JP5302531B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バーナの燃焼開始及び燃焼停止を指令する燃焼指令手段と、前記バーナの燃焼を制御する制御手段と、燃焼状態の異常を検出する異常状態検出手段とが備えられ、前記制御手段が、前記燃焼指令手段による燃焼開始の指令に基づいて前記バーナの燃焼を開始しかつ前記燃焼指令手段による燃焼停止の指令に基づいて前記バーナの燃焼を停止する燃焼制御、前記異常状態検出手段の検出情報に基づいて燃焼状態が異常であることを判別するに伴って前記バーナの燃焼を停止する非常停止制御、及び、前記非常停止制御を実行した回数が燃焼禁止判定用回数以上になると前記燃焼指令手段による燃焼開始の指令にかかわらず前記バーナの燃焼を禁止する燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、前記燃焼禁止制御の実行中にリセット指令手段によりリセット指令が指令されると前記燃焼禁止制御の実行を停止しかつ前記非常停止制御を実行した回数を初期化するように構成されている燃焼装置に関する。
上記燃焼装置は、異常状態検出手段によって燃焼状態の異常が燃焼禁止判定用回数以上検出されるときは、そのような状態のままでバーナの燃焼作動を継続させることは安全性の面で好ましくないので前記燃焼禁止制御を実行することにより使用上の安全性を確保できるようにしたものであり、このような燃焼禁止制御が行われると、使用者はメンテナンス作業員に連絡することになり、メンテナンス作業員が燃焼状態の異常を解消するために、例えば部品の交換や清掃作業を伴うメンテナンス作業あるいは燃焼装置が設置される設置空間における換気状態を改善させるメンテナンス作業等の種々のメンテナンス作業を行ったのちに前記リセット指令手段によりリセット指令が指令されることになる。
そして、このような燃焼装置において、従来では、前記リセット指令手段として、前記制御手段に接続される状態で装置内に予め配備されている常設型のリセットスイッチが設けられ、そのリセットスイッチをオン操作することでリセット指令が指令される構成となっており、リセット指令が指令されたのちに前記燃焼制御を実行する場合の前記燃焼禁止判定用回数は、メンテナンス作業の内容にかかわらず同じ回数(例えば4回)が設定されるようになっていた(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、前記燃焼状態の異常としては、バーナの燃焼ガスにて加熱される熱交換器に燃焼ガス中の燃焼生成物や塵埃が付着して燃焼ガス通路が狭くなり、燃焼ガスが燃焼室内に滞留する量が増加して燃焼室内の周囲温度が異常に上昇するという燃焼異常、あるいは、燃焼装置が設置される設置空間の換気状態が良好でなくバーナへの燃焼用一次空気の供給量が少なくなって燃焼炎が不安定になる等のバーナの燃焼異常等がある。
特開2000−257858号公報
上記したような燃焼状態の異常が発生して前記制御手段が前記燃焼禁止制御を実行したときに、メンテナンス作業員は、例えば上記したような燃焼室内の周囲温度が異常に上昇するというような燃焼異常であれば、燃焼ガス通路内に付着している燃焼生成物や塵埃等を除去する清掃作業を行ったり、清掃作業によっては除去できないような場合には熱交換器やそれに付属する被加熱用の部材等の部品を新たな部品に交換する等のメンテナンス作業を行うが、このような作業以外にも、上記したような燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を行わない簡易なメンテナンス作業を行うこともある。
そして、メンテナンス作業員が燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等のメンテナンス作業を行うと、その後は、短期間のうちに燃焼室の温度が異常に上昇するといった燃焼異常が発生するおそれは少ないものとなる。しかしながら、上記したような燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を行わない簡易なメンテナンス作業を行ったときは、その後に再度燃焼状態の異常を起こすおそれがある。例えば、メンテナンス作業員がメンテナンス作業を行う際に、装置内部を目視で点検するだけの簡易な作業や大きめの異物だけを取り除く等の簡易な清掃作業等を行った場合等においては、メンテナンス作業が行われた後において、比較的短時間が経過したときに燃焼状態の異常を起こすおそれがある。
しかし、上記従来構成では、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴うメンテナンス作業を行った場合、及び、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴わない状態でメンテナンス作業を行った場合のいずれであっても、前記燃焼禁止判定用回数は同じ回数が設定されることになるから、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴わない状態でメンテナンス作業を行った場合には、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴うメンテナンス作業を行った場合に比べて燃焼状態の異常を起こすおそれが大であるにもかかわらず、燃焼状態の異常が発生する回数が予め初期設定されている多めの回数以上にならないと燃焼禁止制御を実行しないので、使用上の安全性を充分に確保することができないおそれがある。
ところで、前記燃焼禁止判定用回数として予め少ない回数を設定しておくと、装置の使用期間が短く燃焼状態の異常を起こすおそれが少ない場合に前記非常停止制御を実行する回数が少なくても前記燃焼禁止制御を実行することになり、使い勝手が悪いものとなる不利がある。
本発明の目的は、使い勝手が悪くなるおそれが少ない状態で使用上の安全性を確保することが可能となる燃焼装置を提供する点にある。
本発明に係る燃焼装置は、バーナの燃焼開始及び燃焼停止を指令する燃焼指令手段と、前記バーナの燃焼を制御する制御手段と、燃焼状態の異常を検出する異常状態検出手段とが備えられ、
前記制御手段が、
前記燃焼指令手段による燃焼開始の指令に基づいて前記バーナの燃焼を開始しかつ前記燃焼指令手段による燃焼停止の指令に基づいて前記バーナの燃焼を停止する燃焼制御、前記異常状態検出手段の検出情報に基づいて燃焼状態が異常であることを判別するに伴って前記バーナの燃焼を停止する非常停止制御、及び、前記非常停止制御を実行した回数が燃焼禁止判定用回数以上になると前記燃焼指令手段による燃焼開始の指令にかかわらず前記バーナの燃焼を禁止する燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、前記燃焼禁止制御の実行中にリセット指令手段によりリセット指令が指令されると前記燃焼禁止制御の実行を停止しかつ前記非常停止制御を実行した回数を初期化するように構成されているものであって、その第1特徴構成は、
前記リセット指令としての第1リセット指令を簡易な操作にて指令する簡易操作型のリセット指令手段と、前記リセット指令としての第2リセット指令を前記簡易操作型のリセット指令手段における操作よりも複雑な操作にて指令する複雑操作型のリセット指令手段とが備えられ、
前記制御手段が、
前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定するように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、メンテナンス作業員が燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴うメンテナンス作業を行った場合には、複雑操作型のリセット指令手段を操作することにより第2リセット指令を前記簡易操作型のリセット指令手段における操作よりも複雑な操作にて指令することになる。一方、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴わない状態でメンテナンス作業を行った場合には、メンテナンス作業員が簡易操作型のリセット指令手段を操作することにより第1リセット指令を簡易な操作にて指令することになる。
