JP6600138B2 - 屋内設置型給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は給湯装置に関し、詳しくは、屋内に設置して用いられる屋内設置型給湯装置に関する。
不完全燃焼が生じた場合に、それを検出して燃焼を停止するように構成された燃焼制御装置を有する給湯装置が広く知られている。
そして、このような給湯装置に用いられる燃焼制御装置として、以下に説明するような燃焼制御装置が、非特許文献1に記載されている。
この燃焼制御装置は、CO濃度を検知するCOセンサの出力に基づいて、同室内の環境を汚染する可能性のある燃焼機器(給湯装置)の燃焼制御を行うものであり、湯沸し器(給湯装置)のガスバーナが燃焼中にCOセンサにより検出されるCO濃度が所定値以上のとき、ガスバーナの燃焼を停止して不完全燃焼が継続することを防止するとともに、一旦、CO濃度の上昇が検出され燃焼を停止した後は、所定の待機時間TWの間、給湯装置のガスバーナが燃焼を開始しないようにして、繰り返しの給湯装置の使用により、不完全燃焼状態が繰り返して発生することを防止するようにしている。
また、特許文献1には、バーナの燃焼炎の温度を検出する第1温度検出手段と、バーナにより加熱される熱交換器の周囲温度を第2検出温度として検出し、第2検出温度の値により、熱交換器の排気通路が狭くなって排気ガスが流れにくくなる排気閉塞状態の発生の有無を検出する排気閉塞状態検出手段と、第1温度検出手段と排気閉塞状態検出手段の検出出力に基づいてバーナの燃焼を制御するコントローラとを備え、第1温度検出手段により検出される温度である第1検出温度が設定値より低くなったときにバーナの燃焼が停止され、かつ、第2検出温度が高いときにはバーナの加熱量が大きく、また、第2検出温度が低いときにはバーナの加熱量が小さいと判定するように構成された燃焼制御装置が開示されている。
そして、この燃焼制御装置によれば、使用中にバーナの加熱量が変更されたときにも不完全燃焼による燃焼不良を適切に検出することができるとされている。
また、非特許文献1に記載の給湯装置の燃焼制御装置に、特許文献1に記載の給湯装置の燃焼制御装置の構成を適用することで、CO濃度を検知するCOセンサを用いず装置の簡素化を図りながら、バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎温度検出手段による検出温度に応じて、バーナの酸欠燃焼(不完全燃焼検出状態)であるか否かを判断することが可能で、バーナの酸欠燃焼(不完全燃焼検出状態)であると判断されたときにバーナの燃焼を停止し、バーナの燃焼を停止した後は、所定の待機時間の間、バーナが燃焼を開始しないようにして、給湯装置の使用による、不完全燃焼の継続を防止することができるようになると考えられる。
しかしながら、この場合、バーナの燃焼を停止した後の上記所定の待機時間が経過するまでの間、使用者は給湯装置の使用を控える必要がある。
そのため、バーナの燃焼を停止した後に使用者ができるだけ早期に給湯装置の再使用を望む場合には、上記待機時間の経過の状況を使用者が、例えば、時計やタイマーなどを見ながら、継続的あるいは断続的に時間の経過を確認しつつ、待機時間の経過を待ち、待機時間が経過した後、直ちにバーナの点火操作を行うことが必要になる。
この場合、所定の待機時間が経過した時点から給湯装置の再使用までの時間を短縮することができる。しかしながら、その場合、例えば、時計やタイマーなどを用い、待機時間の経過の状況に継続的あるいは断続的意識を向けながら、時間の経過を待つことが必要になり、使用者に煩わしさを与えるという問題点がある。
発明協会公開技報公技2009−504586
特開2012−202651号公報
