JP2015103431A - 試料導入装置および荷電粒子線装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】試料導入装置100は、予備排気室2と、試料ホルダー10と、試料ホルダー10を移動させる駆動部30と、制御部90と、を含み、制御部90は、駆動部30を制御して、試料保持部12が予備排気室2に位置している状態の試料ホルダー10を支持するように支持部20を移動させて停止させる第1処理と、支持部20が停止した位置に基づいて、試料保持部12を試料室1に移動させることが可能か否かを判定する第2処理と、試料保持部12を試料室1に移動可能と判定した場合に、試料保持部12が予備排気室2から試料室1に移動するように、試料ホルダー10を支持した支持部20を移動させる第3処理と、を行う。
【選択図】図2
Description
荷電粒子線装置の試料室に試料を導入するための試料導入装置であって、
予備排気を行うための予備排気室と、
前記試料を保持可能な試料保持部を有する試料ホルダーと、
前記試料ホルダーを移動させる駆動部と、
前記駆動部を制御する制御部と、
を含み、
前記制御部は、
前記駆動部を制御して、前記試料保持部が前記予備排気室に位置している状態の前記試料ホルダーを支持するように支持部を移動させて停止させる第1処理と、
前記支持部が停止した位置に基づいて、前記試料保持部を前記試料室に移動させることが可能か否かを判定する第2処理と、
前記試料保持部を前記試料室に移動可能と判定した場合に、前記駆動部を制御して、前記試料保持部が前記予備排気室から前記試料室に移動するように、前記試料ホルダーを支持した前記支持部を移動させる第3処理と、
を行う。
れることを防ぐことができる。したがって、例えば長さが適切でない試料ホルダーが試料室に導入されることによって、荷電粒子線装置の構成部材(ゴニオメーターや、対物レンズを構成しているポールピース等)が破壊されることを防ぐことができる。
前記制御部は、
前記第1処理において前記支持部が所定の位置で停止した場合に、前記試料保持部を前記試料室に移動させることが可能と判定し、
前記第1処理において前記支持部が前記所定の位置で停止しなかった場合に、前記試料保持部を前記試料室に移動させることができないと判定してもよい。
前記試料ホルダーは、切欠き部を有し、
前記支持部は、前記試料ホルダーを支持したときに、前記切欠き部に嵌め合わされる嵌合部を有していてもよい。
前記試料ホルダーの前記切欠き部は、2つ設けられ、
2つの前記切欠き部は、前記試料ホルダーの軸に関して対称に設けられていてもよい。
前記駆動部は、前記支持部に接続されたエアーシリンダーを有し、
前記制御部は、前記第1処理において、前記エアーシリンダー内の圧力に基づいて、前記支持部を停止させてもよい。
前記駆動部は、前記支持部に接続されたエアーシリンダーを有し、
前記制御部は、前記第1処理において、前記エアーシリンダーにおける気体の流量に基づいて、前記支持部を停止させてもよい。
前記駆動部は、前記第3処理において前記試料室と外部との圧力差によって前記試料ホルダーに加わる第1の力とは反対方向の力であって、前記第1の力よりも小さい第2の力を前記試料ホルダーに作用させてもよい。
前記試料ホルダーを回転させるゴニオメーターと、
前記予備排気室と前記試料室とを隔てる仕切弁と、
を含み、
前記制御部は、さらに、前記ゴニオメーターを回転させて、前記仕切弁を開く処理を行ってもよい。
前記駆動部は、さらに、前記試料保持部が前記試料室から前記予備排気室に移動するように、前記試料ホルダーを移動させてもよい。
本発明に係る試料導入装置を含む。
まず、本実施形態に係る荷電粒子線装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る荷電粒子線装置1000の構成を説明するための模式図である。
04は、試料Sを透過した電子線EBで結像するための初段のレンズである。
合わされるように設けられている。嵌合部24の数は、試料ホルダー10の切欠き部15の数と等しい。図示の例では、2つの切欠き部15に対応して2つの嵌合部24が設けられている。嵌合部24は、貫通孔22の中心に関して対称に設けられている。嵌合部24は、例えば、貫通孔22を規定する支持部20の面の一部が突出した部分である。
って試料ホルダー10に加わる力F1とは反対方向の力であって、力F1より小さい力F2を、試料ホルダー10に作用させる(図10参照)。これにより、試料ホルダー10が急激に試料室1に引き込まれることを防ぐことができ、試料ホルダー10を所望の速度で移動させて、試料保持部12を予備排気室2から試料室1に移動させることができる。
次に、本実施形態に係る試料導入装置100の動作について図面を参照しながら説明する。図7〜図11は、試料導入装置100の動作を説明するための模式図である。
まず、試料ホルダー10を試料室1に導入する際の試料導入装置100の動作について説明する。
部20を移動させる(ステップS10)。これにより、図8に示すように、ロッド31が伸び、支持部20は初期位置P1から位置P2に向かって移動する。
次に、試料ホルダー10を試料室1から取り出す際の試料導入装置100の動作について説明する。
サー35の出力信号に基づいて、支持部20を位置P4に移動させる処理を行う。これにより、ロッド31が伸びて、支持部20を初期位置P1(図2参照)から位置P4に移動させて、試料保持部12を試料室1から予備排気室2に移動させる。
