JPH0735341A - 燃焼制御装置 - Google Patents

燃焼制御装置

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JPH0735341A
JPH0735341A JP5202755A JP20275593A JPH0735341A JP H0735341 A JPH0735341 A JP H0735341A JP 5202755 A JP5202755 A JP 5202755A JP 20275593 A JP20275593 A JP 20275593A JP H0735341 A JPH0735341 A JP H0735341A
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burner
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敏宏 小林
Yutaka Aoki
豊 青木
Yoshio Suzuki
義生 鈴木
Hideharu Nakano
英春 中野
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Control Of Combustion (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスバーナの燃焼状態を監視しつつ、室内の
酸欠等による燃焼不良が生じたときにこれを速やかに解
消するための燃焼制御装置を提供すること。 【構成】 燃焼制御装置は、ガスバーナ12に供給され
るガス量と空気量とをコントローラ36からの指令信号
により制御する燃焼状態センサ60を備え、そのバーナ
火炎のCO濃度(CO/CO2 比)に対応する変化をそ
のバーナ火炎に近接して設けられる熱電対(TC)78
により検知し、そのTC出力信号に基づいてガス量と空
気量との空燃比をガス量に対する空気量を増加させた
り、空気量を変えずにガス量を低減させたりすることに
より変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス給湯器,ガス風呂
釜などにおけるガス燃焼装置に関し、さらに詳しくは、
ガスバーナの燃焼状態を監視し、室内の酸欠や熱交換器
のフィン詰り等により燃焼不良が生じそうになったとき
にそのガスバーナへ供給される空気量とガス量との空燃
比を変更し、燃焼不良の早期解消を図るようにした燃焼
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばガス給湯器などのガス燃焼
器では、給湯栓を開くと流水センサからの検知信号によ
り送風ファンが回転し、そのファン回転の検知信号によ
りガス弁が開いてバーナにガスが供給され、点火プラグ
によりガスの点火が行なわれるようにしたものが知られ
ている。そしてこのようなガス燃焼器において、出湯温
度サーミスタによる検知信号により出湯温度と設定温度
とに差があると燃焼制御コントローラからの指令信号に
よりガス比例弁の開度が調節され、バーナへ供給される
ガス量が制御される。一方ガス量が変化するとこれに比
例してバーナへ供給される空気量が調節されるように送
風ファンの駆動モータへ信号が送られ、送風ファンの回
転数が制御されるようにしたものもある。このように出
湯温度に応じてバーナへのガス供給量と燃焼用空気量と
が一定の関係に保つように比例制御される、燃焼制御方
式のガス燃焼装置はすでに知られている。
【0003】このようなガス燃焼器が燃焼不良を起こす
原因としては、主に以下の3つが揚げられる。 (1)燃焼器の給排気系の不良(外的要因による) (2)排ガスの漏洩による室内の酸欠状態(室内に取り
付けられた強制排気式燃焼器の場合) (3)経時変化に伴なう 燃焼ファンのほこり付着 熱交換器のフィン詰まり による風量低下。これらはすべて燃焼用空気の不足(酸
素量の不足)という1つの要因と考えて差し支えない。
【0004】このようなガス燃焼器において、例えば室
内が酸欠状態になったり、あるいは長時間の使用によっ
て熱交換器のフィン詰りや送風ファンのほこり付着等に
よってバーナが不完全燃焼を起こし、一酸化炭素ガス
(COガス)が発生することがある。このような場合の
安全対策として、例えば特公平4−11764号公報に
示されるように、酸欠やフィン詰り等の程度を検知して
その程度に応じて送風ファンの回転数を増加させ、正常
時の空気過剰率(過剰空気量の理論空気量の割合)と同
等の空気過剰率で燃焼するように制御するようにしたも
のがすでに知られている。この公報のものでは、図20
にその制御フローチャートを示したが、流水センサから
の検知信号により燃焼を開始した後、目標とする空燃比
となるように、酸欠やフィン詰り検知器(実際には熱電
対(TC)を使用)からの出力信号によって空燃比のフ
ィードバック制御を行なうようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報のものでは、実際にバーナが不完全燃焼を起こしてC
Oガス量が増加してから熱電対(TC)による出力信号
が出されるまでに熱電対(TC)には応答の遅れがある
ためにそのTC出力信号に応じて急に送風ファンの回転
