JP2015115907A - アナログデジタル変換装置 - Google Patents

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恭範 佃
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崇 馬上
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洋介 植野
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Abstract

【課題】複数のカウンタが動作している間にそれらの一部が停止した場合であっても、アナログデジタル変換を正確に行う。
【解決手段】アナログデジタル変換装置は、複数の計数期間供給部と、複数のカウンタと、複数の補償回路を備え、アナログ信号をデジタル信号に変換する。複数の計数期間供給部は、各々に入力されたアナログ信号の電圧に基づいて前記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する。複数のカウンタは、共通の電源に接続されて互いに異なる計数期間において計数値を計数する計数動作を行って前記計数値を示すデジタル信号を生成する。複数の補償回路は、電源に接続されて複数のカウンタ回路のうち計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する。
【選択図】図8

Description

本技術は、アナログデジタル変換装置に関する。詳しくは、複数のアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換装置に関する。
従来より、各種の電子装置において、複数のアナログ信号の各々をデジタル信号に変換するカラムAD(Analog to Digital)変換器が用いられている。このカラムAD変換器を撮像素子に設けた撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この撮像装置において、カラムAD変換器は、1つの画素からのアナログ信号をAD変換するカラムセルを複数備える。そして、カラムセルのそれぞれは、アナログ信号およびランプ信号の電圧を比較するコンパレータと、その比較結果がハイレベルであれば計数を行うカウンタとを備える。この構成により、コンパレータは、アナログ信号の電圧に応じた期間に亘ってハイレベルの比較結果を出力し、カウンタは、その期間の間に亘って計数を行う。この結果、アナログ信号は、その電圧に応じた計数値を示すデジタル信号に変換される。
特開2012−151613号公報
しかし、上述のカラムAD変換器では、複数のカウンタが動作している間においてそれらの一部が停止すると、アナログデジタル変換を正確に行うことができなくなるおそれがある。前述したように、カラムAD変換器内のそれぞれのカウンタは比較結果がローレベルになると停止するが、その分、カラムAD変換器の消費電流が低下する。これは、カウンタが動作中において計数値の更新のたびにカウンタ内のインバータに貫通電流が流れるのに対し、停止中においては、その貫通電流が流れなくなるためである。カラムAD変換器の消費電流が低下すると、そのカラムAD変換器に電源を供給する電源ラインのインダクタンス成分により、カラムAD変換器において過渡的な電圧降下LdI/dtが発生する。
ここで、Lはインダクタンス成分の値であり、dI/dtは、電流の時間変化率である。この電流の時間変化率dI/dtは、同時に停止するカウンタの個数が多いほど、大きくなる。また、AD変換の分解能を高くするほどカウンタのそれぞれの回路規模が増大して動作時の消費電流が大きくなるため、カウンタが停止したときの時間変化率dI/dtが大きくなる。この時間変化率dI/dtが大きいと、電圧降下LdI/dtが大きくなり、計数動作中のカウンタにおいて誤動作が生じて正確な計数値が得られないおそれがある。このため、カラムAD変換器は、複数のカウンタが動作している間においてそれらの一部が停止すると、AD変換を正確に行うことができなくなるおそれがある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、AD変換装置において複数のカウンタが動作している間にそれらの一部が停止した場合であっても、アナログデジタル変換を正確に行うことを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、各々に入力されたアナログ信号の電圧に基づいて上記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、共通の電源に接続されて互いに異なる上記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って上記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、上記電源に接続されて上記複数のカウンタ回路のうち上記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路とを備えるアナログデジタル変換装置である。これにより、停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数の補償回路が動作するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数のカウンタ回路のそれぞれは、上記電源に接続された複数段の第1のフリップフロップを備え、上記複数段の第1のフリップフロップは、それぞれ前段の上記第1のフリップフロップの2倍の更新周期で保持値を更新し、上記複数の補償回路のそれぞれは、上記電源に接続された2つの第2のフリップフロップを備え、上記第2のフリップフロップのそれぞれは、初段の上記第1のフリップフロップと同一の周期で保持値を更新してもよい。これにより、複数段の第1のフリップフロップにおいて、それぞれ前段の上記第1のフリップフロップの2倍の更新周期で保持値が更新され、第2のフリップフロップのそれぞれにおいて、初段の第1のフリップフロップと同一の周期で保持値が更新されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の補償回路のそれぞれは、上記カウンタ回路と同一の計数動作を行う回路をダミーカウンタとして備えてもよい。これにより、停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数のダミーカウンタが動作するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の補償回路のそれぞれは、出力電流の出力が指示された場合には一定の上記出力電流を出力する定電流出力部と、上記複数のカウンタ回路のいずれかに対応付けられて上記対応するカウンタ回路が上記計数動作を停止した場合に上記定電流出力部に対して上記出力電流の出力を指示する出力制御部とを備えてもよい。これにより、対応するカウンタ回路が計数動作を停止した場合に出力電流の出力が指示されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記定電流出力部は、入力端子が上記電源に接続され、制御端子に所定のバイアス電流が入力され、出力端子から上記出力電流を出力するトランジスタと、上記出力電流の出力が指示された場合には上記電源の電圧より電位が低い基準端子に上記トランジスタの出力端子を接続する接続制御部とを備えてもよい。これにより、出力電流の出力が指示された場合には電源の電圧より電位が低い基準端子にトランジスタの出力端子が接続されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記補償回路は、対応する上記カウンタ回路の計数値に所定の係数を乗算した値の電流と所定の基準電流とを含む電流を上記バイアス電流として上記トランジスタに入力するバイアス電流入力部をさらに備えてもよい。これにより、対応するカウンタ回路の計数値に所定の係数を乗算した値の電流と所定の基準電流とを含む電流がバイアス電流としてトランジスタに入力されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、イネーブル信号が入力された場合にはビットデータの値を変更し、上記イネーブル信号が入力されない場合には上記ビットデータを保持する複数段の保持回路と、所定のタイミングにおいて上記複数段の保持回路のうち初段の保持回路に上記イネーブル信号を入力するタイミング制御部と、いずれかの上記保持回路において上記ビットデータが変更されたときに上記イネーブル信号を生成して上記ビットデータが変更された保持回路の後段の保持回路に対して上記イネーブル信号を入力するイネーブル生成部と、上記複数段の保持回路に保持された上記ビットデータからなるデジタルデータをアナログの基準信号に変換するデジタルアナログ変換部とをさらに具備し、上記複数の計数期間供給部のそれぞれは、上記アナログ信号および上記基準信号の一方の電圧が他方の電圧より高い期間を上記計数期間として供給してもよい。これにより、いずれかの保持回路においてビットデータが変更されたときにビットデータが変更された保持回路の後段の保持回路に対してイネーブル信号が入力されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記イネーブル信号生成部は、互いに異なる上記保持回路に対応付けられた複数のイネーブル生成回路を備え、上記イネーブル生成回路は、対応する上記保持回路の前段の上記保持回路に保持された上記ビットデータが上記所定値に更新されたときに上記イネーブル信号を生成する論理ゲートと、所定の出力制御信号が入力されてから次に上記出力制御信号が入力されるまでの間において対応する上記保持回路に対して上記生成されたイネーブル信号を出力する出力部と、対応する上記保持回路の前段の上記保持回路に上記イネーブル信号が入力された場合または対応する上記保持回路に上記イネーブル信号が入力された場合には上記出力制御信号を生成して上記出力部に入力する出力制御部とを備えてもよい。これにより、対応する保持回路の前段の上記保持回路にイネーブル信号が入力されてから、対応する保持回路にイネーブル信号が入力されるまでの間に、対応する上記保持回路に対してイネーブル信号が出力されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、共通の電源に接続された複数のカラムセルを具備し、上記複数のカラムセルの各々は、アナログ信号およびランプ信号の電圧を比較して比較結果を出力するコンパレータと、上記コンパレータに接続されて上記比較結果に基づいて計数動作を行うカウンタ回路と、上記コンパレータに接続されて上記カウンタ回路が上記計数動作を停止した場合に動作する補償回路とを備えるアナログデジタル変換装置である。これにより、カウンタ回路が計数動作を停止した場合に補償回路が動作するという作用をもたらす。
