JPH09222226A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH09222226A
JPH09222226A JP2950796A JP2950796A JPH09222226A JP H09222226 A JPH09222226 A JP H09222226A JP 2950796 A JP2950796 A JP 2950796A JP 2950796 A JP2950796 A JP 2950796A JP H09222226 A JPH09222226 A JP H09222226A
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thermoelectromotive force
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thermocouple
combustion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火確認ランプの誤点灯を防止した燃焼装置
の提供。 【解決手段】 燃料ガスが供給され、点火手段により点
火されて燃焼するMバーナ21と、Mバーナ21の近傍
に配され、受熱温度に対応した熱起電力を出力するサー
モカップルと、燃焼制御器とを有するガステーブルAに
おいて、点・消火ボタン201を点火操作した時点で、
サーモカップルの熱起電力が所定値(例えば2.8m
V)以上の場合は再点火と判定して、熱起電力が着火検
知レベル(例えば2.8mV)以上で、且つ、熱起電力
の勾配が正に転じた場合に、点火確認ランプ62を点灯
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料ガスが供給され、点火手段により点
火されて燃焼するガスバーナと、前記ガスバーナの燃焼
炎に炙られて熱起電力を出力するサーモカップルと、点
火確認用の点火確認ランプと、点火の際、サーモカップ
ルが着火検知レベル(例えば2.8mV)以上の熱起電
力を出力すると前記点火確認ランプを点灯させる制御器
とを有する燃焼装置が従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、上記従来
の燃焼装置において、ガスバーナを消火しても、消火直
後は、余熱によりサーモカップルが着火検知レベル以上
の熱起電力を出力しており、消火から早期(例えば5秒
以内)に点火操作を行うと、ミス点火しても熱起電力が
着火検知レベル未満に低下するまで前記点火確認ランプ
の点灯が続くという現象が起きる事を見い出した。
【0004】そこで、点火操作後、数秒間は、熱起電力
が例え着火検知レベル以上であっても、点火ランプを点
灯させない様な燃焼装置が考えられるが、その分、点灯
が遅れるという不具合が発生する。
【0005】本発明の目的は、点火確認ランプの誤点灯
が防止できるとともに、着火の際には早期に点火ランプ
が点灯する燃焼装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)燃料ガスが供給され、点火手段により点火されて
燃焼するガスバーナと、該ガスバーナの近傍に配され、
受熱温度に対応した熱起電力を出力する熱電対と、点火
確認用の点火確認ランプと、前記熱電対が出力する熱起
電力に基づいて、前記点火確認ランプの点灯・消灯を決
定する制御器とを有する燃焼装置において、前記熱起電
力の勾配が正になると前記制御器が前記点火確認ランプ
を点灯させる。
【0007】(2)燃料ガスが供給され、点火手段によ
り点火されて燃焼するガスバーナと、該ガスバーナの近
傍に配され、受熱温度に対応した熱起電力を出力する熱
電対と、点火確認用の点火確認ランプと、前記熱電対が
出力する熱起電力に基づいて、前記点火確認ランプの点
灯・消灯を決定する制御器とを有する燃焼装置におい
て、前記熱起電力の勾配が正になり、且つ、前記熱起電
力が着火検知レベル以上であると前記制御器が前記点火
確認ランプを点灯させる。
【0008】(3)燃料ガスが供給され、点火手段によ
り点火されて燃焼するガスバーナと、該ガスバーナの近
傍に配され、受熱温度に対応した熱起電力を出力する熱
電対と、点火確認用の点火確認ランプと、前記熱電対が
出力する熱起電力に基づいて、前記点火確認ランプの点
灯・消灯を決定する制御器とを有する燃焼装置におい
て、通常点火時は、前記熱起電力が着火検知レベル以上
になると前記制御器が前記点火確認ランプを点灯させ、
再点火時は、前記熱起電力の勾配が正になると前記制御
器が前記点火確認ランプを点灯させる。
【0009】(4)燃料ガスが供給され、点火手段によ
り点火されて燃焼するガスバーナと、該ガスバーナの近
傍に配され、受熱温度に対応した熱起電力を出力する熱
電対と、点火確認用の点火確認ランプと、前記熱電対が
出力する熱起電力に基づいて、前記点火確認ランプの点
灯・消灯を決定する制御器とを有する燃焼装置におい
て、通常点火時は、前記熱起電力が着火検知レベル以上
になると前記制御器が前記点火確認ランプを点灯させ、
再点火時は、前記熱起電力の勾配が正になり、且つ、前
記熱起電力が着火検知レベル以上であると前記制御器が
前記点火確認ランプを点灯させる。
【0010】(5)上記(3) 又は(4) の構成を有し、前
記再点火時とは、前回の燃焼停止から所定時間内である
か、又は点火時における熱起電力が所定値以上である場
合である。
【0011】(6)上記(1) 乃至(5) の何れかの構成を
有し、前記熱起電力の勾配正による着火検知が行われて
から所定時間が経過すると、着火検知レベル以上で前記
点火確認ランプを点灯させる制御に変更する。
【0012】(7)上記(3) 又は(4) の構成を有し、前
記熱起電力の勾配が正になり、且つ、前記熱起電力が着
