JP2018015920A - 発泡用積層体及び発泡積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
(ii)JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が910kg/m3以上930kg/m3以下
(iii)JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が930kg/m3以上970kg/m3以下
(iv)エチレンと炭素数6以上のα−オレフィンの共重合体(以下、エチレン・α−オレフィン共重合体(c)という。)を5重量%以上70重量%以下含む
また、上記発泡用積層体の(A)層が発泡していることを特徴とする発泡積層体に関するものである。
(1)密度
密度は、JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(2)メルトマスフローレート(MFR)
MFRは、JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(3)スウェル比(SR)
JIS K6922−1(1997年)で使用されるメルトインデクサーを用い、温度235℃、押出量3g/分の条件にて装置に充填された樹脂をオリフィスより押出し、オリフィス直下に設置したイソプロパノールを入れたメスシリンダーでストランド状の押出物を採取し、ストランドの径(D)をメルトインデクサーのオリフィス径(D0)で除すことにより求めた。
(4)加熱発泡
実施例により得られた積層体を10cm×20cmに切り出し円筒状に成形したサンプルを、所定の温度に加熱したギア老化試験機(安田精機製作所製 No.102−SHF−77)中で熱風をあてながら所定の時間静置した後、取り出して空気中で室温まで冷却した。
(5)紙基材の水分量
ポリエチレン系樹脂の積層前の紙基材について、カールフィッシャー法水分測定装置(三菱化学(株)製、商品名CA−05)を使用し測定した。測定温度は165℃である。
(6)発泡層厚み
実施例により得られた発泡体、及びブランクとして発泡させる前のラミネート積層体をサンプル取りし、光学顕微鏡により断面写真を撮影した。断面写真から発泡層の厚みを測定し、5箇所で測定した。
(7)発泡表面の状態
得られた発泡体の表面の平滑性を目視で観測した。表面の平滑性が良好である場合を○、良好であるもののやや劣る場合を△、不良の場合を×とした。
(8)ホットタック性
実施例により得られたラミネートフィルムをホットタックテスター(テスター産業(株)製)を用いて、30mm幅に切り出したラミネートフィルムを(C)層面が内側で接するように2枚を重ね、両面加熱、エアー圧力0.2MPa、シール時間1秒間で幅10mm、長さ300mmのシールバーでヒートシールを行った直後に、積層体の端につけた錘の荷重(各45g)でT剥離を行った。シール温度140℃で測定し、シール部分のうち、剥離した距離(mm)を計測した。剥離距離が短いほど、製函適正が良好であり、剥離距離が150mm以下であれば良好と評価した。
(A)層の樹脂として、MFRが24g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.45である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 202K)(A1)を、(B)層の樹脂として、MFRが2.0g/10分、密度が910kg/m3、分子量分布が1.7であるエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製 商品名ニポロン−Z HF210K、C1)を10重量部、MFRが20g/10分、密度が964kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード 1000、D1)を45重量部、MFRが3.0g/10分、密度が924kg/m3、SRが2.02である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 205、E1)を45重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B1、MFR 6.8g/10分、密度 941kg/m3)を使用した。
タケラックA3210、タケネートA3072はいずれも三井化学ポリウレタン(株)製
接着剤厚み:0.2μm
また、(A1)を直径90mmφのスクリューを有する単軸押出ラミネーター(ムサシノキカイ(株)製)へ供給し、320℃の温度でTダイより押し出し、水分量が24g/m2であり、坪量320g/m2である紙基材上に引き取り速度が60m/分、エアギャップ長さが130mmで70μmの厚さになるよう押出ラミネート成形を行った。さらに、(B1)を直径90mmφのスクリューを有する単軸押出機(ムサシノキカイ(株)製)に供給し、320℃の温度、60m/分の引き取り速度、130mmのエアギャップ長さで、(B1)の厚みが40μm、高圧法低密度ポリエチレン(A1)、紙基材、ポリエチレン系樹脂(B1)の順に積層されてなる積層体を得た。得られた積層体を120℃、5分間加熱して発泡させ、発泡積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び発泡外観を評価した。
(B)層の樹脂として、エチレン・1−ヘキセン共重合体(C1)を30重量部、高密度ポリエチレン(D1)を50重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E1)を20重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B2、MFR 6.9g/10分、密度 940kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、ホットタック性はともに良好であった。
(B)層の樹脂として、MFRが1.0g/10分、密度が920kg/m3、分子量分布が1.6であるエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製 商品名ニポロン−Z 04P65B、C2)を50重量部、高密度ポリエチレン(D1)を40重量部、MFRが1.6g/10分、密度が918kg/m3、SRが2.50である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 360、E2)を10重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B3、MFR 3.5g/10分、密度 938kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、ホットタック性はともに良好であった。
(B)層の樹脂として、MFRが3.0g/10分、密度が875kg/m3、分子量分布が2.2であるエチレン・1−オクテン共重合体(ダウ・ケミカル製 商品名アフィニティ KC8852G、C3)を10重量部、高密度ポリエチレン(D1)を55重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E1)を35重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B4、MFR 8.5g/10分、密度 941kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、ホットタック性はともに良好であった。
(B)層の樹脂として、MFRが20g/10分、密度が920kg/m3、分子量分布が3.5であるエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製 商品名ニポロン−Z ZM330、C4)を50重量部、高密度ポリエチレン(D1)を40重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E1)を10重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B5、MFR 4.9g/10分、密度 938kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、ホットタック性はともに良好であった。
