JP2017154316A - 蓋材 - Google Patents

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Daisuke Kawato
大輔 川戸
藤井 芳尚
Yoshihisa Fujii
芳尚 藤井
幸田 真吾
Shingo Koda
真吾 幸田
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Abstract

【課題】 低コストで易開封性に優れており、基材接着性が高いことから、多岐にわたるポリエチレン容器を密封する蓋材を提供する。【解決手段】 少なくとも(A)層、(B)層、(C)層の順に3層から構成され、(A)層が下記要件(a)、(b)を満たすポリオレフィン、(B)層が下記要件(c)を満たす接着剤、(C)層が少なくとも1層以上の基材からなり、(A)層の膜厚が5〜25μmであることを特徴とするポリエチレン容器用蓋材。(a)JIS K6922−1に基づき測定された密度が900〜970kg/m3(b)JIS K6922−1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2〜70g/10分(c)20℃の貯蔵弾性率E’が1.0×106〜2.5×107Pa【選択図】 なし

Description

本発明は、押出ラミネート適性があり、低コストにて生産可能なポリエチレン容器用蓋材に関するものである。
近年、産業廃棄物の問題から食品用容器は、ポリスチレンやポリ塩化ビニル製から燃焼時に有害ガスを発生しないポリエチレンやポリプロピレン製に替わりつつある。特にポリエチレンを使用した容器またはポリエチレンを紙に積層した容器が使用されてきている。例えば、紙にポリエチレンを押出ラミネートし、カップ状にしたヨーグルト用容器やマヨネーズ、ケチャップ等用のポリエチレンを主成分とする多層容器、点滴ボトルなどのポリエチレン製容器等が挙げられる。
前述の容器には、完全に密封でき、輸送時には破袋すること無く安全な取扱いが可能で、開封時には女性や子供でも開けられるような易剥離性を有した蓋材が必要である。そのための蓋材として、例えば、1)ポリエチレンに対し基本的に接着しにくい樹脂(例えば、ポリプロピレン)にポリエチレンと接着可能な樹脂(例えば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等)を混合した組成物、2)エチレン−酢酸ビニル共重合体に粘着付与剤及び低分子量ワックス等を混合したいわゆるホットメルト組成物、3)上記ホットメルトタイプを押出し可能にした高分子量タイプのホットメルト組成物、4)低密度ポリエチレンに高分子量ポリブテンをブレンドした組成物(例えば、特許文献1参照)、5)ポリエチレン系樹脂、結晶性のポリブテン樹脂、低分子量ワックスからなるポリエチレン用易剥離性接着剤(例えば、特許文献2参照)等が挙げられる。
しかしながら、上記組成物では種々問題点が有り、ポリエチレン製容器に対する易剥離性蓋材としては満足できるものではなかった。すなわち、1)の組成物は互いに相溶し難い樹脂を混合させるため加工性が劣り、また紙カップ容器をシールする場合に必要な段差を埋めるのに十分な柔軟性が無く、液漏れを防止するのには適していない。また、接着強度が高くなると蓋材が筋状に破壊するいわゆる糸引き現象が起こり、剥離後の外観が悪くなる。2)の組成物は紙カップ容器の段差を埋めるのに十分な流動性とシール強度を持っているが、加工時には特別なコーターが必要であり、また耐熱性が劣るためヒートシール時に容器内部に蓋材が混入する危険性がある。3)の組成物は耐熱性に優れているものの、ポリエチレンとの接着強度が高く、易剥離性とならない。ヒートシール温度が低い程接着強度は低くなる事から、使用温度を限定してシールする方法が考えられるが、温度依存性が高いため接着強度のバラツキが大きく、製品として品質に問題が有る。4)の組成物において、低密度ポリエチレンのJIS K6922−1に準拠して測定したメルトマスフローレイト(以下、MFR)が20g/10分以下では、本発明の目的の一つであるポリエチレンがラミネートされた紙容器またはシートに対して剥離強度が高すぎて紙が破壊するいわゆる紙剥けが発生してしまう。剥離性を維持しようとして低密度ポリエチレンのMFRを20〜70g/10分にすると溶融張力が低く、押出ラミネート加工性に劣るものとなってしまう。5)の接着剤では、紙容器の内面に積層されているポリエチレン層の厚みが40μm以上である場合は問題無く使用できるものの、紙容器の内面に積層されているポリエチレン層が、例えば30μm程度に薄くなるとポリエチレン層のフィルム強度が弱くなり破壊しやすくなるため、紙剥け現象が発生しやすくなる欠点があった。またポリブテンは一般的に高価であるため配合物も高価になる欠点があった。
特開平1−315443号公報 特開2003−129018号公報
本発明は、上記のような状況を鑑みなされたものであって、押出ラミネート適性があり、低コストにて生産可能な蓋材を提供することを目的とするものである。
本発明は、少なくとも(A)層、(B)層、(C)層の順に3層から構成され、(A)層が下記要件(a)、(b)を満たすポリオレフィン、(B)層が下記要件(c)を満たす接着剤、(C)層が少なくとも1層以上の基材からなり、(A)層の膜厚が5〜25μmであることを特徴とするポリエチレン容器用蓋材に関するものである。
(a)JIS K6922−1に基づき測定された密度が900〜970kg/m
(b)JIS K6922−1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2〜70g/10分
(c)20℃の貯蔵弾性率E’が1.0×10〜2.5×10Pa
