JP2023077155A - 積層体 - Google Patents

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Yoshihisa Fujii
真吾 幸田
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Abstract

【課題】ガスバリア性や縦ピロー包装適性に優れ、再生可能材料である紙の比率が高い積層体を提供する。【解決手段】少なくとも(A)層、(B)層、(C)層、(D)層、紙層の順に積層された5層から構成され、(A)層がポリオレフィン(a)、(B)層が接着剤(b)、(C)層が少なくとも1層以上の基材、(D)層が、下記(i)~(iii)の要件を満たすポリエチレン(d)もしくは下記(iv)の要件を満たす、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体から選ばれる少なくとも1種のエチレン共重合体(e)からなることを特徴とする積層体。(i)JIS K6922-1に基づき測定された密度が880~915kg/m3(ii)JIS K6922-1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2~30g/10分(iii)膜厚が4~20μm(iv)JIS K7112に基づき測定された密度が925~940kg/m3【選択図】なし

Description

本発明は、ガスバリア性や縦ピロー包装適性に優れ、再生可能材料である紙の比率が高い積層体に関するものである。
ポリエチレンフィルムは、適度な柔軟性を有し、透明性、防湿性、耐薬品性等に優れ、かつ、安価であることから、包装材料に使用されている。
しかしながら、ポリエチレンフィルムは、剛性、耐衝撃性、耐熱性、ガスバリア性等が低く、単体で使用できない用途もある。このような問題を解決するため、ポリエチレンフィルムと、その他の樹脂フィルム(例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム)とを積層して得られたラミネートフィルムが包装材料として広く使用されている(特許文献1)。
一方、近年、廃棄プラスチック等の社会問題が注目され、循環型社会構築の要望の高まりとともに、ラミネートフィルムに再生可能材料である紙の使用が求められてきた。しかし、紙単独では防湿性やガスバリア性、耐衝撃性、ヒートシール性が不足することから、上記のようなプラスチックフィルム、金属蒸着フィルムと積層しなければならず、再生可能材料の比率を高めることが困難であった。また、紙は屈曲によりシワが入りやすく、蒸着フィルム等と積層した場合は、屈曲による蒸着膜に割れが生じ、ガスバリア性が悪化するといった問題があった。特に、スナック菓子等の食品包装において汎用的に用いられる縦ピロー包装において、この問題は顕著であり、改善が求められていた。
特開2016-83930号公報
本発明の目的は、ガスバリア性や縦ピロー包装適性に優れ、再生可能材料である紙の比率が高い積層体を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、紙層と基材層の間に特定の樹脂を含む層を積層することで紙層を厚くすることができ、再生可能材料である紙の比率が高い特定の積層体がガスバリア性や縦ピロー包装適性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、少なくとも(A)層、(B)層、(C)層、(D)層、紙層の順に積層された5層から構成され、(A)層がポリオレフィン(a)、(B)層が接着剤(b)、(C)層が少なくとも1層以上の基材、(D)層が、下記(i)~(iii)の要件を満たすポリエチレン(d)もしくは下記(iv)の要件を満たすエチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体から選ばれる少なくとも1種のエチレン共重合体(e)からなることを特徴とする積層体に関するものである。
(i)JIS K6922-1に基づき測定された密度が880~915kg/m
(ii)JIS K6922-1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2~30g/10分
(iii)膜厚が4~20μm
(iv)JIS K7112に基づき測定された密度が925~940kg/m
本発明の積層体は再生可能材料である紙の比率が高く、優れたガスバリア性や縦ピロー包装適性を示す。
以下、本発明の一態様である積層体について詳細に説明する。
本発明の積層体は、少なくとも(A)層、(B)層、(C)層、(D)層、紙層の順に積層された5層から構成される。
