JP2015122908A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接地回路の中性点の電位の変動を抑制することができる車両用制御装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の車両用制御装置は、コンバータ回路とインバータ回路と中間直流リンク回路と接地回路とコンデンサとを持つ。前記コンバータ回路は、架線を通じて車両に供給された交流が入力され、前記交流を直流に変換して出力する。前記インバータ回路は、前記コンバータ回路から出力された直流を所望の交流に変換して前記車両に搭載された負荷装置に供給する。前記中間直流リンク回路は、前記コンバータ回路と前記インバータ回路との間に接続され、前記コンバータ回路から出力された直流を前記インバータ回路に伝送する。前記接地回路は、前記中間直流リンク回路の高電位と低電位との間の中性点を接地する。前記コンデンサは、前記中間直流リンク回路の高電位または低電位の何れかと前記中性点との間に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、車両用制御装置に関する。
従来、鉄道交通システムにおいて、架線から供給される交流を所望の交流に変換して電気車両の走行用モータを駆動制御する車両用制御装置があり、コンバータ回路とインバータ回路とが備えられている。通常、この種の車両用制御装置には、コンバータ回路とインバータ回路とを連結する中間直流リンク回路の正極と負極との間の中性点を接地する接地回路が設けられている。
特開2008−312403号公報
本発明が解決しようとする課題は、接地回路の中性点の電位の変動を抑制することができる車両用制御装置を提供することである。
実施形態の車両用制御装置は、コンバータ回路と、インバータ回路と、中間直流リンク回路と、接地回路と、コンデンサとを持つ。前記コンバータ回路は、架線を通じて車両に供給された交流が入力され、前記交流を直流に変換して出力する。前記インバータ回路は、前記コンバータ回路から出力された直流を所望の交流に変換して前記車両に搭載された負荷装置に供給する。前記中間直流リンク回路は、前記コンバータ回路と前記インバータ回路との間に接続され、前記コンバータ回路から出力された直流を前記インバータ回路に伝送する。前記接地回路は、前記中間直流リンク回路の高電位と低電位との間の中性点を接地する。前記コンデンサは、前記中間直流リンク回路の高電位または低電位の何れかと前記中性点との間に接続されている。
第1の実施形態の車両用制御装置を交流鉄道車両に適用した場合の構成図。 第1の実施形態の車両用制御装置を交流鉄道車両に適用した場合の構成の詳細図。 第1の実施形態の車両用制御装置を交流鉄道車両に適用した場合の等価回路図。 第1の実施形態の車両用制御装置の動作波形図。 第2の実施形態の車両用制御装置を交流鉄道車両に適用した場合の構成図。 第2の実施形態の車両用制御装置の動作波形図。 第3の実施形態の車両用制御装置の構成上の特徴部を示す構成図。 第4の実施形態の車両用制御装置を交流鉄道車両に適用した場合の構成図。 第4の実施形態の車両用制御装置を交流鉄道車両に適用した場合の等価回路図。
以下、実施形態の車両用制御装置を、図面を参照して説明する。
実施形態の車両用制御装置は、交流鉄道車両等の電気車両に搭載される一種の電力変換装置であり、架線から供給された電力を所望の電力に変換して電気車両に搭載された走行用モータ等の負荷装置に供給する。実施形態では、車両用制御装置に備えられた後述の接地回路の中性点の電位の変動を抑制することにより、走行用モータ等の負荷装置の耐圧に関する仕様を緩和すると共に、地絡の誤検知を防止することを可能とする。ここで、「地絡」とは、車両用制御装置の電気回路と電気車両の車体電位との短絡を指す。
実施形態では、車両用制御装置に接続される負荷装置を電気車両の走行用モータとする場合について説明するが、負荷装置は、走行用モータに限らず、例えば電気車両に搭載された空調システム等、任意の装置であり得る。また、実施形態の車両用制御装置は、交流鉄道車両に限らず、任意の電気車両に適用することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の車両用制御装置10を交流鉄道車両(以下、「車両」と称す。)に適用した場合の構成図である。図1に示すように、架線1から受電するための集電装置2には、真空遮断器3を介して変圧器(主変圧器)4の1次巻線の一端が接続されている。変圧器4の1次巻線の他端は接地されている。ここで、「接地」とは、車両の車体電位と同等の電位に接続することを指す。通常、車両の車体は接地電位となっているので、この場合、「接地」は、接地電位に接続することを意味する。ただし、接地電位以外の固定電位に接続することを接地として定義してもよい。変圧器4の2次巻線には、車両用制御装置10の入力部が接続されている。また、車両用制御装置10の出力部には負荷装置である走行用モータ(三相交流モータ)5が接続されている。
