JP2015122635A - 増幅回路 - Google Patents

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Kenji Kobayashi
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佳隆 村坂
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Chiko Maeda
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Abstract

【課題】温度の影響を補正して所定の帰還抵抗値を有し、消費電力の小さい増幅回路を提供する。
【解決手段】増幅回路10は、反転入力端子と、非反転入力端子と、出力端子を有する演算増幅器11と、反転入力端子にドレイン端子が接続され、出力端子にソース端子が接続された電界効果トランジスタ12と、電界効果トランジスタ12との温度差が10℃以下の位置に配置され、温度変化に対して線形に変化する電圧又は電流を出力する温度検出部14を有し、温度検出部14が出力する電流又は電圧に基づいて、電界効果トランジスタ12のゲート電圧としきい値電圧との差が所定の値になるように、電界効果トランジスタ12のゲート端子に対して、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する抵抗補正部15と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、増幅回路に関する。
従来、センサ等の被増幅回路からの微小信号を増幅して出力する増幅回路が用いられている。
例えば、加速度を検出する微小電気機械センサ、又はエネルギー粒子を検出する光半導体センサが、航空宇宙の分野で用いられている。また、脳波等を検出する微小電気機械センサが医療の分野で用いられている。
微小電気機械センサは、例えば、容量変化に伴う電荷量の変化を出力する。また、光半導体センサは、例えば、光エネルギーを電気エネルギーに変換した電流を出力する。
このようなセンサの出力信号の大きさは非常に小さく、また、センサの出力インピーダンスが非常に高いので、低い出力インピーダンスを有する増幅回路を用いてセンサの出力信号を増幅することが行われている。
そのため、増幅回路に対して、非常に低い、低雑音の入力換算雑音特性が求められる。一般に、増幅回路の入力換算雑音は、初段トランジスタの入力換算雑音と、利得等を決定する帰還抵抗による雑音により決定される。
帰還抵抗の雑音電流の大きさは、(4kT/R)1/2で表される。ここで、kはボルツマン定数であり、Tは温度であり、Rは帰還抵抗値である。
帰還抵抗の雑音電流を低減するためには、帰還抵抗値Rを数Gオームから数Tオームにすることが求められる場合がある。
図1は、従来例の増幅回路を示す図である。
図1に示す増幅回路の構成は、例えば、非特許文献1に開示されている。
図1に示す増幅回路110は、被増幅回路120から入力した信号を増幅する。被増幅回路120は、微小電気機械である可変容量センサ121と、可変容量センサ121に所定の電圧を印加する定電圧源122を有する。増幅回路110は、可変容量センサ121が出力する電荷変化信号を入力して、増幅された電圧信号を出力する。
増幅回路110は、反転入力端子111aと、非反転入力端子111bと、出力端子111cを有する演算増幅器111と、帰還容量としてのコンデンサ113と、帰還抵抗としての電界効果トランジスタ112を有する。コンデンサ113は、出力端子111cと反転入力端子111aとの間に配置され、電荷を検出するために用いられる。電界効果トランジスタ112のソース端子は、出力端子111cと接続され、電界効果トランジスタ112のドレイン端子は、反転入力端子111aと接続される。電界効果トランジスタ112のドレイン・ソース間抵抗は、演算増幅器111の入力電位を決定するためのバイアス抵抗として用いられる。
雑音電流を低減するためには、電界効果トランジスタ112の帰還抵抗値を、1Gオーム以上にすることが好ましい。
そこで、増幅回路110は、電界効果トランジスタ112のゲート端子に対して、パルス状の信号を周期的に印加している。具体的には、増幅回路110は、50回に1回の周期で電界効果トランジスタ112をオン状態にする信号を発生する制御部130を有する。このようにして、電界効果トランジスタ112の平均的なドレイン・ソース間抵抗値を2.5Gオームまで高めることが提案されている。
通常の抵抗素子を用いて1Gオーム以上の抵抗値を有する抵抗素子を形成すると、抵抗素子の寸法が大きくなり、増幅回路を集積化することは一般に困難である。そこで、帰還抵抗として電界効果トランジスタを用いることにより、増幅回路を集積化することを可能にしている。また、電界効果トランジスタのオン抵抗は、温度変化による影響が小さい。
図2は、従来例の他の増幅回路を示す図である。
図2に示す増幅回路の構成は、例えば、非特許文献2に開示されている。
非特許文献2は、100から1000個の脳神経細胞の神経信号電圧を検出する増幅回路を開示している。微小電気機械センサを用いて、検出した神経信号を差動電圧信号に変換し、この差動電圧信号が増幅回路に入力される。
