JP2015045460A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス供給路の複数位置に設けられた各開閉弁の異常検査を、使用者に違和感を与えにくい方法で自然に行うことが可能な構成を提供する。
【解決手段】加熱調理器1では、操作スイッチ6a,6b,6c,6dのいずれかに対して消火操作がなされた場合に、その消火操作がなされたスイッチに対応するガスバーナの経路に配置される複数の開閉弁の内のいずれかの開閉弁のみを閉塞状態に切り替え且つ他の開閉弁を開放状態で維持した一部閉塞状態とする。これら複数の開閉弁のいずれも、閉塞状態となったときにガスバーナへのガス供給を遮断する構成となっているため、当該一部閉塞状態のときに判別部によって消火状態と判別されなかった場合には異常と判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、加熱調理器に関するものである。
ガスコンロなどの加熱調理器では、例えば共通のガス供給路から分岐するように複数の分岐路が配置され、各分岐路にガスバーナが設けられている。この種の加熱調理器としては、例えば特許文献1のようなものがあり、この例では、共通のガス供給路に元弁3が開閉可能に配置され、各分岐管31には電磁安全弁5がそれぞれ配置されている。そして、複数の分岐管31の内、ガスバーナが使用されない分岐管31では電磁安全弁5によってガス供給が遮断されるようになっている。
特開2010−14335号公報
ところで、この種の加熱調理器は、ガス供給経路を開閉する複数の開閉弁の中でいずれかが故障してしまうと、本来閉塞されるべき位置で予期せぬガスの流れが生じる虞がある。従って、このような開閉弁の故障は、より早期に且つより正確に検出されることが望ましいといえる。この点に関し、特許文献1の技術では、例えば中バーナ12に対して点火操作がなされた場合において、同時期に点火操作がされていない大バーナ13に対しても点火を行い、その時の熱電対15の状態によって大バーナ13が点火されたか否かを判断している。そして、本来点火されるべきでない大バーナ13が点火状態となった場合には、大バーナ13に対応する電磁安全弁5に開弁故障が生じているものとみなして、エラー報知やガスコンロの作動停止などを行っている。
しかしながら、特許文献1の方法では、各分岐管31に個別に設けられた電磁安全弁5のみしか検査ができず、元弁3の故障を検出できないという問題がある。また、特許文献1の方法は、使用者が点火操作を試みたガスバーナとは異なるガスバーナまでも意図的に点火してしまう構成であるため、使用者が驚きや違和感を感じる虞もある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ガス供給路の複数位置に設けられた各開閉弁の異常検査を、使用者に違和感を与えにくい方法で自然に行うことが可能な構成を提供することを目的とする。
本発明は、ガスバーナと、
前記ガスバーナへのガス供給の経路となるガス供給路と、
前記ガス供給路の複数の位置にそれぞれ設けられ、前記ガス供給路の開放及び閉塞を切り替える複数の開閉弁と、
複数の前記開閉弁のそれぞれに対し、開放状態と閉塞状態とに切り替える制御を行う制御部と、
外部からの点火操作及び消火操作が可能な操作スイッチと、
前記ガスバーナが点火状態及び消火状態のいずれの状態であるかを判別する判別部と、
を備え、
複数の前記開閉弁のいずれも、前記閉塞状態となったときに前記ガスバーナへのガス供給を遮断する構成となっており、
前記制御部は、前記操作スイッチに対して前記消火操作がなされた場合に、複数の前記開閉弁の内のいずれかの前記開閉弁のみを前記閉塞状態に切り替え且つ他の前記開閉弁を前記開放状態で維持した一部閉塞状態とし、当該一部閉塞状態のときに前記判別部によって前記消火状態と判別されなかった場合に異常と判定することを特徴とする。
請求項1の発明は、操作スイッチに対して消火操作がなされた場合に、複数の開閉弁の内のいずれかの開閉弁のみを閉塞状態に切り替え且つ他の開閉弁を開放状態で維持した一部閉塞状態とし、当該一部閉塞状態のときに判別部によって消火状態と判別されなかった場合に異常と判定する構成となっている。
いずれかの開閉弁が閉塞状態に切り替えられたときにその経路で消火状態が検出されない場合、閉塞状態に切り替えられた開閉弁が正常に閉塞されていない可能性が高い。従って、このような場合に異常と判定するような方法を用いれば、開閉弁が正常に閉塞されるか否かをより正確に検査することが可能となる。特に本構成では、閉塞対象を切り替えるだけで検査対象を切り替えることができるため、検査対象を特定の開閉弁のみに絞ることなく複数位置に配置されたそれぞれの開閉弁をより正確に検査し易くなる。
また、操作スイッチに対して消火操作がなされたときに、その消火操作の対象となる経路(ガスの供給元から消火すべきガスバーナまでのガス経路)に介在する開閉弁を、消火動作の過程で検査することができ、他の経路の点火等が必要にならないため、開閉弁の検査を、使用者に違和感を与えにくい方法で自然に行うことが可能となる。
請求項2の発明は、外部からの操作によりオン状態とオフ状態とに切り替え可能な電源スイッチと、電源スイッチがオン状態のときに制御部に電力供給を行い、オフ状態となった場合に制御部への電力供給を遮断する動作又はオン状態のときよりも抑える動作を行う電源回路と、を備えている。そして、制御部は、操作スイッチに対して消火操作がなされた後に電源スイッチがオフ状態に切り替えられた場合、複数の開閉弁の全てを閉塞状態に切り替える構成となっている。
このように、いずれかの開閉弁の検査中に電源スイッチがオフ状態に切り替えられた場合、複数の開閉弁の全てが閉塞状態に切り替えられるため、検査状態(一部閉塞状態)のまま放置することなく、より確実に経路を閉塞することが可能となる。
請求項3の発明では、制御部は、操作スイッチによって消火操作がなされる毎に、一部閉塞状態にするために閉塞状態に切り替える対象となる開閉弁を変更する構成となっている。この構成によれば、ガスの供給元からガスバーナまでのガス経路に介在する複数の開閉弁のそれぞれをより高頻度に検査することができ、異常が生じた開閉弁をより早期に発見し易くなる。
請求項4の発明は、ガスバーナが複数設けられ、ガス供給路は、複数のガスバーナへの共通のガス経路となる共通供給路と、共通供給路から各ガスバーナに向けてそれぞれ分岐する複数の分岐供給路とを備えている。そして、複数の開閉弁として、共通供給路を開閉する第1開閉弁と、各々の分岐供給路に配置されると共に各分岐供給路をそれぞれ開閉する複数の第2開閉弁とが設けられ、複数の操作スイッチが、各々のガスバーナに対応してそれぞれ設けられている。そして、制御部は、いずれの操作スイッチに対して消火操作がなされた場合でも、第1開閉弁又は当該操作スイッチに対応するガスバーナの分岐供給路に設けられた第2開閉弁のいずれか一方を閉塞状態に切り替え且つ他方を開放状態で維持した一部閉塞状態とし、当該一部閉塞状態のときに判別部によって消火状態と判別されなかった場合に異常と判定する構成となっている。更に、いずれの操作スイッチにて消火操作がなされる場合であっても、当該操作スイッチによる消火操作毎に、当該操作スイッチに対応するガスバーナの経路を一部閉塞状態にするための閉塞状態への切替対象を、第1開閉弁と当該操作スイッチに対応する分岐供給路に設けられた第2開閉弁とで変更する構成となっている。
