JP2015128894A - 易開封性包装材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 食品などの内容物に含まれる油脂成分による最内層の膨潤や包装袋のシール強度の低下を招いたり、包装材のデラミネーションが発生しない耐油性を有する易開封性包装材料を提供する。【解決手段】バリア性フィルム(A)にアンカーコート剤を介し、ポリエチレン(B)を押出ラミネートしたラミネートフィルムであって、ポリエチレン(B)が下記要件(a)および(b)を満たし、ポリエチレン(B)からなる層が下記要件(c)および(d)を満たす易開封性包装材料。(a)JIS K6922−1に基づき測定された密度が927〜947kg/m3(b)JIS K6922−1に基づき測定されたMFRが2〜30g/10分(c)膜厚が5〜25μm(d)125〜130℃のシール温度において、180度剥離(サンプル幅15mm、300mm/分の引張速度)でのヒートシール強度が、3〜20N/15mm幅【選択図】 なし

Description

本発明は、包装材料の最内面層にポリプロピレンフィルムを使用せずに耐油性に優れた易開封性包装材料に関するものである。
食品や飲料、医薬品などの包装材料は、一般に、フィルム強度に優れるポリエステルやナイロンのようなバリア性フィルムの一方の面に、アンカーコート剤を介してシーラント層となるポリオレフィン系樹脂フィルム、中でもポリプロピレン、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン単独重合体、エチレン−酢酸ビニル等を積層した積層体が広く利用されている。
このような包装材料は、主に、押出ラミネート法、溶剤型ドライラミネート法、無溶剤型ドライラミネート法などにより製造される。
なかでも押出ラミネート法は優れた生産性を示すため、多様な包装材料の製造方法として利用され、押出ラミネート加工性に優れる高圧法低密度ポリエチレン(以下、LDPEと記す)が広く用いられている。
しかしスナック菓子やインスタントラーメンなどの油性食品包装分野においては、LDPEの耐油性が低いことから、これまで利用されてこなかった。そのため、現在、油性食品包装分野においては耐油性に優れるポリプロピレンフィルムからなる包装材料が用いられている。
また、近年、食品包装分野においては、易開封性が求められることがあるが、LDPE単体を押出ラミネート加工した積層体では優れた易開封性を発現させることはできなかった。このような背景のため、油性食品包装分野では長年に渡ってポリプロピレンフィルムが利用されてきた。
前述の通り、ポリプロピレンフィルムは油性食品包装の内面材料として優れているが、ポリプロピレンフィルムのみではバリア性フィルムとの接着性が悪く、バリア性フィルムと無延伸ポリプロピレンフィルムとをLDPEを用いたサンドウィッチラミネート加工する方法が一般的であった。そのため、包装材料を薄膜化することが困難であった。
本発明は、上記のような状況を鑑みなされたものであって、ポリプロピレンフィルムを使用せずに耐油性に優れた易開封性包装材料を提供することを目的とするものである。
少なくともバリア性フィルム(A)にアンカーコート剤を介し、ポリエチレン(B)を押出ラミネートしたラミネートフィルムであって、ポリエチレン(B)が下記要件(a)および(b)を満たし、ポリエチレン(B)からなる層が下記要件(c)および(d)を満たす易開封性包装材料。
(a)JIS K6922−1に基づき測定された密度が927〜947kg/m
(b)JIS K6922−1に基づき測定されたメルトマスフローレート(以下、MFRと記す場合がある)が2〜30g/10分
(c)膜厚が5〜25μm
(d)125〜130℃のシール温度において、180度剥離(サンプル幅15mm、300mm/分の引張速度)でのヒートシール強度が、3〜20N/15mm幅
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の積層体を構成するポリエチレン(B)としては、エチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体又は高圧法低密度ポリエチレン、及びこれらの組成物が例示される。
エチレン単独重合体又はエチレン・α−オレフィン共重合体の製造方法は特に限定するものではないが、チーグラー・ナッタ触媒やフィリップス触媒、メタロセン触媒を用いた高・中・低圧イオン重合法などを例示することができ、このような樹脂は、市販品の中から便宜選択することができる。例えば東ソー株式会社からニポロンハード、ニポロン−L、ニポロン−Zの商品名で各々市販されている。
エチレン・α−オレフィン共重合体を構成するα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセンなどを例示することができる。
高圧法低密度ポリエチレンの製造方法は、高圧ラジカル重合を例示することができ、このような樹脂は、市販品の中から便宜選択することができ、例えば東ソー株式会社からペトロセンの商品名で市販されている。
ポリエチレン(B)は、組成物であってもよく、直鎖状エチレン単独重合体(C)又はエチレン・α−オレフィン共重合体(D)が10〜90重量%、高圧法低密度ポリエチレン(E)10〜90重量%、好ましくは直鎖状エチレン単独重合体(C)又はエチレン・α−オレフィン共重合体(D)が20〜80重量%、高圧法低密度ポリエチレン(E)20〜80重量%、更に好ましくは直鎖状エチレン単独重合体(C)又はエチレン・α−オレフィン共重合体(D)が20〜50重量%、高圧法低密度ポリエチレン50〜80重量%(E)((C),(D)及び(E)の合計は100重量%)を含む組成物であることが、優れた易開封性を有するため好ましい。
