JP2015092984A - 携帯うちわ - Google Patents
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Abstract
Description
この種の従来の携帯うちわは、弾性環状体が単に弾性線材を環状に弾性変形してその両端部を連結固定してなり、弾性環状体を構成する弾性線材の一部を把持部材でうちわ本体の表裏から挟持固定するようにしていた(例えば特許文献1,2)。そして、携帯する際には、弾性環状体を膜体と共に折畳姿勢に姿勢変更すると共に、把持部材を回動又は揺動により弾性環状体内に納めるようにし、携帯うちわを使用する際には、弾性環状体を膜体と共に使用姿勢に姿勢変更すると共に、把持部材を回動又は揺動により弾性環状体から外方に突出させて、把持部材を把持して使用するようにしていた。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、弾性変形の復元力により大きな環状に展開される使用姿勢X1と弾性変形により小さな環状に折り畳まれる折畳姿勢Y1とに姿勢変更自在な弾性環状体3に、膜体4を張設してうちわ本体7が構成され、弾性環状体3の一部を挟持固定する把持部材5が設けられた携帯うちわであって、
弾性環状体3の一部に、弾性環状体3の環状方向に沿う弧状支持部19と、弧状支持部19から突出した突出支持部20とが設けられ、把持部材5で弧状支持部19と突出支持部20とを挟持固定するようにした点にある。
前記一端側の一対の弧状支持部19と他端側の弧状支持部19との重合部分が互いに連結固定されると共に、前記一端側の突出支持部20とその両側に位置する一対の弧状支持部19と他端側の弧状支持部19とが把持部材5で挟持固定されている点にある。
されて互いに連結固定されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、弾性環状体3は弾性線材を環状に弾性変形してなり、弾性環状体3の中途部が、前記突出支持部20とその両側に位置する一対の弧状支持部19とを具備するように山形に屈曲され、前記中途部の突出支持部20とその両側の一対の弧状支持部19とが把持部材5で挟持固定されている点にある。
一対の把持板部29は、それぞれ基部側把持片29aと先端側把持片29bとを有し、一対の把持板部29を収納姿勢Y2にしたときに折畳姿勢Y1にした弾性環状体3内に納まるように、基部側把持片29aに対して先端側把持片29bが2つ折りに屈曲自在とされている点にある。
図1〜図10は本発明の第1実施形態を示している。図2及び図8において、携帯うちわ1は、弾性環状体3と膜体4と把持部材5とを備え、弾性環状体3に膜体4を張設してうちわ本体7が構成され、把持部材5で弾性環状体3の一部を挟持固定している。
携帯うちわ1に止め具9及び鎖10を介して収納ケース13が着脱自在に連結されている。収納ケース13は厚紙や合成樹脂等により正方形の扁平な箱形に形成され、一端に開口14を有している。収納ケース13の開口14側の角部に鎖10を挿通するための挿通孔15が設けられている。
弾性環状体3の一端側が、膜体4の内方に向けて山形に屈曲され、これにより弾性環状体3の一端側に弾性環状体3の環状方向に沿う一対の弧状支持部19が形成されると共に、弧状支持部19から膜体4の内方向に向けて山形に突出した突出支持部20が形成され、一対の弧状支持部19は突出支持部20の両側に位置している。
前記一端側の一対の弧状支持部19と他端側の弧状支持部19との重合部分にカシメ菅(金属管)22が外嵌され、重合部分がカシメ菅22上から圧着されて(かしめられて)互いに連結固定されている。
膜体4は、図8に示すように、不織布や和紙やナイロン布等の弾性がある布材や弾性を有する合成樹脂シート等で円形に構成され、その外周部に折り返して縫着等し又は別途帯状の布材を縫着等してなる保持筒部24が形成されており、この保持筒部24に弾性環状体3を挿通保持することにより、膜体4が弾性環状体3に張設されている。
