JP2002257339A - 燃焼安全制御装置 - Google Patents

燃焼安全制御装置

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JP2002257339A
JP2002257339A JP2001052296A JP2001052296A JP2002257339A JP 2002257339 A JP2002257339 A JP 2002257339A JP 2001052296 A JP2001052296 A JP 2001052296A JP 2001052296 A JP2001052296 A JP 2001052296A JP 2002257339 A JP2002257339 A JP 2002257339A
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Japan
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microcomputer
combustion
valve
signal
electromagnetic
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Shuji Noro
修二 野呂
Kazuhide Yamamoto
和英 山本
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INKUSU KK
MORITA KOGYO KK
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INKUSU KK
MORITA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロコンピュータを用いて、さらに安全
性を向上することができるとともに、燃焼シーケンスに
対応した多面的な監視を行うことが可能な燃焼安全制御
装置を提供する。 【解決手段】 燃焼安全制御装置1は、ガスバーナー5
へのガス供給路6に介在された電磁開閉弁7を燃焼シー
ケンスに基づいて開閉制御するとともに、ガスバーナー
5の炎が検出されない状態が第一所定時間以上継続した
場合、電磁開閉弁7を閉弁させる信号を出力する第一マ
イクロコンピュータ2と、第一マイクロコンピュータ2
から電磁開閉弁7を開弁させる信号が出力されている際
に、ガスバーナー5の炎が検出されない状態が、第一所
定時間より長く設定された第二所定時間以上継続した場
合、電磁開閉弁7を閉弁させる信号を出力する第二マイ
クロコンピュータ3とを具備するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼安全制御装置
に関するものであり、特に、ガスバーナーへのガス供給
路に介在された電磁開閉弁をマイクロコンピュータによ
って開閉制御する燃焼安全制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば給湯器等、マイクロコンピュータ
を備えたガス機器では、図5に示すような燃焼安全制御
装置30を備えている。これは、マイクロコンピュータ
31に記憶された燃焼シーケンスに基づいて、ガス供給
路に介在された電磁開閉弁32を開閉制御したり、燃焼
ファン33の回転数を制御したりするものである。ま
た、マイクロコンピュータ31は、フレームロッド34
等の炎検出手段の出力に基づいてガスバーナーの炎を検
出し、着火制御しているにも拘わらず着火しない場合
や、燃焼中に失火した場合には、電磁開閉弁32を閉じ
る信号を出力する。また、ホール素子36等のセンサに
よって燃焼ファンの回転数を検出し、燃焼を開始しても
燃焼ファン33の回転数が正常な回転数に到達しない場
合や、燃焼中に燃焼ファン33の回転数が異常な回転数
に低下した場合にも、電磁開閉弁32を閉じる信号を出
力する。
【0003】ところで、マイクロコンピュータ31は、
雷やノイズにより暴走する場合があり、この場合には、
例えばガスバーナーの失火が検出されても電磁開閉弁3
2を閉じることができなくなる恐れがある。そこで、マ
イクロコンピュータ31にウォッチドッグタイマの機能
を持たせ、マイクロコンピュータ31から常時ウォッチ
ドッグパルスPを送出させるようにしている。そして、
