JP2000146167A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2000146167A
JP2000146167A JP10317116A JP31711698A JP2000146167A JP 2000146167 A JP2000146167 A JP 2000146167A JP 10317116 A JP10317116 A JP 10317116A JP 31711698 A JP31711698 A JP 31711698A JP 2000146167 A JP2000146167 A JP 2000146167A
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JP
Japan
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combustion
burner
control
command
state
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Application number
JP10317116A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Morita
哲司 森田
Shigenobu Okuda
重信 奥田
Satoru Awane
悟 阿波根
Yoshinori Iwatani
佳則 岩谷
Yasuharu Dangi
康晴 談議
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い勝手を悪くさせることなく、使用上の安
全性を確保することができる燃焼装置を提供する。 【解決手段】 バーナ3の燃焼を制御するコントローラ
Cは、燃焼開始指令が指令されるとバーナ3の燃焼を開
始し、燃焼停止指令が指令されるとバーナ3の燃焼を停
止する燃焼制御、及び、燃焼炎の温度を検出する第1熱
電対17の検出情報に基づいてバーナ3の燃焼状態が不
完全燃焼状態であることを判別するに伴って、バーナ3
の燃焼を停止する燃焼非常停止制御を実行するように構
成され、コントローラCは、バーナ3の燃焼を開始した
のち、その燃焼を前記燃焼非常停止制御の実行により停
止することが、連続して設定回数繰り返されたときは異
常状態であるとして、リセット指令が指令されるまで、
燃焼開始指令に拘わらず燃焼の開始を禁止する燃焼禁止
制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナの燃焼炎の温度
を検出する燃焼炎温度検出手段と、燃焼開始指令及び燃
焼停止指令を指令する燃焼状態指令手段と、前記バーナ
の燃焼を制御する制御手段とが設けられ、前記制御手段
が、前記燃焼状態指令手段の指令情報に基づいて、燃焼
開始指令が指令されると前記バーナの燃焼を開始し、燃
焼停止指令が指令されると前記バーナの燃焼を停止する
燃焼制御、及び、前記バーナの燃焼中における前記燃焼
炎温度検出手段の検出情報に基づいて、前記バーナの燃
焼状態が不完全燃焼状態であることを判別するに伴っ
て、前記バーナの燃焼を停止する燃焼非常停止制御を実
行するように構成された燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記燃焼装置において、従来では、前記
制御手段は、前記不完全燃焼を判別して前記燃焼非常停
止制御を実行したときには、その都度、前記燃焼状態指
令手段にて燃焼開始指令が指令されても燃焼の開始を禁
止する燃焼禁止制御を実行するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成は、例え
ば、一酸化炭素(CO)等の未燃ガス成分の濃度が高く
なり、燃焼装置が設置される空間が酸欠状態になって、
バーナの燃焼炎がリフトを起こしたり、あるいは、燃焼
状態が不安定になっている等の不完全燃焼状態であるこ
とを判別すると、そのような不完全燃焼状態のままでバ
ーナの燃焼作動を継続させることは、使用上の安全性の
面で好ましくないので、このような不完全燃焼を判別し
てバーナの燃焼を非常停止させた後は、前記燃焼禁止制
