JP2015087018A - 湯沸かし器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部電池を電源として動作可能に構成され、且つリセット回路によって制御回路のリセットを可能とした湯沸かし器において、リセットの繰り返しに起因する爆着を効果的に抑制し得る構成を提供する。【解決手段】湯沸かし器1は、CPU81(制御回路)が、動作可能状態となった起動時及び復帰時に、RAM83に所定の異常値が記録されているか否かを判断する判断処理を行い、RAM83に異常値が記録されていないと判断した場合には、RAM83に異常値を記録し、且つイグナイタ回路81を動作させるための動作指示を発する制御を行うようになっている。一方、CPU71(制御回路)が動作可能状態となったときの判断処理によりRAM83に異常値が記録されていると判断したことを条件として、安全弁36を閉塞する制御及びイグナイタ回路91を動作させない制御を行うようになっている。【選択図】図1

Description

本発明は、湯沸かし器に関するものである。
従来より、特許文献1のような小型湯沸かし器が提供されている。この小型湯沸かし器は、操作ボタン54がオン操作されると、連動レバー30に連動して器具栓38及び水栓パイロットバルブ26が開き通水が開始する。この通水によって生じた圧力差を利用して、水圧応動弁34に固定された突棒40を前進させ、水圧スイッチ50,51の押下、及びガス管22に設けられたガス開閉弁の開弁(マグネット開弁機構37による安全弁36の開弁)、及び水圧応動弁34の開放がなされるようになっている。
特開2009−92264号公報
この特許文献1の小型湯沸かし器は、具体的には、以下のように動作させることができる。まず、通水によってオン状態となる水圧スイッチ50,51のオン信号をトリガとして、電力供給を開始し、安全弁36に対して所定時間駆動電圧を印加することで、安全弁36の開弁状態を維持する。そして、このような開弁状態のときに、CPU71からイグナイタ回路に電力を供給する動作指令を与える。このイグナイタ回路は、主にコンデンサとイグニッションコイルとを備えており、電源投入時には、CPU71からの指令に応じて充電電流が供給され、コンデンサに電荷が蓄積されるようになっている。そして、コンデンサに電荷が一定量蓄積する毎に、その蓄積した電荷を利用してイグニッションコイルによりイグナイタ放電を行うようになっており、このようなコンデンサでの電荷の蓄積と、イグニッションコイルによるイグナイタ放電とを繰り返すことにより、バーナに付設された点火電極を短時間のうちに繰り返し放電させ、バーナの点火を行うことができる。
また、この特許文献1の方式では、乾電池などの内部電池を電源として動作させることで、外部電源に依存しない構成を実現できる。例えば、特許文献1の小型湯沸かし器では、通水による圧力差によって突棒40が移動したときに水圧スイッチ50,51が押下されるようになっているため、この押下をトリガとして電源回路を動作させ、電池から各部品への電力供給を開始するように構成すれば、通水停止時に電力供給を停止し、通水開始に応じて電力供給を開始し得る構成を実現できる。
一方、この種の装置では、制御回路によって安全制御等の各種制御が行われるため、この制御回路の動作が不安定になってしまうと、安全制御などの予定された制御が正常に行われない虞がある。このため、制御回路を再起動させるためのリセット回路を設けておき、動作電圧低下時などの異常時には、リセット回路によって制御回路をリセットできるようにしておくことが望ましい。
しかしながら、乾電池などの内部電池を電源として動作させ、外部電源に依存しない構成を実現した場合、電池の内部抵抗に起因して、リセット回路からのリセット信号が繰り返されてしまう場合がある。特に、乾電池などを電源とする場合、個体差が大きく、電池の内部抵抗の上昇を予測することは困難であり、内部抵抗が高まると、イグナイタ回路への充電の際に流れる充電電流の影響を受けて電池電圧が大きく低下しやすくなる。このように電池電圧が大幅に低下すると、リセット回路からリセット信号が発せられて制御回路がリセット状態になるが、このリセットによって一旦はイグナイタ回路への充電が停止するため、充電電流の停止によって電池電圧が再び上昇する。そうすると、制御回路が再起動して動作し始め、再びイグナイタ回路への充電が行われて電池電圧が低下し、これにより、またリセット回路からリセット信号が発せられることになる。
このように、制御回路のリセットと再起動が繰り返されると、イグナイタ回路への充電電流の供給は起動からリセットまでの短時間毎でしか行われなくなるため、蓄電速度が著しく低下し、コンデンサに電荷が一定量蓄積するまでの時間(即ち、コンデンサの電荷が放電可能なレベルに達するまでの時間)が長くなってしまう。一方、安全弁36は、放電が繰り返される間は開弁状態が維持され続けるため、電荷が放電可能なレベルに達するまでの時間が長くなると、コンデンサへの電荷蓄積中にバーナ近傍に存在するガス量が多くなりすぎてしまい、イグナイタでの放電時に大きな音を伴って着火する爆発着火(いわゆる爆着)が生じる虞がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、内部電池を電源として動作可能に構成され、且つリセット回路によって制御回路のリセットを可能とした湯沸かし器において、リセットの繰り返しに起因する爆着を効果的に抑制し得る構成を提供することを目的とする。
本発明は、ガスバーナと、
前記ガスバーナへのガス供給路と、
前記ガスバーナの点火を行う点火電極と、
前記ガスバーナの点火を検出する点火検出部と、
内部が通水可能に構成された通水管と、
前記ガスバーナの燃焼熱を利用して前記通水管の通水を加熱する熱交換器と、
外部からのオン操作及びオフ操作が可能に構成された操作部と、
前記操作部に対して前記オン操作がなされた場合に、前記通水管を通水状態に切り替え、前記操作部に対して前記オフ操作がなされた場合に前記通水管を非通水状態に切り替える水開放弁と、