(A)層を構成するポリオレフィン(a)は特に限定はなく、エチレン、プロピレン、1-ブテンなど炭素数2~12のα-オレフィンの単独重合体又はこれらの共重合体、及びエチレンとビニルエステルやアクリル酸エステル、アクリル酸との共重合体からなる。例えば、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン・1-ブテン共重合体、エチレン・1-へキセン共重合体、エチレン・1-オクテン共重合体などのエチレン・α-オレフィン共重合体、エチレン・4-メチル-1-ペンテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体等のエチレン系重合体、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1-ブテン共重合体、ポリ1-ブテン、ポリ1-ヘキセン、ポリ4-メチル-1-ペンテン等が挙げられ、これらは1種単独又は2種以上の組み合わせで用いてもよい。特に、(B)層との接着性の観点からエチレン単独重合体、エチレン・α-オレフィン共重合体又は高圧法低密度ポリエチレンが好ましく、これらの組成物が押出ラミネート加工性にも優れるため最も好ましい。
ポリオレフィン(a)のJIS K6922-1(1997年)により測定された密度(以下、単に「密度」と略す)は、特に限定されるものではないが、900~970kg/mの範囲であり、耐熱性および耐油性に優れることから、好ましくは915~955kg/m、さらに好ましくは927~940kg/m、最も好ましくは930~940kg/mの範囲である。
また、ポリオレフィン(a)のJIS K6922-1(1997年)により測定したメルトマスフローレート(以下、単に「MFR」と略す)は、2~30g/10分の範囲が押出ラミネート成形性に優れるため好ましく、さらに好ましくは3~25g/10分、最も好ましくは5~15g/10分の範囲である。
これらの中で、耐熱性、耐油性、製袋適性に優れることから、密度が940kg/m以上980kg/m以下である高密度ポリエチレン(a1)を0~70重量部、密度が940kg/m未満であるエチレンと炭素数4以上のα-オレフィンとの共重合体(以下、エチレン・α-オレフィン共重合体(a2)という。)を0~80重量部、高圧法低密度ポリエチレン(a3)が10~85重量部((a1)と(a2)と(a3)の合計は100重量部)を含むエチレン系樹脂組成物(a123)であることが好ましい。さらに、高密度ポリエチレン(a1)を15~50重量部、エチレン・α-オレフィン共重合体(a2)を5~65重量部、および高圧法低密度ポリエチレン(a3)を20~80重量部((a1)と(a2)と(a3)の合計は100重量部)を含むエチレン系樹脂組成物であることがより好ましく、高密度ポリエチレン(a1)を15~40重量部、エチレン・α-オレフィン共重合体(a2)を5~35重量部、および高圧法低密度ポリエチレン(a3)を50~80重量部((a1)と(a2)と(a3)の合計は100重量部)を含むエチレン系樹脂組成物(a123)であることが最も好ましい。
高密度ポリエチレン(a1)は、従来公知の中・低圧イオン重合法により得られるエチレン単独重合体、チーグラー・ナッタ触媒やフィリップス触媒、メタロセン触媒を用いた高・中・低圧イオン重合法などにより得られるエチレン・α-オレフィン共重合体が例示される。
エチレン・α-オレフィン共重合体(a2)を構成する炭素数4以上のα-オレフィンとしては、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセンなどを挙げることができ、これらの1種または2種以上が用いられる。これらの内、易開封性に優れることから、炭素数6以上のα-オレフィンを少なくとも1種を構成成分として含んでいることが好ましい。
また、エチレン・α-オレフィン共重合体(a2)を得るための方法は特に限定するものではなく、チーグラー・ナッタ触媒やフィリップス触媒、メタロセン触媒を用いた高・中・低圧イオン重合法などを例示することができる。このような共重合体は、市販品の中から便宜選択することができる。
高圧法低密度ポリエチレン(a3)は、従来公知の高圧ラジカル重合法により製造される。
高密度ポリエチレン(a1)において、エチレン系樹脂組成物(a123)の製袋適性に優れることから、MFRは3~50g/10分の範囲が好ましく、より好ましくは3~30g/10分、最も好ましくは5~20g/10分である。
さらに、高密度ポリエチレン(a1)の密度は、エチレン系樹脂組成物(a123)のラミネート加工性、易開封性に優れるため、940~980kg/mが好ましく、945~970kg/mがより好ましい。
また、エチレン・α-オレフィン共重合体(a2)のMFRは、エチレン系樹脂組成物(a123)の易開封性に優れることから、MFRは1~50g/10分の範囲が好ましく、より好ましくは1~20g/10分の範囲である。
さらに、エチレン・α-オレフィン共重合体(a2)の密度は、エチレン系樹脂組成物(a123)のラミネート加工性、易開封性に優れるため、925kg/m以上、940kg/m未満の範囲がより好ましい。