本発明のポリエチレン(B)は、JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が927〜947kg/m、好ましくは930〜942kg/mの範囲にある。密度が927kg/m未満の場合、耐油性に劣るため好ましくない。一方、密度が947kg/mを超える場合、耐油性は高いものの開封した際の外観が悪いため好ましくない。
また、このようなポリエチレン(B)は、JIS K6922−1(1997年)により測定したMFRが2〜30g/10分、好ましくは2〜25g/10分、さらに好ましい範囲は3〜20g/10分である。MFRが2g/10分未満の場合又は30g/10分を超える場合、安定してラミネートフィルムを作成できないため好ましくない。また、開封部の外観の観点から、MFRの最も好ましい範囲は10〜20g/10分である。
また、本発明のポリエチレン(B)は、必要に応じて酸化防止剤、滑剤、中和剤、ブロッキング防止剤、界面活性剤、スリップ剤等、通常ポリオレフィンに使用される添加剤や他のポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂を添加したものでもかまわない。
ポリエチレン(B)は、通常用いられる樹脂の混合装置により製造することができる。例えば、単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、加圧ニーダ−、回転ロールなどの溶融混練装置、ヘンシェルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーなどが挙げられる。溶融混練装置を用いる場合、溶融温度はポリエチレン(B)の融点〜350℃程度が好ましい。
ポリエチレン(B)を150mm×150mm×1mmのサイズでプレス成形した成形品(約20g)を60℃の食用油(サラダ油)に24時間浸漬後の重量変化率が1.2%以下であると、被包装物に含まれる食用油によるデラミネーションが生じにくくなるため好ましい。
バリア性フィルム(A)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、セルロース系樹脂などの高分子重合体からなるフィルムが挙げられ、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリビニルアルコールからなる郡より選ばれる少なくとも1種以上のフィルムであることが好ましい。
更に、これらのバリア性フィルム(A)は、さらにアルミニウム蒸着、アルミナ蒸着、二酸化珪素蒸着、アクリル処理されたものでもよく、アルミニウム、アルミナ、シリカなどの金属または金属酸化物からなる蒸着薄膜を有するフィルムであることが好ましい。
また、これらの中ではアルミニウム蒸着層、アルミナ蒸着層、二酸化珪素蒸着層、アクリル処理層からなる群から選ばれたものを有する二軸延伸ポリエステルフィルムまたはポリアミドフィルムであるバリア性フィルム(A)が、ポリエチレン(B)との接着性が良好なため好ましい。
さらにバリア性フィルム(A)は、アンカーコート剤との接着性を高めたものとするために、バリア性フィルム(A)のアンカーコート剤と接する面に対してコロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理などの公知の表面処理を施すことが好ましい。
本発明を構成するアンカーコート剤は、特に限定するものではないが、ポリウレタン系接着剤、イソシアネート系接着剤、ポリエチレンイミン系接着剤、ポリブタジエン系接着剤などが挙げられる。なかでも、ポリウレタン系接着剤又はイソシアネート系接着剤が易開封性、特に開封時の外観が良好となるため好ましい。このようなポリウレタン系接着剤又はイソシアネート系接着剤は、分子内に少なくとも2個以上の水酸基を有する少なくとも1種以上のポリオール成分と分子内に少なくとも2個以上のイソシアネート基を有する少なくとも1種以上のポリイソシアネート成分、ジイソシアネート、ジイソシアネートのアダクト体、ビューレット体、イソシアヌレート体などから構成される接着剤であることが好ましい。ポリオール成分は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリオレフィンポリオールなどから適宜選択することができる。ジイソシアネートとしては、4,4’−、2,4’−及び2,2’−ジイソシアネートジフェニルメタン、1,5−ジイソシアネートナフタリン、4,4’−ジイソシアネートジシクロヘキシルメタン、1,4−ジイソシアネートベンゼン、及び/又は2,4−もしくは2,6−ジイソシアネートトルエンなどの芳香族ジイソシアネート、1,6−ジイソシアネートヘキサン、1,10−ジイソシアネートデカン、1,3−ジイソシアネートシクロペンタン、1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、1−イソシアネート−3,3,5−トリメチル−3もしくは−5−イソシアネートメタンシクロヘキサンなどの脂肪族および脂環式ジイソシアネートを例示することができる。ポリイソシアネート成分は、これらのジイソシアネート単量体から製造することができる。