前記通水管内の水圧に応じて変位し、前記水開放弁により前記通水管が前記非通水状態に切り替えられているときに所定の第1位置で維持され、前記水開放弁により前記通水管が前記通水状態に切り替えられたときに前記第1位置とは異なる第2位置に変位する作動部材と、
前記作動部材が前記第1位置にある場合にオフ状態となり、前記第2位置ではオン状態で維持される水圧スイッチと、
前記ガス供給路を開閉可能に構成され、前記作動部材が前記第1位置にある場合に前記ガス供給路を閉塞する状態となり、前記作動部材が前記第1位置から前記第2位置に変位する場合にその変位の際の当該作動部材の移動作用を受けて前記ガス供給路を開放する状態となる通水応動装置と、
電源となる電池からの電力供給を受け、前記水圧スイッチが前記オン状態となったことを条件として動作電圧を生成し、前記水圧スイッチが前記オフ状態となった場合に前記動作電圧の生成を停止する電源回路と、
前記電池の出力電圧又は前記電源回路の前記動作電圧の電圧値が所定の閾値以下に低下した場合にリセット信号を出力するリセット回路と、
前記リセット回路に接続されると共に、少なくとも前記電源回路から前記閾値を超える前記動作電圧が与えられているときに動作可能状態となり、前記リセット回路から前記リセット信号を受けたときに所定のリセット状態となり、前記リセット状態となってから第1所定時間の経過後に復帰して前記動作可能状態となる制御回路と、
前記電池からの電力供給に基づく充電電流を受けて電荷を蓄積するコンデンサと、前記コンデンサでの電荷の蓄積が所定状態となった場合にその蓄積された電荷を利用して前記点火電極で放電を生じさせる放電部と、を有し、前記制御回路が前記動作可能状態であるときに当該制御回路から出力される動作指示に応じて前記コンデンサに電荷が蓄積されるイグナイタ回路と、
前記ガス供給路を開閉可能に構成され、外部から開放指示が与えられているとき前記ガス供給路を開放し、外部から前記開放指示が与えられていないときに前記ガス供給路を閉塞する安全弁と、
前記水圧スイッチが前記オン状態となってから前記第1所定時間よりも大きい第2所定時間の間、前記安全弁に対して前記開放指示を与え、前記第2所定時間の経過後、前記点火検出部により前記ガスバーナの点火が検出されている場合に前記開放指示を維持し、前記第2所定時間の経過後、前記ガスバーナの点火が検出されていない場合に前記安全弁に対して閉塞指示を与える安全弁制御回路と、
データを記憶可能に構成されると共に、前記電源回路からの前記動作電圧に基づいて動作し、前記制御回路が前記リセット状態となるときの前記動作電圧でも記憶内容が維持されるRAMと、
を備え、
前記制御回路は、前記動作可能状態となった起動時及び復帰時に、前記RAMに所定の異常値が記録されているか否かを判断する判断処理を行い、前記判断処理により前記RAMに前記異常値が記録されていないと判断した場合には、前記RAMに前記異常値を記録し、且つ前記イグナイタ回路を動作させるための前記動作指示を発する制御を行い、
前記操作部に対して前記オフ操作がなされたことに応じて前記水圧スイッチが前記オフ状態となる場合に、前記RAMから前記異常値が消去される構成となっており、
前記制御回路は、前記動作可能状態となったときの前記判断処理により前記RAMに前記異常値が記録されていると判断したことを条件として、前記安全弁を閉塞する制御及び前記イグナイタ回路を動作させない制御を行うことを特徴とする。
請求項1の発明は、通水管内の水圧に応じて変位し、水開放弁により通水管が非通水状態に切り替えられているときに所定の第1位置で維持され、水開放弁により通水管が通水状態に切り替えられたときに第1位置とは異なる第2位置に変位する作動部材と、作動部材が第1位置にある場合にオフ状態となり、第2位置ではオン状態で維持される水圧スイッチと、電源となる電池からの電力供給を受け、水圧スイッチがオン状態となったことを条件として動作電圧を生成し、水圧スイッチがオフ状態となった場合に動作電圧の生成を停止する電源回路と、を備えている。
まず、このように構成されているため、通水管内の水圧の変化に応じて電源投入動作を行い、通水の停止に応じて電源投入を遮断することができる。よって、電池駆動の湯沸かし器において、より電力消費の少ない構成となる。
更に、電池の出力電圧又は電源回路の動作電圧の電圧値が所定の閾値以下に低下した場合にリセット信号を出力するリセット回路と、リセット回路に接続されると共に、少なくとも電源回路から閾値を超える動作電圧が与えられているときに動作可能状態となり、リセット回路からリセット信号を受けたときに所定のリセット状態となり、リセット状態となってから第1所定時間の経過後に復帰して動作可能状態となる制御回路と、が設けられている。
このように構成されているため、制御回路によって装置内の各種制御を行うことができるようになり、更に、装置の異常時(例えば、動作電圧の大幅な変動時)には、制御回路をリセットさせて安定化し得る構成を実現できる。
更に、電池からの電力供給に基づく充電電流を受けて電荷を蓄積するコンデンサと、コンデンサでの電荷の蓄積が所定状態となった場合にその蓄積された電荷を利用して点火電極で放電を生じさせる放電部とを有し、制御回路が動作可能状態であるときに当該制御回路から出力される動作指示に応じてコンデンサに電荷が蓄積されるイグナイタ回路を備えている。そして、外部から開放指示が与えられているときガス供給路を開放し、外部から開放指示が与えられていないときにガス供給路を閉塞する安全弁と、水圧スイッチがオン状態となってから第1所定時間よりも大きい第2所定時間の間、安全弁に対して開放指示を与え、第2所定時間の経過後、点火検出部によりガスバーナの点火が検出されている場合に開放指示を維持し、第2所定時間の経過後、ガスバーナの点火が検出されていない場合に安全弁に対して閉塞指示を与える安全弁制御回路と、が設けられている。
このように構成されているため、通水に応じた電源投入後に、ある程度の時間(第2所定時間)安全弁を開放し、その間にイグナイタ放電を繰り返すことができ、点火をより成功させやすくすることができる。