図2に示す増幅回路210は、被増幅回路220から入力した信号を増幅する。被増幅回路220は、差動電圧信号を出力する微小電気機械センサ221を有する。増幅回路210は、100から1000の入力チャネルを有する集積回路として形成される。ここで、図2は、説明を簡単にするため1チャネルの被増幅回路220を示している。被増幅回路220の出力信号は、コンデンサ222を介して、増幅回路210に入力される。
増幅回路210の利得は、C/Cで表される。ここで、Cは、コンデンサ222の入力容量値であり、Cは、コンデンサ113の帰還容量値である。
図2に示す増幅回路では、神経信号電圧を検出する利得が40dBであり、入力容量は、集積回路の寸法及びチャネル数により20pFに制限されるので、帰還容量は200fFとなる。
増幅回路210の低域遮断周波数は、1/(2πCR)で表される。ここで、Rは、電界効果トランジスタ112の帰還抵抗値である。
図2に示す増幅回路では、低域遮断周波数が約25mHzであるので、帰還抵抗値Rは、約30Tオームという大きさになる。
増幅回路210では、電界効果トランジスタ112のドレイン端子とゲート端子を短絡させて、ゲート端子にしきい値電圧以下の電圧を印加することにより、オフ状態のドレイン・ソース間抵抗を帰還抵抗として用いることにより、約30Tオームの値を得ている。
John A. Green,et al.,"Single−Chip Surface Micromachined Integrated Gyroscope With 50°/h Allan Deviation",IEEE Journal of Solid−State Circuits,vol.37, No.12,December 2002,p1860−1866 Reid R. Harrson,et al.,"A Low−Power Low−Noise CMOS Amplifier for Neural Recording Applications",IEEE Journal of Solid−State Circuits,vol.38,No.6,June 2003,p958−965
上述した図1に示す増幅回路は、電界効果トランジスタのゲート端子に信号を供給する制御部を設ける必要がある。また、ゲート端子に供給する信号は、高周波数の信号なので、制御部が消費する電力は大きい。
また、図2に示す増幅回路では、オフ状態のドレイン・ソース間抵抗を帰還抵抗として用いているが、このオフ状態のドレイン・ソース間抵抗は、温度の影響を受けて変化するので、帰還抵抗値が温度によって大きく変動する問題がある。
本明細書では、温度の影響を補正して所定の帰還抵抗値を有し、消費電力の小さい増幅回路を提供することを課題とする。
本明細書に開示する増幅回路によれば、反転入力端子と、非反転入力端子と、出力端子を有する演算増幅器と、上記反転入力端子にドレイン端子が接続され、上記出力端子にソース端子が接続された第1電界効果トランジスタと、上記第1電界効果トランジスタとの温度差が10℃以下の位置に配置され、温度変化に対して線形に変化する電圧又は電流を出力する温度検出部を有し、上記温度検出部が出力する電流又は電圧に基づいて、上記第1電界効果トランジスタのドレイン・ソース間抵抗が所定の値になるように、上記第1電界効果トランジスタのゲート端子に対して、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する抵抗補正部と、を備える。
また、本明細書に開示する増幅回路によれば、反転入力端子と、非反転入力端子と、出力端子を有する演算増幅器と、上記反転入力端子にドレイン端子が接続され、上記出力端子にソース端子が接続された第1電界効果トランジスタと、上記第1電界効果トランジスタとの温度差が10℃以下の位置に配置され、温度変化に対して線形に変化する電圧又は電流を出力する温度検出部を有し、上記温度検出部が出力する電流又は電圧に基づいて、上記第1電界効果トランジスタのゲート電圧としきい値電圧との差が所定の値になるように、上記第1電界効果トランジスタのゲート端子に対して、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する抵抗補正部と、を備える。
上述した本明細書に開示する増幅回路によれば、温度の影響を補正して所定の帰還抵抗値を有し、消費電力が小さい。
従来例の増幅回路を示す図である。 従来例の他の増幅回路を示す図である。 本明細書に開示する増幅回路の第1実施形態を示す図である。 電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電流とゲート・ソース間電圧との関係を示す図である。 電界効果トランジスタのドレイン・ソース間抵抗値とゲート・ソース間電圧との関係を示す図である。 電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電流とドレイン・ソース間電圧との関係を示す図である。 温度検出部を示す図である。 他の温度検出部を示す図である。 本明細書に開示する増幅回路の第2実施形態を示す図である。 本明細書に開示する増幅回路の第3実施形態を示す図である。 本明細書に開示する増幅回路の他の実施形態を示す図である。 本明細書に開示する増幅回路の更に他の実施形態の要部を示す図である。