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の(A)層を構成するポリオレフィンは、エチレン、プロピレン、1−ブテンなど炭素数2〜12のα−オレフィンの単独重合体又はこれらの共重合体、及びエチレンとビニルエステルやアクリル酸エステル、アクリル酸との共重合体のことを示す。例えば、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体等のエチレン系重合体、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、ポリ1−ブテン、ポリ1−ヘキセン、ポリ4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ、ポリオレフィンは、1種単独又は2種以上の組み合わせで用いてもよい。中でも、(B)層との接着性の観点から高密度ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体又は高圧法低密度ポリエチレンが好ましく、これらの組成物が押出ラミネート加工性にも優れるため最も好ましい。
該組成物の好適な配合比は、易開封性や押出ラミネート加工性の観点から、高密度ポリエチレン(1)及び/又は密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)が10〜90重量%、並びに高圧法低密度ポリエチレン(3)10〜90重量%(3)((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)を含むものであり、さらに好ましくは高密度ポリエチレン(1)及び/又は密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)が20〜80重量%、高圧法低密度ポリエチレン(3)20〜80重量%(3)((1)、(2)及び(3)の合計は100重量%)、最も好ましくは高密度ポリエチレン(1)及び/又は密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)が20〜50重量%、高圧法低密度ポリエチレン50〜80重量%(3)((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)を含むものである。
さらに該組成物の好適な配合比は、易開封性や押出ラミネート加工性の観点から、高密度ポリエチレン(1)10〜70重量%、密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)5〜80重量%、および高圧法低密度ポリエチレン(3)10〜85重量%((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)を含むものであり、さらに好ましくは高密度ポリエチレン(1)15〜50重量%、密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)5〜65重量%、および高圧法低密度ポリエチレン(3)20〜80重量%((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)、最も好ましくは高密度ポリエチレン(1)15〜40重量%、密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)5〜35重量%、および高圧法低密度ポリエチレン50〜80重量%((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)を含むものである。
このような高密度ポリエチレン及び密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体の製造方法は特に限定するものではないが、チーグラー・ナッタ触媒やフィリップス触媒、メタロセン触媒を用いた高・中・低圧イオン重合法などを例示することができ、このような樹脂は、市販品の中から便宜選択することができる。例えば東ソー株式会社からニポロンハード、ニポロン−L、ニポロン−Zの商品名で各々市販されている。また、高圧法低密度ポリエチレンの製造方法は、高圧ラジカル重合を例示することができ、このような樹脂は、市販品の中から便宜選択することができ、例えば東ソー株式会社からペトロセンの商品名で市販されている。
本発明の(A)層を構成するポリオレフィンは、JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が900〜970kg/m、好ましくは910〜950kg/m、さらに好ましくは917〜942kg/m、最も好ましくは927〜942kg/mの範囲にある。密度が900kg/m未満の場合、易開封性に劣るため好ましくない。一方、密度が970kg/mを超える場合、(C)層との接着性に劣るため好ましくない。
また、このようなポリオレフィンは、JIS K6922−1(1997年)により測定したMFRが2〜70g/10分、好ましくは10〜65g/10分、さらに好ましい範囲は15〜65g/10分である。MFRが2g/10分未満の場合は易開封性に劣るため好ましくなく、70g/10分を超える場合は押出ラミネート成形性に劣るため好ましくない。
また、本発明の(A)層を構成するポリオレフィンは、必要に応じて酸化防止剤、滑剤、中和剤、ブロッキング防止剤、界面活性剤、スリップ剤等、通常ポリオレフィンに使用される添加剤や他のポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂を添加したものでもかまわない。
本発明の(A)層を構成するポリオレフィンの組成物は、通常用いられる樹脂の混合装置により製造することができる。例えば、単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、加圧ニーダ−、回転ロールなどの溶融混練装置、ヘンシェルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーなどが挙げられる。溶融混練装置を用いる場合、溶融温度はポリオレフィンの融点〜350℃程度が好ましい。
また、本発明の(A)層を構成するポリオレフィンを150mm×150mm×1mmのサイズでプレス成形した成形品(約20g)を60℃の食用油(サラダ油)に24時間浸漬後の重量変化率が1.2%以下であると、被包装物に含まれる食用油によるデラミネーションが生じにくくなるため好ましい。
