JP2017154316A - 蓋材 - Google Patents
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Abstract
Description
(a)JIS K6922−1に基づき測定された密度が900〜970kg/m3
(b)JIS K6922−1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2〜70g/10分
(c)20℃の貯蔵弾性率E’が1.0×106〜2.5×107Pa
以下に本発明を詳細に説明する。
(1)メルトマスフローレート(MFR)
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(2)密度
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(3)耐油性
ペレット約20gを神藤工業(株)製50t自動プレス機を用いてプレス成形した。成形品のサイズは150mm×150mm×1mmとした。得られた成形品を60℃のサラダ油(商品名:日清サラダオイル)中に24時間浸漬し、浸漬前後での重量変化率を調査した。
(4)貯蔵弾性率E’
貯蔵弾性率E’は、株式会社ユービーエム製Rheogel E4000を用い、引張モードで測定した。周波数を10Hzとし、−100〜200℃の範囲で測定し、貯蔵弾性率を求めた。
(5)成形性
押出ラミネート時において、膜切れや大きな幅変動などの成形不良が起こらず、安定したラミネートフィルムが得られるどうか確認した。
(6)開封強度/開封外観
容器と実施例より得られた(A)層/(B)層/(C)層の3層の順に構成されたラミネートフィルムの(A)層と接する面を(株)サニーパック製 卓上カップシーラーを用い、シール温度160℃、Pa、シール時間0.8秒にて加熱でヒートシールし 密封容器を作成した後、引張試験機(ORIENTEC製 テンシロンRTE−1210)を用い、300mm/分の引張速度にて開封を行い、開封強度を測定した。
(A)層のポリオレフィン(A−1)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/m3の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比80/20の割合ドライブレンドし、50mmφのスクリューとストランドダイを有する単軸押出機((株)プラコー製)を用いて設定温度180℃、吐出量25kg/時でストランド状に押出し、ストランドカッター((株)誠和鉄工所製)を用いてペレットとした。このポリオレフィン(A−1)のMFR、密度および耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−2)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/m3の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比22/78の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−2)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−3)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/m3の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート24g/10分、密度918kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン202)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比25/55/20の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−3)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のラミネート用樹脂組成物(A−4)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/m3の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート2g/10分、密度936kg/m3のエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンZ ZF260)とメルトマスフローレート70g/10分、密度916kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン249)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比30/10/40/20の割合でドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このラミネート用樹脂組成物(A−4)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−5)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/m3の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート50g/10分、密度930kg/m3のエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロン―L M80)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比10/80/10の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−5)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−6)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/m3の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート70g/10分、密度916kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン249)を重量比10/90の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−6)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−7)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/m3の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート145g/10分、密度915kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン353)を重量比35/65の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−7)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
ポリオレフィン(A)として、メルトマスフローレート8g/10分、密度919kg/m3の高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203)を、90mmφのスクリューを有する押出ラミネーター((株)ムサシノキカイ製)へ供給し、基材の引取速度を100m/分として、開口幅を600mmとしたTダイより320℃の温度で押出し、(C)層として第一給紙部から繰り出した二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡績(株)製 商品名東洋紡エステルフィルムE−5100、厚み25μm、以下、PETと記す場合がある)のコロナ処理面に、接着剤層として以下に示す比率で配合した接着剤を塗布し溶剤を乾燥した上に。押出温度は290℃で押出し、溶融薄膜の表面に2.7g/m2のオゾンガスを吹き付けながら、ポリオレフィンフィルム(A)の厚みが15μmになるように押出ラミネートしたラミネートフィルムを得た。このラミネートフィルムの(A)面と密度940kg/m3のPE製の容器をヒートシールし、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/5で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−1)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−2)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/5で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を12%となるように希釈した。
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−3)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−4)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−5)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−6)を用いた以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/3で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/10で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ポリブタジエン接着剤(大日精化(株)製、商品名セイカダイン4300A)を、メタノールと水を用いて固形分濃度を1%となるように希釈した。
(C)層として第一給紙部から繰り出したナイロンフィルム(東洋紡績(株)製 商品名東洋紡ハーデンフィルムN−1100、厚み25μm、以下、Nyと記す場合がある)を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
得られたラミネートフィルムの(A)面と紙/PE製容器をヒートシールした以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
ヒートシールする容器として、密度920kg/m3のPE容器を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
(A)層の厚みを30μmの厚さとした以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が高く、開封外観も悪かった。
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が高く、開封外観も悪かった。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートL)を重量比100/10で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が低く、開封外観も悪かった。
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートL)を重量比100/2で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
接着剤(B)として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、
得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が高く、開封外観も悪かった。
ポリブタジエン接着剤(大日精化(株)製、商品名セイカダイン4300)を、メタノール/水(1/1)を用いて固形分濃度を2.5%となるように希釈した。
ヒートシールする容器として、密度900kg/m3のPP容器を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が低く、開封外観も悪かった。
Claims (10)
- 少なくとも(A)層、(B)層、(C)層の順に3層から構成され、(A)層が下記要件(a)、(b)を満たすポリオレフィン、(B)層が下記要件(c)を満たす接着剤、(C)層が少なくとも1層以上の基材からなり、(A)層の膜厚が5〜25μmであることを特徴とするポリエチレン容器用蓋材。
(a)JIS K6922−1に基づき測定された密度が900〜970kg/m3
(b)JIS K6922−1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2〜70g/10分
(c)20℃の貯蔵弾性率E’が1.0×106〜2.5×107Pa - 前記(A)層のポリオレフィンのJIS K6922−1に基づき測定された密度が927〜942kg/m3であることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
- 前記(A)層のポリオレフィンのJIS K6922−1に基づき測定されたMFRが10〜65g/10分であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の蓋材。
- 前記(A)層のポリオレフィンが、高密度ポリエチレン(1)及び/又は密度が940kg/m3未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)10〜90重量%、並びに高圧法低密度ポリエチレン(3)10〜90重量%((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)を含む組成物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蓋材。
- 前記(A)層のポリオレフィンが、高密度ポリエチレン(1)10〜70重量%、密度が940kg/m3未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)5〜80重量%、および高圧法低密度ポリエチレン(3)10〜85重量%((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)を含む組成物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の蓋材。
- 前記(B)層の接着剤が、ポリウレタン接着剤又はポリブタジエン接着剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の蓋材。
- 前記(C)層の基材が、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物及びポリビニルアルコールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上のフィルムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の蓋材。
- 前記(C)層の基材が、アルミニウム、アルミナ、シリカの金属または金属酸化物からなる蒸着薄膜を有する少なくとも1種以上の蒸着フィルムであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の蓋材。
- 前記(A)層が、(C)層上に(B)層を介し押出ラミネート成形により形成されたフィルムであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の蓋材。
- 前記(A)層とJIS K6922−1に基づき測定された密度が900〜970kg/m3であるポリエチレン容器を140℃〜160℃でヒートシールすることにより得られた密封容器の開封強度が、5〜25Nであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の蓋材。
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