以下、本明細書で開示する配線の好ましい増幅回路態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図3は、本明細書に開示する増幅回路の第1実施形態を示す図である。
本実施形態の増幅回路10は、被増幅回路20から入力した信号を増幅して出力する。
被増幅回路20は、微小電気機械である可変容量センサ21と、可変容量センサ21に所定の電圧を印加する定電圧源22を有する。可変容量センサ21としては、例えば、加速度計又はジャイロスコープ等を用いることができる。外力を受けた可変容量センサ21の容量が変化すると、可変容量センサ21に蓄えられる電荷量が変化する。増幅回路10は、可変容量センサ21が出力する電荷変化信号を入力して、増幅された電圧信号を出力する。
増幅回路10は、反転入力端子11aと、非反転入力端子11bと、出力端子11cを有する演算増幅器11と、帰還容量としてのコンデンサ13と、帰還抵抗としての電界効果トランジスタ12を備える。被増幅回路20の出力信号は、反転入力端子11aに入力されて、演算増幅器11の出力信号は出力端子11cから出力される。非反転入力端子11bは接地される。本実施形態の電界効果トランジスタ12は、Pチャネルであるが、Nチャネルであっても良い。
コンデンサ13は、出力端子11cと反転入力端子11aとの間に配置され、電荷を検出するために用いられる。電界効果トランジスタ12のソース端子は、出力端子11cと接続され、電界効果トランジスタ12のドレイン端子は、反転入力端子11aと接続される。電界効果トランジスタ12のドレイン・ソース間抵抗は、演算増幅器11の入力電位を決定するためのバイアス抵抗として用いられる。
次に、増幅回路10の基本的な動作を以下に説明する。
定電圧源22の電圧をVとして、可変容量センサ21の容量がΔC変化すると、可変容量センサ21に蓄えられる電荷量は、ΔQ=ΔC×Vだけ変化する。コンデンサ13の容量をCfとすると、可変容量センサ21の容量がΔC変化することにより、コンデンサ13の端子間の電位差の変化ΔVfは、ΔVf=ΔQ/Cf=ΔC×V/Cfとなる。
演算増幅器11の非反転入力端子11bは接地されており、非反転入力端子11bと反転入力端子11aとは仮想短絡しているので、反転入力端子11aの電位もゼロとなるため、出力端子11cの電圧は、ΔC×V/Cfとなる。このようにして、可変容量センサ21の容量変化ΔCが、演算増幅器11の出力電圧として取り出される。
ここで、演算増幅器11の反転入力端子11aが直流的に開放されていると、リーク電流の流入によってコンデンサ13が充電されるので、演算増幅器11の出力電圧が変動する。そこで、帰還抵抗としての電界効果トランジスタ12を、出力端子11cと反転入力端子11aとの間に配置して、直流分をバイアスしている。具体的には、電界効果トランジスタ12のドレイン・ソース間抵抗が、帰還抵抗として用いられる。なお、電界効果トランジスタ12によりバイアスされる直流分には、低い周波数の交流成分も含まれる。可変容量センサ21の容量変化の周期は、例えば、数kHzの大きさであり、この周波数以上の交流成分は、可変容量センサ21を通って帰還される。
可変容量センサ21の出力信号のレベルは非常に小さく、また、可変容量センサ21の出力インピーダンスが非常に高い。そのため、増幅回路10は、非常に低い、低雑音の入力換算雑音電流特性が求められる。そこで、増幅回路10では、帰還抵抗値を大きくすることにより、低雑音の入力換算雑音特性を実現している。増幅回路10は、可変容量センサ21の電荷変化信号を増幅するので、帰還抵抗値が高いと帰還抵抗を流れる電流は少なくなるので、雑音電流を低減できる。
また、増幅回路10は、集積回路として形成されることが好ましい。
そこで、本実施形態では、帰還抵抗として電界効果トランジスタのオフ状態のドレイン・ソース間抵抗を用いていることにより、増幅回路10の集積化を可能にしている。
以下、電界効果トランジスタのオフ状態のドレイン・ソース間抵抗について、説明する。
図4は、電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電流とゲート・ソース間電圧との関係を示す図である。図5は、電界効果トランジスタのドレイン・ソース間抵抗値とゲート・ソース間電圧との関係を示す図である。
図4に示すように、ドレイン・ソース間電圧VDSが一定の下では、しきい値電圧VTHよりも低いゲート・ソース間電圧VGSが印加された状態では、電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電流IDSは非常に小さい。
これは、図5に示すように、電界効果トランジスタのオフ状態の抵抗(以下、オフ抵抗ともいう)であるドレイン・ソース間抵抗RDSが、数十Mオーム〜数百Gオームの大きさを有するためである。
増幅回路10では、このオフ状態のドレイン・ソース間抵抗RDSを、帰還抵抗として用いることにより、非常に低い、低雑音の入力換算雑音特性を実現している。