数を増加させるとハンチングを起こしてTC出力を安定
させることができない。また送風ファンの回転数を徐々
に増加させるゆっくりとした制御では、トップ圧等の急
激な変化に対応できないということで安全対策に問題が
あった。
【0006】またこの公報のものでは、常に一定の空気
過剰率で燃焼させる事を特徴としているが、一般にバー
ナの燃焼には良好域と呼ばれる空燃比の巾がありその領
域内での燃焼であれば問題はない。つまり一定の空燃比
を常に保つ必要性はない。またバーナの最大負荷で燃焼
させている時に酸欠状態となった場合、空燃比を一定に
保つだけでは振動燃焼の発生を抑制、あるいは防止する
ことが不可能である。つまり負荷が高い程酸欠時の振動
燃焼は発生しやすいという問題もある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、室
内の酸欠や熱交換器のフィン詰り等によってガスバーナ
の燃焼状態が変化したときにそのガスバーナへ供給され
る空気量とガス量との空燃比を変更することにより燃焼
不良を速やかに解消するようにした燃焼制御装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の燃焼制御装置は、バーナと、該バーナにガスを
供給するガス供給手段と、前記バーナに供給するガス量
を可変するため前記ガス供給手段に設けられるガス量可
変手段と、前記バーナに燃焼用空気を供給する空気供給
手段と、前記バーナに供給する燃焼用空気量を可変する
ため前記空気供給手段に設けられる空気量可変手段と、
前記ガス量可変手段により可変されたガス量に応じて前
記空気量可変手段により可変される空気量を制御する燃
焼制御手段と、前記バーナの燃焼状態を検知するバーナ
燃焼状態検知手段と、前記バーナ燃焼状態検知手段から
の検知信号が所定のしきい値以下になったときガス量と
空気量との空燃比を変更する空燃比変更手段とを備える
ことを要旨とするものである。
【0009】この場合にバーナ燃焼状態検知手段は、バ
ーナ火炎のCO/CO2 比に対応する変化を検知するも
のであることが好適である。また空燃比変更手段は、前
記燃焼制御手段により制御されるガス量に対する空気量
を増加させるように空燃比を変更するものであってもよ
いし、あるいは、前記燃焼制御手段により制御される空
気量を変えずにガス量を低減させることによりその空燃
比を変更するものであってもよい。更に、燃焼制御装置
は、前記バーナ燃焼状態検知手段からの検知信号が、前
記しきい値よりも低い値の第2のしきい値以下になった
とき燃焼を停止させる燃焼停止手段を備えるものであっ
てもよい。
【0010】また本発明の2つめは、バーナと、該バー
ナにガスと供給するガス供給手段と、前記バーナに供給
するガス量を可変するため前記ガス供給手段に設けられ
るガス量可変手段と、前記バーナに燃焼用空気を供給す
る空気供給手段と、前記バーナに供給する燃焼用空気量
を可変するため前記空気供給手段に設けられる空気量可
変手段と、前記ガス量可変手段により可変されたガス量
に応じて前記空気量可変手段により可変される空気量を
制御する燃焼制御手段と、前記バーナへ供給されるガス
量に応じてしきい値を変更するしきい値変更手段と、前
記バーナの燃焼状態を検知するバーナ燃焼状態検知手段
と、前記バーナー燃焼状態検知手段からの検知信号が前
記しきい値変更手段により変更されたしきい値以下にな
ったとき、前記燃焼制御手段により制御される空燃比を
所定の空燃比に変更する空燃比変更手段とを備えた燃焼
制御装置である。
【0011】この場合にもバーナ燃焼状態検知手段は、
バーナ火炎のCO/CO2 比に対応する変化を検知する
ものであることが好適である。また空燃比変更手段は、
前記燃焼制御手段により制御されるガス量に対する空気
量を増加させるように空燃比を変更するものであっても
よいし、あるいは、前記燃焼制御手段により制御される
空気量を変えずにガス量を低減させることによりその空
燃比を変更するものであってもよい。更に、燃焼制御装
置は、前記バーナ燃焼状態検知手段からの検知信号が、
前記しきい値よりも低い値の第2のしきい値以下になっ
たとき燃焼を停止させる燃焼停止手段を備えるものであ
ってもよい。
【0012】
【作用】このような構成を有する本発明の請求項1に記
載される燃焼制御装置によれば、ガス供給手段によりバ
ーナにガスが供給され、空気供給手段により燃焼用空気
が供給され、バーナに供給されるガス量及び燃焼用空気
量はガス量可変手段及び空気量可変手段により変更さ
れ、そのようなガス量及び空気量の空燃比は燃焼制御手
段により制御されるが、そのような燃焼装置において、
バーナの燃焼状態がバーナ燃焼状態検知手段によって検
知され、その検知信号が所定のしきい値以下になるとガ
ス量と空気量との空燃比が空燃比変更手段により変更さ
れる。更に検知信号が最下限しきい値以下になったとき
においては燃焼が燃焼停止手段により停止される。
【0013】その場合に例えば、バーナ火炎のCO/C
2 比に対応する変化をそのバーナ火炎に近接して設け
られる熱電対(TC)の起電力変化により検知し、この
出力検知信号に基づいて空燃比を例えば、ガス量に対す
る空気量を増加させたり、空気量を変えずにガス量を低