前記制御手段は、前記燃焼禁止制御の実行中に複雑操作型のリセット指令手段により前記第2リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定する。そして、この基準設定回数として予め多めの回数を設定しておくと、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴うメンテナンス作業が行われて、その後燃焼状態の異常が再度発生するおそれは少ないと想定されるような状況では、前記非常停止制御を少ない回数実行しただけで燃焼禁止制御を実行することがなく、使い勝手がよいものとなる。
一方、前記制御手段は、前記燃焼禁止制御の実行中に簡易操作型のリセット指令手段により前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定する。このように第1リセット指令が指令されるときは、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴うメンテナンス作業を行った場合に比べて燃焼状態の異常を起こすおそれが大きなものになっていることが想定されるので、前記燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定することにより、前記非常停止制御を少ない回数実行すると燃焼禁止制御を実行することにより、使用上の安全性を確保することが可能となる。
従って、第1特徴構成によれば、使い勝手が悪くなるおそれが少ない状態で使用上の安全性を確保することが可能となる燃焼装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記簡易操作型のリセット指令手段が、前記制御手段に接続される状態で装置内に予め配備されている常設型の手動操作式入力手段にて構成され、前記複雑操作型のリセット指令手段が、前記制御手段に着脱可能に接続される着脱型の手動操作式入力手段にて構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、メンテナンス作業員が第1リセット指令を指令するときは、制御手段に接続される状態で装置内に予め配備されている常設型の手動操作式入力手段をそのまま操作するという簡易な操作で対応できる。一方、第2リセット指令を指令するときは、着脱型の手動操作式入力手段を装置外部から制御手段に接続したのちにその着脱型の手動操作式入力手段を操作するという複雑な操作が必要となる。
前記常設型の手動操作式入力手段は、装置外部からそのまま操作することは可能であるが、前記着脱型の手動操作式入力手段は、メンテナンス作業員が所有するものであり、しかも、装置外部から制御手段に接続するという複雑な操作が必要であり、燃焼装置の一般使用者が操作することはできないものである。
従って、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴うメンテナンス作業を行った場合にだけ前記着脱型の手動操作式入力手段により第2リセット指令を指令することができ、燃焼ガス通路の清掃や部品の交換等を伴うメンテナンス作業を行われていないにもかかわらず第2リセット指令が指令されることがなく、使用上の安全性を確保することが可能となる。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記異常状態検出手段として、前記バーナにて加熱される熱交換器を内部に備える燃焼室の温度を検出する燃焼室温度検出手段が備えられ、
前記制御手段が、
前記燃焼禁止判定用回数として、前記燃焼室温度検出手段の検出情報に基づいて前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数に対応する排気異常用の燃焼禁止判定用回数を設定して、前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数以上になると、前記燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、
前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定するように構成されている点にある。
第3特徴構成によれば、前記制御手段は、前記燃焼状態の異常として燃焼室内排気異常であることを判別すると前記非常停止制御を実行する。又、前記燃焼室内排気異常であることを判別するに伴って前記バーナの燃焼を停止する非常停止制御を実行した回数が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数以上になるに伴って燃焼禁止制御を実行することになる。
前記燃焼室内排気異常というのは、バーナの燃焼ガスにて加熱される熱交換器に燃焼ガス中の燃焼生成物や塵埃が付着して熱交換器の燃焼ガス通路が狭くなり、燃焼ガスが燃焼室内に滞留する量が増加して燃焼室内の周囲温度が異常に上昇するという燃焼状態の異常であり、このような燃焼状態の異常が発生している場合には、燃焼状態の異常が繰り返し発生するおそれが大きいものであり、燃焼ガス通路の清掃や熱交換器の交換等のメンテナンス作業を行うことが必要であることが想定される。
そこで、前記燃焼禁止制御の実行中に複雑操作型のリセット指令手段により前記第2リセット指令が指令されると、燃焼ガス通路の清掃や熱交換器の交換等のメンテナンス作業が行われてその後燃焼異常が再度発生するおそれは少ないものとなるので、前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定することで使い勝手がよいものとなる。
一方、制御手段は、前記燃焼禁止制御の実行中に簡易操作型のリセット指令手段により前記第1リセット指令が指令されると、そのときは燃焼ガス通路の清掃や熱交換器の交換等のメンテナンス作業が行われていないから、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定することにより、使用上の安全性を確保することが可能となる。
従って、第3特徴構成によれば、燃焼室内排気異常に対して適切なメンテナンス作業が行われたときには使い勝手が悪くなるおそれが少ない状態となり、燃焼室内排気異常に対して適切なメンテナンス作業が行われていないときにおける使用上の安全性を確保することが可能となる燃焼装置を提供できるに至った。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記異常状態検出手段として、前記バーナにて加熱される熱交換器を内部に備える燃焼室の温度を検出する燃焼室温度検出手段が備えられ、
前記制御手段が、
前記燃焼禁止判定用回数として、前記燃焼室温度検出手段の検出情報に基づいて前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数に対応する排気異常用の燃焼禁止判定用回数を設定して、前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数以上になると、前記燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、
前記燃焼禁止制御の実行中に第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止した後に前記燃焼制御を実行している場合で且つ所定の解除条件が満たされた場合には、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止した後に前記燃焼制御を実行している場合であって且つ前記燃焼禁止制御の実行を停止してから前記所定の解除条件が満たされるまでの間は、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定するように構成され、かつ、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記補正設定回数に設定するように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、前記制御手段は、前記燃焼状態の異常として燃焼室内排気異常であることを判別すると前記非常停止制御を実行する。又、前記燃焼室内排気異常であることを判別するに伴って前記バーナの燃焼を停止する非常停止制御を実行した回数が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数以上になるに伴って燃焼禁止制御を実行することになる。