火検知レベル以上であると前記制御器が前記点火確認ラ
ンプを点灯させ、一旦、点灯すると、前記制御器は、前
記熱起電力が着火検知レベル以上である間、点灯を継続
させる。
【0013】(8)燃料ガスが供給され、点火手段によ
り点火されて燃焼するガスバーナと、該ガスバーナの近
傍に配され、受熱温度に対応した熱起電力を出力する熱
電対と、点火確認用の点火確認ランプと、点火の際、前
記熱電対が出力する熱起電力が着火検知レベル以上であ
る場合に前記点火確認ランプを点灯させる制御器とを有
する燃焼装置において、前記制御器は、前記ガスバーナ
が燃焼停止すると前記着火検知レベルを、燃焼中に前記
熱電対が出力する熱起電力よりも高い第2閾値に引き上
げ、燃焼停止からの経過時間に対応して前記着火検知レ
ベルを第2閾値から所定のパターンで第1閾値まで低減
していく。
【0014】
【作用および発明の効果】
〔請求項1について〕燃焼停止から長時間が経過してい
ると、熱電対は冷えており、熱電対が出力する熱起電力
は略ゼロである。この様なコールド時に、点火手段によ
りガスバーナを点火すると、燃焼炎により熱電対が加熱
されるので熱電対が出力する熱起電力は上昇(正の勾
配)していく。制御器は、熱起電力の勾配が正になると
点火確認ランプを点灯させる。
【0015】ガスバーナの燃焼停止直後は、余熱に応じ
た熱起電力を熱電対が出力するが、燃焼停止からの時間
が経過するほど熱電対が冷えていくので、熱起電力の傾
きは負(勾配が負)である。この様な燃焼停止直後に、
点火手段によりガスバーナが再点火すると、燃焼炎によ
り熱電対が加熱されるので熱起電力は早期に上昇(勾配
が正)に転じる。制御器は、熱起電力の勾配が正になる
と点火確認ランプを点灯させる。
【0016】熱起電力の勾配が正になると制御器が点火
確認ランプを点灯させる構成であるので、ガスバーナが
着火した場合には早期に点火確認ランプが点灯する(通
常点火時、再点火時)とともに、再点火の際に点火確認
ランプの誤点灯(熱起電力が着火検知レベル以上で点灯
させる構成では無い為)が防止できる。
【0017】〔請求項2について〕燃焼停止から長時間
が経過していると、熱電対は冷えており、熱電対が出力
する熱起電力は略ゼロである。この様なコールド時に、
点火手段によりガスバーナを点火すると、燃焼炎により
熱電対が加熱されるので熱電対が出力する熱起電力は上
昇していき着火検知レベルを越える。制御器は、熱起電
力が着火検知レベル以上で、且つ、熱起電力の勾配が正
になると、点火確認ランプを点灯させる。
【0018】ガスバーナの燃焼停止直後は、余熱に応じ
た着火検知レベル以上の熱起電力を熱電対が出力する
が、燃焼停止からの時間が経過するほど熱電対が冷えて
いくので、熱起電力の傾きは負(勾配が負)である。こ
の様な燃焼停止直後に、点火手段によりガスバーナを再
点火すると、燃焼炎により熱電対が加熱されるので熱起
電力は早期に上昇(勾配が正)に転じる。制御器は、熱
起電力の勾配が正になり、且つ、熱起電力が着火検知レ
ベル以上であると点火確認ランプを点灯させる。
【0019】熱起電力の勾配が正になり、且つ、熱起電
力が着火検知レベル以上であると制御器が点火確認ラン
プを点灯させる構成であるので、ガスバーナが着火した
場合には早期に点火確認ランプが点灯する(通常点火
時、再点火時)とともに、再点火の際に点火確認ランプ
の誤点灯(熱起電力が着火検知レベル以上だけでは点灯
しない為)が防止できる。
【0020】〔請求項3について〕燃焼停止から長時間
が経過していると、熱電対は冷えており、熱電対が出力
する熱起電力は略ゼロである。この様なコールド時(通
常点火時)に、点火手段によりガスバーナを点火する
と、燃焼炎により熱電対が加熱されるので熱電対が出力
する熱起電力は上昇していき着火検知レベルを越える。
通常点火時、制御器は、熱起電力が着火検知レベル以上
になると、点火確認ランプを点灯させる。
【0021】ガスバーナの燃焼停止直後は、余熱に応じ
た熱起電力を出力するが、燃焼停止からの時間が経過す
るほど熱電対が冷えていくので、熱起電力の傾きは負
(勾配が負)である。再点火時、点火手段によりガスバ
ーナが点火すると、燃焼炎により熱電対が加熱されるの
で熱起電力は早期に上昇(勾配が正)に転じる。再点火
時、制御器は、熱起電力の勾配が正になると点火確認ラ
ンプを点灯させる。
【0022】通常点火時は、熱起電力が着火検知レベル
以上になると制御器が点火確認ランプを点灯させ、再点
火時は、熱起電力の勾配が正になると制御器が点火確認
ランプを点灯させる構成であるので、ガスバーナが着火
した場合には早期に点火確認ランプが点灯する(通常点
火時、再点火時)とともに、再点火の際に点火確認ラン
プの誤点灯(熱起電力が着火検知レベル以上で点灯させ
る構成では無い為)が防止できる。
【0023】〔請求項4について〕消火から長時間が経
過していると、熱電対は冷えており、熱電対が出力する
熱起電力は略ゼロである。この様なコールド時(通常点
火時)に、点火手段によりガスバーナを点火すると、燃
焼炎により熱電対が加熱されるので熱電対が出力する熱
起電力は上昇していき着火検知レベルを越える。通常点
火時、制御器は、熱起電力が着火検知レベル以上になる
と、点火確認ランプを点灯させる。
【0024】ガスバーナの消火直後は、余熱に応じた熱
起電力を出力するが、時間経過に比例して熱電対が冷え
ていくので、熱起電力の傾きは負(勾配が負)である。
再点火時、点火手段によりガスバーナが点火すると、燃
焼炎により熱電対が加熱されるので熱起電力は早期に上
昇(勾配が正)に転じる。尚、再点火時に熱起電力が着
火検知レベル以下に低下している場合には、上昇に転じ
た後、早期に着火検知レベルを越える。再点火時、制御
器は、熱起電力が着火検知レベル以上で、且つ、熱起電
力の勾配が正になると点火確認ランプを点灯させる。