本発明は、上記の課題を解決するものであり、バーナの燃焼状態が酸欠燃焼(不完全燃焼検出状態)であると判断されたときにバーナの燃焼を停止するとともに、バーナの燃焼を停止した後においては、所定の待機時間が経過するまでの間、バーナが燃焼を開始しないようにすることが可能で、かつ、待機時間の経過の状況を使用者が継続的あるいは断続的に確認しながら、使用が可能になるのを待つ(待機時間の経過を待つ)という煩わしさのない使い勝手のよい屋内設置型給湯装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の屋内設置型給湯装置は、
点火操作により燃焼を開始するバーナと、
前記バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎温度検出手段と、
前記燃焼炎温度検出手段の検出値に基づいて前記バーナの燃焼を制御するコントローラと、を備え、
前記燃焼炎温度検出手段の検出値が所定の酸欠燃焼検出用閾値より小さいとき、前記コントローラがバーナの酸欠燃焼であると判断して、前記バーナの燃焼を停止し、
前記コントローラがバーナの酸欠燃焼であると判断して前記バーナの燃焼を停止した後、所定の待機時間が経過するまでは、前記点火操作があったときにも前記バーナの燃焼を開始しないように構成された給湯装置であって、
前記所定の待機時間が経過した旨を報知する報知手段を備えており、
前記コントローラが前記バーナの酸欠燃焼であると判断して前記バーナの燃焼を停止したときに、前記報知手段により第1の態様にて報知を行うとともに、
前記所定の待機時間が経過するまでは、前記報知手段により前記第1の態様にて報知を継続し、
前記所定の待機時間が経過した後には、前記報知手段により前記第1の態様とは異なる第2の態様にて報知を行うように構成されており、かつ、
前記報知手段として、前記バーナの燃焼状態の異常により燃焼禁止状態になっていることを報知するための異常報知ランプが用いられているとともに、
前記第1の態様による報知が、前記異常報知ランプの点滅による報知であり、
前記第2の態様による報知が、前記第1の態様とは異なる態様での前記異常報知ランプの点滅による報知であること
を特徴としている。
本発明の燃焼制御装置においては、上述のように構成されており、バーナの酸欠燃焼(不完全燃焼検出状態)であると判断されたときにバーナの燃焼を停止するとともに、バーナの燃焼を停止した後は、所定の待機時間が経過するまでの間、バーナが燃焼を開始しないようにすることができることから、安全性を確保することが可能で、かつ、バーナの燃焼を停止した後に使用者ができるだけ早期に再使用を望む場合に、待機時間の経過の状況を使用者が継続的あるいは断続的に確認しながら待機時間の経過を待つという煩わしさのない使い勝手のよい屋内設置型給湯装置を提供することが可能になる。
なお、本発明は、バーナの酸欠燃焼が使用者に大きな危険をもたらす可能性の高い屋内設置型給湯装置に適用されるものであることから、安全性確保する見知から大きな意義を有するものであるということができる。
また、コントローラがバーナの酸欠燃焼であると判断してバーナの燃焼を停止したときに、報知手段により第1の態様にて報知を行うとともに、所定の待機時間が経過するまでは、報知手段により第1の態様にて報知を継続して行い、所定の待機時間が経過した後には、報知手段により第1の態様とは異なる第2の態様にて報知を行うようにしているので、酸欠燃焼と判断されてバーナの燃焼が停止したこと、および待機時間が継続していることを、第1の態様の報知により、使用者が確実に認識できるとともに、待機時間が終了したことを、それまでとは異なる第2の態様の報知により、明確に認識することが可能になる。
そして、以下の実施形態においても説明されているように、第1の態様による報知を、前記異常報知ランプの点滅による報知とし、第2の態様による報知を、上述の第1の態様とは異なる態様での異常報知ランプの点滅による報知とすることにより、待機時間が終了したことを、確実に認識することが可能になる。