車両用制御装置10は、コンバータ回路11と、中間直流リンク回路12と、インバータ回路13と、接地回路14と、コンデンサ15とを備えている。コンバータ回路11には、架線1を通じて車両に供給された交流が変圧器4から入力される。コンバータ回路11は、変圧器4から入力された交流を直流に変換して中間直流リンク回路12に出力するものである。コンバータ回路11は、例えば同期整流回路やブリッジ整流回路等、任意の整流回路であり得る。コンバータ回路11は、正極端子と負極端子とを有し、これら正極端子と負極端子との間に直流電圧(中間直流リンク電圧)Vdを発生させる。
中間直流リンク回路12は、コンバータ回路11の出力部(正極端子、負極端子)とインバータ回路13の入力部との間に接続されている。第1の実施形態では、中間直流リンク回路12は、正極線12Pと負極線12Nとから構成されている。正極線12Pはコンバータ回路11の正極端子に接続され、負極線12Nはコンバータ回路11の負極端子に接続されている。中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nとの間には、コンバータ回路11から出力された直流電圧Vdが印加される。中間直流リンク回路12は、コンバータ回路11から出力された直流電圧Vdを正極線12Pと負極線12Nとによりインバータ回路13に伝送する。
インバータ回路13は、コンバータ回路11から出力された直流電圧Vdを所望の交流電圧に変換して車両に搭載された走行用モータ5に供給する。第1の実施形態では、インバータ回路13は、直流電圧Vdから三相交流電圧を発生させ、走行用モータ5の各相の巻線を励磁する。その構成の詳細については後述する。
接地回路14は、中間直流リンク回路12の正極線12Pの正電位(高電位)と負極線12Nの負電位(低電位)との間の電気的な中性点Mを接地するものである。これにより、接地回路14は、中間直流リンク回路12の正極線12Pおよび負極線12Nの各電位の偏りを、中性点Mの電位(接地電位)を基準として安定化させる。接地回路14は、中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nとの間に直列接続された二つの抵抗141,142を有している。抵抗141の一端は、中間直流リンク回路12の正極線12Pに接続されている。抵抗141の他端は、抵抗142の一端に接続されている。抵抗142の他端は中間直流リンク回路12の負極線12Nに接続されている。接地回路14は、抵抗141と抵抗142との間の接続点を上記中性点Mとして接地する。
第1の実施形態では、地絡が発生したときに抵抗141,142に過電流が流れ込まないように、抵抗141,142の各抵抗値は比較的高い値に設定されている。抵抗141,142の各抵抗値は、例えば、回路が地絡した場合に接地電流が1A以下となる様に設定される。また、抵抗141の抵抗値と抵抗142の抵抗値との比は1:1に設定されている。即ち、抵抗141の抵抗値と抵抗142の抵抗値は等しい値に設定されている。この場合、上記中性点Mの電位は、中間直流リンク回路12の正極線12Pの正電位と負極線12Nの負電位との間の中間電位になる。上記中性点Mは接地されているので、正極線12Pの正電位と負極線12Nの負電位との間の中間電位は接地電位になる。その結果、正極線12Pの正電位の絶対値と負極線12Nの負電位の絶対値は等しく、それらの電位の極性は相互に逆極性になる。抵抗141の抵抗値と抵抗142の抵抗値との比は、1:1に限定されるものではなく、2:1等、任意の比に設定することが可能である。例えば、抵抗141の抵抗値と抵抗142の抵抗値との比は、走行用モータ5の耐圧仕様や、抵抗141,142の電圧降下から地絡の発生を検知する場合の地絡検出方法等に合わせて設定してもよい。
中間直流リンク回路12の負極線12Nと接地回路14の中性点Mとの間には、コンデンサ15が接続されている。これにより、コンデンサ15は抵抗142と並列接続される。コンデンサ15の容量Cnは、例えば、走行用モータ5の浮遊容量Csu,Csv,Cswの各値の5倍に設定される。好ましくは、コンデンサ15の容量Cnは、走行用モータ5の浮遊容量Csu,Csv,Cswの各値の5倍以上の容量に設定される。ただし、この例に限定されず、中性点Mの電位の変動を抑制することができることを限度に、コンデンサ15の容量Cnは任意に設定し得る。
図2は、第1の実施形態の車両用制御装置10を車両に適用した場合の構成の詳細図であり、図1に示すインバータ回路13の構成例を示す。図2に示すように、インバータ回路13は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子QPu,QPv,QPw,QNu,QNv,QNwを備えている。このうち、スイッチング素子QPu,QPv,QPwの各ドレインは、中間直流リンク回路12の正極線12Pに共通に接続されている。また、スイッチング素子QNu,QNv,QNwの各ソースは、中間直流リンク回路12の負極線12Nに共通に接続されている。