本発明の(B)層を構成する接着剤は、20℃の貯蔵弾性率E’が1.0×10〜2.5×10Pa、好ましくは1.5×10〜2.0×10、更に好ましくは2.0×10〜2.0×10、最も好ましくは2.5×10〜1.5×10の範囲にある。貯蔵弾性率が1.0×10Pa未満であると開封外観が劣るため好ましくなく、2.5×10Paを超える場合は開封外観に劣るため好ましくない。
本発明の(B)層を構成する接着剤は、JIS K7121で測定したガラス転移温度が−30〜+10℃であることが好ましく、更に好ましくは−25〜+5℃、最も好ましくは−20〜0℃である。ガラス転移温度が−30℃以上であると開封強度が高く、+10℃以下である場合は開封外観に優れる。
このような接着剤を構成する化合物は、ガラス転移温度および貯蔵弾性率が上記の範囲にあれば特に限定されるものではなく、ポリウレタン接着剤、ポリブタジエン接着剤、ポリイソシアネート接着剤、ポリウレア接着剤、エポキシ接着剤、アクリル接着剤、ポリアミド接着剤などを例示することができるが、接着性や弾性率の制御が容易であるポリウレタン接着剤や弾性率が上記範囲内にあり、エージングが不要であることやアルコール系溶媒の使用が可能でありハンドリング性に優れるポリブタジエン接着剤が好ましい。
上記ポリウレタン接着剤は、分子内に少なくとも2個以上の水酸基を有するポリオール成分と分子内に少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート成分から構成される。ポリオール成分としては、ポリウレタンポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリオレフィンポリオールなどが挙げられ、このようなポリオール成分を2種以上混合して用いても構わない。中でも、ガラス転移温度と貯蔵弾性率の制御が容易なポリウレタンポリオール、ポリエステルポリオールやポリエーテルポリオールが好ましい。また、ポリウレタンポリオールやポリエステルポリオールを構成するジカルボン酸成分、ジオール成分、ジエステル成分の30重量%以上が脂肪族系は、ガラス転移点と貯蔵弾性率が低く、開封外観が向上するため好ましい。
一方、イソシアネート成分としては、芳香脂肪族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート等が挙げられる。芳香脂肪族ジイソシアネートの具体例としては、1,3−又は1,4−キシリレンジイソシアネート若しくはその混合物、1,3−又は1,4−ビス(1−イソシアナト−1−メチルエチル)ベンゼン若しくはその混合物、ω,ω′−ジイソシアナト−1,4−ジエチルベンゼン等を挙げることができる。脂肪族ジイソシアネートの具体例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2−メチル−ペンタン−1,5−ジイソシアネート、3−メチル−ペンタン−1,5−ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリオキシエチレンジイソシアネート等を挙げることができる。脂環族ジイソシアネートの具体例としては、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシレンジイソシアネート等を挙げることができる。
また、イソシアネート成分として、前記ジイソシアネートのビウレット体,ダイマー体,トリマー体,ダイマー・トリマー体,ウレトンイミン変性体などのポリメリック体や,2官能以上のポリオール等と前記ジイソシアネート或いはそのポリメリック体との反応で得られるポリイソシアネートのアダクト体などの有機ポリイソシアネート変性体が挙げられる。
これらは単独で或いは2種類以上を混合して使用することができる。
これらのうち脂肪族イソシアネート変性体及び/又は脂環族イソシアネート変性体、更に脂肪族イソシアネート変性体は、ガラス転移点と貯蔵弾性率が低く、開封外観が向上するため好ましい。
このようなポリウレタン接着剤は、適宜市販品の中から選択することができ、東ソー(株)から、ニッポラン、コロネートなどの商品名で各々市販されている。
ガラス転移温度および貯蔵弾性率の調整は、ポリオール成分やイソシアネート成分の選択及びポリオール成分とイソシアネート成分の配合比により調整することができる。また、ポリウレタン接着剤を構成するポリオール成分の水酸基数とイソシアネート成分のイソシアネート基数の比率(NCO/OH)が0.5〜2.5の範囲にあると、易開封性、特に開封外観に優れるため好ましく、0.7〜2.0の範囲にあると更に好適であり、最も好ましくは0.8〜1.6である。
2液硬化型ポリウレタン接着剤(B)の厚みは、特に限定されるものではなく0.01〜3μmの範囲が接着性、易開封性に優れ好ましく、0.1〜1μmの範囲がさらに好適であり、さらに好ましくは0.1〜0.7μmである。
接着剤の希釈に用いられる溶剤については、特に限定されるものではないが、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メチレンクロリド、エチレンクロリド等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホアミド、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、水等を例示することができる。
上記ポリブタジエン接着剤は、ポリブタジエン鎖の末端に水酸基またはカルボキシル基にて変性したポリブタジエンで水分散化した液状のポリマーであり、水またはアルコールで希釈して用いることができる。特に、1,2−ポリブタジエン由来のものが特に好ましい。
このようなポリブタジエン接着剤は、適宜市販品の中から選択することができ、大日精化(株)から、セイカダイン4300、東洋モートン(株)からEL−452などの商品名で各々市販されている。