ウォッチドッグリセット回路37では、ウォッチドッグ
パルスPが正常に送出されているか否かを監視し、異常
の場合には、マイクロコンピュータ31をリセットし、
正常な状態に戻すようにしている。
【0004】また、安全性をさらに高めるため、マイク
ロコンピュータ31から独立したハード回路としてイン
ターロック回路38を付加したものもある。これによれ
ば、所定時間継続して炎が検出されない場合には、マイ
クロコンピュータ31の出力信号に拘わらず、電磁開閉
弁32への電源供給を強制的に遮断することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の燃焼安
全制御装置30では、外付けのウォッチドッグリセット
回路37やインターロック回路38によって、安全性は
ある程度確保されているものの、このようなハード回路
では一つの入力に対して一つの処理しか行うことができ
ないため、複雑な燃焼シーケンスに対応しきれない場合
があった。
【0006】例えば、マイクロコンピュータ31の燃焼
シーケンスにおいては、炎が検出されないとき、電磁開
閉弁32を閉じる信号が出力されるが、この信号が出力
されるまでの時間、すなわち遅延時間は、着火制御時
と、燃焼制御中の失火時とでは異なり、前者の方が長く
なるように設定されている。これに対しインターロック
回路38では、遅延時間として一定の時間しか設定する
ことができない。つまり、マイクロコンピュータ31で
設定された着火制御時の遅延時間(比較的長い時間)よ
り長い一定の時間に設定しなければならなかった。この
ため、マイクロコンピュータの暴走により、失火及び再
点火が繰返された場合には、再点火するまでの時間がイ
ンターロック回路38の遅延時間より短いと、インター
ロック回路38で電磁開閉弁32を閉じることができな
かった。つまり、この場合には、ガスが断続的に流出す
る恐れがあった。
【0007】また、マイクロコンピュータ31が暴走し
た際に、失火することなく、燃焼が継続された場合に
は、インターロック回路38では電磁開閉弁32を閉じ
ることができなかった。例えば、マイクロコンピュータ
31の暴走により燃焼ファン33の駆動が停止し、これ
により不完全燃焼となった場合であっても、ガスの供給
を停止させることはできなかった。
【0008】さらに、インターロック回路38では、遅
延時間を計測するタイマーを、コンデンサ及び抵抗等の
素子から構成しているため、一般的に精度が悪く、遅延
時間にバラツキが生じていた。特に電源電圧が不安定な
場合には、回路自体が誤作動する恐れもあった。
【0009】そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、さ
らに安全性を向上することができるとともに、燃焼シー
ケンスに対応した多面的な監視を行うことが可能な燃焼
安全制御装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
燃焼安全制御装置は、ガスバーナーへのガス供給路に介
在された電磁開閉弁を燃焼シーケンスに基づいて開閉制
御するとともに、前記ガスバーナーの炎が検出されない
状態が第一所定時間以上継続した場合、前記電磁開閉弁
を閉弁させる信号を出力する第一マイクロコンピュータ
と、該第一マイクロコンピュータから前記電磁開閉弁を
開弁させる信号が出力されている際に、前記ガスバーナ
ーの炎が検出されない状態が、前記第一所定時間より長
く設定された第二所定時間以上継続した場合、前記電磁
開閉弁を閉弁させる信号を出力する第二マイクロコンピ
ュータとを具備するものである。
【0011】したがって、請求項1の発明の燃焼安全制
御装置によれば、燃焼制御用の第一マイクロコンピュー
タと、監視用の第二マイクロコンピュータとを備える。
第一マイクロコンピュータは、少なくとも電磁開閉弁を
燃焼シーケンスに基づいて開閉制御するとともに、ガス
バーナーの炎が検出されない状態が第一所定時間以上継
続した場合、電磁開閉弁を閉弁させる信号を出力する。
ここで、ガスバーナーの炎が検出されない状態には、着
火制御時において点火しない場合と、燃焼中において失
火した場合とがある。なお、これらの状態における第一
所定時間は、互いに同一であってもよいが、着火制御時
の方が長くなるように設定することが好ましい。
【0012】一方、第二マイクロコンピュータは、第一