本発明の実施形態にかかる屋内設置型給湯装置の全体構成図である。 図1の屋内設置型給湯装置の制御ブロック図である。 図1の屋内設置型給湯装置のバーナの加熱量が大火力の場合の第2酸欠基準、および、熱電対の起電力変化の一例を示す特性図である。 図1の屋内設置型給湯装置のバーナの加熱量が小火力の場合の第2酸欠基準、および、熱電対の起電力の変化一例を示す特性図である。 (a)は本発明の実施形態にかかる屋内設置型給湯装置において、バーナの酸欠燃焼(不完全燃焼検出状態)であると判断されたときにバーナの燃焼を停止する際の報知の態様を説明する図、(b)は所定の待機時間が経過したことを報知する際の報知の態様を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところを詳しく説明する。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところを詳しく説明する。
図1は本発明の実施形態にかかる屋内設置型給湯装置の全体構成図である。
この給湯装置は、燃焼室Rを構成するための筒胴1を備え、この筒胴1の内側上端部には、フィンチューブ型の水加熱用の熱交換器2が設けられている。また、筒胴1の下方には熱交換器2を加熱するバーナ3が設けられている。
さらに、熱交換器2への給水路Wiには、止水弁4、水圧変化に応動して給水量を調整する水ガバナ5、および分流弁6が順次配設されている。一方、熱交換器2からの出湯路Woには、フレキシブル管7を介して出湯具8が接続されている。そして、上記の分流弁6と出湯路Woとの間にはバイパス路Wbが設けられ、分流弁6の開度により、給水路Wiから出湯路Woへバイパス路Wbを介して分流供給されるバイパス水量の割合が調整されるように構成されている。
また、バーナ3へのガス供給路Gには、遮断弁9、水圧応動弁10、ガスガバナ11、および燃料ガス供給量を調整する調整弁12が順次介装されている。
そして、この給湯装置においては、水圧応動弁10は、連動杆10aを介して水ガバナ5との連動により給水状態でのみ弁が開くように構成されており、また、ガスガバナ11は、燃料ガス供給の元圧変化に応動してバーナ3への燃料ガス供給圧を適正圧に保つように構成されている。
さらに、この給湯装置においては、バーナ3に近接して点火プラグ16が設けられ、バーナ3の燃焼炎に接触するように第1熱電対17が配設されている。また、燃焼室Rを構成する筒胴1に形成した測温用開口1aには、感熱部が臨む状態で第2熱電対21が配設されている。
そして、上記の第1熱電対17が、本発明におけるバーナの燃焼炎の温度を検出する第1温度検出手段に対応しており、また、第2熱電対21が、本発明におけるバーナ3により加熱される熱交換器2の周囲温度を検出し、その検出値を熱交換器2の排気通路が狭くなって排気ガスが流れにくくなる排気閉塞状態の発生の有無を判断するための第2検出値として出力する第2温度検出手段に対応している。
第1熱電対17は、金属性の熱電対取付板を用いて感熱部を正常燃焼状態の燃焼炎の内部に位置するように配設されているとともに、そのプラス側が熱電対取付板と電気的に接続して設けられており、バーナ3の燃焼炎の温度に応じた起電力を出力する。
また、第2熱電対21は、そのプラス側が胴1と電気的に接続して設けられており、バーナ3から熱交換器2を通過する筒胴1内の燃焼ガスの排気通路が狭くなって排気閉塞状態が発生したときには、筒胴1の測温用開口1aから高温の燃焼ガスが流出するので、そのときに流出した燃焼ガスの温度に応じた起電力を出力する。
