JP7114565B2 - アナログ-デジタル変換器、固体撮像素子、及び、電子機器 - Google Patents

アナログ-デジタル変換器、固体撮像素子、及び、電子機器 Download PDF

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Description

本開示は、アナログ-デジタル変換器、固体撮像素子、及び、電子機器に関する。
アナログ-デジタル変換器(AD変換器)の一つとして、例えば、ΔΣアナログ-デジタル変換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。ΔΣアナログ-デジタル変換器は、ΔΣ変調器と、デシメーションフィルタと呼称されるデジタルフィルタとで構成される。ΔΣ変調器は、直流信号や低周波の入力信号を低分解能(1bit~数bit)で高サンプリングレートのデジタル信号に変換する。デシメーションフィルタは、ΔΣ変調器から出力される、低分解能で高サンプリングレートのデジタル信号を、高分解能で低サンプリングレートのアナログ-デジタル変換値に変換する。
特開2012-165088号公報
ところで、ΔΣ変調器とデシメーションフィルタとは、通常隣接して配置される。しかし、レイアウト都合により、ΔΣ変調器とデシメーションフィルタとが離れて配置され、これらを繋ぐ伝送パスが長くなる場合がある。この場合、寄生容量に充放電される電荷量が増えるため、及び、リピーターを配置した場合はその貫通電流が増えるため、伝送パスで消費される電力が大きくなる。
そこで、本開示は、消費電力の低減を図ることができるアナログ-デジタル変換器、当該アナログ-デジタル変換器を用いる固体撮像素子、及び、当該固体撮像素子を有する電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示のアナログ-デジタル変換器は、
量子化回路部を有するΔΣ変調器、
量子化回路部のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター、
偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値を別々に伝送する2系統の伝送パス、及び、
2系統の伝送パスによって伝送される偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値を処理してアナログ-デジタル変換値として出力するデジタルフィルタ、
を備える。
上記の目的を達成するための本開示の固体撮像素子は、
光電変換部を含む単位画素が行列状に配置されて成る画素アレイ部、及び、
単位画素から出力されるアナログ画素信号をデジタル画素信号に変換するアナログ-デジタル変換器を含むカラム処理部を備え、
アナログ-デジタル変換器として、上記の構成のアナログ-デジタル変換器を用いる。また、上記の目的を達成するための本開示の電子機器は、上記の構成の固体撮像素子を有する。
量子化回路部のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分け、2系統の伝送パスで別々に伝送することで、ΔΣ変調器からデジタルフィルタへの2系統の伝送パスの各々において、デジタルデータが0→1又は1→0に変化する割合が減る。これにより、消費電力が低減される。
本開示によれば、ΔΣ変調器からデジタルフィルタへの伝送パスにおいて、デジタルデータが0→1又は1→0に変化する割合が減るため消費電力の低減を図ることができる。尚、ここに記載された効果に必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、これに限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
図1は、ΔΣアナログ-デジタル変換器の基本形を示すブロック図である。 図2は、実施例1に係るΔΣアナログ-デジタル変換器の回路構成を示すブロック図である。 図3Aは、基本形の回路構成の場合における小入力時、中入力時、大入力時のΔΣ変調器の出力データの一例を示す図であり、図3Bは、トグル率の入力レベル依存性を示す図である。 図4Aは、実施例1の回路構成の場合における小入力時、中入力時、大入力時のΔΣ変調器の出力データの一例を示す図であり、図4Bは、トグル率の入力レベル依存性を示す図である。 図5は、実施例2に係るΔΣアナログ-デジタル変換器の回路構成を示すブロック図である。 図6は、2bitΔΣ変調器の場合の量子化回路部の出力の一例を示す図である。 図7は、実施例3に係るΔΣアナログ-デジタル変換器の回路構成を示すブロック図である。 図8は、実施例3に係るΔΣアナログ-デジタル変換器の各部の波形を示すタイミング波形図である。 図9は、実施例4に係るΔΣアナログ-デジタル変換器の回路構成を示すブロック図である。 図10は、実施例4に係るΔΣアナログ-デジタル変換器の各部の波形を示すタイミング波形図である。 図11は、本開示の固体撮像素子の基本的なシステム構成を示す概略構成図である。 図12は、ΔΣ変調器及びデシメーションフィルタをそれぞれ複数、画素列方向に並べて配置する一例を示す配置図である。 図13は、積層構造のCMOSイメージセンサの構成の概略を示す分解斜視図である。 図14は、本開示の電子機器の一例である撮像装置の構成を示すブロック図である。
以下、本開示の技術を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本開示の技術は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値などは例示である。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.本開示のアナログ-デジタル変換器、固体撮像素子、及び、電子機器、全般に関する説明
2.本開示のアナログ-デジタル変換器
2-1.基本形(伝送パスが1本の例)
2-2.実施例1(1bitのΔΣ変調器を有する場合の例)
2-3.実施例2(マルチbitのΔΣ変調器を有する場合の例)
2-4.実施例3(実施例1の変形例:スプリッターの具体的な回路例1)
2-5.実施例4(実施例1の変形例:スプリッターの具体的な回路例2)
3.本開示の固体撮像素子(CMOSイメージセンサの例)
3-1.基本的なシステム構成
3-2.積層構造
4.本開示の電子機器(撮像装置の例)
5.本開示がとることができる構成
<本開示のアナログ-デジタル変換器、固体撮像素子、及び、電子機器、全般に関する説明>
本開示のアナログ-デジタル変換器、固体撮像素子、及び、電子機器にあっては、ΔΣ変調器は、1bitのΔΣ変調器である構成とすることができる。あるいは又、ΔΣ変調器は、マルチbitのΔΣ変調器である構成とすることができる。