このように構成されているため、どのガスバーナでも、消火操作がなされる毎に共通の第1開閉弁又は第2開閉弁が検査対象となるため、いずれのガスバーナの第2開閉弁も、共通の第1開閉弁も検査されやすくなる。
また、本構成では、操作スイッチによって消火操作がなされたときの切替対象が第1開閉弁となる順番のときに当該操作スイッチとは異なる他の操作スイッチに対応するガスバーナが点火中の場合には、切替対象を第1開閉弁とせずに第2開閉弁とする構成となっている。この構成によれば、各ガスバーナにおいて、消火操作がなされる毎に第1開閉弁と第2開閉弁とを交互に検査することを基本としつつ、他のガスバーナの使用中に共通の弁(第1開閉弁)を強制的に閉じてしまう事態を回避することができる。更に、本構成は、ガスバーナ毎の検査では、第1開閉弁の検査頻度よりも第2開閉弁の検査頻度のほうが多くなるため、各ガスバーナへの経路において第2開閉弁をより高頻度に検査可能となる。なお、ガスバーナ毎の検査では第2開閉弁よりも第1開閉弁の検査頻度が相対的に少なくなるが、第1開閉弁は全てのガスバーナの検査で検査対象となるため、第1開閉弁が長期的に検査されないような事態は生じ難くなる。
請求項5の発明では、制御部は、複数の開閉弁の内のいずれか一の開閉弁を閉塞状態とする一部閉塞状態が複数回繰り返された場合において、当該一の開閉弁を閉塞する所定回数の一部閉塞状態で連続して異常と判定された場合、ガスバーナの使用を禁止する禁止制御を行う構成となっている。
いずれか一の開閉弁を閉塞する所定回数の一部閉塞状態で連続して異常と判定された場合、当該一の開閉弁の異常が以後も継続する可能性が高いため、このような場合、その経路のガスバーナの使用を禁止する制御を行えば、異常のある開閉弁が継続して使用されることに起因する不具合をより確実に抑えることができる。逆に、一の開閉弁を閉塞する一部閉塞状態での異常が少ない回数(例えば1回程度)であれば、一時的な異常(例えば、小さな異物の一時的な噛み込みなど)の可能性もあり、次の閉塞時に支障なく閉塞状態となる場合も想定される。従って、異常の連続が所定回数に達したことを条件としてガスバーナの使用を禁止すれば、支障なく利用可能な場合にガスバーナの使用が高頻度に禁止されるような事態を抑えることができ、利便性が高められる。
請求項6の発明では、判別部が、ガスバーナの燃焼炎を検出する熱電対と、操作スイッチによって点火操作がなされた後、熱電対の起電力が所定の第1閾値以上になっている場合に点火状態であると判定する点火判定部と、操作スイッチによって消火操作がなされた後、熱電対の起電力が所定の第2閾値以下になっている場合に消火状態であると判定する消火判定部と、を備えている。そして、第1閾値よりも第2閾値の方が高く設定されている。
消火直前には、消火前の燃焼によってガスバーナ付近の温度が高くなっているため、消火判定用の閾値を点火時と同等の閾値とすると、消火時に熱電対付近の温度が閾値を下回るまでに時間がかかってしまう。つまり、消火操作から消火判定がなされるまでに時間がかかるため、開閉弁の検査時間の長時間化を招いてしまうことになる。そこで、本構成では、開閉弁の検査に用いる「消火判定用の第2閾値」を「点火判定用の第1閾値」よりも相対的に高く設定している。これにより、各検査時に、より早期に消火判定を行うことができるようになり、ひいては、検査対象となる開閉弁の異常の有無をより迅速に判断できるようになる。
請求項7の発明では、判別部は、ガスバーナの燃焼炎を検出する熱電対と、操作スイッチによって点火操作がなされた後、熱電対の起電力が所定の第1閾値以上になっている場合に点火状態であると判定する点火判定部と、操作スイッチによって消火操作がなされた後、熱電対の起電力が所定の第2閾値以下になっている場合に消火状態であると判定する消火判定部とが設けられている。そして、制御部は、操作スイッチに対して消火操作がなされた場合での一部閉塞状態のときに判別部によって消火状態と判別されなかった場合、更に、当該一部閉塞状態で閉塞対象となった開閉弁以外の他の開閉弁を閉塞する制御を行い、この制御に応じた他の開閉弁の閉塞時に判別部によって消火状態と判別された場合には、一部閉塞状態で閉塞対象となった開閉弁の異常と判定し、他の開閉弁の閉塞時に判別部によって消火状態と判別されなかった場合には熱電対の異常と判定する構成となっている。
いずれかの開閉弁の閉塞を試みた一部閉塞状態で消火状態が検出されず、その後に他の開閉弁の閉塞を試みて消火状態が検出された場合には、一部閉塞状態で閉塞対象となった開閉弁が異常である可能性が高い。逆に、いずれかの開閉弁の閉塞を試みた一部閉塞状態で消火状態が検出されず、その後に他の開閉弁の閉塞を試みても消火状態が検出されなかった場合には、消火状態の検出のために用いる熱電対が異常である可能性が高い。従って、本発明のような判定方法を用いれば、異常となる部品をより詳細に区別して特定しやすくなり、異常特定後の対応(修理など対応)も円滑且つ迅速に行い易くなる。
図1は、第1実施形態に係る加熱調理器を概略的に例示する斜視図である。 図2は、図1の加熱調理器における各ガスバーナへのガス供給路等を概念的に示す説明図である。 図3は、図1の加熱調理器の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 図4は、図1の加熱調理器で行われる異常検出処理の流れを例示するフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(加熱調理器の全体構成)
図1に示す加熱調理器1は、調理鍋等の調理器具を加熱可能なビルトインコンロとして構成されている。この加熱調理器1は、加熱調理器本体1aの上面を構成する天板2(トッププレート)から露出するように、右こんろ部4a、左こんろ部4b、が夫々設けられ、その左右のこんろ部4a,4bの間で後方寄りに小こんろ部4cが設けられている。そして、天板2の下方において加熱調理器本体1aの内部中央付近にはグリル3が設けられている。なお、グリル3は、被調理物を収納してグリルバーナ(ガスバーナ54:図2)で加熱調理するグリル庫(図示略)を備えており、このグリル庫は、加熱調理器本体1aの前面部に設けられたグリル扉3bによって開閉可能とされている。
図1に示す右こんろ部4a、左こんろ部4b、小こんろ部4c、グリル3には、図2に示すガスバーナ51,52,53,54がそれぞれ設けられている。そして、ガス供給路としては、複数のガスバーナ51,52,53,54への共通のガス経路となる共通供給路60と、共通供給路60から各ガスバーナ51,52,53,54に向けてそれぞれ分岐する複数の分岐供給路61,62,63,64とが設けられている。そして、共通供給路60には、この共通供給路を開閉する元電磁弁N1が設けられ、各々の分岐供給路61,62,63,64には、火力調整弁と、開閉弁とが設けられている。