一対の挟持板部27はヒンジ部31を介して連結片部30にそれぞれ連結されており、一対の挟持板部27は、図3に示すように弾性環状体3の一端部を挟持する挟持姿勢と、図4に示すように挟持を解除する解除姿勢とに姿勢変更自在になり、挟持姿勢になったとき弾性環状体3の弧状支持部19と突出支持部20とをうちわ本体7の表裏から挟持するように構成されている。
一対の挟持板部27の内面に保持溝36が互いに対応して設けられ、一対の挟持板部27が挟持姿勢になったときに弾性環状体3の(一部の)弧状支持部19と突出支持部20とを保持溝36内に保持すると共に、保持溝36の底面間で保持筒部24を介して挟持固定するように構成されている。
一対の挟持板部27の内面の保持溝36内に、弾性環状体3の山形に突出した突出支持部20に嵌合する嵌合凸部39が互いに対応して設けられ、一対の挟持板部27が挟持姿勢になったときに嵌合凸部39同士で膜体4を挟むように構成されている。
一対の連結板部28は、一対の挟持板部27と一対の把持板部29との間にそれぞれ設けられており、一対の連結板部28はヒンジ部44を介して挟持板部27に対して重合するように2つ折りに屈曲されて、接着剤等で挟持板部27に接着固定されている。
する係合手段47が設けられている。
前記係合手段47は、一対の把持板部29の中途部に互いに対応して設けた雄ホック49と雌ホック50とで構成され、雄ホック49と雌ホック50とが係脱自在に係合して一対の把持板部29を把持姿勢X2に保持するようになっている。
この場合、弾性環状体3の一端側の突出支持部20とその両側に位置する一対の弧状支持部19と他端側の弧状支持部19とが把持部材5で挟持固定されているので、把持部材5に対して弾性環状体3が弧状支持部19を支点に揺動するのを突出支持部20で規制できるし、突出支持部20を支点に揺動するのを弧状支持部19で規制することができ、把持部材5によって弾性環状体3乃至うちわ本体7を安定に保持することができる。従って、長期間使用しても把持部材5に対して弾性環状体3乃至うちわ本体7が揺動したりガタ付いたりするのを防止できる。
なお、図示省略しているが、弾性環状体3の一端部と他端部とは、互いに重合されてカシメ菅が外嵌され、このカシメ菅上から圧着することにより互いに連結固定されている。
図12〜図17は第3実施形態を示し、弾性環状体3は前記第1実施形態の場合と同様の構成であり、弾性環状体3の一端側の一対の弧状支持部19と他端側の弧状支持部19との重合部分がカシメ菅22上から圧着されて互いに連結固定されると共に、前記一端側の突出支持部20とその両側に位置する一対の弧状支持部19と他端側の弧状支持部19とが把持部材5で挟持固定されている。
形成されている。即ち、一対の把持板部29は折畳姿勢Y1になった弾性環状体3内に納まらないように長く形成されている。
また、一対の把持板部29は、それぞれ基部側把持片29aと先端側把持片29bとを有し、一対の把持板部29の各先端側把持片29bは基部側把持片29aに対してヒンジ部51を介してそれぞれ連結されており、一対の把持板部29を収納姿勢Y2にしたときに折畳姿勢Y1にした弾性環状体3内に納まるように、基部側把持片29aに対して先端側把持片29bが2つ折りに屈曲自在とされている。
図19〜図23は第5実施形態を示し、把持部材5は、一対の挟持板部27と一対の連結板部28と一対の把持板部29とを有し、第1実施形態における連結片部30は省略され、一対の挟持板部27はヒンジ部31を介して互いに連結されている。また、弾性環状体3の中途部が、突出支持部20とその両側に位置する一対の弧状支持部19とを具備するように膜体4の内方向に向けて山形に屈曲され、この中途部の突出支持部20とその両側の一対の弧状支持部19とが把持部材5で挟持固定されている。その他の点は前記第1実施形態の場合と同様の構成である。
部20とその両側の一対の弧状支持部19とが把持部材5で挟持固定されている。また、膜体4の突出支持部20に対応する外周部は、その保持筒部24と共に内方に屈曲された屈曲凹部53とされている。従って、膜体4は嵌合凸部39から外れており、一対の挟持板部27が挟持姿勢になっても嵌合凸部39同士で膜体4を挟むようにはなっていない。