また、本技術の第3の側面は、アナログ信号を出力する複数の画素と、上記画素から各々に入力された上記アナログ信号の電圧に基づいて上記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、共通の電源に接続されて互いに異なる上記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って上記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、上記電源に接続されて上記複数のカウンタ回路のうち上記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路とを具備する撮像素子である。これにより、停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数の補償回路が動作するという作用をもたらす。
また、本技術の第4の側面は、アナログ信号を出力する複数の画素と、上記画素から各々に入力された上記アナログ信号の電圧に基づいて上記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、共通の電源に接続されて互いに異なる上記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って上記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、上記電源に接続されて上記複数のカウンタ回路のうち上記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路と、上記デジタル信号からなる画像データを処理する画像処理部とを具備する撮像装置である。これにより、停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数の補償回路が動作するという作用をもたらす。
本技術によれば、複数のカウンタが動作中に、それらの一部が停止した場合であってもアナログデジタル変換を正確に行うことができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるランプ信号生成部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるデジタルデータ生成部およびフリップフロップの一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態におけるフリップフロップの動作表の一例を示す図である。 第1の実施の形態における上段ラッチの動作表の一例を示す図である。 第1の実施の形態における上段ラッチおよびインバータの一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態におけるカラムセルの一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるカウンタ回路および電流補償回路の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるカラムセルの動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態の第1の変形例における電流補償回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の第2の変形例における電流補償回路および定電流源の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の第3の変形例におけるカウンタ回路および電流補償回路の一構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態におけるデジタルデータ生成部、ビットデータ保持回路およびイネーブル生成回路の一構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態におけるビットデータ保持回路の動作表の一例を示す図である。 第2の実施の形態におけるイネーブル生成回路の動作表の一例を示す図である。 第2の実施の形態におけるデジタルデータ生成部の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態におけるデジタルデータ生成部の消費電流について説明するための図である。 第2の実施の形態の第1の変形例におけるビットデータ保持回路およびイネーブル生成回路の一構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態の第2の変形例におけるイネーブル生成回路の一構成例を示す回路図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(カウンタ回路が停止すると、対応する補償回路が動作する例)
2.第2の実施の形態(イネーブル信号が入力されるとビットデータを更新し、カウンタ回路が停止すると、対応する補償回路が動作する例)
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成例]
図1は、第1の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示すブロック図である。撮像装置100は、画像データを撮像する装置であり、例えば、デジタルカメラやビデオカメラである。この撮像装置100は、電源回路110、撮像レンズ120、画像処理部130、表示処理部140、表示部150、カメラ制御部160、画像記録制御部170、画像記録部180および撮像素子200を備える。
電源回路110は、撮像素子200に電源線119を介して電源を供給するものである。撮像レンズ120は、被写体光を集光して撮像素子200に導くものである。
撮像素子200は、カメラ制御部160の制御に従って、撮像レンズ120を介して受光した光から画像データを生成するものである。撮像素子200は、生成した画像データを画像処理部130に信号線209を介して出力する。
画像処理部130は、撮像素子200からの画像データに対して、デモザイク処理やホワイトバランス処理などの画像処理を実行するものである。この画像処理部130は、処理した画像データを表示処理部140および画像記録制御部170に信号線139を介して出力する。
表示処理部140は、画像データに対して、ガンマ補正処理、色補正処理、または、コントラスト調整処理などの表示処理を必要に応じて実行するものである。表示処理部140は、表示処理後の画像データを表示部150に信号線149を介して出力する。表示部150は、表示処理部140からの画像データを表示するものである。
カメラ制御部160は、撮像装置100全体を制御するものである。このカメラ制御部160は、ユーザの操作に従って、信号線169を介して撮像素子200へ制御信号を出力して画像データを生成させる。
画像記録制御部170は、画像処理部130からの画像データを画像記録部180に記録させるものである。画像記録部180は、画像データを記録するものである。
[撮像素子の構成例]
図2は、第1の実施の形態の撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この撮像素子200は、行走査回路210と、画素アレイ部220と、ランプ信号生成部230と、タイミング制御部280と、複数のメモリ290と、列走査回路285と、カラムAD変換器300とを備える。また、画素アレイ部220は、2次元格子状に配列された複数の画素221を備える。
タイミング制御部280は、カメラ制御部160の制御に従って画像データの出力のタイミングを制御するものである。このタイミング制御部280は、走査のタイミングを示すタイミング信号を出力することにより、行および列の走査のタイミングを制御する。ここで、行は、画素アレイ部220において、ある一方向に複数の画素221が配列されたものであり、列は、画素アレイ部220において、行と直交する方向に複数の画素221が配列されたものである。
また、タイミング制御部280は、ランプ信号生成部230を制御してアナログのランプ信号RAMPを生成させる。さらに、タイミング制御部280は、クロック信号CLK、リセット信号RSbおよびデータラッチ信号Lを生成してカラムAD変換器300に供給する。
このクロック信号CLKは、AD変換に用いるカウンタを動作させるためのクロック信号であり、その周波数は、例えば、次の式を満たす値に設定される。
AD≧(2+M)/TAD ・・・式1
式1において、FADは、クロック信号CLKの周波数であり、単位は例えば、ヘルツ(H)である。Nは、AD変換の分解能を示す値である。Mは計数動作の動作マージンである。TADは、AD変換が許容される時間であり、例えば、1秒当たりの行の走査回数の逆数が設定される。このTADの単位は、例えば、秒である。
式1に示すように、一般に、AD変換の精度(分解能)を高くするほど高速動作が要求される。また、精度を高くするほどカウンタの回路規模が増大するため計数動作時の消費電流が大幅に増加する。一方、計数動作を停止した状態ではカウンタの大部分が非動作状態となるため、きわめて低い消費電流となる。このカウンタの動作から停止への遷移時における電流変化は急峻であり、AD変換の精度が高くなるほど電流の時間変化率dI/dtが大きくなる。