図2のように、例えば、ガスバーナ51への分岐供給路61には、この分岐供給路61を開閉可能な電磁弁51gと、分岐供給路61を開閉可能な閉止弁51fと、ガスバーナ51へのガス供給量を調整可能な火力調整弁51eとが設けられている。これら電磁弁51g、閉止弁51f、火力調整弁51eは、図3に示すステッピングモータM1によって駆動されるようになっており、ステッピングモータM1の回転角度が第1角度範囲になったときに電磁弁51gが開放し、モータM1の回転角度が第2角度範囲になったときに閉止弁51fが開放し、ステッピングモータM1の回転角度が第3角度範囲のときに回転角度に応じて火力調整弁51eの開度が設定されるようになっている。つまり、ステッピングモータM1の回転角度を制御することで、電磁弁51g、閉止弁51fの開閉、及び火力調整弁51eの開度を制御できるようになっている。
また、図2のように、ガスバーナ52への分岐供給路62にも、分岐供給路61と同様の電磁弁52g,閉止弁52f、火力調整弁52eが設けられ、ガスバーナ53への分岐供給路63にも、分岐供給路61と同様の電磁弁53g,閉止弁53f、火力調整弁53eが設けられている。また、グリル3のガスバーナ54(上バーナ54a及び下バーナ54b)への分岐供給路64には、分岐供給路64を開閉する電磁弁54fと火力調整弁54eとが設けられている。なお、分岐供給路62での電磁弁52g,閉止弁52f、火力調整弁52eの制御は、分岐供給路61と同様であり、ステッピングモータM2(図3)の回転角度を制御することで、電磁弁52g、閉止弁52fの開閉、及び火力調整弁52eの開度を制御できるようになっている。また、分岐供給路63での、電磁弁53g,閉止弁53f、火力調整弁53eの制御も分岐供給路61と同様であり、ステッピングモータM3(図3)の回転角度を制御することで、電磁弁53g、閉止弁53fの開閉、及び火力調整弁53eの開度を制御できるようになっている。
また、図2のように、グリル3のガスバーナ54への分岐供給路64には、この分岐供給路64を開閉可能な電磁弁54fと、ガスバーナ54へのガス供給量を調整可能な火力調整弁54eとが設けられている。これら電磁弁54f、火力調整弁54eは、図3に示すステッピングモータM4によって駆動されるようになっており、ステッピングモータM4の回転角度が第1の所定角度範囲になったときに電磁弁54fが開放し、ステッピングモータM4の回転角度が第2の所定角度範囲になったときに回転角度に応じて火力調整弁54eの開度が設定されるようになっている。なお、図2の例では、ステッピングモータM4の制御によって開閉する火力調整弁54eを例示したが、火力調整弁54eに代えて、下バーナ54bへの供給路65bを開閉する電磁弁と、上バーナ54aへの供給路65aを開閉する電磁弁とを設け、これら電磁弁の開閉を、ステッピングモータM4とは別の駆動源によって制御するようにしてもよい。また、元電磁弁N1は、例えば公知の電磁弁として構成され、マイクロコンピュータ10からの制御信号に応じて開状態と閉状態に切り替えられるようになっている。
また、本構成では、図3のように、各モータM1〜M4を駆動するためのモータ駆動回路41〜44がそれぞれ設けられている。これらモータ駆動回路41〜44はいずれも、電源回路(図示略)で生成された駆動電圧V3が印加されるようになっており、いずれも、マイクロコンピュータ10からの駆動信号に応じて対応するモータを駆動するように動作する。また、元電磁弁N1を駆動する電磁弁駆動回路45が設けられ、この電磁弁駆動回路45も、電源回路(図示略)で生成された駆動電圧V3が印加されるようになっており、マイクロコンピュータ10からの開放指示信号に応じて元電磁弁N1を開放するように駆動し、マイクロコンピュータ10からの閉塞指示信号に応じて元電磁弁N1を閉塞するように駆動する。
また、右こんろ部4a、左こんろ部4b、小こんろ部4c、グリル3にそれぞれ対応するように4つの回転操作部6が設けられている。第1の回転操作部6a、第2の回転操作部6b、第3の回転操作部6cは、右側の前面パネル7aから露出するように設けられている。尚、実際の各こんろ部との位置関係と一致するよう、右こんろ部4aに対応する回転操作部6aが右側に、左こんろ部6bに対応する回転操作部6bが左側に、小こんろ部4cに対応する回転操作部6cが回転操作部6a,6bの間に配置されている。また、グリル3に対応する第4の回転操作部6dは、左側の前面パネル7bから露出するように設けられている。
第1の回転操作部6aは、右こんろ部4aの点火、消火、火力調整を行うものであり、押圧操作可能に構成され、且つ回転操作可能に構成されている。例えば、消火時には、図1の実線のように、円筒状に構成された回転操作部6aの前面部が後方に退避するようになっている。そして、この状態から前面部を押圧することで、右こんろ部4aの点火がなされ、二点鎖線6’で示すように前面部が消火時よりも前方位置になるように回転操作部6aが突出するようになっている。また、このような突出状態のときに回転操作部6aを一方の回転方向に回転させることで、対応する右こんろ部4aの火力を増大することができ、逆に、回転操作部6aを他方の回転方向に回転させることで、対応する右こんろ部4aの火力を増大することができるようになっている。また、二点鎖線6’で示す突出状態のときに前面部を押圧すると、実線で示す退避状態に戻り、このときには右こんろ部4aの消火がなされる。
なお、回転操作部6bは、左こんろ部4bの点火、消火、火力調整を行い、回転操作部6cは、小こんろ部4cの点火、消火、火力調整を行い、回転操作部6dは、グリル3の点火、消火、火力調整を行うものである。これらは対象が異なるだけ、基本的な構造、機能は回転操作部6aと同様である。また、回転操作部6a,6b,6c,6dにそれぞれ対応するようにスイッチ部30a,30b,30c,3dが設けられている。これらスイッチ部30は、対応する回転操作部6が退避位置(消火位置)のときにマイクロコンピュータ10にオフ信号を与え、対応する回転操作部6が突出位置(点火位置)のときにマイクロコンピュータ10にオン信号を与えるように構成されている。なお、回転操作部6a,6b,6c,6dは、外部からの点火操作及び消火操作が可能な操作スイッチの一例に相当する。
(異常検出処理)
次に、開閉弁の異常を検出する異常検出処理について説明する。まず、異常検出処理での基本動作について説明する。
本構成では、ガスバーナ51,52,53,54の各々へのガス供給路において、各ガス供給路の複数の位置に複数の開閉弁が設けられた構成となっている。例えば、ガスバーナ51に至るまでの経路には、元電磁弁N1と電磁弁51gとが介在し、これら開閉弁(電磁弁51g,元電磁弁N1)はいずれも、閉塞状態となったときにガスバーナ51へのガス供給を遮断する構成となっている。また、ガスバーナ52に至るまでの経路には、元電磁弁N1と電磁弁52gとが介在し、これら開閉弁(電磁弁52g,元電磁弁N1)はいずれも、閉塞状態となったときにガスバーナ52へのガス供給を遮断する構成となっている。更に、ガスバーナ53に至るまでの経路には、元電磁弁N1と電磁弁53gとが介在し、これら開閉弁(電磁弁53g,元電磁弁N1)はいずれも、閉塞状態となったときにガスバーナ53へのガス供給を遮断する構成となっている。また、ガスバーナ54に至るまでの経路には、元電磁弁N1と電磁弁54fとが介在し、これら開閉弁(電磁弁54f,元電磁弁N1)はいずれも、閉塞状態となったときにガスバーナ54へのガス供給を遮断する構成となっている。そして、制御部としてのマイクロコンピュータ10が、これら複数の開閉弁(電磁弁51g,52g,53g,54f,元電磁弁N1)のそれぞれに対し、開放状態と閉塞状態とに切り替える制御を行うようになっている。