御を実行することで、燃焼状態指令手段にて燃焼開始指
令が指令されてもバーナの燃焼の開始を禁止するように
して、使用上の安全性を確保できるようにしたものであ
るが、このように構成した場合には、次のような面で改
善すべき点があった。
【0004】上記構成においては、燃焼炎温度検出手段
の検出情報、つまり、バーナの燃焼炎の温度に基づいて
バーナの燃焼状態が不完全燃焼状態であることを判別す
る構成となっているが、例えば、外部から吹き込む風等
の影響に起因して一時的にバーナの燃焼状態が不安定に
なっているだけで、バーナの燃焼動作を禁止する必要が
ない場合であっても、不完全燃焼状態と誤って判別され
る結果、バーナの燃焼動作が禁止されることになり、使
い勝手が悪いものとなる不利があった。
【0005】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、上記したような不利を解消して使
い勝手を悪くさせることなく、使用上の安全性を確保す
ることができる燃焼装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の構成に
よれば、前記制御手段は、前記燃焼開始指令に基づいて
前記バーナの燃焼を開始したのち、バーナの燃焼中にお
ける燃焼炎温度検出手段の検出情報に基づいて、バーナ
の燃焼状態が不完全燃焼状態であることを判別すると、
それに伴ってバーナの燃焼を停止する燃焼非常停止制御
を実行することになるが、このような燃焼非常停止制御
が連続して設定回数繰り返されたときに、異常状態であ
るとしてリセット指令が指令されるまで燃焼禁止制御を
実行し、燃焼状態指令手段による燃焼開始指令に拘わら
ず燃焼の開始を禁止することになる。
【0007】例えば、外気風の吹き付け等によりバーナ
の燃焼状態が不安定になって燃焼炎の温度が低下する
等、一時的な要因に起因して不完全燃焼が判別された場
合においては、このような不完全燃焼状態が設定回数連
続して繰り返されることはないと考えられるので、この
ような一時的な要因による不完全燃焼に対しては、不用
意に燃焼禁止制御を実行することがない。
【0008】そして、例えば、燃焼装置が設置される室
内空間が酸欠状態になり、バーナの燃焼が不安定になる
等、不完全燃焼状態に陥っている場合には、燃焼炎温度
検出手段の検出情報に基づく制御手段による不完全燃焼
の判別が、上記したような不完全燃焼状態が解消されな
い限り設定回数以上繰り返して実行されることになるの
で、制御手段は、このように不完全燃焼の判別が設定回
数繰り返されると、異常状態であるとして燃焼禁止制御
を実行することになる。
【0009】その結果、風の吹き付け等による一時的な
要因による不完全燃焼に対しては、不用意に燃焼禁止制
御を実行することがないので使い勝手を悪くさせること
がなく、不完全燃焼状態に陥っている場合には確実に燃
焼禁止制御を実行することにより、使用上の安全性を確
保することができる燃焼装置を提供できるに至った。
【0010】請求項2に記載の構成によれば、請求項1
において、前記制御手段は、前記燃焼開始指令により前
記バーナの燃焼開始した後設定時間が経過するまでの燃
焼立ち上げ時間内においては、前記燃焼非常停止制御を
実行しないように構成されている。
【0011】上記したような燃焼立ち上げ時間内におい
ては、燃焼炎温度検出手段の検出状態が安定しておら
ず、バーナの燃焼炎の温度を適切に検出できずに誤判別
するおそれが大である。従って、このような動作の不安
定な状態では燃焼非常停止制御を実行しないようにし
て、誤動作により燃焼禁止制御を実行することを回避し
て使い勝手を悪くさせることを防止できる。
【0012】請求項3に記載の構成によれば、請求項1
又は2において、前記バーナの燃焼室を形成する筒胴の
上部に、給湯用の熱交換器が設けられ、前記燃焼室内の
周囲温度を検出する燃焼室温度検出手段が設けられ、前
記制御手段が、前記燃焼室温度検出手段の検出情報に基
づいて燃焼異常を検出したときも、前記燃焼非常停止制
御を実行するように構成されている。
【0013】このような給湯用熱交換器が設けられる構
成では、長期間の使用によってバーナの燃焼生成物(例
えば煤等)や塵埃等が熱交換器の間に詰まり、バーナの