そして、図2に示すように、第1熱電対17のマイナス端子を後述するコントローラCの入力端子cに接続し、第1熱電対17のプラス端子をコントローラCの入力端子aに接続している。また、第2熱電対21のマイナス端子をコントローラCの入力端子bに接続し、第2熱電対21のプラス端子をコントローラCの入力端子aに接続している。ここで、コントローラCの入力端子aは接地されている。以上のように、コントローラCの入力端子a−c間にはバーナ3の燃焼炎の温度に応じた起電力が端子a側をプラスとして入力され、コントローラCの入力端子a−b間にはバーナ3から熱交換器2を通過する筒胴1内の燃焼ガスの排気通路が狭くなって排気閉塞状態が発生したときに流出した燃焼ガスの温度に応じた起電力が端子a側をプラスとして入力されるように構成している。
さらに、バーナ3に対向するガスノズル18の下方近傍の位置にはノズル近傍用温度ヒューズ19が、また、筒胴1の外周部の背面側(給湯装置を壁面に設置する場合は、壁面側)近傍に筒胴用温度ヒューズ20が、それぞれ配設されている。
ノズル近傍用温度ヒューズ19は、ガスノズル18の近傍の温度が異常高温になると溶断するものであり、また、筒胴用温度ヒューズ20は、筒胴1の上部外周近傍の温度が異常高温になると溶断するものであって、両ヒューズ19,20はそれぞれ同様の構成のものである。そして、特に図示しないが、両ヒューズ19,20は、リード線を接続したヒューズ素子が、可撓性および耐熱性を有するチューブ内に直列に挿入され、チューブの外周の2箇所をバインダで束縛することによりチューブ内に固定された構成を有している。
また、給湯装置は、制御手段としてのコントローラCを備えている。このコントローラCは、マイクロコンピュータを有し、所定の制御プログラムをインストールすることにより、第1熱電対17、第2熱電対21、操作マイクロスイッチ14、水圧マイクロスイッチ15などからの出力に基づいてバーナ3の燃焼制御や各部の動作を制御するように構成されている。そして、このコントローラCには、図2に示すように、動作電源として乾電池Btから電力が供給され、乾電池Btを取り外さない限り電力供給が継続される。
また、この給湯装置は、後述のように燃焼状態の異常により燃焼禁止状態になっていることを報知するための、LEDを用いた異常報知ランプ(報知手段)22(図2)を備えている。
次に、給湯装置が正常燃焼する場合における給湯時および給湯停止時のコントローラCの制御動作について説明する。
給湯を開始する場合には、押しボタン式の出湯操作具13(図1)を押す。出湯操作具13が押されると、これに応じて操作マイクロスイッチ14がオンになり、同時に、出湯操作具13の押し操作に連動して止水弁4が開弁される。止水弁4が開弁されると、水が水ガバナ5に入り、水圧により連動杆10aが水圧応動弁10を開弁する方向に応動して水圧マイクロスイッチ15がオンになる。
操作マイクロスイッチ14および水圧マイクロスイッチ15がともにオンになると、これに応じてコントローラCは、点火プラグ16をスパークさせるともに、遮断弁9のコイル9aに吸着電流を流すので、遮断弁9が開弁される。
これにより、燃料ガスは、遮断弁9、連動杆10aにより開弁された水圧応動弁10、ガスガバナ11、および調整弁12を順次通過してバーナ3に供給され、点火プラグ16のスパークにより点火されて燃焼する。
第1熱電対17は、バーナ3の燃焼炎に接触する状態で配置されているので、バーナ3が正常に燃焼している限り、燃焼炎により加熱された第1熱電対17の起電力に応じた温度がコントローラCに予め設定された着火検出用の基準値以上となるため、コントローラCからは遮断弁9のコイル9aに吸着電流が供給され続ける結果、遮断弁9の開弁状態が継続する。
一方、水は、止水弁4、水ガバナ5および分流弁6を通過して熱交換器2に流れると同時に、バイパス路Wbを経由して出湯路Woに流れる。そして、熱交換器2からの湯とバイパス路Wbからの水とが混合されて適温となった湯が出湯具8から出湯される。