その他の点は前記図18の第4実施形態の場合と同様の構成であり、一対の把持板部29は、それぞれ基部側把持片29aと先端側把持片29bとを有し、基部側把持片29aに対して先端側把持片29bが2つ折りに屈曲自在とされている。
また、第5実施形態の場合と同様に、把持部材5は、一対の挟持板部27と一対の連結板部28と一対の把持板部29とを有し、第1実施形態における連結片部30は省略され、一対の挟持板部27はヒンジ部31を介して互いに連結されている。
図30〜図34は第8実施形態を示し、弾性環状体3の中途部が突出支持部20とその両側に位置する一対の弧状支持部19とを具備するように膜体4の内方向に向けて山形に屈曲され、この中途部の突出支持部20とその両側の一対の弧状支持部19とが把持部材5で挟持固定されている。
そして、一対の把持板部29は、折畳姿勢Y1になった弾性環状体3の直径よりも長く形成されている。即ち、一対の把持板部29は折畳姿勢Y1になった弾性環状体3内に納まらないように長く形成されている。
従って、図34に示すように、一対の把持板部29を収納姿勢Y2にして、基部側把持片29aに対して先端側把持片29bが2つ折りに屈曲したときに、一対の先端側把持片29bが基部側把持片29aに対して互いに異なる方向に傾斜した状態で重合し、折畳姿勢Y1にした弾性環状体3内に納まるようになっている。また、一対の把持板部29を把持姿勢X2にしたときに、一対の基部側把持片29a同士が重合すると共に、一対の先端
側把持片29b同士が重合する。このとき、ヒンジ部51同士が把持板部29の幅方向に対して互いに逆方向に傾斜するので、ヒンジ部51で一対の先端側把持片29bが一対の基部側把持片29aに対して不測に屈曲するのを防ぐことができるようになっている。
また、把持部材5を収納姿勢Y2にした際には、雄ホック49aと雌ホック50bとが係脱自在に係合して一方の把持板部29の基部側把持片29aと先端側把持片29bとを重合状態に保持し、雌ホック50aと雄ホック49bとが係脱自在に係合して他方の把持板部29の基部側把持片29aと先端側把持片29bとを重合状態に保持するようになっている。
図35〜図53は、それぞれ弾性環状体3の変形例を示している。図35〜図42は、弾性環状体3の一端側と他端側とに弧状支持部19と突出支持部20とを設けると共に、カシメ菅22で両者を連結するようにしたものであり、図35は、弾性環状体3の一端側が、膜体4の外方に向けて山形に屈曲され、図36は、弾性環状体3の一端側が、膜体4の内方に向けてなだらかな山形に屈曲され、図37は、弾性環状体3の一端側が、膜体4の外方に向けてなだらかな山形に屈曲されている。図38は、弾性環状体3の一端側が、膜体4の内方に向けてフック状に屈曲され、図39は、弾性環状体3の一端側が、膜体4の外方に向けてフック状に屈曲されている。図40は、弾性環状体3の一端部と他端部とが、膜体4の内方又は外方に向けて屈曲され、図41は、弾性環状体3の一端部と他端部とが、膜体4の内方に向けてL字状に屈曲され、図42は、弾性環状体3の一端部と他端部とが、膜体4の外方に向けてL字状に屈曲されている。
なお、前記実施形態では、弾性環状体3乃至うちわ本体7は、使用姿勢X1のときに弾性変形の復元力により大きな円形の環状に展開されると共に、折畳姿勢Y1のときに弾性
変形により小さな円形の環状に折り畳まれるように構成されているが、これに代え、弾性環状体3乃至うちわ本体7を、使用姿勢X1のときに弾性変形の復元力により大きな楕円形、多角形、ハート形その他の環状に展開されると共に、折畳姿勢Y1のときに弾性変形により小さな環状に折り畳まれるようにしてもよい。
3 弾性環状体
4 膜体
5 把持部材
7 うちわ本体
19 弧状支持部
20 突出支持部
22 カシメ菅
29 把持板部
29a 基部側把持片
29b 先端側把持片
34 保持手段
47 係合手段
X1 使用姿勢
Y1 折畳姿勢
X2 把持姿勢