前記燃焼室内排気異常というのは、バーナの燃焼ガスにて加熱される熱交換器に燃焼ガス中の燃焼生成物や塵埃が付着して熱交換器の燃焼ガス通路が狭くなり、燃焼ガスが燃焼室内に滞留する量が増加して燃焼室内の周囲温度が異常に上昇するという燃焼状態の異常であり、このような燃焼状態の異常が発生している場合には、燃焼状態の異常が繰り返し発生するおそれが大きいものであり、燃焼ガス通路の清掃や熱交換器の交換等のメンテナンス作業を行うことが必要であることが想定される。
また、第4特徴構成によれば、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止したのちに前記燃焼制御を実行している場合であっても、前記燃焼禁止制御の実行を停止してから所定の解除条件が満たされるまでの間は、前記燃焼禁止判定用回数を前記補正設定回数に設定するのである。
説明を加えると、第2リセット指令が指令されて燃焼禁止制御の実行を停止したのちにおいては、メンテナンス作業員により燃焼ガス通路の清掃や熱交換器の交換等を伴うメンテナンス作業が行われているので、燃焼状態の異常が発生する原因は除去されていることが想定されるが、メンテナンス作業員は自己が行ったメンテナンス作業が異常を解消するのに充分であるか否か分かり難いので、第2リセット指令が指令されて燃焼禁止制御の実行を停止してから所定の解除条件が満たされるまでの間は前記燃焼禁止判定用回数を少なめの補正設定回数に設定することにより、例えばメンテナンス作業が不十分であれば、所定の解除条件が満たされるまでの間に少ない回数の非常停止制御にて燃焼禁止制御を実行することになるから、メンテナンス作業員は、再度、適切なメンテナンス作業を行うことになり、そのことにより使用上の安全性を確保できるものとなる。
そして、前記所定の解除条件が満たされた後、すなわち、第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止した後に非常停止制御を実行することなく所定の解除条件が満たされるか、あるいは、上記したような再度の適正なメンテナンス作業が行われて所定の解除条件が満たされた後は、燃焼状態の異常が発生する原因は除去されていることが想定されるので、このようなときは、前記燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数に設定することにより、前記非常停止制御を少ない回数実行しただけで燃焼禁止制御を実行することがなく使い勝手がよいものとなる。
一方、制御手段は、前記燃焼禁止制御の実行中に簡易操作型のリセット指令手段により前記第1リセット指令が指令されると、そのときは燃焼ガス通路の清掃や熱交換器の交換等のメンテナンス作業が行われていないから、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定することにより、使用上の安全性を確保することが可能となる。
従って、第4特徴構成によれば、実際の使用状況に対応した適切な燃焼禁止判定用回数を設定することで使い勝手がよいものとなる燃焼装置を提供できるに至った。
本発明の第特徴構成は、第3特徴構成又は第4特徴構成に加えて、前記バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎温度検出手段が備えられ、前記制御手段が、前記燃焼炎温度検出手段の検出情報に基づいて前記バーナの燃焼異常であることを判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数がバーナ異常用の燃焼禁止判定用回数以上になると前記燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されてその後前記燃焼制御を実行するときにおける前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数と、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されてその後前記燃焼制御を実行するときにおける前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数とを同じ回数に設定するように構成されている点にある。
特徴構成によれば、前記燃焼状態の異常として前記バーナの燃焼異常であることを判別すると前記非常停止制御を実行する。又、前記バーナの燃焼異常であることを判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数が前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数以上になると前記燃焼禁止制御を実行することになる。
前記バーナの燃焼異常というのは、前記バーナへの燃焼用一次空気の供給量が少なくなって燃焼炎が不安定になる等の燃焼状態の異常であり、このような燃焼状態の異常が発生している場合には、設置空間の換気を行ったのちに使用者に対して換気を促すといったメンテナンス作業を行うことになる。そして、このような燃焼状態の異常は、設置空間における使用環境を改善することで発生原因が解消されることになるので、このような燃焼状態の異常であれば、メンテナンス作業の内容の違いにかかわらず、その後燃焼状態の異常が再度発生するおそれは少ないことが想定される。
そこで、前記燃焼禁止制御の実行中に第2リセット指令が指令された場合、及び、第1リセット指令が指令された場合のいずれであっても、前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数を同じ回数に設定するようにしたから、それらを予め多めの回数に設定しておくと前記非常停止制御を少ない回数実行しただけで燃焼禁止制御を実行することがなく、使い勝手がよいものとなる。
しかも、バーナの燃焼異常が原因で非常停止制御を実行した場合と、燃焼室内排気異常が原因で非常停止制御を実行した場合とで夫々各別に、バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数と排気異常用の燃焼禁止判定用回数とを設定するようにしたので、燃焼状態の異常の原因に応じて夫々各別に適切な回数を設定することができる。
従って、第特徴構成によれば、燃焼状態の異常の種類の違いに応じて適切な燃焼禁止判定用回数を設定することで使い勝手がよいものとなる燃焼装置を提供できるに至った。
本発明の第6特徴構成は、第特徴構成に加えて、前記制御手段が、前記所定の解除条件が満たされているか否かを判別するための解除条件判別用情報として、前記燃焼禁止制御の実行を停止して前記バーナの燃焼を実行可能な状態になってからの経過時間を求め、その経過時間が解除判定用設定時間に達すると前記所定の解除条件が満たされたと判別するように構成されている点にある。
第6特徴構成によれば、前記制御手段は、燃焼禁止制御の実行を停止して前記バーナの燃焼を実行可能な状態になってからの経過時間を求め、その経過時間が解除判定用設定時間に達するまでの間は、前記燃焼禁止判定用回数を前記補正設定回数に設定し、経過時間が解除判定用設定時間に達したのちは、前記燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数に設定するのである。