燃焼排ガスが適正に流動しないような、所謂、排気閉塞
状態が発生することがある。この状態では、燃焼排ガス
が適正に流動せずに燃焼室内で充満するので、その結
果、燃焼室内の周囲温度が高くなるが、このような燃焼
室内の周囲温度の上昇を燃焼室温度検出手段にて検出す
ることにより燃焼異常と判別できるのである。従って、
このような給湯装置における熱交換器詰まり等に起因し
た排気閉塞による燃焼異常を適切に検出して、このよう
な原因により設定回数以上燃焼非常停止制御を実行した
ときにも上記燃焼禁止制御を実行することで使用上の安
全性を確保できるものとなる。
【0014】請求項4に記載の構成によれば、請求項1
〜3のいずれかにおいて、前記リセット指令が、電源か
ら前記制御手段へ作動電力を供給することの停止により
指令できるように構成されている。
【0015】前記燃焼禁止制御が実行されているとき
に、電源から制御手段への作動電力の供給停止により燃
焼禁止制御がリセットされる。つまり、制御手段に対し
て作動電力の供給が行われている間は燃焼禁止制御を実
行するので、例えば、前記燃焼状態指令手段の燃焼停止
指令に伴ってリセットされるような構成に比べて安全性
を向上させることができる。
【0016】請求項5に記載の構成によれば、請求項1
〜4のいずれかにおいて、前記不完全燃焼状態が発生し
たこと、及び、前記燃焼禁止制御の実行中であることを
報知する報知手段が設けられているので、燃焼装置の利
用者が、不完全燃焼状態が発生していること、及び、不
完全燃焼の判別に伴う燃焼禁止制御が実行されているこ
とを認識できるので、換気を行う等、迅速に対策を講じ
ることができ、使用上の安全性を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる燃焼装置を
給湯装置に適用した場合について、図面に基づいて説明
する。先ず、図1に基づいて、給湯装置の全体構成につ
いて説明する。筒胴1の内部の上端部にフィンチューブ
型の水加熱用熱交換器2を設け、筒胴1の下方に熱交換
器2を加熱するバーナ3を設け、筒胴1の内部にバーナ
3の燃焼室Rを形成してある。熱交換器2への給水路W
iには、止水弁4、水圧変化に応動して給水量を調整す
る水ガバナ5、及び、分流弁6を介装してあり、熱交換
器2からの出湯路Woは、フレキシブル管7を介して出
湯具8に接続してある。バーナ3へのガス供給路Gに
は、遮断弁9、連動杆10aを介しての水ガバナ5との
連動により給水状態でのみ開く水圧応動弁10、燃料ガ
ス供給の元圧変化に応動してバーナ3への燃料ガス供給
圧を適正圧に保つガスガバナ11、及び、燃料ガス供給
量を調整する調整弁12を介装してある。分流弁6は、
熱交換器2への給水量と、バイパス路Wbを介して給水
路Wiから出湯路Woへ分流供給するバイパス水量を調
整する。又、給湯装置の各種制御を司るマイクロコンピ
ュータを備えて構成される制御手段としてのコントロー
ラCを設けてある。
【0018】このコントローラCは、電源として乾電池
Btから作動電力が供給されるようになっており、コン
トローラCに対する作動電力の供給は乾電池Btを取り
外さない限り継続されるようになっている。
【0019】次に、出湯時、止水時のコントローラCの
制御作動について説明する。出湯すべく、押しボタン式
の出湯操作具13を押すと、操作マイクロスイッチ14
がオンし、同時に、出湯操作具13の押し操作に連動し
て止水弁4が開弁され、水が水ガバナ5に入り、水圧に
より連動杆10aが水圧応動弁10を開弁する方向に応
動して水圧マイクロスイッチ15がオンする。操作マイ
クロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15がオン
すると、コントローラCは、点火プラグ16をスパーク
させるともに、遮断弁9のコイル9aに吸着電流を流す
ので、遮断弁9が開弁される。従って、燃料ガスは、遮
断弁9、水圧により応動した連動杆10aにより開弁さ
れた水圧応動弁10、ガスガバナ11及び調整弁12を
通過してバーナ3に供給され、点火プラグ16のスパー
クにより点火されて燃焼する。バーナ3の燃焼炎に接触
させる状態で、燃焼炎の温度に対応する起電力を出力す
る第1熱電対17を設けてあり、バーナ3の燃焼炎によ