上述した好ましい構成を含む本開示のアナログ-デジタル変換器、固体撮像素子、及び、電子機器にあっては、スプリッターについて、D-フリップフロップを用いて構成することができる。あるいは又、スプリッターについて、RS-フリップフロップを用いて構成することができる。また、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とを合成し、デジタル-アナログ変換部を介して入力側にフィードバックする構成とすることができる。
<本開示のアナログ-デジタル変換器>
本開示のアナログ-デジタル変換器(AD変換器)は、直流信号や低周波の入力信号を低分解能(1bit~数bit)で高サンプリングレートのデジタル信号に変換するΔΣ変調器を用いるΔΣアナログ-デジタル変換器である。ΔΣアナログ-デジタル変換器は、ΔΣ変調器の後段に、デシメーションフィルタと呼称されるデジタルフィルタを有する。デシメーションフィルタは、ΔΣ変調器から出力される、低分解能で高サンプリングレートのデジタル信号を、高分解能で低サンプリングレートのアナログ-デジタル変換値に変換する。
[基本形]
先ず、ΔΣアナログ-デジタル変換器の基本形について、図1を用いて説明する。図1は、ΔΣアナログ-デジタル変換器の基本形を示すブロック図である。この基本形に係るΔΣアナログ-デジタル変換器は、本開示の従来例に係るΔΣアナログ-デジタル変換器でもある。
図1に示すように、基本形に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1は、ΔΣ変調器10と、デジタルフィルタの一例であるデシメーションフィルタ20とを有し、ΔΣ変調器10とデシメーションフィルタ20とを1本の伝送パス30で接続した構成となっている。ΔΣ変調器10は、直流信号や低周波の入力信号INを低分解能(1bit~数bit)で高サンプリングレートのデジタル信号に変換する。デシメーションフィルタ20は、ΔΣ変調器10から出力される、低分解能で高サンプリングレートのデジタル信号を、高分解能で低サンプリングレートのアナログ-デジタル変換値OUTに変換して出力する。

以下に、ΔΣ変調器10及びデシメーションフィルタ20について、より具体的に説明する。
ΔΣ変調器10は、フィルタ11、量子化回路部12、及び、デジタル-アナログ変換部(DA変換器)13から構成されている。フィルタ11は、アナログ入力信号INを非反転(+)入力とし、デジタル-アナログ変換部13からのフィードバック値を反転(-)入力とし、アナログ入力信号INの値とフィードバック値との差分を積分する積分回路から成る。量子化回路部12は、例えば比較器121から構成されており、フィルタ11の出力を基準電圧と比較することによって量子化し(論理“1”か論理“0”のデジタル値を決定)、例えば1ビットのデジタル信号として出力する。
量子化回路部12から出力されるデジタル信号は、デジタル-アナログ変換部13に供給されるとともに、伝送パス30を通してデシメーションフィルタ20に供給される。デジタル-アナログ変換部13は、量子化回路部12から出力されるデジタル信号に応じたフィードバック値を生成し、フィルタ11にその反転入力として供給する。デシメーションフィルタ20は、ΔΣ変調器10で発生した量子化ノイズを取り除くとともに、間引き(デシメーション)によってサンプリング周波数を低くする処理を行い、デジタル信号OUTとして出力する。
上述したように、ΔΣ変調器10では、デジタル-アナログ変換部13を含むフィードバックループの働きにより、量子化回路部12で注入される量子化ノイズを高周波域に偏在させて出力する。そして、デシメーションフィルタ20では、ΔΣ変調器10で発生した高周波量子化ノイズを取り除いて高分解能を得る。この一連の処理が、ΔΣアナログ-デジタル変換器1の基本原理である。
高周波に偏在した量子化ノイズを多く含むため、ΔΣ変調器10の出力は、1bitのΔΣ変調器においては、論理“0”と論理“1”とが頻繁に入れ替わるデジタルデータとなっている(論理“1”出力される密度がほぼ入力レベルに相当する)。また、マルチbitのΔΣ変調器においても、その中の各出力パスに注目すると、入力レベルに応じて、論理“0”と論理“1”とが頻繁に入れ替わるものが存在する。
通常では、ΔΣ変調器10とデシメーションフィルタ20とは隣接して配置される。しかし、レイアウト都合などにより、ΔΣ変調器10とデシメーションフィルタ20とが離れて配置される場合がある。このような場合、ΔΣ変調器10とデシメーションフィルタ20とを繋ぐ伝送パス30が長くなるために、伝送パス30で消費される電力が大きくなる。消費電力が増える原因は、伝送パス30の寄生容量に充放電される電荷量が増えるためである。また、伝送パス30中にリピーターを配置した場合は、その貫通電流が増えることによっても消費電力が増える。
そこで、本実施形態では、特に、ΔΣ変調器10とデシメーションフィルタ20とを繋ぐ伝送パス30、即ち、ΔΣ変調器10からデシメーションフィルタ20へデジタルデータを伝送する伝送パス30の長さが長くなる場合に、伝送パス30で消費される電力を低減するためになされたものである。以下に、ΔΣ変調器10とデシメーションフィルタ20とを繋ぐ伝送パス30の長さが長くなった場合でも、消費電力の低減を図るための、本実施形態に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1の具体的な実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1は、1bitのΔΣ変調器を有する場合の例である。図2は、実施例1に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1の回路構成を示すブロック図である。
実施例1に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1は、1ビットのデジタル信号を出力する量子化回路部12を用いており、量子化回路部12の後段にスプリッター14を有する構成となっている。スプリッター14は、量子化回路部12を構成する比較器121のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分ける。
スプリッター14で振り分けられた、偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値は、2系統の伝送パス、即ち、偶数番目用伝送パス30e及び奇数番目用伝送パス30oによって別々にデシメーションフィルタ20に伝送される。偶数番目用伝送パス30e及び奇数番目用伝送パス30oは、配線だけから成る場合もあるが、図2に示すように、信号を中継するためのリピーター40e,40oを含む場合、あるいは、配線に信号を流すためのバッファを含む場合もある。