例えば、メンテナンス作業が不十分であるような場合等においては、経過時間が解除判定用設定時間に達するまでの間に燃焼状態の異常が発生し易く少ない回数の非常停止制御を実行するだけで燃焼禁止制御を実行することになるから安全性を高めることができる。一方、第2リセット指令が指令されて燃焼禁止制御の実行を停止してからバーナの燃焼を実行可能な状態になってからの経過時間が前記解除判定用設定時間と同じか又はそれを越えるほど長くなっていると、燃焼状態の異常が発生する原因は除去されていることが想定されるので、前記燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数に設定することで、非常停止制御を実行する回数が初期設定回数以上の多めの回数でなければ燃焼禁止制御を実行することがなく、使い勝手がよいものになる。
本発明の第7特徴構成は、第1特徴構成〜第6特徴構成のいずれかに加えて、電源供給が遮断されても記憶情報を保持する不揮発性の記憶手段が備えられ、前記制御手段が、前記非常停止制御を実行した回数及び前記燃焼禁止判定用回数を前記記憶手段に記憶するように構成されている点にある。
第7特徴構成によれば、前記制御手段が、前記非常停止制御を実行した回数及び前記燃焼禁止判定用回数を記憶手段に記憶するが、この記憶手段は電源供給が遮断されても記憶情報を保持することになる。電源供給が遮断される状況としては、停電が発生したり、あるいは、電池駆動式の燃焼装置であれば、電池の交換や取り外し等によって起こることがあるが、このように電源供給が遮断されても上記したような各種の記憶情報を保持して予め設定された適切な動作条件に従って燃焼禁止制御を実行することができ、使用上の安全性を確保することが可能なものとなる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明にかかる燃焼装置の第1実施形態を給湯装置に適用した場合について図面に基づいて説明する。
先ず、図1に基づいて、給湯装置の全体構成について説明する。
筒胴1の内部の上端部にフィンチューブ型の水加熱用の熱交換器2を設け、筒胴1の下方に熱交換器2を加熱するバーナ3を設け、筒胴1の内部にバーナ3の燃焼室Rを形成してある。熱交換器2への給水路Wiには、止水弁4、水圧変化に応動して給水量を調整する水ガバナ5、及び、分流弁6を介装してあり、熱交換器2からの出湯路Woは、フレキシブル管7を介して出湯具8に接続してある。
バーナ3へのガス供給路Gには、遮断弁9、連動杆10aを介しての水ガバナ5との連動により給水状態でのみ開く水圧応動弁10、燃料ガス供給の元圧変化に応動してバーナ3への燃料ガス供給圧を適正圧に保つガスガバナ11、及び、燃料ガス供給量を調整する調整弁12を介装してある。分流弁6は、熱交換器2への給水量と、バイパス路Wbを介して給水路Wiから出湯路Woへ分流供給するバイパス水量を調整する。又、給湯装置の各種制御を司るマイクロコンピュータを備えて構成される制御手段としてのコントローラCを設けてある。
前記コントローラCは、燃焼指令手段による燃焼開始の指令に基づいてバーナ3の燃焼を開始し且つ燃焼指令手段による燃焼停止の指令に基づいてバーナ3の燃焼を停止する燃焼制御を実行する。
具体的な構成について説明を加えると、使用者が押しボタン式の出湯操作具13を押すと、操作マイクロスイッチ14がオンし、同時に、出湯操作具13の押し操作に連動して止水弁4が開弁され、水が水ガバナ5に入り、水圧により連動杆10aが水圧応動弁10を開弁する方向に応動して水圧マイクロスイッチ15がオンする。操作マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15がオンすると、コントローラCは、点火プラグ16をスパークさせるともに、遮断弁9のコイル9aに吸着電流を流すので、遮断弁9が開弁される。
従って、燃料ガスは、遮断弁9、水圧により応動した連動杆10aにより開弁された水圧応動弁10、ガスガバナ11及び調整弁12を通過してバーナ3に供給され、点火プラグ16のスパークにより点火されて燃焼する。バーナ3の燃焼炎に接触させる状態でバーナ3の燃焼炎の温度を検出する燃焼炎温度検出手段としての第1熱電対17を設けてあり、バーナ3の燃焼炎により加熱された第1熱電対17の起電力により、コントローラCから遮断弁9のコイル9aに吸着電流が流れ続けて、遮断弁9の開弁が継続する。
又、バーナ3にて加熱される熱交換器2を内部に備える燃焼室Rの温度を検出する燃焼室温度検出手段としての第2熱電対21を設けてあり、この第2熱電対21の検出情報がコントローラCに入力され、後で詳述するが非常停止制御を実行するようになっている。
一方、水は、止水弁4、水ガバナ5及び分流弁6を通過して熱交換器2に流れると同時に、バイパス路Wbを通じて出湯路Woへ流れる。そして、熱交換器2からの湯とバイパス路Wbからの水とが混合されて適温となった湯が出湯具8から出湯される。
出湯具8から湯が出湯されている出湯状態において出湯操作具13を押すと、その押し操作に連動して止水弁4が閉弁して給水が停止され、水ガバナ5は水圧差がなくなるので、連動杆10aが水圧応動弁10を閉弁する方向に応動して、水圧応動弁10が閉弁されて、バーナ3への燃料ガス供給が断たれてバーナ3の燃焼が停止される。又、上述の出湯状態での出湯操作具13の押し操作に伴って、操作マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15がオフすると、コントローラCは、コイル9aへ吸着電流を流すのを停止するので、遮断弁9が閉弁される。
従って、前記出湯操作具13の押し操作に伴って操作マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15が共にオンする操作が燃焼開始指令に相当する。又、出湯操作具13の再度の押し操作に伴って操作マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15が共にオフする操作が燃焼停止指令に相当する。つまり、操作マイクロスイッチ14と水圧マイクロスイッチ15とにより燃焼指令手段が構成される。
第1熱電対17は、金属性の熱電対取付板を用いて感熱部が正常燃焼状態の燃焼炎の内部に位置するように、且つ、そのプラス側が熱電対取付板と電気的に接続するように設けてある。第2熱電対21は、その感熱部が筒胴1に形成した測温用開口1aに臨む状態で設けてある。
又、第1熱電対17及び第2熱電対21以外にも、ガスノズル18の近傍の温度が異常高温になることに基づいて溶断するノズル近傍用温度ヒューズ19、及び、筒胴1の外周近傍の温度が異常高温になることに基づいて溶断する筒胴用温度ヒューズ20を設けてある。ノズル近傍用温度ヒューズ19及び筒胴用温度ヒューズ20は夫々同様の構成であり、図示はしないが、両端夫々にリード線を接続したヒューズ素子を、可撓性及び耐熱性を有するチューブ内に挿入するとともに、チューブの外周の2箇所を支持具により束縛してチューブ内に固定する構成となっている。ノズル近傍用温度ヒューズ19は、バーナ3に対応するガスノズル18の下方近傍に位置するように配置してあり、筒胴用温度ヒューズ20は、筒胴1の外周部の背面側(給湯装置を壁面に設置する場合は、壁面側)近傍に配置してある。
前記第1熱電対17、前記第2熱電対21、及び、前記各温度ヒューズ19,20は、夫々、リード線を介してコントローラCに電気的に接続してあり、前記第1熱電対17と第2熱電対21とは、互いに逆極性の起電力がコントローラCに入力されるように接続してある。つまり、図2に示すように、第1熱電対17のマイナス端子と第2熱電対21のマイナス端子とを接続し、上述したように第1熱電対17のプラス端子を、熱電対取付板に接続して電気的に接地すると共にリード線22を介してコントローラCの入力端子aに接続してあり、第2熱電対21のプラス端子をリード線23を介してコントローラCの入力端子bに接続してある。又、第1熱電対17と第2熱電対21との間の中間接続箇所をリード線24を介してコントローラCの入力端子cに接続している。