(B)層を構成する接着剤の塗布量は、特に限定されるものではなく0.002〜0.20g/mの範囲が接着性、易開封性に優れ好ましく、0.02〜0.10g/mの範囲がさらに好適であり、さらに好ましくは0.025〜0.075g/mである。
このような接着剤は、公知のラミネーターに付帯されているコーターにて(C)層の基材に塗布することができる。特に、プレンロールが接着剤の厚みが小さい場合の塗布精度に優れるため好ましい。
接着剤(B)の厚みは、特に限定されるものではなく0.01〜3μmの範囲が接着性、易開封性に優れ好ましく、0.1〜1μmの範囲がさらに好適であり、さらに好ましくは0.1〜0.7μmである。
本発明の(C)層を構成する基材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、セルロース系樹脂などの高分子重合体からなるフィルム、セロファンが挙げられ、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物及びポリビニルアルコールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上のフィルムであることが好ましい。これらのフィルムの中で、ポリエステルフィルムが耐熱性に優れるため好ましい。
更に、これらのフィルムは、さらにアルミニウム蒸着、アルミナ蒸着、二酸化珪素蒸着、アクリル処理されたものでもよく、アルミニウム、アルミナ、シリカなどの金属または金属酸化物からなる蒸着薄膜を有するフィルムであることが好ましい。
また、これらの中ではアルミニウム蒸着層、アルミナ蒸着層、二酸化珪素蒸着層、アクリル処理層からなる群から選ばれた層を有する二軸延伸ポリエステルフィルムまたはポリアミドフィルムである(C)層が、ポリオレフィンフィルム(A)との接着性や遮光性、バリア性に優れるため好ましい。
さらに(C)層は、(B)層との接着性を高めたものとするために、(C)層の(B)層と接する面に対してコロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理などの公知の表面処理を施すことが好ましい。
本発明の積層体は、少なくとも(A)層、(B)層、(C)層の順に3層から構成される。また他の成分、例えば(D)層を含んでいてもよい。具体的には、(A)層/(B)層/(C)層/(D)層、(D)層/(A)層/(B)層/(C)層などが例示される。(D)層の材料は特に限定されるものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリウレタン、セルロース系樹脂などを例示することができる。
本発明の積層体は、公知のラミネート方法により作製することができる。本発明の易開封性包装材料を得る手法として、プレス成形法や押出成形法により成形されたラミネート用樹脂組成物(A)からなる(A)層及び接着剤(B)からなる(B)層及び(C)層の成形体を熱圧着するラミネート法が好ましい。ラミネート方法としては押出ラミネート、サンドウィッチラミネート、ドライラミネート、ノンソルベントドライラミネート、ウェットラミネート、サーマルラミネートなどが挙げられ、コストや薄膜成形性の観点から押出ラミネートが好ましい。
押出ラミネート加工に供する際、良好な接着性を得るため、ダイより押出されポリオレフィンよりなる溶融フィルムの少なくとも接着剤(B)と接する面は、空気もしくはオゾンガスにより酸化されることが好ましい。空気による酸化反応を進行させる場合、ダイより押出された本発明のポリオレフィンフィルム(A)の温度は200℃以上であることが好ましく、オゾンガスによる酸化反応を進行させる場合、オゾンガスの処理量はダイより押出された本発明のポリオレフィンよりなるフィルム1m当たり0.5mg以上であることが好ましい。
ポリオレフィンからなる(A)層の膜厚は、5〜25μm、好ましくは10〜25μm、さらに好ましくは13〜22μmである。ポリオレフィンからなる(A)層の膜厚が5μm未満の場合は(C)層との基材接着性と耐油性に劣り、25μmを超える場合は経済性が悪化するだけでなく、包装体とした場合にシール部を開封した際の開封外観が悪化する。
本発明の積層体は、易開封性に優れており、(C)層との基材接着性が高いことから、多岐にわたる易開封性包装材料として用いることができ、ポリエチレン容器を密封する蓋材として用いることができる。
本発明を構成する積層体の(A)層とポリエチレン容器をヒートシーラーで140℃〜160℃でヒートシールすることにより得られた密封容器の開封強度は、5〜25Nが好ましく、更に好ましくは8〜20Nである。包装体の開封強度が5N以上の場合は包装材料として内容物の保護が十分であり、開封強度が25N以下の場合は開封強度が強すぎず易開封性に優れる。
本発明の蓋材は、スナック菓子、インスタントラーメン等の乾燥食品、スープ、味噌、漬物、飲料等の水物飲食品、薬、輸液バッグ等の医薬品、シャンプー、化粧品など多岐にわたるポリエチレン容器を密封する蓋材として用いることができる。
本発明の蓋材は、低コストで易開封性に優れており、(C)層との基材接着性が高いことから、多岐にわたるポリエチレン容器を密封する蓋材として非常に有用である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(1)メルトマスフローレート(MFR)
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(2)密度
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(3)耐油性
ペレット約20gを神藤工業(株)製50t自動プレス機を用いてプレス成形した。成形品のサイズは150mm×150mm×1mmとした。得られた成形品を60℃のサラダ油(商品名:日清サラダオイル)中に24時間浸漬し、浸漬前後での重量変化率を調査した。
(4)貯蔵弾性率E’
貯蔵弾性率E’は、株式会社ユービーエム製Rheogel E4000を用い、引張モードで測定した。周波数を10Hzとし、−100〜200℃の範囲で測定し、貯蔵弾性率を求めた。
(5)成形性