このような給湯状態において、給湯を停止したい場合には、出湯操作具13を再び押すと、その押し操作に連動して操作マイクロスイッチ14がオフになるとともに、止水弁4が閉弁して給水が停止され、結果的に出湯も停止される。また、止水弁4が閉弁すると、水ガバナ5は水圧差がなくなるので、連動杆10aが水圧応動弁10を閉弁する方向に応動するため、水圧応動弁10が閉弁されるとともに、水圧マイクロスイッチ15がオフになる。そして、コントローラCは、操作マイクロスイッチ14および水圧マイクロスイッチ15がともにオフになると、遮断弁9のコイル9aへの吸着電流の供給を停止するので、遮断弁9が閉弁されてバーナ3への燃料ガスの供給が断たれ、バーナ3の燃焼が停止する。
<不完全燃焼の検出>
次に、バーナ3に酸欠による不完全燃焼が発生したり、熱交換器2の排気閉塞などの異常が起こったりした場合のコントローラCにより実行される制御動作について説明する(図3A、図3B参照)。
前述の給湯を開始する操作を行い、遮断弁9の開弁、点火プラグ16のスパークなどによるバーナ3への点火動作を開始してから2秒経過した以降に、第1熱電対17の起電力が1.2mV以上になった時点で、バーナ3に着火した(着火検出状態である)とコントローラCが判断し、点火プラグ16のスパークのみを停止し、遮断弁9の開弁を維持して燃焼を継続する。
なお、もし、バーナ3への点火動作を開始してから2秒経過した時点で第1熱電対17の起電力が1.2mV未満の場合は、バーナ3に着火しなかった(不着火検出状態である)とコントローラCが判断し、遮断弁9を閉弁して、点火プラグ16のスパークを停止し、点火動作を中断するとともに、報知手段である異常報知ランプ22を点滅させて、不着火検出状態により点火動作を中断したことを報知するように構成されている(図示せず)。
点火動作を開始してから着火検出状態になり、2秒以上経過し10秒経過するまで、第1熱電対17の起電力が2.5mV以上である場合は、コントローラCは着火検出状態が維持されていると判断し、遮断弁9の開弁を維持して燃焼を継続する(ただし、2秒〜3秒の閾値は、1.2mV)。
なお、もし、バーナ3への点火動作を開始してから2秒以上経過し、10秒経過するまでの間に第1熱電対17の起電力が2.5mV未満になった場合は、バーナ3に着火しなかった(不着火検出状態である)とコントローラCが判断し(ただし、2秒〜3秒の閾値は、1.2mV)、遮断弁9を閉弁することで点火動作を中断するとともに、異常報知ランプ22を点滅させて、不着火検出状態により点火動作を中断したことを報知するように構成されている(図示せず)。
因みに、一旦、第1熱電対17の起電力が1.2mV以上であることを検出した後に、バーナ3に着火しなかったとコントローラCが判断するための起電力の閾値は、1.2mVから所定ヒステリシスを減じた1.2mVより小さい値とすることが一般的であるが、点火動作を開始して最初に着火検出状態になった後しばらくの間は、熱電対の熱容量に起因して第1熱電対17の起電力は上昇し続けることがわかっていることから、一旦第1熱電対17の起電力が1.2mV以上であることを検出した後に、バーナ3に着火しなかったとコントローラCが判断するための起電力の閾値を2.5mVに設定している。
このように、点火動作を開始してから最初に着火検出したかどうかの判断を行う閾値を1.2mVと低く設定することで、点火プラグ16のスパークを早く停止することが可能となり、消費電力の低減が図られ、かつ、着火後10秒経過するまで第1熱電対17の起電力が2.5mV以上である場合には、燃焼が維持されていると判断し、遮断弁9の開弁を維持して燃焼を継続することにより、安全性が確保される。
バーナ3への点火動作を開始した後、10秒以降40秒が経過するまでの間は、第1熱電対17の起電力が第1酸欠基準(7mv)以上であるかどうかがコントローラCによってチェックされ、第1熱電対17の起電力が第1酸欠基準(7mv)以上である場合は、コントローラCが酸欠燃焼ではない(正常燃焼検出状態である)と判断し、遮断弁9の開弁を維持して燃焼を継続する。