更に、各ガスバーナ51,52,53,54a,54bにそれぞれに隣接して設けられた熱電対51c,52c,53c,54c、54dと、マイクロコンピュータ10とが判別部の一例に相当し、各ガスバーナ51,52,53,54が点火状態及び消火状態のいずれの状態であるかを判別する構成となっている。そして、マイクロコンピュータ10は、回転操作部6a,6b,6c,6dのいずれかに対して消火操作がなされた場合に、その消火操作がなされた回転操作部に対応するガスバーナに至るまでの経路に介在する複数の開閉弁の内のいずれかの開閉弁のみを閉塞状態に切り替え且つ他の開閉弁を開放状態で維持した一部閉塞状態とし、当該一部閉塞状態のときに消火状態と判別されなかった場合に異常と判定する構成となっている。例えば、回転操作部6aに対して消火操作がなされた場合、元電磁弁N1(第1開閉弁)又はガスバーナ51の分岐供給路61に設けられた電磁弁51g(第2開閉弁)のいずれか一方を閉塞状態に切り替え且つ他方を開放状態で維持した一部閉塞状態とし、当該一部閉塞状態のときに熱電対51c及びマイクロコンピュータ10によって消火状態と判別されなかった場合に異常と判定する構成となっている。
以下では、異常検出処理の流れについて、図4等を参照して具体的に説明する。この図4に示す異常検出処理は、ガスバーナ毎に実行されるものであり、いずれのガスバーナの消火時にも図4のような異常検出処理が行われるようになっている。なお、以下では、図4の処理が、回転操作部6aに対応するガスバーナ51の消火時に実行される異常検出処理である場合について代表的に説明するが、他の回転操作部6b,6c,6dに対応するガスバーナ52,53,54の消火時にも図4と同様の処理が個別に行われるようになっている。なお、図4のフローチャートでは、電磁弁をSVとも略称し、熱電対をTCとも略称する。
図4に示す異常検出処理が、ガスバーナ51の消火時にマイクロコンピュータ10によって実行される異常検出処理である場合、使用者によって点火ボタン(回転操作部6a)がオン位置(図1の二点鎖線6’の位置)からオフ位置(図1の回転操作部6aの位置)に操作された消火操作時(S1)に開始される。このとき、回転操作部6aに対応するスイッチ部30a(図3)からはマイクロコンピュータ10に対してオフ信号が出力され、マイクロコンピュータ10は回転操作部6aに対して消火操作がなされたことを把握する。そして、マイクロコンピュータ10は、図示しない火力ランプを消灯状態とする(S2)。
マイクロコンピュータ10は、S2の処理の後に、ガスバーナ51以外のいずれかのガスバーナ52,53,54が同時使用中であるか否かを判断する(S3)。ガスバーナ51以外のいずれかのガスバーナ52,53,54が同時使用中でない場合、S3にてNoに進み、前回のガスバーナ51の消火操作時に行われた検査対象が元電磁弁N1であったか否かを判断する。本構成では、ガスバーナ51の消火操作毎にガスバーナ51に対応する図4の異常検出処理が行われ、元電磁弁N1及び電磁弁51gのいずれかが検査対象としてチェックがなされるようになっており、S4では、直近の消火操作(S1)よりも1つ前に行われた前回の消火操作のときに行われた異常検出処理での検査対象が元電磁弁N1であったか否かを判断する。前回の消火操作時に行われた図4の異常検出処理での検査対象が元電磁弁N1である場合には、S4にてYesに進み、電磁弁51gを閉塞状態に切り替えて、第1タイマT1のカウントを開始する(S5)。この場合、元電磁弁N1は開放状態のままである。一方、前回の消火操作時の検査対象が元電磁弁N1でない場合には、S4にてNoに進み、元電磁弁N1を閉塞状態に切り替えて、第1タイマT1のカウントを開始する(S6)。この場合、電磁弁51gは開放状態のままである。また、S3での判断において、ガスバーナ51以外のいずれかのガスバーナ52,53,54が同時使用中であると判断される場合、電磁弁51gを閉塞状態に切り替えて、第1タイマT1のカウントを開始する(S7)。この場合、元電磁弁N1は開放状態のままである。
そして、S5、S6、S7のいずれの処理の後にも、ステッピングモータM1の駆動軸を弱火力の位置(図2に示す火力調整弁51cが「弱火」の開度となる回転角度)に設定する(S9)。このS9の処理の後には、熱電対51cの起電力が所定閾値(消火判定に用いる第2閾値に相当し、例えば2.3mV)以下であるか否かを判断する(S10)。
S10の判断において、熱電対51cの起電力が所定閾値以下と判断される場合は検査対象が正常である場合の処理が行われ、この場合、S10にてYesに進んでガスバーナ51以外のいずれかのガスバーナ52,53,54が同時使用中であるか否かを判断し(S11)、同時使用中でなければ、S5〜S7で閉塞されていなかった電磁弁51g又は元電磁弁N1を閉塞状態とする(S12)。S12の後、又は、S11でYesに進む場合にはステッピングモータM1の駆動軸を所定の停止位置(初期位置)に設定し、図4の異常検出処理を終了する。
S10の判断において、熱電対51cの起電力が所定閾値以下ではないと判断される場合、S10にてNoに進み、第1タイマT1の時間計測が所定時間(例えば20秒)を経過したか否かを判断する(S14)。つまり、S5〜S7の処理から所定時間経過していない間はS14にてNoに進む判断が繰り返され、熱電対51cの起電力が所定閾値以下とならない限り、S5〜S7の処理から所定時間経過するまでの間はS10の判断処理が繰り返されることになる。一方、S14の判断において、第1タイマT1の時間計測が所定時間(例えば20秒)を経過したと判断される場合、S14にてYesに進み、検査対象が電磁弁51gであるか否か(即ち、S5又はS7の処理が実行されているか否か)を判断する(S15)。
S15の判断において、検査対象が電磁弁51gであると判断される場合(即ち、S5又はS7の処理が実行されている場合)、S15にてYesに進み、元電磁弁N1を閉塞状態(オフ状態)に切り替え(S16)、第2タイマT2のカウントを開始する(S17)。そして、S17の処理の後には、熱電対51cの起電力が所定閾値(消火判定に用いる第2閾値に相当し、例えば2.3mV)以下であるか否かを判断する(S18)。S18の判断において、熱電対51cの起電力が所定閾値以下であると判断される場合、S18にてYesに進み、モータM1を待機位置(停止位置)に切り替える(S19)。そして、電磁弁51gが故障である旨を示すエラー情報を図示しない不揮発性メモリに記録する。また、電磁弁51gが故障である旨を示すエラーコードを図示しない表示部に表示する(S20)。そして、所定の報知動作(例えばブザー音を4秒発する動作)を行う(S21)。つまり、この場合、電磁弁51g及び元電磁弁N1を両方閉じた場合に消火判定がなされているため、検査対象の電磁弁51gが故障していることを特定できるのである。
