JP2015143151A - シリンジ搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送時のシリンジの割れを防止することが可能で、かつ、検査ロータの設置スペースを小さくすることが可能なシリンジ搬送装置を提供する。
【解決手段】筒部2aとフランジ2bとを有するシリンジ2を搬送するシリンジ搬送装置は、検査ロータ3とスターホイール4とを備えている。スターホイール4は、スターホイール4の外周端に一定のピッチで形成される配置溝に配置されるシリンジ2の筒部2aの側面を抱えるように把持する第1把持機構7を備え、検査ロータ3は、下側に配置されるフランジ2bを上下方向から挟むように把持する第2把持機構8を備えている。第1把持機構7による把持状態が解除されたシリンジ2を第2把持機構8が把持することで、または、第2把持機構8による把持状態が解除されたシリンジ2を第1把持機構7が把持することで、検査ロータ3とスターホイール4との間でシリンジ2の受け渡しが行われる。
【選択図】図7

Description

本発明は、内部に薬液が充填されたシリンジ(プレフィルドシリンジ)を搬送するためのシリンジ搬送装置に関する。
従来、内部に薬液が充填されたシリンジを取り扱うシリンジ取扱い装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のシリンジ取扱い装置は、薬液中の異物の有無を検査するための検査ユニットをシリンジが通過するようにシリンジを搬送する検査ロータと、検査ロータに供給されるシリンジを搬送しながらシリンジの位置合わせを行う位置合わせ機構とを備えている。このシリンジ取扱い装置では、シリンジに形成されるフランジが下側に配置された状態でシリンジが搬送されている。
特許文献1に記載のシリンジ取扱い装置では、位置合わせ機構は、シリンジの筒部が収容される収容凹部が外周端に形成されたスターホイールと、スターホイールの外周側に配置される固定ガイドとを備えている。スターホイールと固定ガイドのガイド面とに挟まれた領域は、シリンジが搬送される搬送路となっており、スターホイールが回転すると、この搬送路に沿って、シリンジが搬送される。また、固定ガイドには、シリンジの下端を支える底面が形成されている。
また、特許文献1に記載のシリンジ取扱い装置では、検査ロータは、シリンジが搭載される台座と、シリンジの上端側を保持するキャップとを備えており、シリンジは、台座とキャップとによって保持されている。また、この検査ロータは、キャップを吊り下げる吊り下げユニットと、吊り下げユニットを回転させる搬送ホイールとを備えている。吊り下げユニットの上端側にはカムフォロアが取り付けられており、カムフォロアは、キャップユニットの移動方向に沿って配置されるカムのカム面に接触している。
特開2005−335855号公報
特許文献1に記載のシリンジ取扱い装置では、位置合わせ機構において、スターホイールと固定ガイドのガイド面とに挟まれた領域がシリンジの搬送路となっているため、また、固定ガイドの底面にシリンジの下端が支持されているため、位置合わせ機構でシリンジが搬送される際に、シリンジの側面は固定ガイドのガイド面に接触し、シリンジの下端は固定ガイドの底面に接触する。したがって、このシリンジ取扱い装置では、固定ガイドのガイド面および底面に沿ってシリンジが滑らないと、搬送中のシリンジが割れてしまう。また、このシリンジ取扱い装置では、シリンジの上側に配置されるキャップおよび吊り下げユニットが検査ロータに設けられているため、検査ロータの構成が大掛かりとなり、検査ロータの設置スペースが大きくなる。
そこで、本発明の課題は、搬送時のシリンジの割れを防止することが可能で、かつ、検査ロータの設置スペースを小さくすることが可能なシリンジ搬送装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のシリンジ搬送装置は、略円筒状に形成される筒部と筒部の一端に形成されるフランジとを有し筒部の中に薬液が充填されたシリンジを搬送するシリンジ搬送装置において、薬液中の異物の有無を検査するための検査ユニットをシリンジが通過するようにシリンジを搬送する検査ロータと、シリンジが配置される複数の配置溝がその外周端に一定のピッチで形成されるスターホイールとを備え、スターホイールは、配置溝に配置されるシリンジの筒部の側面を抱えるように把持するとともにスターホイールの円周方向において配置溝と同じピッチで配置される複数の第1把持機構を備え、検査ロータは、フランジが下側に配置された状態で搬送されるシリンジのフランジを上下方向から挟むように把持するとともに検査ロータの円周方向において一定のピッチで配置される複数の第2把持機構を備え、第1把持機構による把持状態が解除されたシリンジを第2把持機構が把持することで、または、第2把持機構による把持状態が解除されたシリンジを第1把持機構が把持することで、検査ロータとスターホイールとの間でシリンジの受け渡しが行われることを特徴とする。
本発明のシリンジ搬送装置では、スターホイールがシリンジの筒部の側面を抱え込むように把持する第1把持機構を備え、検査ロータが下側に配置されるフランジを上下方向から挟むように把持する第2把持機構を備えている。そのため、本発明では、スターホイールでシリンジを搬送する際、および、検査ロータでシリンジを搬送する際に、特許文献1に記載のシリンジ取扱い装置のようにシリンジが固定ガイドに接触することはない。したがって、本発明では、搬送時のシリンジの割れを防止することが可能になる。