減させる等により変更するようにすれば、これにより室
内の酸欠や熱交換器のフィン詰り等に起因する不完全燃
焼が速やかに解消される。その場合に空燃比をガス量に
対する燃焼用空気量を増加させるように変更することに
より、実際にバーナが不完全燃焼を起こしてCOガス量
が増加した場合にそれを検知する熱電対(TC)からの
出力信号が遅れることがあるが、その出力検知信号が遅
れても速やかに良好な燃焼状態が得られる。
【0014】室内が酸欠状態となった場合バーナ負荷が
高い程、火炎は不安定となり易く、これに起因して振動
燃焼が起こる場合がある。この振動燃焼には、バーナ負
荷(発熱量/炎口面積)が大きく関与しているため単に
空気量を増加させるのではなくガス量を低減することで
バーナ負荷を下げるようにすれば、酸欠時における振動
燃焼を抑制することができる。更に、燃焼不良が解消さ
れない等によりバーナ燃焼状態検知手段により検知され
る検知信号が第2のしきい値以下になった場合におい
て、燃焼装置の燃焼が燃焼停止手段により停止されるよ
うにすれば、燃焼装置をより安全に作動させることがで
きる。
【0015】また本発明の2つめの燃焼制御装置によれ
ば、前述のようにガス供給手段によりバーナにガスが供
給され、空気供給手段により燃焼用空気が供給され、バ
ーナに供給されるガス量及び燃焼用空気量はガス量可変
手段及び空気量可変手段により変更され、そのようなガ
ス量及び空気量の空燃比は燃焼制御手段により制御され
るが、そのような燃焼装置において、バーナへ供給され
るガス量に応じてしきい値変更手段はしきい値を変更
し、バーナ燃焼状態検知手段により検知されるバーナ燃
焼状態の検知信号がその変更されたしきい値以下になっ
たとき空燃比が変更される。バーナへ供給されるガス量
や空気量は使用される湯量や湯温によって変化するが、
バーナ負荷が低い領域(燃焼負荷が低い領域)において
は、いわゆる燃焼良好領域はバーナ負荷が高い領域に比
べて広く、風量の低下や室内の酸欠に対して燃焼不良を
起こし難い。つまり、フィン詰まりや室内酸欠状態が発
生する等の同一使用条件下においては、バーナの負荷が
低いほど燃焼不良を起こし難い。そこでこのバーナの負
荷(燃焼室負荷)に応じてしきい値を変更して、実際に
発生するCO量に対応した不燃検知を行うことにより、
より健全な燃焼が達成される。
【0016】更にこの場合も、燃焼不良が解消されない
等によりバーナ燃焼状態検知手段により検知される検知
信号が第2のしきい値以下になった場合において、燃焼
装置の燃焼が燃焼停止手段により停止されるようにすれ
ば、燃焼装置をより安全に作動させることができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。初めに図1には、本発明が適用される強
制排気式(FE式)のガス給湯器の概略構成を示してい
る。図示されるようにこのガス給湯器10は、ガスバー
ナ12、熱交換器14、給水管16、流水センサ18、
水温サーミスタ20、給湯管22、湯温サーミスタ2
4、給湯栓(蛇口)26、ガス管28、ガス元電磁弁3
0、ガス比例弁32、送風ファン34、コントローラ3
6等により構成される。
【0018】このガス給湯器10では、給湯栓(蛇口)
26を開くと給水管16より給水され、流水センサ18
からの検知信号がコントローラ36へ伝えられ、送風フ
ァン34が始動する。そして次にガス元電磁弁30が開
いてガスバーナ12にガスが供給されるので、図示しな
い点火プラグによりガスの点火が行なわれる。そして湯
温サーミスタ24により検知される出湯温度と設定温度
とに差があれば、コントローラ36からの指令信号によ
りガス比例弁32の開度が調節され、さらにガス量の変
化に伴なって送風ファン34へも指令信号が送られ、ガ
スバーナ12へ供給される空気量が比例制御されるもの
である。
【0019】図2は、このガス給湯器10のガスバーナ
12が配置される燃焼室40内を上方から視た概略構成
図である。燃焼室40内には、偏平な複数のメインバー
ナ42が並設され、それらのスロート44の先端に一次
空気量調節用のダンパ46が設けられ、ノズル台48に
設けられた各ガスノズル50から燃料ガスが供給され
る。このノズル台48へのガス流路に能力(燃焼量)を
調節するための前述のガス比例弁32やガス流路を開閉
するガス元電磁弁30が設けられる。また、燃焼室40
の下部には送風ファン(シロッコファン)34が設けら
れ、燃焼用空気を燃焼室40に供給しメインバーナ42
で燃焼し、この燃焼熱で熱交換器14を加熱して出湯す
るよう構成されている。本発明における燃焼状態センサ
60は、このメインバーナ42に併設され、共通のノズ
ル台48に設けたガスノズル52から燃料ガスが供給さ
れる。従って、別個にガス流路を設けることなく容易な
構造となっている。
【0020】図3に、この燃焼状態センサ60のさらに
詳細な構成を示す。前述のようにこの燃焼状態センサ6
0は、強制排気式(FE式)ガス給湯器10の燃焼室4
0内でメインバーナ42に近接して設けられるもので、
縦方向に配置されて両端を開口したケーシング筒62
と、このケーシング筒62の途中に装着され複数の炎口
64を形成するバーナプレート66(本実施例ではセラ
ミックプレートを用いる)とで予混合バーナ68を構成