また、ポリウレタン系接着剤又はイソシアネート系接着剤は、JIS K7121で測定したガラス転移温度が−40〜10℃であると、易開封性、特に開封時の外観が良好となるため好ましく、−20〜6℃の範囲がさらに好適であり、さらに好ましくは−15〜0℃である。ガラス転移温度の調整はポリオール構造やポリオール成分とイソシアネート成分の比率により調整することができる。
このようなポリウレタン系接着剤は、適宜市販品の中から選択することができ、日本ポリウレタン工業(株)から商品名ニッポラン3228などが市販されている。
ポリウレタン系接着剤の厚みは、特に限定されるものではなく0.01〜3μmの範囲が接着性、易開封性に優れ好ましく、0.1〜1μmの範囲がさらに好適であり、さらに好ましくは0.1〜0.7μmである。
このような接着剤は、公知の押出ラミネーターに付帯されているコーターにてバリア性フィルム(A)に塗布される。
接着剤の希釈に用いられる溶剤については、特に限定されるものではないが、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メチレンクロリド、エチレンクロリド等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホアミド、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、水等を例示することができる。
本発明のポリエチレン(B)は、各バリア性フィルム(A)にアンカーコート剤を介して押出ラミネートすることができる。
押出ラミネート加工に供する際、良好な接着性を得るため、ダイより押出されたポリエチレン(B)よりなる溶融フィルムの少なくともアンカーコート剤と接する面は、空気もしくはオゾンガスにより酸化されることが好ましい。空気による酸化反応を進行させる場合、ダイより押出されたポリエチレン(B)の温度は290℃以上であることが好ましく、オゾンガスによる酸化反応を進行させる場合は、ダイより押出されたポリエチレン(B)の温度は200℃以上であることが好ましい。またオゾンガスの処理量としては、ダイより押出されたポリエチレン(B)よりなるフィルム1m当たり0.5mg以上であることが好ましい
ポリエチレン(B)からなる層の膜厚は、5〜25μm、好ましくは15〜25μmである。ポリエチレン(B)からなる層の膜厚が5μm未満の場合はバリア性フィルム(A)との基材接着性と耐油性に劣り、25μmを超える場合は経済性が悪化するだけでなく、剥離外観が悪化する。
本発明を構成するラミネートフィルムのポリエチレン(B)からなる層同士をヒートシーラーで125℃〜130℃でヒートシールした場合の180度剥離(サンプル幅:15mm、引張速度:300mm/分)により測定したヒートシール強度は、3〜20N/15mm幅、好ましくは5〜15N/15mm幅である。ヒートシール強度が3N/15mm幅未満の場合は包装材料として内容物の保護が不十分であり好ましくなく、ヒートシール強度が20N/15mm幅を超える場合はヒートシール強度が強く易開封性に劣る。
本発明の易開封性包装材料は、耐油性が優れており、バリア性フィルム(A)との基材接着性が高いことから、スナック菓子やインスタントラーメンなどの油性食品包装などの多岐にわたる易開封性包装材料として用いることが好ましい。
本発明の易開封性包装材料は、耐油性やバリア性フィルムとの基材接着性が高く優れることから、スナック菓子やインスタントラーメンなどの耐油性が要求される食品包装などの多岐にわたる易開封性包装材料として用いることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(1)メルトマスフローレート(MFR)
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(2)密度
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(3)耐油性
実施例により得られたペレット約20gを神藤工業(株)製50t自動プレス機を用いてプレス成形した。成形品のサイズは150mm×150mm×1mmとした。得られた成形品を60℃のサラダ油(商品名:日清サラダオイル)中に24時間浸漬し、浸漬前後での重量変化率を調査した。
(4)ヒートシール強度
実施例により得られたラミネートフィルムをテスター産業(株)製ホットタックテスターを用い、シール温度130℃、シール圧力0.2MPa、シール時間1秒にて上下加熱でヒートシールした後、引張試験機(ORIENTEC製 テンシロンRTE−1210)を用い、サンプル幅15mm、300mm/分の引張速度にて、180度剥離でのヒートシール強度を測定した。また剥離外観として、剥離面のデラミネーションの発生有無を観察した。
(5)成形性
押出ラミネート時において、膜切れや大きな幅変動などの成形不良が起こらず、安定したラミネートフィルムが得られるどうか確認した。
実施例1