また、本発明では、検査ロータにおいて、下側に配置されるフランジが第2把持機構によって把持されているため、特許文献1に記載のシリンジ取扱い装置のように、キャップおよび吊り下げユニットをシリンジの上側に配置する必要がない。したがって、本発明では、上下方向において検査ロータを小型化することが可能になり、その結果、検査ロータの設置スペースを小さくすることが可能になる。また、本発明では、第1把持機構が筒部の側面を把持し、第2把持機構がフランジを把持しているため、検査ロータとスターホイールとの間でシリンジを受け渡す際の、第1把持機構と第2把持機構との干渉を容易かつ確実に防止することが可能になる。
本発明において、たとえば、シリンジ搬送装置は、第1把持機構によるシリンジの把持状態を解除するための第1カムを備え、第1把持機構は、筒部の側面を抱えるように筒部の側面に接触する把持部が一端側に形成されるレバー部材と、レバー部材を回動可能に支持する支持軸と、筒部の側面に把持部が接触する方向へレバー部材を付勢する第1付勢部材と、レバー部材の他端側に取り付けられるとともに第1カムのカム面に接触して筒部の側面から把持部が離れる方向へレバー部材を回動させる第1カムフォロアとを備えている。
本発明において、シリンジ搬送装置は、第2把持機構によるシリンジの把持状態を解除するための第2カムを備え、第2把持機構は、フランジの上面が接触するフランジ接触面が形成される把持部本体と、把持部本体に上下動可能に保持されるとともにシリンジの下端に接触してフランジ接触面との間でフランジを挟んで把持する把持部材と、シリンジの下端に把持部材の上端側が接触する方向である上方向へ把持部材を付勢する第2付勢部材と、把持部材に取り付けられるとともに第2カムのカム面に接触してシリンジの下端から把持部材の上端側が離れる方向である下方向へ把持部材を移動させる第2カムフォロアとを備えることが好ましい。このように構成すると、比較的簡易な構成で、フランジを上下方向から挟むように把持することが可能になる。
本発明において、把持部材の上端側には、上側に向かうにしたがってその外径が小さくなるテーパ部が形成され、テーパ部の上端側がシリンジの内周側に挿入され、テーパ部の一部がシリンジの内周面の下端に接触していることが好ましい。このように構成すると、把持部材を用いてシリンジを位置決めすることが可能になる。また、シリンジを位置決めするための部材と把持部材とが別々に設けられている場合、位置決めするための部材と把持部材との相対位置精度が低いと、位置決めされたシリンジを把持部材で把持する際に、把持部材とシリンジとが干渉してシリンジが割れるおそれがあるが、このように構成すると、把持部材を用いてシリンジを位置決めすることが可能になるため、シリンジを把持する際のシリンジの割れを防止することが可能になる。また、このように構成すると、シリンジを位置決めしながら把持することが可能になるため、シリンジの把持動作を短時間で行うことが可能になる。
本発明において、第2カムは、検査ロータの径方向における第2把持機構の両側に配置され、第2カムフォロアは、第2把持機構の両側に配置される第2カムのカム面のそれぞれに接触するように把持部材の両側に取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、把持部材の上下方向への移動動作を安定させることが可能になる。
本発明において、シリンジ搬送装置は、検査ロータとスターホイールとの間のシリンジの受け渡し部分に配置されるとともにシリンジの下側に配置される樹脂製のガイド部材を備え、ガイド部材の上面は、検査ロータ側に配置される水平面と、水平面のスターホイール側端に繋がるとともにスターホイールに向かうにしたがって下がるように傾斜する傾斜面とを備え、把持部本体は、内周側で把持部材を上下方向へ案内する筒状のガイド部を備えるとともに金属材料で形成され、ガイド部の上端面は、水平面よりも下側に配置され、把持部材の上端は、水平面よりも下側へ移動可能となるとともに、水平面よりも上側へ移動可能となっており、検査ロータとスターホイールとの間で受け渡されるときのシリンジのフランジの下端が水平面に接触することが好ましい。このように構成すると、検査ロータとスターホイールとの間でシリンジが受け渡される際に、金属材料で形成される把持部本体のガイド部の上端面にシリンジの下端が接触するのを防止することが可能になる。したがって、検査ロータとスターホイールとの間で受け渡しが行われる際のシリンジの割れを防止することが可能になる。