すると共に、ケーシング筒62の上部(セラミックプレ
ートより上部)が二次空気の接触を妨げるガード筒70
となっている。詳しくは、ケーシング筒62の下端開口
部72にガスノズル74を臨ませてバーナプレート66
までの間を混合室76とし、混合室76での空気比を正
常時には0.9 となるように下端開口部72の開度が設
定されている.この混合比(0.9) は燃焼速度が最大
となる設定である。つまり、混合比がこの値から外れて
くると燃焼速度が遅くなるようになっている。
【0021】混合室76で混合された混合気は、バーナ
プレート66の各炎口64から噴出し、給湯器のメイン
バーナ42(図2に示す)から火移りしてプレート表面
上で火炎を形成する。この場合、火炎の回りを囲むガー
ド筒70によって二次空気の供給が遮られ、全一次燃焼
が行なわれる。ガード筒70には、横方向から熱電対7
8が装着されその受熱部78aが火炎内に位置付けられ
ている。この熱電対78は、このガス給湯器10の燃焼
コントローラに接続され、熱電対78の起電力に応じて
メインバーナ42のガス流路に設けたガス元電磁弁30
を開閉制御するように構成されている。つまり、熱電対
78の起電力が所定レベル以下になったときにガス流路
を閉じるように動作する。尚、熱電対78の起電力でマ
グネット安全弁を吸着保持してガス流路を開状態に維持
する構成であってもよい。
【0022】さて、熱交換器14のフィン閉塞や、燃焼
室40に燃焼用空気を送り込むファン能力低下により燃
焼用空気の風量が減少すると、混合室76内の空気比が
減少し燃焼速度が低下する。このため、バーナプレート
66上に形成されていた火炎はリフトしていき、図4に
示すようについにはガード筒70の先端開口部に火炎を
形成する。つまり、全一次燃焼中においては風量の低下
(空気比の低下)に対して火炎が敏感にリフトし、ガー
ド筒70の先端開口部に達すると、その周りから二次空
気が供給されてブンゼン燃焼が行なわれる。また、ブン
ゼン燃焼時には、拡散燃焼であることや、風量の低下に
より火炎を上方に持ち上げる力が減ることから、風量の
変化に対してほとんどリフトしなくなる。このように風
量が減少すると、熱電対78の起電力は図5に示すよう
に、急激に減少する。この特性図は実験により得られた
もので、横軸は給湯器のメインバーナの空気比(空気過
剰率)λを、実線は熱電対の起電力(mV)を、一点鎖
線は器具排気中の一酸化炭素濃度(ppm)を表す。特
性図から分かるように、熱電対78の起電力は空気比の
低下に対して急激に減少する。従って、一酸化炭素濃度
が高くなる前に熱電対78の起電力が設定値以下になり
ガス流路を閉じることができる。
【0023】次に室内の酸素濃度の低下による不完全燃
焼を防止する作動について説明する。室内の酸素濃度が
低下すると、風量(空気比)が同じであっても燃焼に寄
与する酸素量が減少するために、燃焼速度が遅くなる。
この結果、図6に示すように全一次燃焼中の火炎がリフ
トし始め、ガード筒70の先端開口部に達したのちは失
火してしまう。この場合の熱電対78の起電力及び器具
排気中の一酸化炭素濃度の特性を図7に示す。この特性
図は実験により得られたもので、横軸を酸素濃度(%)
としている。特性図から分かるように、一酸化炭素濃度
は室内酸素濃度が18.5% 以下にまで低下して急激に
上昇するのに対し、熱電対78の起電力は酸素濃度低下
に対してリニアに減少する。従って、一酸化炭素濃度が
上昇するまでに熱電対78の起電力は十分低下している
ため、安全レベルで確実にガス流路を閉じることができ
る。
【0024】しかして本発明の燃焼制御装置では、次の
図8に示した制御フローチャートに基づいて酸欠等によ
る不完全燃焼の解消を図るものである。この図8に示し
た制御フローチャートについて説明すると、既述の給湯
栓(蛇口)26を開いたときに流水センサ18により給
水管16への水の流れが検知される(ステップ1、以下
単に「S1)」と表記する。)と、送風ファンの駆動、
ガス弁の開放、点火プラグによる点火等を経てガス燃焼
が開始される(S2)。そして燃焼を開始した後1分間
が経過したとき(S3)、熱電対78からの出力信号に
よりその熱電対78の起電力がしきい値以下か否かが判
断される(S4)。このしきい値については後に詳しく
述べる。そしてこのS4において熱電対78の起電力が
しきい値以下に低下していると判断されると、ガスバー
ナ12へ供給されるガス量と燃焼用空気量との空燃比を
所定量へ変更する(S5)。この空燃比の具体的な変更
方法については、図11〜図16の説明で詳述するので
ここでは割愛する。
【0025】次に空燃比を変更した後30秒間が経過し
たとき(S6)、もう一度熱電対78からの出力信号に
よりその起電力がしきい値以上か否かが判断される(S
7)。そしてこのS7における 判断で熱電対78の起
電力がしきい値以上であるとされれば、健全な燃焼状態
へ戻ったことになり燃焼は継続されるが、このS7にお
ける判断で熱電対78の起電力がしきい値以上にはなっ
ていない(しきい値以下である)とされれば、ガス弁の
閉塞,送風ファンの停止等により燃焼を停止させ(S
8)、さらにはこの給湯器に設けられる赤ランプの点灯
や警報器によるブザー等(いずれも図示せず)により異