以上のような構成により、電池を電源として駆動すると共に通水停止時の消費電力が極めて少ない湯沸かし器を実現でき、様々な場所に設置し易い構成となる。但し、このような電池駆動の構成では、電池の内部抵抗が大きくなった場合、イグナイタ回路への充電電流の発生時に電池電圧が大きく低下してしまい、イグナイタ回路への充電の度に制御回路がリセット回路によってリセットされてしまうため、このようなリセットの繰り返しに起因する上述の爆着が問題となる。
そこで、本発明では、制御回路が、動作可能状態となった起動時及び復帰時に、RAMに所定の異常値が記録されているか否かを判断する判断処理を行い、RAMに異常値が記録されていないと判断した場合には、RAMに異常値を記録し、且つイグナイタ回路を動作させるための動作指示を発する制御を行うようになっている。一方、この判断処理によりRAMに異常値が記録されていると判断したことを条件として、安全弁を閉塞する制御及びイグナイタ回路を動作させない制御を行うようになっている。
異常値の記録に用いるRAMは、電源回路からの動作電圧に基づいて動作し、制御回路がリセット状態となるときの動作電圧でも記憶内容が維持されるようになっているため、電池の内部抵抗が増大し、イグナイタ回路への充電電流によって電池電圧がリセット電圧(リセット回路がリセット信号を発する電圧)を下回るような事態が生じた場合には、RAMに異常値が記録された状態のまま制御回路が再起動されることになる。よって、このようなリセットがなされた場合、制御回路の再起動後の判断処理によりRAMに異常値が記録されていると判断されることになり、異常対応制御(安全弁を閉塞する制御及びイグナイタ回路を動作させない制御)が行われるため、リセットの繰り返しに起因する爆着を効果的に抑えることができる。
一方、操作部に対してオフ操作がなされて水圧スイッチがオフ状態となる場合(即ち、正常な通水停止の場合)には、RAMから異常値が消去されるため、次の通水時には、制御回路の起動時にRAMに異常値が記録されていないと判断される可能性が極めて高い。つまり、正常な通水停止動作がなされた後の正常な通水開始時であれば上述の異常対応制御が行われず、支障なく給湯動作がなされる。
なお、本願発明者らは、制御回路が動作可能状態となったときの異常値の書き込みをEEPROMなどの不揮発性メモリに対して行うことも想定したが、EEPROMはRAMと比較して書き込みに要する時間が非常に長くなるため、この構成では、制御回路が起動又は復帰してから異常値の書き込みが完了するまでに時間が非常にかかってしまう。このため、異常値の書き込みが完了するまで待ってからイグナイタ回路を動作させる構成とした場合、制御回路の起動又は復帰毎に点火までの時間が非常に長くなってしまい、迅速な点火が阻害されることになる。また、異常値の書き込みと並行してイグナイタ回路を動作させる構成とした場合、異常値の書き込みが完了する前にリセット回路によってリセットされやすく、この場合、異常発生後の復帰時に異常値が残っていないような事態が生じてしまい、異常対応制御が行われなくなってしまう。
そこで、このような問題に対応するべく、本発明では、異常値の書き込みをRAMに対して行い、制御回路の起動時又は復帰時に異常値の書き込みを極めて迅速に完了させている。従って、イグナイタ回路の動作が遅延しにくくなり、また、異常値の書き込み中にリセットが発生する事態も生じにくいため、異常対応制御をより確実に行うことができるようになる。
請求項2の発明では、制御回路が動作可能状態となったときにRAMに第1異常値が記録されていない場合には第1異常値を記録してその後の動作を行い、RAMに第1異常値が記録されている場合には、即座に異常対応制御(安全弁を閉塞する制御及びイグナイタ回路を動作させない制御)を行わず、RAMに第2異常値が記録されているか否かを判断する第2判断処理を行うようになっている。そして、この第2判断処理によりRAMに第2異常値が記録されていないと判断した場合には、RAMに第2異常値を記録してその後の動作を行い、RAMに第2異常値が記録されていると判断された場合に異常対応制御(安全弁を閉塞する制御及びイグナイタ回路を動作させない制御)を行うようになっている。
RAMでは、電源投入後のランダムな値の記録等により、低い可能性ではあるが、正常な通水開始直後のRAMの値が偶然に第1異常値と一致してしまうことがありうる。このような場合に即座に異常対応制御を行うと、正常であるのに不必要な制御(安全弁を閉塞する制御及びイグナイタ回路を動作させない制御)を行ってしまうことになり、利用者の利便性を損ねてしまうことになる。
これに対し、請求項2の発明では、正常な通水開始直後にRAMの値が偶然に第1異常値と一致してしまっても、第2異常値が存在しない限り異常対応制御(安全弁を閉塞する制御及びイグナイタ回路を動作させない制御)がなされないため、正常時に不必要な制御が行われ難くなる。特に、RAMに第1異常値が偶然記録されているような場合に、第2異常値までも偶然記録されてしまうようなケースは極めて発生し難いため、上述の不必要な制御をより確実に抑えることができる。
なお、請求項2の発明は、少なくとも2回の判断処理(第1判断処理、第2判断処理)を行う構成であればよく、判断処理の回数は3回以上であってもよい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る湯沸かし器を概略的に例示する断面図である。 図2は、図1の係る湯沸かし器の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 図3は、図1の湯沸かし器で行われる給湯制御の流れを例示するフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構造)
まず図1を参照し、湯沸かし器1の全体構造について説明する。