以上のように、本発明のシリンジ搬送装置では、搬送時のシリンジの割れを防止することが可能になり、また、検査ロータの設置スペースを小さくすることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるシリンジ搬送装置の平面図である。 図1に示す検査ロータの概略構成を説明するための側面図である。 図1に示すスターホイールの概略構成を説明するための側面図である。 図1に示すスターホイールの概略構成を説明するための側面図である。 図1に示す検査ロータとスターホイールとの間のシリンジの受け渡し部分の概略構成を示す拡大平面図である。 図1に示す検査ロータとスターホイールとの間のシリンジの受け渡し部分の概略構成を示す拡大平面図である。 図1に示す検査ロータとスターホイールとの間のシリンジの受け渡し部分の概略構成を側面から説明するための断面図である。 図7のE部の拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(シリンジ搬送装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるシリンジ搬送装置1の平面図である。図2は、図1に示す検査ロータ3の概略構成を説明するための側面図である。図3は、図1に示すスターホイール4の概略構成を説明するための側面図である。図4は、図1に示すスターホイール5の概略構成を説明するための側面図である。
本形態のシリンジ搬送装置1は、略円筒状に形成される筒部2aと筒部2aの一端に形成されるフランジ2bとを有し筒部2aの内部に薬液が充填されたシリンジ(プレフィルドシリンジ)2を搬送するための装置である。このシリンジ搬送装置1では、フランジ2bが下側に配置された状態でシリンジ2が搬送される。すなわち、シリンジ搬送装置1では、注射針が取り付けられる(または取り付けられている)筒部2aの先端が上側に配置された状態でシリンジ2が搬送される。
シリンジ搬送装置1は、シリンジ2に充填された薬液中の異物の有無を検査するための検査ユニット(図示省略)をシリンジ2が通過するようにシリンジ2を搬送する検査ロータ3と、検査ロータ3にシリンジ2を搬入する略円板状のスターホイール4と、検査ロータ3からシリンジ2を搬出する略円板状のスターホイール5とを備えている。検査ロータ3とスターホイール4とは隣接配置されており、検査ロータ3とスターホイール4との間でシリンジ2の受け渡しが行われる。また、検査ロータ3とスターホイール5とは隣接配置されており、検査ロータ3とスターホイール5との間でシリンジ2の受け渡しが行われる。
スターホイール4、5は、樹脂材料で形成されている。スターホイール4の外周端には、シリンジ2が配置される複数の配置溝4a(図5参照)が一定のピッチで形成されている。スターホイール4は、配置溝4aに配置されるシリンジ2の筒部2aの側面を抱えるように把持する複数の第1把持機構7を備えている。スターホイール4と同様に、スターホイール5の外周端には、シリンジ2が配置される複数の配置溝5a(図6参照)が形成されており、スターホイール5は、配置溝5aに配置されるシリンジ2の筒部2aの側面を抱えるように把持する複数の第1把持機構7を備えている。検査ロータ3は、フランジ2bを上下方向から挟むように把持する複数の第2把持機構8を備えている。
また、シリンジ搬送装置1は、第1把持機構7によるシリンジ2の把持状態を解除するための第1カム9と、第2把持機構8によるシリンジ2の把持状態を解除するための第2カム10、11とを備えている。また、シリンジ搬送装置1は、検査ロータ3とスターホイール4との間のシリンジ2の受け渡し部分、および、検査ロータ3とスターホイール5との間のシリンジ2の受け渡し部分に配置されるガイド部材12(図3参照)を備えている。なお、シリンジ搬送装置1は、薬液中に異物が検出されたシリンジ2を検査ロータ3から排出するためのスターホイール(図示省略)、スターホイール4にシリンジ2を搬入するスターホイール(図示省略)およびスターホイール5からシリンジ2を搬出するスターホイール(図示省略)等を備えている。
図2に示すように、検査ロータ3は、ロータ本体15を備えている。ロータ本体15は、軸受16を介して固定軸17に回転可能に支持されている。固定軸17は、シリンジ搬送装置1の架台(図示省略)に固定されている。また、固定軸17は、その軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。ロータ本体15の下端側には、歯車18が固定されている。歯車18には、歯車列(図示省略)を介してモータ(図示省略)が連結されており、このモータが回転すると、検査ロータ3が固定軸17を中心に回転する。
第2把持機構8は、ロータ本体15の外周端部分の上側に配置されている。複数の第2把持機構8は、ロータ本体15の円周方向(すなわち、検査ロータ3の円周方向)において一定のピッチで配置されている。また、ロータ本体15の外周端部分には、第2把持機構8を構成する後述の把持部本体40のそれぞれが固定される複数の回転軸20と、第2把持機構8を個別に回転させる複数のモータ21とが取り付けられている。回転軸20は、軸受を介してロータ本体15の外周端部分に回転可能に保持されている。モータ21は、ロータ本体15の外周端部分の下側に取り付けられている。回転軸20は、歯車列を介してモータ21に連結されている。シリンジ2が検査ユニットを通過するときには、モータ21が回転して、回転軸20を中心に第2把持機構8が回転する。第2把持機構8の具体的な構成については後述する。