スイッチング素子QPuのソースはスイッチング素子QNuのドレインに接続され、これらの接続点は、車両用制御装置10のU相の出力部を形成し、配線Huを通じて走行用モータ5のU相の巻線5uの一端に接続される。また、スイッチング素子QPvのソースはスイッチング素子QNvのドレインに接続され、これらの接続点は、車両用制御装置10のV相の出力部を形成し、配線Hvを通じて走行用モータ5のV相の巻線5vの一端に接続される。更に、スイッチング素子QPwのソースはスイッチング素子QNwのドレインに接続され、これらの接続点は、車両用制御装置10のW相の出力部を形成し、配線Hwを通じて走行用モータ5のW相の巻線5wの一端に接続される。スイッチング素子QPu,QPv,QPw,QNu,QNv,QNwのそれぞれには、還流用のダイオードDPu,DPv,DPw,DNu,DNv,DNwが並列接続されている。
次に、車両用制御装置10の動作を、接地回路14およびコンデンサ15に着目して説明する。
集電装置2は架線1から交流を受電する。集電装置2により受電された交流は、真空遮断器3を経て変圧器4に供給される。変圧器4は、集電装置2により受電された交流を降圧し、架線1を通じて車両に供給された交流として車両用制御装置10に供給する。車両用制御装置10のコンバータ回路11は、変圧器4から供給された交流を直流電圧Vdに変換して中間直流リンク回路12を通じてインバータ回路13に出力する。インバータ回路13は、図示しない制御回路の制御の下、スイッチング素子QPu,QPv,QPw,QNu,QNv,QNwのスイッチング動作により、直流電圧Vdを所望の三相交流に変換して走行用モータ5に供給する。このように、車両用制御装置10は、架線1から供給された交流を所望の交流に電力変換して走行用モータ5を駆動制御する。
上述の電力変換動作の過程で、中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nとの間に直流電圧Vdが発生すると、この直流電圧Vdを接地回路14の抵抗141と抵抗142とにより分圧して得られる電圧が中性点Mに発生する。このとき、中性点Mは接地されているので、正極線12Pと負極線12Nとの間に直流電圧Vdを維持したまま、中性点Mの電位を接地電位とするように正極線12Pおよび負極線12Nの各電位が定まる。
ここで、インバータ回路13のスイッチング動作において、図2に示す例えばスイッチング素子QPuがオンすると、スイッチング素子QPuを通じて、走行用モータ5のU相の巻線5uの一端に接続された配線Huが中間直流リンク回路12の正極線12Pと電気的に接続される。この結果、走行用モータ5のU相の巻線5uに形成された浮遊容量Csuが正極線12Pと車両の車体(接地)との間に電気的に接続された状態となる。このときの浮遊容量Csuとコンデンサ15と抵抗141,142との電気的な接続関係は図3に示すものとなる。
図3は、第1の実施形態の車両用制御装置10を車両に適用した場合の等価回路図であり、図2に示す浮遊容量Csu,Csv,Cswのそれぞれを表す浮遊容量Csとコンデンサ15と抵抗141,142とにより形成される回路を示す。図3に示す浮遊容量Csは、図2に示すスイッチング素子QPuがオンした状態では浮遊容量Csuを表し、スイッチング素子QPvがオンした状態では浮遊容量Csvを表し、スイッチング素子QPwがオンした状態では浮遊容量Cswを表す。
スイッチング素子QPuがオンしてインバータ回路13が走行用モータ5を駆動している状態では、図3に示すように、コンデンサ15と浮遊容量Cs(Csu)は、接地回路14の中性点Mを介して中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nとの間に直列接続された状態となる。具体的には、浮遊容量Cs(Csu)は、中間直流リンク回路12の正極線12Pと接地回路14の中性点Mとの間に電気的に接続され、コンデンサ15は、中性点Mを介して浮遊容量Cs(Csu)と直列接続された状態となる。この場合、中性点Mは、抵抗141と抵抗142との間の接続点であると共に、浮遊容量Csとコンデンサ15との間の接続点となる。
ここで、前述のように、接地回路14に備えられた抵抗141,142は比較的高い抵抗値を有しているので、説明の簡略化のため、抵抗141,142を無視する。この場合、負極線12Nを基準にした中性点Mの電圧は、中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nとの間の直流電圧Vdを、(1/Cn)/{(1/Cn)+(1/Cs)}により表される比率Rで分圧した電圧になる。ここで、コンデンサ15の容量Cnと浮遊容量Csの何れもゼロでなければ、比率Rは「1」よりも小さな値になる。この場合、負極線12Nを基準にした中性点Mの電圧は、直流電圧Vdに比率Rを乗じた電圧になり、直流電圧Vdよりも低い電圧になる。このことは、中性点Mを基準にしたときの中間直流リンク回路12の正極線12Pおよび負極線12Nの各電圧の絶対値は、直流電圧Vdよりも小さくなることを意味する。計算上、コンデンサ15の容量Cnを浮遊容量Csと等しくすれば、上記比率Rは「0.5」となり、負極線12Nを基準にしたときの中性点Mの電圧は直流電圧Vdの2分の1の電圧になる。