図1に湯沸かし器1は、金属製のケース(図示略)を備えており、例えば、ケース内の中段よりやや上側に、ガスを燃焼させるガスバーナ14が設けられている。このガスバーナ14には、連続スパークによってガスバーナ14に点火する点火電極43が設けられ、その点火電極43にはイグナイタ回路91(図2参照)が接続されている。また、点火電極43の隣には、ガスバーナ14の炎を検知するためのフレームロッド45が設けられている。
そしてガスバーナ14の上方には、ガスバーナ14の燃焼排気熱を利用して通水管15(具体的には伝熱管12a)の通水を加熱する熱交換器12が設けられている。また器具の正面下部には操作パネル(図示略)が設けられ、その操作パネルには操作ボタン54が設けられている。なお、操作ボタン54は、外部からのオン操作及びオフ操作が可能に構成された操作部の一例に相当する。
湯沸かし器1には、ガスが流入するガス口21と、水が流入する水入口25と、湯が流出する出湯口28とが各々設けられている。そしてガス口21とガスバーナ14との間にはガスバーナ14へのガス供給路となるガス管22が接続され、水入口25と熱交換器12の入口との間には給水管16が接続され、出湯口と熱交換器12の出口との間には出湯管18が接続されている。なお、本構成では、給水管16と、伝熱管12aと、出湯管18とが、内部が通水可能に構成された通水管15として機能している。
さらに、給水管16の元には給止水栓20が設けられている。この給止水栓20には、水栓パイロットバルブ26が設けられている。さらに水栓パイロットバルブ26と操作ボタン54との間には、操作ボタン54の操作によって動く連動レバー30,32が介設されている。つまり操作ボタン54が押下されると、連動レバー30,32は水栓パイロットバルブ26を開くように作用する。これにより給水管16に水が流れるようになっている。
他方、ガス管22の元には給ガス栓24が設けられている。この給ガス栓24には、給水管16に水が流れると連動して開く水圧応動弁34(通水応動装置)と、点火トラブル等を未然に防止するためのマグネット式のガス電磁弁として構成される安全弁36と、その安全弁36を開閉するマグネット開弁機構37と、給ガス栓24内の給ガス流路を操作ボタン54の操作によって開閉するための器具栓38とが各々設けられている。そして水栓パイロットバルブ26と水圧応動弁34とは、突棒40を介して連結されている。この突棒40に隣接する位置には、突棒40の移動に伴ってオン/オフ信号を出力する水圧スイッチ50,51が各々設けられている。突棒40には、突起が形成されており、通水開始に伴う突棒40の移動時にはこの突起により水圧スイッチ50、水圧スイッチ51の順に押し下げるようになっている。また、突棒40には、水圧応動弁34を開弁させるためのフランジが取り付けられており、突棒40が安全弁36の弁体を押し開いた時に、そのフランジが水圧応動弁34の弁体と接触して水圧応動弁34を開放するようになっている。さらに給ガス栓24の下流側には、供給ガス圧の変動を調整するガスガバナ29が設けられている。
また、ガスバーナ14には、ガスバーナ14の立ち消え又は酸欠を検知する一次熱電対58が設けられている。また、一次熱電対58には、センシングバーナ53が併設されている。これにより一次熱電対58は、センシングバーナ53の炎により直接加熱される。さらに、熱交換器12には、フィン12bの目詰まりを検知する二次熱電対60が設けられている。二次熱電対60は、熱交換器12の側壁に設けられた開口(図示外)に臨む位置に配置されている。
そして、上記構造を備えた器具内には、湯沸かし器1の動作を制御するための制御基板62(図2参照)が設けられている。この制御基板62には、水圧スイッチ50,51、一次熱電対58、二次熱電対60、点火電極43、フレームロッド45、安全弁36等が各々接続されている。そして、これら一次熱電対58、二次熱電対60、水圧スイッチ50,51、フレームロッド45の各出力信号に基づいて、点火電極43や安全弁36の駆動が制御されるようになっている。
次に、図2等を参照し、電気的構成について説明する。
図2に示すように、制御基板62には、装置内に収容された乾電池等の電池71からの電力供給を受けて動作電源を生成する電源回路72が設けられている。また、中央演算処理装置としてのCPU81と、各種制御プログラム、各種データの初期値等を記憶したROM82と、CPU81の演算処理中に発生するデータ等を一時的に記憶するRAM83とを備えており、これらがマイクロコンピュータ(以下、マイコンともいう)80として機能している。更に、スイッチ50,51のそれぞれのオン状態を検出するスイッチ入力回路73、電源回路72での生成電圧V1を監視する電池電圧監視回路74、カウンタやパラメータ等を記憶する不揮発性の記憶素子であるEEPROM75(EEPROM回路とも称する)、所定条件の成立時にリセット信号を出力するリセット回路76(リセットIC回路とも称する)、不完全燃焼防止装置回路79などが、マイコン80に接続されている。また、点火電極43での放電を制御するイグナイタ回路91、スピーカ94に音声信号を出力する音声回路93、LED97を点灯動作するための表示回路96、フレームロッド45からの出力信号を検知する炎検知回路99、安全弁36を制御する安全弁制御回路102などがマイコン80に接続されている。なお、安全弁制御回路102と安全弁36の間には、加熱防止器103が設けられている。この加熱防止器103は、湯沸かし器1の裏面側に設けられており、当該加熱防止器103の温度が所定温度以上に上昇した場合に、安全弁36への通電を回路的に遮断し、安全弁36を開弁できなくするように構成されている。
電源回路72は、例えば公知の昇圧回路として構成されており、電源となる電池71からの電力供給を受け、電池電圧を昇圧して所定電位V1の動作電圧を生成する構成となっている。この電源回路72は、水圧スイッチ50がオン状態となった場合に動作が開始して動作電圧V1を生成し、水圧スイッチ50がオフ状態となった場合に動作電圧V1の生成を停止する構成となっている。