このオフ状態のドレイン・ソース間抵抗RDSは、ゲート・ソース間電圧VGSとしきい値電圧VTHとの差(VGS−VTH)の指数関数の逆数に比例して変化する。
ここで、電界効果トランジスタのしきい値電圧VTHは温度に対して線形に変化する。温度が高くなると、しきい値電圧VTHは減少し、温度が低くなると、しきい値電圧VTHは増加する。このように、温度変化によりしきい値電圧VTHが変化すると、ゲート・ソース間電圧VGSとしきい値電圧VTHとの差(VGS−VTH)の逆数が変化するので、ドレイン・ソース間抵抗RDSが指数関数的に変化する。
そこで、増幅回路10では、温度変化によるドレイン・ソース間抵抗RDSの変動を補正する抵抗補正部15(図3参照)を有する。
図5に示すように、ゲート・ソース間電圧VGSが一定の場合、しきい値電圧VTHが変化することにより、温度が高くなると、ドレイン・ソース間抵抗RDSは低くなり、一方、温度が低くなると、ドレイン・ソース間抵抗RDSは高くなる。
そこで、抵抗補正部15は、ゲート・ソース間電圧VGSとしきい値電圧VTHとの差(VGS−VTH)が一定になるように、電界効果トランジスタ12のゲート端子に対して、しきい値電圧以下のゲート電圧Vを印加して、電界効果トランジスタ12のドレイン・ソース間抵抗RDSが所定の値になるように制御する。図5に示す例では、ドレイン・ソース間抵抗RDSが5Gオームになるように、ゲート電圧を制御することを示している。
図6は、電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電流とドレイン・ソース間電圧との関係を示す図である。
オフ状態の電界効果トランジスタでは、ドレイン・ソース間電流IDSとドレイン・ソース間電圧VDSとの間には比例関係があり、比例係数がドレイン・ソース間抵抗RDSとなる。
演算増幅器11の反転入力端子11a及び被増幅回路20の入力抵抗は非常に大きいので、電界効果トランジスタ12のドレイン・ソース間電圧VDSは、実質的にゼロとなり、ドレイン・ソース間電圧VDSは、しきい値電圧よりも低い値となっている。このように、電界効果トランジスタ12のドレイン・ソース間電圧VDSは低い値なので、増幅回路10の動作は、ドレイン・ソース間電流IDSとドレイン・ソース間電圧VDSとが線形な関係を有する領域で行われる。
そして、増幅回路10に求められる帰還抵抗値は、このドレイン・ソース間電流IDSとドレイン・ソース間電圧VDSとの比により決定される。
次に、抵抗補正部15について、以下に更に説明する。
抵抗補正部15は、電界効果トランジスタ12との温度差が10℃以下の位置に配置され、温度変化に対して線形に変化する電圧又は電流を出力する温度検出部14を有する。抵抗補正部15は、温度検出部14が出力する電流又は電圧に基づいて、電界効果トランジスタ12のドレイン・ソース間抵抗が所定の値になるように、電界効果トランジスタ12のゲート端子に対して、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する。
図7は、温度検出部を示す図である。
図7に示す温度検出部14は、PN接合ダイオード14aと、PN接合ダイオード14aのカソードに接続する定電流源14bを有する。また、抵抗補正部15は、PN接合ダイオード14aのアノードに接続する定電圧源35(図3参照)を有する。PN接合ダイオード14aは、電圧が順方向に印加されることにより、温度変化に対して線形に変化する電圧を出力するが、PN接合ダイオード14aを動作させるためには電流が流れている必要がある。定電流源14bは、PN接合ダイオード14aに電流を流させて動作させる機能を有する。
図8は、他の温度検出部を示す図である。
図8に示す温度検出部14は、ドレイン端子とゲート端子とが短絡された電界効果トランジスタ14cと、電界効果トランジスタ14cのドレイン端子に接続する定電流源14dを有する。また、抵抗補正部15は、電界効果トランジスタ14cのソース端子に接続する定電圧源35(図3参照)を有する。ドレイン端子とゲート端子とが短絡された電界効果トランジスタ14cは、実質的には、図7に示すPN接合ダイオード14aと同様の動作を行う。ただし、電界効果トランジスタは、ドレイン・ソース間電流の大きさにより、温度変化によってしきい値電圧が変化する向きが異なるので、定電流源14dが生成する電流の大きさによって、温度変化によりしきい値電圧が変化する向きを制御している。本実施形態では、電界効果トランジスタ14cの温度変化によってしきい値電圧が変化する向きを、電界効果トランジスタ12と一致させている。なお、PN接合ダイオードは、電流の大きさによって、温度変化によるしきい値電圧の変化の向きは変化しない。
図7及び図8に示す例では、温度検出部は、温度変化に対して線形に変化する電圧を出力するが、温度検出部は、温度変化に対して線形に変化する電流を出力しても良い。
抵抗補正部15は、温度検出部14が出力する電流又は電圧に基づいて、温度検出部14の温度を求め、求めた温度に基づいて、電界効果トランジスタ12のゲート端子に印加するゲート電圧を決定する。