なお、もし、バーナ3への点火動作の開始後、10秒以降40秒が経過するまでの間に、第1熱電対17の起電力が第1酸欠基準(7mv)未満になった場合は、コントローラCが酸欠燃焼である(不完全燃焼検出状態)であると判断し、遮断弁9を閉弁することでバーナ3の燃焼を停止し、異常報知ランプ22を点滅させて、不完全燃焼検出状態によりバーナ3の燃焼を停止したことを報知するように構成されている(図示せず)。
バーナ3への点火動作の開始後40秒を経過した時点(正確には40秒経過する時点の直前の時点)において、バーナ3への点火動作の開始後40秒を経過した時点以降に酸欠燃焼であるかどうかを判断するために、第2熱電対21の起電力(本発明における第2検出温度に相当)に基いて第2酸欠基準が設定される。
なお、上記第2酸欠基準は、本発明における、第1温度検出手段である第1熱電対により検出される第1検出温度の設定値であって、第1熱電対により検出される温度が、その値より低くなったときにバーナの燃焼が停止される値(この実施形態では、温度に対応する起電力の値)である。
バーナ3への点火動作の開始後40秒を経過した時点(正確には40秒を経過する時点の直前の時点)における第2熱電対21の起電力(本発明における第2検出温度に相当)が5.5mV以上である場合は、バーナ3の加熱量が大火力であるとコントローラCが判断し、第2酸欠基準が15mVに設定される。
また、バーナ3への点火動作の開始後40秒を経過した時点(正確には40秒を経過する時点の直前の時点)における第2熱電対21の起電力(本発明における第2検出温度に相当)が5.5mV未満である場合は、バーナ3の加熱量が小火力であるとコントローラCが判断し、第2酸欠基準が13.5mVに設定される。
そして、バーナ3への点火動作の開始後40秒を経過した時点以降においては、第1熱電対17の起電力が第2酸欠基準以上であるかどうかがコントローラCによってチェックされ、第1熱電対17の起電力が第2酸欠基準以上である場合は、コントローラCが酸欠燃焼ではない(正常燃焼検出状態である)と判断し、遮断弁9の開弁を維持して燃焼を継続する。
なお、バーナ3への点火動作の開始後40秒を経過した時点以降において、第1熱電対17の起電力が第2酸欠基準未満になった場合は、酸欠燃焼である(不完全燃焼検出状態である)とコントローラCが判断し、遮断弁9を閉弁することでバーナ3の燃焼を停止し、異常報知ランプ22を点滅させて、不完全燃焼検出状態によりバーナ3の燃焼を停止したことを報知するように構成されている(図示せず)。
図3Aは、バーナ3の加熱量(火力)を最大火力に設定した、バーナ3の加熱量が大火力である状態に相当する場合における第1熱電対の起電力と第1酸欠基準や第2酸欠基準との関係、および、第2熱電対の起電力と排気閉塞状態検出との関係を表している。
また、図3Bは、バーナ3の加熱量(火力)を最小火力に設定した、バーナ3の加熱量が小火力である状態に相当する場合における第1熱電対の起電力と第1酸欠基準や第2酸欠基準との関係、および、第2熱電対の起電力と排気閉塞状態検出との関係を表している。
図3Aに示すように、バーナ3の加熱量が大火力のときには、バーナ3への点火動作の開始後40秒を経過した時点(正確には40秒を経過する時点の直前の時点)における第2熱電対21の起電力が5.5mV以上である場合、バーナ3の加熱量が大火力であるとコントローラCが判断し、第2酸欠基準がバーナ3の加熱量は大火力のときに適した値である15mVに設定されているが、バーナ3の加熱量が大火力のときの第1熱電対の起電力は第2酸欠基準である15mVを大きく上回っており、燃焼が継続される。