常表示(出力)がなされ、使用者にその燃焼異常が知ら
される(S9)。尚、この図8に示した制御フローチャ
ートでは空燃比を1回変更しているのみであるが、2
回,3回と変更してもよく、そのようにすれば、より細
かく空燃比を変更できることとなる。
【0026】図9は、室内の酸素(O2 )濃度の変化に
伴なうCO/CO2 特性とセンサー出力(熱電対の起電
力)特性を示す。この図では、室内のO2 濃度が低くな
るにつれてCO/CO2 は高くなり、理論空気量(空気
過剰率)λは下がってくる。またセンサ出力も低下して
くるが、そのセンサ出力が第1レベル(第1しきい値)
に達した時点で送風ファンの回転数を上げたりガス量を
減らす等により空燃比を変更すると、空気過剰率は持ち
直し、CO/CO2 は空気過剰率に見合った値まで下が
って燃焼状態が良くなる。そして更に室内のO2 濃度が
低くなり酸素不足(酸欠状態)が進行すると、センサ出
力が第1レベル(第1しきい値)よりも低い第2レベル
(第2しきい値)まで達し一定時間経過した後に燃焼は
停止される。尚、この図では、空燃比の変更を1回だけ
行なった場合を示している。
【0027】一方図10は、熱交換器のフィン詰り,燃
焼用送風ファンのほこり詰り等によって空気量が低下し
た場合のCO/CO2 特性及びセンサー出力特性を示
す。この図では、燃焼用空気量が少なくなるにつれてC
O/CO2 は高くなり、空気過剰率λは下がってくる
が、センサ出力もそれに伴なって低下し、このセンサー
出力が第1レベル(第1しきい値)に達した時点でやは
り空燃比が変更されている。その結果空気過剰率は持ち
直し、CO/CO2 は空気過剰率に見合った値まで下が
って燃焼状態が良くなる。そして更に燃焼用空気量が少
なくなれば、センサ出力が第1レベル(第1しきい値)
より低い第2レベル(第2しきい値)に達した時点でや
はり燃焼が停止される。
【0028】図11〜図16は、空燃比の具体的な変更
方法を示している。始めに図11では、横軸にバーナ負
荷(%)を、縦軸に送風ファンの回転数N(rpm)を
表わしているが、この図において通常時の空燃比制御線
(Lo)のバーナ能力最小時と最大時のファン設定回転
数(N1,N2)を、酸欠等による燃焼不良が生じたとき
それぞれ(N1´,N2´)とすることで空燃比制御線
(L1)へ変更している。尚、燃焼の良好な領域には一
定の幅があり、不完全燃焼限界とリフト限界との間の領
域内で空燃比の制御を行なうことが良いことはいうまで
もない。
【0029】しかしてこの図11に示した空燃比制御に
よれば、ガスインプット量の変化に伴ない変更した空燃
比制御線に沿って制御することによりTC出力信号によ
る変更が遅れても良好な燃焼状態が得られ、TCの応答
遅れがそれ程問題とならない。したがってしきい値のみ
を見ればよいので、精度の高い熱電対(TC)が要らな
い。またガスインプット量に対して通常時の空燃比制御
線と燃焼不良時の空燃比制御線とを使い分けることによ
り良好な燃焼状態が得られるものである。また、排気口
より送風が急激に吹き込んだ場合、つまり急激なトップ
圧が加わった場合でも空燃比を変更することで良好な燃
焼を維持でき、更に、急激にトップ圧が取り除かれた場
合においても良好な燃焼を維持することが可能である。
【0030】また図12では、低ガス量インプット時に
は共通の空燃比制御線(Lo)に基づいて制御し、高イ
ンプット時のみ燃焼不良時の空燃比制御線(L1 )に基
づいて制御するようにしたものである。すなわちバーナ
負荷の比較的小さい方では空気比を高めた設定ができ燃
焼不良は起きにくいので、バーナ負荷がI1% 〜100
%の範囲でのみ空燃比を変更している。これは通常運転
時の空気過剰率λの設定は、低インプットガス量のとき
高いλ値とし、高インプットガス量のとき低いλ値とし
ており、燃焼不良時の空燃比制御の基本的考え方はその
λ値を高くすることにあることから、低λ値(高インプ
ットガス量のとき)のときλ値を上げれば不完全燃焼に
対する対応は十分に可能である。
【0031】さらに図13では、図11に示した変更と
同様に空燃比を変更しているが室内が酸欠状態となった
場合バーナ負荷が高い領域では酸欠リフトに起因して火
炎が不安定となり振動燃焼となる場合がある為、バーナ
負荷をI2% (例えば、80%)を最大として能力カッ
トを行なっている。単に空気比を増やすだけでは振動燃
焼を抑制する事がむずかしいがバーナの最大負荷を下げ
ることにより低酸素時まで良好な燃焼が維持される。燃
焼不良時、特に酸欠による振動燃焼時には燃焼限界およ
びファン能力限界の両者の制約があることを勘案したも
ので、振動が起こらず、ファンの能力範囲内で燃焼が制
御されることになる。
【0032】また図14は、図12の変更方法におい
て、バーナの最大負荷を100%からI2%へと能力カ
ットした変更方法で酸欠時の振動燃焼を抑制することで
低酸素時にも良好な燃焼が維持できるようにしたもので
ある。
【0033】さらに図15は、バーナ負荷の小さい領域
(I1%以下)よりもI1%以上の高インプットガス量領
域において空燃比を大きく変更し、これによりバーナ負
荷との関係で空燃比が問題となる高インプットガス量領
域での燃焼不良の改善を図ったものである。これも通常
高インプットガス量時に低空燃比となるように空燃比設