マイクロコンピュータから電磁開閉弁を開弁させる信号
が出力されている際に、ガスバーナーの炎が検出されな
い状態が、第二所定時間以上継続した場合、電磁開閉弁
を閉弁させる信号を出力する。なお、この第二所定時間
は、第一所定時間より長く設定されており、着火制御時
に点火しない場合と、燃焼中に失火した場合とにおい
て、第一所定時間が異なる場合には、それぞれの第一所
定時間より長くなるように設定されている。
【0013】このため、第一マイクロコンピュータが暴
走し、炎が検出されないにも拘わらず、第二所定時間以
上継続して電磁開閉弁を開く信号が出力されている場合
には、第二マイクロコンピュータから電磁開閉弁を閉じ
る信号が出力され、ガスの供給が停止される。
【0014】請求項2の発明にかかる燃焼安全制御装置
は、請求項1に記載の燃焼安全制御装置において、前記
第一マイクロコンピュータは、前記ガスバーナーに燃焼
用空気を供給するための燃焼ファンを制御するととも
に、前記燃焼ファンの回転数が一定回転数以下となる状
態が第三所定時間以上継続した場合、前記電磁開閉弁を
閉弁させる信号を出力し、前記第二マイクロコンピュー
タは、前記ガスバーナーの炎が検出されている際に、前
記燃焼ファンの回転数が一定回転数以下となる状態が、
前記第三所定時間より長く設定された第四所定時間以上
継続した場合、前記電磁開閉弁を閉弁させる信号を出力
するものである。
【0015】したがって、請求項2の発明の燃焼安全制
御装置によれば、請求項1の発明の作用に加え、第一マ
イクロコンピュータは、燃焼ファンの回転数が一定回転
数以下となる状態、すなわち正常回転数でない状態が第
三所定時間以上継続した場合も、電磁開閉弁を閉弁させ
る信号を出力する。なお、第三所定時間は、着火制御時
と、燃焼中とにおいて、互いに同一の時間であってもよ
いが、燃焼ファンの立上がりに比較的時間がかかること
から着火制御時の方を長くすることが好ましい。
【0016】一方、第二マイクロコンピュータは、ガス
バーナーの炎が検出されている際に、前記燃焼ファンの
回転数が一定回転数以下となる状態が、第四所定時間以
上継続した場合も、電磁開閉弁を閉弁させる信号を出力
する。なお、この第四所定時間は、第三所定時間より長
く設定されており、着火制御時と、燃焼中とにおいて、
第三所定時間が異なる場合には、それぞれの第三所定時
間より長くなるように設定されている。
【0017】このため、第一マイクロコンピュータが暴
走し、第四所定時間以上継続して燃焼ファンの回転数が
異常となった場合には、第二マイクロコンピュータから
電磁開閉弁を閉じる信号が出力され、ガスの供給が停止
される。
【0018】請求項3の発明にかかる燃焼安全制御装置
は、請求項1または請求項2に記載の燃焼安全制御装置
において、前記第一マイクロコンピュータは、前記第二
マイクロコンピュータにウォッチドッグパルスを送出
し、前記第二マイクロコンピュータは、前記ウォッチド
ッグパルスが正常に送信されない場合、前記電磁開閉弁
を閉弁させる信号を出力するものである。
【0019】したがって、請求項3の発明の燃焼安全制
御装置によれば、請求項1または請求項2の発明の作用
に加え、第一マイクロコンピュータが暴走すると、ウォ
ッチドッグパルスが送出されなくなる。そして、第二マ
イクロコンピュータでは、ウォッチドッグパルスが正常
に送信されない場合、電磁開閉弁を閉弁させる信号を出
力する。つまり、たとえ燃焼が正常に行われていても、
燃焼制御用の第一マイクロコンピュータが暴走した場合
には、電磁開閉弁を閉じ燃焼を停止する。
【0020】請求項4の発明にかかる燃焼安全制御装置
は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の燃焼
安全制御装置において、前記第二マイクロコンピュータ
は、前記電磁開閉弁を閉弁させる信号を出力する際、前
記第一マイクロコンピュータの動作をリセットするもの
である。
【0021】したがって、請求項4の発明の燃焼安全制
御装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つ
の発明の作用に加え、第二マイクロコンピュータは、電
磁開閉弁を閉じる信号を出力するとともに、第一マイク
ロコンピュータをリセットするため、雷やノイズにより
第一マイクロコンピュータが暴走しても、リセットによ