押出ラミネート時において、膜切れや大きな幅変動などの成形不良が起こらず、安定したラミネートフィルムが得られるどうか確認した。
(6)開封強度/開封外観
容器と実施例より得られた(A)層/(B)層/(C)層の3層の順に構成されたラミネートフィルムの(A)層と接する面を(株)サニーパック製 卓上カップシーラーを用い、シール温度160℃、Pa、シール時間0.8秒にて加熱でヒートシールし 密封容器を作成した後、引張試験機(ORIENTEC製 テンシロンRTE−1210)を用い、300mm/分の引張速度にて開封を行い、開封強度を測定した。
また開封外観は、ラミネートフィルムの破れなどの異常剥離の発生有無について確認した。正常に剥離出来た場合を○、一部異常剥離が発生した場合を△、異常剥離が多数見られた場合を×とした。
(A)層のポリオレフィン(A−1)の製造例
(A)層のポリオレフィン(A−1)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mの高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比80/20の割合ドライブレンドし、50mmφのスクリューとストランドダイを有する単軸押出機((株)プラコー製)を用いて設定温度180℃、吐出量25kg/時でストランド状に押出し、ストランドカッター((株)誠和鉄工所製)を用いてペレットとした。このポリオレフィン(A−1)のMFR、密度および耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−2)の製造例
(A)層のポリオレフィン(A−2)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mの高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比22/78の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−2)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−3)の製造例
(A)層のポリオレフィン(A−3)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mの高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート24g/10分、密度918kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン202)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比25/55/20の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−3)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−4)の製造例
(A)層のラミネート用樹脂組成物(A−4)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mの高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート2g/10分、密度936kg/mのエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンZ ZF260)とメルトマスフローレート70g/10分、密度916kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン249)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比30/10/40/20の割合でドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このラミネート用樹脂組成物(A−4)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−5)の製造例
(A)層のポリオレフィン(A−5)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mの高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート50g/10分、密度930kg/mのエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロン―L M80)とメルトマスフローレート3g/10分、密度924kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン205)を重量比10/80/10の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−5)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−6)の製造例
(A)層のポリオレフィン(A−6)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mの高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート70g/10分、密度916kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン249)を重量比10/90の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−6)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
(A)層のポリオレフィン(A−7)の製造例