図3に示すように、スターホイール4は、回転軸22の上端側に固定されている。回転軸22の上端側は、シリンジ搬送装置1のフレーム23に回転可能に支持され、回転軸22の下端側は、シリンジ搬送装置1の架台に回転可能に支持されている。スターホイール4は、フレーム23よりも上側に配置されている。回転軸22の下端側には、図示を省略する歯車が固定されている。この歯車は、歯車18が連結されるモータに歯車列を介して連結されている。スターホイール4の上端側には、スターホイール4の下端側部分よりも径方向の外側へ広がる円環状の鍔部4bが形成されている。配置溝4aは、鍔部4bの外周端に形成されている。この配置溝4aは、上下方向から見たときの形状が略半円状となるように形成されており、配置溝4aには、シリンジ2の筒部2aが配置される。
図4に示すように、スターホイール5は、回転軸24の上端に固定されている。回転軸24の上端側は、フレーム23に回転可能に支持され、回転軸24の下端側は、シリンジ搬送装置1の架台に回転可能に支持されている。スターホイール5は、フレーム23よりも上側に配置されている。回転軸24の下端側には、図示省略する歯車が固定されている。この歯車は、歯車18が連結されるモータに歯車列を介して連結されている。上下方向におけるスターホイール5の中間位置には、スターホイール5の上下両側部分よりも径方向の外側へ広がる円環状の鍔部5bが形成されている。配置溝5aは、鍔部5bの外周端に形成されている。この配置溝5aは、上下方向から見たときの形状が略半円状となるように形成されており、配置溝5aには、シリンジ2の筒部2aが配置される。
スターホイール4の第1把持機構7は、スターホイール4の外周端部分に取り付けられている。複数の第1把持機構7は、スターホイール4の円周方向において配置溝4aと同じピッチで配置されており、複数の配置溝4aのそれぞれに対応する位置に配置されている。また、スターホイール5の第1把持機構7は、スターホイール5の外周端部分に取り付けられている。複数の第1把持機構7は、スターホイール5の円周方向において配置溝5aと同じピッチで配置されており、複数の配置溝5aのそれぞれに対応する位置に配置されている。第1把持機構7の具体的な構成については後述する。
(第1把持機構、第2把持機構、第1カム、第2カムおよびガイド部材の構成)
図5は、図1に示す検査ロータ3とスターホイール4との間のシリンジ2の受け渡し部分の概略構成を示す拡大平面図である。図6は、図1に示す検査ロータ3とスターホイール5との間のシリンジ2の受け渡し部分の概略構成を示す拡大平面図である。図7は、図1に示す検査ロータ3とスターホイール4との間のシリンジ2の受け渡し部分の概略構成を側面から説明するための断面図である。図8は、図7のE部の拡大図である。
第1把持機構7は、シリンジ2の筒部2aの側面を抱えるように筒部2aの側面に接触する把持部30aが一端側に形成されるレバー部材30と、レバー部材30を回動可能に支持する支持軸31と、筒部2aの側面に把持部30aが接触する方向へレバー部材30を付勢する第1付勢部材としての引張りコイルバネ32と、レバー部材30の他端側に固定される固定軸33と、固定軸33に回転可能に保持されるローラ34とを備えている。この第1把持機構7は、シリンジ2の下端がフレーム23の上面に接触しないように、シリンジ2を浮かせた状態で把持している。
支持軸31は、その軸方向と上下方向とが一致するように配置されており、支持軸31の上端側は、スターホイール4、5の鍔部4b、5bの外周端部分に取り付けられている。レバー部材30の略中心には、支持軸31が挿通される貫通孔が形成されている。支持軸31の下端側には、配置溝4a、5aと同形状の複数の配置溝(図示省略)が形成される円環状の溝形成部材35が取り付けられており、レバー部材30は、上下方向において、鍔部4b、5bと溝形成部材35との間に挟まれている。溝形成部材35の配置溝には、シリンジ2の筒部2aが配置される。また、レバー部材30および溝形成部材35は、樹脂材料で形成されている。
固定軸33は、その軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。ローラ34は、固定軸33の下端側に回転可能に取り付けられており、ローラ34は、固定軸33を介してレバー部材30の他端側に取り付けられている。引張りコイルバネ32の一端側は、鍔部4b、5bの径方向内側部分に固定される固定軸36に係合している。固定軸36は、その軸方向と上下方向とが一致するように配置されており、固定軸36は、鍔部4b、5bから下側へ突出するように鍔部4b、5bに固定されている。引張りコイルバネ32の一端側は、固定軸36の下端側に係合している。また、引張りコイルバネ32の他端側は、固定軸33に係合している。
第1カム9には、凸曲面状のカム面9aが形成されている。第1カム9は、検査ロータ3とスターホイール4との間のシリンジ2の受け渡し部分、および、検査ロータ3とスターホイール5との間のシリンジ2の受け渡し部分において、フレーム23の上面に固定されている。第1カム9は、カム面9aがスターホイール4、5の径方向の外側を向くように、かつ、ローラ34がカム面9aに接触する位置に配置されている。スターホイール4、5が回転して、ローラ34がカム面9aに接触すると、筒部2aの側面から把持部30aが離れる方向へ支持軸31を中心にしてレバー部材30が回動する。本形態のローラ34は、カム面9aに接触して筒部2aの側面から把持部30aが離れる方向へレバー部材30を回動させる第1カムフォロアである。