Y2 収納姿勢
Claims (7)
- 弾性変形の復元力により大きな環状に展開される使用姿勢(X1)と弾性変形により小さな環状に折り畳まれる折畳姿勢(Y1)とに姿勢変更自在な弾性環状体(3)に、膜体(4)を張設してうちわ本体(7)が構成され、弾性環状体(3)の一部を挟持固定する把持部材(5)が設けられた携帯うちわであって、
弾性環状体(3)の一部に、弾性環状体(3)の環状方向に沿う弧状支持部(19)と、弧状支持部(19)から突出した突出支持部(20)とが設けられ、把持部材(5)で弧状支持部(19)と突出支持部(20)とを挟持固定するようにしたことを特徴とする携帯うちわ。 - 弾性環状体(3)は弾性線材を環状に弾性変形してなり、弾性環状体(3)の一端側が、前記突出支持部(20)とその両側に位置する一対の弧状支持部(19)とを具備するように山形に屈曲され、弾性環状体(3)の他端側には、前記一端側の一対の弧状支持部(19)に重合するように環状方向に配置された弧状支持部(19)が設けられ、
前記一端側の一対の弧状支持部(19)と他端側の弧状支持部(19)との重合部分が互いに連結固定されると共に、前記一端側の突出支持部(20)とその両側に位置する一対の弧状支持部(19)と他端側の弧状支持部(19)とが把持部材(5)で挟持固定されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯うちわ。 - 前記一端側の一対の弧状支持部(19)と他端側の弧状支持部(19)との重合部分にカシメ菅(22)が外嵌され、重合部分がカシメ菅(22)上から圧着されて互いに連結固定されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯うちわ。
- 弾性環状体(3)は弾性線材を環状に弾性変形してなり、弾性環状体(3)の中途部が、前記突出支持部(20)とその両側に位置する一対の弧状支持部(19)とを具備するように山形に屈曲され、前記中途部の突出支持部(20)とその両側の一対の弧状支持部(19)とが把持部材(5)で挟持固定されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯うちわ。
- 前記把持部材(5)は、弾性環状体(3)の弧状支持部(19)と突出支持部(20)とをうちわ本体(7)の表裏から挟持する一対の挟持板部(27)を有し、一対の挟持板部(27)は、弾性環状体(3)の一端部を挟持する挟持姿勢と、挟持を解除する解除姿勢とに姿勢変更自在になるようにヒンジ部を介して互いに連結されており、一対の挟持板部(27)間に、一対の挟持板部(27)を挟持姿勢に保持する保持手段(34)が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の携帯うちわ。
- 把持部材(5)は、前記一対の挟持板部(27)側からそれぞれヒンジ部を介して突出した一対の把持板部(29)を有し、一対の把持板部(29)は、うちわ本体(7)から外方突出して互いに重合する把持姿勢(X2)と、うちわ本体(7)の面内に納まる収納姿勢(Y2)とに姿勢変更自在とされ、一対の把持板部(29)間に、把持姿勢(X2)になったときに互いに重合した状態に係合保持する係合手段(47)が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の携帯うちわ。
- 前記把持部材(5)の一対の把持板部(29)は、折畳姿勢(Y1)になった弾性環状体(3)内に納まらないように長く形成され、
一対の把持板部(29)は、それぞれ基部側把持片(29a)と先端側把持片(29b)とを有し、一対の把持板部(29)を収納姿勢(Y2)にしたときに折畳姿勢(Y1)にした弾性環状体(3)内に納まるように、基部側把持片(29a)に対して先端側把持片(29b)が2つ折りに屈曲自在とされていることを特徴とする請求項6に記載の携帯うちわ。
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