JP2015085596A - 金属光沢熱転写記録媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
また、インク層の工夫による手法では、バインダー中の金属顔料を表面に露出させることにより光沢度を高めることが提示されているが、凝集破壊によって露出した金属インク表面には多数の凹凸があるために、十分な金属光沢が得られるものではなかった。一方、金属蒸着層を設けた熱転写記録媒体を用いる方法では、高い光沢度の画像を得ることは可能であるが、金属蒸着層を設けるには特別な装置が必要であり、かつアンカー層や接着層等の層を設ける必要があり、記録媒体の製造コストの上昇を招くという問題があった。
また、基材の各インク層が設けられる側と反対側には、サーマルヘッドとの融着を防止し、かつ滑り性を良くする目的で耐熱性背面層を設けることも可能である。
金属インク層は、ワックスおよび/または熱可塑性樹脂からなる熱溶融性バインダー中に脂肪酸化合物からなる表面処理剤により、表面処理されたブロンズ顔料を分散したものである。
金属インク中のブロンズ顔料の含有量は35重量%以上が必要であり、それより少ないと金属インク中にブロンズ顔料を有効に積層状に配列できず、光沢度の向上効果が得られがたい。一方、ブロンズ顔料が多すぎると転写性が低下するので、ブロンズ顔料の含有量は65重量%以下が好ましい。金属インクの塗布厚さは0.8〜3.0μmが適当である。塗布厚さが前記範囲未満では受像体を隠蔽する能力が不足して、濃度よび光沢度が低い画像となる傾向があり、一方前記範囲を超えると転写感度の低下により、光沢度向上効果が得られない。
バリヤー層は、バリヤー層或いバリヤー層隣接面において、金属光沢熱転写記録媒体が剥離し、フィルム基材と金属インク層との分離を可能にする層である。またバリヤー層は、経時的にブロンズ顔料表面の表面処理剤がブリードして基材側に集まり、金属インク層と基材との密着力が低下するのを防止する層である。
バリヤー層は、ワックスおよび/または熱可塑性樹脂からなる熱溶融性バインダーから形成する。好適に使用されるワックスとしては、前述の金属インク層に使用されるワックスが挙げられる。また、好適に使用される熱可塑性樹脂としては、同様に前述の金属インク層に使用される熱可塑性樹脂が挙げられる。
本発明の金属光沢熱転写記録媒体の最表面に位置する接着層は、熱で溶融又は軟化して接着する、ワックスおよび/または熱可塑性樹脂からなる熱溶融性バインダーから形成する。金属インク層上に接着層を設けることにより、保存性、金属インク層の転写性を向上させることができる。好適に使用されるワックスとしては、前述の金属インク層に使用されるワックスが挙げられる。また、好適に使用される熱可塑性樹脂としては、同様に前述の金属インク層に使用される熱可塑性樹脂が挙げられる。
基材の金属インク層側の反対面には、サーマルヘッドとの融着を防止し、かつ滑り性を向上させるための耐熱性背面層を設けることもできる。
厚さ4.5ミクロンのポリエステルフィルムの一方の面に耐熱滑性層を設けた基材の反対面に、下記組成のバリヤー層用塗工液を調製し、バーコーティング法により、乾燥後の厚みが1.0μmになるように、塗布、乾燥してバリヤー層を形成した。
パラフィンワックス 5部
カルナバワックス 2部
エチレン酢酸ビニル共重合体 3部
トルエン 20部
イソプロピルアルコール 70部
フィッシャートロプシュワックス 4.3部
ブロンズ顔料(平均粒子径:15μm) 16.8部
エチレン酢酸ビニル共重合体 2.6部
スチレン−ブタジエン共重合体 3.3部
分散剤 1部
トルエン 50部
メチルエチルケトン 22部
カルナバワックスエマルジョン 100部
ポリエチレン粒子エマルジョン(最低成膜温度70℃) 70部
実施例1において、バリアー層の乾燥後の厚みが0.5μmになるように変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
実施例1において、バリアー層の乾燥後の厚みが2.0μmになるように変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
実施例1において、金属インク層の乾燥後の塗布厚みを、1.0μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
実施例1において、金属インク層の乾燥後の塗布厚みを、2.8μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
フィッシャートロプシュワックス 7.2部
ブロンズ顔料(平均粒子径:15μm) 9.8部
エチレン酢酸ビニル共重合体 4.3部
スチレン−ブタジエン共重合体 5.7部
分散剤 1部
トルエン 50部
メチルエチルケトン 22部
実施例1の金属インク層用塗工液を下記処方に変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
フィッシャートロプシュワックス 3.9部
ブロンズ顔料(平均粒子径:15μm) 18.2部
エチレン酢酸ビニル共重合体 2.4部
スチレン−ブタジエン共重合体 3.1部
分散剤 1部
トルエン 50部
メチルエチルケトン 22部