図3、図4等に示すように、レバー部材30の、把持部30aを除いた部分、支持軸31の下端側部分、引張りコイルバネ32、固定軸33、ローラ34および固定軸36の下端側部分は、鍔部4b、5bの下面とフレーム23の上面との間に形成される空間の中に配置されている。すなわち、第1把持機構7の少なくとも一部は、鍔部4b、5bの下面とフレーム23の上面との間に形成される空間の中に配置されている。また、第1カム9は、鍔部4b、5bの下面とフレーム23の上面との間に形成される空間の中に配置されている。
第2把持機構8は、シリンジ2のフランジ2bの上面が接触するフランジ接触面40aが形成される把持部本体40と、把持部本体40に上下動可能に保持されるとともにシリンジ2の下端に接触してフランジ接触面40aとの間でフランジ2bを挟んで把持する把持部材41と、シリンジ2の下端に把持部材41の上端側が接触する方向である上方向へ把持部材41を付勢する第2付勢部材としての圧縮コイルバネ42と、把持部材41に固定される固定軸43と、固定軸43に回転可能に保持されるローラ44とを備えている。
把持部本体40は、金属材料で形成されている。この把持部本体40は、図8に示すように、内周側で把持部材41を上下方向へ案内する筒状のガイド部40bと、ガイド部40bの上側に配置される平板状のフランジ接触部40cと、ガイド部40bとフランジ接触部40cとを繋ぐ連結部40dとを備えている。
ガイド部40bは、略円筒状に形成されている。ガイド部40bの上端側には、内径の小さな上面部40eが形成されている。上面部40eの上面および下面は、上下方向に直交する平面状に形成されている。上面部40eの下面は、把持部材41の上側への移動範囲を規制する規制面となっている。上下方向におけるガイド部40bの中間位置には、固定軸43が挿通される貫通孔40fが水平方向へ貫通するように形成されている。貫通孔40fは、固定軸43の上下方向への移動が可能となるように上下方向に長い長孔状に形成されている。ガイド部40bの下端側は、回転軸20の上端側に固定されている。
フランジ接触部40cは、略半円弧状に形成されている。フランジ接触部40cの上面および下面は、上下方向に直交する平面状に形成されており、フランジ接触部40cの下面がフランジ接触面40aとなっている。また、フランジ接触部40cの内周側は、筒部2aの下端側の側面が配置される配置溝40gとなっている。配置溝40gは、上下方向から見たときの形状が略半円状となるように形成されている。
連結部40dは、略円筒状に形成されるガイド部40bの径方向の一端部分と、略半円弧状に形成されるフランジ接触部40cの円周方向の中心部分とを繋いでいる。連結部40dの側面は、ガイド部40bの外周面と同一面状に配置される曲面部と、フランジ接触部40cの直線状の端面40hと略平行な平面部40jとから構成されている(図5、図6参照)。上面部40eとフランジ接触部40cの間にフランジ2bが収容可能となるように、平面部40jは、ガイド部40bの径方向において、配置溝40gよりも奥まった位置に形成されている。
把持部材41は、段付きの略円柱状に形成されており、図8に示すように、上側に配置される小径部41aと、小径部41aの外径よりも外径が大きくかつ下側に配置される大径部41bとから構成されている。小径部41aは、上面部40eの内周側に挿通されている。小径部41aの上端側には、上側に向かうにしたがってその外径が小さくなるテーパ部41cが形成されている。把持部材41がフランジ2bを把持する際には、図8に示すように、テーパ部41cは、シリンジ2の内周側に挿入され、テーパ部41cの一部がシリンジ2の内周面の下端に接触している。
固定軸43は、その軸方向と水平方向とが一致するように大径部41bに固定されている。また、固定軸43は、その両端側が大径部41bから突出するように大径部41bに固定されている。大径部41bから突出した固定軸43の両端側部分は、ガイド部40bの貫通孔40fに挿通されている。ローラ44は、ガイド部40bよりも径方向の外側へ突出する固定軸43の両端側のそれぞれに回転可能に取り付けられている。すなわち、ローラ44は、固定軸43を介して把持部材41に取り付けられている。また、ローラ44は、把持部材41の径方向における把持部材41の両側に取り付けられている。
圧縮コイルバネ42の上端側は、大径部41bの下端面に形成される凹部の中に配置されており、圧縮コイルバネ42の上端は、把持部材41に接触している。圧縮コイルバネ42の下端は、ガイド部40bの下端側に固定されるバネ支持部材45に接触している。
第2カム10は、検査ロータ3の径方向において、第2把持機構8の内側に配置され、第2カム11は、検査ロータ3の径方向において、第2把持機構8の外側に配置されている。すなわち、検査ロータ3の径方向における第2把持機構8の両側に第2カム10、11が配置されている。また、第2カム10、11は、検査ロータ3とスターホイール4との間のシリンジ2の受け渡し部分、および、検査ロータ3とスターホイール5との間のシリンジ2の受け渡し部分に配置されている。第2カム10は、図1、図2に示すように、固定軸17の上端側に固定される略扇形状の支持部材46の外周端に固定されている。第2カム11は、フレーム23に固定されている。また、第2カム10、11は、カム面10a、11aが下側を向くように配置されている。