また、リセット信号RSbは、カウンタによるカウント値を初期化するタイミングを示す信号である。また、データラッチ信号Lは、カウント値を出力するタイミングを指示する信号である。これらのリセット信号RSbおよびデータラッチ信号Lは、例えば、行を走査するタイミングに同期して生成される。
行走査回路210は、タイミング制御部280の制御に従って一定の周期で行の各々を順に選択するものである。この行走査回路210は、撮像期間内に、行のそれぞれに行選択信号を順に出力することにより行を選択する。
画素221は、行選択信号が入力された場合に、受光量に応じた電位のアナログ信号ADINを生成するものである。これらの画素221は、垂直信号線229−1乃至229−mのうち対応する列の信号線を介して、アナログ信号ADINをカラムAD変換器300へ出力する。ここで、mは、2以上の整数であり、画素の列数に相当する。
ランプ信号生成部230は、タイミング制御部280の制御に従ってランプ信号RAMPを生成するものである。ランプ信号生成部230は、生成したランプ信号をカラムAD変換器300へ供給する。
カラムAD変換器300は、m個のアナログ信号ADINをデジタル信号に変換するものである。カラムAD変換器300は、m個のカラムセル310を備える。これらのカラムセル310は、電源回路110に共通に接続されている。また、カラムセル310は、列ごとに設けられる。それぞれのカラムセル310は、垂直信号線229−1乃至229−mのうち対応する信号線を介してアナログ信号ADINを受け取り、その信号をデジタル信号に変換してメモリ290に供給する。なお、カラムAD変換器300は、特許請求の範囲に記載のアナログデジタル変換装置の一例である。
メモリ290は、デジタル信号を保持するものである。メモリ290は、列ごとに設けられる。それぞれのメモリ290は、対応するカラムセル310からアナログ信号ADINを受け取って保持する。また、メモリ290は、列選択信号が入力されると、保持したデータを画像処理部130に、信号線209を介して出力する。
列走査回路285は、タイミング制御部280の制御に従って、行内の画素の各々のデジタル信号を列選択信号により読み出して出力するものである。これらのデジタル信号を含むデータが画像データとして画像処理部130へ出力される。
なお、カラムAD変換器300を撮像装置100に設ける構成としているが、X線検査装置など、撮像装置以外の機器や装置にカラムAD変換器300を設けてもよい。
[ランプ信号生成部の構成例]
図3は、第1の実施の形態におけるランプ信号生成部230の一構成例を示すブロック図である。このランプ信号生成部230は、デジタルデータ生成部240およびDA(Digital to Analog)変換部255を備える。
デジタルデータ生成部240は、タイミング制御部280の制御に従ってランプ信号RAMPの電圧を示すデジタルデータを生成するものである。このデジタルデータ生成部240には、タイミング制御部280により生成されたイネーブル信号EN、リセット信号RSs、および、参照クロック信号CKrefが入力される。ここで、イネーブル信号ENは、ランプ信号RAMPの電圧の上昇開始のタイミングを示す信号である。例えば、イネーブル信号ENは、ランプ信号RAMPの上昇開始のタイミングにおいてハイレベルに設定され、そのタイミング以外の期間においてローレベルに設定される。また、リセット信号RSsは、ランプ信号RAMPの電圧を初期化するタイミングを示す信号である。例えば、リセット信号RSbは、ランプ信号RAMPの電圧を初期化するタイミングにおいてハイレベルに設定され、そのタイミング以外の期間においてローレベルに設定される。
デジタルデータ生成部240は、ハイレベルのイネーブル信号ENが入力されると、参照クロック信号CKrefに同期して所定の計数動作を開始し、その計数値を示すデジタルデータをDA変換部255に供給する。また、デジタルデータ生成部240は、ハイレベルのリセット信号RSsが入力されると、デジタルデータを初期値にする。
DA変換部255は、デジタルデータ生成部240からのデジタルデータをアナログのランプ信号RAMPに変換するものである。このDA変換部255は、ランプ信号RAMPをカラムAD変換器300に信号線239を介して供給する。
[デジタルデータ生成部の構成例]
図4は、第1の実施の形態におけるデジタルデータ生成部240およびフリップフロップ241の一構成例を示す回路図である。図4におけるaは、デジタルデータ生成部240の一構成例を示す回路図である。このデジタルデータ生成部240は、複数段のフリップフロップ241を備える。
フリップフロップ241は、ビットデータを保持し、参照クロック信号CKrefに同期して、そのビットデータの値を更新するものである。このフリップフロップ241のそれぞれは、データ入力端子D、クロック端子CK、データ出力端子Q、および、クリア端子CLRを備える。
初段のフリップフロップ241のデータ入力端子Dには、イネーブル信号ENが入力され、データ出力端子Qは、後段のフリップフロップのデータ入力端子DとDA変換部255とに接続される。また、2段目以降のフリップフロップ241のデータ入力端子Dは前段のフリップフロップ241のデータ出力端子Qに接続され、データ出力端子Qは、後段のフリップフロップ241のデータ入力端子DとDA変換部255とに接続される。最終段のフリップフロップ241のデータ入力端子Dは前段のフリップフロップ241のデータ出力端子Qに接続され、データ出力端子Qは、DA変換部255に接続される。また、全てのフリップフロップ241のクロック端子CKには、参照クロック信号CKrefが入力され、クリア端子CLRにはリセット信号RSsが入力される。
それぞれのフリップフロップ241は、参照クロック信号CKrefに同期して、前段からのデータによりビットデータを更新し、そのビットデータを後段に出力する。この構成により、「1」の値のイネーブル信号ENが初段に入力されると、参照クロック信号CKrefに同期して、その値が後段にシフトしていく。このような回路は、一般にシフトレジスタと呼ばれる。
図4におけるbは、フリップフロップ241の一構成例を示す回路図である。このフリップフロップ241は、インバータ242、上段ラッチ243および下段ラッチ250を備える。
インバータ242は、参照クロック信号CKrefを反転して上段ラッチ243に供給するものである。
上段ラッチ243および下段ラッチ250は、ビットデータを保持し、クロック信号に同期して、そのビットデータの値を更新するものである。これらのラッチのそれぞれは、データ入力端子D、データ出力端子Q、クロック端子CKおよびクリア端子CLRを備える。
また、上段ラッチ243のデータ入力端子Dは、その上段ラッチ243を含むフリップフロップ241のデータ入力端子Dに接続される。上段ラッチ243のデータ出力端子Qは、下段ラッチ250のデータ入力端子Dに接続され、クロック端子CKには、反転した参照クロック信号CKrefが入力される。
また、下段ラッチ250のデータ出力端子Qは、その下段ラッチ250を含むフリップフロップ241のデータ出力端子Qに接続される。また、下段ラッチ250のクロック端子CKには、参照クロック信号CKrefが入力される。さらに上段ラッチ243および下段ラッチ250のクリア端子CLRには、リセット信号RSsが入力される。
図5は、第1の実施の形態におけるフリップフロップ241の動作表の一例を示す図である。クロック端子CKに入力された信号の立上りエッジにおいて、フリップフロップ241は、データ入力端子Dに入力された値によりビットデータを更新し、更新したビットデータをデータ出力端子Qから出力する。また、クロック端子CKに立上りエッジが入力されない場合において、フリップフロップ241は、前のステートのデータを保持する。また、クリア端子CLRにハイレベルの信号が入力されると、フリップフロップ241は、ビットデータを初期値(例えば、「0」)にする。
図6は、第1の実施の形態における上段ラッチ243の動作表の一例を示す図である。クロック端子CKにハイレベルの信号が入力されると、上段ラッチ243は、データ入力端子Dに入力された値により、ビットデータを更新し、更新したビットデータをデータ出力端子Qから出力する。また、クロック端子CKに入力された信号がローレベルである場合に上段ラッチ243は、前のステートのデータを保持する。また、クリア端子CLRにハイレベルの信号が入力されると、上段ラッチ243は、ビットデータを初期値(例えば、「0」)にする。なお、下段ラッチ250の動作は、上段ラッチ243と同様である。
[ラッチの構成例]
図7は、第1の実施の形態における上段ラッチ243およびインバータ245の一構成例を示す回路図である。図7におけるaは、上段ラッチ243の一構成例を示す回路図である。上段ラッチ243は、インバータ244、245、248および249を備える。なお、同図におけるaにおいて、保持値を初期化するための回路は省略されている。また、下段ラッチ250の構成は、上段ラッチ243と同様である。
インバータ244の入力端子はデータ入力端子Dに接続され、出力端子はインバータ245および248に接続され、制御端子はクロック端子CKに接続される。
また、インバータ245の入力端子は、インバータ244および248に接続され、出力端子はインバータ248およびデータ出力端子Qに接続される。インバータ248の入力端子はインバータ245およびデータ出力端子Qに接続され、出力端子はインバータ244および245に接続され、制御端子はインバータ249に接続される。インバータ249の入力端子は、クロック端子CKに接続され、出力端子はインバータ248に接続される。
インバータ244および248は、制御端子にハイレベルの信号が入力されると、入力端子に入力された信号を反転して出力する。
この構成により、クロック端子CKにハイレベルの信号が入力されると、データ入力端子Dに入力された信号が、インバータ244および245を介してデータ出力端子Qから出力される。
また、クロック端子CKにローレベルの信号が入力されると、インバータ245および248とからなる回路にビットデータが保持される。