これに対し、仮にコンデンサ15を備えていないものとした場合、即ち、コンデンサ15の容量Cnをゼロとした場合、上述の(1/Cn)/{(1/Cn)+(1/Cs)}により表される比率Rは「1」になる。この場合、負極線12Nを基準にした中性点Mの電圧は直流電圧Vdに等しくなる。このことは、中性点Mを基準にしたときの中間直流リンク回路12の負極線12Nの電圧の絶対値、即ち、負極線12Nの対地電圧の絶対値は、一時的に直流電圧Vdと等しい電圧に達することを意味する。実際には、接地回路14の抵抗141,142が存在するため、負極線12Nの対地電圧の絶対値は直流電圧Vdに達しないにしても、コンデンサ15を備えない場合に比較すれば、コンデンサ15を備えた場合の負極線12Nの対地電圧の絶対値は低下することが理解される。
上述のように、コンデンサ15を備えたことにより、接地回路14の中性点Mの電圧は、コンデンサ15の容量Cnと浮遊容量Csとにより、中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nとの間の直流電圧Vdを分圧した電圧になる。このことは、正極線12Pおよび負極線12Nを基準にすれば、スイッチング素子QPuがオンした際の中性点Mの電圧変動が抑制されることを意味する。第1の実施形態では、接地回路14により、中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nの各電位は、中性点Mの電位(接地電位)を中間電位とするように安定化されるので、コンデンサ15を備えたことにより、スイッチング素子QPuがオンした際の浮遊容量Csの影響が抑制され、接地回路14による安定状態が維持される。
なお、上述の例では、スイッチング素子QPuがオンした場合を説明したが、スイッチング素子QPv,QPwがオンした場合も同様に説明される。
具体例として、直流電圧Vdを2800Vとし、抵抗141の抵抗値と抵抗142の抵抗値とが等しいものとし、コンデンサ15の容量Cnを浮遊料量Csの5倍とした場合について、負極線12Nの対地間電圧Uiを検討する。この場合、上記比率Rは1/6である。また、国際規格IEC60077−1によれば、耐電圧は、対地間電圧Uiを用いて、2×Ui+2000Vにより与えられる。この場合の対地間電圧Uiは振幅値ではなく、振幅値を21/2で除算して得られる実効値の絶対値を表している。
コンデンサ15を備えない場合、前述のように、スイッチング素子QPuがオンすると、負極線12Nを基準にした中性点Mの電圧は直流電圧Vdと一時的に概ね等しくなる。このため、抵抗142には一時的に直流電圧Vdに等しい電圧が印加される。これにより、負極線12Nの対地間電圧Ui(振幅値)は−2800Vになる。従って、この場合、国際規格IEC60077−1による耐電圧は、2×Ui(実効値)+2000V=2×|−2800V|/21/2+2000V=5960Vになる。
これに対し、コンデンサ15を備えた場合、負極線12Nの対地間電圧Ui(振幅値)は、抵抗141と抵抗142とにより分圧された電圧(−1400V)と、コンデンサ15と浮遊容量Csとにより上記比率R(=1/6)で分圧された電圧(−2800V/6)とが重畳された電圧、即ち−1870V(=−1400V−2800V/6)になる。従って、この場合、国際規格IEC60077−1による耐電圧は、2×Ui(実効値)+2000V=2×|−1870V|/21/2+2000V=4644Vになる。
上述の例から理解されるように、コンデンサ15を備えない場合、車両用制御装置10および走行用モータ5の絶縁耐圧として少なくとも5960Vの耐圧が必要となり、鉄道一般の直流1500V架線用の絶縁クラスとして規定されている5400Vを超える絶縁耐圧が必要になる。このため、浮遊容量Csの大きさによっては、車両用制御装置10を鉄道車両に適用できない場合が起こり得る。これに対し、コンデンサ15を備えた場合、車両用制御装置および走行用モータの絶縁耐圧は4644V以上であればよく、上記絶縁クラスの5400Vを満足する。このため、走行用モータ5に浮遊容量Csが存在しても、コンデンサ15を備えたことにより、車両用制御装置を鉄道車両に適用することが可能となる。