従って、第1熱電対17と第2熱電対21とを、それらが互いに逆方向の起電力を発生する状態で直列接続して、それらの両端部がコントローラCに電気的に接続されて各熱電対における起電力の出力の合計値が、前記各入力端子a,b間に入力されるように構成している。又、第1熱電対17の起電力の出力値がコントローラCの入力端子cに入力されるように構成している。
そして、コントローラCは、第1熱電対17による起電力の検出情報、及び、前記第2熱電対21による起電力の検出情報を夫々各別に求めて、それらの検出情報に基づいて動作異常を判別する構成となっている。
つまり、コントローラCは、前記各入力端子a,b間に入力される前記合計値と、入力端子cに入力される第1熱電対17の起電力の出力値とに基づいて、第2熱電対21の起電力の出力値を演算にて求めるようになっており、各別に求められる第1熱電対17による起電力及び第2熱電対21による起電力に基づいて動作異常であると判断すると、遮断弁9のコイル9aへ吸着電流を流すのを停止して、遮断弁9を閉弁してバーナ3の燃焼を停止させるように構成してある。
すなわち、受入口32から吸入される燃焼用一次空気の量が異常に少なくなったり、その燃焼用一次空気中の酸素濃度が異常に低下すると、バーナ3は不完全燃焼を起こして燃焼炎が長くなったり、燃焼炎が不測に立ち消えたりすることがある。バーナ3が動作異常としての不完全燃焼を起こして、燃焼炎が長くなったり、燃焼炎が不測に立ち消えたりすることにより、第1熱電対17の起電力V1が低下すると、それに伴って図3(a)に示すように、その起電力V1が低下してそれがバーナ用判別値Vs1を下回ると、コントローラCは、遮断弁9を閉弁してバーナ3への燃料ガス供給を断ってバーナ3の燃焼を停止させる。
又、熱交換器2に燃焼ガス中の燃焼生成物や塵埃が付着して、熱交換器2の燃焼ガス通路が狭くなると、燃焼ガスが燃焼室R内に滞留する量が増加して、燃焼室R内の周囲温度が上昇する。このような熱交換器閉塞によって燃焼室R内の周囲温度が高くなるほど、図3(b)に示すように、第2熱電対21の起電力V2は大になるが、燃焼室R内の周囲温度が異常高温になることにより、この起電力V2が燃焼室用判別レベルVs2を超えると、同様にして、コントローラCは遮断弁9を閉弁してバーナ3の燃焼を停止させる。
尚、熱交換器2に燃焼ガス中の燃焼生成物や塵埃が付着することに起因して、燃焼室R内の周囲温度が異常に上昇して筒胴1の外周近傍の温度が異常高温になると、筒胴用温度ヒューズ20が溶断する。又、バーナ3の受入口32に蜘蛛の巣が張られたり、塵埃が溜まったりして、ガスノズル18から噴出した燃料ガスの一部が受入口32の外に漏洩して、その漏洩ガスがバーナ3の燃焼炎により引火して燃焼する等して、ガスノズル18近傍の温度が異常高温になると、ノズル近傍用温度ヒューズ19が溶断する。そして、このように筒胴用温度ヒューズ20が溶断したり、ノズル近傍用温度ヒューズ19が溶断したりすると、コントローラCは、遮断弁9を閉弁してバーナ3の燃焼を停止させるようになっている。このようにして、動作異常が発生したときには、上記したようにバーナ3の燃焼を停止させる非常停止制御を実行することにより使用上の安全性を向上させている。
前記コントローラCは、前記非常停止制御を実行した回数が燃焼禁止判定用回数以上になると燃焼開始の指令にかかわらずバーナ3の燃焼を禁止する燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、前記燃焼禁止制御の実行中にリセット指令手段によりリセット指令が指令されると前記燃焼禁止制御の実行を停止しかつ前記非常停止制御を実行した回数を初期化する構成となっている。
そして、前記コントローラCは、前記燃焼禁止判定用回数として、第2熱電対21の検出情報に基づいて燃焼状態の異常を判別するに伴って非常停止制御を実行した回数に対応する排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2を設定して、前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2以上になると、前記燃焼禁止制御を実行する。
又、前記リセット指令としての第1リセット指令を簡易な操作にて指令する簡易操作型のリセット指令手段と、前記リセット指令としての第2リセット指令を前記リセット指令手段における操作よりも複雑な操作にて指令する複雑操作型のリセット指令手段とが備えられ、コントローラCは、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定する。
従って、コントローラCは、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2を基準設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定する構成となっている。
又、コントローラCは、バーナ3の燃焼異常であることを判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数に対応するバーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1を前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2と別に設定し、バーナ3の燃焼異常であることを判別するに伴って非常停止制御を実行した回数がバーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1以上になると前記燃焼禁止制御を実行する。さらに、コントローラCは、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されてその後前記燃焼制御を実行するときにおける前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1と、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されてその後前記燃焼制御を実行するときにおける前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1とを同じ回数に設定する。
又、電源供給が遮断されても記憶情報を保持する不揮発性の記憶手段としての不揮発性メモリ30が備えられ、コントローラCは、前記非常停止制御を実行した回数、前記燃焼禁止判定用回数及び前記非常停止制御を実行した履歴を不揮発性メモリ30に記憶するようになっている。
以下、具体的な構成について説明すると、図2に示すように、前記簡易操作型のリセット指令手段を、装置内に予め配備されている常設型の手動操作式入力手段としてのリセットスイッチ31にて構成してある。このリセットスイッチ31は、詳述はしないが装置のケーシングの前側部を取り外した状態でメンテナンス作業員が操作するものであり、通常の使用状態では操作できないように給湯装置のケーシングの内部に設けてある。
一方、前記複雑操作型のリセット指令手段はコントローラCの入力端子dを介してコントローラCに着脱可能に接続される着脱型の手動操作式入力手段としての外部入力装置35にて構成してあり、この外部入力装置35は、メンテナンス処理が終了したのちに操作することを目的としてメンテナンス作業員が所有する専用の入力装置であり、給湯装置の使用者は操作することはできないようになっている。この外部入力装置35をコントローラCに接続するときは、装置のケーシングの前側部を取り外した状態で前記入力端子dに接続することになる。
メンテナンス作業としては、熱交換器2に付着した燃焼生成物や塵埃を除去する清掃作業あるいは老朽化した熱交換器2を新たな熱交換器2に交換する交換作業等を伴うメンテナンス作業と、上記したような燃焼ガス通路の清掃や熱交換器の交換等を行うことなく、給湯装置が設置される設置空間の換気を行うメンテナンス作業等がある。
そして、メンテナンス作業員は、燃焼ガス通路の清掃や熱交換器2の交換等を行うメンテナンス作業を実行したときは、給湯装置のケーシングの前側部を取り外して入力端子dを介して外部入力装置35をコントローラCに接続してその外部入力装置35を操作して第2リセット指令を指令する。一方、燃焼ガス通路の清掃や熱交換器の交換等を行うことなく設置空間の換気を行うメンテナンス作業を実行したときは、前記リセットスイッチ31をオン操作することで第1リセット指令を指令することになる。