図7におけるbは、インバータ245の一構成例を示す回路図である。このインバータ245は、トランジスタ246および247を備える。例えば、p型MOSトランジスタがトランジスタ246として用いられ、n型MOSトランジスタがトランジスタ247として用いられる。トランジスタ246のゲート端子はインバータ245の入力端子とトランジスタ247とに接続され、ソース端子はインバータ245の出力端子とトランジスタ247とに接続され、ドレイン端子は電源に接続される。トランジスタ247のゲート端子はインバータ245の入力端子とトランジスタ246とに接続され、ソース端子はインバータ245の出力端子とトランジスタ246とに接続され、ドレイン端子は接地される。
例えば、インバータ245にハイレベルの信号が入力されると、接地側のトランジスタ247がオン状態に移行し、電源側のトランジスタ246がオフ状態に移行してローレベルの信号が出力される。そして、入力される信号がハイレベルからローレベルに変化すると、接地側のトランジスタ247がオン状態からオフ状態に移行し、電源側のトランジスタ246がオフ状態からオン状態に移行してハイレベルの信号が出力される。このように、インバータ245への入力信号のレベルが変化するとき、トランジスタ246および247は、オン状態およびオフ状態の一方から他方へ切り替わる。しかし、これらの切り替えには遅延時間を要するため、短時間の間、これらのトランジスタがいずれもオン状態となり、比較的大きな貫通電流が流れる。
また、上段ラッチ243に入力されるクロック信号が、ハイレベルおよびローレベルの一方から他方へ変化する際には、インバータ249において、上述の貫通電流が流れる。また、上段ラッチ243が保持値を更新する際にも、インバータ244、245および248において貫通電流が流れる。上段ラッチ243を含むフリップフロップ241においても同様に、クロック信号が変化する際と、保持値を更新する際とにおいて、貫通電流が流れる。
[カラムセルの構成例]
図8は、第1の実施の形態におけるカラムセル310の一構成例を示すブロック図である。このカラムセル310は、サンプル・ホールド回路311、コンパレータ312、カウンタ回路320および電流補償回路340を備える。
サンプル・ホールド回路311は、行の走査タイミングにおいて、アナログ信号ADINを測定して保持するものである。サンプル・ホールド回路311は、保持したアナログ信号ADINをコンパレータ312に供給する。
コンパレータ312は、アナログ信号ADINとランプ信号RAMPとのそれぞれの電圧を比較するものである。コンパレータ312は、比較結果を示す比較信号COMPをカウンタ回路320に供給する。例えば、アナログ信号ADINの電圧がランプ信号RAMPより高い場合にハイレベルの比較信号COMPが出力され、そうでない場合にローレベルの比較信号COMPが出力される。この比較信号COMPは、カウンタ回路320が計数動作を行う計数期間を示し、例えば、比較信号COMPがハイレベルである期間において計数が行われる。なお、コンパレータ312は、特許請求の範囲に記載の計数期間供給部の一例である。
カウンタ回路320は、計数期間において所定の計数動作を行うものである。このカウンタ回路320には、比較信号COMP、クロック信号CLK、リセット信号RSb、および、データラッチ信号Lが入力される。
カウンタ回路320は、ハイレベルの比較信号COMPが入力されている期間において、クロック信号CLKに同期して計数動作を行う。また、カウンタ回路320は、リセット信号RSbに従って、カウント値CNTbを初期値にし、データラッチ信号Lに従って、カウント値CNTbを示すデジタル信号をメモリ290に出力する。
電流補償回路340は、カウンタ回路320が停止すると、動作するものである。この電流補償回路340は、例えば、ローレベルの比較信号COMPが入力されている期間においてクロック信号CLKに同期して動作する。なお、電流補償回路340は、特許請求の範囲に記載の補償回路の一例である。
[カウンタ回路の構成例]
図9は、第1の実施の形態におけるカウンタ回路320および電流補償回路340の一構成例を示すブロック図である。カウンタ回路320は、AND(論理積)ゲート321およびバイナリカウンタ330を備える。
ANDゲート321は、入力値の論理積を出力するものである。このANDゲート321には、比較信号COMPおよびクロック信号CLKが入力される。ANDゲート321は、これらの信号の論理積を示す信号をバイナリカウンタ330に出力する。
バイナリカウンタ330は、2進数の値を計数するものである。このバイナリカウンタ330は、N段(Nは、2以上の整数)のフリップフロップ331を備える。フリップフロップ331のそれぞれは、データ入力端子D、クロック端子CK、データ出力端子Qおよび反転データ出力端子Qを備える。これらのフリップフロップ331の動作は、反転データ出力端子Qが、データ出力端子Qと異なる信号を出力する点以外は、図5に例示したフリップフロップ241の動作と同様である。
初段のフリップフロップ331のクロック端子CKはANDゲート321に接続され、データ入力端子Dは反転データ出力端子Qに接続され、データ出力端子Qは2段目のフリップフロップ331およびメモリ290に接続される。2段目以降のフリップフロップ331のそれぞれのクロック端子CKは前段のフリップフロップ331に接続され、データ入力端子Dは反転データ出力端子Qに接続され、データ出力端子Qは後段のフリップフロップ331およびメモリ290に接続される。最終段のフリップフロップ331のクロック端子CKは前段のフリップフロップ331に接続され、データ入力端子Dは反転データ出力端子Qに接続され、データ出力端子Qはメモリ290に接続される。また、全てのフリップフロップ331のクリア端子には、リセット信号RSbが入力される。なお、図9において、データラッチ信号Lに従ってデータを出力する構成は省略されている。
この構成により、バイナリカウンタ330は、比較信号COMPがハイレベルである期間においてクロック信号CLKに同期して2進数のカウント値CNTbを計数する。カウント値CNTbの増減のたびに、上述した貫通電流が流れるため、カウンタ回路320の計数動作中は、計数動作の停止中と比較して大きな電流が消費される。
また、それぞれのフリップフロップ331の消費電流は、動作周波数が高いほど(言い換えれば、保持値の更新周期が短いほど)大きくなる。それぞれのフリップフロップ331の更新周期は、その前段の更新周期の2倍であるから、前段と比較して消費電流は1/2となる。初段のフリップフロップ331の消費電流をIopとすると、N段のバイナリカウンタ330全体の消費電流Itotalは、次の式により求められる。
Figure 2015115907
式2においてItotalおよびIopの単位は、例えば、アンペア(A)である。
また、電流補償回路340は、ANDゲート341およびダミー回路350を備える。ANDゲート341は、入力値の論理積を出力するものである。このANDゲート341には、比較信号COMPを反転した信号とクロック信号CLKとが入力される。ANDゲート321は、これらの信号の論理積を示す信号をダミー回路350に出力する。
ダミー回路350は、2つのフリップフロップ351を備える。これらのフリップフロップ351のクロック端子CKはANDゲート341に接続され、データ入力端子Dは反転データ出力端子Qに接続され、データ出力端子Qに対しては、未接続の状態とするオープン処理が施される。
この構成により、電流補償回路340は、比較信号COMPがローレベルである期間においてクロック信号CLKに同期して動作する。この電流補償回路340内のフリップフロップ351のそれぞれの動作周波数は、初段のフリップフロップ331と同じであるから、フリップフロップ351の消費電流もIopである。式2に例示したように、バイナリカウンタ330全体の消費電流Itotalは、2×Iopに略一致するため、ダミー回路350全体の消費電流は、バイナリカウンタ330全体の消費電流に略一致する。
このように、消費電流が同等のカウンタ回路320および電流補償回路340の一方が停止中は他方が動作するため、これらの回路を含むカラムセル310全体の消費電流の変動が抑制される。同様に、複数のカラムセル310を含むカラムAD変換器300全体の消費電流の変動も抑制される。
カラムAD変換器300の消費電流の変動が抑制されるため、多数のカウンタ回路320が同時期に停止した場合であっても、インダクタンス成分により生じる過渡的な電圧降下LdI/dtが抑止される。したがって、カラムAD変換器300において、未だ動作中のカウンタ回路320の誤動作を防止することができる。これにより、カラムAD変換器300は、アナログデジタル変換を正確に行うことができる。
また、前述したように、AD変換の精度(分解能)を高くするほど、電流変動が急峻になるが、電流補償回路340の動作により電流変動が軽減されるため、AD変換の動作周波数の向上や高分解能化を容易に実現できる。また、カラムセル310の増加による電圧変動も軽減できるため、センサ(撮像素子200など)の空間分解能の向上にも寄与する。
さらに、電流補償回路340の動作により電源供給経路のインダクタンス成分の影響が軽減できるため、LSI(Large Scale Integration)パッケージの選択などにおいて、LSI実装上の自由度が増す。このため、電流補償回路340を設けない構成と比較して、安価な製造が可能となる。詳細には、電流補償回路340を設けないカラムAD変換器では、安定動作のために、BGA(Ball Grid Array)パッケージに代表されるインダクタ成分の小さなLSIパッケージが必要となっていた。しかし、そのようなBGAパッケージのLSIを実装する基板ではボール端子への信号入出力のためにビアが必要となる。基板製造コストを抑えるためには貫通ビアを用いる必要があるが、LSI裏面に配置可能な部材が制限されてしまう。一方、貫通ビアを避けるためにビルドアップ基板で製造する場合には裏面の実装制約が緩和されるものの製造コスト増加につながる。これに対して、電流補償回路340を設ける構成では、インダクタ成分の影響を軽減することができる。このため、表面実装が可能であり、かつ、インダクタの比較的大きなQFN(Quad For Non-Lead)パッケージなどを使用することができ、基板設計に自由度を持たせることが可能になる。