図4は、第1の実施形態の車両用制御装置10の動作波形図である。図4(A)〜(D)のそれぞれにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は電圧値を表している。ここで、図4(A)は、上述のコンデンサ15を備えない場合の負極線12Nを基準とした中性点Mの電圧波形である。図4(B)は、コンデンサ15を備えない場合の車両用制御装置10の出力部(配線Hu,Hv,Hw)の電圧波形である。図4(C)は、コンデンサ15を備えた場合の負極線12Nを基準とした中性点Mの電圧波形である。図4(D)は、コンデンサ15を備えた場合の車両用制御装置10の出力部(配線Hu,Hv,Hw)の電圧波形である。図4(A),(B)の各動作波形から理解されるように、コンデンサ15を備えない場合、中性点Mの電位の変動が大きく、車両用制御装置10から出力される電圧のピーク値が上昇している。これに対し、図4(C),(D)の各動作波形から理解されるように、コンデンサ15を備えた場合、図4(A),(B)の動作波形に比較して、中性点Mの電位の変動が抑制され、また、車両用制御装置10から出力される電圧のピーク値の上昇も抑制されている。
第1の実施形態によれば、コンデンサ15を備えたことにより、走行用モータ5の動作に伴って、走行用モータ5の浮遊容量Csu,Csv,Cswを通じて接地回路14の中性点Mに電流が流れ込んでも、中性点Mの電位の変動を小さく抑えることができる。従って、走行用モータ5として高耐圧仕様のモータを用いる必要がなくなる。また、車両用制御装置10の対地電圧の上昇を抑え、車両用制御装置10の対地絶縁耐圧を確保することが容易になる。更に、中性点Mの電位が安定するので、接地回路14に備えられた抵抗141,142の電圧降下から地絡の発生を適正に検知することも可能になる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。
図5は、第2の実施形態の車両用制御装置20を交流鉄道車両に適用した場合の構成図である。車両用制御装置20は、上述の第1の実施形態の図1に示す車両用制御装置10の構成において、電圧検出部21と、制御部22とを更に備えている。その他の車両用制御装置20の構成は、第1実施形態と同様である。
電圧検出部21は、接地回路14の中性点Mの電圧を検出するものである。電圧検出部21は、中間直流リンク回路12の負極線12Nを基準とした中性点Mの電圧、即ち、抵抗142の電圧降下を検出する。制御部22は、電圧検出部21により検出された電圧に基づき地絡の発生の有無を判定するものである。制御部22は、地絡が発生した場合、コンバータ回路11に入力される交流を遮断する。例えば、制御部22は、真空遮断器3を制御することにより、コンバータ回路11に入力される交流を遮断する。ただし、この例に限定されず、コンバータ回路11に入力される交流を遮断する手法は任意である。
次に、車両用制御装置20の動作を説明する。
コンバータ回路11、中間直流リンク回路12、インバータ回路13、接地回路14、コンデンサ15の各動作については、上述した第1の実施形態と同様である。ここでは、電圧検出部21および制御部22に着目して車両用制御装置20の動作を説明する。
電圧検出部21は、接地回路14の中性点Mの電圧を逐次検出して制御部22に出力する。制御部22は、電圧検出部21から出力される中性点Mの電圧から正極線12Pまたは負極線12Nの地絡の発生を検知する。例えば接地回路14の抵抗141の抵抗値と抵抗142の抵抗値との比(分圧比)が1:1である場合、制御部22は、中性点Mの電圧が直流電圧Vdに概ね等しければ、正極線12Pの地絡の発生を検知する。また、制御部22は、中性点Mの電圧が概ねゼロVであれば、負極線12Nの地絡の発生を検知する。
また、制御部22は、次に説明するように、電圧検出部21により検出された中性点Mの電圧波形から地絡が発生したか否かを判定することも可能である。ここで、中性点Mの電圧波形の特徴は地絡が発生した部位に応じて異なるため、制御部22は、この中性点Mの電圧波形の特徴から地絡の発生を検知することが可能である。
図6は、第2の実施形態の車両用制御装置20の動作波形図であり、中性点Mの電圧波形の一例を示す図である。図6(A)〜(C)のそれぞれにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は電圧値を表している。ここで、図6(A)は、中間直流リンク回路12の正極線12Pで地絡が発生した場合の電圧波形であり、コンバータ回路11およびインバータ回路13がスイッチング動作を開始した後の波形である。図6(B)は、中間直流リンク回路12の負極線12Nで地絡が発生した場合の電圧波形であり、コンバータ回路11およびインバータ回路13がスイッチング動作を開始した後の波形である。
図6(C)は、中間直流リンク回路12の正極線12Pで地絡が発生した場合の電圧波形であり、コンバータ回路11およびインバータ回路13がスイッチング動作を開始する前の波形である。図6(D)は、中間直流リンク回路12の負極線12Nで地絡が発生した場合の電圧波形であり、コンバータ回路11およびインバータ回路13がスイッチング動作を開始する前の波形である。