定がなされていることから、燃焼不良を起こしやすい高
ガスインプット領域において特に空燃比を高めるように
したものである。
【0034】さらにまた図16は、図15の改良型とし
てバーナ負荷の最大能力をI2% でカットすることによ
りバーナ負荷の高い領域すなわち高インプットガス量領
域での振動燃焼を抑制するようにしたものである。尚、
図13,14,16のようにファン風量不足時に器具の
最大ガスインプット量をカットする制御は、ファン詰り
等で劣化している内胴にかける負担を低減する事にな
り、耐久性,安全性を増す事にもなる。
【0035】一般にガス燃焼器においては、バーナ負荷
が低い程空気比の高いポイントで燃焼させるよう設定し
ている。またバーナ負荷が低ければ燃焼室負荷も低いの
で燃焼不良にはなりにくい。つまり、例えば酸欠状態と
なった場合バーナ負荷の高い方が燃焼不良を起こしやす
い。したがってバーナ負荷が高い程不燃検知時には空燃
比を変更することが必要である。そのような考え方か
ら、図11〜図16に示すような変更方法(空燃比変
更)はバーナの負荷に適した変更を行なっているので非
常に意味のある制御方法である。
【0036】図17は、本発明に係る燃焼制御装置の第
2実施例としての制御フローチャートを示したものであ
る。この図17に示したフローチャートについて説明す
ると、既述の給湯栓(蛇口)26を開いたときに流水セ
ンサ18により給水管16への水の流れが検知される
(ステップ11、以下単に「S11」と表記する。)
と、比例燃焼中か否かが判断され(S12)、比例燃焼
中ではないと判断されると送風ファンの駆動、ガス弁の
解放、点火プラグによる点火等を経てガス燃焼が開始さ
れる(S13)。そして燃焼を開始した後1分間が経過
したとき(S14)、現在出力しているガスインプット
量からしきい値が計算される(S15)。このしきい値
の計算については後に詳しく述べる。そして熱電対78
からの出力信号によりその熱電対78の起電力がこのS
15で計算されたしきい値との比較でしきい値以上では
ないと判断される(S16)と、次にそのしきい値以下
の状態が10秒継続したか否かが判断され(S17)、
10秒継続したと判断されると更に空燃比を一回変更し
たか否かが判断され(S18)、空燃比を一回も変更し
ていないと判断されるとガスバーナ12へ供給されるガ
ス量と燃焼用空気量との空燃比を所定量へ変更する(S
19)。S17においてしきい値以下の状態が10秒継
続したか否かを判断するのは、ガスインプット量が変化
した時の熱電対78の応答遅れ分を補償するためであ
る。またS19における空燃比の具体的な変更方法につ
いては、図11〜図16の説明で既に述べたのでここで
は割愛する。
【0037】そしてS19において空燃比を変更した後
は、その変更後30秒間が経過したか否かが判断され
(S20)、もう一度熱電対78からの出力信号により
その起電力がしきい値以上か否かが判断され(S2
1)、このS21における判断で熱電対78の熱電力が
しきい値以上であるとされれば、健全な燃焼状態へ戻っ
たことになり燃焼は継続されるが、このS21における
判断で熱電対78の起電力がしきい値以上にはなってい
ない(しきい値以下である)とされれば、ガス弁の閉
塞,送風ファンの停止等により燃焼を停止させ(S2
2)、さらにはこの給湯器に設けられる赤ランプの点灯
や警報器によるブザー等(いずれも図示せず)により異
常表示(出力)がなされ、使用者にその燃焼異常が知ら
される(S23)。
【0038】図18及び図19は、この第2実施例にお
けるしきい値の計算について説明するものである。初め
に図18について説明すると、この図18はガスインプ
ット量と熱電対(TC)起電力との関係を示したもので
ある。横軸にガスインプット量を、縦軸にTC起電力値
を示している。そして通常燃焼時(CO濃度=200p
pm時)と不完全燃焼時(CO濃度=1000ppm
時)との比較で示している。そしてこの図18よりわか
るように、高ガスインップト量の時(バーナ負荷の高い
時)TC起電力値が高く、ガスインプット量が低くなる
(バーナ負荷が低くなる)につれてTC起電力値も低く
なることがわかる。したがって高ガスインプット量の時
にはしきい値を高く設定する必要があるが、低ガスイン
プット量の時にはしきい値を高く設定する必要はないと
言える。
【0039】図19は、熱電対(TC)のしきい値を一
定とした時と変化させた時との比較においてガスインプ
ット量とCO濃度との関係を示したものである。横軸に
ガスインプット量を、縦軸にCO濃度を示している。そ
してTC出力信号のしきい値をTC=10mVで一定と
した場合と、前述の図18に示した不完全燃焼時(CO
濃度=1000ppm時)の線に沿って変化させた場合
との比較で示している。この図19よりわかるように、
TC出力信号のしきい値を一定とした場合にはガスイン
プット量によってCO濃度が多少変化する。高ガスイン
プット量の時(バーナ負荷が高い時)CO濃度は高く、
ガスインプット量が低くなる(バーナ負荷が低くなる)
につれてCO濃度が低くなるものである。これに対し、
TC出力信号のしきい値を図18のCO濃度=1000
ppmの線に沿って変化させるとすると、当然にガスイ