具体的には、図3に示すように、抵抗補正部15は、温度検出部14が出力する電流又は電圧のアナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ33と、演算部31と、記憶部32と、演算部31が出力するゲート電圧のデジタル信号をアナログ信号に変換するDAコンバータ34を有する。
記憶部32は、温度検出部14が出力する電流又は電圧と温度検出部14の温度との関係、及び温度検出部14の温度と電界効果トランジスタ12のゲート端子に印加するゲート電圧との関係を記憶する。
温度検出部14が出力する電流又は電圧と温度検出部14の温度との関係は、温度と、温度検出部14が出力する電流又は電圧との関係を事前に測定して、記憶部32に記憶される。温度検出部14の温度と電界効果トランジスタ12のゲート端子に印加するゲート電圧との関係は、各温度において、電界効果トランジスタ12のゲート・ソース間電圧VGSとしきい値電圧VTHとの差(VGS−VTH)が所定の値になるゲート電圧が決定されて、記憶部32に記憶される。
演算部31は、記憶部32が記憶する温度検出部14が出力する電流又は電圧と温度検出部14の温度との関係を参照して、温度検出部14が出力する電流又は電圧に基づいて、温度検出部14の温度を求める。また、演算部31は、記憶部32が記憶する温度検出部14の温度と電界効果トランジスタ12のゲート端子に印加するゲート電圧との関係を参照して、求めた温度に基づいて、電界効果トランジスタ12のゲート端子に印加するゲート電圧を決定する。
上抵抗補正部15は、温度検出部14の温度が、電界効果トランジスタ12の温度と同じであると仮定して、電界効果トランジスタ12に印加するゲート電圧を決定する。従って、温度検出部14の温度と、電界効果トランジスタ12の温度との差は近いことが好ましい。
この観点から、温度検出部14と電界効果トランジスタとの温度差は、好ましくは5℃以下、より好ましくは1℃以下、更に好ましくは0.5℃以下、より更に好ましくは0.1℃以下である。
上述した本実施形態の増幅回路10によれば、抵抗補正部15が温度の影響を補正して、帰還抵抗である電界効果トランジスタ12のドレイン・ソース間抵抗が所定の値になるように制御される。
抵抗補正部15は、温度検出部14の温度変化に対応して、電界効果トランジスタ12のゲート端子に印加するゲート電圧を生成するが、温度検出部14の温度は、例えば秒単位の間隔で変化するので、抵抗補正部15の動作に伴う消費電力は小さい。
また、本実施形態では、温度検出部14が、PN接合ダイオード又は電界効果トランジスタを用いて形成されるので、そのような温度検出部14を有する抵抗補正部15を備えた増幅回路10を、一つの集積回路として形成することができる。
次に、上述した増幅回路の第2及び第3実施形態を、図9及び図10を参照しながら、以下に説明する。第2及び第3実施形態について特に説明しない点については、上述の第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
図9は、本明細書に開示する増幅回路の第2実施形態を示す図である。
本実施形態の増幅回路10の抵抗補正部15は、上述した第1実施形態と同様に、温度検出部14が出力する電流に基づいて、温度検出部14の温度を求め、求めた温度に基づいて、電界効果トランジスタ12のゲート端子に印加するゲート電圧を決定する。
また、抵抗補正部15は、温度検出部14に接続する定電圧源46を有する。
抵抗補正部15は、複数の抵抗素子が接続端子42aを介して直列に接続され、接続端子42aからタップ42bを介して所定の電圧が取り出される抵抗ストリング42を有する。また、抵抗補正部15は、電界効果トランジスタ12のゲート端子に接続する出力端子44と、タップ42bを介して出力端子44と何れかの接続端子42aとを接続する選択スイッチ43と、選択スイッチ43を制御する制御部41を有する。
抵抗ストリング42の第1端子42cには、温度検出部14が出力する電流が入力され、抵抗ストリング42の第2端子42dは接地される。
制御部41は、温度検出部14の出力電圧と温度との間の比例係数、及び電界効果トランジスタ12のしきい値電圧と温度との間の比例係数に基づいて、選択スイッチ43を制御する。
例えば、温度検出部14の出力電圧と温度との間の比例係数が10mV/℃であり、電界効果トランジスタ12のしきい値電圧と温度との間の比例係数が5mV/℃であるとする。この場合には、温度検出部14の出力電圧の変動に対して、電界効果トランジスタ12のゲート端子に印加するゲート電圧を、温度検出部14の出力電圧の変動量の半分だけ変化させる接続端子42aが選択されて、選択された接続端子42aと出力端子44とを接続するように選択スイッチ43が制御される。
実際には、温度検出部14の出力電圧と温度との間の比例関係、及び電界効果トランジスタ12のしきい値電圧と温度との間の比例関係を事前に調べて、選択すべき接続端子42aは決定されており、制御部41には、選択すべき接続端子42aが記憶されている。増幅回路10の動作中、制御部41は、選択された接続端子42aが、出力端子44と接続するように選択スイッチ43を制御する。
抵抗ストリング42はオフセット抵抗を有するので、抵抗補正部15には、このオフセット抵抗を調整するための電圧可変の定電圧源47が配置される。