高圧法低密度ポリエチレン(a3)のMFRは、エチレン系樹脂組成物(a123)の押出ラミネート加工性、易開封性、製袋適性に優れるため、1~50g/10分の範囲が好ましく、より好ましくは3~30g/10分、最も好ましくは6~15g/10分の範囲である。
また、高圧法低密度ポリエチレン(a3)において、エチレン系樹脂組成物(a123)の製膜安定性に優れることから、密度は910~935kg/m3範囲が好ましい。
ポリオレフィン(a)として、2種以上のポリオレフィンを混合する時は、2種以上のポリオレフィンのペレットを固体状態で混合したペレット混合物であってもよいが、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリー等で溶融混練した混合物の方が、品質の安定した製品が得られるので好ましい。溶融混練装置を用いる場合、溶融温度はポリオレフィン系樹脂の融点~300℃程度が好ましい。
また、ポリオレフィン(a)には、必要に応じて、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤等、ポリオレフィン樹脂に一般に用いられている添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加してもよい。これらの中で、製袋適性に優れることから、ポリオレフィン(a)100重量部に対し、酸化防止剤を0.010~0.20重量部添加することが好ましく、0.015~0.10重量部添加することがより好ましい。
このような酸化防止剤は特に限定はなく、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤などを例示することができる。これらの酸化防止剤のうち、ホットタック性に優れることから、溶解度パラメーター(以下、「SP値」と略す)が10.0(cal/cm)1/2以上の酸化防止剤を用いることが好ましい。
このSP値はFedors法により算出される。まず、酸化防止剤の構造式をメチル基、エチル基、フェニル基などの特性基やヒドロキシル基、アミノ基などの官能基などの構造に分割する。SP値はその構造毎に決められた蒸発熱因子ei(cal/mol)の総和Σeiおよびモル体積因子vi(cm/mol)の総和Σviを用い、下式(1)により算出する。
SP値 =(Σei/Σvi)1/2 (1)
溶解度パラメーターの算出方法および各構造のeiおよびviは、井本稔著「接着の基礎理論」P91-93(高分子刊行会出版、1993年)やR.F.Frdors,Polymer Engineering & Science,Vol.14,P147-154(Wiley出版、1974年)などに記載されている。
(B)層を構成する接着剤(b)は、特に限定されるものではなく、ラミネート成形に用いられる一般的な接着剤を用いることができる。
このような接着剤は、ポリウレタン接着剤、ポリイソシアネート接着剤、ポリウレア接着剤、エポキシ接着剤、アクリル接着剤、ポリアミド接着剤、ポリブタジエン系接着剤などを例示することができるが、接着性に優れることからポリウレタン接着剤またはポリブタジエン系接着剤のいずれかが好ましい。
このようなポリウレタン接着剤は、分子内に少なくとも2個以上の水酸基を有するポリオール成分と分子内に少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート成分から構成される。ポリオール成分としては、ポリウレタンポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリオレフィンポリオールなどが挙げられ、このようなポリオール成分を2種以上混合して用いても構わない。中でも、ガラス転移温度と貯蔵弾性率の制御が容易なポリウレタンポリオール、ポリエステルポリオールやポリエーテルポリオールが好ましい。また、ポリウレタンポリオールやポリエステルポリオールを構成するジカルボン酸成分、ジオール成分、ジエステル成分の30重量%以上が脂肪族系であることが、易開封性に優れるため好ましい。
一方、イソシアネート成分としては、芳香脂肪族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート等が挙げられる。芳香脂肪族ジイソシアネートの具体例としては、1,3-又は1,4-キシリレンジイソシアネート若しくはその混合物、1,3-又は1,4-ビス(1-イソシアナト-1-メチルエチル)ベンゼン若しくはその混合物、ω,ω′-ジイソシアナト-1,4-ジエチルベンゼン等を挙げることができる。脂肪族ジイソシアネートの具体例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2-メチル-ペンタン-1,5-ジイソシアネート、3-メチル-ペンタン-1,5-ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリオキシエチレンジイソシアネート等を挙げることができる。脂環族ジイソシアネートの具体例としては、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシレンジイソシアネート等を挙げることができる。
