JP6123211B2 - 発泡積層体 - Google Patents
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Description
(1)密度
密度は、JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(2)メルトマスフローレート(MFR)
MFRは、JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(3)加熱発泡
実施例により得られた積層体を10cm×20cmに切り出し円筒状に成形したサンプルを、120℃に加熱したギア式老化試験機(安田精機製作所製 No.102−SHF−77)中で所定の時間静置した後、取り出して空気中で室温まで冷却した。
(4)紙基材の水分量
ポリエチレン系樹脂の積層前後の紙基材について、カールフィッシャー法水分測定装置(三菱化学(株)製、商品名CA−05)を使用し測定した。測定温度は165℃である。
(5)発泡層厚み
実施例により得られた発泡体、及びブランクとして発泡させる前のラミネート積層体をサンプル取りし、光学顕微鏡により断面写真を撮影した。断面写真から発泡層の厚みを測定し、5箇所で測定した。発泡層の厚みが900μm未満であれば×、900μm以上1000μm未満であれば△、1000μm以上1100μm未満であれば○、1100μm以上であれば◎とした。なお、発泡層厚みが900μm以上であれば、良好であると評価した。
(6)発泡表面の状態
得られた発泡体の表面の平滑性を目視で観測した。表面の平滑性が良好である場合を○、良好であるもののやや劣る場合を△、不良の場合を×とした。
(7)紙の坪量に対する(A)層の厚み
光学顕微鏡により撮影した断面写真から測定した発泡層の厚みを(A)層の厚み(以下DAと略す)を用い、紙の坪量(以下Bと略す)に対する(A)層の厚みの比(DA/B)を得た。DA/Bが2.8以上であれば、経済性が良好とした。
高圧法低密度ポリエチレン(a)として、MFRが13g/10分、密度が919kg/m3である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 212)(A1)を、ポリエチレン系樹脂(b)として、MFRが7g/10分、密度が940kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン LW04−1)(B1)を使用した。
紙基材における(A1)を積層する面に5g/m2の水を塗布した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡層の平滑性、経済性はともに良好であった。
紙基材における(A1)を積層する面に9g/m2の水を塗布した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡層の平滑性、経済性はともに良好であった。
紙基材における(A1)を積層する面に12g/m2の水を塗布した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。発泡後の発泡層の厚み、発泡層の平滑性、経済性はともに良好であった。
(A1)の厚みを100μmとした以外は、実施例3と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡層の平滑性、経済性はともに良好であった。
(B)層の樹脂として、MFRが21g/10分、密度が952kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード 2000)を90重量%、MFRが1.6g/10分、密度が919kg/m3である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 360)を10重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B2、MFR 16g/10分、密度 949kg/m3)を使用した以外は実施例5と同様にして、ラミネート成形を行い、発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡層の平滑性、経済性はともに良好であった。
(B)層の樹脂として、MFRが20g/10分、密度が966kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード 1000)を90重量%、MFRが1.6g/10分、密度が919kg/m3である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 360)を10重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(B3、MFR 16g/10分、密度 961kg/m3)を使用した以外は実施例5と同様にして、ラミネート成形を行い、発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡層の平滑性、紙基材との接着強度はともに良好であった。
(A1)の厚みを120μmとし、紙基材における(A1)を積層する面に20g/m2の水を塗布した以外は、実施例7と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡層の平滑性、経済性はともに良好であった。
紙基材として、水分量が21g/m2であり、坪量280g/m2である紙基材を使用し、紙基材における(A1)を積層する面に7g/m2の水を塗布した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、経済性はともに良好であった。
紙基材として、水分量が16.5g/m2であり、坪量220g/m2である紙基材を使用した以外は、実施例4と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。発泡後の発泡層の厚み、発泡外観、経済性はともに良好であった。
紙基材に水を塗布しなかったこと以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表2に示す。発泡層の平滑性は良好であったものの、発泡後の発泡層の厚み、経済性に劣っていた。
紙基材として、水分量が31.5g/m2であり、坪量420g/m2である紙基材を使用し、紙基材に水を塗布しなかったこと以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表2に示す。発泡後の発泡層の厚み、発泡層の平滑性は良好であったものの、経済性に劣っていた。
紙基材として、水分量が10.5g/m2であり、坪量140g/m2である紙基材を使用したこと以外は、実施例4と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表2に示す。発泡層の平滑性、経済性は良好であったものの、発泡後の発泡層の厚みに劣っていた。
紙基材における(A1)を積層する面に25g/m2の水を塗布した以外は、実施例5と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。発泡後の発泡層の厚み、経済性は良好であったものの、平滑性に劣っていた。
紙基材に水を塗布しなかったこと以外は、実施例9と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表2に示す。発泡層の平滑性は良好であったものの、発泡後の発泡層の厚み、経済性に劣っていた。
紙基材に水を塗布しなかったこと以外は、実施例10と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた積層体について、発泡層の厚み、発泡表面の状態を評価した。結果を表2に示す。発泡層の平滑性は良好であったものの、発泡後の発泡層の厚み、経済性に劣っていた。
Claims (7)
- 少なくとも(A)層/紙基材/(B)層を含み、(A)層が発泡層である発泡積層体であって、
(A)層が、JIS K6922−1(1997年)により測定された密度が910kg/m3以上930kg/m3以下である高圧法低密度ポリエチレン(a)、
(B)層がJIS K6922−1(1997年)により測定された密度が935kg/m3以上970kg/m3以下であるポリエチレン系樹脂(b)から構成され、下記(i)〜(iii)を満たすことを特徴とする発泡積層体。
(i)紙基材の坪量(g/m2)に対する発泡後の(A)層の厚み(μm)の比が3.0以上7.0以下である。
(ii)紙基材の坪量(g/m2)が160以上350以下である。
(iii)高圧法低密度ポリエチレン(a)及びポリエチレン系樹脂(b)を積層した後の紙基材の水分量が25g/m2以上40g/m2以下である。 - 高圧法低密度ポリエチレン(a)及びポリエチレン系樹脂(b)を積層した後の紙基材の水分量が25g/m2以上30g/m2以下であることを特徴とする請求項1に記載の発泡積層体。
- (A)層の発泡前の厚み(μm)が80以上150以下であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の発泡積層体。
- ポリエチレン系樹脂(b)が、JIS K 6922−1(1997年)により測定された密度が945kg/m3以上970kg/m3以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発泡積層体法。
- ポリエチレン系樹脂(b)が、JIS K 6922−1(1997年)により測定された密度が950kg/m3以上965kg/m3以下であることを特徴とする請求項4に記載の発泡積層体。
- ポリエチレン系樹脂(b)が、高密度ポリエチレン(c)10〜90重量%、及び高圧法低密度ポリエチレン(d)10〜90重量%((c)と(d)の合計は100重量%)を含むエチレン系樹脂組成物(e)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の発泡積層体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の発泡積層体からなる容器。
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