デシメーションフィルタ20は、偶数番目用伝送パス30e及び奇数番目用伝送パス30oによって伝送される偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値に対し、スプリッター14で振り分けられる前の順番で、高周波量子化ノイズを取り除いて高分解能を得る処理を行う。
以下、ΔΣ変調器10から出力されるデジタルデータの論理“0”を単に0と記述し、論理“1”を単に1と記述する。そして、デジタルデータが0→1又は1→0に変化する割合をトグル率と呼ぶ。
1bitのΔΣ変調器10の出力では、ΔΣアナログ-デジタル変換器1の入力レベルが低いときと高いときはトグル率が低く、入力レベルが中間に近いほどトグル率が高くなる。この理由は次のように説明できる。すなわち、入力レベルが低いときは多くの0の中に時折1が現れ、入力レベルが高いときは多くの1の中に時折0が現れるためにトグル率が低い。一方で、入力レベルが中間のときは、0と1がほぼ半数ずつ出力されるが、量子化ノイズを高周波に偏在させるΔΣ変調器10の働きによって0と1が頻繁に切り替わりながら出力されるため、トグル率が高くなる。
ΔΣ変調器10の出力からデシメーションフィルタ20への伝送パス30(30e,30o)の消費電力は、伝送パスの長さが長く、トグル率が高いほど大きくなる。よって、中間入力レベルのときのトグル率を下げれば、伝送パスの長さが長いときの最大消費電力を減らすことができる。
ここで、中間入力レベルにおけるΔΣ変調器10の出力は、0や1が連続する可能性よりも、切り替わる可能性の方が高い傾向があることから、量子化回路部12の出力データをスプリッター14で、偶数番目用伝送パス30eと奇数番目用伝送パス30oとに割り振る。すると、それぞれの伝送パス30e,30o内においては、0や1が連続する可能性よりも、切り替わる可能性の方が低くなる。従って、中間入力レベルのときのトグル率が低減されるため、最大消費電力が低減される。
ΔΣ変調器10の出力データを1系統の伝送パス30でデシメーションフィルタ20へ伝送する基本形の場合における小入力時、中入力時、大入力時のΔΣ変調器10の出力データの一例を図3Aに示す。また、トグル率の入力レベル依存性を図3Bに示す。これらの図から、ΔΣ変調器10の出力データを1系統の伝送パス30でデシメーションフィルタ20へ伝送する場合には、中入力時にトグル率が高くなることがわかる。
ΔΣ変調器10の出力データを、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分け、2系統の伝送パス30e,30oでデシメーションフィルタ20へ伝送する実施例1の場合における小入力時、中入力時、大入力時のΔΣ変調器10の出力データの一例を図4Aに示す。また、トグル率の入力レベル依存性を図4Bに示す。これらの図から、ΔΣ変調器10の出力データを2系統の伝送パス30e,30oでデシメーションフィルタ20へ伝送する場合には、中入力時にトグル率が低減されることがわかる。
上述したように、実施例1によれば、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるようにしたことで、ΔΣ変調器10からデシメーションフィルタ20への伝送パス30e,30oにおいて、デジタルデータが0→1又は1→0に変化する割合が減るため、消費電力を低減できる。また、偶数番目と奇数番目にデータを分けることにより、伝送パス30e,30oのデータレートが半減するため、ΔΣ変調器10からデシメーションフィルタ20への信号受け渡しのタイミングマージンが取りやすくなる。
[実施例2]
実施例2は、マルチbitのΔΣ変調器を有する場合の例である。図5は、実施例2に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1の回路構成を示すブロック図である。
マルチbitΔΣ変調器10の場合、量子化回路部12が複数の比較器121を有し、複数bitのデジタルデータを出力し、デシメーションフィルタ20へ伝送されるデジタルデータが複数bitになる。このマルチbitΔΣ変調器10を用いる実施例2に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1においても、各出力配線に対して偶数番目用伝送パス30e及び奇数番目用伝送パス30oを設け、伝送データを振り分けることで、実施例1の場合と同様に消費電力の低減効果を得ることができる。
MbitのΔΣ変調器では、量子化回路部12の出力は、N(=2M-1)本の配線上にサーモメーターコードの形で出力される。2bitΔΣ変調器の場合の量子化回路部12の出力の一例を図6に示す。この場合、2bitであるため、サーモメーターコードの量子化回路部12の出力配線は3本となる。
図6からわかるように、入力レベルに応じてトグルしやすい部分は変わるが、各々の量子化回路部12の出力配線に注目すると、1bitΔΣ変調器の場合と似た0/1パターンのデジタルデータが出力される。従って、1bitΔΣ変調器の場合と同様の作用、効果を得ることができる。すなわち、ΔΣ変調器10からデシメーションフィルタ20への伝送パス30e,30oにおいて、デジタルデータが0→1又は1→0に変化する割合が減るため、消費電力を低減できる。また、偶数番目と奇数番目にデータを分けることにより、伝送パス30e,30oのデータレートが半減するため、ΔΣ変調器10からデシメーションフィルタ20への信号受け渡しのタイミングマージンが取りやすくなる。
[実施例3]
実施例3は、実施例1の変形例であり、量子化回路部12を構成する比較器121のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター14の具体的な回路例1に関する。実施例3に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1の回路構成を図7に示し、実施例3に係るΔΣアナログ-デジタル変換器の各部の波形を図8に示す。
図7において、量子化回路部12を構成する比較器121は、クロック信号CLKに同期して、フィルタ11の出力を基準電圧Vrefと比較することによって量子化する。スプリッター14は、2つのD-FF(フリップフロップ)141,142から構成されている。