リセット回路76は、電池71の出力電圧又は電源回路72の動作電圧をモニタし、いずれかの電圧値が異常低下したときにリセット信号を出力するものである。本構成では、例えば、電源回路72で生成される動作電圧V1を所定の閾値V2と比較するようになっており、動作電圧V1が閾値V2を超える場合にはリセット信号を出力せず、動作電圧V1が閾値V2以下となった場合にCPU81に対してリセット信号を出力するようになっている。
マイコン80のCPU81は、リセット回路76に接続されると共に、電源回路72から閾値V2を超える動作電圧V1が与えられているときに動作可能状態となり、各種制御を行うようになっている。一方、電源回路72からの動作電圧V1が閾値V2以下となってリセット回路76からリセット信号を受けたときには所定のリセット状態となり、制御処理が一旦停止してリセットされるようになっている。そして、このようにリセット状態となってから第1所定時間T1(例えば、数ms又は数十ms)の経過後に復帰(再起動)して動作可能状態となるように構成されている。
イグナイタ回路91は、電池71からの電力供給に基づく充電電流を受けて電荷を蓄積するコンデンサと、コンデンサでの電荷の蓄積が所定状態となった場合にその蓄積された電荷を利用して点火電極43で放電を生じさせる放電部とを有し、CPU81が動作可能状態であるときに当該CPU81から出力される動作指示に応じてコンデンサに電荷が蓄積される構成となっている。コンデンサは、電源回路72の動作中であって且つCPU81の正規動作中(リセット状態から再起動するまでの間ではない時)に電源回路72から動作電圧V1が印加され、充電電流が供給されるようになっている。具体的には、例えば、電源回路72とコンデンサとの間には、図示しないスイッチが設けられ、このスイッチのオンオフがCPU81によって制御されるようになっており、電源回路72での動作電圧V1の生成時に、スイッチがオン動作されることで充電電流の供給が行われ、スイッチがオフ動作されることで、充電電流の供給が停止するようになっている。そして、放電部は、公知の放電装置として構成されており、コンデンサに蓄積された電荷が一定量に達した場合に、コンデンサの蓄積電荷を放出し、その放出電流を利用して点火電極43で放電を生じさせるように動作する。
炎検知回路99は、フレームロッド45が加熱されて電流が流れたときに検出信号を発生し、フレームロッド45に電流が流れていないときに検出信号を発生しないように構成されている。これらフレームロッド45及び炎検知回路99は、ガスバーナ14の点火を検出する点火検出部の一例に相当する。
安全弁36は、公知のマグネット式ガス電磁弁として構成されており、ガス管22(ガス供給路)を開閉可能に構成され、安全弁制御回路102から開放指示が与えられているときガス管22を開放し、安全弁制御回路102から開放指示が与えられていないときにガス管22を閉塞する構成となっている。
安全弁制御回路102は、水圧スイッチ50がオン状態となってから第1所定時間T1(リセット回路76からリセット信号が発せられてからCPU81が復帰するまでの時間)よりも大きい第2所定時間T2(例えば十数秒)の間、安全弁36に対して開放指示を与え、第2所定時間T2の経過後、点火検出部によりガスバーナ14の点火が検出されている場合に開放指示を維持し、第2所定時間T2の経過後、ガスバーナ14の点火が検出されていない場合に安全弁36に対して閉塞指示を与える構成となっている。
また、本構成で用いられるRAM83は、データを記憶可能に構成されると共に、電源回路72からの動作電圧V1に基づいて動作するようになっている。CPU81がリセット状態となるときの動作電圧でも記憶内容が維持されるようになっている。即ち、電源回路72の動作電圧V1が閾値V2を若干下回ってCPU81がリセットされる場合でもRAM83が揮発せず、低下した動作電圧V1によってRAM83の記憶内容が維持されるようになっている。
(基本動作)
次に、このように構成される湯沸かし器1の基本動作について説明する。
この湯沸かし器1では、動作停止時(通水停止時)に使用者が操作ボタン54を押すと、その操作ボタン54の変位に連動して連動レバー30,32が動く。そして、その連動レバー30,32の動きに連動して器具栓38及び水栓パイロットバルブ26が開き、器具栓38でのガス遮断が解除されると共に、水栓パイロットバルブ26での通水遮断が解除され、通水が開始する。水栓パイロットバルブ26は、水開放弁の一例に相当するものであり、操作ボタン54に対してオン操作がなされた場合(具体的には非通水状態のときに操作ボタン54が押圧された場合)に、連動レバー32に連動して水入口25から導入口27(通水管15の入口)までの通水経路を開き、通水管15内に水を送り込むようにして通水状態に切り替える。また、操作ボタン54に対してオフ操作がなされた場合(具体的には通水状態のときに操作ボタン54が押圧された場合)に、連動レバー32に連動して通水経路を閉じ、通水管15内への水の送り込みを遮断して通水管15を非通水状態に切り替えるようになっている。
このように水栓パイロットバルブ26が開くと、水入口9より流入した水はストレーナ23a、水ガバナ23b、ダイアフラム1次圧室23cを通り、導入口27に導入される。導入口27は2つの出口を備えており、一方の出口から導入される水は、給水管16に送り込まれ、ベンチュリー16aを経て熱交換器12へと移動するようになっている。他方の出口から導入される水は、出湯管18に送り込まれ、熱交換器12からの湯と混合される。尚、操作ボタン54を回転操作することで、2つの出口から給水管16、出湯管18に送出される水の比率が調整できるようになっており、これにより、出湯温度を調整できるようになっている。