(A)層のポリオレフィン(A−7)として、メルトマスフローレート20g/10分、密度964kg/mの高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)とメルトマスフローレート145g/10分、密度915kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン353)を重量比35/65の割合ドライブレンドした以外は(A−1)の製造例と同様の方法で製造した。このポリオレフィン(A−7)のMFR、密度、耐油性を評価した。結果を表1に示す。
Figure 2017154316
実施例1
ポリオレフィン(A)として、メルトマスフローレート8g/10分、密度919kg/mの高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203)を、90mmφのスクリューを有する押出ラミネーター((株)ムサシノキカイ製)へ供給し、基材の引取速度を100m/分として、開口幅を600mmとしたTダイより320℃の温度で押出し、(C)層として第一給紙部から繰り出した二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡績(株)製 商品名東洋紡エステルフィルムE−5100、厚み25μm、以下、PETと記す場合がある)のコロナ処理面に、接着剤層として以下に示す比率で配合した接着剤を塗布し溶剤を乾燥した上に。押出温度は290℃で押出し、溶融薄膜の表面に2.7g/m2のオゾンガスを吹き付けながら、ポリオレフィンフィルム(A)の厚みが15μmになるように押出ラミネートしたラミネートフィルムを得た。このラミネートフィルムの(A)面と密度940kg/mのPE製の容器をヒートシールし、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
接着剤:
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/5で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
実施例2
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−1)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
実施例3
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−2)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
実施例4
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
接着剤:
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/5で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を12%となるように希釈した。
実施例5
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−3)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
実施例6
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−4)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
実施例7
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−5)を用い、(A)層の厚みを20μmとした以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
実施例8
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−6)を用いた以外は実施例1と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
実施例9
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
接着剤:
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/3で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
実施例10
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
接着剤:
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/10で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
実施例11
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
接着剤:
ポリブタジエン接着剤(大日精化(株)製、商品名セイカダイン4300A)を、メタノールと水を用いて固形分濃度を1%となるように希釈した。
実施例12
(C)層として第一給紙部から繰り出したナイロンフィルム(東洋紡績(株)製 商品名東洋紡ハーデンフィルムN−1100、厚み25μm、以下、Nyと記す場合がある)を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
実施例13
得られたラミネートフィルムの(A)面と紙/PE製容器をヒートシールした以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
実施例14
ヒートシールする容器として、密度920kg/mのPE容器を用いた以外は実施例6と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価した。結果を表2に示す。
Figure 2017154316
比較例1