なお、本構成では、S19や後述するS23、S29、S33のように、ステッピングモータM1が待機位置(初期位置となる停止位置)に移動したときに、閉止弁51fが強制的に閉塞状態になる。図2に示す閉止弁51fは、分岐供給路61を閉塞する閉塞位置のときに当該閉止弁51fに設けられた第1の弁体(図示略)が分岐供給路61の第1の開口部(図示略)を塞ぐようにこの第1の開口部に当接するようになっている。更に、図示しない第1のばね部材がこの第1の弁体を第1の開口部に向けて常に押し出すように作用しており、これにより第1の弁体が常に閉塞位置側に向けて付勢されるようになっている。そして、閉止弁51fを開放する際には、ステッピングモータM1が駆動して所定回転角度範囲になったときに、ステッピングモータM1の駆動軸と連動する連動部材が閉止弁51fに設けられた第1の弁体を第1のばね部材の付勢力に抗して第1の開口部から離れる側に移動させ、これにより、分岐供給路61の第1の開口部を開放してガスの通過を可能としている。一方、S19や後述するS23、S29、S33のように、ステッピングモータM1の駆動軸が上記所定回転角度範囲から外れた待機位置(停止位置)になると、その駆動軸と連動する連動部材による第1の弁体の押し出し作用が解除され、第1の弁体は上記第1のばね部材の付勢力によって閉塞位置(分岐供給路61の開口部と当接する位置)に戻されるようになっている。このように構成されているため、S19や後述するS23、S29、S33のように、ステッピングモータM1の駆動軸が待機位置(停止位置)になったときには、少なくとも閉止弁51fが分岐供給路61を確実に塞ぐようになる。なお、他の閉止弁52f,53fも同様の構成となっている。
一方、電磁弁51g,52g,53g,54fは、自己保持式の電磁弁として構成されており、いずれも同様の構成となっている。例えば電磁弁51gは、マグネット式の電磁弁として構成されており、分岐供給路61の閉塞する閉塞位置のときに当該電磁弁51gに設けられた第2の弁体が分岐供給路61の第2の開口部を塞ぐようにこの第2の開口部に当接するようになっている。そして、図示しない第2のばね部材がこの第2の弁体を第2の開口部に向けて常に押し出すように作用しており、これにより第2の弁体が常に閉塞位置側に向けて付勢されるようになっている。一方、電磁弁51gの第2の弁体を吸引し得る図示しない電磁石部が設けられており、電磁弁51gを開放位置で維持する場合には、マイクロコンピュータ10によって電磁石部を通電する制御を行い、電磁石部により、第2のばね部材の付勢に抗して第2の開口部から離れる側に移動させるように第2の弁体を吸引する。これにより、分岐供給路61の第2の開口部が開放してガスの通過が可能となる。一方、S5、S7のように、電磁弁51gを閉塞するときには、電磁石部の通電を解除することで、電磁石部による第2の弁体の吸引を解除する。これにより、第2の弁体は上記第2のばね部材の付勢力によって閉塞位置(分岐供給路61の第2の開口部と当接する位置)に戻されるようになっている。このように、電磁弁51gは、閉止弁51fとは別で独立して閉塞状態に切り替え得るようになっている。
S18の判断において、熱電対51cの起電力が所定閾値以下ではないと判断される場合、S18にてNoに進み、第2タイマT2の時間計測が所定時間(例えば20秒)を経過したか否かを判断する(S22)。つまり、S17の処理から所定時間経過していない間はS22にてNoに進む判断が繰り返され、S17の処理から所定時間経過するまでの間はS18の判断処理が繰り返されることになる。一方、S22の判断において、第2タイマT2の時間計測が所定時間(例えば20秒)を経過したと判断される場合、S22にてYesに進み、モータM1を待機位置(初期位置となる停止位置)に切り替える(S23)。そして、熱電対51cが故障である旨を示すエラー情報を図示しない不揮発性メモリに記録する。また、熱電対51cが故障である旨を示すエラーコードを図示しない表示部に表示する(S24)。そして、所定の報知動作(例えばブザー音を4秒発する動作)を行う(S25)。つまり、この場合、電磁弁51g及び元電磁弁N1を両方閉じた場合でも消火判定がなされないため、検査対象の電磁弁51gではなく熱電対51cが故障していることを特定できるのである。
一方、S15の判断において、検査対象が電磁弁51gでないと判断される場合(即ち、S6の処理が行われている場合)、S15にてNoに進み、電磁弁51gを閉塞位置に切り替え(S26)、第2タイマT2のカウントを開始する(S27)。
そして、S27の処理の後には、熱電対51cの起電力が所定閾値(消火判定に用いる第2閾値に相当し、例えば2.3mV)以下であるか否かを判断する(S28)。S28の判断において、熱電対51cの起電力が所定閾値以下であると判断される場合、S28にてYesに進み、ステッピングモータM1を待機位置(停止位置)に移動させ(S29)、元電磁弁N1が故障である旨を示すエラー情報を図示しない不揮発性メモリに記録する。また、元電磁弁N1が故障である旨を示すエラーコードを図示しない表示部に表示する(S30)。そして、所定の報知動作(例えばブザー音を4秒発する動作)を行う(S31)。つまり、この場合、電磁弁51g及び元電磁弁N1を両方閉じた場合に消火判定がなされているため、検査対象の元電磁弁N1が故障していることを特定できるのである。
S28の判断において、熱電対51cの起電力が所定閾値以下ではないと判断される場合、S28にてNoに進み、第2タイマT2の時間計測が所定時間(例えば20秒)を経過したか否かを判断する(S32)。つまり、S27の処理から所定時間経過していない間はS32にてNoに進む判断が繰り返され、S27の処理から所定時間経過するまでの間はS28の判断処理が繰り返されることになる。一方、S32の判断において、第2タイマT2の時間計測が所定時間(例えば20秒)を経過したと判断される場合、S32にてYesに進み、ステッピングモータM1を待機位置(停止位置)に移動する(S33)。そして、熱電対51cが故障である旨を示すエラー情報を図示しない不揮発性メモリに記録する。また、熱電対1cが故障である旨を示すエラーコードを図示しない表示部に表示する(S34)。そして、所定の報知動作(例えばブザー音を4秒発する動作)を行う(S35)。つまり、この場合、電磁弁51g及び元電磁弁N1を両方閉じた場合でも消火判定がなされないため、検査対象の元電磁弁N1ではなく熱電対51cが故障していることを特定できるのである。
以上のような異常検出方法を用いれば、開閉弁が正常に閉塞されるか否かをより正確に検査することが可能となる。特に本構成では、閉塞対象を切り替えるだけで検査対象を切り替えることができるため、検査対象を特定の開閉弁のみに絞ることなく複数位置に配置されたそれぞれの開閉弁をより正確に検査し易くなる。
また、回転操作部6a,6b,6c,6dに対して消火操作がなされたときに、その消火操作の対象となる経路(ガスの供給元から消火すべきガスバーナ51,52,53,54までのガス経路)に介在する開閉弁を、消火動作の過程で検査することができ、他の経路の点火等が必要にならないため、開閉弁の検査を、使用者に違和感を与えにくい方法で自然に行うことが可能となる。