D-FF141は、比較器121のデジタル出力をD入力とし、比較器121の動作の基準となるクロック信号CLKの1/2分周(2倍の周期)のクロック信号CLKdiv2+をクロック入力とする。そして、D-FF141の出力は、偶数番目のデジタル値として導出され、偶数番目用伝送パス30eによってデシメーションフィルタ20へ伝送される。
D-FF142は、比較器121のデジタル出力をD入力とし、クロック信号CLKdiv2+の逆相のクロック信号CLKdiv2-をクロック入力とする。そして、D-FF142の出力は、奇数番目のデジタル値として導出され、奇数番目用伝送パス30oによってデシメーションフィルタ20へ伝送される。
図8には、クロック信号CLK、正相のクロック信号CLKdiv2+、逆相のクロック信号CLKdiv2-、比較器121の出力、偶数番目用伝送パス30eが伝送する信号(偶数番目用伝送パス信号)、及び、奇数番目用伝送パス30oが伝送する信号(奇数番目用伝送パス信号)の各波形を示している。
上述したように、実施例3によれば、D-FF141,142を用いてスプリッター14を構成することにより、比較器121のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けることができる。
ここでは、実施例3について、1bitのΔΣ変調器を有する場合の実施例1に適用した場合を例に挙げて説明したが、マルチbitのΔΣ変調器を有する場合の実施例2に対しても、同様に適用することができる。
[実施例4]
実施例4は、実施例1の変形例であり、量子化回路部12を構成する比較器121のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター14の具体的な回路例2に関する。実施例4に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1の回路構成を図9に示し、実施例4に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1の各部の波形を図10に示す。
図9において、量子化回路部12を構成する比較器121は、正相のデジタル出力pと逆相のデジタル出力nとをスプリッター14に供給する。スプリッター14は、2つのRS-FF(フリップフロップ)150,151、4つのNAND回路152~155、及び、4つのインバータ回路156~159から構成されている。
比較器121の正相のデジタル出力pは、インバータ回路156を経てNAND回路152,154の各一方の入力となり、逆相のデジタル出力nは、インバータ回路157を経てNAND回路153,155の各一方の入力となる。NAND回路152,153は、クロック信号CLKの1/2分周のクロック信号CLKdiv2+を各他方の入力とする。NAND回路154,155は、クロック信号CLKdiv2+の逆相のクロック信号CLKdiv2-を各他方の入力とする。
NAND回路152の出力は、RS-FF150のS入力となる。NAND回路153の出力は、RS-FF150のR入力となる。そして、RS-FF150のQ出力は、偶数番目のデジタル値として導出され、偶数番目用伝送パス30eによってデシメーションフィルタ20へ伝送されるとともに、スイッチSWoを介してデジタル-アナログ変換部13に供給される。
NAND回路154の出力は、RS-FF151のS入力となる。NAND回路155の出力は、RS-FF151のR入力となる。そして、RS-FF151のQ出力は、奇数番目のデジタル値として導出され、奇数番目用伝送パス30oによってデシメーションフィルタ20へ伝送されるとともに、スイッチSWeを介してデジタル-アナログ変換部13に供給される。
図10には、クロック信号CLK、正相のクロック信号CLKdiv2+、逆相のクロック信号CLKdiv2-、比較器121の正相のデジタル出力p、比較器121の逆相のデジタル出力n、偶数番目用伝送パス信号、奇数番目用伝送パス信号、スイッチSWoの制御パルス、及び、スイッチSWeの制御パルスの各波形を示している。
上述したように、実施例4によれば、RS-FF150,151を用いてスプリッター14を構成することにより、比較器121のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けることができる。周知の通り、RS-FFは、D-FFに比べて、回路構成が極めて簡単である。従って、D-FF141,142を用いてスプリッター14を構成する実施例3に比べて、RS-FF150,151を用いてスプリッター14を構成する実施例4の方が、回路規模を小さくできる利点がある。
また、実施例4に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1では、一度偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けた比較器121のデジタル出力を、スイッチSWo及びスイッチSWeの作用により、再度合成してデジタル-アナログ変換部13にフィードバックするようにしている。このようにすることにより、万一、RS-FF150,151内でビットエラーがあったとき、そのエラーにΔΣループのフィルタリング効果が作用するため、ビットエラーの影響をほとんど無視できるレベルに抑えることができる。
ここでは、実施例4について、1bitのΔΣ変調器を有する場合の実施例1に適用した場合を例に挙げて説明したが、マルチbitのΔΣ変調器を有する場合の実施例2に対しても、同様に適用することができる。
また、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とを、スイッチSWo及びスイッチSWeの作用によって合成し、デジタル-アナログ変換部13を介して入力側にフィードバックすることについては、実施例3に対して適用しても、同様の作用、効果を得ることができる。
<本開示の固体撮像素子>
[基本的なシステム構成]
図11は、本開示の固体撮像素子の基本的なシステム構成を示す概略構成図である。ここでは、固体撮像素子として、X-Yアドレス方式の固体撮像素子の一種であるCMOSイメージセンサを例に挙げて説明する。CMOSイメージセンサとは、CMOSプロセスを応用して、または、部分的に使用して作成されたイメージセンサである。
本例に係るCMOSイメージセンサ60は、図示せぬ半導体基板(チップ)上に形成された画素アレイ部61、及び、当該画素アレイ部61と同じ半導体基板上に集積された周辺回路部を有する構成となっている。周辺回路部は、例えば、垂直駆動部62、カラム処理部63、水平駆動部64、及び、システム制御部65によって構成されている。