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ポリエチレン(B)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mのエチレン・α−オレフィン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比25/75の割合でドライブレンドし、50mmφのスクリューとストランドダイを有する単軸押出機((株)プラコー製)を用いて設定温度180℃、吐出量25kg/時でストランド状に押出し、ストランドカッター((株)誠和鉄工所製)を用いてペレットとした。この混合物のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。またこの混合物を、90mmφのスクリューを有する押出ラミネーター((株)ムサシノキカイ製)へ供給し、基材の引取速度を100m/分として、開口幅を600mmとしたTダイより320℃の温度で押出し、(A)層として第一給紙部から繰り出した二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡績(株)製 商品名東洋紡エステルフィルムE−5100、厚み25μm、以下、PETと記す場合がある)のコロナ処理面に、アンカーコート剤層として以下に示す比率で配合したポリウレタン系接着剤を塗布し溶剤を乾燥した上にポリエチレン(B)が20μmの厚さになるように押出ラミネートしたラミネートフィルムを得た。このラミネートフィルムを使ってヒートシール強度、剥離外観を評価した。結果を表2に示す。
ポリウレタン系接着剤
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(日本ポリウレタン(株)製、商品名コロネートL)を重量比10/1で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。(以下、PUと記す場合がある。)
アンカーコート剤層厚み:0.6μm
ガラス転移温度:−10℃
実施例2
ポリエチレン(B)の厚みを15μmとした以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示す。
実施例3
ポリエチレン(B)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mのエチレン・α−オレフィン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比40/60の割合としたものを用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示す。
実施例4
ポリエチレン(B)として、メルトマスフローレート6g/10分、密度934kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン221)のみを用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示す。
実施例5
ポリエチレン(B)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mのエチレン・α−オレフィン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート8g/10分、密度925kg/mのエチレン・α−オレフィン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンL M60)、メルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比20/5/75の割合としたものを用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示す。
実施例6
ポリエチレン(B)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mのエチレン・α−オレフィン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート3g/10分、密度936kg/mのエチレン・α−オレフィン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロン―L M50)とメルトマスフローレート24g/10分、密度918kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン202)を重量比28/10/62の割合としたものを用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示す。
実施例7
アンカーコート剤の固形分濃度を3%とした以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成した。結果を表1および表2に示す。
実施例8
アンカーコート剤層として以下に示す比率で配合したポリウレタン系接着剤を用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示す。
ポリウレタン系接着剤
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(三井化学(株)製、商品名タケラックA−3210)とポリイソシアネート(三井化学(株)製、商品名タケネートA−3072)を重量比3/1で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度7%となるように希釈した。(以下、PU2と記す場合がある)
アンカーコート剤層厚み:0.6μm
ガラス転移温度:5℃
実施例9