また、図3Bに示すように、バーナ3の加熱量が小火力のときには、バーナ3への点火動作の開始後40秒を経過した時点(正確には40秒を経過する時点の直前の時点)における第2熱電対21の起電力が5.5mV未満である場合、バーナ3の加熱量が小火力であるとコントローラCが判断し、第2酸欠基準がバーナ3の加熱量が小火力のときに適した値である13.5mVに設定されているが、バーナ3の加熱量が小火力のときでも第1熱電対の起電力は第2酸欠基準である13.5mVを上回っており、燃焼が継続される。
なお、本願発明においては、筒胴1内の燃焼ガスの排気通路がいくらか狭くなって多少の排気閉塞状態が発生した場合には、第2熱電対の起電力は、上述のような排気閉塞状態が発生していない場合に比べて多少大きくなることから、上記の第2酸欠基準は大きい値に設定されることになり、筒胴1内の燃焼ガスの排気通路がいくらか狭くなって多少の排気閉塞状態が発生した場合にも、第2酸欠基準が誤って小さい値に設定されるという不安全な状態が生じることがなく、安全性が確保されるように構成されている。
<特徴的な構成および動作>
そして、この実施形態にかかる屋内設置型給湯装置においては、点火操作によりバーナが燃焼を開始した後、第1熱電対17の起電力が酸欠燃焼検出用閾値未満になった場合に、コントローラCがバーナ3の酸欠燃焼(不完全燃焼検出状態)であると判断し遮断弁9を閉弁することでバーナ3の燃焼を停止するとともに、報知手段であるLEDを用いた異常報知ランプ22を第1点滅周期(例えば、1秒周期で0.5秒間点灯の繰り返し)で点滅させる態様(第1の態様)(図4(a)参照)にて報知するように構成されている。
不完全燃焼検出状態であると判断してバーナ3の燃焼を停止した後、所定の待機時間TW(この実施形態では60秒)が経過するまでの間、待機モードとなる。そして、待機モード中は、異常報知ランプ22を、上述の第1点滅周期(1秒周期で0.5秒間点灯の繰り返し)で点滅させる第1の態様(図4(a)参照)での報知を継続するように構成されている。
なお、待機モード中は、点火操作があったときにもバーナ3の燃焼を開始しないように構成されている。
そして、不完全燃焼検出状態であると判断してバーナ3の燃焼を停止した後、所定の待機時間TW(この実施形態では60秒)が経過すると、待機モードを終了し、異常報知ランプ22を第2点滅周期(例えば、2秒周期で0.5秒間点灯の繰り返し)で点滅させる態様(第2の態様)(図4(b)参照)で、待機時間TWの経過したことを報知するように構成されている。すなわち、所定の待機時間TW(この実施形態では60秒)が経過した時点で、報知が、第1の態様(図4(a))での報知から、上記第2の態様(図4(b))での報知に切り替わるように構成されている。
そして、所定の待機時間TW(この実施形態では60秒)が経過し、待機モードを終了すると、点火操作によりバーナ3の燃焼を開始することができるように構成されている。
この実施形態の屋内設置型給湯装置は、上述のような特徴的な構成を備えており、バーナ3の燃焼の状態が酸欠燃焼(不完全燃焼検出状態)であると判断された場合に、バーナ3の燃焼を停止するとともに、異常報知ランプ22を第1点滅周期(1秒周期で0.5秒間点灯の繰り返し)で点滅させる第1の態様で報知し、バーナ3の燃焼を停止した後は、所定の待機時間TW(この実施形態では60秒)が経過するまでの間、バーナ3が燃焼を開始しないようにしているので、酸欠燃焼が継続して行われることを確実に防止して、安全性を確保することができる。なお、本発明は、バーナ3の酸欠燃焼が使用者に大きな危険をもたらす可能性の高い屋内設置型給湯装置に適用されるものであることから、安全性を確保する見地からの意義は大きい。
