JP2015082999A - エステル交換油脂および該エステル交換油脂を使用した油性食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】チョコレート等の油性食品に、可塑性を付与するのに適したエステル交換油脂の提供。また、該エステル交換油脂を使用する可塑性の付与された、口どけの良いチョコレート等の油性食品の提供。【解決手段】エステル交換油脂であって、前記エステル交換油脂が有する構成脂肪酸全量のうち、炭素数6〜10の構成脂肪酸が、20〜65質量%を占め、炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸が、35〜80質量%を占め、かつ、前記炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸中の、炭素数16の飽和の構成脂肪酸の含有量が、20質量%以上である、エステル交換油脂。【選択図】なし

Description

本発明は、エステル交換油脂および該エステル交換油脂を使用した油性食品、特に、非モールド成形に適したチョコレートに関する。
市場のチョコレート製品は多様化している。例えば、無垢チョコタイプの場合、一般的に基本となる成形法は、一通りではなく、成形型を利用するモールド成形法と、成形型を利用しない非モールド成形法とに大別できる。
モールド成形法では、各種の成形型を使用することで、多様な製品が製造できる。平型を利用した板チョコ、および、合わせ型を利用した中空チョコ(ホローチョコ)などが代表である。モールド成形法の特徴は、製品間の重量のバラツキが小さいこと、および、型面に接した部分の光沢が良いことである。
一方、非モールド成形法では、形状のバラエティ化を、主としてカット寸法の変更、および、押し出しノズルの穴径の変更によるサイズの変更により行う。そのため、形状のバラエティ化の自由度は小さい。しかし、非モールド成形法には、モールド成形法に比べて工程が単純であり、かつ、製造効率が高い、という利点がある。
非モールド成形法における成形効率および製品の不良率は、チョコレートの、その冷却固化の過程における、可塑性の程度により、著しく影響を受ける。例えば、レイヤーカット装置の場合、まず、一定速度で運行するベルトコンベアー上に、直接、溶融したチョコレートを落とす。次いで、ベルト上に載置したスリットにより、スリット間を落下するチョコレートの厚さを一定にする。これを適宜な温度で冷却して固める。固化したチョコレートは、ベルトが運行する方向と直角な方向に等間隔で設置され、かつ、ベルトが運行する方向に配置された複数の丸刃カッターで縦切りにされる。さらにこれを、ベルト上に、ベルトが運行する方向と直角に配置された、水平な刃物を上下動させることにより、横切りにする。このようにして、立方体の無垢チョコ製品が製造される。この場合、冷却による固化が早いと、チョコレートが硬くなりすぎることにより、カッター部分でチョコレートを切断することが困難となる。その結果、チョコレートが、ランダムに割れることにより、正常なチョコレートの製造が不可能となる。
一方、エクストルーダーを用いる場合は、一旦冷却固化したチョコレートが、当該チョコレートが再度軟化する温度で、保管される。その後、これをブロック状でエクストルーダーに投入することにより、ノズルからの押し出し成形を実施する。この場合も、ブロック状のチョコレートが硬すぎると、ノズルから出た製品は、ノズルとの摩擦により、表面が白く変色する。あるいは、製品のノズルからの吐出が不可能になることもある。
上記のように、非モールド成形法は、チョコレートの半固化状態での保形性、および、製品間の付着性の弱さを利用した成形法である。つまり、チョコレートの物性が、その生産効率に大きく影響する。したがって、非モールド成形法では、良好な可塑状態を可能な限り長い間、チョコレートの製造工程で維持することが、効率化の改善に直結している。
チョコレートに可塑性を付与するためには、チョコレートに液体油を配合するという手段がよく採られる。ここにおいて、配合される液体油としては、その液体油の滲み出しを防止するために、高融点成分(極度硬化油等)が併用される。したがって、このようなチョコレートは口どけが良くない。液体油以外にも、例えば、特許文献1、2には、ジ飽和モノリノレートを油脂の一部として使用することにより、チョコレートに可塑性を付与することが記載されている。しかしながら、リノール酸は酸化を受けやすい。そのため、チョコレートの風味劣化が早まるので、リノール酸の取り扱いには、困難が伴う。
特開平5−192080号公報 特開平6−105655号公報
本発明の課題は、チョコレート等の油性食品に、可塑性を付与するのに適したエステル交換油脂を提供することである。また、該エステル交換油脂を使用することにより可塑性の付与された、口どけの良いチョコレート等の油性食品を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、構成脂肪酸として、特定量の、炭素数6〜10の脂肪酸と、炭素数16〜18の飽和脂肪酸とを有するエステル交換油脂、および、該エステル交換油脂のチョコレート等の油性食品への利用により、本課題が解決できることを見いだした。