また、イソシアネート成分として、前記ジイソシアネートのビウレット体,ダイマー体,トリマー体,ダイマー・トリマー体,ウレトンイミン変性体などのポリメリック体や,2官能以上のポリオール等と前記ジイソシアネート或いはそのポリメリック体との反応で得られるポリイソシアネートのアダクト体などの有機ポリイソシアネート変性体が挙げられる。
これらは単独で或いは2種類以上を混合して使用することができる。
これらのうち脂肪族イソシアネート変性体及び/又は脂環族イソシアネート変性体、更に脂肪族イソシアネート変性体が易開封性に優れるため好ましい。
このようなポリウレタン接着剤は、適宜市販品の中から選択することができ、東ソー(株)から、商品名ニッポラン、商品名コロネートなどが市販されている。
ガラス転移温度および貯蔵弾性率の調整は、ポリオール成分やイソシアネート成分の選択及びポリオール成分とイソシアネート成分の配合比により調整することができる。また、ポリウレタン接着剤を構成するポリオール成分の水酸基数とイソシアネート成分のイソシアネート基数の比率(NCO/OH)が0.5~2.5の範囲にあると、易開封性、特に開封外観に優れるため特に好ましく、好ましくは0.7~2.0の範囲にあると、最も好ましくは0.8~1.6である。
このようなポリブタジエン系接着剤は、適時市販品の中から選択することができ、大日精化工業(株)から商品名セイカダイン、日本曹達(株)から商品名チタボンドなどが市販されている。
接着剤(b)は、JIS K7121(2012年)により測定したガラス転移温度が-30~+10℃の範囲にあると、易開封性に優れるため好ましく、好ましくは-25~+5℃の範囲であり、更に好ましくは-さらに20~0℃の範囲、最も好ましくは-20~-5℃の範囲である。
接着剤(b)は、20℃、周波数10Hzにおける貯蔵弾性率が1.0×10~2.5×10Paの範囲にあると易開封性に優れることから好ましく、さらに好ましくは4.0×10~2.0×10Paの範囲であり、最も好ましくは8.0×10~2.0×10Paの範囲である。
また、接着剤(B)の希釈に用いられる溶剤については、特に限定されるものではないが、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メチレンクロリド、エチレンクロリド等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホアミド、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、水等を例示することができる。
このような接着剤(b)は、公知の押出ラミネーターに付帯されているコーターにて(C)層の基材に塗布される。
(C)層を構成する基材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド、エチレン-酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、セルロース系樹脂などの高分子重合体からなるフィルム、セロファンが挙げられ、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリビニルアルコールからなる郡より選ばれる少なくとも1種以上のフィルムであることが好ましい。これらのフィルムの中で、ポリエステルフィルムが耐熱性に優れるため好ましい。
更に、これらのフィルムは、さらにアルミニウム蒸着、アルミナ蒸着、二酸化珪素蒸着、アクリル処理されたものでもよく、アルミニウム、アルミナ、シリカなどの金属または金属酸化物からなる蒸着薄膜を有するフィルムであることが好ましい。
また、これらの中ではアルミニウム蒸着層、アルミナ蒸着層、二酸化珪素蒸着層、アクリル処理層からなる群から選ばれた層を有する二軸延伸ポリエステルフィルムまたはポリアミドフィルムが、(A)層との接着性や遮光性、バリア性に優れるため好ましい。
(D)層を構成するポリエチレン(d)は、エチレンの単独重合体、あるいはエチレンとプロピレン、1-ブテンなど炭素数2~12のα-オレフィンとの共重合体である。例えば、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1-ブテン共重合体、エチレン・1-へキセン共重合体、エチレン・1-オクテン共重合体、エチレン・4-メチル-1-ペンテン共重合体、エチレン・プロピレン・1-ブテン3元共重合体、エチレン・プロピレン・1-へキセン3元共重合体等が挙げられ、これらは1種単独又は2種以上の組み合わせで用いてもよい。特に、積層体の易引裂性に優れることから、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1-ブテン共重合体が好ましく、これらの組成物が押出ラミネート加工性にも優れるため最も好ましい。
