に記載の溶射皮膜。
  3. 皮膜組織のアモルファス相の割合が90%以上である請求項2に記載の溶射皮膜。
  4. 皮膜膜厚が10〜10000μmである請求項1〜3のいずれかに記載の溶射皮膜。
  5. 皮膜中の空孔率が1%未満である請求項1〜4のいずれかに記載の溶射皮膜。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の溶射皮膜を備える溶射皮膜部材。
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