図6(E)は、車両用制御装置10の出力部の地絡、即ち走行用モータ5の巻線に接続された配線(例えば、配線Hu)で地絡が発生した場合の電圧波形である。図6(F)は、車両量制御装置10の入力部での地絡、即ち変圧器4の2次巻線の端子で地絡が発生した場合の波形であり、コンバータ回路11およびインバータ回路13がスイッチング動作を開始した後の波形である。
図6(G)は、車両量制御装置10の入力部での地絡、即ち変圧器4の2次巻線の端子で地絡が発生した場合の波形であり、コンバータ回路11およびインバータ回路13がスイッチング動作を開始する前の波形である。
なお、図6の例では、コンバータ回路11から出力される直流電圧Vdを「2800V」としている。即ち、中性点Mの接地電位を基準とした正極線12Pの電圧を「+1400V」とし、中性点Mの接地電位を基準とした負極線12Nの電圧を「−1400V」としている。
図5において、中間直流リンク回路12の正極線12Pで地絡が発生した場合、接地回路14の抵抗141の両端が電気的に短絡され、抵抗142に直流電圧Vdの大部分が印加される。このため、図6(A),(C)の例に示すように、スイッチング動作の有無によらず、中性点Mの電圧は、概ね1800V以上の値になる。また、中間直流リンク回路12の負極線12Nの地絡が発生した場合、接地回路14の抵抗142の両端が短絡され、抵抗141に直流電圧Vdの大部分が印加される。このため、図6(B),(D)の例に示すように、スイッチング動作の有無によらず、中性点Mの電圧は概ねゼロVになる。
車両用制御装置10の出力側で地絡が発生した場合、スイッチング素子QPu,QPv,QPwのスイッチング動作に伴い、スイッチング素子QPu,QPv,QPwの何れかにより抵抗141の両端が断続的に短絡される。この場合、正極線12Pで地絡が断続的に発生した状況に等しくなる。このため、図6(E)に示すように、負極線12Nを基準とした中性点Mの電圧は、概ねゼロVから概ね1800V付近までの間で繰り返し変動する。
また、車両量制御装置10の入力側で地絡が発生した場合、コンバータ回路11の出力が、接地電位を基準とした電圧波形として中性点Mに出現する。この場合、コンバータ回路11およびインバータ回路13のスイッチング動作により、図6(F)に示すように、スイッチング動作の周期に応じた繰り返し波形が中性点Mに発生する。また、車両量制御装置10の入力側で地絡が発生した場合、コンバータ回路11およびインバータ回路13がスイッチング動作していなければ、図6(G)に示すように、変圧器4からコンバータ回路11を経由して出力される交流の繰り返し波形が中性点Mに出現する。
上述のように、地絡の発生部位に応じて中性点Mの電圧波形の特徴が異なる。このような電圧波形の特徴は、次の3つの電圧波形パターンに分類される。
・電圧波形パターン1
1800V以上の電圧を維持する波形パターン(図6(A),(C))
・電圧波形パターン2
1000V以下の電圧を維持する波形パターン(図6(B),(D))
・電圧波形パターン3
1000V以下の電圧と1800V以上の電圧とを交互に繰り返す波形パターン(図6(E),(F))
ただし、図6(A)〜(G)に例示される電圧波形の特徴の分類方法は、上述の例に限定されない。
制御部22は、中性点Mの電圧波形が上述の電圧波形パターン1〜3の何れに属するかを判定することにより地絡の発生を検知すると共に、地絡の発生部位を特定することができる。
なお、前述の図4(A)に例示する電圧波形は、上述の電圧波形パターン3に属し、これから、地絡の発生部位が、車両用制御装置の入力側または出力側であることを特定することができる。コンデンサ15を備えた場合、浮遊容量Csによる中性点Mの電位の変動が抑制された状態での電圧波形を得ることができる。
上述したように、第2の実施形態によれば、コンデンサ15を備えたことにより、中性点Mの電圧に与える浮遊容量Cs(Csu,Csv,Csw)の影響を抑制することができ、浮遊容量Csによる中性点の電位の変動を抑制することができる。このため、電圧検出部21の検出結果には浮遊容量Csの影響がほとんど含まれず、電圧検出部21は、地絡に起因した中性点Mの電圧変動を精度よく検出することができる。従って、中性点Mの電圧から地絡の発生を精度よく検知することができ、地絡の誤検知を抑制する効果が得られる。しかも、浮遊容量Csの影響を考慮する必要がないので、地絡の発生の有無の判定基準となる閾値の設定が容易になる。
なお、車両用制御装置10は、例えば、電力変換装置、駆動装置、電源装置等として表現することも可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を説明する。