【0025】通常点火時は、熱起電力が着火検知レベル
以上になると制御器が点火確認ランプを点灯させ、再点
火時は、熱起電力が着火検知レベル以上で、且つ、熱起
電力の勾配が正になると制御器が点火確認ランプを点灯
させる構成であるので、着火した場合には早期に点火確
認ランプが点灯する(通常点火時、再点火時)ととも
に、再点火の際に点火確認ランプの誤点灯(熱起電力が
着火検知レベル以上だけでは点灯しない為)が防止でき
る。
【0026】〔請求項5について〕ガスバーナの燃焼停
止直後で、熱電対が余熱に応じたハイレベルの熱起電力
を出力している時期は、前回の燃焼停止から所定時間内
である場合か、又は点火時における熱起電力が所定値以
上である場合である。この時期を判別する事により、再
点火と通常点火とを確実に区別できるので、再点火時に
おける点火確認ランプの誤点灯を確実に防止できる。
【0027】〔請求項6について〕ガスバーナが着火す
ると熱起電力は上昇していく(勾配は正)が、時間経過
とともに上昇度合が鈍って行き、長時間が経過すると勾
配が略ゼロ(フラット)になる。そこで、熱起電力の勾
配正による着火検知が行われてから所定時間が経過する
と、制御器は、着火検知レベル以上で点火確認ランプを
点灯させる制御に変更する。これにより、長時間、燃焼
させたり、火力を弱めた場合等における点火確認ランプ
の誤消灯が防止できる。
【0028】〔請求項7について〕ガスバーナが着火す
ると熱起電力は上昇していく(勾配は正)が、時間経過
とともに上昇度合が鈍って行き、長時間が経過すると勾
配が略ゼロ(フラット)になる。そこで、熱起電力の勾
配正と着火検知レベル以上である事により、一旦、点火
確認ランプが点灯すると、制御器は、点灯条件を、“熱
起電力が着火検知レベル以上”、のみに変更する。これ
により、長時間、燃焼させたり、火力を弱めた場合等に
おける点火確認ランプの誤消灯が防止できる。
【0029】〔請求項8について〕前回の燃焼停止から
長い時間が経過している場合、着火検知レベルは正規の
第1閾値に収束している。尚、熱電対は冷えており、熱
電対が出力する熱起電力は略ゼロである。点火手段によ
りガスバーナが点火すると、熱電対が出力する熱起電力
は上昇していき第1閾値を越える。制御器は、熱起電力
が第1閾値以上になった時点で点火確認ランプを点灯さ
せる。
【0030】風や消火操作によりガスバーナが燃焼停止
した場合に出力される熱起電力は、余熱のため高く、特
に燃焼停止直後は、熱起電力は着火検知レベルを越え、
燃焼中の熱起電力程度のレベルである。ガスバーナが燃
焼停止すると、燃焼中に熱電対が出力する熱起電力より
も高い第2閾値に制御器が着火検知レベルを引き上げ、
燃焼停止からの経過時間に対応して着火検知レベルを第
2閾値から所定のパターンで第1閾値まで低減していく
構成である。この為、ガスバーナの消火直後に再点火を
行った場合には、再点火操作と同時に点火確認ランプが
点灯しない。
【0031】再点火時、点火手段によりガスバーナが点
火すると、燃焼炎により熱電対が加熱されるので熱起電
力の下降が緩やかになっていき、上昇に転じる。熱電対
が出力する熱起電力が着火検知レベル以上になった時点
で制御器が点火確認ランプを点灯させる。この為、再点
火時における点火確認ランプの誤点灯が確実に防止でき
る。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項4、
5、7に対応)を、図1〜図5に基づいて説明する。図
に示すガステーブルAは、燃料ガスが供給されて燃焼す
る、右こんろ1、左こんろ2、及びグリル3と、右こん
ろ1、左こんろ2、及びグリル3の点火を行う点火手段
4と、熱起電力TCを出力するサーモカップル51、5
2、53と、点火確認用の点火確認ランプ61、62、
63と、点火確認ランプ61、62、63の点灯・消灯
等を制御する燃焼制御器7とを有する。
【0033】尚、101、201、301は点・消火ボ
タン、102、202、302は火力調整レバー、10
3、203、303は点・消火ボタン101、201、
301の押圧操作により閉成するマイクロスイッチであ
る。
【0034】右こんろ1は、4100kcal/hのガ
ス消費量を有するHバーナ11を有し、図示右方に設置
されている。また、火花放電を行う点火電極41、燃焼
炎10により炙られて熱起電力TCを発生するサーモカ
ップル51がHバーナ11のガス噴出炎口に臨んで配さ
れ、サーミスタ12を内蔵した感温筒13が、その上面
131を、五徳14上に載置される鍋等の調理容器15
の底面151に圧接する様に配されている(図2参
照)。
【0035】又、111はセーフティバルブ、112は
ガス管路、113は点・消火ボタン101の押圧操作に
より、ハートカム(図示せず)を備えたプッシュプッシ
ュ機構によって開弁保持され、再押圧操作によって閉弁
するメイン弁である。
【0036】左こんろ2は、2300kcal/hのガ
ス消費量を有するMバーナ21を有し、図示左方に設置
されている。また、火花放電を行う点火電極42、燃焼
炎20により炙られて熱起電力TCを発生するサーモカ
ップル52がMバーナ21のガス噴出炎口に臨んで配さ
れ、右こんろ1と同様に、サーミスタ22を内蔵した感
温筒23が、その上面231を、五徳24上に載置され
る鍋等の調理容器25の底面251に圧接する様に配さ
れている。
【0037】尚、211はガス管路212に配されたセ
ーフティバルブ、214はガス管路212から分岐する
主ガス管路215と副ガス管路216との内、主ガス管
路215中に配された温調用電磁弁、213は右こんろ
1と同様、ガス管路212に配設されるメイン弁である
(図2参照)。
【0038】グリル3は、1950kcal/hのガス
消費量を有する、多孔燃焼板式のグリルバーナ31を有
し、図示中央のグリル庫30内に配設されている。ま