出力端子44から出力された電圧と、定電圧源47から出力された電圧は、電圧加算器45で積算される。ここで、積算された電圧は、電界効果トランジスタ12のしきい値電圧以下になるように、定電圧源46、温度検出部14の出力電圧、抵抗ストリング42、定電圧源47等は設定される。そして、電圧加算器45から出力される積算された電圧が、電界効果トランジスタ12のゲート端子に対して印加される。
上述した本実施形態の増幅回路によれば、上述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
次に、本明細書に開示する第3実施形態の増幅回路を、以下に説明する。
図10は、本明細書に開示する増幅回路の第3実施形態を示す図である。
本実施形態の増幅回路10では、抵抗補正部15の温度検出部は、電界効果トランジスタ14eである。抵抗補正部15は、電界効果トランジスタ14eのソース端子に接続する定電圧源53を有する。
電界効果トランジスタ12及び電界効果トランジスタ14eは、温度変化に対して線形に変化するしきい値電圧の同一の関係を有する。即ち、同じ温度変化を受けた電界効果トランジスタ12及び電界効果トランジスタ14eは、しきい値電圧が同じ量だけ、同じ方向に変化する。
本明細書では、電界効果トランジスタ12及び電界効果トランジスタ14eが、温度変化に対して線形に変化するしきい値電圧の同一の関係を有することは、電界効果トランジスタ12のしきい値変化量に対して、電界効果トランジスタ14eのしきい値変化量が、50%以内、好ましくは5%以内、更に好ましくは0.5%以内の範囲内にあることを意味する。
抵抗補正部15は、電界効果トランジスタ14eのドレイン・ソース間電圧とドレイン・ソース間電流との比が一定になるように、電界効果トランジスタ12のゲート端子、及び、電界効果トランジスタ14eのゲート端子に対して、電界効果トランジスタ14eのしきい値以下の同じゲート電圧を印加する。電界効果トランジスタ12のしきい値電圧は、電界効果トランジスタ14eと同じでなくても良いが、同じであることが、回路を設計することが容易になる観点から好ましい。
抵抗補正部15は、反転入力端子51aと、非反転入力端子51bと、出力端子51cを有する演算増幅器51と、演算増幅器51の反転入力端子51aに接続する定電圧源54を有する。
また、抵抗補正部15は、第1端子52aが電界効果トランジスタ14eのドレイン端子及び演算増幅器51の非反転入力端子51bと接続し、第2端子52bが接地する抵抗素子52を有する。
抵抗素子52は、温度による抵抗値の変動が少ないことが、電界効果トランジスタ14eのゲート電圧の制御精度を高める観点から好ましい。また、抵抗素子52の抵抗値は、電界効果トランジスタ14eのオフ状態のドレイン・ソース間抵抗RDSと近い値であることが、抵抗補正部15の設計を容易にする観点から好ましい。
演算増幅器51の出力端子51cは、電界効果トランジスタ12のゲート端子、及び、電界効果トランジスタ14eのゲート端子と接続する。
本実施形態では、定電圧源53が出力する電圧2Vは、定電圧源54が出力する電圧Vの2倍である。
抵抗素子52の抵抗値をRcとすると、電界効果トランジスタ14eのドレイン・ソース間電圧VDSは、VDS=2V−Rc・IDSとなる。ここで、IDSは、電界効果トランジスタ14eのドレイン・ソース間電流である。
演算増幅器51の反転入力端子51a及び非反転入力端子51bは、仮想短絡しているので、実質的に同電位であるため、Rc・IDS=Vである。従って、電界効果トランジスタ14eのドレイン・ソース間電圧VDSは、VDS=2V−Rc・IDS=Vとなり、制御された状態では、定電圧源54が出力する電圧Vと同じになる。
演算増幅器51の反転入力端子51a及び非反転入力端子51bの電位の差が生じると、演算増幅器51は、反転入力端子51a及び非反転入力端子51bの電位の差を低減するような出力電圧を、出力端子51cから電界効果トランジスタ14eのゲート端子に出力するので、電界効果トランジスタ14eのドレイン・ソース間電圧とドレイン・ソース間電流との比が一定になるように制御される。
ここで、演算増幅器51の出力端子51cから出力される電圧は、電界効果トランジスタ14e及び電界効果トランジスタ12のしきい値電圧以下の値になるように調節される。
このようにして、電界効果トランジスタ14eは、温度が変化しても、ドレイン・ソース間電流とドレイン・ソース間電圧との比、即ち、オフ状態のドレイン・ソース間抵抗RDSが一定になるように制御される。従って、電界効果トランジスタ14eは、ゲート電圧Vとしきい値電圧VTHとの差(V−VTH)が一定になるように制御される。
一方、帰還抵抗である電界効果トランジスタ12にも、電界効果トランジスタ14eと同じゲート電圧が供給されるので、ゲート電圧Vとしきい値電圧VTHとの差(V−VTH)が一定になるように制御される。従って、電界効果トランジスタ12は、温度が変化しても、オフ状態のドレイン・ソース間抵抗RDSが一定になるように制御される。結果として、電界効果トランジスタ12も、そのドレイン・ソース間電圧とドレイン・ソース間電流との比が一定になるように制御される。