CMOSイメージセンサ60は更に、信号処理部68及びデータ格納部69を備えている。信号処理部68及びデータ格納部69については、CMOSイメージセンサ60と同じ基板上に搭載しても構わないし、CMOSイメージセンサ60とは別の基板上に配置するようにしても構わない。また、信号処理部68及びデータ格納部69の各処理については、CMOSイメージセンサ60とは別の基板に設けられる外部信号処理部、例えば、DSP(Digital Signal Processor)回路やソフトウェアによる処理でも構わない。
画素アレイ部61は、光電変換を行うことで、受光した光量に応じた光電荷を生成し、かつ、蓄積する光電変換部を含む単位画素(以下、単に「画素」と記述する場合がある)70が行方向及び列方向に、即ち、行列状に2次元配置された構成となっている。ここで、行方向とは画素行の画素の配列方向(所謂、水平方向)を言い、列方向とは画素列の画素の配列方向(所謂、垂直方向)を言う。
画素アレイ部61において、行列状の画素配列に対し、画素行毎に画素駆動線66(661~66m)が行方向に沿って配線され、画素列毎に垂直信号線67(671~67n)が列方向に沿って配線されている。画素駆動線66は、画素から信号を読み出す際の駆動を行うための、後述する駆動信号を伝送する。図11では、画素駆動線66について1本の配線として示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線66の一端は、垂直駆動部62の各行に対応した出力端に接続されている。
垂直駆動部62は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部61の各画素70を全画素同時あるいは行単位等で駆動する。すなわち、垂直駆動部62は、当該垂直駆動部62を制御するシステム制御部65と共に、画素アレイ部61の各画素70を駆動する駆動部を構成している。この垂直駆動部62はその具体的な構成については図示を省略するが、一般的に、読出し走査系と掃出し走査系の2つの走査系を有する構成となっている。
読出し走査系は、単位画素70から信号を読み出すために、画素アレイ部61の単位画素70を行単位で順に選択走査する。単位画素70から読み出される信号はアナログ信号である。掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対し、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃出し走査を行う。
この掃出し走査系による掃出し走査により、読出し行の単位画素70の光電変換部から不要な電荷が掃き出されることによって当該光電変換部がリセットされる。そして、この掃出し走査系による不要電荷の掃き出す(リセットする)ことにより、所謂電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換部の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読出し走査系による読出し動作によって読み出される信号は、その直前の読出し動作または電子シャッタ動作以降に受光した光量に対応するものである。そして、直前の読出し動作による読出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素70における光電荷の露光期間となる。
垂直駆動部62によって選択走査された画素行の各画素70から出力される信号は、画素列毎に垂直信号線67の各々を通してカラム処理部63に入力される。
カラム処理部63は、画素アレイ部61の画素列毎に、あるいは複数の画素列を単位として、選択行の各画素70から垂直信号線67を通して出力されるアナログの画素信号をデジタル信号に変換するアナログ-デジタル変換器(AD変換器)631を有している。カラム処理部63は、AD変換処理以外に、ノイズ除去処理などの信号処理を行う構成とすることができる。ノイズ除去処理としては、例えばCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)処理や、DDS(Double Data Sampling)処理を例示することができる。例えば、CDS処理により、リセットノイズや画素70内の増幅トランジスタの閾値ばらつき等の画素固有の固定パターンノイズを除去することができる。
水平駆動部64は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム処理部63の1つの画素列、あるいは複数の画素列に対応する単位回路を順番に選択走査する。この水平駆動部64による選択走査により、カラム処理部63において単位回路毎にAD変換等の信号処理が施された画素信号が順番に出力される。
システム制御部65は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータなどによって構成され、当該タイミングジェネレータで生成された各種のタイミングを基に、垂直駆動部62、カラム処理部63、及び、水平駆動部64などの駆動制御を行う。
信号処理部68は、少なくとも演算処理機能を有し、カラム処理部63から出力される画素信号に対して演算処理等の種々の信号処理を行う。データ格納部69は、信号処理部68での信号処理に当たって、その処理に必要なデータを一時的に格納する。
上記の構成のCMOSイメージセンサ60において、カラム処理部63に、画素アレイ部61の画素列毎に、あるいは複数の画素列を単位として設けられるアナログ-デジタル変換器631として、先述した実施例1乃至実施例4に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1を用いることができる。
ところで、画素アレイ部61の画素列毎に、あるいは複数の画素列を単位としてアナログ-デジタル変換器631を備えるCMOSイメージセンサ60にあっては、画素信号の高速読出しを実現するために、ΔΣ変調器10及びデシメーションフィルタ20をそれぞれ複数、画素列方向に並べて配置する場合がある。
この場合、アナログ領域に属する回路部と、デジタル領域に属する回路部とを分けて配置することが好ましい。ここでは、ΔΣ変調器10及びデシメーションフィルタ20をそれぞれ2つ、画素列方向に並べて配置する場合を例に挙げる。この場合、図12に示すように、アナログ領域に属する2つのΔΣ変調器10A,10Bを画素列方向に並べて上下配置し、デジタル領域に属する2つのデシメーションフィルタ20A,20Bを画素列方向に並べて上下配置するようにする。
ΔΣ変調器10A,10B及びデシメーションフィルタ20A,20Bを画素列方向に並べて配置した場合、伝送パス30は、ΔΣ変調器10やデシメーションフィルタ20を跨ぐことになる。従って、ΔΣ変調器10Aとデシメーションフィルタ20Aとを繋ぐ伝送パス30A、及び、ΔΣ変調器10Bとデシメーションフィルタ20Bとを繋ぐ伝送パス30Bの長さが長くなる。尚、伝送パス30A及び伝送パス30Bはそれぞれ2系統となるが、ここでは、図面の簡略化のために、1系統で図示している。