図7は、第3の実施形態の車両用制御装置30の構成図である。車両用制御装置30は、前述の第1の実施形態の車両用制御装置10の構成において、コンデンサ15に代えて、コンデンサ35を備えている。コンデンサ15の定格電圧は、変圧器4からコンバータ回路11に入力される交流の実効電圧に21/2(2の平方根)を乗じて得られる値、即ち、コンバータ回路11に入力される交流の振幅値に相当する電圧に設定されている。ただし、浮遊容量Csによる中性点Mの電位の変動を抑制することができことを限度に、コンデンサ35の定格電圧を、コンバータ回路11に入力される交流の実効電圧に21/2を乗じて得られる値以上に設定してもよい。
図7の例では、説明の便宜上、コンバータ回路11は、ダイオード111,112,113,114を備えたフルブリッジ整流回路として構成されている。ただし、前述したように、コンバータ回路11の回路形式は任意である。図7の例では、図1のインバータ回路13は省略されているが、コンデンサ35の定格電圧を除けば、車両用制御装置30は、第1の実施形態の車両用制御装置10と同様に構成される。
なお、第2の実施形態の車両用制御装置20の構成において、コンデンサ15に代えてコンデンサ35を備えたものとして車両用制御装置30を構成してもよい。
車両用制御装置30の動作を、コンデンサ35に着目して説明する。
変圧器4の2次側とコンバータ11の入力部との間で地絡が発生し、変圧器4の2次巻線の一端と接地との間に地絡経路Bが形成されると、図7に示すように、変圧器4の2次巻線の出力電流が地絡電流Ibとなって地絡経路Bを経由し、車両の車体(接地)を通じてコンデンサ35に流れ込む。このとき、抵抗142の抵抗値は高い値に設定されているので、地絡電流Ibの大部分は、コンデンサ35に変位電流となって流れ込む。そして、そして、地絡電流Ibは、コンデンサ35からコンバータ回路11を構成するダイオード114を通じて変圧器4の2次巻線の他端に流れ込む。
このように地絡電流Ibが発生すると、コンデンサ35には、変圧器4の2次巻線から出力される電圧がそのまま印加される。この場合、コンデンサ35に印加される最大電圧は、変圧器4の2次巻線から出力される交流電圧の最大実効値に21/2を乗じた電圧になる。しかしながら、第3の実施形態では、コンデンサ35の定格電圧は、変圧器4からコンバータ回路11に出力される交流の実効電圧に21/2を乗じて得られる値に設定されている。このため、変圧器4の2次側で地絡が発生しても、この地絡によりコンデンサ35に印加される電圧がコンデンサ35の定格電圧を超えることはない。
従って、第3の実施形態によれば、車両用制御装置30の入力側で地絡が発生した場合に、変圧器4から出力される交流によるコンデンサ35のダメージを防止することができる。第3の実施形態のその他の効果は、第1の実施形態と同様である。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態を説明する。
図8は、第4の実施形態の車両用制御装置40を交流鉄道車両に適用した場合の構成図である。第4の実施形態よる車両用制御装置40は、第1の実施形態の図1に示す車両用制御装置10の構成において、コンデンサ15に代えて、正極線12Pと中性点Mとの間に接続されたコンデンサ45を備えている。コンデンサ45は接地回路14の抵抗141と並列接続されている。コンデンサ45の容量Cpは、例えば浮遊容量Cs(Csu,Csv,Csw)の各値の5倍の容量であるが、この例に限定されない。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
車両用制御装置40の動作を、コンデンサ45に着目して説明する。
前述の第1の実施形態では、インバータ回路13のスイッチング素子QPu,QPv,QPwの何れかがオンしたときの中性点Mの電位変動を抑制したが、第2の実施形態では、インバータ回路13のスイッチング素子QNu,QNv,QNwがオンしたときの浮遊容量Csu,Csv,Cswによる中性点Mの電位変動を抑制する。
図9は、第4の実施形態の車両用制御装置40を車両に適用した場合の等価回路図であり、図8に示す浮遊容量Csu,Csv,Cswのそれぞれを表す浮遊容量Csとコンデンサ45と抵抗141,142とにより形成される電気回路を示す。第4実施形態では、図9に示す浮遊容量Csは、図8に示すスイッチング素子QNuがオンした状態では浮遊容量Csuを表し、スイッチング素子QNvがオンした状態では浮遊容量Csvを表し、スイッチング素子QNwがオンした状態では浮遊容量Cswを表す。
図8において、例えばスイッチング素子QNuがオンしてインバータ回路13が走行用モータ5を駆動している状態では、図9に示すように、コンデンサ45と浮遊容量Cs(Csu)は、接地回路14の中性点Mを介して中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nとの間に直列接続された状態となる。具体的には、浮遊容量Cs(Csu)は、中間直流リンク回路12の負極線12Nと接地回路14の中性点Mとの間に電気的に接続され、コンデンサ45は、中性点Mを介して浮遊容量Cs(Csu)と直列接続された状態となる。この場合、中性点Mは、抵抗141と抵抗142との間の接続点であると共に、浮遊容量Csとコンデンサ45との間の接続点となる。