また、本構成では、いずれの回転操作部6a,6b,6c,6dに対して消火操作がなされた場合でも、元電磁弁N2(第1開閉弁)、又は消火操作がなされた回転操作部に対応するガスバーナの分岐供給路に設けられた電磁弁(第2開閉弁)のいずれか一方を閉塞状態に切り替え且つ他方を開放状態で維持した一部閉塞状態とし、当該一部閉塞状態のときに判別部によって消火状態と判別されなかった場合に異常と判定する構成となっている。更に、いずれの回転操作部6a,6b,6c,6dにて消火操作がなされる場合であっても、消火操作毎に、消火操作がなされた回転操作部に対応するガスバーナの経路での切替対象を、元電磁弁N1(第1開閉弁)とその経路の電磁弁(第2開閉弁)とで変更する構成となっている。このように構成されているため、ガスバーナ51,52,53,54のいずれの経路でも、共通の元電磁弁N1と当該経路の電磁弁とが検査されやすくなる。
また、本構成では、外部からの操作によりオン状態とオフ状態とに切り替え可能な電源スイッチ5と、電源スイッチ5がオン状態のときにマイクロコンピュータ10に所定の動作電圧の電力供給を行い、オフ状態となった場合にマイクロコンピュータ10への電力供給を遮断する動作又はオン状態のときよりも抑える動作(例えばオン状態のときの動作電圧よりも低い電圧を供給する動作等)を行う電源回路14を備えている。そして、マイクロコンピュータ10は、回転操作部6a,6b,6c,6dのいずれかに対して消火操作がなされた後に電源スイッチ5がオフ状態に切り替えられた場合、電源回路14によって動作電圧が遮断されるまでの間又は電源回路14によって動作電圧が抑制されるまでの間に複数の開閉弁(電磁弁51g,52g,53g,54g,元電磁弁N1)の全てを閉塞状態に切り替える構成となっている。このように、いずれかの開閉弁の検査中に電源スイッチ5がオフ状態に切り替えられた場合、複数の開閉弁の全てが閉塞状態に切り替えられるため、検査状態(一部閉塞状態)のまま放置することなく、より確実に経路を閉塞することが可能となる。
また、マイクロコンピュータ10は、回転操作部6a,6b,6c,6dのいずれに対応する経路でも、回転操作部によって消火操作がなされる毎に、閉塞状態に切り替える対象となる開閉弁を元電磁弁N1と電磁弁(回転操作部で消火操作がなされる経路の電磁弁)とで変更する構成となっている。この構成によれば、ガスの供給元からガスバーナ51,52,53,54までの各ガス経路に介在する複数の開閉弁のそれぞれをより高頻度に検査することができ、異常が生じた開閉弁をより早期に発見し易くなる。
具体的には、図4のS3において同時使用中の場合に常にYesに進むようになっており、回転操作部6a,6b,6c,6dのいずれかによって消火操作がなされたときの当該消火操作がなされた経路での切替対象が元電磁弁N1となる順番のときに、その消火操作がなされた回転操作部とは異なる他の回転操作部に対応するガスバーナが点火中の場合には、その経路で行う検査での閉塞状態への切替対象を元電磁弁N1(第1開閉弁)とせずに電磁弁(第2開閉弁)とする構成となっている(図4のS7参照)。この構成によれば、各ガスバーナ51,52,53,54において、消火操作がなされる毎に元電磁弁N1と電磁弁とを交互に検査することを基本としつつ、他のガスバーナの使用中に共通の弁(元電磁弁N1)を強制的に閉じてしまう事態を回避することができる。更に、本構成は、ガスバーナ毎の検査では、元電磁弁N1の検査頻度よりも電磁弁(電磁弁51g,52g,53g,54fの各々)の検査頻度のほうが多くなるため、各ガスバーナへの経路において各電磁弁をより高頻度に検査可能となる。なお、ガスバーナ毎の検査では電磁弁よりも元電磁弁N1の検査頻度が相対的に少なくなるが、元電磁弁N1は全てのガスバーナ51,52,53,54の検査で検査対象となるため、元電磁弁N1が長期的に検査されないような事態は生じ難くなる。
更に、マイクロコンピュータ10は、ガスバーナの検査において、複数の開閉弁の内のいずれか一の開閉弁を閉塞状態とする一部閉塞状態が複数回繰り返された場合、当該一の開閉弁を閉塞する所定回数の一部閉塞状態で連続して異常と判定された場合には、そのガスバーナ又は全ガスバーナの使用を禁止する禁止制御を行う構成となっている。例えば、ガスバーナ51の経路に対する図4の異常検出処理が複数回行われ、これらの検査において、電磁弁51gを閉塞状態とする一部閉塞状態が複数回繰り返された場合、電磁弁51gを閉塞する所定回数の一部閉塞状態で連続して異常と判定された場合には、そのガスバーナ51又は全ガスバーナ51〜54の使用を禁止する禁止制御を行う構成となっている。或いは、各ガスバーナ51〜54を対象とする図4の処理が複数回行われた場合において、元電磁弁N1を閉塞状態とする一部閉塞状態が複数回繰り返された場合、ガスバーナの経路を問わず、元電磁弁N1を閉塞する所定回数の一部閉塞状態で連続して異常と判定された場合(即ち、ガスバーナの経路を限定しない複数回の元電磁弁の検査において、S30のエラーが所定回数連続した場合)には、全ガスバーナ51〜54の使用を禁止する禁止制御を行う構成となっている。
いずれか一の開閉弁を閉塞する所定回数の一部閉塞状態で連続して異常と判定された場合、当該一の開閉弁の異常が以後も継続する可能性が高いため、このような場合、その経路のガスバーナの使用を禁止する制御を行えば、異常のある開閉弁が継続して使用されることに起因する不具合をより確実に抑えることができる。逆に、一の開閉弁を閉塞する一部閉塞状態での異常が少ない回数(例えば1回程度)であれば、一時的な異常(例えば、小さな異物の一時的な噛み込みなど)の可能性もあり、次の閉塞時に支障なく閉塞状態となる場合も想定される。従って、異常の連続が所定回数に達したことを条件としてガスバーナの使用を禁止すれば、支障なく利用可能な場合にガスバーナの使用が高頻度に禁止されるような事態を抑えることができ、利便性が高められる。
また、本構成では、上述したようにガスバーナ51,52,53,54a,54bの燃焼炎を検出する熱電対51c,52c,53c,54c,54dがそれぞれのガスバーナに隣接して設けられている。一方、マイクロコンピュータ10は、点火判定部に相当し、回転操作部6a,6b,6c,6dのいずれかによって点火操作(回転操作部を突出位置に変化させる押圧操作)がなされた後、対応する熱電対(点火対象となるガスバーナに隣接する熱電対)の起電力が所定の第1閾値以上になっている場合に点火状態であると判定する構成となっている。また、マイクロコンピュータ10は、消火判定部に相当し、回転操作部6a,6b,6c,6dのいずれかによって消火操作がなされた後、対応する熱電対(消火対象となるガスバーナに隣接する熱電対)の起電力が所定の第2閾値(図4の例では、2.3mV)以下になっている場合に消火状態であると判定する構成となっている(図4のS10,S18,S28参照)。そして、点火判定に用いる第1閾値よりも消火判定に用いる第2閾値の方が高く設定されている。