このように、伝送パス30(30A,30B)の長さが長くなると、量子化回路部12の出力段と伝送パス30における消費電流に、ΔΣアナログ-デジタル変換器1の入力レベル依存性が大きく出てしまう。これにより、電源配線のIRドロップを介して他のΔΣアナログ-デジタル変換器1への干渉が発生するため、ストリーキングと呼ばれる画質劣化の要因となる。
これに対し、本開示のCMOSイメージセンサ60では、カラム処理部63のアナログ-デジタル変換器631として、実施例1乃至実施例4に係るΔΣアナログ-デジタル変換器1を用いるようにしている。すなわち、アナログ-デジタル変換器631(即ち、ΔΣアナログ-デジタル変換器1)において、ΔΣ変調器10の出力データを、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分け、2系統の伝送パス30e,30oでデシメーションフィルタ20へ伝送するようにしている。
これにより、ΔΣ変調器10からデシメーションフィルタ20への伝送パス30e,30oの長さが長くなった場合であっても、当該伝送パス30e,30oにおいて、デジタルデータが0→1又は1→0に変化する割合が減り、消費電力を低減できる。従って、カラム処理部63の消費電力、ひいてはCMOSイメージセンサ60全体の消費電力の低減を図ることができる。また、伝送パス30e,30oの消費電流の、ΔΣアナログ-デジタル変換器1の入力レベル依存性が小さくなり、電流一定性が増すため、ストリーキングと呼ばれる画質劣化が生じにくくなる。従って、ΔΣ変調器10及びデシメーションフィルタ20をそれぞれ複数、画素列方向に並べて配置することによる、画素信号の高速読出しの技術を積極的に採用できることに寄与できる。
尚、ここでは、ΔΣ変調器10とデシメーションフィルタ20とを繋ぐ伝送パス30の長さが長くなる場合の低消費電力化の効果について、CMOSイメージセンサ60への用途の場合を例に挙げて説明したが、CMOSイメージセンサ60以外の用途のΔΣアナログ-デジタル変換器にも適用可能である。
また、上述したCMOSイメージセンサ60のシステム構成は、一例であって、これに限られるものではない。例えば、データ格納部69をカラム処理部63の後段に配置し、カラム処理部63から出力される画素信号を、データ格納部69を経由して信号処理部68に供給するシステム構成であってもよい。あるいは又、カラム処理部63に対してデータ格納部69及び信号処理部68を並列的に設けるシステム構成であってもよい。
[積層構造]
また、上記のCMOSイメージセンサ60では、画素アレイ部61と同じ半導体基板上に、アナログ-デジタル変換器631を含むカラム処理部63や、信号処理部68などの周辺回路部を形成した、所謂、平置構造のCMOSイメージセンサを例に挙げて説明したが、平置構造のCMOSイメージセンサへの適用に限られるものではない。すなわち、複数の半導体基板が互いに積層されて成る、所謂、積層構造のCMOSイメージセンサにも適用することができる。積層構造の一具体例としては、例えば図13に示すように、画素アレイ部61が形成された半導体基板81と、アナログ-デジタル変換器631を含むカラム処理部63や、信号処理部68、データ格納部69等の周辺回路部が形成された半導体基板82とが積層されて成る積層構造を例示することができる。
この積層構造のCMOSイメージセンサ60によれば、1層目の半導体基板81として画素アレイ部61を形成できるだけの大きさ(面積)のもので済むため、1層目の半導体基板81のサイズ(面積)、ひいては、チップ全体のサイズを小さくできる。更に、1層目の半導体基板81には画素の作成に適したプロセスを適用でき、2層目の半導体基板82には回路の作成に適したプロセスを適用できるため、CMOSイメージセンサ60の製造に当たって、プロセスの最適化を図ることができるメリットもある。
尚、ここでは、2層の積層構造を例示したが、2層に限られるものではなく、3層以上の積層構造であってもよい。
<本開示の電子機器>
上述した本開示の固体撮像素子は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、携帯電話機などの撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に固体撮像素子を用いる複写機などの電子機器全般において、その撮像部(画像取込部)として用いることができる。尚、固体撮像素子はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ち、カメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
[撮像装置]
図14は、本開示の電子機器の一例である撮像装置の構成を示すブロック図である。図14に示すように、本例に係る撮像装置100は、レンズ群等を含む撮像光学系101、撮像部102、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107、及び、電源系108等を有している。そして、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107、及び、電源系108がバスライン109を介して相互に接続された構成となっている。
撮像光学系101は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像部102の撮像面上に結像する。撮像部102は、光学系101によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。DSP回路103は、一般的なカメラ信号処理、例えば、ホワイトバランス処理、デモザイク処理、ガンマ補正処理などを行う。
フレームメモリ104は、DSP回路103での信号処理の過程で適宜データの格納に用いられる。表示装置105は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置から成り、撮像部102で撮像された動画または静止画を表示する。記録装置106は、撮像部102で撮像された動画または静止画を、可搬型の半導体メモリや、光ディスク、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体に記録する。