第4の実施形態でも、第1の実施形態と同様に抵抗141,142を無視すれば、負極線12Nを基準にした中性点Mの電圧は、中間直流リンク回路12の正極線12Pと負極線12Nとの間の直流電圧Vdを、(1/Cs)/{(1/Cp)+(1/Cs)}により表される比率RBで分圧した電圧になる。ここで、コンデンサ45の容量Cpおよび浮遊容量Csの何れもゼロでなければ、比率RBは「1」よりも小さな値になる。この場合、負極線12Nを基準にした中性点Mの電圧は、直流電圧Vdに比率RBを乗じた電圧になり、直流電圧Vdよりも低い電圧になる。このため、第1の実施形態と同様に、浮遊容量Csu,Csv,Cswの影響が抑制され、中性点Mの電位の変動を抑制することができる。その他は、第1の実施形態と同様である。
従って、第4の実施形態によれば、インバータ回路13のスイッチング素子QNu,QNv,QNwがオンしたとき中性点Mの電位の変動を抑制することができる。その他、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
前述した第1の実施形態と第4の実施形態とを組み合わせてもよい。即ち、例えば図8に示す第4の実施形態の車両用制御装置40の構成において、図1に示す第1の実施形態のコンデンサ15を更に備えてもよい。この場合、インバータ回路13のスイッチング素子QPu,QPv,QPwがオンしたときに浮遊容量Csu,Csv,Cswが中性点Mの電位に与える影響と、スイッチング素子QNu,QNv,QNwがオンしたときに浮遊容量Csu,Csv,Cswが中性点Mの電位に与える影響の双方を考慮して、中性点Mの電位変動が抑制されるように、コンデンサ15およびコンデンサ45の各容量を定めればよい。
前述した第1の実施形態と第4の実施形態との組み合わせによれば、インバータ回路13のスイッチング素子QPu,QPv,QPwがオンしたときの中性点Mの電位の変動と、スイッチング素子QNu,QNv,QNwがオンしたとき中性点Mの電位の変動の両方を抑制することができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の車両用制御装置によれば、接地回路14の中性点Mと中間直流リンク回路12の正極線12Pまたは負極線12Nとの間にコンデンサを持つことにより、接地回路の中性点の電位の変動を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,20,30,40…車両用制御装置
11…コンバータ回路
12…中間直流リンク回路
12P…正極線
12N…負極線
13…インバータ回路
14…接地回路
15,35,45…コンデンサ
21…電圧検出部
22…制御部
141,142…抵抗

Claims (6)

  1. 架線を通じて車両に供給された交流が入力され、前記交流を直流に変換して出力するコンバータ回路と、
    前記コンバータ回路から出力された直流を所望の交流に変換して前記車両に搭載された負荷装置に供給するインバータ回路と、
    前記コンバータ回路と前記インバータ回路との間に接続され、前記コンバータ回路から出力された直流を前記インバータ回路に伝送する中間直流リンク回路と、
    前記中間直流リンク回路の高電位と低電位との間の中性点を接地する接地回路と、
    前記中間直流リンク回路の高電位または低電位の何れかと前記中性点との間に接続されたコンデンサと、
    を備えた車両用制御装置。
  2. 前記中性点の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部により検出された電圧に基づき地絡の発生の有無を判定し、地絡が発生した場合、前記コンバータ回路に入力される交流を遮断する制御部と、
    を更に備えた、請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記コンデンサの定格電圧は、
    前記コンバータ回路に入力される交流の実効値に2の平方根を乗じて得られる値以上である、請求項1または2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記コンデンサは、
    前記インバータ回路が前記負荷装置を駆動している状態で前記負荷装置の浮遊容量と電気的に直列接続される、請求項1から3の何れか1項に記載の車両用制御装置。
  5. 前記コンデンサの容量は、
    前記浮遊容量の5倍以上に設定された、請求項4に記載の車両用制御装置。
  6. 前記接地回路は、
    前記中間直流リンク回路の高電位と低電位との間に直列接続された二つの抵抗を有し、前記二つの抵抗間の接続点を前記中性点として接地する、請求項1から5の何れか1項に記載の車両用制御装置。
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