りその状態が解除される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
燃焼安全制御装置1について、図1乃至図4に基づき説
明する。図1は燃焼安全制御装置1の概要を示す説明図
であり、図2は燃焼安全制御装置1の構成を示すブロッ
ク図であり、図3及び図4は燃焼安全制御装置1におけ
る処理の流れを示すフローチャートである。
【0023】本実施形態の燃焼安全制御装置1は、例え
ば給湯器等のガス機器に設けられるものであり、図1に
示すように、燃焼制御用の第一マイクロコンピュータ2
(以下、「第一マイコン2」と称す)と、監視専用の第
二マイクロコンピュータ3(以下、「第二マイコン3」
と称す)とを備えている。第一マイコン2には、CPU
4や、ROM、RAM(図示しない)が含まれており、C
PU4は、ROMに記憶されたプログラムや、RAMに
記憶されたデータに基づいて、入力信号に応じた処理を
行い、ガスバーナー5へのガス供給路6に介在された電
磁開閉弁7等を制御するための信号を出力する。
【0024】具体的には、図2に示すように、第一マイ
コン2の出力ポートには、電磁開閉弁7を開閉する電磁
弁駆動回路8と、ガスバーナー5に着火させるためのイ
グナイタ9を駆動する点火器駆動回路10と、ガスバー
ナー5に燃焼用空気を供給させるための燃焼ファン11
を駆動するファン駆動回路12とが接続されている。な
お、これらの各回路8,10,12は、周知の回路と同
様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0025】また、第一マイコン2の入力ポートには、
運転スイッチや水流スイッチ等を含むスイッチ回路群1
3と、ガスバーナー5の近傍に配設されたフレームロッ
ド14によって炎の有無を検出する炎検知回路15と、
燃焼ファン11に取付けられたホール素子16の出力に
基づき燃焼ファン11の回転を検出する回転検知回路1
7とが接続されている。
【0026】さらに、第一マイコン2には、ウォッチド
ッグリセット回路(WDリセット回路)18と、論理和
回路 (OR回路)19とが接続されている。つまり、第
一マイコン2は、WDリセット回路18に対して、ウォ
ッチドッグパルスPを常時出力しており、WDリセット
回路18は、ウォッチドッグパルスPが正常に送信され
ない場合、OR回路19を介して第一マイコン2にリセ
ット信号を出力する。
【0027】一方、第二マイコン3には、CPU21
や、ROM、RAM(図示しない)が含まれており、CP
U21は、ROMに記憶されたプログラムや、RAMに
記憶されたデータに基づいて、燃焼状態を監視し、安全
処理を行うための信号を出力する。
【0028】第二マイコン3の出力ポートには、前述し
た電磁弁駆動回路8が接続されている。また、第二マイ
コン3の入力ポートには、前述した炎検知回路15及び
回転検知回路17が接続され、さらに、第一マイコン2
から電磁弁駆動回路8に出力される信号、及び第一マイ
コン2からWDリセット回路18に出力されるウォッチ
ドッグパルスPを、夫々入力するための信号線L,Mも
接続されている。つまり、第二マイコン3は、電磁弁駆
動回路8への出力信号、炎検知回路15による炎の有
無、回転検知回路17による燃焼ファン11の回転数、
及びウォッチドッグパルスPに応じて、第一マイコン2
の状態を監視し、第一マイコン2が暴走したと判断した
場合には安全処理を行う。すなわち、電磁弁駆動回路8
に信号を送出して電磁開閉弁7への電源の供給を強制的
に遮断するとともに、OR回路19を介して第一マイコ
ン2にリセット信号を送出する。
【0029】なお、第二マイコン3にも、WDリセット
回路22が接続されている。つまり、第二マイコン3
は、WDリセット回路22に対して、ウォッチドッグパ
ルスSを常時出力しており、WDリセット回路22は、
ウォッチドッグパルスSが正常に送信されない場合、第
二マイコン3にリセット信号を出力する。
【0030】次に、本実施形態の燃焼安全制御装置1の
動作について、図3及び図4に示すフローチャートに基
づき説明する。なお、図3は、第一マイコン2における
処理の流れを示し、図4は第二マイコン3における処理
の流れを示している。第一マイコン2のCPU4は、水
が流れたこと、すなわち水流スイッチがオンであること