た、火花放電を行う点火電極43、燃焼炎によりにより
炙られて熱起電力TCを発生するサーモカップル53が
グリルバーナ31の多孔燃焼板に臨んで配されている。
尚、311、313はガス管路312に配設されるセー
フティバルブ及びメイン弁である(図2参照)。
【0039】点火手段4は、マイクロスイッチ103、
203、303がオフからオンに切り替わると高電圧を
発生するイグナイタ回路(図示せず)と、この高電圧が
印加され、火花放電を行う点火電極41、42、43と
により構成される。
【0040】図3にも示す操作パネル8は、プラスチッ
ク板で形成され、左こんろ2のMバーナ21の燃焼を制
御するための下記の表示部及び各キーを備えている。具
体的には、調理温度や調理時間をデジタル表示する七セ
グメントの緑色LED811と、調理温度や調理時間を
設定するキー812、813と、天麩羅等の調理に適し
130℃〜220℃の範囲内で設定された一定温度に保
つ揚げもの調理モードのキー814、煮こみ調理に適し
沸騰状態を長時間保つ煮こみ調理モードのキー815、
焼きもの調理に適し270℃の一定温に保つ焼きもの調
理モードのキー816、湯沸かしに適し水が沸騰する迄
加熱する湯わかしモードのキー817、設定時間が経過
したとき自動消火を行うタイマカットモードのキー81
8、及びこれらのモードを取り消す時に押圧するとりけ
しのキー819と、これらキーの左上部に配され、上記
各モードが選択された際に発光表示するLED824、
825、826、827、828とを備えている。
【0041】尚、七セグメントの緑色LED811及び
各モードのLED824、825、826、827、8
28は、操作パネル8の裏面に配設され、対応する位置
のプラスチック板は透光性を有する様に形成されてい
る。
【0042】点火確認ランプ61、62、63は、高輝
度LED(赤色)であり、点・消火ボタン101、20
1、301の上方に配置され、透光性の、強火マーク、
中火マーク、及び魚マークの裏側に配設されている。
【0043】つぎに、ガステーブルAの作動を、図4の
グラフ、及び図5のフローチャートに基づいて説明す
る。例えば、使用者が左こんろ2の点・消火ボタン20
1を経過時間901において押圧した場合(ステップs
1でYES)、メイン弁213及びセーフティバルブ2
11が、点・消火ボタン201と連動関係にある連動部
材(図示せず)により開弁状態になるとともに、マイク
ロスイッチ203が閉成状態になり、燃焼制御器7は、
セーフティバルブ211に所定時間通電(吸引コイルに
吸引電流を流す)して開弁保持し、点火電極42に高電
圧が印加されるので、左こんろ2は点火して燃焼を開始
する。尚、右こんろ1、グリル3を燃焼させる場合も同
様である。
【0044】この場合、点・消火ボタン201を押圧し
た時点で、サーモカップル52の熱起電力TCが所定値
(例えば2.8mV)未満であるので(ステップs2で
NO)、燃焼制御器7のマイクロコンピュータが通常点
火と判定する。
【0045】サーモカップル52は、燃焼炎20に炙ら
れるので、熱起電力TCが徐々に上昇していき、熱起電
力TCが経過時間902において着火検知レベル(2.
8mV)以上になると(ステップs3でYES)燃焼制
御器7は、イグナイタ回路の作動を停止させ、セーフテ
ィバルブ211へ所定時間経過後も通電を継続(保持コ
イルに保持電流を流す)し、点火確認ランプ62へ通電
して赤色発光させる(ステップs6)。
【0046】そして、調理モード等を選択するキー81
4、815、816、817、818、819の内、例
えば、揚げ物調理モードのキー814を押圧すると、L
ED824が赤色発光して、このモードが選択された事
を表し、七セグメントの緑色LED811(デジタル表
示)には、前回の揚げ物調理モードを使用時の調理温度
が表示される。そして、表示された温度に対して調理温
度を下げる場合にはキー812、また、上げる場合には
キー813を押圧操作すると七セグメントの緑色LED
811に調理温度が表示される。これにより、揚げ物調
理を開始する。
【0047】尚、調理中に、風や噴き溢れ等により、左
こんろ2のMバーナ21が立ち消え、サーモカップル5
2の熱起電力TCが着火検知レベル(2.8mV)未満
になると(ステップs7でYES)、燃焼制御器7は、
セーフティバルブ211への通電を停止(保持電流を停
止)してMバーナ21へのガス供給を停止するととも
に、点火確認ランプ62を消灯する(ステップs8)。
【0048】経過時間903で、点・消火ボタン201
を再押圧して消火操作を行うと(ステップs7でYE
S)メイン弁213が閉弁し、マイクロスイッチ203
が開成し、セーフティバルブ211が非通電となって左
こんろ2が消火されるとともに、点火確認ランプ62が
強制的に通電停止となるので点火確認ランプ62は消灯
する(ステップs8)。
【0049】再点火を行わなかった場合は、サーモカッ
プル52の熱起電力TCは、図示二点鎖線に示す様に時
間経過とともに下がって行く(図4参照)。しかし、揚
げ物調理の再開又は別の調理を行う為、使用者が、経過
時間904で点・消火ボタン201を押圧して再点火操
作を行うと(ステップs1でYES)、メイン弁213
が開弁状態になるとともに、マイクロスイッチ203が
閉成状態になり、燃焼制御器7は、セーフティバルブ2
11に所定時間通電して開弁保持し、点火電極42に高
電圧が印加されるので、左こんろ2は点火して燃焼を開
始する。
【0050】上記の様に、消火直後で、点・消火ボタン
201を押圧した時点で、サーモカップル52の熱起電
力TCが所定値(例えば2.8mV)以上である場合
(ステップs2でYES)には、燃焼制御器7のマイク
ロコンピュータが再点火と判定する。
【0051】サーモカップル52は、燃焼炎20に炙ら