カム面10a、11aは、水平方向に平行な平面状の水平面10b、11bと、水平面に対して傾斜する平面状の2個の傾斜面10c、11cとから構成されている。一方の傾斜面10c、11cは、検査ロータ3の円周方向における水平面10b、11bの一方側の端部に繋がるとともに、検査ロータ3の円周方向の一方に向かうにしたがって上がるように傾斜している。他方の傾斜面10c、11cは、検査ロータ3の円周方向において水平面10b、11bの他方側の端部に繋がるとともに、検査ロータ3の円周方向の他方に向かうにしたがって上がるように傾斜している。
第2カム10、11は、把持部材41の両側に取り付けられるローラ44のそれぞれが、第2カム10、11のカム面10a、11aのそれぞれに接触する位置に配置されている。また、把持部材41の両側に取り付けられる2個のローラ44が水平面10b、11bおよび傾斜面10c、11cに同時に接触するように、カム面10a、11aが形成され、かつ、第2カム10、11が配置されている。検査ロータ3が回転して、ローラ44がカム面10a、11aに接触すると、シリンジ2の内周面の下端に接触しているテーパ部41cがシリンジ2の内周面の下端から離れる方向となる下方向へ把持部材41が移動する。
なお、検査ロータ3は、モータ21の回転位置を検出するための位置検出機構を備えており、把持部材41の両側に取り付けられるローラ44のそれぞれが第2カム10、11に接触するようにモータ21が制御されている。また、検査ロータ3は、モータ21の回転を止めるブレーキ機構を備えており、ローラ44が第2カム10、11に接触するときには、このブレーキ機構が作動している。
本形態では、把持部材41は、テーパ部41cの上端が上面部40eの上面よりも上側へ突出してフランジ接触面40aとの間でフランジ2bを挟む位置(図8の実線で示す位置)と、テーパ部41cの上端が上面部40eの内周側に収容される位置(図8の二点鎖線で示す位置)との間で上下動可能となっている。また、本形態のローラ44は、カム面10a、11aに接触してシリンジ2の下端から把持部材41の上端側が離れる方向である下方向へ把持部材41を移動させる第2カムフォロアである。
ガイド部材12は、樹脂材料で形成されている。このガイド部材12は、検査ロータ3とスターホイール4との間のシリンジ2の受け渡し部分、および、検査ロータ3とスターホイール5との間のシリンジ2の受け渡し部分において、シリンジ2の下側に配置されている。また、ガイド部材12は、フレーム23に固定されている。なお、図1、図5、図6では、ガイド部材12の図示を省略している。
ガイド部材12の上面は、検査ロータ3側に配置される水平面12aと、スターホイール4、5側に配置される傾斜面12bとから構成されている。水平面12aは、水平方向に平行な平面状に形成されている。傾斜面12bは、水平面12aの、スターホイール4、5側の端部に繋がっている。また、傾斜面12bは、スターホイール4、5に向かうにしたがって下がるように傾斜する平面状に形成されている。図8に示すように、ガイド部40bの上端面(すなわち、上面部40eの上面)は、水平面12aよりも下側に配置されている。本形態では、テーパ部41cの上端(すなわち、把持部材41の上端)は、水平面12aよりも上側へ移動可能になるとともに、水平面12aよりも下側へ移動可能になっている。
(シリンジの受け渡し動作)
シリンジ搬送装置1では、検査ロータ3とスターホイール4との間でシリンジ2の受け渡しが行われるときに、スターホイール4の第1把持機構7による把持状態が解除されたシリンジ2を第2把持機構8が把持する。具体的には、検査ロータ3とスターホイール4との間のシリンジ2の受け渡し部分では、ローラ34がカム面9aに接触し、シリンジ2の筒部2aの側面から把持部30aが離れる方向へレバー部材30が回動して、第1把持機構7によるシリンジ2の把持状態が解除される。また、図5に示すように、第1把持機構7によるシリンジ2の把持状態が解除される前に、ローラ44がカム面10a、11aに接触して把持部材41が下側へ移動し、第2把持機構8がシリンジ2を把持可能な状態になるとともに、第1把持機構7によるシリンジ2の把持状態が解除されるとほぼ同時に把持部材41が上昇して、第2把持機構8がシリンジ2を把持する。
また、検査ロータ3とスターホイール5との間でシリンジ2の受け渡しが行われるときには、第2把持機構8による把持状態が解除されたシリンジ2をスターホイール5の第1把持機構7が把持する。具体的には、検査ロータ3とスターホイール5との間のシリンジ2の受け渡し部分では、ローラ44がカム面10a、11aに接触して把持部材41が下側へ移動し、第2把持機構8によるシリンジ2の把持状態が解除される。また、図6に示すように、第2把持機構8によるシリンジ2の把持状態が解除される前に、ローラ34がカム面9aに接触してレバー部材30が回動し、第1把持機構7がシリンジ2を把持可能な状態になるとともに、第2把持機構8によるシリンジ2の把持状態が解除されるとほぼ同時に筒部2aの側面に把持部30aが接触する方向へレバー部材30が回動して、第1把持機構7がシリンジ2を把持する。