り加熱される第1熱電対17の起電力により、コントロ
ーラCから遮断弁9のコイル9aに吸着電流が流れ続け
て、遮断弁9の開弁が継続する。一方、水は、止水弁
4、水ガバナ5及び分流弁6を通過して熱交換器2に流
れると同時に、バイパス路Wbを通じて出湯路Woへ流
れる。そして、熱交換器2からの湯とバイパス路Wbか
らの水とが混合されて適温となった湯が、出湯具8から
出湯される。
【0020】止水すべく、出湯状態において出湯操作具
13を押すと、その押し操作に連動して止水弁4が閉弁
して給水が停止され、水ガバナ5は水圧差がなくなるの
で、連動杆10aが水圧応動弁10を閉弁する方向に応
動して、水圧応動弁10が閉弁されて、バーナ3への燃
料ガス供給が断たれてバーナ3の燃焼が停止される。上
述の出湯状態での出湯操作具13の押し操作に伴って、
操作マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ1
5がオフすると、コントローラCは、コイル9aへ吸着
電流を流すのを停止するので、遮断弁9が閉弁される。
【0021】従って、前記出湯操作具13の押し操作に
伴って操作マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイ
ッチ15が共にオンする操作が燃焼開始指令に相当す
る。又、出湯操作具13の再度の押し操作に伴って操作
マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15が
共にオフする操作が燃焼停止指令に相当する。つまり、
操作マイクロスイッチ14と水圧マイクロスイッチ15
とにより燃焼状態指令手段NSが構成される。
【0022】次に、バーナ3に燃焼異常が起こったり、
熱交換器2の排気閉塞等の異常が起こったときに実行さ
れる安全手段の構成について説明する。バーナ3の燃焼
炎の温度に応じた起電力を出力する燃焼炎温度検出手段
としての上述の第1熱電対17、燃焼室Rの温度に応じ
て第1熱電対17とは逆極性となるような起電力を出力
する燃焼室温度検出手段としての第2熱電対21、ガス
ノズル18の近傍の温度が異常高温になることに基づい
て溶断するノズル近傍用温度ヒューズ19、及び、筒胴
1の外周近傍の温度が異常高温になることに基づいて溶
断する筒胴用温度ヒューズ20を設けてある。
【0023】第1熱電対17は、金属性の熱電対取付板
を用いて感熱部が正常燃焼状態の燃焼炎の内部に位置す
るように、且つ、そのプラス側が熱電対取付板と電気的
に接続するように設けてある。又、第2熱電対21は、
その感熱部が筒胴1に形成した測温用開口1aに臨む状
態で設けてある。
【0024】尚、ノズル近傍用温度ヒューズ19及び筒
胴用温度ヒューズ20は夫々同様の構成であり、図示は
しないが、両端夫々にリード線を接続したヒューズ素子
を、可撓性及び耐熱性を有するチューブ内に挿入すると
ともに、チューブの外周の2箇所をバインダにて束縛し
てチューブ内に固定する構成となっており、ノズル近傍
用温度ヒューズ19は、バーナ3に対応するガスノズル
18の下方近傍に位置するように配置してあり、筒胴用
温度ヒューズ20は、筒胴1の外周部の背面側(給湯装
置を壁面に設置する場合は、壁面側)近傍に配置してあ
る。
【0025】そして、図2に示すように、前記第1熱電
対17のマイナス端子、ノズル近傍用温度ヒューズ1
9、筒胴用温度ヒューズ20及び前記第2熱電対21の
マイナス端子の夫々を直列接続するとともに、第1熱電
対17のプラス端子と、第2熱電対21のマイナス端子
の夫々がコントローラCの入力端子a,bに接続されて
いる。つまり、第2熱電対21は第1熱電対17に対し
て逆極性の起電力になるように各熱電対17,21の起
電力の合計値Vtが入力端子a,bに入力されるように
構成している。
【0026】そして、コントローラCは、第1熱電対1
7による起電力の検出情報、及び、前記第2熱電対21
による起電力の検出情報に基づいて動作異常を判別する
ように構成されている。詳述すると、例えば、定常燃焼
状態においては、コントローラCは、後述するような動
作異常に起因して、例えば図3に示すように、前記合計
値Vt(各入力端子a,b間に入力される起電力)が定
常運転用の起電力判別レベルVst以下になると、動作