れるので、図示実線に示す様に熱起電力TCの下降は序
々に緩やかになり、間もなく上昇に転じる(図4参
照)。経過時点905で、熱起電力の勾配K(下記の式
で計測する)が正に転じた事が検知され(ステップs4
でYES)、且つ、着火検知レベル(2.8mV)以上
であると(ステップs5でYES)、燃焼制御器7は、
イグナイタ回路の作動を停止させ、セーフティバルブ2
11へ所定時間経過後も通電を継続し、点火確認ランプ
62へ通電して赤色発光させる(ステップs6)。 勾配K=(V2 −V1 )/(t2 −t1 ) V2 =現在の時間t2 における熱起電力 V1 =時間t2 から100ms前の時間t1 における熱
起電力
【0052】つぎに、ガステーブルAの利点を述べる。
燃焼制御器7のマイクロコンピュータは、点・消火ボタ
ン101、201、301の点火操作時に、熱起電力T
Cが所定値(2.8mV)未満の場合には通常点火(前
回の消火から時間が経過している)と判別して熱起電力
TC≧着火検知レベル(2.8mV)で点火確認ランプ
61、62、63を点灯させ、熱起電力TCが所定値
(2.8mV)以上の場合には再点火(消火直後)と判
別して、勾配Kが正で、且つ、熱起電力TC≧着火検知
レベル(2.8mV)で点火確認ランプ61、62、6
3を点灯させる構成である。この為、ガステーブルA
は、以下の利点を備える。
【0053】〔ア〕消火直後(数秒以内)に点・消火ボ
タン101、201、301を点火操作する再点火時に
おいて、Hバーナ11、Mバーナ21、及びグリルバー
ナ31の着火検知を確実に行えるので、点火確認ランプ
61、62、63の誤点灯が防止できる。
【0054】〔イ〕再点火時には、100ms間隔で勾
配Kを計測しているので、Hバーナ11、Mバーナ2
1、グリルバーナ31が着火して熱起電力の勾配Kが正
になると(但し着火検知レベル以上)速やかに点火確認
ランプ61、62、63が点灯する。つまり、再点火時
に点灯を遅延させる(例えば2秒間)構成でないので、
着火しているのに直ぐ点灯しないといった不合理が起き
ない。
【0055】〔ウ〕請求項7の構成を採用し、再点火時
において熱起電力の勾配が正になり(ステップs4でY
ES)、且つ、熱起電力が着火検知レベル以上(ステッ
プs5でYES)であると燃焼制御器7が点火確認ラン
プ62を点灯させ、一旦、点灯すると、燃焼制御器7
は、熱起電力が着火検知レベル以上である間、点灯を継
続させている(ステップs7でYES)。この為、長時
間が燃焼させたり、火力を弱めても点火確認ランプ62
が消灯する事が無い。
【0056】〔エ〕請求項5の構成を採用し、点・消火
ボタン101、201、301の点火操作の際に検出さ
れる熱起電力TCに基づいて、通常点火か再点火かを判
定しているので、再点火であるか否かを確実に判別する
事ができる。
【0057】又、図6に示す様に、図5のステップs5
を省き、ステップs4のYESからステップs6に進む
構成でも良い(請求項3、5、7に対応)。更に、図7
に示す様に、再点火時において、点火確認ランプの点灯
から30秒が経過すると、TC≧着火検知レベルで点灯
を行う制御に切り替える構成でも良い(請求項4、5、
6に対応)。
【0058】つぎに、本発明の第2実施例(請求項2、
7に対応)を、図1〜図3、及び図8のフローチャート
に基づいて説明する。図に示すガステーブルBは、機械
的な構造はガステーブルAと同一であり、燃焼制御器7
による点火確認ランプの点灯制御(以下に示す)のみ異
なる。
【0059】ガステーブルBの作動を図8のフローチャ
ート等に基づいて説明する。例えば、使用者が左こんろ
2の点・消火ボタン201を押圧した場合(ステップS
1でYES)、メイン弁213及びセーフティバルブ2
11が、点・消火ボタン201と連動関係にある連動部
材(図示せず)により開弁状態になるとともに、マイク
ロスイッチ203が閉成状態になり、燃焼制御器7は、
セーフティバルブ211に所定時間通電(吸引コイルに
吸引電流を流す)して開弁保持し、点火電極42に高電
圧が印加されるので、左こんろ2は点火して燃焼を開始
する。尚、右こんろ1、グリル3を燃焼させる場合も同
様である。
【0060】通常点火の場合はサーモカップル52の熱
起電力TCは略ゼロである。又、調理の再開又は別の調
理を行う為、使用者が消火直後に点・消火ボタン201
を押圧して再点火操作を行う場合には、サーモカップル
52の熱起電力TCはハイレベル(例えば10mV)で
ある。
【0061】何方の場合も、点火が成功すると、サーモ
カップル52が燃焼炎20に炙られるので、熱起電力T
Cが徐々に上昇していき(ステップS2でYES)、熱
起電力TCが着火検知レベル(2.8mV)以上になる
(ステップS3でYES)。
【0062】そこで、燃焼制御器7は、イグナイタ回路
の作動を停止させ、セーフティバルブ211へ所定時間
経過後も通電を継続(保持コイルに保持電流を流す)
し、点火確認ランプ62へ通電して赤色発光させる(ス
テップS4)。
【0063】そして、調理モード等を選択するキー81
4、815、816、817、818、819の内、例
えば、揚げ物調理モードのキー814を押圧すると、L
ED824が赤色発光して、このモードが選択された事
を表し、七セグメントの緑色LED811(デジタル表
示)には、前回の揚げ物調理モードを使用時の調理温度
が表示される。そして、表示された温度に対して調理温
度を下げる場合にはキー812、また、上げる場合には
キー813を押圧操作すると七セグメントの緑色LED
811に調理温度が表示される。これにより、揚げ物調
理を開始する。
【0064】尚、調理中に、風や噴き溢れ等により、左
こんろ2のMバーナ21が立ち消え、サーモカップル5
2の熱起電力TCが着火検知レベル(2.8mV)未満
になると(ステップS5でYES)、燃焼制御器7は、