ポリオレフィン(A)としてポリオレフィン(A−7)を用いた以外は実施例2と同様の方法でラミネートフィルムを作成しようと試みたが、安定したラミネートフィルムを作成することができなかった。
比較例2
(A)層の厚みを30μmの厚さとした以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が高く、開封外観も悪かった。
比較例3
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が高く、開封外観も悪かった。
接着剤:
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートL)を重量比100/10で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
比較例4
接着剤として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が低く、開封外観も悪かった。
接着剤:
ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートL)を重量比100/2で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈した。
比較例5
接着剤(B)として以下に示す比率で配合した接着剤を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、
得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が高く、開封外観も悪かった。
接着剤(B):
ポリブタジエン接着剤(大日精化(株)製、商品名セイカダイン4300)を、メタノール/水(1/1)を用いて固形分濃度を2.5%となるように希釈した。
比較例6
ヒートシールする容器として、密度900kg/mのPP容器を用いた以外は実施例3と同様の方法でサンプルを作成し、得られたサンプルの物性を評価したが、開封強度が低く、開封外観も悪かった。
Figure 2017154316

Claims (10)

  1. 少なくとも(A)層、(B)層、(C)層の順に3層から構成され、(A)層が下記要件(a)、(b)を満たすポリオレフィン、(B)層が下記要件(c)を満たす接着剤、(C)層が少なくとも1層以上の基材からなり、(A)層の膜厚が5〜25μmであることを特徴とするポリエチレン容器用蓋材。
    (a)JIS K6922−1に基づき測定された密度が900〜970kg/m
    (b)JIS K6922−1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2〜70g/10分
    (c)20℃の貯蔵弾性率E’が1.0×10〜2.5×10Pa
  2. 前記(A)層のポリオレフィンのJIS K6922−1に基づき測定された密度が927〜942kg/mであることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記(A)層のポリオレフィンのJIS K6922−1に基づき測定されたMFRが10〜65g/10分であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の蓋材。
  4. 前記(A)層のポリオレフィンが、高密度ポリエチレン(1)及び/又は密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)10〜90重量%、並びに高圧法低密度ポリエチレン(3)10〜90重量%((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)を含む組成物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蓋材。
  5. 前記(A)層のポリオレフィンが、高密度ポリエチレン(1)10〜70重量%、密度が940kg/m未満のエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体(2)5〜80重量%、および高圧法低密度ポリエチレン(3)10〜85重量%((1),(2)及び(3)の合計は100重量%)を含む組成物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の蓋材。
  6. 前記(B)層の接着剤が、ポリウレタン接着剤又はポリブタジエン接着剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の蓋材。
  7. 前記(C)層の基材が、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物及びポリビニルアルコールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上のフィルムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の蓋材。
  8. 前記(C)層の基材が、アルミニウム、アルミナ、シリカの金属または金属酸化物からなる蒸着薄膜を有する少なくとも1種以上の蒸着フィルムであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の蓋材。
  9. 前記(A)層が、(C)層上に(B)層を介し押出ラミネート成形により形成されたフィルムであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の蓋材。
  10. 前記(A)層とJIS K6922−1に基づき測定された密度が900〜970kg/mであるポリエチレン容器を140℃〜160℃でヒートシールすることにより得られた密封容器の開封強度が、5〜25Nであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の蓋材。
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