ンプット量に対してCO濃度が変動することはなく10
00ppmの一定の値を示すことになる。したがってガ
スインプット量の高低によらず、常に一定のCO濃度で
TC出力信号のしきい値を変更するようにすれば、より
性能の良い燃焼状態を維持できることとなる。
【0040】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変
が可能であることは言うまでもない。例えば、上記図1
1〜図16に示した空燃比変更線は更に何段階か考えら
れるし、また、燃焼状態を検知する熱電対は直接メイン
バーナに設ける等しても本発明の目的は達成されるもの
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の燃焼制御装置は、ガスバーナの燃焼状態を監視し
ていて燃焼不良を起こしそうになった場合に、熱電対
(TC)の出力(起電力)があるしきい値以下となった
ときに、特定の空燃比となるようにTC出力からフィー
ドバック(FB)制御するのではなく、ファンの回転数
を上げたり、器具の最大ガスインプット能力をダウンす
る等により供給ガス量と燃焼用空気量との空燃比を予め
設定しておいた空燃比に変更することにより燃焼を制御
するようにしたものである。したがってTC出力信号に
基づきFB制御した場合にみられる空燃比のハンチング
現象を生じることなく速やかに安定して燃焼不良を回避
することが可能となり、これをガス給湯器等のガス器具
類に適用することは産業上極めて有益である。
【0042】また、空燃比制御ラインを変更して変更す
る別の効果として、長期間使用する前の燃焼器におい
て、例えばO2 =17〜18%で燃焼不良となって安全
装置により自動停止したとしても長期間使用した場合に
はシロッコ詰りやフィン詰りによって風量が低下してい
るのでO2 =20〜19%で燃焼不良となるケースがあ
る。このような長期間使用した後においても燃焼不良に
よって安全装置の「早切れ」をある程度防止できる点も
ある。これにより消費者としは使い勝手が悪いといった
問題が解消されるものである。
【0043】更に、一定時間燃焼不良が解消されない場
合に、燃焼装置の燃焼を停止させることにより、燃焼装
置をより安全に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるガス給湯器の概略構成図で
ある。
【図2】図1に示したガス給湯器に本発明の燃焼制御装
置を組み込んだ状態の燃焼室を示した平面図である。
【図3】図2に示した燃焼制御装置の概略構成を示す縦
断面図である。
【図4】ガスバーナへ送られる燃焼用空気の風量が不足
したときの燃焼状態を説明する図である。
【図5】図4に示した状態において空気比の変動に対す
る熱電対の起電力、CO濃度特性を表わす図である。
【図6】ガスバーナへ送られる燃焼用空気が酸欠状態で
あるときの燃焼状態を説明する図である。
【図7】図6に示した状態において酸素濃度の変動に対
する熱電対の起電力、CO濃度特性を表わす図である。
【図8】本発明に係る燃焼制御装置の第1実施例として
の燃焼制御フローチャートである。
【図9】室内の酸素(O2)濃度の変化に伴うCO/C
2特性とセンサ出力特性を示した図である。
【図10】熱交換器のフィン詰り等による空気量の低下
に伴なうCO/CO2 特性とセンサ出力特性を示した図
である。
【図11】図8に示した制御フローチャートにおける空
燃比変更方法の第1の例を示した図である。
【図12】図8に示した制御フローチャートにおける空
燃比変更方法の第2の例を示した図である。
【図13】図8に示した制御フローチャートにおける空
燃比変更方法の第3の例を示した図である。
【図14】図8に示した制御フローチャートにおける空
燃比変更方法の第4の例を示した図である。
【図15】図8に示した制御フローチャートにおける空
燃比変更方法の第5の例を示した図である。
【図16】図8に示した制御フローチャートにおける空
燃比変更方法の第6の例を示した図である。
【図17】本発明に係る燃焼制御装置の第2実施例とし
ての燃焼制御フローチャートである。
【図18】図17に示した燃焼制御フローチャートにお
いて熱電対(TC)出力信号のしきい値を変更する考え
方を説明するためガスインプット量とTC起電力との関
係を示した図である。
【図19】更に図17に示した燃焼制御フローチャート
において熱電対(TC)出力信号のしきい値を変更する
考え方を説明するためTC出力信号のしきい値を一定と
した場合と変更させた場合とでガスインプット量とCO
濃度との関係を示した図である。
【図20】従来一般に知られる燃焼制御フローチャート
である。
【符号の説明】
10 ガス給湯器 12 ガスバーナ 32 ガス比例弁 34 送風ファン 36 コントローラ 78 熱電対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23N 5/26 101 E (72)発明者 中野 英春 札幌市厚別区厚別中央4条6丁目1番6号 パロマ工業株式会社札幌研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナと、該バーナにガスを供給する
    ガス供給手段と、前記バーナに供給するガス量を可変す