を検出すると(ステップS1においてYES)、電磁弁
駆動回路8に信号を送出し、電磁開閉弁7を開く(ステ
ップS2)。これにより、ガスバーナー5にガスが供給
される。また、これと同時にファン駆動回路12に信号
を送出し、燃焼ファン11を作動させる(ステップS
3)。これにより、ガスバーナー5に燃焼用空気が供給
される。さらに、点火器駆動回路10に信号を送信し、
イグナイタ9を作動させる(ステップS4)。これによ
り、ガスバーナー5の炎孔から噴出されるガスに点火が
行われる。
【0031】その後、点火開始から所定時間T1が経過
するまでの間に、着火が検出されるか否かが判別され、
着火が検出された場合には(ステップS5においてYE
S)、イグナイタ9の作動を停止させ(ステップS
6)、ステップS10に進む。一方、着火が検出されな
い場合には(ステップS5においてNO)、イグナイタ
9の作動を停止させる(ステップS7)とともに、電磁開
閉弁7を閉じ、燃焼ファン11の作動を停止させる(ス
テップS8,ステップS9)。
【0032】ステップS10では、着火が検出されてか
ら所定時間T2が経過するまでの間に、燃焼ファン11
の回転数が、所定回転数(燃焼を良好に行うことが可能
な基準レベル)に到達したか否かを判断する。そして、
所定回転数に到達した場合には(ステップS10におい
てYES)、その後、失火(所定時間T3の間継続した
失火状態)が検出されたか否かを判断する(ステップS
11)。また、燃焼ファン11の回転数が所定回転数以
下に低下した(所定時間T4の間継続した低下状態)か
否かを判断する(ステップS12)。そして、これらの
判断は、水流スイッチがオフとなるまで、すなわち、燃
焼を停止するまで常時判断する(ステップS13におい
てNO)。
【0033】ステップS11及びステップS12におい
て、少なくともいずれか一方で異常状態が検出された場
合には、ステップS8に進み、電磁開閉弁7を閉じると
ともに、燃焼ファン11の作動を停止する。なお、ステ
ップS11における所定時間T3は、ステップS5にお
ける所定時間T1よりかなり短い時間に設定されてお
り、ステップS12における所定時間T4は、ステップ
S10における所定時間T2よりかなり短い時間に設定
されている。
【0034】なお、燃焼制御中、水の流れが停止、すな
わち水流スイッチがオフとなったことを検出した場合に
は(ステップS13においてYES)、電磁開閉弁7を
閉じるとともに、燃焼ファン11の作動を停止し(ステ
ップS14,ステップS15)、全ての処理を終了す
る。また、異常処理を行った場合であっても水流スイッ
チがオフになると(ステップS16においてYES)、
全ての処理を終了する。
【0035】一方、第二マイコン3のCPU21は、第
一マイコン2から電磁開閉弁7を開くための信号が出力
されていることを前提として(ステップE1においてY
ES)、以下の判断を行う。すなわち、(1)点火開始
から所定時間T5が経過するまでに着火が検出されたか
否か(ステップE2)、(2)着火の検出から所定時間
T6が経過するまでの間に、燃焼ファン11の回転数が
所定回転数に到達したか否か(ステップE3)、(3)
第一マイコン2から送出されるウォッチドッグパルスが
異常か否か(ステップE4)、(4)燃焼中に、失火
(所定時間T7の間継続した失火状態)が検出されたか
否か(ステップE5)、(5)燃焼中に、燃焼ファン1
1の回転数が所定回転数以下に低下した(所定時間T8
の間継続した低下状態)か否か(ステップE6)の判断
を、第一マイコン2から電磁開閉弁7を閉じる信号が出
力されるまで(ステップE7においてNO)常時行う。
【0036】そして、上記五つの判断の中で、一つでも
異常と判断された場合には、電磁開閉弁7を閉じるため
の信号を電磁弁駆動回路8に出力するとともに(ステッ
プE8)、第一マイコン2をリセットするための信号を
OR回路19に出力する(ステップE9)。ここで、第
二マイコン3における上記所定時間T5,T6,T7,
及びT8は、それぞれ、第一マイコン2における所定時
間T1,T2,T3,及びT4よりも長くなるように設
定されている。つまり、第二マイコン3は、第一マイコ
ン2が暴走した際に安全処理を行うものであることか
ら、第二マイコン3における遅延時間は、第一マイコン
2における遅延時間より長くなるように設定されてい
る。