上述した本実施形態の増幅回路によれば、上述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
本発明では、上述した実施形態の増幅回路は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
例えば、温度検出部14及び抵抗補正部15の具体的な構成は、上述した実施形態には限定されない。
また、上述したように、電界効果トランジスタのオフ状態のドレイン・ソース間抵抗RDSは、ゲート・ソース間電圧VGSとしきい値電圧VTHとの差(VGS−VTH)の指数関数の逆数に比例して変化する。ここで、正確には、ドレイン・ソース間抵抗RDSは、(VTH−VGS)/(ζ・k/q・T)の指数関数の逆数に比例して変化する。ここで、kはボルツマン定数であり、qは素電荷であり、Tは絶対温度であり、ζは定数である。しきい値電圧VTHの温度変化割合ΔVTHは、約2mV/Kであり、分母(ζ・k/q・T))の温度変化割合Δ(ζ・k/q・T)は、通常、1.67・k/q mV/K(約0.1mV/K)である。分母(ζVTH)は、ΔVTHに比べて変化が少ないので、分子に対して定数と見なすことができる。しかしながら、ドレイン・ソース間抵抗RDSをより正確に制御する観点からは、分母(ζ・k/q・T)の温度変化も考慮して、電界効果トランジスタのオフ状態のドレイン・ソース間抵抗RDSを制御しても良い。
図11は、本明細書に開示する増幅回路の他の実施形態を示す図である。
図11に示すように、増幅回路10は、反転入力端子11aと、非反転入力端子11bと、出力端子11cを有する演算増幅器11と、反転入力端子11aにドレイン端子が接続され、出力端子11cにソース端子が接続された電界効果トランジスタ12と、電界効果トランジスタ12との温度差が10℃以下の位置に配置され、温度変化に対して線形に変化する電圧又は電流を出力する温度検出部14と、温度検出部14が出力する電流又は電圧に基づいて、電界効果トランジスタ12のドレイン・ソース間抵抗が所定の値になるように、又は、電界効果トランジスタ12のゲート電圧としきい値電圧との差が所定の値になるように、電界効果トランジスタ12のゲート端子に対して、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する制御回路15aと、を有する抵抗補正部15を備えていればよい。
上述した各実施形態では、増幅回路は、単相入力及び単相出力であったが、差動入力及び差動出力型であっても良い。
図12は、本明細書に開示する増幅回路の更に他の実施形態の要部を示す図である。
図12に示す実施形態では、演算増幅器11は、差動型の信号を入力する反転入力端子11a及び非反転入力端子11bと、差動型の信号を出力する正出力端子11d及び負出力端子11eを有する。正出力端子11dと反転入力端子11aとの間には、第1電界効果トランジスタ12aが配置され、負出力端子11eと非反転入力端子11bとの間には、第2電界効果トランジスタ12bが配置される。第1電界効果トランジスタ12aのソース端子は、正出力端子11dと接続され、第1電界効果トランジスタ12aのドレイン端子は、反転入力端子11aと接続される。また、第2電界効果トランジスタ12bのソース端子は、負出力端子11eと接続され、第2電界効果トランジスタ12bのドレイン端子は、非反転入力端子11bと接続される。第1電界効果トランジスタ12aのゲート端子に対しては、抵抗補正部が、第1電界効果トランジスタ12aのドレイン・ソース間抵抗が所定の値になるように、又は、第1電界効果トランジスタ12aのゲート電圧としきい値電圧との差との差が所定の値になるように、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する。同様に、第2電界効果トランジスタ12bのゲート端子に対しては、抵抗補正部が、第2電界効果トランジスタ12bのドレイン・ソース間抵抗が所定の値になるように、又は、第2電界効果トランジスタ12bのゲート電圧としきい値電圧との差が所定の値になるように、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する。
10 増幅回路
11 演算増幅器
11a 反転入力端子
11b 非反転入力端子
11c 出力端子
12 電界効果トランジスタ
13 コンデンサ
14 温度検出部
14a PN接合ダイオード
14b 定電流源
14c 電界効果トランジスタ
14d 定電流源
14e 電界効果トランジスタ
15 抵抗補正部
15a 制御回路
20 被増幅回路
21 可変容量センサ
22 定電圧源
31 演算部
32 記憶部
33 ADコンバータ
34 DAコンバータ
35 定電圧源
41 制御部
42 抵抗ストリング
42a 接続端子
42b タップ
43 選択スイッチ
44 出力端子
45 電圧加算器
46 定電圧源
47 定電圧源
51 演算増幅器
51a 反転入力端子
51b 非反転入力端子
51c 出力端子
52 抵抗素子
53 定電圧源
54 定電圧源

Claims (10)

  1. 反転入力端子と、非反転入力端子と、出力端子を有する演算増幅器と、