    るため前記ガス供給手段に設けられるガス量可変手段
    と、前記バーナに燃焼用空気を供給する空気供給手段
    と、前記バーナに供給する燃焼用空気量を可変するため
    前記空気供給手段に設けられる空気量可変手段と、前記
    ガス量可変手段により可変されたガス量に応じて前記空
    気量可変手段により可変される空気量を制御する燃焼制
    御手段と、前記バーナの燃焼状態を検知するバーナ燃焼
    状態検知手段と、前記バーナ燃焼状態検知手段からの検
    知信号が所定のしきい値以下になったときガス量と空気
    量との空燃比を変更する空燃比変更手段とを備えること
    を特徴とする燃焼制御装置。
  2. 【請求項2】 前記バーナ燃焼状態検知手段は、バー
    ナ火炎のCO/CO2 比に対応する変化を検知するもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記空燃比変更手段は、前記燃焼制御
    手段により制御されるガス量に対する空気量を増加させ
    るように空燃比を変更するものであることを特徴とする
    請求項1に記載の燃焼制御装置。
  4. 【請求項4】 前記空燃比変更手段は、前記燃焼制御
    手段により制御される空気量を変えずにガス量を低減さ
    せることによりその空燃比を変更するものであることを
    特徴とする請求項1に記載の燃焼制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載される燃焼制御装置に
    おいて、更に前記バーナ燃焼状態検知手段からの検知信
    号が、前記しきい値よりも低い値の第2のしきい値以下
    になったとき燃焼を停止させる燃焼停止手段を備えるこ
    とを特徴とする燃焼制御装置。
  6. 【請求項6】 バーナと、該バーナにガスを供給する
    ガス供給手段と、前記バーナに供給するガス量を可変す
    るため前記ガス供給手段に設けられるガス量可変手段
    と、前記バーナに燃焼用空気を供給する空気供給手段
    と、前記バーナに供給する燃焼用空気量を可変するため
    前記空気供給手段に設けられる空気量可変手段と、前記
    ガス量可変手段により可変されたガス量に応じて前記空
    気量可変手段により可変される空気量を制御する燃焼制
    御手段と、前記バーナへ供給されるガス量に応じてしき
    い値を変更するしきい値変更手段と、前記バーナの燃焼
    状態を検知するバーナ燃焼状態検知手段と、前記バーナ
    ー燃焼状態検知手段からの検知信号が前記しきい値変更
    手段により変更されたしきい値以下になったとき、ガス
    量と空気量との空燃比を所定の空燃比に変更する空燃比
    変更手段とを備えることを特徴とする燃焼制御装置。
  7. 【請求項7】 前記バーナ燃焼状態検知手段は、バー
    ナ火炎のCO/CO2 比に対応する変化を検知するもの
    であることを特徴とする請求項6に記載の燃焼制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記空燃比変更手段は、前記燃焼制御
    手段により制御されるガス量に対する空気量を増加させ
    るように空燃比を変更するものであることを特徴とする
    請求項6に記載の燃焼制御装置。
  9. 【請求項9】 前記空燃比変更手段は、前記燃焼制御
    手段により制御される空気量を変えずにガス量を低減さ
    せることによりその空燃比を変更するものであることを
    特徴とする請求項6に記載の燃焼制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載される燃焼制御装置に
    おいて、更に前記バーナ燃焼状態検知手段からの検知信
    号が、前記しきい値よりも低い値の第2のしきい値以下
    になったとき燃焼を停止させる燃焼停止手段を備えるこ
    とを特徴とする燃焼制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0727613A1 (en) * 1995-02-20 1996-08-21 John Stuart Fleming Method and apparatus for the control of flammable fluid heating apparatus
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JP2011247458A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Rinnai Corp 温風暖房機
JP2014206302A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 リンナイ株式会社 燃焼制御装置
CN110260524A (zh) * 2019-06-03 2019-09-20 华帝股份有限公司 一种全预混燃气热水器及其控制方法

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