操作系107は、ユーザによる操作の下に、本撮像装置100が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系108は、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、及び、操作系107の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
上記の構成の撮像装置100において、撮像部102として、先述した本開示に係るCMOSイメージセンサ60を用いることができる。本開示に係るCMOSイメージセンサ60は、ΔΣアナログ-デジタル変換器1において、ΔΣ変調器10とデシメーションフィルタ20とを繋ぐ伝送パス30が長い場合であっても消費電力を低減できる。従って、撮像部102として、本開示に係るCMOSイメージセンサ60を用いることで、画素信号の高速読出しを実現するために、ΔΣ変調器10及びデシメーションフィルタ20をそれぞれ複数、画素列方向に並べて配置しても、低消費電力化を図ることができる。
<本開示がとることができる構成>
尚、本開示は、以下のような構成をとることもできる。
≪A.アナログ-デジタル変換器≫
[A-1]量子化回路部を有するΔΣ変調器、
量子化回路部のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター、
偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値を別々に伝送する2系統の伝送パス、及び、
2系統の伝送パスによって伝送される偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値を処理してアナログ-デジタル変換値として出力するデジタルフィルタ、
を備えるアナログ-デジタル変換器。
[A-2]ΔΣ変調器は、1bitのΔΣ変調器である、
上記[A-1]に記載のアナログ-デジタル変換器。
[A-3]ΔΣ変調器は、マルチbitのΔΣ変調器である、
上記[A-1]に記載のアナログ-デジタル変換器。
[A-4]スプリッターは、D-フリップフロップを用いて構成されている、
上記[A-1]から上記[A-3]のいずれかに記載のアナログ-デジタル変換器。
[A-5]スプリッターは、RS-フリップフロップを用いて構成されている、
上記[A-1]から上記[A-3]のいずれかに記載のアナログ-デジタル変換器。
[A-6]偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とを合成し、デジタル-アナログ変換部を介して入力側にフィードバックする、
上記[A-4]又は上記[A-5]に記載のアナログ-デジタル変換器。
≪B.固体撮像素子≫
[B-1]光電変換部を含む単位画素が行列状に配置されて成る画素アレイ部、及び、
単位画素から出力されるアナログ画素信号をデジタル画素信号に変換するアナログ-デジタル変換器を含むカラム処理部を備え、
アナログ-デジタル変換器は、
量子化回路部を有するΔΣ変調器、
量子化回路部のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター、
偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値を別々に伝送する2系統の伝送パス、及び、
2系統の伝送パスによって伝送される偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値を処理してアナログ-デジタル変換値として出力するデジタルフィルタ、
を備える、
固体撮像素子。
[B-2]カラム処理部において、ΔΣ変調器及びデジタルフィルタはそれぞれ複数、画素列方向に並んで配置されている、
上記[B-1]に記載の固体撮像素子。
[B-3]ΔΣ変調器は、1bitのΔΣ変調器である、
上記[B-1]又は上記[B-2]に記載の固体撮像素子。
[B-4]ΔΣ変調器は、マルチbitのΔΣ変調器である、
上記[B-1]又は上記[B-2]に記載の固体撮像素子。
[B-5]スプリッターは、D-フリップフロップを用いて構成されている、
上記[B-1]から上記[B-4]のいずれかに記載の固体撮像素子。
[B-6]スプリッターは、RS-フリップフロップを用いて構成されている、
上記[B-1]から上記[B-4]のいずれかに記載の固体撮像素子。
[B-7]偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とを合成し、デジタル-アナログ変換部を介して入力側にフィードバックする、
上記[B-5]又は上記[B-6]に記載の固体撮像素子。
≪C.電子機器≫
[C-1]光電変換部を含む単位画素が行列状に配置されて成る画素アレイ部、及び、
単位画素から出力されるアナログ画素信号をデジタル画素信号に変換するアナログ-デジタル変換器を含むカラム処理部を備え、
アナログ-デジタル変換器は、
量子化回路部を有するΔΣ変調器、
量子化回路部のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター、
偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値を別々に伝送する2系統の伝送パス、及び、
2系統の伝送パスによって伝送される偶数番目のデジタル値及び奇数番目のデジタル値を処理してアナログ-デジタル変換値として出力するデジタルフィルタ、
を備える、
固体撮像素子を有する電子機器。
[C-2]カラム処理部において、ΔΣ変調器及びデジタルフィルタはそれぞれ複数、画素列方向に並んで配置されている、
上記[C-1]に記載の電子機器。
[C-3]ΔΣ変調器は、1bitのΔΣ変調器である、
上記[C-1]又は上記[C-2]に記載の電子機器。
[C-4]ΔΣ変調器は、マルチbitのΔΣ変調器である、
上記[C-1]又は上記[C-2]に記載の電子機器。
[C-5]スプリッターは、D-フリップフロップを用いて構成されている、
上記[C-1]から上記[C-4]のいずれかに記載の電子機器。
[C-6]スプリッターは、RS-フリップフロップを用いて構成されている、
上記[C-1]から上記[C-4]のいずれかに記載の電子機器。
[C-7]偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とを合成し、デジタル-アナログ変換部を介して入力側にフィードバックする、
上記[C-5]又は上記[C-6]に記載の電子機器。