すなわち、本発明の一態様によれば、優れたエステル交換油脂を提供できる。かかるエステル交換油脂が有する構成脂肪酸全量のうち、炭素数6〜10の構成脂肪酸が、20〜65質量%を占め、炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸が、35〜80質量%を占め、かつ、上記炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸中の、炭素数16の飽和の構成脂肪酸の含有量が、20質量%以上である。
本発明の好ましい態様によれば、上記炭素数6〜10の構成脂肪酸中の、炭素数6の構成脂肪酸の含有量が、20質量%以下である、エステル交換油脂を提供できる。
本発明の好ましい態様によれば、上記炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸中の、炭素数16の飽和の構成脂肪酸の含有量が、30質量%以上である、エステル交換油脂を提供できる。
また、本発明の一態様によれば、連続相をなす油脂を含む油性食品であって、当該油性食品に含まれる油脂が、上記エステル交換油脂を、20質量%以上含有する、油性食品を提供できる。
本発明の好ましい態様によれば、上記油性食品がチョコレートである、油性食品を提供できる。
本発明の好ましい態様によれば、上記チョコレートが非モールド成形されたチョコレートである、油性食品を提供できる。
また、本発明の一態様によれば、20質量%以上の、上記エステル交換油脂を含む油脂を含有する融液状チョコレートを、冷却固化すること、および、非モールド成形することを含む、チョコレートの製造方法を提供できる。
本発明によれば、チョコレート等の油性食品に、可塑性を付与するのに適したエステル交換油脂を提供することができる。また、該エステル交換油脂を使用することにより可塑性の付与されたチョコレート等の油性食品を提供することができる。特に、該エステル交換油脂を使用することにより、口どけが良く、可塑性の付与された、非モールド成形に適したチョコレートを提供することができる。
以下、本発明について順を追って記述する。
本発明のエステル交換油脂
本発明のエステル交換油脂の有する構成脂肪酸全量のうち、炭素数6〜10の構成脂肪酸が20〜65質量%を占め、炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸(以下、飽和構成脂肪酸とも表す)が35〜80質量%占める。さらに、上記炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸中の、炭素数16の飽和構成脂肪酸の含有量が、20質量%以上である。ここで、「油脂の有する構成(飽和)脂肪酸」とは、該油脂に含まれるエステル化合物の分子を構成する1以上のアシル基のそれぞれが由来する(飽和)脂肪酸を意味する。本発明の上記エステル交換油脂は、通常の、油脂をエステル交換反応させることによって得られるエステル交換油脂のみならず、以下のエステル合成油脂をも包含する。すなわち、このエステル合成油脂は、グリセロール、モノアシルグリセロール、およびジアシルグリセロールから選択される1種以上と、脂肪酸とを含有する混合物を用いて、常法に従って合成(エステル結合)される。さらに、上記エステル合成油脂は、上記組成の構成脂肪酸を有する。
本発明のエステル交換油脂は、炭素数6〜10の構成脂肪酸を有する。上記エステル交換油脂の有する構成脂肪酸全量のうち、炭素数6〜10の構成脂肪酸が20〜65質量%を占める。本発明のエステル交換油脂の有する構成脂肪酸中の、炭素数6〜10の構成脂肪酸の含有量(以下、C6〜10とも表す)は、35〜65質量%であることが好ましく、40〜60質量%であることがより好ましく、42〜58質量%であることがさらに好ましい。上記炭素数6〜10の構成脂肪酸は、直鎖の飽和脂肪酸であることが好ましい。具体的には、当該構成脂肪酸として、n−ヘキサン酸、n−オクタン酸、およびn−デカン酸が好ましい。また、上記炭素数6〜10の構成脂肪酸としては、炭素数8および炭素数10の構成脂肪酸が好ましい。さらに、上記炭素数6〜10の構成脂肪酸中の、炭素数6の構成脂肪酸の含有量は、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。同じく、炭素数10の構成脂肪酸の含有量は、30質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましい。本発明のエステル交換油脂の有する構成脂肪酸中の、炭素数6〜10の構成脂肪酸の含有量が、上記範囲内であると、本発明のエステル交換油脂が利用された油性食品に、好適に可塑性を付与することができる。