(D)層を構成するポリエチレン(d)は、JIS K6922-1に基づき測定された密度が880~915kg/mであり、好ましくは880~905kg/m、最も好ましくは890~901kg/mである。密度が880kg/m未満では押出ラミネート成形に劣るため好ましくなく、密度が915kg/mを超える場合は積層体を縦ピロー包装機に供した際に基材(C)層にピンホールが生じ、ガスバリア性が悪化するため好ましくない。ピンホールの発生機構については明らかでないが、隣接する(D)層の密度を915kg/m以下とすることによりガスバリア性が維持できることは驚くべきことである。
(D)層を構成するポリエチレン(d)は、密度が915kg/m未満であるエチレン・α-オレフィン共重合体(1)10~90重量%、および高圧法低密度ポリエチレン(2)5~90重量%((1),(2)の合計は100重量%)を含むエチレン系樹脂組成物(f)であると押出ラミネート成形に供した際の成形性に優れ、かつ積層体を縦ピロー包装機に供した際に基材(C)層のピンホールを抑制する効果が高いため好ましい。
(D)層を構成するポリエチレン(d)は、JIS K6922-1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2~30g/10分、好ましくは3~25g/10分、最も好ましくは6~22g/10分である。MFRが2g/10分未満では押出ラミネート成形に供した際の薄膜成形性に劣るため好ましくなく、MFRが30g/10分を超える場合はネックインが大きくなり好ましくない。
(D)層を構成するポリエチレン(d)は、JIS K6922-1に規定されたメルトインデクサーを用い、押出量3g/分、温度235℃で押し出したストランドの径をメルトインデクサーのオリフィス径で除したスウェル比が1.3~1.8である(C)層のピンホール抑制効果が高いため好ましく、さらに好ましくは1.3~1.6である。
(D)層を構成する樹脂は、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体から選ばれる少なくとも1種のエチレン共重合体(e)であってもよい。
このようなエチレン共重合体(e)は、JIS K7112に基づき測定された密度が925~940kg/mである。密度が925kg/m未満では積層体を縦ピロー包装機に供した際に基材(C)層にピンホールが生じ、ガスバリア性が悪化するため好ましくない。密度が915kg/mを超える場合は押出ラミネート成形に劣るため好ましくない。
紙層を構成する紙は、特に限定されるものではないが、レーヨン紙、上質紙、クラフト紙、カートン紙、グラシン紙、クルパック紙、及び和紙よりなる群から選択される1種以上の素材からなる紙を用いることが好ましい。より好ましくは、レーヨン紙、上質紙、クラフト紙、又はグラシン紙であり、更に好ましくは、レーヨン紙、又はグラシン紙である。
本発明の積層体において、積層体全体対する紙層を構成する紙の重量比率が50重量%を超えると廃棄した際の環境負荷が小さくなるため好ましく、さらに好ましくは53重量%以上である。
本発明の積層体を構成する(A)層の厚みは5~25μmの範囲であるとシール性に優れるため好ましく、紙層の比率を高めることから7~15μmの範囲がさらに好ましい。
また、本発明の積層体を構成する(B)層の厚みは0.01~3.0μmの範囲であり、(C)層との接着性、易開封性に優れることから、好ましくは0.1~1.0μmの範囲であり、より好ましくは0.1~0.7μmの範囲である。
また、本発明の積層体を構成する(D)層の厚みは4~20μmの範囲であると(C)層との接着性、ピンホール抑制に効果があることから好ましく、さらに好ましくは6~15μmの範囲であり、最も好ましくは7~12μmの範囲である。
本発明の積層体を構成する紙層の紙の秤量(目付と同義)は、ラミネート紙としての好適な外観を付与すること、およびハンドリング性を考慮すると、好ましくは5g/m以上、より好ましくは6g/m以上、更に好ましくは7g/m以上、より更に好ましくは8g/m以上であって、好ましくは500g/m以下、より好ましくは300g/m以下、更に好ましくは150g/m以下、より更に好ましくは80g/m以下である。
以下、本発明の一態様である積層体の製造方法について詳細に説明する。
本発明の積層体を得る手法としては特に限定はなく、従来公知のラミネート法で得ることができる。ラミネート法としては、押出ラミネート法、ドライラミネート法、ノンソルベントドライラミネート法、ウェットラミネート法、サーマルラミネート法などが例示される。これらのうち、コストや薄膜成形性の観点から押出ラミネート法が好ましい。