また、待機時間(この実施形態では60秒)が経過した後(待機モードを終了した後)、異常報知ランプ22を第2点滅周期(2秒周期で0.5秒間点灯の繰り返し)で点滅させる第2の態様で待機時間TWの経過したことを報知するようにしているので、バーナ3の燃焼を停止した後に使用者ができるだけ早期に再使用を望む場合に、待機時間の経過の状況を使用者が、例えば時計やタイマーを見ながら継続的あるいは断続的に確認しつつ待機時間の経過を待つことを必要とせず、待機時間が経過したことを速やかに使用者に認識させることが可能になるため、使い勝手のよい屋内設置型給湯装置を提供することが可能になる。
また、この実施形態にかかる屋内設置型給湯装置においては、一つの報知手段(異常報知ランプ22)により、バーナ3の燃焼状態が酸欠燃焼状態であると判断してバーナ3の燃焼を停止したとき、および、所定の待機時間TWが経過するまでの間の報知(報知1)と、所定の待機時間TWが経過したときの報知(報知2)の、両方の報知を行うようにしているので、構成を簡略化して、コストの低減を図ることが可能になる。なお、その場合も、上述のように、前者の報知(報知1)を第1の態様で、後者の報知(報知2)を第2の態様で行うようにしているので、混同、誤認を招くことなく報知1および報知2の2つの報知を確実に行うことができる。
なお、報知手段は、LEDを用いたものに限られるものではなく、別のランプを用いたものでもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において各種の変形を加えることが可能である。
1 筒胴
1a 測温用開口
2 熱交換器
3 バーナ
4 止水弁
5 水ガバナ
6 分流弁
7 フレキシブル管
8 出湯具
9 遮断弁
9a コイル
10 水圧応動弁
10a 連動杆
11 ガスガバナ
12 調整弁
13 出湯操作具
14 操作マイクロスイッチ
15 水圧マイクロスイッチ
16 点火プラグ
17 第1熱電対(第1温度検出手段)
18 ガスノズル
19 ノズル近傍用温度ヒューズ
20 筒胴用温度ヒューズ
21 第2熱電対(第2温度検出手段)
22 異常報知ランプ
Bt 乾電池
C コントローラ
G ガス供給路
R 燃焼室
Wb バイパス路
Wi 給水路
Wo 出湯路

Claims (1)

  1. 点火操作により燃焼を開始するバーナと、
    前記バーナの燃焼炎の温度を検出する燃焼炎温度検出手段と、
    前記燃焼炎温度検出手段の検出値に基づいて前記バーナの燃焼を制御するコントローラと、を備え、
    前記燃焼炎温度検出手段の検出値が所定の酸欠燃焼検出用閾値より小さいとき、前記コントローラがバーナの酸欠燃焼であると判断して、前記バーナの燃焼を停止するとともに、
    前記コントローラがバーナの酸欠燃焼であると判断して前記バーナの燃焼を停止した後、所定の待機時間が経過するまでは、前記点火操作があったときにも前記バーナの燃焼を開始しないように構成された給湯装置であって、
    前記所定の待機時間が経過した旨を報知する報知手段を備えており、
    前記コントローラが前記バーナの酸欠燃焼であると判断して前記バーナの燃焼を停止したときに、前記報知手段により第1の態様にて報知を行うとともに、
    前記所定の待機時間が経過するまでは、前記報知手段により前記第1の態様にて報知を継続し、
    前記所定の待機時間が経過した後には、前記報知手段により前記第1の態様とは異なる第2の態様にて報知を行うように構成されており、かつ、
    前記報知手段として、前記バーナの燃焼状態の異常により燃焼禁止状態になっていることを報知するための異常報知ランプが用いられているとともに、
    前記第1の態様による報知が、前記異常報知ランプの点滅による報知であり、
    前記第2の態様による報知が、前記第1の態様とは異なる態様での前記異常報知ランプの点滅による報知であること
    を特徴とする屋内設置型給湯装置。
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