消火直前には、消火前の燃焼によってガスバーナ付近の温度が高くなっているため、消火判定用の閾値を点火時と同等の閾値とすると、消火時に熱電対付近の温度が閾値を下回るまでに時間がかかってしまう。つまり、消火操作から消火判定がなされるまでに時間がかかるため、開閉弁の検査時間の長時間化を招いてしまうことになる。そこで、本構成では、開閉弁の検査に用いる「消火判定用の第2閾値」を「点火判定用の第1閾値」よりも相対的に高く設定している。これにより、各検査時に、より早期に消火判定を行うことができるようになり、ひいては、検査対象となる開閉弁の異常の有無をより迅速に判断できるようになる。
また、本構成では、制御部に相当するマイクロコンピュータ10は、図4のS1のように回転操作部6a(操作スイッチ)に対して消火操作がなされ、S5、S6、S7のいずれかの処理による一部閉塞状態のときにS14でYesに進む場合(即ち、ガスバーナ51が消火状態と判別されなかった場合)、更に、S16又はS26の処理を行い、当該一部閉塞状態で閉塞対象となった開閉弁(即ち、S5、S6、S7で閉塞指示がなされた開閉弁)以外の他の開閉弁を閉塞する制御を行っている。そして、この制御に応じた弁の閉塞時に消火状態と判別された場合(図4の例では、S18でYesに進む場合、又はS28でYesに進む場合)には、S20又はS30において一部閉塞状態で閉塞対象となった開閉弁(S5、S6、S7で閉塞指示がなされた開閉弁)の異常と判定し、S16又はS26で更なる閉塞制御を行っても消火状態と判別されなかった場合(図4の例では、S22でYesに進む場合、又はS32でYesに進む場合)には、S24又はS34において熱電対51cの異常と判定する構成となっている。
電磁弁51g又は元電磁弁N1のいずれかの閉塞を試みた一部閉塞状態で消火状態が検出されず、その後にもう一方の閉塞を試みて消火状態が検出された場合には、一部閉塞状態で閉塞対象となった開閉弁(電磁弁51g又は元電磁弁N1のいずれか)が異常である可能性が高い。逆に、電磁弁51g又は元電磁弁N1のいずれかの閉塞を試みた一部閉塞状態で消火状態が検出されず、その後にもう一方の閉塞を試みても消火状態が検出されなかった場合には、消火状態の検出のために用いる熱電対51cが異常である可能性が高い。従って、本発明のような判定方法を用いれば、異常となる部品をより詳細に区別して特定しやすくなり、異常特定後の対応(修理など対応)も円滑且つ迅速に行い易くなる。特に、図4のS20、S24、S30、S34のように、異常判定された場合に異常部品を特定できるようにエラー表示を行えば、その後のメンテナンス対応をより円滑に行い易く、利便性が一層高まる。
また、図4の異常検出処理は、ガスバーナ51の消火時だけでなく、他のガスバーナ52,53,54の消火時にも同様に行うことができる。例えば、ガスバーナ52,53に対応する回転操作部6b,6cのいずれか消火操作された場合には、消火操作された回転操作部に対応するガスバーナの経路において図4と同一の処理の流れで異常判定を行うことができる。
また、グリルバーナに相当するガスバーナ54でも、対応する回転操作部6dが消火操作された場合に、ガスバーナ54の経路において図4と同様の流れで異常判定を行うことができる。但しこの場合、S10、S18、S28のそれぞれの判定において、複数設けられた熱電対54c,54d(図2)のいずれかで起電力が所定閾値(消火判定に用いる第2閾値に相当し、例えば2.3mV)以下であるか否かを判断し、複数設けられた熱電対54c,54dのいずれかで起電力が所定閾値以下であれば(即ち、複数設けられたガスバーナ54a,54bのいずれかで消火状態と判別されれば)、S10、S18、S28のそれぞれの判定でYesに進み、複数設けられた熱電対54c,54dのいずれも起電力が所定閾値を超えていればS10、S18、S28のそれぞれの判定でNoに進むようにすればよい。そして、S10、S18、S28以外の処理はガスバーナ51の経路の場合と同様に行えばよい。更にこのようにグリルバーナ(ガスバーナ54)の経路において図4の異常判定を行う場合、S10、S18、S28のいずれかにおいて、複数設けられた熱電対54c,54d(図2)のいずれかの熱電対の起電力が所定閾値以下となったと判定される場合、他の熱電対の起電力が所定閾値を超えたままであれば、その熱電対(S10、S18、S28でYesに進むときに起電力が所定閾値を超えたままとなっている熱電対)が異常であると判定すると良い。この場合、図示しない表示部にその旨のエラー情報(S10、S18、S28でYesに進むときに起電力が所定閾値を超えたままとなっている熱電対が異常であることを特定し得るエラー情報)を表示すると良い。
なお、図2では、グリルバーナ(ガスバーナ54)において2つのバーナ部とそれぞれに対応する熱電対とが設けられた例を示しているが、このようなグリルバーナでの異常判定方法は、グリルバーナにおいて3以上のバーナ部及びそれぞれに対応する熱電対が設けられている場合にも同様に適用できる。この場合も、図4のS10、S18、S28では、グリルバーナにおいて複数設けられた熱電対のいずれかの熱電対の起電力が所定閾値以下となっているか否かを判定すればよい。そして、S10、S18、S28のいずれかにおいて、複数設けられた熱電対のいずれかの熱電対の起電力が所定閾値以下となったと判定される場合、他の熱電対の起電力が所定閾値を超えたままであれば、その熱電対(S10、S18、S28でYesに進むときに起電力が所定閾値を超えたままとなっている熱電対)が異常であると判定すればよい。
上記実施形態では、一部閉塞状態とする「開閉弁」の例として、電磁弁51gと元電磁弁N1とを例示したが、検査対象となる「開閉弁」として、元電磁弁N1又は電磁弁51gのいずれかの検査の代わりに、或いはこれら元電磁弁N1及び電磁弁51gの検査に加え、閉止弁51fを検査するようにしてもよい。具体的には、例えば、図4のS5、S7、S12、S15、S20、S26での電磁弁51g(SV)を閉止弁51fに変更すればよい。この場合、S5、S7では、閉止弁51fを閉塞状態とし、電磁弁51g及び元電磁弁N1を開放するような一部閉塞状態とし、この状態でS10、S14の判断処理(消火判断)を行うようにすればよい。また、この場合、S15では、閉止弁51fが検査対象であるか否かを判断し、閉止弁51fが検査対象でない場合にはS26で閉止弁51fをオフ状態に変更するように制御を行えばよい。このように、ガス供給路を閉塞可能な弁であれば「開閉弁」として検査対象とすることができ、図2に示す構成の場合、閉止弁51f,52f,53f、電磁弁51g,52g,53g,54f、元電磁弁N1のいずれも「開閉弁」として検査対象とすることができる。また、分岐供給路64において、火力調整弁64eに代えて閉止弁51f,52f,53fと同様の閉止弁を設けた場合、このような閉止弁も「開閉弁」として検査対象とすることができるのである。