なお、カウンタ回路320は、バイナリカウンタ330を備えているが、計数動作を行うことができるのであれば、この構成に限定されない。例えば、カウンタ回路320は、バイナリカウンタ330の代わりに、シフトレジスタ、ジョンソンカウンタ、あるいは、グレイコードカウンタを備える構成であってもよい。また、これらの複数の種類のカウンタを組み合わせる構成であってもよい。
図10は、第1の実施の形態におけるカラムセル310の動作の一例を示すタイミングチャートである。同図におけるaは、比較信号COMP、アナログ信号ADINおよびランプ信号RAMPの変化の一例を示すグラフである。同図のaの縦軸は、これらの信号の電圧を示し、横軸は時間を示す。
ある時刻T0において、タイミング制御部280は、ランプ信号RAMPの電圧を初期化する。この初期化により、時刻T0においてアナログ信号ADINは、ランプ信号RAMPより高くなり、比較信号COMPはハイレベルになる。
時刻T0から一定期間が経過した時刻T1において、タイミング制御部280は、ランプ信号RAMPの電圧の上昇を開始させる。また、時刻T1においてタイミング制御部280は、クロック信号CLKの供給により、バイナリカウンタ330に計数動作を開始させる。
時刻T1以降において、ランプ信号RAMPの電圧は徐々に上昇し、時刻T2においてアナログ信号ADINより高くなる。このため、時刻T2以降は、比較信号COMPがローレベルになる。比較信号COMPがローレベルになると、バイナリカウンタ330は計数動作を停止する。
そして、時刻T0から一定時間が経過した時刻T3において、タイミング制御部280は、ランプ信号RAMPの電圧を初期化する。この初期化により、時刻T3において比較信号COMPは再度ハイレベルになる。その後の時刻T4において、タイミング制御部280は、バイナリカウンタ330に計数動作を開始させる。
図10におけるbは、バイナリカウンタ330のカウント値CNTbの一例を示す図である。時刻T1までの間は、カウント値CNTbは初期値(例えば、「0」)のままである。時刻T1において、タイミング制御部280は、クロック信号CLKの供給を開始する。また、時刻T1において比較信号COMPがハイレベルであるため、バイナリカウンタ330は、カウント値CNTbの計数を開始する。そして、時刻T2において、比較信号COMPがローレベルになったため、バイナリカウンタ330は計数動作を停止する。そして、時刻T3の直前において、タイミング制御部280は、データラッチ信号Lおよびリセット信号RSbを順に供給する。バイナリカウンタ330はカウント値CNTbを出力してから、そのカウント値CNTbを初期化する。
図10におけるcは、バイナリカウンタ330の消費電流の変化の一例を示すグラフである。同図のcの縦軸は、バイナリカウンタ330の消費電流を示し、横軸は時間を示す。時刻T1から時刻T2までの期間において、バイナリカウンタ330は計数動作を行い、停止中と比較して消費電流が上昇する。また、時刻T1までの期間や時刻T2から時刻T4までの期間において、バイナリカウンタ330は停止し、計数動作中と比較して消費電流が低下する。
なお、図10のcにおいて、バイナリカウンタ330の動作中の消費電流は、実際には時間の経過に伴って、ある程度変動するが、説明の便宜上、消費電流が一定であるものとして記載されている。
図10におけるdは、ダミー回路350の消費電流の変化の一例を示すグラフである。同図のdの縦軸は、ダミー回路350の消費電流を示し、横軸は時間を示す。時刻T1から時刻T2までの期間において、ダミー回路350は停止し、動作中と比較して消費電流が低下する。また、時刻T1までの期間や時刻T2から時刻T4までの期間において、ダミー回路350は動作し、停止中と比較して消費電流が上昇する。
図10におけるeは、カラムセル310全体の消費電流の変化の一例を示すグラフである。同図のdの縦軸は、カラムセル310の消費電流を示し、横軸は時間を示す。同図のcおよびdに例示したように、バイナリカウンタ330およびダミー回路350の一方が停止中は、他方が動作する。このため、同図のeに例示するように、これらの回路を含むカラムセル310全体の消費電流の変動が抑制される。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、計数動作を停止したカウンタ回路320の個数が多いほど多くの電流補償回路340が動作するため、カラムAD変換器300全体の消費電流の変動を抑制することができる。この消費電流の変動の抑制により、過渡的な電圧降下が抑止される。このため、複数のカウンタが動作している間においてそれらの一部が停止した場合であっても、カラムAD変換器300はAD変換を正確に行うことができる。
[第1の変形例]
第1の実施の形態では、電流補償回路340は、2つのフリップフロップからなるダミー回路350を動作させていたが、ダミー回路350の代わりにバイナリカウンタ330と同様のダミーカウンタを動作させてもよい。第1の変形例の電流補償回路340は、ダミーカウンタを動作させる点において第1の実施の形態と異なる。
図11は、第1の実施の形態の第1の変形例における電流補償回路340の一構成例を示すブロック図である。第1の変形例の電流補償回路340は、ダミー回路350の代わりにダミーカウンタ360を備える点において第1の実施の形態と異なる。ダミーカウンタ360の構成は、バイナリカウンタ330と同様である。
式2に例示したように、段数Nが十分に多ければ、カウンタ回路320の消費電流は、第1の実施の形態における電流補償回路340の消費電流(2×Iop)に近似することができる。しかし、段数Nが少ない場合には、第1の実施の形態の構成では、カウンタ回路320および電流補償回路340の消費電流の差が大きくなる。これに対して、第1の変形例のようにカウンタ回路320内のカウンタと同一のダミーカウンタを設ける構成とすれば、段数Nが少なくとも電流補償回路340およびカウンタ回路320の消費電流を同程度にすることができる。
このように、第1の実施の形態における第1の変形例によれば、電流補償回路340がダミーカウンタ360を備えるため、バイナリカウンタ330の段数が少ない場合であっても消費電流の変動を抑制することができる。
[第2の変形例]
第1の実施の形態では、電流補償回路340は、2つのフリップフロップからなるダミー回路350を備えていたが、ダミー回路350の代わりに定電流源を備えてもよい。第2の変形例の電流補償回路340は、定電流源を備える点において第1の実施の形態と異なる。
図12は、第1の実施の形態の第2の変形例における電流補償回路340および定電流源372の一構成例を示す回路図である。同図におけるaは、第2の変形例における電流補償回路340の一構成例を示す回路図である。第2の変形例の電流補償回路340は、インバータ371、定電流源372およびスイッチ374を備える。
インバータ371は、比較信号COMPを反転して出力するものである。定電流源372は、カウンタ回路320と共通の電源(電源回路110)に接続されて、一定の出力電流をスイッチ374へ出力するものである。この出力電流の値は、例えば、バイナリカウンタ330の平均消費電流に略一致する値に設定される。スイッチ374は、インバータ371からの信号に従って定電流源372と、接地端子との間の経路を開閉するものである。このスイッチ374は、例えば、インバータ371からの信号がハイレベルである場合には、閉状態に移行し、ローレベルである場合には開状態に移行する。
図12におけるbは、定電流源372の一構成例を示す回路図である。この定電流源372は、例えば、トランジスタ373を備える。例えば、p型MOSトランジスタがトランジスタ373として用いられる。このトランジスタ373のゲート端子には一定の基準バイアス電流が印加され、ソース端子はスイッチ374に接続され、ドレイン端子は電源(電源回路110)に接続される。
なお、定電流源372は、トランジスタ373以外の素子を備える構成であってもよい。また、電流補償回路340は、インバータ371を備えない構成であってもよい。インバータ371を備えない場合には、スイッチ374に直接、比較信号COMPが供給される。そして、スイッチ374は、比較信号COMPがローレベルである場合に閉状態に移行し、ハイレベルである場合に開状態に移行する。
なお、インバータ371は、特許請求の範囲に記載の出力制御部の一例である。また、定電流源372およびスイッチ374は、特許請求の範囲に記載の定電流出力部の一例である。
このように、第1の実施の形態における第2の変形例によれば、電流補償回路340は、定電流源372を備えるため、一定の電流を消費してカラムAD変換器300全体としての電流の変動を抑制することができる。
[第3の変形例]
第1の実施の形態では、電流補償回路340は、2つのフリップフロップからなるダミー回路350を備えていたが、ダミー回路350の代わりに定電流源を備え、カウント値CNTbに応じて消費電流を補正してもよい。第3の変形例の電流補償回路340は、カウント値CNTbに応じて消費電流を補正する点において第1の実施の形態と異なる。
図13は、第1の実施の形態の第3の変形例におけるカウンタ回路320および電流補償回路340の一構成例を示す回路図である。第3の変形例のカウンタ回路320は、カウント値CNTbをメモリ290および電流補償回路340に供給する。
また、第3の変形例の電流補償回路340は、インバータ371、トランジスタ373、スイッチ374、補正値生成部375および加算回路376を備える。インバータ371、トランジスタ373およびスイッチ374の構成は、第2の変形例と同様である。
補正値生成部375は、カウント値CNTbに所定の係数を乗算し、その乗算値を補正値として加算回路376に供給するものである。ここで、カウント値CNTbに乗算する係数は、製造プロセス、温度、電圧および電流量などに基づいて設定される。
加算回路376は、補正値の電流に、所定の基準バイアス電流をアナログ加算した電流をトランジスタ373のゲート端子に供給するものである。
このように、第1の実施の形態における第3の変形例によれば、電流補償回路340は、カウント値CNTbに所定の係数を乗算した値の電流によりバイアス電流を補正するため、カウント値CNTbに基づいて適切な値の電流を消費することができる。
<2.第2の実施の形態>
[デジタルデータ生成部の構成例]