以下、コントローラCの制御動作について図4及び図5に示すフローチャートに基づいて具体的に説明する。
後述するような燃焼禁止フラグがセットされていない状態で、且つ、燃焼禁止状態になった履歴がない場合には、前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1として初期値A1(3回)、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2として初期値A2(3回)を夫々設定して不揮発性メモリ30に書き込み記憶し(ステップ1、2、3、4)、バーナ3が燃焼していない状態で、出湯操作具13の押し操作に伴って操作マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15が共にオンして燃焼開始指令が指令されると、バーナ3への点火処理と遮断弁9の開弁維持処理とを実行することによりバーナ3を燃焼させる(ステップ5、6、7)。バーナ3が燃焼を開始した後、燃焼異常を判別しない状態で燃焼停止指令が指令されると遮断弁9を閉弁させてバーナ3の燃焼を停止させる(ステップ8、9)。尚、ステップ9にて遮断弁9を閉弁させてバーナ3の燃焼を停止させた後は、燃焼開始指令が指令されるまで運転を待機することになる(ステップ1〜6)。
バーナ3の燃焼を開始した時点から第1熱電対用の燃焼確認時間(5秒間)以上経過している状態で第1熱電対17の起電力V1がバーナ用判別値Vs1を下回っていれば遮断弁9を閉弁させてバーナ3の燃焼を停止させる(ステップ10、11)。そして、このように第1熱電対17の起電力V1がバーナ用判別値Vs1を下回ることによりバーナ3の燃焼を停止させた回数、すなわち、バーナ3の燃焼異常であることを判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数をカウントする第1カウンタをカウントアップ(+1)して、そのカウント値N1を不揮発性メモリ30に書き込み記憶する(ステップ12、13)。
バーナ3の燃焼を開始した時点から第2熱電対用の燃焼確認時間(12秒間)以上経過している状態で第2熱電対21の起電力V2が燃焼室用判別値Vs2を超えていれば遮断弁9を閉弁させてバーナ3の燃焼を停止させる(ステップ14、15)。そして、このように第2熱電対21の起電力V2が燃焼室用判別値Vs2を超えることによりバーナ3の燃焼を停止させた回数、すなわち、前記燃焼室内排気異常であることを判別するに伴って前記バーナ3の燃焼を停止する非常停止制御を実行した回数N2をカウントする第2カウンタをカウントアップ(+1)して、そのカウント値N2を不揮発性メモリ30に書き込み記憶する(ステップ16、17)。ステップ10、11、14、15の処理が前記非常停止制御に対応する。
そして、第1カウンタのカウント値N1が前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1以上であるか否かを判別して、前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1以上であれば燃焼禁止フラグを「1」にセットする(ステップ18、20)。第1カウンタのカウント値N1が前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1未満であれば次に第2カウンタのカウント値N2が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2以上であるか否かを判別して、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2以上であれば燃焼禁止フラグを「1」にセットする(ステップ19、20)。第1カウンタのカウント値N1が前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1未満であり、且つ、第2カウンタのカウント値N2が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2未満であれば、ステップ1にリターンして燃焼開始指令が指令されるまで運転を待機することになる(ステップ1〜6)。
燃焼禁止フラグがセットされると、その燃焼禁止状態になったこと(履歴)を不揮発性メモリ30に記憶して、後述するリセット指令が指令されるまではバーナ3の燃焼を禁止する(ステップ1、21、22、24)。このようにバーナ3の燃焼を禁止している間は、出湯操作具13の押し操作に伴って操作マイクロスイッチ14及び水圧マイクロスイッチ15が共にオンして燃焼開始指令が指令されることがあっても、その燃焼開始指令にかかわらずバーナ3の燃焼が禁止されることになる。この処理が燃焼禁止制御に対応する。このとき、給湯装置の使用ができない状態になるので、使用者は燃焼状態の異常を解消すべくメンテナンス作業員に連絡することになる。
そして、コントローラCがこの燃焼禁止制御を実行しているときにメンテナンス作業員が燃焼状態の異常を解消するためのメンテナンス作業を実行し、そのメンテナンス作業が終了したのちにリセット指令を指令することになるが、そのとき、外部入力装置35により第2リセット指令が指令されると、前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1として第1設定回数B1(3回)を設定し、且つ、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2として第2設定回数B2(3回)を設定して不揮発性メモリ30に書き込み記憶する(ステップ22、23、26)。リセットスイッチ31の操作により第1リセット指令が指令されると、前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1として第3設定回数C1(3回)を設定し、且つ、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2として第4設定回数C2(1回)を設定して不揮発性メモリ30に書き込み記憶する(ステップ24、25、26)。
この実施形態では、前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数T1は、第1リセット指令が指令されても第2リセット指令が指令されても同じ回数(3回)が設定され、排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2は第2リセット指令が指令されると第2設定回数B2(3回)が指令され、第1リセット指令が指令されると第4設定回数C2(1回)が指令されることになる。
従って、この実施形態では、前記初期値A2及び前記第2設定回数B2が基準設定回数としての3回が設定されており、前記第4設定回数C2が基準設定回数よりも少ない補正設定回数として1回が設定されている。
第1リセット指令又は第2リセット指令が指令されると、その後、燃焼禁止フラグを「0」にリセットし、且つ、第1カウンタのカウント値N1及び第2カウンタのカウント値N2を夫々零にリセットする(ステップ27、28)。つまり、バーナ3の燃焼異常であることを判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数、及び、前記燃焼室内排気異常であることを判別するに伴ってバーナ3の燃焼を停止する非常停止制御を実行した回数を夫々初期化する。
上記したような制御を実行することで、前記燃焼禁止制御の実行中に第2リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2が基準設定回数としての「3回」に設定されるので、前記非常停止制御を3回実行すると燃焼禁止フラグが「1」にセットされることになる。一方、前記燃焼禁止制御の実行中に第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2が前記基準設定回数より少ない回数である補正設定回数としての「1回」に設定されるので1回でも非常停止制御を実行すると燃焼禁止フラグが「1」にセットされることになる。