押出ラミネート法により積層体を得る手法として、シングルラミネート加工法、タンデムラミネート加工法、サンドウィッチラミネート加工法、共押出ラミネート加工法などの各種押出ラミネート加工法を例示することができるが、タンデムラミネート加工法がコストの観点で好ましい。
押出ラミネート法における樹脂の温度は、240~350℃の範囲が好ましく、製袋適性に優れることから、より好ましくは240~310℃の範囲、最も好ましくは250~300℃の範囲である。また、冷却ロールの表面温度は10~50℃の範囲が好ましい。
このような押出ラミネート法において、ポリオレフィン(a)を溶融状態で押出し層とした直後に、該層の基材接着面を含酸素気体又は含オゾン気体に曝し、基材と貼り合わせる手法を用いると、基材層との接着性に優れることから好ましい。含オゾン気体により熱可塑製樹脂と基材との接着性を向上させる場合は、オゾンガスの処理量としては、(C)層との接着性に優れることから、ダイより押出されたポリオレフィン(a)よりなるフィルム1m当たり0.5~100mgのオゾンを吹き付けることが好ましく、より好ましくは3~50mg、最も好ましくは5~40mgである。
さらに、(C)層は(B)層との基材接着性に優れることから、(B)層を塗布する前に、(C)層の(B)層と接する面に対してコロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理などの公知の表面処理を施すことが好ましい。
本発明の積層体を構成するポリオレフィン(a)の表面酸化度は、製袋適性に優れることから、0.02以下であり、より好ましくは0.01以下である。表面酸化度が0.02を超える範囲では、製袋適性に劣るため好ましくない。
この表面酸化度はATR法によるフーリエ変換赤外分光法により測定する。本発明の積層体のポリオレフィン(a)からなる(A)層表面を赤外分光光度計で測定して得られる吸光度スペクトルのうち、1700~1750cm-1付近にあるカルボニル基由来の吸光ピークの高さHC=Oと1471cm-1付近にあるメチレン基由来の吸光ピークの高さHCHの比HC=O/HCHが表面酸化度の値となる。
本発明の積層体は、油性菓子を始めとする食品や医薬品、日用品、飲料、工業製品の包装材料に用いることができる。包装材料の形態としては、三方シール袋、四方シール袋、ピロー包装、封筒貼り包装、カップや容器の蓋が例示される。この中で、特に油性菓等の食品のピロー包装においてピンホール抑制効果が高いため好適である。
ピロー包装では、本発明の積層体を構成する(A)層同士をヒートシールするが、130~170℃でヒートシールした際のシール強度が10~40N/15mmの範囲であると内容物保護性と開封性が両立するため好ましい。
以下、実施例および比較例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(1)密度
密度は、JIS K6922-1(1997年)に準拠して測定した。
(2)メルトマスフローレート(MFR)
MFRは、JIS K6922-1(1997年)に準拠して測定した。
(3)ガラス転移点(Tg)
TgはJIS K7122(1987年)に準拠して測定した。
(4)貯蔵弾性率(E’)
E’は、(株)ユービーエム製Rheogel E4000を用い、引張モードで測定した。周波数を10Hzとし、-100~200℃の範囲で測定し、貯蔵弾性率を求めた。
(5)耐油性
(A)層に用いるポリオレフィンのペレット約20gを、神藤工業(株)製50t自動プレス機を用いてプレス成形した。成形品のサイズは150mm×150mm×1mmとした。得られた成形品を60℃のサラダ油(商品名:日清サラダオイル)中に24時間浸漬し、浸漬前後での重量変化率を調査した。
(6)シール強度
実施例より得られた積層体を幅100mm、長さ100mmに2枚切り出し、積層体の(A)層同士を重ね合わせ、ホットタックテスター(テスター産業(株)製 TP701)を用い、シール温度140℃、シール圧力0.2MPa、シール時間0.5秒にて上下加熱でヒートシールを行った。この試験片を15mm幅に切り出し、引張試験機(ORIENTEC製 テンシロンRTE-1210)を用い、300mm/分の引張速度にて、ヒートシール強度を測定した。
(7)耐屈曲性
恒温槽付ゲルボフレックステスター(テスター産業社製)を用い、0℃の環境下で実施例より得られた積層体の屈曲試験を行った。屈曲後の積層体について、ガスバリア性を下記の条件で評価を行った。
(8)水蒸気透過度
実施例より得られた積層体をJIS K7129-1(感湿センサー法)に準拠して水蒸気透過度計(Lyssy社製 L80-5000)を用い、温度40℃、湿度90%Rhの条件下で水蒸気透過度を測定した。
(9)酸素透過度