第1の実施の形態では、デジタルデータ生成部240は、シフトレジスタによりデジタルデータを生成していた。この構成では、シフトレジスタ内の上段ラッチ243および下段ラッチ250にクロック信号が直接入力されて、そのクロック信号が変化するたびに貫通電流が流れてしまう。消費電流を低減するために、これらのラッチには、クロック信号を直接入力しないことが望ましい。第2の実施の形態のデジタルデータ生成部240は、ラッチにクロック信号を直接入力せずにデジタルデータを生成する点において第1の実施の形態と異なる。
図14は、第2の実施の形態におけるデジタルデータ生成部240、ビットデータ保持回路261およびイネーブル生成回路265の一構成例を示す回路図である。同図におけるaは、第2の実施の形態のデジタルデータ生成部240の一構成例を示す回路図である。第2の実施の形態のデジタルデータ生成部240は、複数段のビットデータ保持回路261を備える。また、このデジタルデータ生成部240は、2段目以降のビットデータ保持回路261のそれぞれの前段に挿入されたイネーブル生成回路265を備える。つまり、K段(Kは、2以上の整数)のビットデータ保持回路261と、K−1個のイネーブル生成回路265とが設けられる。なお、K−1個のイネーブル生成回路265からなる回路は、特許請求の範囲に記載のイネーブル生成部の一例である。
初段のビットデータ保持回路261には、イネーブル信号ENが入力され、2段目以降のビットデータ保持回路261には、前段のイネーブル生成回路265により生成されたイネーブル信号EN(kは0乃至K−1の整数)が入力される。また、ビットデータ保持回路261のそれぞれには、リセット信号RSsおよび参照クロック信号CKrefが入力される。
また、初段のビットデータ保持回路261は、後段のイネーブル生成回路265とDA変換部255とにビットデータQを出力し、後段のイネーブル生成回路265にイネーブル信号EN'を出力する。2段目以降のビットデータ保持回路261は、後段のネーブル生成回路265と、前段のイネーブル生成回路265と、DA変換部255とにビットデータQを出力する。また、2段目以降のビットデータ保持回路261は、後段のイネーブル生成回路265と前段のイネーブル生成回路265とにイネーブル信号EN'を出力する。最終段のビットデータ保持回路261は、DA変換部255と前段のイネーブル生成回路265とにビットデータQを出力し、前段のイネーブル生成回路265にイネーブル信号EN'を出力する。
イネーブル生成回路265のそれぞれには、前段のビットデータ保持回路261からのイネーブル信号EN'k−1およびビットデータQk−1と、後段のビットデータ保持回路261からのイネーブル信号EN'およびビットデータQと、リセット信号RSsとが入力される。また、イネーブル生成回路265は、イネーブル信号ENを生成して後段のビットデータ保持回路261に供給する。
図14におけるbは、第2の実施の形態のビットデータ保持回路261の一構成例を示す回路図である。このビットデータ保持回路261は、ANDゲート263およびラッチ262を備える。
ANDゲート263は、入力値の論理積を出力するものである。このANDゲート263は、イネーブル信号ENと参照クロック信号CKrefとの論理積の信号をイネーブル信号EN'としてラッチ262に供給し、また、後段のイネーブル生成回路265等に供給する。
ラッチ262の構成は、第1の実施の形態の上段ラッチ243と同様である。このラッチ262のデータ入力端子Dにはハイレベルの信号が入力され、クロック端子CKはANDゲート263に接続される。また、ラッチ262のデータ出力端子Qからは、ビットデータQが出力され、クリア端子CLRには、リセット信号RSsが入力される。
この構成により、k個目のビットデータ保持回路261は、ハイレベルのイネーブル信号EN'が入力された場合にはビットデータの値をハイレベルに変更し、そのイネーブル信号EN'が入力されない場合にはビットデータを保持する。また、ハイレベルのリセット信号RSsが入力された場合には、ビットデータ保持回路261は、ビットデータの値をローレベルに変更する。
図14におけるcは、第2の実施の形態のイネーブル生成回路265の一構成例を示す回路図である。このイネーブル生成回路265は、XOR(排他的論理和)ゲート266、AND(論理積)ゲート267と、ラッチ268とを備える。
XORゲート266は、入力値の排他的論理和を出力するものである。このXORゲート266には、後段のビットデータ保持回路261からのビットデータQと、前段のビットデータ保持回路261からのビットデータQk−1とが入力される。XORゲート266は、これらの排他的論理和の出力信号DETをラッチ268に出力する。なお、XORゲート266は、特許請求の範囲に記載の論理ゲートの一例である。
ANDゲート267は、入力値の論理積を出力するものである。このANDゲート267には、後段のイネーブル生成回路265からのイネーブル信号EN'を反転した信号と、前段のイネーブル生成回路265からのイネーブル信号EN'k−1を反転した信号とが入力される。ANDゲート267は、これらの論理積のクロック信号CK'をラッチ268に出力する。なお、ANDゲート267は、特許請求の範囲に記載の出力制御部の一例である。
ラッチ268の構成は、第1の実施の形態の上段ラッチ243と同様である。このラッチ268のデータ入力端子DはXORゲート266に接続され、クロック端子CKはANDゲート267に接続される。また、ラッチ262のデータ出力端子Qからは、イネーブル信号ENが出力され、クリア端子CLRには、リセット信号RSsが入力される。なお、ラッチ268は、特許請求の範囲に記載の出力部の一例である。
この構成により、イネーブル生成回路265は、前段のビットデータ保持回路261が更新されると、イネーブル信号ENを生成する。また、イネーブル生成回路265は、後段のビットデータ保持回路261からハイレベルのイネーブル信号EN'が入力されるとイネーブル信号ENの出力を停止する。また、ハイレベルのリセット信号RSsが入力された場合には、イネーブル生成回路265は、イネーブル信号ENをローレベルにする。
なお、ビットデータをラッチ262に保持する構成としているが、後述するようにラッチ268の代わりにフリップフロップを備え、そのフリップフロップに保持してもよい。また、イネーブル信号をラッチ268に保持する構成としているが、ラッチ268の代わりにフリップフロップに保持してもよい。このように、ラッチをフリップフロップに置き換えることにより、スキャンテストの実行が容易になり、回路不良の検出率を容易に向上させることができる。
図15は、第2の実施の形態におけるビットデータ保持回路261の動作表の一例を示す図である。イネーブル信号ENおよび参照クロック信号CKrefのいずれかが「0」の値である場合に、k段目のビットデータ保持回路261は、前のステートのデータを保持し、「0」の値のイネーブル信号EN'kを出力する。
一方、イネーブル信号ENおよび参照クロック信号CKrefがいずれも「1」の値である場合には、k段目のビットデータ保持回路261は、ビットデータを「1」に更新し、「1」の値のイネーブル信号EN'を出力する。また、リセット信号RSsがハイレベルである場合には、ビットデータ保持回路261は、ビットデータを「0」に更新する。
図16は、第2の実施の形態におけるイネーブル生成回路265の動作表の一例を示す図である。k段目のビットデータ保持回路261の前段のイネーブル生成回路265は、イネーブル信号EN'k−1およびEN'の両方が「1」である場合には、前のステートのイネーブル信号ENを保持する。一方、イネーブル信号EN'k−1およびEN'の少なくとも一方が「0」であり、ビットデータQk−1およびQの値が一致する場合には、イネーブル生成回路265は、「0」のイネーブル信号ENを出力する。また、イネーブル信号EN'k−1およびEN'の少なくとも一方が「0」であり、ビットデータQk−1およびQの値が不一致である場合には、イネーブル生成回路265は、「1」のイネーブル信号ENを出力する。
図17は、第2の実施の形態におけるデジタルデータ生成部240の動作の一例を示すタイミングチャートである。タイミング制御部280がイネーブル信号ENおよび参照クロック信号CKrefをハイレベルにすると、初段のANDゲート263は、ハイレベルのイネーブル信号EN'を生成する。そのイネーブル信号EN'がハイレベルになると、初段のラッチ262は、ビットデータQをハイレベルに更新する。
また、ビットデータQがハイレベルに更新され、ビットデータQがローレベルである場合には、XORゲート266は、ハイレベルの出力信号DETを生成する。
そして、ANDゲート267は、イネーブル信号EN'およびEN'の両方がローレベルになると、ハイレベルのクロック信号CK'を出力する。また、ラッチ268は、クロック信号CK'がハイレベルになると、ハイレベルの出力信号DETをイネーブル信号ENとして出力する。
イネーブル信号ENおよび参照クロック信号CKrefがハイレベルになると、2段目のANDゲート263は、ハイレベルのイネーブル信号EN'を生成する。イネーブル信号EN'がハイレベルになると、2段目のラッチ262は、ビットデータQをハイレベルに更新する。
ビットデータQおよびビットデータQの両方がハイレベルに更新されると、2段目のビットデータ保持回路261の前段のXORゲート266は、出力信号DETをローレベルにする。そして、2段目のビットデータ保持回路261の前段のラッチ268は、クロック信号CK'がハイレベルになると、ローレベルの出力信号DETをイネーブル信号ENとして出力する。
そして、3段目のANDゲート263が、ハイレベルのイネーブル信号EN'を生成すると、3段目のラッチ262は、ハイレベルのビットデータQを出力する。
図18は、第2の実施の形態におけるデジタルデータ生成部240の消費電流について説明するための図である。同図におけるaは、第1の実施の形態におけるデジタルデータ生成部240の動作の一例を示す図である。同図におけるbは、第1の実施の形態におけるデジタルデータ生成部240の動作の一例を示す図である。同図において、斜線を引いたステータスは、そのステータスへの移行時において、ラッチ内に貫通電流が流れ、保持状態と比較して消費電流が大きくなることを示す。