(B)層の樹脂として、MFRが2.0g/10分、密度が930kg/m3、分子量分布が1.7であるエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製 商品名ニポロン−Z HF250K、C5)を10重量部、高密度ポリエチレン(D1)を40重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E1)を50重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B6、MFR 6.2g/10分、密度 941kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、ホットタック性はともに良好であった。
(B)層の樹脂として、エチレン・1−ヘキセン共重合体(C1)を10重量部、MFRが20g/10分、密度が966kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード 1000、D2)を80重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E2)を10重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B7、MFR 12g/10分、密度 956kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、ホットタック性はともに良好であった。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.74である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 07C03C)(A2)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、ホットタック性はともに良好であった。
(A)層の樹脂として、MFRが8g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.80である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 213)(A3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、ホットタック性はともに良好であった。
(B)層の樹脂として、エチレン・1−ヘキセン共重合体(C1)を3重量部、高密度ポリエチレン(D1)を40重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E1)を57重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B8、MFR 6.3g/10分、密度 940kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表2に示す。ホットタック性に劣っていた。
(B)層の樹脂として、エチレン・1−ヘキセン共重合体(C5)を80重量部、高密度ポリエチレン(D1)を10重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E2)を10重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B9、MFR 2.5g/10分、密度 932kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡層厚みに劣っていた。
(B)層の樹脂として、エチレン・1−ヘキセン共重合体(C5)を60重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E1)を40重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B10、MFR 2.4g/10分、密度 928kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡層厚みに劣っていた。
(B)層の樹脂として、MFRが30g/10分、密度が912kg/m3、分子量分布が1.7であるエチレン・1−ブテン共重合体(東ソー(株)製 商品名ルミタック 10L51A、C6)を30重量部、高密度ポリエチレン(D1)を50重量部、高圧法低密度ポリエチレン(E1)を20重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B11、MFR 16g/10分、密度 940kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表2に示す。ホットタック性に劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが3g/10分、密度が925kg/m3、SRが2.02である高圧法低密度ポリエチレン(E1)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観に劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが45g/10分、密度が924kg/m3、SRが1.30である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 209、A5)を使用した以外は、実施例1と同様の手法によりラミネートフィルム及び発泡積層体を得た。得られたラミネートフィルム・発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観、ホットタック性を評価した。評価の結果を表2に示す。(A)層の成膜時にラミ厚みが安定せず、ラミネートフィルム及び発泡積層体の評価ができなかった。
Claims (8)
- 少なくとも(A)層/紙基材層/(B)層を含み、(A)層が(i)〜(ii)を満たす低密度ポリエチレン(a)、(B)層が(iii)〜(iv)を満たすポリエチレン系樹脂(b)から構成されることを特徴とする発泡用積層体。
(i)JIS K6922−1(1997年)により測定したメルトマスフローレート(MFR)が5g/10分以上30g/10分以下
(ii)JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が910kg/m3以上930kg/m3以下
(iii)JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が930kg/m3以上970kg/m3以下
(iv)エチレンと炭素数6以上のα−オレフィンの共重合体(以下、エチレン・α−オレフィン共重合体(c)という。)を5重量%以上70重量%以下含む - エチレン・α−オレフィン共重合体(c)のゲル・パーミネーションクロマトグラフィにより測定した分子量分布(Mw/Mn)が1.3以上3.0以下であることを特徴とする請求項1に記載の発泡用積層体。
- エチレン・α−オレフィン共重合体(c)のJIS K6922−1(1997年)により測定した密度が870kg/m3以上925kg/m3以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡用積層体。
- ポリエチレン系樹脂(b)が、エチレン・α−オレフィン共重合体(c)が5重量部以上70重量部以下、JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が940kg/m3以上、980kg/m3以下である高密度ポリエチレン(d)を20重量部以上80重量部以下、JIS K6922−1(1997年)により測定したメルトマスフローレートが1g/10分以上10g/10分以下である高圧法低密度ポリエチレン(e)10重量部以上50重量部以下からなるポリエチレン系樹脂組成物(f)((c)、(d)及び(e)の合計は100重量部)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発泡用積層体。
- エチレン・α−オレフィン共重合体(c)を構成するα−オレフィンが1−ヘキセン、1−オクテンのいずれかであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発泡用積層体。
- (A)層が235℃で測定したスウェル比(SR)が1.40以上1.75未満である高圧法低密度ポリエチレン(g)のみから構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の発泡用積層体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の発泡用積層体の(A)層が発泡していることを特徴とする発泡積層体。
- 請求項7に記載の発泡積層体を少なくとも胴部材に使用したことを特徴とする断熱紙容器。
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