実施例1において、離型層を設けなかった変更した以外は、実施例1と同様にして、比較用の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
実施例1のバリヤー層の乾燥後の塗布厚みを、0.1μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較用の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
実施例1のバリヤー層の乾燥後の塗布厚みを、2.5μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較用の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
実施例1の金属インク層の乾燥後の塗布厚みを、0.5μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較用の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
実施例1の金属インク層の乾燥後の塗布厚みを、4.0μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較用の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
実施例1の金属インク層用塗工液を下記処方に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較用の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
フィッシャートロプシュワックス 7.9部
ブロンズ顔料(平均粒子径:15μm) 8.4部
エチレン酢酸ビニル共重合体 4.7部
スチレン−ブタジエン共重合体 6.3部
分散剤 1部
トルエン 50部
メチルエチルケトン 22部
実施例1の金属インク層用塗工液を下記処方に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較用の金属光沢熱転写記録媒体を得た。
フィッシャートロプシュワックス 3.4部
ブロンズ顔料(平均粒子径:15μm) 19.6部
エチレン酢酸ビニル共重合体 2.0部
スチレン−ブタジエン共重合体 2.7部
分散剤 1部
トルエン 50部
メチルエチルケトン 22部
プリンター:(株)テック製感熱転写プリンターB−30
印字速度 :4インチ/秒
受像体 :ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に白色顔料とポリエステル樹脂からなる受像層を形成したもの
(1)転写性(熱感度):細線印字をした場合の転写感度
◎:低エネルギーでも細線が正確に再現されている。
○:高エネルギーで細線が正確に再現されている。
×:高エネルギーでも細線が正確に再現されていない。
◎:完全に隠蔽されている。
○:部分的に下地が透けて見えるが、実質的に問題ない隠蔽性。0
×:下地が透けて見える。
◎:文字が正確に再現されている。
○:一部に過剰転写が見られるが、実質的に問題ないレベル。
×:面状剥離が多数見られる。
◎:地汚れなし。
○:わずかに地汚れあり。
×:地汚れあり。
評価基準は以下の通り。
◎:光沢度が110以上(良好なレベル)
○:光沢度が90以上、110未満(実質的に問題ない光沢度)
×:光沢度が90未満(NGレベル)
2:離型層
3:金属インク層
4:接着層
5:耐熱性背面層
Claims (3)
- 基材上の少なくとも一方の面に、脂肪酸化合物からなる表面処理剤により、表面処理されたブロンズ顔料と熱溶融性バインダーからなる金属インク層、及び熱溶融性バインダーからなる接着層を順次設けた金属光沢熱転写記録媒体において、前記基材と前記金属インク層との間に、熱溶融性バインダーからなり、かつ前記表面処理剤のブリードを制御するバリヤー層を設けたことを特徴とする金属光沢熱転写記録媒体。
- 前記バリヤー層の厚みが、0.4〜2.0μmであることを特徴とする請求項1記載の金属光沢熱転写記録媒体。
- 前記金属インク層は、厚みが0.8〜3.0μmであり、かつ前記ブロンズ顔料をインク層中に35〜65重量%含有することを特徴とする請求項1または2記載の金属光沢熱転写記録媒体。
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---|---|---|---|
JP2013226235A JP2015085596A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 金属光沢熱転写記録媒体 |
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JP2013226235A JP2015085596A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 金属光沢熱転写記録媒体 |
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