図18のaに示すように第1の実施の形態では、各桁のビットデータを保持する上段ラッチにおいて、参照クロック信号CKrefがハイレベルからローレベルに移行するたびに、保持状態よりも大きな消費電流が流れる。また、各桁のビットデータを保持する下段ラッチにおいては、参照クロック信号CKrefがローレベルからハイレベルに移行するたびに、大きな消費電流が流れる。
これに対して、図18のbに示すように第2の実施の形態では、1段目のビットデータ保持回路において参照クロック信号CKrefが最初にハイレベルになったときにのみ、保持状態よりも大きな消費電流が流れる。k段目のビットデータ保持回路においては、参照クロック信号CKrefがk回目にハイレベルになったときにのみ、大きな消費電流が流れる。また、イネーブル生成回路においては、その前段のビットデータ保持回路が更新されたとき、または、後段のビットデータ保持回路が更新されたときに大きな消費電流が流れる。
前述したように第2の実施の形態では、参照クロック信号CKrefがラッチ内に直接入力されず、前段のラッチの更新により生成されたイネーブル信号により、後段のラッチが更新される。このため、図18に例示したように、第2の実施の形態のデジタルデータ生成部240において貫通電流が流れる頻度が低下し、第1の実施の形態と比較して消費電流が低減する。消費電流が低減するため、第2の実施の形態によれば、IRドロップや、インダクタンス成分による電圧変動(LdI/dt)を抑制することができる。これにより、デジタルデータ生成部240の動作周波数を高くすることができる。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、前段のラッチの更新により生成されたイネーブル信号によって後段のラッチを更新するため、ラッチの更新頻度を低下させることができる。これにより、デジタルデータ生成部240の消費電流を小さくすることができる。
[第1の変形例]
第2の実施の形態では、ビットデータ保持回路261はANDゲート263を備え、イネーブル生成回路265は、ANDゲート267を備えていたが、同様の動作を実現することができるのであれば、この構成に限定されない。例えば、ANDゲート263およびANDゲート267をNAND(否定論理積)ゲートに置き換えることもできる。また、デジタルデータ生成部240は、ラッチ262および268の代わりにフリップフロップにデータを保持させることもできる。第2の実施の形態の第1の変形例のデジタルデータ生成部240は、ANDゲート263およびANDゲート267の代わりにNANDゲートを備え、また、ラッチ262および268の代わりにフリップフロップを備える点において第2の実施の形態と異なる。
図19は、第2の実施の形態の第1の変形例におけるビットデータ保持回路261およびイネーブル生成回路265の一構成例を示す回路図である。同図におけるaは、第1の変形例におけるビットデータ保持回路261の一構成例を示す回路図である。第1の変形例のビットデータ保持回路261は、ANDゲート263の代わりにNANDゲート270を備え、また、ラッチ262の代わりにフリップフロップ272を備える点において第1の実施の形態と異なる。
NANDゲート270は、入力値の否定論理和を出力するものである。NANDゲート270には、イネーブル信号ENk−1と参照クロック信号CKrefとが入力される。NANDゲート270は、これらの信号の否定論理和を示す信号をイネーブル信号EN'としてイネーブル生成回路265に供給する。また、ラッチ262のクロック端子CKには、イネーブル信号EN'を反転した信号が入力される。
フリップフロップ272の構成は、第1の実施の形態におけるフリップフロップ241と同様の構成である。
図19におけるbは、第1の変形例におけるイネーブル生成回路265の一構成例を示す回路図である。第1の変形例のイネーブル生成回路265は、ANDゲート267の代わりにNANDゲート271を備え、ラッチ268の代わりにフリップフロップ273を備える点において第2の実施の形態と異なる。
NANDゲート271は、入力値の否定論理和を出力するものである。NANDゲート271には、イネーブル信号EN'k−1およびEN'が入力される。NANDゲート270は、これらの信号の否定論理和を示す信号をクロック信号CK'として供給する。また、ラッチ268のクロック端子CKには、クロック信号CK'を反転した信号が入力される。
フリップフロップ273の構成は、第1の実施の形態におけるフリップフロップ241と同様の構成である。
このように、第2の実施の形態における第1の変形例によれば、デジタルデータ生成部240は、ANDゲート263およびANDゲート267の代わりにNANDゲートを用いてイネーブル信号EN'やクロック信号CK'を生成することができる。また、第1の変形例によれば、ラッチの代わりにフリップフロップにデータを保持させるため、スキャンテストを行うことができる。
[第2の変形例]
第2の実施の形態では、イネーブル生成回路265は、XORゲート266を備えていたが、同様の動作を実現することができるのであれば、この構成に限定されない。例えば、XORゲート266をANDゲートに置き換えることもできる。第2の実施の形態の第2の変形例のイネーブル生成回路265は、XORゲート266の代わりにANDゲートを備える点において第2の実施の形態と異なる。
図20は、第2の実施の形態の第2の変形例におけるイネーブル生成回路265の一構成例を示す回路図である。第2の変形例のイネーブル生成回路265は、XORゲート266の代わりにANDゲート272を備える点において第2の実施の形態と異なる。
ANDゲート272は、入力値の論理積を出力するものである。NANDゲートには、ビットデータQk−1を反転した信号とビットデータQとが入力される。NANDゲートは、これらの信号の論理積を出力信号DETとして出力する。
ラッチ262および268の構成上、「1」のビットデータQk−1より早く「1」のビットデータQkが出力されてしまう場合もありうる。XORゲート266では、この場合に「1」の出力信号DETを誤って出力してしまう。しかし、XORゲート266の代わりに、ANDゲート272を用いれば、「1」のビットデータQk−1より早く「1」のビットデータQkが出力されてしまう場合であってもANDゲート272は「0」の出力信号DETを出力する。このため、デジタルデータ生成部240は、正常に動作することができる。
このように、第2の実施の形態における第2の変形例によれば、デジタルデータ生成部240は、XORゲート266の代わりにANDゲートを用いて出力信号DETを生成することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)各々に入力されたアナログ信号の電圧に基づいて前記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、
共通の電源に接続されて互いに異なる前記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って前記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、
前記電源に接続されて前記複数のカウンタ回路のうち前記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路と
を備えるアナログデジタル変換装置。
(2)前記複数のカウンタ回路のそれぞれは、前記電源に接続された複数段の第1のフリップフロップを備え、前記複数段の第1のフリップフロップは、それぞれ前段の前記第1のフリップフロップの2倍の更新周期で保持値を更新し、
前記複数の補償回路のそれぞれは、前記電源に接続された2つの第2のフリップフロップを備え、前記第2のフリップフロップのそれぞれは、初段の前記第1のフリップフロップと同一の周期で保持値を更新する
前記(1)記載のアナログデジタル変換装置。
(3)前記複数の補償回路のそれぞれは、前記カウンタ回路と同一の計数動作を行う回路をダミーカウンタとして備える
前記(1)記載のアナログデジタル変換装置。
(4)前記複数の補償回路のそれぞれは、
出力電流の出力が指示された場合には一定の前記出力電流を出力する定電流出力部と、
前記複数のカウンタ回路のいずれかに対応付けられて前記対応するカウンタ回路が前記計数動作を停止した場合に前記定電流出力部に対して前記出力電流の出力を指示する出力制御部と
を備える前記(1)から(3)のいずれかに記載のアナログデジタル変換装置。
(5)前記定電流出力部は、
入力端子が前記電源に接続され、制御端子に所定のバイアス電流が入力され、出力端子から前記出力電流を出力するトランジスタと、
前記出力電流の出力が指示された場合には前記電源の電圧より電位が低い基準端子に前記トランジスタの出力端子を接続する接続制御部と
を備える前記(4)記載のアナログデジタル変換装置。
(6)前記補償回路は、
対応する前記カウンタ回路の計数値に所定の係数を乗算した値の電流と所定の基準電流とを含む電流を前記バイアス電流として前記トランジスタに入力するバイアス電流入力部をさらに備える前記(5)記載のアナログデジタル変換装置。
(7)イネーブル信号が入力された場合にはビットデータの値を変更し、前記イネーブル信号が入力されない場合には前記ビットデータを保持する複数段の保持回路と、
所定のタイミングにおいて前記複数段の保持回路のうち初段の保持回路に前記イネーブル信号を入力するタイミング制御部と、
いずれかの前記保持回路において前記ビットデータが変更されたときに前記イネーブル信号を生成して前記ビットデータが変更された保持回路の後段の保持回路に対して前記イネーブル信号を入力するイネーブル生成部と、
前記複数段の保持回路に保持された前記ビットデータからなるデジタルデータをアナログの基準信号に変換するデジタルアナログ変換部と、
をさらに具備し、
前記複数の計数期間供給部のそれぞれは、前記アナログ信号および前記基準信号の一方の電圧が他方の電圧より高い期間を前記計数期間として供給する
前記(1)から(6)のいずれかに記載のアナログデジタル変換装置。
(8)前記イネーブル信号生成部は、互いに異なる前記保持回路に対応付けられた複数のイネーブル生成回路を備え、
前記イネーブル生成回路は、