上記実施形態では、各分岐供給路61,62,63,64にそれぞれ2つの開閉弁(閉止弁及び電磁弁)が設けられ、ガスバーナ毎の消火時の検査において、ガスバーナ毎に、そのうちの一方の開閉弁と元電磁弁N1とを交互に閉塞して検査し得る構成を例示したが、このような構成に限られるものではない。例えば、分岐供給路61,62,63,64のそれぞれに開閉弁が1つのみ配置され、ガスバーナ毎の消火時の検査において、ガスバーナ毎に、対応する分岐供給路に設けられた1つの開閉弁と元電磁弁N1とを交互に閉塞して検査するようにしてもよい。具体的には例えば、図2に示す閉止弁51f,52f,53fが省略された構成とすればよく、この場合、例えばガスバーナ51に対応する検査であれば、第1実施形態と同様、ガスバーナ51の消火毎に、電磁弁51gと元電磁弁N1とを交互に閉塞して検査すればよい。
1…加熱調理器
5…電源スイッチ
6a,6b,6c,6d…回転操作部(操作スイッチ)
10…マイクロコンピュータ(制御部,判別部,点火判定部,消火判定部)
14…電源回路
51,52,53,54…ガスバーナ
51c,52c,53c,54c,54d…熱電対
51g,52g,53g…電磁弁(開閉弁,第2開閉弁)
60…共通供給路(ガス供給路)
61,62,63,64…分岐供給路(ガス供給路)
N2…元電磁弁(開閉弁,第1開閉弁)

Claims (7)

  1. ガスバーナと、
    前記ガスバーナへのガス供給の経路となるガス供給路と、
    前記ガス供給路の複数の位置にそれぞれ設けられ、前記ガス供給路の開放及び閉塞を切り替える複数の開閉弁と、
    複数の前記開閉弁のそれぞれに対し、開放状態と閉塞状態とに切り替える制御を行う制御部と、
    外部からの点火操作及び消火操作が可能な操作スイッチと、
    前記ガスバーナが点火状態及び消火状態のいずれの状態であるかを判別する判別部と、
    を備え、
    複数の前記開閉弁のいずれも、前記閉塞状態となったときに前記ガスバーナへのガス供給を遮断する構成となっており、
    前記制御部は、前記操作スイッチに対して前記消火操作がなされた場合に、複数の前記開閉弁の内のいずれかの前記開閉弁のみを前記閉塞状態に切り替え且つ他の前記開閉弁を前記開放状態で維持した一部閉塞状態とし、当該一部閉塞状態のときに前記判別部によって前記消火状態と判別されなかった場合に異常と判定することを特徴とする加熱調理器。
  2. 外部からの操作によりオン状態とオフ状態とに切り替え可能な電源スイッチと、
    前記電源スイッチが前記オン状態のときに前記制御部に電力供給を行い、前記オフ状態となった場合に前記制御部への電力供給を遮断する動作又は前記オン状態のときよりも抑える動作を行う電源回路と、
    を備え、
    前記制御部は、前記操作スイッチに対して前記消火操作がなされた後に前記電源スイッチが前記オフ状態に切り替えられた場合、複数の前記開閉弁の全てを前記閉塞状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記制御部は、前記操作スイッチによって前記消火操作がなされる毎に、前記一部閉塞状態にするために前記閉塞状態に切り替える対象となる前記開閉弁を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記ガスバーナは複数設けられ、
    前記ガス供給路は、複数の前記ガスバーナへの共通のガス経路となる共通供給路と、前記共通供給路から各前記ガスバーナに向けてそれぞれ分岐する複数の分岐供給路とを備え、
    複数の前記開閉弁として、前記共通供給路を開閉する第1開閉弁と、各々の前記分岐供給路に配置されると共に各前記分岐供給路をそれぞれ開閉する複数の第2開閉弁とが設けられ、
    複数の前記操作スイッチが、各々の前記ガスバーナに対応してそれぞれ設けられており、
    前記制御部は、
    いずれの前記操作スイッチに対して前記消火操作がなされた場合でも、前記第1開閉弁又は当該操作スイッチに対応する前記ガスバーナの前記分岐供給路に設けられた前記第2開閉弁のいずれか一方を前記閉塞状態に切り替え且つ他方を前記開放状態で維持した前記一部閉塞状態とし、当該一部閉塞状態のときに前記判別部によって前記消火状態と判別されなかった場合に異常と判定する構成であり、
    更に、いずれの前記操作スイッチにて前記消火操作がなされる場合であっても、当該操作スイッチによる前記消火操作毎に、当該操作スイッチに対応する前記ガスバーナの経路を前記一部閉塞状態にするための前記閉塞状態への切替対象を、前記第1開閉弁と当該操作スイッチに対応する前記分岐供給路に設けられた前記第2開閉弁とで変更する構成となっており、但し、当該操作スイッチによって前記消火操作がなされたときの前記切替対象が前記第1開閉弁となる順番のときに当該操作スイッチとは異なる他の操作スイッチに対応する前記ガスバーナが点火中の場合には、前記切替対象を前記第1開閉弁とせずに前記第2開閉弁とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  5. 前記制御部は、複数の前記開閉弁の内のいずれか一の開閉弁を前記閉塞状態とする前記一部閉塞状態が複数回繰り返された場合において、当該一の開閉弁を閉塞する所定回数の前記一部閉塞状態で連続して異常と判定された場合、前記ガスバーナの使用を禁止する禁止制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  6. 前記判別部は、
    前記ガスバーナの燃焼炎を検出する熱電対と、
    前記操作スイッチによって前記点火操作がなされた後、前記熱電対の起電力が所定の第1閾値以上になっている場合に前記点火状態であると判定する点火判定部と、
    前記操作スイッチによって前記消火操作がなされた後、前記熱電対の起電力が所定の第2閾値以下になっている場合に前記消火状態であると判定する消火判定部と、
    を備え、
    前記第1閾値よりも前記第2閾値の方が高く設定されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記判別部は、
    前記ガスバーナの燃焼炎を検出する熱電対と、
    前記操作スイッチによって前記点火操作がなされた後、前記熱電対の起電力が所定の第1閾値以上になっている場合に前記点火状態であると判定する点火判定部と、
    前記操作スイッチによって前記消火操作がなされた後、前記熱電対の起電力が所定の第2閾値以下になっている場合に前記消火状態であると判定する消火判定部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記操作スイッチに対して前記消火操作がなされた場合での前記一部閉塞状態のときに前記判別部によって前記消火状態と判別されなかった場合、更に、当該一部閉塞状態で閉塞対象となった前記開閉弁以外の他の前記開閉弁を閉塞する制御を行い、この制御に応じた他の前記開閉弁の閉塞時に前記判別部によって前記消火状態と判別された場合には、前記一部閉塞状態で閉塞対象となった前記開閉弁の異常と判定し、他の前記開閉弁の閉塞時に前記判別部によって前記消火状態と判別されなかった場合には、前記熱電対の異常と判定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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