【0037】ここで、炎の検出に関する遅延時間とし
て、第一マイコン2における所定時間T1,T3が本発
明の第一所定時間に相当し、第二マイコン3における所
定時間T5,T7が本発明の第二所定時間に相当する。
また、燃焼ファン11の回転数の検出に関する遅延時間
として、第一マイコン2における所定時間T2,T4が
本発明の第三所定時間に相当し、第二マイコン3におけ
る所定時間T6,T8が本発明の第四所定時間に相当す
る。
【0038】このように、上記の燃焼安全制御装置1で
は、第一マイコン2が暴走して、ガスの供給を停止する
ことができなくなっても、第二マイコン3によって電磁
開閉弁7を閉じることができる。このため、安全性を大
きく向上させることができる。また、第二マイコン3で
は、プログラムやデータによって監視内容や判定条件を
任意に設定することができるため、第一マイコン2にお
ける燃焼シーケンスに対応した適切な監視を行うことが
できる。さらに、第二マイコン3によって燃焼ファン1
1の状態も監視することができるため、不完全燃焼を防
止することが可能である。
【0039】また、上記の燃焼安全制御装置1では、第
二マイコン3は、第一マイコン2から送出されるウォッ
チドッグパルスPを監視し、正常でない場合には電磁開
閉弁7を閉じる信号を出力することから、第一マイコン
2が暴走した場合には、正常に燃焼が行われていてもガ
スの供給を停止させることができる。このため、異常燃
焼を未然に防ぐことができる。
【0040】さらに、上記の燃焼安全制御装置1では、
第二マイコン3によって電磁開閉弁7を閉じる際、第二
マイコン3からの信号により第一マイコン2をリセット
するため、第一マイコン2の暴走が解消され、燃焼を再
開することが可能となる。このため、雷やノイズにより
第二マイコン3が一旦暴走しても、速やかに回復するこ
とができる。
【0041】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定され
るものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可
能である。
【0042】すなわち、上記実施形態の燃焼安全制御装
置1では、インターロック回路等、外付けのハード回路
については特に説明しなかったが、これらのハード回路
を併用ことにより、安全性を一層向上できることは言う
までもない。
【0043】また、上記実施形態の燃焼安全制御装置1
では、炎を検出する手段としてフレームロッド14を用
いるものを示したが、熱電対等、他の手段を用いてもよ
い。また、燃焼ファン11の回転を検出する手段として
ホール素子16を用いるものを示したが、エンコーダー
等、他の手段を用いてもよい。
【0044】さらに、上記実施形態の燃焼安全制御装置
1では、ガス機器として給湯器に適用するものを示した
が、ガスファンヒータ等の空調機器や、ガスオーブン等
の厨房機器に適用することも可能である。また、ガスス
トーブやガスコンロ等、燃焼ファンを備えないガス機器
に適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の燃焼安
全制御装置は、燃焼制御用の第一マイクロコンピュータ
が暴走して、ガスの供給を停止することができなくなっ
ても、監視用の第二マイクロコンピュータによって電磁
開閉弁を閉じることができる。このため、安全性を大き
く向上させることができる。また、第二マイクロコンピ
ュータでは、プログラムやデータによって監視内容や判
定条件を任意に設定することができるため、燃焼シーケ
ンスに対応した適切な監視を行うことができる。
【0046】請求項2の発明の燃焼安全制御装置は、請
求項1の発明の効果に加えて、第二マイクロコンピュー
タによって燃焼ファンの状態も監視することができるた
め、燃焼用空気の不足による不完全燃焼の状態のまま燃
焼が継続されることを防止できる。
【0047】請求項3の発明の燃焼安全制御装置は、請
求項1または請求項2の発明の効果に加えて、第一マイ
クロコンピュータが暴走した場合には、正常に燃焼が行
われていてもガスの供給を停止させるため、燃焼状態の
異常を未然に防ぐことができる。
【0048】請求項4の発明の燃焼安全制御装置は、請
求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の効果に加え