異常であると判断して遮断弁9のコイル9aへ吸着電流
を流すのを停止して、遮断弁9を閉弁してバーナ3の燃
焼を停止させる燃焼非常停止制御を実行するように構成
してある。
【0027】受入口32から吸入される燃焼用一次空気
の量が異常に少なくなったり、その燃焼用一次空気中の
酸素濃度が異常に低下すると、バーナ3は不完全燃焼を
起こして燃焼炎が長くなる。バーナ3が動作異常として
のこのような不完全燃焼を起こして燃焼炎が長くなった
り、燃焼炎が不測に立ち消えたりすることにより、第1
熱電対17の起電力V1が低下すると、それに伴って図
3(イ)に示すように、前記合計値Vtが低下してそれ
が定常運転用の起電力判別レベルVstを下回ることに
なり、コントローラCは、遮断弁9を閉弁してバーナ3
への燃料ガス供給を断ちバーナ3の燃焼を停止させるこ
とになる。
【0028】又、熱交換器2に燃焼ガス中の燃焼生成物
や塵埃が付着して、熱交換器2の燃焼ガス通路が狭くな
ると、燃焼ガスが燃焼室R内に滞留する量が増加して、
燃焼室R内の周囲温度が上昇する。このような排気閉塞
によって燃焼室R内の周囲温度が高くなり、測温用開口
1aから高温の燃焼ガスが流出して、図3(ロ)に示す
ように、第2熱電対21の起電力V2は大になるが、こ
の起電力V2は第1熱電対17の起電力V1とは逆極性
であるので、前記合計値Vtは小となる。そして、燃焼
室R内の周囲温度が異常高温になることにより、前記合
計値Vtが定常運転用の起電力判別レベルVst以下に
低下して、燃焼炎の異常のときと同様にして、コントロ
ーラCは遮断弁9を閉弁してバーナ3の燃焼を停止させ
るのである。
【0029】尚、熱交換器2に燃焼ガス中の燃焼生成物
や塵埃が付着することに起因して、燃焼室R内の雰囲気
温度が異常に上昇して、筒胴1の外周近傍の温度が異常
高温になると、筒胴用温度ヒューズ20が溶断する。
又、バーナ3の受入口32に蜘蛛の巣が張られたり、塵
埃が溜まったりして、ガスノズル18から噴出した燃料
ガスの一部が受入口32の外に漏洩して、その漏洩ガス
がバーナ3の燃焼炎により引火して燃焼する等して、ガ
スノズル18近傍の温度が異常高温になると、ノズル近
傍用温度ヒューズ19が溶断する。そして、このように
筒胴用温度ヒューズ20が溶断したり、ノズル近傍用温
度ヒューズ19が溶断したりすると、前記合計値(入力
端子a,b間に入力される起電力)がほぼゼロとなり、
前記コントローラCは、遮断弁9を閉弁してバーナ3の
燃焼を停止させることになる。
【0030】そして、前記コントローラCは、燃焼開始
指令に基づいてバーナ3の燃焼を開始したのち、その燃
焼を燃焼非常停止制御の実行により停止することが、連
続して設定回数繰り返されたときは異常状態であるとし
て、リセット指令が指令されるまで、燃焼開始指令に拘
わらずバーナ3の燃焼の開始を禁止する燃焼禁止制御を
実行するように構成されている。尚、図2中、22は、
上記したような不完全燃焼状態が発生したこと、及び、
上記した燃焼禁止制御を実行していることを報知する報
知手段としての異常報知ランプである。
【0031】以下、コントローラCの制御動作について
図4に示すフローチャートに基づいて説明する。先ず、
乾電池Btが所定の装着箇所に装着されてコントローラ
Cに対して電源が投入されると、後述するようなカウン
ト値Nをゼロにリセットする(ステップ1,2)。そし
て、上記カウント値Nが「3」以上でなく(電源投入直
後は、リセットされているのでカウント値はゼロであ
る)、前記出湯操作具13の押し操作に伴って操作マイ
クロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15が共に
オンして、燃焼開始指令が指令されると(ステップ3,
4)、バーナ3への点火処理と、遮断弁9の開弁維持処
理とを実行することによりバーナ3の燃焼が実行される
(ステップ5,6)。バーナ3の燃焼を開始した後、不
完全燃焼を判別しない状態で燃焼停止指令が指令される
と遮断弁9を閉弁させてバーナ3の燃焼を停止させる
(ステップ7,8,9)。以上のステップ4からステッ
プ9までの動作が燃焼制御に相当することになる。尚、
ステップ9にて遮断弁9を閉弁させてバーナ3の燃焼を