検査ロータ3とスターホイール4、5との間でシリンジ2の受け渡しが行われるときには、第1把持機構7および第2把持機構8の両方にシリンジ2が把持されない状況が生じる。上述のように、ガイド部材12の水平面12aは、ガイド部40bの上端面よりも上側に配置されており、第1把持機構7および第2把持機構8の両方にシリンジ2が把持されていない状況では、図8の二点鎖線で示すように、シリンジ2の下端は水平面12aに接触する。本形態では、検査ロータ3とスターホイール4、5との間でシリンジ2の受け渡しが行われるときに、シリンジ2の下端がガイド部40bの上端面に接触しないように、ガイド部材12が形成されて配置されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のスターホイール4、5では、第1把持機構7がシリンジ2の筒部2aの側面を抱え込むようにシリンジ2を把持している。また、検査ロータ3では、第2把持機構8がフランジ2bを上下から挟むようにシリンジ2を把持している。そのため、本形態では、スターホイール4、5でシリンジ2を搬送する際、および、検査ロータ3でシリンジ2を搬送する際に、特許文献1に記載のシリンジ取扱い装置のようにシリンジ2が固定ガイドに接触することはない。したがって、本形態では、搬送時のシリンジ2の割れを防止することが可能になる。
また、本形態では、検査ロータ3とスターホイール4、5との間でシリンジ2の受け渡しが行われるときに、金属製の把持部本体40のガイド部40bの上端面にシリンジ2の下端が接触しないように、ガイド部材12が形成されて配置されているため、検査ロータ3とスターホイール4、5との間で受け渡しが行われる際のシリンジ2の割れを防止することが可能になる。
本形態では、把持部材41の上端側にテーパ部41cが形成されており、把持部材41がフランジ2bを把持する際に、テーパ部41cはシリンジ2の内周側に挿入され、テーパ部41cの一部がシリンジ2の内周面の下端に接触している。そのため、本形態では、把持部材41を用いてシリンジ2を位置決めすることが可能になる。また、シリンジ2を位置決めするための部材と把持部材41とが別々に設けられている場合、位置決めするための部材と把持部材41との相対位置精度が低いと、位置決めされたシリンジ2を把持部材41で把持する際に、把持部材41とシリンジ2とが干渉してシリンジ2が割れるおそれがあるが、本形態では、把持部材41を用いてシリンジ2を位置決めすることが可能になるため、シリンジ2を把持する際のシリンジ2の割れを防止することが可能になる。
本形態では、検査ロータ3において、下側に配置されるフランジ2bが第2把持機構8によって把持されている。そのため、本形態では、特許文献1に記載のシリンジ取扱い装置のようにキャップおよび吊り下げユニットをシリンジ2の上側に配置する必要がない。したがって、本形態では、上下方向で検査ロータ3を小型化することが可能になり、その結果、検査ロータ3の設置スペースを小さくすることが可能になる。
本形態では、スターホイール4、5の第1把持機構7がシリンジ2の筒部2aの側面を抱え込むようにシリンジ2を把持し、検査ロータ3の第2把持機構8がフランジ2bを上下から挟むようにシリンジ2を把持している。そのため、本形態では、検査ロータ3とスターホイール4、5との間でシリンジ2を受け渡す際の、第1把持機構7と第2把持機構8との干渉を容易かつ確実に防止することが可能になる。また、本形態では、第1カム9と第2カム10、11との干渉を容易かつ確実に防止することが可能になる。
本形態では、検査ロータ3の径方向における第2把持機構8の両側に第2カム10、11が配置されている。また、本形態では、把持部材41の両側に取り付けられる2個のローラ44が水平面10b、11bおよび傾斜面10c、11cに同時に接触するように、カム面10a、11aが形成され、かつ、第2カム10、11が配置されている。そのため、本形態では、把持部材41の上下方向への移動動作を安定させることが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、シリンジ2のフランジ2bの上面が接触するフランジ接触面40aが把持部本体40に形成され、把持部材41がシリンジ2の下端に接触している。この他にもたとえば、シリンジ2の下端が接触するフランジ接触面が把持部本体40に形成され、把持部材41がフランジ2bの上面に接触するように、第2把持機構8が構成されても良い。この場合には、圧縮コイルバネ等の付勢部材が把持部材41を下方向へ付勢する。また、この場合には、第2カム10、11のカム面にローラ44が接触したときに、把持部材41がフランジ2bの上面から離れる方向へ移動するように、第2カム10、11のカム面が形成される。
上述した形態では、レバー部材30は引張りコイルバネ32によって付勢されているが、レバー部材30は引張りコイルバネ32以外のバネ部材によって付勢されても良い。同様に、上述した形態では、把持部材41は圧縮コイルバネ42によって付勢されているが、把持部材41は圧縮コイルバネ42以外のバネ部材によって付勢されても良い。また、上述した形態では、シリンジ搬送装置1は、ガイド部材12を備えているが、把持部本体40が樹脂材料で形成されているのであれば、シリンジ搬送装置1は、ガイド部材12を備えていなくても良い。また、上述した形態では、シリンジ搬送装置1は、第2カム10、11を備えているが、シリンジ搬送装置1は、第2カム10または第2カム11の一方のみを備えていても良い。