アンカーコート剤層として以下に示す比率で配合したポリエチレンイミン系接着剤を用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示す。
ポリエチレンイミン系接着剤
ポリエチレンイミン(東ソー(株)製、商品名トヨバイン210K)を水/メタノール混合溶媒(重量比50/50)中に固形分濃度0.5%となるように希釈した。(以下、PEIと記す場合がある)
アンカーコート剤層厚み:0.1μm
実施例10
バリア性フィルム(A)層として第一給紙部から繰り出したアルミ蒸着ポリエステルフィルム((株)麗光製、商品名ダイアラスターST、厚み12μm、以下、VPETと記す場合がある)を用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示す。
比較例1
ポリエチレン(B)として、メルトマスフローレート8g/10分、密度919kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203)のみを用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示すが、ヒートシール強度が強く易開封性に劣っており、耐油性にも劣っていた。
比較例2
ポリエチレン(B)として、メルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示すが、ヒートシール強度が強く易開封性に劣っていた。
比較例3
ポリエチレン(B)として、メルトマスフローレート21g/10分、密度952kg/mのエチレン・α−オレフィン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1200)のみを用いた以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成しようと試みたが、安定したラミネートフィルムを作成することができなかった。
比較例4
ポリエチレン(B)の厚みを30μmとした以外は実施例1と同様の方法でラミネートフィルムを作成し、得られたラミネートフィルムの物性を評価した。結果を表1および表2に示すが、バリア性フィルムとポリエチレン(B)の間で剥離(デラミネーション)が生じており好ましくなかった。
Figure 2015128894
Figure 2015128894

Claims (8)

  1. 少なくともバリア性フィルム(A)にアンカーコート剤を介し、ポリエチレン(B)を押出ラミネートしたラミネートフィルムであって、ポリエチレン(B)が下記要件(a)および(b)を満たし、ポリエチレン(B)からなる層が下記要件(c)および(d)を満たす易開封性包装材料。
    (a)JIS K6922−1に基づき測定された密度が927〜947kg/m
    (b)JIS K6922−1に基づき測定されたメルトマスフローレートが2〜30g/10分
    (c)膜厚が5〜25μm
    (d)125〜130℃のシール温度において、180度剥離(サンプル幅15mm、300mm/分の引張速度)でのヒートシール強度が、3〜20N/15mm幅
  2. ポリエチレン(B)が、直鎖状エチレン単独重合体(C)又はエチレン・α−オレフィン共重合体(D)10〜90重量%、および高圧法低密度ポリエチレン(E)10〜90重量%((C),(D)及び(E)の合計は100重量%)を含む組成物からなることを特徴とする請求項1に記載の易開封性包装材料。
  3. アンカーコート剤層の厚みが0.1〜1.0μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の易開封性包装材料。
  4. 前記アンカーコート剤がポリウレタン系接着剤又はイソシアネート系接着剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の易開封性包装材料。
  5. 前記バリア性フィルム(A)が、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物及びポリビニルアルコールからなる郡より選ばれる少なくとも1種以上のフィルム、及び/又は、アルミニウム、アルミナ、シリカの金属または金属酸化物からなる蒸着薄膜を有する上記バリア性フィルムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の蒸着フィルムであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の易開封性包装材料。
  6. 前記バリア性フィルム(A)がアルミニウム蒸着層を有する二軸延伸ポリエステルフィルムまたはポリアミドフィルムであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の易開封性包装材料。
  7. ポリエチレン(B)のプレス成形品(150mm×150mm×1mm)を60℃の食用油に24時間浸漬した時の重量変化率が、1.2%以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の易開封性包装材料。
  8. 油脂成分含有内容物の包装用であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の易開封性包装材料。
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