このように導入口27から水が導入されて通水管15内の通水が開始すると、給水管16内の水がベンチュリー16aを通ることにより、ベンチュリー16aでの水圧が低下し、ベンチュリー16aと連通するダイアフラム2次圧室23dの圧力も下がることになる。すると、ダイアフラム1次圧室23cとの差圧によりダイアフラム部23eが2次圧室23d側に動作し、ダイアフラム部23eに固定又は隣接配置された突棒40を押すように動作する。なお、本構成では、ダイアフラム部23eと突棒40が作動部材の一例に相当し、通水管15内の水圧に応じて変位し、水栓パイロットバルブ26により通水管15が非通水状態に切り替えられているときに所定の第1位置(ダイアフラム部23eがダイアフラム1次圧室23c側に寄った位置)で維持され、水栓パイロットバルブ26により通水管15が通水状態に切り替えられたときに第1位置とは異なる第2位置(第1位置のときよりもダイアフラム部23eがダイアフラム2次圧室23d側に寄った位置)に向けて変位するようになっている。
そして、このようにダイアフラム部23eが突棒40を押すように動作すると、まず水圧スイッチ50がオン状態となり、イグナイタ放電が開始される。このように水圧スイッチ50がオン状態となった後、更に突棒40が移動することで安全弁36が開き始めるようになっている。また、安全弁36が開き始めた後、更に突棒40が押されると、水圧スイッチ51がオン状態となると共に、突棒40に設けられたフランジの押圧によって水圧応動弁34の弁体が開き、ガス管22を通ってガスバーナ60へとガスが供給されるようになる。なお、このように作動部材(ダイアフラム部23e及び突棒40)がガス管22を開放するように作用する位置が第2位置に相当する。そして、このような水圧応動弁34の開放開始後、更に突棒40が押されて開弁が進み、安全弁36が全開になると、マグネット開弁機構37は突棒40より離脱し、マグネット開弁機構37の安全弁押圧部は、安全弁36の閉弁時に邪魔にならない所定の位置まで戻ることになる。このような位置になると、安全弁36はマグネット開弁機構37に干渉されることなく独立して閉弁が可能となる。
なお、本構成では、水圧応動弁34が通水応動装置の一例に相当し、ガス管22(ガス供給路)を開閉可能に構成され、作動部材(ダイアフラム部23e及び突棒40)が第1位置にある場合にガス管22を閉塞する状態となり、作動部材が第1位置から第2位置に変位する場合にその変位の際の当該作動部材の移動作用(具体的には突棒40の移動作用)を受けてガス管22を開放する状態となるように機能する。
上述したように、本構成では、通水が開始した際、水圧応動弁34が開放する少し前に水圧スイッチ50がオン状態となり、このオン状態をトリガとして、イグナイタ回路91により点火電極43を連続的にスパークさせる連続スパーク動作(断続的なイグナイタ放電)を行うようになっている。そして、安全弁36及び水圧応動弁34が開放してガスが供給されている間も連続スパーク動作を継続し、ガスバーナ60(メインバーナ)及びセンシングバーナ53に着火する。具体的には、CPU81によって充電電流の供給が許可され、イグナイタ回路91では、電池71からの電力供給によってコンデンサへの充電が可能となる。そして、このイグナイタ回路91では、CPU81によって充電電流の供給が許可されている間は、コンデンサに充電電流が供給され続け、コンデンサに蓄積された電荷が一定量に達する毎に、その蓄積電荷を放出し、点火電極43を放電する。このように一定量の蓄電毎に放電を行い、連続的にスパークを生じさせる。そして、このような連続スパークによってガスバーナ60への着火が成功すると、フレームロッド45及び炎検知回路99が着火状態を検知して検知信号を出力する。このように着火状態が検知されると、その後も安全弁36の開放状態が維持され、燃焼が継続する。
安全弁制御回路102では、水圧スイッチ50がオン状態となってから第2所定時間T2だけ強制的に安全弁36の開放状態を維持するが、この第2所定時間T2の間にフレームロッド45及び炎検知回路99によって着火状態が検知されないと、水圧スイッチ50のオン開始から第2所定時間T2を経過した時点で、安全弁36の通電を遮断し、安全弁36を強制的に閉塞させるように動作する。これにより、着火がなされない状態で長時間ガスが放出されることを防いでいる。
なお、この湯沸かし器1では、上述の動作によって出湯状態となった後、再び操作ボタン54を押すと、連動レバー30,32の動きに連動して器具栓38及び水栓パイロットバルブ26が閉じ、ガス管22でのガス供給が遮断されると共に、導入口27への水の流入も遮断される。これにより、ガス管22でのガス供給及び通水管15での通水がいずれも停止する。
(CPUでの給湯制御)
次に、CPU81で行われる給湯制御について説明する。CPU81では、電源回路72の動作開始毎(即ち電源投入毎)に、且つリセット回路76によるリセット信号の発生毎に、図3に示す制御処理が行われるようになっている。
図3に示すように、CPU81では、電源回路72から当該CPU81への動作電圧の供給開始時(動作可能状態となった起動時)、又はリセット回路76によるリセット信号の発生時(動作可能状態となった復帰時)に、まずS11の第1判断処理を行い、RAM83に所定の異常値(第1異常値)が記録されているか否かを判断する。なお、図3の例では、第1異常値として「AAAAH」を例示しているが、この例に限られるものではない。そして、S11の第1判断処理によりRAM83に第1異常値(AAAAH)が記録されていないと判断した場合には、RAM83の第1領域に第1異常値である「AAAAH」を記録し、RAM83の第2領域には、正常を示す値である「0000H」を記録する。そして、S13のように通常動作を行う。この通常動作では、ガスバーナ14が点火するまでは上述の連続スパークを行うため、CPU81からイグナイタ回路91に対して充電電流の許可指示(イグナイタ回路91を動作させて点火電極43で放電を生じさせるための動作指示)を発することになる。このような充電電流の許可指示が与えられている間は、コンデンサへの充電が可能となり、連続的なスパーク動作が可能となる。
また、S13の通常動作が終わって、器具の使用が終了する場合(例えば、操作ボタン54のオフ操作によって給水管16内の水の流通が停止し、その結果、水圧スイッチ50,51がいずれもオフになった場合)には、S14でYesに進み、RAM83の第1領域に記録されていた第1異常値(AAAAH)を消去し、正常を示す値である「0000H」を記録する。また、第2領域には、正常を示す値である「0000H」を記録しておく(S20)。このように、正常な終了であればRAM83には第1異常値(AAAAH)が記録されないことになるため、次の通水時にもS11、S12、S13、S14、S20の流れで処理が行われることになる。