    前記反転入力端子にドレイン端子が接続され、前記出力端子にソース端子が接続された第1電界効果トランジスタと、
    前記第1電界効果トランジスタとの温度差が10℃以下の位置に配置され、温度変化に対して線形に変化する電圧又は電流を出力する温度検出部を有し、前記温度検出部が出力する電流又は電圧に基づいて、前記第1電界効果トランジスタのゲート電圧としきい値電圧との差が所定の値になるように、前記第1電界効果トランジスタのゲート端子に対して、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する抵抗補正部と、
    を備える増幅回路。
  2. 反転入力端子と、非反転入力端子と、出力端子を有する演算増幅器と、
    前記反転入力端子にドレイン端子が接続され、前記出力端子にソース端子が接続された第1電界効果トランジスタと、
    前記第1電界効果トランジスタとの温度差が10℃以下の位置に配置され、温度変化に対して線形に変化する電圧又は電流を出力する温度検出部を有し、前記温度検出部が出力する電流又は電圧に基づいて、前記第1電界効果トランジスタのドレイン・ソース間抵抗が所定の値になるように、前記第1電界効果トランジスタのゲート端子に対して、しきい値電圧以下のゲート電圧を印加する抵抗補正部と、
    を備える増幅回路。
  3. 前記温度検出部は、PN接合ダイオードと、前記PN接合ダイオードのアノードに接続する第1定電流源を有し、
    前記抵抗補正部は、前記PN接合ダイオードのカソードに接続する第1定電圧源を有する請求項1又は2に記載の増幅回路。
  4. 前記温度検出部は、ドレイン端子とゲート端子とが短絡された第2電界効果トランジスタと、前記第2電界効果トランジスタのドレイン端子に接続する第2定電流源を有し、
    前記抵抗補正部は、前記第2電界効果トランジスタのソース端子に接続する第2定電圧源を有する請求項1又は2に記載の増幅回路。
  5. 前記抵抗補正部は、前記温度検出部が出力する電流又は電圧に基づいて、前記温度検出部の温度を求め、前記温度に基づいて、前記第1電界効果トランジスタのゲート端子に印加する前記ゲート電圧を決定する請求項1〜4の何れか一項に記載の増幅回路。
  6. 前記抵抗補正部は、
    前記温度検出部が出力する電流又は電圧と前記温度検出部の温度との関係、及び前記温度検出部の温度と前記第1電界効果トランジスタのゲート端子に印加する前記ゲート電圧との関係を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記関係を参照して、前記温度検出部が出力する電流又は電圧に基づいて、前記温度検出部の前記温度を求め、前記温度に基づいて、前記第1電界効果トランジスタのゲート端子に印加する前記ゲート電圧を決定する演算部と、を有する請求項5に記載の増幅回路。
  7. 前記抵抗補正部は、複数の抵抗素子が接続端子を介して直列に接続され、接続端子から所定の電圧が取り出される抵抗ストリングと、前記第1電界効果トランジスタのゲート端子に接続する出力端子と、前記出力端子と何れかの接続端子とを接続する選択スイッチと、前記選択スイッチを制御する制御部を有し、
    前記抵抗ストリングの第1端子には、前記温度検出部が出力する電流が入力され、前記抵抗ストリングの第2端子は接地され、
    前記制御部は、前記温度検出部の出力電圧と温度との間の比例係数、及び前記第1電界効果トランジスタのしきい値電圧と温度との間の比例係数に基づいて、前記選択スイッチを制御する請求項5に記載の増幅回路。
  8. 前記温度検出部は、第3電界効果トランジスタを有し、
    前記第1電界効果トランジスタ及び第3電界効果トランジスタは、温度変化に対して線形に変化するしきい値電圧の同一の関係を有し、
    前記抵抗補正部は、前記第3電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電圧とドレイン・ソース間電流との比が一定になるように、前記第1電界効果トランジスタの前記ゲート端子、及び、前記第3電界効果トランジスタの前記ゲート端子に対して、前記ゲート電圧を印加する請求項1又は2に記載の増幅回路。
  9. 前記抵抗補正部は、
    前記第3電界効果トランジスタの前記ソース端子に接続する第3定電圧源と、
    反転入力端子と、非反転入力端子と、出力端子を有する第2の演算増幅器と、
    前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続する第4定電圧源と、
    第1端子が前記第3電界効果トランジスタのドレイン端子及び前記第2の演算増幅器の非反転入力端子と接続し、第2端子が接地する抵抗素子と、
    を有し、
    前記第2の演算増幅器の出力端子は、前記第1電界効果トランジスタのゲート端子、及び、前記第2電界効果トランジスタのゲート端子と接続する請求項8に記載の増幅回路。
  10. 前記第3定電圧源が出力する電圧は、前記第4定電圧源が出力する電圧の2倍である請求項9に記載の増幅回路。
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