尚、この実施形態では、前記初期値A2及び前記第2設定回数B2が基準設定回数として3回が設定され、前記第4設定回数C2が補正設定回数として1回が設定される例を示したが、基準設定回数及び補正設定回数は例示した回数に限定されるものではなく種々変更させた状態で実施することができる。又、前記初期値A2と前記第2設定回数B2とを異なる回数、例えば第2設定回数B2を初期値A2よりも少ない回数に設定してもよい。
又、前記非常停止制御を実行した回数N、燃焼禁止状態の履歴、及び、燃焼禁止判定用回数は不揮発性メモリ30に書き込み記憶されるので、コントローラCに電力供給する乾電池を一旦取り外したのち再度セットする等、電源供給が遮断されることがあっても、第1リセット指令又は第2リセット指令が指令されるまでは各種の情報は保持されるので、電源供給を再開すると、記憶されている情報に基づいてその後の制御が行われることになる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明にかかる燃焼装置の第2実施形態を図面に基づいて説明する。この第2実施形態は、コントローラCによる制御内容が異なる他は第1実施形態の構成と同じであるから、異なる構成についてのみ説明し、同じ構成については説明は省略する。
この第2実施形態では、前記コントローラCが、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止した後に前記燃焼制御を実行している場合であって且つ前記燃焼禁止制御の実行を停止してから所定の解除条件が満たされるまでの間は、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記補正設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止した後に前記燃焼制御を実行している場合で且つ前記所定の解除条件が満たされた場合には、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数に設定する構成となっている。
又、コントローラCが、前記所定の解除条件が満たされているか否かを判別するための解除条件判別用情報として、前記燃焼禁止制御の実行を停止してバーナ3の燃焼を実行可能な状態になってからの経過時間を求め、その経過時間が解除判定用設定時間に達すると前記所定の解除条件が満たされたと判別する構成となっている。
すなわち、図6及び図7に示すように、この実施形態では、前記燃焼禁止制御の実行中に第1リセット指令又は第2リセット指令が指令されると、時間計測用タイマーをリセットしたのちにカウントを開始する(ステップ29)。この時間計測用タイマーは、その後、再度、燃焼禁止制御を実行しているときにリセットスイッチ31が操作されるまでカウントを継続することになり、そのカウント値を不揮発性メモリ30に逐次、書き込み記憶させるようになっている(ステップ30、31、32)。
そして、前記燃焼制御を実行しているときに、前記燃焼禁止制御を実行した履歴があり、且つ、第1リセット指令又は第2リセット指令が指令されて燃焼禁止制御を停止して燃焼禁止状態を解除した後に、前記時間計測タイマーのカウント値が解除判定用設定時間としての設定時間(60分間)未満でない、すなわち、前記燃焼禁止制御の実行を停止してバーナ3の燃焼を実行可能な状態になってからの経過時間が解除判定用設定時間に達している場合には、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2として前記リセット指令の操作に伴って設定された燃焼禁止判定用回数(第2設定回数B2又は第4設定回数C2)に設定し(ステップ33、35)、時間計測用タイマーのカウント値が設定時間未満であれば前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数T2として前記第4設定回数C2(1回)を設定する(ステップ34)。
従って、この実施形態では、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止した後に前記燃焼制御を実行している場合であって且つ前記燃焼禁止制御の実行を停止してから所定の解除条件が満たされるまでの間(ステップ33の判定が否になるまで)は、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記補正設定回数(第4設定回数C2)に設定することになる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記各実施形態では、前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数は、第1リセット指令が指令されても第2リセット指令が指令されても同じ回数が設定され、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数は第2リセット指令が指令されると基準設定回数が指令され、第1リセット指令が指令されると基準設定回数よりも少ない補正設定回数が指令される構成としたが、このような構成に限らず、前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数についても、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数と同様に、第2リセット指令が指令されると基準設定回数が指令され、第1リセット指令が指令されると基準設定回数よりも少ない補正設定回数が指令される構成としてもよい。
(2)上記各実施形態では、前記燃焼禁止判定用回数として、前記バーナの燃焼異常であることを判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数に対応するバーナ異常用の燃焼禁止判定用回数と、前記燃焼室内排気異常であることを判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数に対応する排気異常用の燃焼禁止判定用回数とを各別に設定するようにしたが、このような構成に限らず共通の1個の燃焼禁止判定用回数だけを設定するものでもよい。
(3)上記各実施形態では、前記簡易操作型のリセット指令手段としてリセットスイッチを備える構成としたが、上記実施形態に記載したような、前記非常停止制御を実行した回数及び前記燃焼禁止判定用回数を記憶する不揮発性メモリを備えていない構成であり且つ電源として乾電池を有する構成の燃焼装置であれば、前記簡易操作型のリセット指令手段として、コントローラに電力を供給する乾電池を一旦取り外したのち再度装着するといった電源供給の断続によりリセットが行われる構成としてもよい。
又、複雑操作型のリセット指令手段として外部入力装置を備えるものに代えて、常設型の複数の操作スイッチを備えておき、それら複数の操作スイッチを予め定めた複雑な順序で操作すると第2リセット指令が指令されるような構成にする等、種々の構成で実施することができる。
(4)上記各実施形態では、前記第1熱電対17と前記第2熱電対21とを直列接続して、それらの両端部と、中間接続箇所とをコントローラC(制御手段)に電気的に接続して、各熱電対における起電力の出力の合計値と、第1熱電対17の起電力の出力値が入力されるようにしたが、このような構成に代えて、例えば、図8に示すように、第1熱電対17及び第2熱電対21をコントローラC(制御手段)に対して、夫々単独で各別に起電力を検出可能なように電気的に並列接続して、コントローラCは、第1熱電対17による起電力、及び、第2熱電対21による起電力を夫々各別に求めるように構成してもよい。