実施例より得られた積層体をJIS K7126-1に準拠して、差圧式ガス・水蒸気透過度測定装置(GTR TEC社製)を用い、温度23℃の条件下で酸素透過度を測定した。
(A)層のポリオレフィン(A-2)の製造例
(A)層のポリオレフィン(A-2)として、MFRが20g/10分、密度が964kg/mである高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ニポロンハード1000)(a11)とMFRが2.0g/10分、密度936kg/mであるエチレン・1-ヘキセン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロン-ZZF260)(a21)とMFRが8.0g/10分、密度が919kg/mである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203)(a31)とSP値が10.2である酸化防止剤(住友化学(株)製、商品名スミライザーGP)(F1)を30/10/60/0.050重量部の割合でドライブレンドし、50mmφのスクリューとストランドダイを有する単軸押出機((株)プラコー製)を用いて設定温度180℃、吐出量25kg/時でストランド状に押出し、ストランドカッター((株)誠和鉄工所製)を用いてペレットとした。このポリオレフィン(A1)のMFR、密度は各々9g/10分、936kg/mであった。
実施例1
(D)層としてエチレン・1-ブテン共重合体(東ソー(株)製、商品名LUMITAC BL600K、以下「d-1」と記す場合がある)を90mmφのスクリューを有する押出ラミネーター((株)ムサシノキカイ製)へ供給し、開口幅を600mmとしたTダイより307℃の温度で厚みが9μmとなるよう押出し、紙層となるクラフト紙(中越パッケージ(株)製、坪量50g/m)と(C)層となるアルミ蒸着PETフィルム(麗光(株)製、商品名ダイアラスターFK、厚み12μm)のアルミ蒸着膜とを貼り合わせた。その後、アルミ蒸着PETフィルムのコロナ処理したPET面に、ポリブタジエン系接着剤(大日精化工業製、商品名セイカダイン4300A、以下「PB」と記す場合がある)を塗布し溶剤を乾燥した上に(A)層としてMFRが8.0g/10分、密度が919kg/mである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203)(ポリオレフィン(A-1))が12μmの厚さになるように押出ラミネートし、積層体を得た。この積層体を使って、シール強度、屈曲試験後の水蒸気透過度、酸素透過度および縦ピロー包装後の水蒸気透過度、酸素透過度を評価した。結果を表1に示す。
実施例2
(A)層として、ポリオレフィン(A-2)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により積層体を得た。この積層体を使って、シール強度、屈曲試験後の水蒸気透過度、酸素透過度、および縦ピロー包装後の水蒸気透過度、酸素透過度を評価した。結果を表1に示す。
実施例3
(D)層として、(d-1)を60重量%、MFRが3.5g/10分、密度が885kg/mであるエチレン・1-ブテン共重合体(三井化学(株)製、商品名タフマーA4085)を30重量%、MFRが8.0g/10分、密度が919kg/m3である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203)を10重量%の重量比であるエチレン系樹脂組成物(d2)を使用した以外は、実施例2と同様の手法により積層体を得た。なお、(d2)のMFRは11g/10分、密度は897g/cmであった。この積層体を使って、シール強度、屈曲試験後の水蒸気透過度、酸素透過度を評価した。結果を表1に示す。
実施例4
(D)層の厚みを12μmとした以外は、実施例2と同様の手法により積層体を得た。この積層体を使って、シール強度、屈曲試験後の水蒸気透過度、酸素透過度を評価した。結果を表1に示す。
実施例5
(D)層として、(d-1)を70重量%、MFRが1.0g/10分、密度が860kg/mであるエチレン・プロピレン共重合体(三井化学(株)製、商品名タフマーP0180)を20重量%、MFRが8.0g/10分、密度が919kg/mである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203)を10重量%としたエチレン系樹脂組成物(d3)を使用した以外は、実施例2と同様の手法により積層体を得た。なお、(d3)のMFRは10g/10分、密度は894g/cmであった。この積層体を使って、シール強度、屈曲試験後の水蒸気透過度、酸素透過度を評価した。結果を表1に示す。
実施例6