セーフティバルブ211への通電を停止(保持電流を停
止)してMバーナ21へのガス供給を停止するととも
に、点火確認ランプ62を消灯する(ステップS6)。
【0065】点・消火ボタン201を再押圧して消火操
作を行うと(ステップS5でYES)メイン弁213が
閉弁し、マイクロスイッチ203が開成し、セーフティ
バルブ211が非通電となって左こんろ2が消火される
とともに、点火確認ランプ62が強制的に通電停止とな
るので点火確認ランプ62は消灯する(ステップS
6)。
【0066】つぎに、ガステーブルBの利点を述べる。
燃焼制御器7のマイクロコンピュータは、勾配Kが正
で、且つ、熱起電力TC≧着火検知レベル(2.8m
V)で点火確認ランプ61、62、63を点灯させる構
成である。この為、ガステーブルBは、以下の利点を具
備する。
【0067】〔オ〕消火直後(数秒以内)に点・消火ボ
タン101、201、301を点火操作する再点火時に
おいて、Hバーナ11、Mバーナ21、及びグリルバー
ナ31の着火検知を確実に行えるので、点火確認ランプ
61、62、63の誤点灯が防止できる。又、再点火時
と通常点火時の判別を行っていないので制御プログラム
の簡略化が図れる。
【0068】〔カ〕100ms間隔で勾配Kを計測して
いるので、Hバーナ11、Mバーナ21、グリルバーナ
31が着火して熱起電力の勾配Kが正になると(但し、
着火検知レベル以上)速やかに点火確認ランプ61、6
2、63が点灯する。つまり、再点火時に点灯を遅延さ
せる(例えば2秒間)構成でないので、着火しているの
に直ぐ点灯しないといった不合理が起きない。
【0069】〔キ〕請求項7の構成を採用し、熱起電力
の勾配が正になり(ステップS2でYES)、且つ、熱
起電力が着火検知レベル以上(ステップS3でYES)
であると燃焼制御器7が点火確認ランプ62を点灯さ
せ、一旦、点灯すると、燃焼制御器7は、熱起電力が着
火検知レベル以上である間、点灯を継続させている(ス
テップS5でYES)。この為、長時間燃焼させたり、
火力を弱めても点火確認ランプ62が消灯する事が無
い。
【0070】尚、図9に示す様に、熱起電力TCの勾配
正を検知して点火確認ランプを点灯する構成でも良い
(請求項1に対応)。
【0071】つぎに、本発明の第3実施例(請求項2、
6に対応)を、図1〜図3、及び図10のフローチャー
トに基づいて説明する。図に示すガステーブルCは、機
械的な構造はガステーブルAと同一であり、燃焼制御器
7による点火確認ランプの点灯制御(以下に示す)のみ
異なる。
【0072】ガステーブルCの作動を図10のフローチ
ャート等に基づいて説明する。例えば、使用者が左こん
ろ2の点・消火ボタン201を押圧した場合(ステップ
st1でYES)、メイン弁213及びセーフティバル
ブ211が、点・消火ボタン201と連動関係にある連
動部材(図示せず)により開弁状態になるとともに、マ
イクロスイッチ203が閉成状態になり、燃焼制御器7
は、セーフティバルブ211に所定時間通電(吸引コイ
ルに吸引電流を流す)して開弁保持し、点火電極42に
高電圧が印加されるので左こんろ2は点火して燃焼を開
始する。尚、右こんろ1、グリル3を燃焼させる場合も
同様である。
【0073】通常点火の場合はサーモカップル52の熱
起電力TCは略ゼロである。又、調理の再開又は別の調
理を行う為、使用者が消火直後に点・消火ボタン201
を押圧して再点火操作を行う場合には、サーモカップル
52の熱起電力TCはハイレベル(例えば10mV)で
ある。
【0074】何方の場合も、点火が成功すると、サーモ
カップル52が燃焼炎20に炙られるので、熱起電力T
Cが徐々に上昇していく(ステップst2でYES)。
熱起電力TCが着火検知レベル(2.8mV)未満の場
合は、ステップst4→ステップst5→ステップst
2をループする。
【0075】熱起電力TCが着火検知レベル以上になる
(ステップst3でYES)と、燃焼制御器7は、ステ
ップst6で、イグナイタ回路の作動を停止させ、セー
フティバルブ211へ所定時間経過後も通電を継続(保
持コイルに保持電流を流す)し、点火確認ランプ62へ
通電して赤色発光(点灯保持)させる。
【0076】点灯開始から30秒間は、タイマがタイム
アップしていないので、ステップst7でNO→ステッ
プst8→ステップst2でYES→ステップst3で
YES→ステップst6に進む。又、タイムアップする
と、ステップst7でYES→ステップst3→ステッ
プst6に進む。
【0077】尚、調理中に、風や噴き溢れ等により、左
こんろ2のMバーナ21が立ち消え、サーモカップル5
2の熱起電力TCが着火検知レベル(2.8mV)未満
になると(ステップst3でNO)、燃焼制御器7は、
セーフティバルブ211への通電を停止(保持電流を停
止)してMバーナ21へのガス供給を停止するととも
に、点火確認ランプ62を消灯する(ステップst
4)。
【0078】つぎに、ガステーブルCの利点を述べる。 〔ク〕ステップst2でK>0を判別しているので、消
火直後(数秒以内)に点・消火ボタン101、201、
301を点火操作する再点火時において、Hバーナ1
1、Mバーナ21、及びグリルバーナ31の着火検知を
確実に行えるので、点火確認ランプ61、62、63の
誤点灯が防止できる。
【0079】〔ケ〕100ms間隔で勾配Kを計測して
いるので、Hバーナ11、Mバーナ21、グリルバーナ
31が着火して熱起電力の勾配Kが正になると(但し、
着火検知レベル以上)速やかに点火確認ランプ61、6
2、63が点灯する。つまり、再点火時に点灯を遅延さ
せる(例えば2秒間)構成でないので、着火しているの
に直ぐ点灯しないといった不合理が起きない。
【0080】〔コ〕請求項6の構成を採用し、熱起電力
の勾配K正による着火検知が行われてから30秒(所定
時間)が経過すると、着火検知レベル以上で点火確認ラ