容易に、試料Sを試料室1から取り出すことができる。
次に、本実施形態に係る試料導入装置100の変形例について説明する。なお、上述した試料導入装置100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
まず、第1変形例について説明する。上述した試料導入装置100の制御部90は、エアーシリンダー30a内(例えば第1圧力室308a)の圧力に基づいて、支持部20を停止させていたが、エアーシリンダー30aにおける気体の流量に基づいて、支持部20を停止させてもよい。
次に、第2変形例について説明する。上述した試料導入装置100では、制御部90は、エアーシリンダー30a内(例えば第1圧力室308a)の圧力に基づいて、支持部20を停止させていたが、支持部20の位置をモニターするセンサー等によって支持部20を停止させてもよい。すなわち、例えば、当該センサーによって支持部20を停止させてもよい。
次に、第3変形例について説明する。上述した試料導入装置100の例では、駆動部30が、図2に示すように、エアーシリンダー30aを含んで構成されている場合について説明したが、駆動部30はこれに限定されず、例えば、ロッド31を動作させる電動アクチュエーターを含んで構成されていてもよい。
次に、第4変形例について説明する。上述した試料導入装置100の例では、駆動部30は、図2に示すように、ゴニオカバー40内に収容されていたが、ゴニオカバー40の外に配置されていてもよい。
次に、第5変形例について説明する。上述した実施形態では、試料導入装置100を、
透過電子顕微鏡に適用した場合について説明したが、試料導入装置100は、透過電子顕微鏡に限らず、その他の荷電粒子線装置に適用することができる。荷電粒子線装置としては、例えば、走査電子顕微鏡(SEM)、走査透過電子顕微鏡(STEM)等の電子顕微鏡、集束イオンビーム(FIB)装置、電子ビーム露光装置等が挙げられる。
Claims (10)
- 荷電粒子線装置の試料室に試料を導入するための試料導入装置であって、
予備排気を行うための予備排気室と、
前記試料を保持可能な試料保持部を有する試料ホルダーと、
前記試料ホルダーを移動させる駆動部と、
前記駆動部を制御する制御部と、
を含み、
前記制御部は、
前記駆動部を制御して、前記試料保持部が前記予備排気室に位置している状態の前記試料ホルダーを支持するように支持部を移動させて停止させる第1処理と、
前記支持部が停止した位置に基づいて、前記試料保持部を前記試料室に移動させることが可能か否かを判定する第2処理と、
前記試料保持部を前記試料室に移動可能と判定した場合に、前記駆動部を制御して、前記試料保持部が前記予備排気室から前記試料室に移動するように、前記試料ホルダーを支持した前記支持部を移動させる第3処理と、
を行う、試料導入装置。 - 請求項1において、
前記制御部は、前記第2処理では、
前記第1処理において前記支持部が所定の位置で停止した場合に、前記試料保持部を前記試料室に移動させることが可能と判定し、
前記第1処理において前記支持部が前記所定の位置で停止しなかった場合に、前記試料保持部を前記試料室に移動させることができないと判定する、試料導入装置。 - 請求項1または2において、
前記試料ホルダーは、切欠き部を有し、
前記支持部は、前記試料ホルダーを支持したときに、前記切欠き部に嵌め合わされる嵌合部を有している、試料導入装置。 - 請求項3において、
前記試料ホルダーの前記切欠き部は、2つ設けられ、
2つの前記切欠き部は、前記試料ホルダーの軸に関して対称に設けられている、試料導入装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記駆動部は、前記支持部に接続されたエアーシリンダーを有し、
前記制御部は、前記第1処理において、前記エアーシリンダー内の圧力に基づいて、前記支持部を停止させる、試料導入装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記駆動部は、前記支持部に接続されたエアーシリンダーを有し、
前記制御部は、前記第1処理において、前記エアーシリンダーにおける気体の流量に基づいて、前記支持部を停止させる、試料導入装置。 - 請求項1ないし6のいずれか1項において、
前記駆動部は、前記第3処理において前記試料室と外部との圧力差によって前記試料ホルダーに加わる第1の力とは反対方向の力であって、前記第1の力よりも小さい第2の力を前記試料ホルダーに作用させる、試料導入装置。 - 請求項1ないし7のいずれか1項において、
前記試料ホルダーを回転させるゴニオメーターと、
前記予備排気室と前記試料室とを隔てる仕切弁と、
を含み、
前記制御部は、さらに、前記ゴニオメーターを回転させて、前記仕切弁を開く処理を行う、試料導入装置。 - 請求項1ないし8のいずれか1項において、
前記駆動部は、さらに、前記試料保持部が前記試料室から前記予備排気室に移動するように、前記試料ホルダーを移動させる、試料導入装置。 - 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の試料導入装置を含む、荷電粒子線装置。
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