(B)層の接着剤として、ポリエステル系ポリウレタン樹脂(東ソー(株)製、商品名ニッポラン3228)とポリイソシアネート(東ソー(株)製、商品名コロネートHL)を重量比100/5で混合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を7%となるように希釈したものを用いたこと以外は実施例2と同様の手法により積層体を得た。この積層体を使って、シール強度、屈曲試験後の水蒸気透過度、酸素透過度を評価した。結果を表1に示す。
実施例7
(D)層として、エチレン・メタクリル酸共重合体(三井化学(株)製、商品名ニュクレルN1108C、密度940kg/m、以下「e1」とも記す)を使用した以外は、実施例2と同様の手法により積層体を得た。この積層体を使って、シール強度、屈曲試験後の水蒸気透過度、酸素透過度を評価した。結果を表1に示す。
比較例1
(D)層の樹脂として、MFRが8.0g/10分、密度が919kg/mである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203、以下「d4」とも記す)を使用した以外は、実施例2と同様の手法により積層体を得た。この積層体を使って、シール強度、屈曲試験後の水蒸気透過度、酸素透過度、および縦ピロー包装後の水蒸気透過度、酸素透過度を評価した。結果を表1に示す。
比較例2
(D)層の樹脂として、MFRが1.0g/10分、密度が860kg/mであるエチレン・プロピレン共重合体(三井化学(株)製、商品名タフマーP0180、以下「e2」とも記す)を使用した以外は、実施例2と同様の手法により積層体の製造を試みたが、粘着性が高く押出ラミネート成形が困難であり、積層体を得ることができなかった。
Figure 2023077155000001
本発明の積層体は、再生可能材料である紙の比率が高いにも関わらずガスバリア性や縦ピロー包装適性に優れ、多岐にわたる易開封性包装材料として用いることができるが、耐油性にすぐれることからスナック菓子やインスタントラーメンなどの油脂成分含有内容物の包装材料として特に好適である。

Claims (8)

  1. 少なくとも(A)層、(B)層、(C)層、(D)層、紙層の順に積層された5層から構成され、(A)層がポリオレフィン(a)、(B)層が接着剤(b)、(C)層が少なくとも1層以上の基材、(D)層が、下記(i)~(iii)の要件を満たすポリエチレン(d)もしくは下記(iv)の要件を満たす、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体から選ばれる少なくとも1種のエチレン共重合体(e)からなることを特徴とする積層体。
    (i)JIS K6922-1に基づき測定された密度が880~915kg/m
    (ii)JIS K6922-1に基づき測定されたメルトマスフローレート(MFR)が2~30g/10分
    (iii)膜厚が4~20μm
    (iv)JIS K7112に基づき測定された密度が925~940kg/m
  2. 前記(D)層を構成するポリエチレン(d)の、JIS K6922-1に基づき測定された密度が880~905kg/mであることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
  3. 前記(D)層を構成するポリエチレン(d)が、密度が915kg/m未満であるエチレン・α-オレフィン共重合体(1)10~90重量%、および高圧法低密度ポリエチレン(2)5~90重量%((1),(2)の合計は100重量%)を含むエチレン系樹脂組成物(f)であることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体。
  4. 前記エチレン系樹脂組成物(f)を構成するエチレン・α-オレフィン共重合体(1)が、エチレン・プロピレン共重合体またはエチレン・1-ブテン共重合体の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項3に記載の積層体。
  5. 前記(A)層を構成するポリオレフィンの、JIS K6922-1に基づき測定された密度が927~940kg/mであることを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項に記載の積層体。
  6. 積層体全体に対する紙層の重量比が50%を超えていることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項に記載の積層体。
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の積層体からなり、前記(A)層同士を130℃~170℃でヒートシールして測定したシール強度が、10~40N/15mmであることを特徴とするピロー包装体。
  8. 請求項7に記載のピロー包装体で構成されている油性菓子用包装袋。
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