一方、S11の処理(CPU81が動作可能状態となったときの第1判断処理)によりRAM83に第1異常値(AAAAH)が記録されていると判断した場合には、S11にてYesに進む。本構成では、S12での書き込みの後、S13での通常動作の初期段階において上述のイグナイタ回路91により点火電極43での連続スパークが行われるが、電池71での内部抵抗が増大した場合、イグナイタ回路91への充電電流の供給時に電源電圧が低下し、リセット回路76からリセット信号が発せられてCPU81が再起動した場合、リセット時のRAM83の動作電圧は維持されるため、S12でRAM83に書き込まれた第1異常値(AAAAH)が残存したまま図3の処理が最初から開始されることになる。このような場合、S11の処理では、RAM83に第1異常値(AAAAH)が記録されていると判断されるため、S11でYesに進むことになる。そして、この場合、S15の第2判断処理により、RAM83に第1異常値とは異なる第2異常値が記録されているか否かを判断する。なお、図3の例では、第2異常値として「5555H」を例示しているが、この例に限られるものではない。そして、S15の第2判断処理によりRAM83に第2異常値(5555H)が記録されていないと判断した場合には、RAM83の第2領域に第2異常値である「5555H」を記録する(S16)。そして、上述したS13のように通常動作を行う。この場合も、CPU81からイグナイタ回路91に対して充電電流の許可指示(イグナイタ回路91を動作させるための動作指示)が与えられ、連続スパークが許容される。このようにS16の処理の後にS13の通常動作を行う場合も、この通常動作の初期段階において上述のイグナイタ回路91により点火電極43での連続スパークが行われるが、電池71での内部抵抗が増大している場合、このような再度の通常動作時でもイグナイタ回路91への充電電流の供給時に電源電圧が低下するため、リセット回路76から再びリセット信号が発せられてCPU81が再び再起動することになる。この場合、S12でRAM83に書き込まれた第1異常値(AAAAH)と、S16でRAM83に書き込まれた第2異常値(5555H)がいずれも残存したまま図3の処理が最初から開始されることになる。このような場合、S11の処理では、RAM83に第1異常値(AAAAH)が記録されていると判断されるため、S11でYesに進むことになり、その後のS15の処理では、RAM83に第2異常値(5555H)が記録されていると判断されるため、S15でYesに進むことになる。
S15の第2判断処理により、RAM83に第2異常値が記録されていると判断した場合には、S15にてYesに進み、安全弁36の通電を遮断し、安全弁36を強制的に閉塞する制御を行う(S17)。そして、CPU81からイグナイタ回路91に対して充電電流の許可指示(イグナイタ回路91を動作させるための動作指示)を与えず、コンデンサへの充電を停止して点火電極43で放電を生じさせなくする(S18)。また、この制御とともに、ユーザに対して警報を発する。なお、図3の例では、警報としてLED97を点灯する制御を行っている。S17、S18での異常対応制御の後には、水圧スイッチ50,51がいずれもオフになったか否かを判断し、いずれもオフになった場合には電源回路72の動作を停止させる。
この構成では、電池71の内部抵抗に起因する動作電圧の低下によってS13の通常動作時にCPU81がリセットされた場合、再起動後のS11では、RAM83に第1異常値が記録されたままとなるため、S11ではYesに進むことになる。また、このような場合に、再びS13で同様のリセットが生じると、再起動後のS11では、RAM83に第1異常値と第2異常値とが記録されたままとなるため、S11、S15でいずれもYesに進むことになり、S17、S18で異常対応制御がなされることになる。よって、CPU81のリセットが多数回繰り返されることがなく、リセットの繰り返しに起因する爆着を効果的に防ぐことができる。
なお、非常に低い確率ではあるが、このようなリセット時ではなく、正常な電源投入時に偶然にRAM83に第1異常値(AAAAH)が記録されているようなケースも想定される。この場合、電源投入直後のS11にてYesに進むことになるが、更に偶然にRAM83に第2異常値(5555H)が記録されているようなケースは限りなく0に近いといえる。つまり、第1異常値(AAAAH)及び第2異常値(5555H)が消去されるように正常に終了した後の電源投入時に、偶然に、第1異常値(AAAAH)と第2異常値(5555H)とが記録されているような事態はほぼ生じないものとみなすことができるため、正常終了後の正常起動時にS18のような異常対応処理が行われる可能性は極めて低く、正常起動時に誤って異常対応処理が行われて利便性を損ねるようなこともない。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、2回の判断処理(第1判断処理、第2判断処理)を行う構成を例示したが、判断処理の回数は3回以上であってもよい。
上記実施形態では、水圧スイッチ50,51がオフ状態になった場合に電源回路72の動作を停止する例を示したが、水圧スイッチ50,51がオフ状態になったことを条件として電源回路72の動作を停止させる構成であれば、電源回路72の動作停止タイミングは特に限定されない。例えば、水圧スイッチ50,51がオフ状態になった直後に電源回路72の動作が停止する構成であってもよく、水圧スイッチ50,51がオフ状態になった後、所定の処理(例えば、EEPROM75への書き込み処理等)を行った後に電源回路72の動作が停止する構成であってもよい。
1…湯沸かし器
12…熱交換器
14…ガスバーナ
15…通水管
22…ガス管(ガス供給路)
23e…ダイアフラム部(作動部材)