(5)上記各実施形態では、前記非常停止制御を前記燃焼禁止判定用回数に対応する回数実行すると前記燃焼禁止制御を実行するようにしたが、予め設定された所要時間内に前記非常停止制御を前記燃焼禁止判定用回数に対応する回数実行すると前記燃焼禁止制御を実行するようにしたり、バーナが適正に燃焼することなく連続して前記燃焼禁止判定用回数以上前記非常停止制御を実行すると前記燃焼禁止制御を実行するようにしてよい。
(6)上記各実施形態では、前記異常状態検出手段として、バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎温度検出手段、燃焼室の温度を検出する燃焼室温度検出手段を備える構成としたが、異常状態検出手段としては、例えば、筒胴内の空気の一酸化炭素(CO)の濃度を検出するCOセンサ等の他の検出手段を設けるものでもよい。
(7)上記各実施形態では、本発明を適用する燃焼装置の具体構成が給湯装置である場合について例示したが、燃焼装置の具体構成は種々変更可能であり、例えば、暖房装置でも良い。
給湯装置の概略構成図 制御ブロック図 起電力の発生状態を示す図 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 別実施形態の熱電対の接続状態を示す回路図
符号の説明
2 熱交換器
3 バーナ
14,15 燃焼指令手段
17 燃焼炎温度検出手段
21 燃焼室温度検出手段
30 記憶手段
31 簡易操作型のリセット指令手段
35 複雑操作型のリセット指令手段
C 制御手段
K 異常状態検出手段

Claims (7)

  1. バーナの燃焼開始及び燃焼停止を指令する燃焼指令手段と、前記バーナの燃焼を制御する制御手段と、燃焼状態の異常を検出する異常状態検出手段とが備えられ、
    前記制御手段が、
    前記燃焼指令手段による燃焼開始の指令に基づいて前記バーナの燃焼を開始しかつ前記燃焼指令手段による燃焼停止の指令に基づいて前記バーナの燃焼を停止する燃焼制御、前記異常状態検出手段の検出情報に基づいて燃焼状態が異常であることを判別するに伴って前記バーナの燃焼を停止する非常停止制御、及び、前記非常停止制御を実行した回数が燃焼禁止判定用回数以上になると前記燃焼指令手段による燃焼開始の指令にかかわらず前記バーナの燃焼を禁止する燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、前記燃焼禁止制御の実行中にリセット指令手段によりリセット指令が指令されると前記燃焼禁止制御の実行を停止しかつ前記非常停止制御を実行した回数を初期化するように構成されている燃焼装置であって、
    前記リセット指令としての第1リセット指令を簡易な操作にて指令する簡易操作型のリセット指令手段と、前記リセット指令としての第2リセット指令を前記簡易操作型のリセット指令手段における操作よりも複雑な操作にて指令する複雑操作型のリセット指令手段とが備えられ、
    前記制御手段が、
    前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定するように構成されている燃焼装置。
  2. 前記簡易操作型のリセット指令手段が、前記制御手段に接続される状態で装置内に予め配備されている常設型の手動操作式入力手段にて構成され、
    前記複雑操作型のリセット指令手段が、前記制御手段に着脱可能に接続される着脱型の手動操作式入力手段にて構成されている請求項1記載の燃焼装置。
  3. 前記異常状態検出手段として、前記バーナにて加熱される熱交換器を内部に備える燃焼室の温度を検出する燃焼室温度検出手段が備えられ、
    前記制御手段が、
    前記燃焼禁止判定用回数として、前記燃焼室温度検出手段の検出情報に基づいて前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数に対応する排気異常用の燃焼禁止判定用回数を設定して、前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数以上になると、前記燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、
    前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定するように構成されている請求項1又は2記載の燃焼装置。
  4. 前記異常状態検出手段として、前記バーナにて加熱される熱交換器を内部に備える燃焼室の温度を検出する燃焼室温度検出手段が備えられ、
    前記制御手段が、
    前記燃焼禁止判定用回数として、前記燃焼室温度検出手段の検出情報に基づいて前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数に対応する排気異常用の燃焼禁止判定用回数を設定して、前記燃焼状態の異常を判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数が前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数以上になると、前記燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、
    前記燃焼禁止制御の実行中に第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止した後に前記燃焼制御を実行している場合で且つ所定の解除条件が満たされた場合には、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を基準設定回数に設定し、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されて前記燃焼禁止制御の実行を停止した後に前記燃焼制御を実行している場合であって且つ前記燃焼禁止制御の実行を停止してから前記所定の解除条件が満たされるまでの間は、前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記基準設定回数よりも少ない補正設定回数に設定するように構成され、かつ、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されると、その後前記燃焼制御を実行するときの前記排気異常用の燃焼禁止判定用回数を前記補正設定回数に設定するように構成されている請求項1又は2記載の燃焼装置。
  5. 前記バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎温度検出手段が備えられ、
    前記制御手段が、
    前記燃焼炎温度検出手段の検出情報に基づいて前記バーナの燃焼異常であることを判別するに伴って前記非常停止制御を実行した回数がバーナ異常用の燃焼禁止判定用回数以上になると前記燃焼禁止制御を実行するように構成され、且つ、
    前記燃焼禁止制御の実行中に前記第2リセット指令が指令されてその後前記燃焼制御を実行するときにおける前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数と、前記燃焼禁止制御の実行中に前記第1リセット指令が指令されてその後前記燃焼制御を実行するときにおける前記バーナ異常用の燃焼禁止判定用回数とを同じ回数に設定するように構成されている請求項3又は4記載の燃焼装置。
  6. 前記制御手段が、前記所定の解除条件が満たされているか否かを判別するための解除条件判別用情報として、前記燃焼禁止制御の実行を停止して前記バーナの燃焼を実行可能な状態になってからの経過時間を求め、その経過時間が解除判定用設定時間に達すると前記所定の解除条件が満たされたと判別するように構成されている請求項記載の燃焼装置。
  7. 電源供給が遮断されても記憶情報を保持する不揮発性の記憶手段が備えられ、
    前記制御手段が、前記非常停止制御を実行した回数及び前記燃焼禁止判定用回数を前記記憶手段に記憶するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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