対応する前記保持回路の前段の前記保持回路に保持された前記ビットデータが前記所定値に更新されたときに前記イネーブル信号を生成する論理ゲートと、
所定の出力制御信号が入力されてから次に前記出力制御信号が入力されるまでの間において対応する前記保持回路に対して前記生成されたイネーブル信号を出力する出力部と、
対応する前記保持回路の前段の前記保持回路に前記イネーブル信号が入力された場合または対応する前記保持回路に前記イネーブル信号が入力された場合には前記出力制御信号を生成して前記出力部に入力する出力制御部と
を備える前記(7)記載のアナログデジタル変換装置。
(9)共通の電源に接続された複数のカラムセルを具備し、
前記複数のカラムセルの各々は、
アナログ信号およびランプ信号の電圧を比較して比較結果を出力するコンパレータと、
前記コンパレータに接続されて前記比較結果に基づいて計数動作を行うカウンタ回路と、
前記コンパレータに接続されて前記カウンタ回路が前記計数動作を停止した場合に動作する補償回路と
を備えるアナログデジタル変換装置。
(10)アナログ信号を出力する複数の画素と、
前記画素から各々に入力された前記アナログ信号の電圧に基づいて前記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、
共通の電源に接続されて互いに異なる前記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って前記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、
前記電源に接続されて前記複数のカウンタ回路のうち前記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路と
を具備する撮像素子。
(11)アナログ信号を出力する複数の画素と、
前記画素から各々に入力された前記アナログ信号の電圧に基づいて前記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、
共通の電源に接続されて互いに異なる前記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って前記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、
前記電源に接続されて前記複数のカウンタ回路のうち前記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路と、
前記デジタル信号からなる画像データを処理する画像処理部と
を具備する撮像装置。
100 撮像装置
110 電源回路
120 撮像レンズ
130 画像処理部
140 表示処理部
150 表示部
160 カメラ制御部
170 画像記録制御部
180 画像記録部
200 撮像素子
210 行走査回路
220 画素アレイ部
221 画素
230 ランプ信号生成部
240 デジタルデータ生成部
241、272、273、331、351 フリップフロップ
242、244、245、248、249、371 インバータ
243 上段ラッチ
246、247、373 トランジスタ
250 下段ラッチ
255 DA変換部
261 ビットデータ保持回路
262、268 ラッチ
263、321、341 ANDゲート
265 イネーブル生成回路
266 XORゲート
267 ANDゲート
270、271 NANDゲート
280 タイミング制御部
285 列走査回路
290 メモリ
300 カラムAD変換器
310 カラムセル
311 サンプル・ホールド回路
312 コンパレータ
320 カウンタ回路
330 バイナリカウンタ
340 電流補償回路
350 ダミー回路
360 ダミーカウンタ
372 定電流源
374 スイッチ
375 補正値生成部
376 加算回路

Claims (11)

  1. 各々に入力されたアナログ信号の電圧に基づいて前記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、
    共通の電源に接続されて互いに異なる前記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って前記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、
    前記電源に接続されて前記複数のカウンタ回路のうち前記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路と
    を備えるアナログデジタル変換装置。
  2. 前記複数のカウンタ回路のそれぞれは、前記電源に接続された複数段の第1のフリップフロップを備え、前記複数段の第1のフリップフロップは、それぞれ前段の前記第1のフリップフロップの2倍の更新周期で保持値を更新し、
    前記複数の補償回路のそれぞれは、前記電源に接続された2つの第2のフリップフロップを備え、前記第2のフリップフロップのそれぞれは、初段の前記第1のフリップフロップと同一の周期で保持値を更新する
    請求項1記載のアナログデジタル変換装置。
  3. 前記複数の補償回路のそれぞれは、前記カウンタ回路と同一の計数動作を行う回路をダミーカウンタとして備える
    請求項1記載のアナログデジタル変換装置。
  4. 前記複数の補償回路のそれぞれは、
    出力電流の出力が指示された場合には一定の前記出力電流を出力する定電流出力部と、
    前記複数のカウンタ回路のいずれかに対応付けられて前記対応するカウンタ回路が前記計数動作を停止した場合に前記定電流出力部に対して前記出力電流の出力を指示する出力制御部と
    を備える請求項1記載のアナログデジタル変換装置。
  5. 前記定電流出力部は、
    入力端子が前記電源に接続され、制御端子に所定のバイアス電流が入力され、出力端子から前記出力電流を出力するトランジスタと、
    前記出力電流の出力が指示された場合には前記電源の電圧より電位が低い基準端子に前記トランジスタの出力端子を接続する接続制御部と
    を備える請求項4記載のアナログデジタル変換装置。
  6. 前記補償回路は、
    対応する前記カウンタ回路の計数値に所定の係数を乗算した値の電流と所定の基準電流とを含む電流を前記バイアス電流として前記トランジスタに入力するバイアス電流入力部をさらに備える請求項5記載のアナログデジタル変換装置。
  7. イネーブル信号が入力された場合にはビットデータの値を変更し、前記イネーブル信号が入力されない場合には前記ビットデータを保持する複数段の保持回路と、
    所定のタイミングにおいて前記複数段の保持回路のうち初段の保持回路に前記イネーブル信号を入力するタイミング制御部と、
    いずれかの前記保持回路において前記ビットデータが変更されたときに前記イネーブル信号を生成して前記ビットデータが変更された保持回路の後段の保持回路に対して前記イネーブル信号を入力するイネーブル生成部と、
    前記複数段の保持回路に保持された前記ビットデータからなるデジタルデータをアナログの基準信号に変換するデジタルアナログ変換部と
    をさらに具備し、
    前記複数の計数期間供給部のそれぞれは、前記アナログ信号および前記基準信号の一方の電圧が他方の電圧より高い期間を前記計数期間として供給する
    請求項1記載のアナログデジタル変換装置。
  8. 前記イネーブル信号生成部は、互いに異なる前記保持回路に対応付けられた複数のイネーブル生成回路を備え、
    前記イネーブル生成回路は、
    対応する前記保持回路の前段の前記保持回路に保持された前記ビットデータが前記所定値に更新されたときに前記イネーブル信号を生成する論理ゲートと、
    所定の出力制御信号が入力されてから次に前記出力制御信号が入力されるまでの間において対応する前記保持回路に対して前記生成されたイネーブル信号を出力する出力部と、
    対応する前記保持回路の前段の前記保持回路に前記イネーブル信号が入力された場合または対応する前記保持回路に前記イネーブル信号が入力された場合には前記出力制御信号を生成して前記出力部に入力する出力制御部と
    を備える請求項7記載のアナログデジタル変換装置。
  9. 共通の電源に接続された複数のカラムセルを具備し、
    前記複数のカラムセルの各々は、
    アナログ信号およびランプ信号の電圧を比較して比較結果を出力するコンパレータと、
    前記コンパレータに接続されて前記比較結果に基づいて計数動作を行うカウンタ回路と、
    前記コンパレータに接続されて前記カウンタ回路が前記計数動作を停止した場合に動作する補償回路と
    を備えるアナログデジタル変換装置。
  10. アナログ信号を出力する複数の画素と、
    前記画素から各々に入力された前記アナログ信号の電圧に基づいて前記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、
    共通の電源に接続されて互いに異なる前記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って前記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、
    前記電源に接続されて前記複数のカウンタ回路のうち前記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路と
    を具備する撮像素子。
  11. アナログ信号を出力する複数の画素と、
    前記画素から各々に入力された前記アナログ信号の電圧に基づいて前記電圧に応じた長さの期間を計数期間として供給する複数の計数期間供給部と、
    共通の電源に接続されて互いに異なる前記計数期間において計数値を計数する計数動作を行って前記計数値を示すデジタル信号を生成する複数のカウンタ回路と、
    前記電源に接続されて前記複数のカウンタ回路のうち前記計数動作を停止したカウンタ回路の個数が多いほど多くの個数が動作する複数の補償回路と、
    前記デジタル信号からなる画像データを処理する画像処理部と
    を具備する撮像装置。
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