26…水栓パイロットバルブ(水開放弁)
34…水圧応動弁(通水応動装置)
36…安全弁
40…突棒(作動部材)
43…点火電極
45…フレームロッド(点火検出部)
50,51…水圧スイッチ
54…操作ボタン(操作部)
71…電池
72…電源回路
76…リセット回路
81…CPU(制御回路)
83…RAM
91…イグナイタ回路
91a…コンデンサ
91b…放電部
99…炎検知回路(点火検出部)
102…安全弁制御回路

Claims (2)

  1. ガスバーナと、
    前記ガスバーナへのガス供給路と、
    前記ガスバーナの点火を行う点火電極と、
    前記ガスバーナの点火を検出する点火検出部と、
    内部が通水可能に構成された通水管と、
    前記ガスバーナの燃焼熱を利用して前記通水管の通水を加熱する熱交換器と、
    外部からのオン操作及びオフ操作が可能に構成された操作部と、
    前記操作部に対して前記オン操作がなされた場合に、前記通水管を通水状態に切り替え、前記操作部に対して前記オフ操作がなされた場合に前記通水管を非通水状態に切り替える水開放弁と、
    前記通水管内の水圧に応じて変位し、前記水開放弁により前記通水管が前記非通水状態に切り替えられているときに所定の第1位置で維持され、前記水開放弁により前記通水管が前記通水状態に切り替えられたときに前記第1位置とは異なる第2位置に変位する作動部材と、
    前記作動部材が前記第1位置にある場合にオフ状態となり、前記第2位置ではオン状態で維持される水圧スイッチと、
    前記ガス供給路を開閉可能に構成され、前記作動部材が前記第1位置にある場合に前記ガス供給路を閉塞する状態となり、前記作動部材が前記第1位置から前記第2位置に変位する場合にその変位の際の当該作動部材の移動作用を受けて前記ガス供給路を開放する状態となる通水応動装置と、
    電源となる電池からの電力供給を受け、前記水圧スイッチが前記オン状態となったことを条件として動作電圧を生成し、前記水圧スイッチが前記オフ状態となった場合に前記動作電圧の生成を停止する電源回路と、
    前記電池の出力電圧又は前記電源回路の前記動作電圧の電圧値が所定の閾値以下に低下した場合にリセット信号を出力するリセット回路と、
    前記リセット回路に接続されると共に、少なくとも前記電源回路から前記閾値を超える前記動作電圧が与えられているときに動作可能状態となり、前記リセット回路から前記リセット信号を受けたときに所定のリセット状態となり、前記リセット状態となってから第1所定時間の経過後に復帰して前記動作可能状態となる制御回路と、
    前記電池からの電力供給に基づく充電電流を受けて電荷を蓄積するコンデンサと、前記コンデンサでの電荷の蓄積が所定状態となった場合にその蓄積された電荷を利用して前記点火電極で放電を生じさせる放電部と、を有し、前記制御回路が前記動作可能状態であるときに当該制御回路から出力される動作指示に応じて前記コンデンサに電荷が蓄積されるイグナイタ回路と、
    前記ガス供給路を開閉可能に構成され、外部から開放指示が与えられているとき前記ガス供給路を開放し、外部から前記開放指示が与えられていないときに前記ガス供給路を閉塞する安全弁と、
    前記水圧スイッチが前記オン状態となってから前記第1所定時間よりも大きい第2所定時間の間、前記安全弁に対して前記開放指示を与え、前記第2所定時間の経過後、前記点火検出部により前記ガスバーナの点火が検出されている場合に前記開放指示を維持し、前記第2所定時間の経過後、前記ガスバーナの点火が検出されていない場合に前記安全弁に対して閉塞指示を与える安全弁制御回路と、
    データを記憶可能に構成されると共に、前記電源回路からの前記動作電圧に基づいて動作し、前記制御回路が前記リセット状態となるときの前記動作電圧でも記憶内容が維持されるRAMと、
    を備え、
    前記制御回路は、前記動作可能状態となった起動時及び復帰時に、前記RAMに所定の異常値が記録されているか否かを判断する判断処理を行い、前記判断処理により前記RAMに前記異常値が記録されていないと判断した場合には、前記RAMに前記異常値を記録し、且つ前記イグナイタ回路を動作させるための前記動作指示を発する制御を行い、
    前記操作部に対して前記オフ操作がなされたことに応じて前記水圧スイッチが前記オフ状態となる場合に、前記RAMから前記異常値が消去される構成となっており、
    前記制御回路は、前記動作可能状態となったときの前記判断処理により前記RAMに前記異常値が記録されていると判断したことを条件として、前記安全弁を閉塞する制御及び前記イグナイタ回路を動作させない制御を行うことを特徴とする湯沸かし器。
  2. 前記制御回路は、
    前記動作可能状態となった起動時及び復帰時に、前記判断処理として、前記RAMに所定の第1異常値が記録されているか否かを判断する第1判断処理を行い、当該第1判断処理により前記RAMに前記第1異常値が記録されていないと判断した場合には、前記RAMに前記第1異常値を記録し、且つ前記イグナイタ回路を動作させるための前記動作指示を発する制御を行い、
    前記動作可能状態となったときの前記第1判断処理により前記RAMに前記第1異常値が記録されていると判断した場合には、前記RAMに前記第1異常値とは異なる第2異常値が記録されているか否かを判断する第2判断処理を行い、当該第2判断処理により前記RAMに前記第2異常値が記録されていないと判断した場合には、前記RAMに前記第2異常値を記録し、且つ前記イグナイタ回路を動作させるための前記動作指示を発する制御を行い、
    前記第2判断処理により前記RAMに前記第2異常値が記録されていると判断したことを条件として、前記安全弁を閉塞する制御及び前記イグナイタ回路を動作させない制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の湯沸かし器。
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