停止させた後は、ステップ2に戻りカウント値Nをゼロ
にリセット(ステップ2)してから、燃焼開始指令が指
令されるまで運転を待機することになる(ステップ3,
4)。
【0032】バーナ3の燃焼を開始した後、前記各熱電
対17,21の合計値Vtが定常運転用の起電力判別レ
ベルVst以下に低下して不完全燃焼であることを判別
すると(ステップ7)、遮断弁9を閉弁させてバーナ3
の燃焼を停止させる(ステップ10)。そして、このよ
うな不完全燃焼の判別によるバーナ3の燃焼停止(非常
燃焼停止制御)が、燃焼開始指令が指令されてから(バ
ーナ3の燃焼が開始されてから)設定時間tsが経過し
た後に実行された場合には、カウンタによる計数値(カ
ウント値N)をカウントアップするとともに、異常報知
ランプ22を点灯させて不完全燃焼状態が発生したこと
を報知する(ステップ11,12,13)。
【0033】なお、上述したような不完全燃焼の判別に
よるバーナ3の燃焼停止(非常燃焼停止制御)が、燃焼
開始指令が指令されてから(バーナ3の燃焼が開始され
てから)設定時間tsが経過する前に実行された場合に
は、前記カウント値をカウントアップせずに、ステップ
3に戻る(ステップ11)。例えば、図3に示すよう
に、バーナ3の燃焼が開始されてから設定時間tsが経
過するまでの間は、第1熱電対17にて出力される起電
力が安定していないので、このような不安定な状態では
不完全燃焼の判別を行わないようにしている。従って、
燃焼開始指令によりバーナ3の燃焼を開始した後、設定
時間tsが経過するまでの燃焼立ち上げ時間内において
は、コントローラCは前記燃焼非常停止制御を実行しな
いようになっている。
【0034】尚、上記したように不完全燃焼が判別され
るに伴ってバーナ3の燃焼が停止された場合には、水止
弁4は開状態に維持されているので、出湯具8からの出
湯状態(出水状態)は継続することになるので、その
後、給湯使用者が出湯操作具13を押し操作して出湯
(出水)を停止させることになる。
【0035】出湯が停止した後は、、燃焼開始指令、即
ち、出湯操作具13の押し操作に伴う操作マイクロスイ
ッチ14及び水圧マイクロスイッチ15がオン操作する
まで運転を待機することになる(ステップ4)が、この
とき、前記カウンタ値Nが「3」以上であれば、つま
り、上記したような不完全燃焼の判別に伴う燃焼非常停
止制御が設定回数(3回)連続して検出されている場合
には、異常報知ランプ22を点灯させて、上記したよう
な燃焼開始指令にかかわらず燃焼開始動作を実行しない
燃焼禁止状態となる(ステップ3,14)。このような
制御が燃焼禁止制御に相当する。このような燃焼禁止制
御状態は、コントローラCがリセットされるまで、即
ち、電源としての乾電池Btが所定の装着位置から取り
外されるまで継続することになる(ステップ1,2)。
【0036】従って、電源(乾電池Bt)からコントロ
ーラCへの作動電力の供給停止によってリセット指令が
指令されるまで、燃焼禁止制御が実行されるので、不完
全燃焼状態において不用意にバーナ3の燃焼を開始され
ることがなく、使用上の安全性を確保することができ
る。しかも、不完全燃焼が設定回数連続して判別されて
始めて燃焼禁止制御を実行するので、例えば、外気風の
吹き込み等の一時的な要因によって、1回だけの不完全
燃焼の判別によって燃焼が禁止されるといった不利がな
く、使い勝手を低下させる虞が少ない。
【0037】尚、上記異常状態が設定回数以上連続して
発生せずに、その後、通常の燃焼動作が実行されて出湯
操作具13の押し操作による燃焼停止指令に基づいて燃
焼停止した場合には、上記カウント値Nはリセットされ
るので、不完全燃焼の判別に伴う燃焼非常停止制御が設
定回数(3回)連続して検出されている場合にのみ、燃
焼禁止制御が実行されることになる。
【0038】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、不完全燃焼の判別による燃焼
非常停止制御が3回以上連続して実行されると、燃焼禁
止制御を実行するようにしたが、設定回数としては、
「3」に限らず「2」、あるいは、「4」以上の値であ
ってもよく、具体的な数値に限定されない。
【0039】(2)上記実施形態では、報知手段とし