ンプ61、62、63を点灯させる制御に変更してい
る。この為、長時間が燃焼させたり、火力を弱めても点
火確認ランプ61、62、63が消灯する事が無い。
【0081】つぎに、本発明の第4実施例(請求項8に
対応)を、図1、図2、図3、図11、及び図12に基
づいて説明する。ガステーブルDの機械的構成は、ガス
テーブルAと同一である。ガステーブルDの作動を、図
11のグラフ、及び図12のフローチャートに基づいて
説明する。
【0082】例えば、左こんろ2の燃焼中(ステップS
t1)に、使用者が点・消火ボタン201を押圧して消
火操作を行うと(ステップSt2でYES)、メイン弁
213が閉弁し、マイクロスイッチ203が開成し、セ
ーフティバルブ211が非通電となって左こんろ2が消
火する(経過時点920)。尚、右こんろ1、グリル3
も同様である。
【0083】点・消火ボタン201による消火操作でM
バーナ21が消火すると、燃焼制御器7のマイクロコン
ピュータは、燃焼中にサーモカップル52が出力する熱
起電力TCの最大値よりも高い第2閾値(例えば6.5
mV)に着火検知レベルを引き上げ、図11の破線に示
す様に、消火からの経過時間に対応して着火検知レベル
を低減していく(ステップSt3)。
【0084】そして、揚げ物調理の再開又は別の調理を
行う為、使用者が左こんろ2の点・消火ボタン201を
経過時間921で点・消火ボタン201を押圧(ステッ
プSt4でYES)して再点火操作を行うと、メイン弁
213が開弁状態になるとともに、マイクロスイッチ2
03が閉成状態になり、燃焼制御器7は、セーフティバ
ルブ211に所定時間通電して開弁保持し、点火電極4
2に高電圧が印加されるので、左こんろ2は再点火して
燃焼を再開する。
【0085】尚、再点火を行わなかった場合は、サーモ
カップル52の熱起電力TCは、図示二点鎖線に示す様
に時間経過とともに下がって行く(図11参照)。
【0086】サーモカップル52は、燃焼炎20に炙ら
れるので、図示実線に示す様に熱起電力TCの下降は序
々に緩やかになり、間もなく上昇に転じる(図11参
照)。経過時点922で、熱起電力TCが着火検知レベ
ル以上になった事が検知される(ステップSt5でYE
S)と、燃焼制御器7は、イグナイタ回路の作動を停止
させ、セーフティバルブ211へ所定時間経過後も通電
を継続し、点火確認ランプ62へ通電して赤色発光させ
る(ステップSt6)。
【0087】尚、燃焼中に、風や噴き溢れ等により、左
こんろ2のMバーナ21が立ち消え、サーモカップル5
2の熱起電力TCが着火検知レベル未満になると(ステ
ップSt7でYES)、燃焼制御器7は、セーフティバ
ルブ211への通電を停止してMバーナ21へのガス供
給を停止するとともに、点火確認ランプ62を消灯する
(ステップSt8)。
【0088】つぎに、ガステーブルDの利点を述べる。
点・消火ボタン101、201、301による消火操作
で、Hバーナ11、Mバーナ21、グリルバーナ3が消
火すると、燃焼制御器7のマイクロコンピュータは、燃
焼中にサーモカップル52が出力する熱起電力TCの最
大値よりも高い第2閾値(6.5mV)に着火検知レベ
ルを引き上げ、消火からの経過時間に対応して着火検知
レベルを低減していく構成である。この為、ガステーブ
ルDは、以下の利点を具備する。
【0089】〔サ〕点・消火ボタン101、201、3
01による消火操作で、着火検知レベルを第2閾値
(6.5mV)に引き上げているので、燃焼停止後に点
・消火ボタン101、201、301を点火操作する再
点火時において、Hバーナ11、Mバーナ21、及びグ
リルバーナ31の着火検知を確実に行えるので、点火確
認ランプ61、62、63の誤点灯が防止できる。
【0090】〔シ〕再点火時において、点火が成功する
と、早期に熱起電力TC≧着火検知レベルとなるので、
速やかに点火確認ランプ61、62、63が点灯する。
尚、再点火時に点灯を遅延させる(例えば2秒間)構成
でないので、着火しているのに直ぐに点灯しないといっ
た不合理や、長時間燃焼や大火力燃焼の際にも誤点灯が
起きない。
【0091】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.第1実施例では、点火時における熱起電力TCが所
定値(2.8mV)以上の場合を再点火としている(ス
テップs2)が、点・消火ボタンによる消火操作で燃焼
停止してからの経過時間が所定時間(例えば20秒)以
内の場合を再点火としても良い。
【0092】b.着火検知レベルは、2.8mVに限定
されず、例えば、サーモカップル等のバラツキを相殺す
る為、2.8mV±1.3mVの範囲で変更できる様に
しても良い。
【0093】c.第1実施例の説明では、点・消火ボタ
ン201の操作の後に調理モードの選択を行ったが、調
理モードを選択するキー及び設定キーを押して調理モー
ド選択及び調理温度等の設定を行った後に、点・消火ボ
タン201によって燃焼を開始する事も可能である。こ
の場合、調理選択キーのLED(例えばLED824)
が点灯した後、キー812またはキー813で調理温度
を設定して七セグメントの緑色LED811に表示さ
せ、その後の点火操作によって点火確認ランプ62が赤
色発光する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例に係るガステーブルの斜視図
である。
【図2】そのガステーブルの構造説明図である。
【図3】そのガステーブルの要部拡大図である。
【図4】第1実施例に係るガステーブルの、経過時間-
熱起電力、着火検知レベルの関係を示すグラフである。
【図5】第1実施例に係るガステーブルにおける、点火
確認ランプの点灯制御を示すフローチャートである。
【図6】第1実施例の変形例(その1)に係るガステー
ブルにおける、点火確認ランプの点灯制御を示すフロー