1 シリンジ搬送装置
2 シリンジ
2a 筒部
2b フランジ
3 検査ロータ
4、5 スターホイール
4a、5a 配置溝
7 第1把持機構
8 第2把持機構
9 第1カム
9a カム面
10、11 第2カム
10a、11a カム面
12 ガイド部材
12a 水平面
12b 傾斜面
30 レバー部材
30a 把持部
31 支持軸
32 引張りコイルバネ(第1付勢部材)
34 ローラ(第1カムフォロア)
40 把持部本体
40a フランジ接触面
40b ガイド部
41 把持部材
41c テーパ部
42 圧縮コイルバネ(第2付勢部材)
44 ローラ(第2カムフォロア)

Claims (6)

  1. 略円筒状に形成される筒部と前記筒部の一端に形成されるフランジとを有し前記筒部の中に薬液が充填されたシリンジを搬送するシリンジ搬送装置において、
    前記薬液中の異物の有無を検査するための検査ユニットを前記シリンジが通過するように前記シリンジを搬送する検査ロータと、前記シリンジが配置される複数の配置溝がその外周端に一定のピッチで形成されるスターホイールとを備え、
    前記スターホイールは、前記配置溝に配置される前記シリンジの前記筒部の側面を抱えるように把持するとともに前記スターホイールの円周方向において前記配置溝と同じピッチで配置される複数の第1把持機構を備え、
    前記検査ロータは、前記フランジが下側に配置された状態で搬送される前記シリンジの前記フランジを上下方向から挟むように把持するとともに前記検査ロータの円周方向において一定のピッチで配置される複数の第2把持機構を備え、
    前記第1把持機構による把持状態が解除された前記シリンジを前記第2把持機構が把持することで、または、前記第2把持機構による把持状態が解除された前記シリンジを前記第1把持機構が把持することで、前記検査ロータと前記スターホイールとの間で前記シリンジの受け渡しが行われることを特徴とするシリンジ搬送装置。
  2. 前記第1把持機構による前記シリンジの把持状態を解除するための第1カムを備え、
    前記第1把持機構は、前記筒部の側面を抱えるように前記筒部の側面に接触する把持部が一端側に形成されるレバー部材と、前記レバー部材を回動可能に支持する支持軸と、前記筒部の側面に前記把持部が接触する方向へ前記レバー部材を付勢する第1付勢部材と、前記レバー部材の他端側に取り付けられるとともに前記第1カムのカム面に接触して前記筒部の側面から前記把持部が離れる方向へ前記レバー部材を回動させる第1カムフォロアとを備えることを特徴とする請求項1記載のシリンジ搬送装置。
  3. 前記第2把持機構による前記シリンジの把持状態を解除するための第2カムを備え、
    前記第2把持機構は、前記フランジの上面が接触するフランジ接触面が形成される把持部本体と、前記把持部本体に上下動可能に保持されるとともに前記シリンジの下端に接触して前記フランジ接触面との間で前記フランジを挟んで把持する把持部材と、前記シリンジの下端に前記把持部材の上端側が接触する方向である上方向へ前記把持部材を付勢する第2付勢部材と、前記把持部材に取り付けられるとともに前記第2カムのカム面に接触して前記シリンジの下端から前記把持部材の上端側が離れる方向である下方向へ前記把持部材を移動させる第2カムフォロアとを備えることを特徴とする請求項1または2記載のシリンジ搬送装置。
  4. 前記把持部材の上端側には、上側に向かうにしたがってその外径が小さくなるテーパ部が形成され、
    前記テーパ部の上端側が前記シリンジの内周側に挿入され、前記テーパ部の一部が前記シリンジの内周面の下端に接触していることを特徴とする請求項3記載のシリンジ搬送装置。
  5. 前記第2カムは、前記検査ロータの径方向における前記第2把持機構の両側に配置され、
    前記第2カムフォロアは、前記第2把持機構の両側に配置される前記第2カムの前記カム面のそれぞれに接触するように前記把持部材の両側に取り付けられていることを特徴とする請求項3または4記載のシリンジ搬送装置。
  6. 前記検査ロータと前記スターホイールとの間の前記シリンジの受け渡し部分に配置されるとともに前記シリンジの下側に配置される樹脂製のガイド部材を備え、
    前記ガイド部材の上面は、前記検査ロータ側に配置される水平面と、前記水平面の前記スターホイール側端に繋がるとともに前記スターホイールに向かうにしたがって下がるように傾斜する傾斜面とを備え、
    前記把持部本体は、内周側で前記把持部材を上下方向へ案内する筒状のガイド部を備えるとともに金属材料で形成され、
    前記ガイド部の上端面は、前記水平面よりも下側に配置され、
    前記把持部材の上端は、前記水平面よりも下側へ移動可能となるとともに、前記水平面よりも上側へ移動可能となっており、
    前記検査ロータと前記スターホイールとの間で受け渡されるときの前記シリンジの前記フランジの下端が前記水平面に接触することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のシリンジ搬送装置。
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