1・・・ΔΣアナログ-デジタル変換器(AD変換器)、10,10A,10B・・・ΔΣ変調器、11・・・フィルタ、12・・・量子化回路部、13・・・デジタル-アナログ変換部(DA変換器)、14・・・スプリッター、20,20A,20B・・・デシメーションフィルタ、30(30o,30e)・・・伝送パス、60・・・CMOSイメージセンサ、61・・・画素アレイ部、62・・・垂直駆動部、63・・・カラム処理部、64・・・水平駆動部、65・・・システム制御部、66(661~66m)・・・画素駆動線、67(671~17n)・・・垂直信号線、68・・・信号処理部、69・・・データ格納部、70・・・単位画素、141,142・・・D-フリップフロップ、150,151・・・RS-フリップフロップ

Claims (17)

  1. 量子化回路部を有するΔΣ変調器、
    量子化回路部のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター、
    前記偶数番目のデジタル値と前記奇数番目のデジタル値とを合成し、デジタル-アナログ変換して前記ΔΣ変調器の入力側にフィードバックするデジタル-アナログ変換部、
    前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値を別々に伝送する2系統の伝送パス、
    及び、
    前記2系統の伝送パスによって伝送される前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値を処理してアナログ-デジタル変換値として出力するデジタルフィルタ、
    を備え
    前記デジタルフィルタは、前記伝送パスによって伝送される前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値に対し、前記スプリッターで振り分けられる前の順番で、前記ΔΣ変調器で発生した高周波量子化ノイズを取り除いて高分解能を得る処理を行う、アナログ-デジタル変換器。
  2. 前記ΔΣ変調器は、1bitのΔΣ変調器である、
    請求項1に記載のアナログ-デジタル変換器。
  3. 前記ΔΣ変調器は、マルチbitのΔΣ変調器である、
    請求項1に記載のアナログ-デジタル変換器。
  4. 前記スプリッターは、D-フリップフロップを用いて構成されている、
    請求項1に記載のアナログ-デジタル変換器。
  5. 前記スプリッターは、RS-フリップフロップを用いて構成されている、
    請求項1に記載のアナログ-デジタル変換器。
  6. 光電変換部を含む単位画素が行列状に配置されて成る画素アレイ部、及び、単位画素から出力されるアナログ画素信号をデジタル画素信号に変換するアナログ-デジタル変換器を含むカラム処理部を備え、
    前記アナログ-デジタル変換器は、
    量子化回路部を有するΔΣ変調器、
    前記量子化回路部のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター、
    前記偶数番目のデジタル値と前記奇数番目のデジタル値とを合成し、デジタル-アナログ変換して前記ΔΣ変調器の入力側にフィードバックするデジタル-アナログ変換部、
    前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値を別々に伝送する2系統の伝送パス、及び、
    前記2系統の伝送パスによって伝送される前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値を処理してアナログ-デジタル変換値として出力するデジタルフィルタ、
    を備え
    前記デジタルフィルタは、前記伝送パスによって伝送される前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値に対し、前記スプリッターで振り分けられる前の順番で、前記ΔΣ変調器で発生した高周波量子化ノイズを取り除いて高分解能を得る処理を行う、固体撮像素子。
  7. 前記カラム処理部において、前記ΔΣ変調器及び前記デジタルフィルタはそれぞれ複数、画素列方向に並んで配置されている、
    請求項6に記載の固体撮像素子。
  8. 前記ΔΣ変調器は、1bitのΔΣ変調器である、
    請求項6に記載の固体撮像素子。
  9. 前記ΔΣ変調器は、マルチbitのΔΣ変調器である、
    請求項6に記載の固体撮像素子。
  10. 前記スプリッターは、D-フリップフロップを用いて構成されている、
    請求項6に記載の固体撮像素子。
  11. 前記スプリッターは、RS-フリップフロップを用いて構成されている、
    請求項6に記載の固体撮像素子。
  12. 光電変換部を含む単位画素が行列状に配置されて成る画素アレイ部、及び、単位画素から出力されるアナログ画素信号をデジタル画素信号に変換するアナログ-デジタル変換器を含むカラム処理部を備え、
    前記アナログ-デジタル変換器は、
    量子化回路部を有するΔΣ変調器、
    前記量子化回路部のデジタル出力を、偶数番目のデジタル値と奇数番目のデジタル値とに振り分けるスプリッター、
    前記偶数番目のデジタル値と前記奇数番目のデジタル値とを合成し、デジタル-アナログ変換して前記ΔΣ変調器の入力側にフィードバックするデジタル-アナログ変換部、
    前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値を別々に伝送する2系統の伝送パス、
    及び、
    前記2系統の伝送パスによって伝送される前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値を処理してアナログ-デジタル変換値として出力するデジタルフィルタ、
    を備え
    前記デジタルフィルタは、前記伝送パスによって伝送される前記偶数番目のデジタル値及び前記奇数番目のデジタル値に対し、前記スプリッターで振り分けられる前の順番で、前記ΔΣ変調器で発生した高周波量子化ノイズを取り除いて高分解能を得る処理を行う、固体撮像素子を有する電子機器。
  13. 前記カラム処理部において、前記ΔΣ変調器及び前記デジタルフィルタはそれぞれ複数、画素列方向に並んで配置されている、
    請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記ΔΣ変調器は、1bitのΔΣ変調器である、
    請求項12に記載の電子機器。
  15. 前記ΔΣ変調器は、マルチbitのΔΣ変調器である、
    請求項12に記載の電子機器。
  16. 前記スプリッターは、D-フリップフロップを用いて構成されている、
    請求項12に記載の電子機器。
  17. 前記スプリッターは、RS-フリップフロップを用いて構成されている、
    請求項12に記載の電子機器。
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