て、不完全燃焼状態が発生したこと、及び、燃焼禁止制
御の実行中であることを、1個の異常報知ランプ22に
て報知する構成としたが、不完全燃焼状態が発生したこ
とを報知するランプと、燃焼禁止制御の実行中であるこ
とを報知するランプとを各別に備える構成としてもよ
い。又、このようなランプに加えて、あるいは、ランプ
に代えて、ブザーの鳴動により報知する構成とすると、
使用者が給湯装置から離れていても異常を認識しやすい
ものになる。報知手段としては、ランプやブザーに限ら
ず、図形表示や文字情報等にて報知するものでもよい。
【0040】(3)上記実施形態では、電源としての乾
電池Btを取り外すことにより、コントローラにリセッ
ト指令を指令する構成としたが、このような構成に代え
て、例えば、電源供給回路中に上記出湯操作具の操作に
連動して、入り切り自在な電源スイッチを備えるととも
に、コントローラからの指令に応じて回路を開閉自在な
自己保持回路をこの電源スイッチと並列状態で備えさ
せ、通常動作中は自己保持回路を開状態として、電源ス
イッチの切りによって運転待機中は電力消費を無くし、
前記不完全燃焼が検知されているときに、自己保持回路
を閉状態として、前記カウンタ値に基づく燃焼禁止制御
を実行できるように構成してもよい。
【0041】(4)上記実施形態では、前記第1熱電対
17と前記第2熱電対21とを直列接続して、それらの
起電力の合計値のみがコントローラに入力される構成と
して、燃焼異常を検出するようにしたが、このような構
成に代えて、第1熱電対17による起電力の検出情報、
及び、第2熱電対21による起電力の検出情報を夫々各
別に求めるように構成して、夫々の検出情報に基づい
て、バーナの燃焼動作異常と熱交換器の排気閉塞とを各
別に検出するようにしてもよい。
【0042】例えば図5に示すように、直列接続された
前記各熱電対の両端部と、中間接続箇所とをコントロー
ラC(制御手段)に電気的に接続して、各熱電対におけ
る起電力の出力の合計値と、第1熱電対17の起電力の
出力値が入力されるように構成したり、又は、図6に示
すように、第1熱電対17及び第2熱電対21をコント
ローラC(制御手段)に対して、夫々単独で各別に起電
力を検出可能なように電気的に並列接続する構成とした
りすることにより、第1熱電対17による起電力の検出
情報、及び、第2熱電対21による起電力の検出情報を
夫々各別に求め、夫々の検出情報に基づいて、バーナの
燃焼動作異常と熱交換器の排気閉塞とを各別に検出する
ようにしてもよい。
【0043】(5)上記実施形態では、バーナの燃焼動
作異常と熱交換器の排気閉塞とを夫々検出して動作異常
を判別できる構成としたが、第1熱電対によるバーナの
燃焼動作異常だけを判別する構成であってもよい。
【0044】(6)上記実施形態では、ノズル近傍用温
度ヒューズ19や筒胴用温度ヒューズ20等を設けて更
に使用上の安全性を向上させているが、このようなヒュ
ーズを用いないようにしてもよい。
【0045】(7)上記実施形態では、本発明を適用す
る燃焼装置の具体構成が給湯装置である場合について例
示したが、燃焼装置の具体構成は種々変更可能であり、
例えば、暖房装置でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した給湯装置の概略構成図
【図2】制御ブロック図
【図3】起電力の発生状態を示す図
【図4】制御動作のフローチャート
【図5】別実施形態の熱電対の接続状態を示す回路図
【図6】別実施形態の熱電対の接続状態を示す回路図
【符号の説明】
1 筒胴 2 熱交換器 3 バーナ 17 燃焼炎温度検出手段 21 燃焼室温度検出手段 22 報知手段 C 制御手段 R 燃焼室 NS 燃焼状態指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 重信 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 阿波根 悟 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 岩谷 佳則 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 談議 康晴 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 Fターム(参考) 3K003 RA01 RA09 3K005 AA05 AB01 AC07 BA05 CA06 DA02 GA07 GA11 HB06 JA03 3K068 NA04 NA07 NA14 PA01 PA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎
    温度検出手段と、 燃焼開始指令及び燃焼停止指令を指令する燃焼状態指令
    手段と、 前記バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられ、 前記制御手段が、前記燃焼状態指令手段の指令情報に基
    づいて、燃焼開始指令が指令されると前記バーナの燃焼
    を開始し、燃焼停止指令が指令されると前記バーナの燃
    焼を停止する燃焼制御、及び、前記バーナの燃焼中にお
    ける前記燃焼炎温度検出手段の検出情報に基づいて、前
    記バーナの燃焼状態が不完全燃焼状態であることを判別
    するに伴って、前記バーナの燃焼を停止する燃焼非常停
    止制御を実行するように構成された燃焼装置であって、 前記制御手段は、前記燃焼開始指令に基づいて前記バー
    ナの燃焼を開始したのち、その燃焼を前記燃焼非常停止
    制御の実行により停止することが、連続して設定回数繰
    り返されたときは異常状態であるとして、リセット指令
    が指令されるまで、前記燃焼状態指令手段による燃焼開
    始指令に拘わらず燃焼の開始を禁止する燃焼禁止制御を
    実行するように構成されている燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記燃焼開始指令によ
    り前記バーナの燃焼開始した後設定時間が経過するまで
    の燃焼立ち上げ時間内においては、前記燃焼非常停止制
    御を実行しないように構成されている請求項1記載の燃
    焼装置。
  3. 【請求項3】 前記バーナの燃焼室を形成する筒胴の上
    部に、給湯用の熱交換器が設けられ、 前記燃焼室内の周囲温度を検出する燃焼室温度検出手段
    が設けられ、 前記制御手段が、前記燃焼室温度検出手段の検出情報に
    基づいて燃焼異常を検出したときも、前記燃焼非常停止
    制御を実行するように構成されている請求項1又は2記
    載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記リセット指令が、電源から前記制御
    手段へ作動電力を供給することの停止により指令できる
    ように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記不完全燃焼状態が発生したこと、及
    び、前記燃焼禁止制御の実行中であることを報知する報
    知手段がもうけられている請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の燃焼装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021849A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Sengoku:Kk 燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御装置
JP2012087972A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Toho Gas Co Ltd 開放型ガス燃焼器具
JP2015045460A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社パロマ 加熱調理器
JP2016145686A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 株式会社ハーマン 屋内設置型給湯装置

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