て、第一マイクロコンピュータをリセットすることか
ら、第一マイクロコンピュータの暴走が解消され、燃焼
を再開することが可能となる。このため、雷やノイズに
より第一マイクロコンピュータが暴走してガスの供給が
停止されても、速やかに回復することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である燃焼安全制御装置の
概要を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態である燃焼安全制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態である燃焼安全制御装置に
おける第一マイクロコンピュータの処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態である燃焼安全制御装置に
おける第二マイクロコンピュータの処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図5】従来の燃焼安全制御装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 燃焼安全制御装置 2 第一マイコン(第一マイクロコンピュータ) 3 第二マイコン(第二マイクロコンピュータ) 5 ガスバーナー 6 ガス供給路 7 電磁開閉弁 11 燃焼ファン
フロントページの続き (72)発明者 山本 和英 埼玉県川口市末広1丁目23番6号 モリタ 工業株式会社内 Fターム(参考) 3K003 XA04 XA07 XB06 3K005 GA07 GB01 HB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバーナーへのガス供給路に介在され
    た電磁開閉弁を燃焼シーケンスに基づいて開閉制御する
    とともに、前記ガスバーナーの炎が検出されない状態が
    第一所定時間以上継続した場合、前記電磁開閉弁を閉弁
    させる信号を出力する第一マイクロコンピュータと、 該第一マイクロコンピュータから前記電磁開閉弁を開弁
    させる信号が出力されている際に、前記ガスバーナーの
    炎が検出されない状態が、前記第一所定時間より長く設
    定された第二所定時間以上継続した場合、前記電磁開閉
    弁を閉弁させる信号を出力する第二マイクロコンピュー
    タとを具備することを特徴とする燃焼安全制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第一マイクロコンピュータは、前記
    ガスバーナーに燃焼用空気を供給するための燃焼ファン
    を制御するとともに、前記燃焼ファンの回転数が一定回
    転数以下となる状態が第三所定時間以上継続した場合、
    前記電磁開閉弁を閉弁させる信号を出力し、 前記第二マイクロコンピュータは、前記ガスバーナーの
    炎が検出されている際に、前記燃焼ファンの回転数が一
    定回転数以下となる状態が、前記第三所定時間より長く
    設定された第四所定時間以上継続した場合、前記電磁開
    閉弁を閉弁させる信号を出力することを特徴とする請求
    項1に記載の燃焼安全制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第一マイクロコンピュータは、前記
    第二マイクロコンピュータにウォッチドッグパルスを送
    出し、 前記第二マイクロコンピュータは、前記ウォッチドッグ
    パルスが正常に送信されない場合、前記電磁開閉弁を閉
    弁させる信号を出力することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の燃焼安全制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第二マイクロコンピュータは、前記
    電磁開閉弁を閉弁させる信号を出力する際、前記第一マ
    イクロコンピュータの動作をリセットすることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の燃焼
    安全制御装置。
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