チャートである。
【図7】第1実施例の変形例(その2)に係るガステー
ブルにおける、点火確認ランプの点灯制御を示すフロー
チャートである。
【図8】第2実施例に係るガステーブルにおける、点火
確認ランプの点灯制御を示すフローチャートである。
【図9】第2実施例の変形例に係るガステーブルにおけ
る、点火確認ランプの点灯制御を示すフローチャートで
ある。
【図10】第3実施例に係るガステーブルにおける、点
火確認ランプの点灯制御を示すフローチャートである。
【図11】第4実施例に係るガステーブルの、経過時間
- 熱起電力、着火検知レベルの関係を示すグラフであ
る。
【図12】第4実施例に係るガステーブルにおける、点
火確認ランプの点灯制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A、B,C、D ガステーブル(燃焼装置) 4 点火手段 7 燃焼制御器(制御器) 11 Hバーナ(ガスバーナ) 21 Mバーナ(ガスバーナ) 31 グリルバーナ(ガスバーナ) 51、52、53 サーモカップル(熱電対) 61、62、63 点火確認ランプ TC 熱起電力

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスが供給され、点火手段により点
    火されて燃焼するガスバーナと、 該ガスバーナの近傍に配され、受熱温度に対応した熱起
    電力を出力する熱電対と、 点火確認用の点火確認ランプと、 前記熱電対が出力する熱起電力に基づいて、前記点火確
    認ランプの点灯・消灯を決定する制御器とを有する燃焼
    装置において、 前記熱起電力の勾配が正になると前記制御器が前記点火
    確認ランプを点灯させる事を特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 燃料ガスが供給され、点火手段により点
    火されて燃焼するガスバーナと、 該ガスバーナの近傍に配され、受熱温度に対応した熱起
    電力を出力する熱電対と、 点火確認用の点火確認ランプと、 前記熱電対が出力する熱起電力に基づいて、前記点火確
    認ランプの点灯・消灯を決定する制御器とを有する燃焼
    装置において、 前記熱起電力の勾配が正になり、且つ、前記熱起電力が
    着火検知レベル以上であると前記制御器が前記点火確認
    ランプを点灯させる事を特徴とする燃焼装置。
  3. 【請求項3】 燃料ガスが供給され、点火手段により点
    火されて燃焼するガスバーナと、 該ガスバーナの近傍に配され、受熱温度に対応した熱起
    電力を出力する熱電対と、 点火確認用の点火確認ランプと、 前記熱電対が出力する熱起電力に基づいて、前記点火確
    認ランプの点灯・消灯を決定する制御器とを有する燃焼
    装置において、 通常点火時は、前記熱起電力が着火検知レベル以上にな
    ると前記制御器が前記点火確認ランプを点灯させ、 再点火時は、前記熱起電力の勾配が正になると前記制御
    器が前記点火確認ランプを点灯させる事を特徴とする燃
    焼装置。
  4. 【請求項4】 燃料ガスが供給され、点火手段により点
    火されて燃焼するガスバーナと、 該ガスバーナの近傍に配され、受熱温度に対応した熱起
    電力を出力する熱電対と、 点火確認用の点火確認ランプと、 前記熱電対が出力する熱起電力に基づいて、前記点火確
    認ランプの点灯・消灯を決定する制御器とを有する燃焼
    装置において、 通常点火時は、前記熱起電力が着火検知レベル以上にな
    ると前記制御器が前記点火確認ランプを点灯させ、 再点火時は、前記熱起電力の勾配が正になり、且つ、前
    記熱起電力が着火検知レベル以上であると前記制御器が
    前記点火確認ランプを点灯させる事を特徴とする燃焼装
    置。
  5. 【請求項5】 前記再点火時とは、前回の燃焼停止から
    所定時間内であるか、又は点火時における熱起電力が所
    定値以上である場合である請求項3又は請求項4記載の
    燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記熱起電力の勾配正による着火検知が
    行われてから所定時間が経過すると、着火検知レベル以
    上で前記点火確認ランプを点灯させる制御に変更する事
    を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の燃
    焼装置。
  7. 【請求項7】 前記熱起電力の勾配が正になり、且つ、
    前記熱起電力が着火検知レベル以上であると前記制御器
    が前記点火確認ランプを点灯させ、一旦、点灯すると、
    前記制御器は、前記熱起電力が着火検知レベル以上であ
    る間、点灯を継続させる事を特徴とする請求項2又は請
    求項4記載の燃焼装置。
  8. 【請求項8】 燃料ガスが供給され、点火手段により点
    火されて燃焼するガスバーナと、 該ガスバーナの近傍に配され、受熱温度に対応した熱起
    電力を出力する熱電対と、 点火確認用の点火確認ランプと、 点火の際、前記熱電対が出力する熱起電力が着火検知レ
    ベル以上である場合に前記点火確認ランプを点灯させる
    制御器とを有する燃焼装置において、 前記制御器は、前記ガスバーナが燃焼停止すると前記着
    火検知レベルを、燃焼中に前記熱電対が出力する熱起電
    力よりも高い第2閾値に引き上げ、燃焼停止からの経過
    時間に対応して前記着火検知レベルを第2閾値から所定
    のパターンで第1閾値まで低減していく事を特徴とする
    燃焼装置。
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