本発明のエステル交換油脂は、炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸を有する。上記エステル交換油脂の有する構成脂肪酸全量のうち、炭素数16〜18の構成飽和脂肪酸が、35〜80質量%を占める。本発明のエステル交換油脂の有する構成脂肪酸中の、炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸の含有量(以下、C16〜18とも表す)は、35〜65質量%であることが好ましく、40〜60質量%であることがより好ましく、42〜58質量%であることがさらに好ましい。上記炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸として、具体的には、パルミチン酸およびステアリン酸が好ましい。さらに、上記炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸中の、炭素数16の飽和構成脂肪酸の含有量(以下、C16/C16〜18とも表す)は、20質量%以上であり、30質量%以上であることが好ましく、35〜75質量%であることがより好ましい。本発明のエステル交換油脂の有する構成脂肪酸中の、炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸の含有量が、上記範囲内であると、本発明のエステル交換油脂が利用された油性食品に、好適に可塑性を付与することができる。
本発明のエステル交換油脂には、当該エステル交換油脂が、上記組成の、炭素数6〜10の構成脂肪酸、および、炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸を有する限り、特に制限はない。特に、本発明のエステル交換油脂の原料油脂および製造方法には、それらが食用に適する限り、特に制限はない。ただし、原料油脂としては、炭素数6〜10の構成脂肪酸を有するトリアシルグリセロール(以下、MCTとも表す)と、パーム系油脂である極度硬化油またはパームステアリンとのエステル交換油脂であることが好ましい。ここで、上記パーム系油脂の有する構成脂肪酸中の、炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸の含有量は、80質量%以である。このような、パーム系油脂の例としては、パーム油、パーム油の分別油、及びそれらの加工油(硬化、エステル交換、および分別のうち、1以上の処理がなされたもの)であれば何れでもよい。具体的には、1段分別油であるパームオレインおよびパームステアリン、パームオレインの2段分別油であるパームオレイン(パームスーパーオレイン)およびパームミッドフラクション、ならびに、パームステアリンの2段分別油であるパームオレイン(ソフトパーム)及びパームステアリン(ハードステアリン)を挙げることができる。
本発明のエステル交換油脂を調製するためのエステル交換の方法に、特に制限はない。化学的エステル交換、酵素的エステル交換のどちらの方法も、用いることができる。なお、化学的エステル交換は、触媒として、ナトリウムメチラート等の、化学触媒を用いて行われる。その反応は、位置選択性の低い、非選択的エステル交換である。
化学的エステル交換は、例えば、常法に従って、以下の操作により行うことができる。すなわち、十分に乾燥させた原料油脂に対して、0.1〜1質量%の触媒を添加することにより得られた、触媒含有原料油脂を、減圧下、80〜120℃で、0.5〜1時間攪拌することにより、エステル交換反応を行うことができる。エステル交換反応終了後は、水洗にて反応生成物から触媒を洗い流す。得られた粗製油脂に、通常の食用油の精製工程で行われる、脱色および脱臭処理を施すことができる。
酵素的エステル交換は、触媒として、リパーゼ製剤を用いて行われる。リパーゼ製剤の有する選択的な触媒作用により、1,3位選択性のあるエステル交換が可能である。酵素的エステル交換は、例えば、常法に従って、以下の操作により行うことができる。すなわち、原料油脂に対して、0.01〜5質量%のリパーゼ製剤を添加することにより得られた、酵素含有原料油脂を、30〜70℃で、1〜40時間攪拌することにより、エステル交換反応を行うことができる。エステル交換反応終了後は、ろ過により反応性生物からリパーゼ製剤が除去される。得られた粗製油脂に、通常の食用油の精製工程で行われる、脱色および脱臭処理を施すことができる。
本発明のエステル交換油脂は、上記組成の、炭素数6〜10の構成脂肪酸および炭素数16〜18の飽和構成脂肪酸を有するエステル合成油脂であってもよい。このエステル合成油脂は、従来公知の方法で製造できる。例えば、炭素数6〜10の脂肪酸および炭素数16〜18の飽和脂肪酸と、グリセロールとを、120〜180℃に加熱し、脱水縮合させることにより製造できる。この縮合反応は、減圧下で行うのが好ましい。上記縮合反応には、触媒を用いることができる。ただし、無触媒下で、上記縮合反応を行うことが好ましい。
本発明の油性食品
本発明の油性食品は、連続相をなす油脂を含む食品である。当該食品に含まれる油脂は、本発明のエステル交換油脂を20質量%以上含有する。より具体的には、チョコレート、ファットクリーム、バタークリーム、マーガリン、およびショートニング等が挙げられる。本発明の油性食品は、特にチョコレートであることが好ましい。本発明の油性食品に含まれる油脂中の、本発明のエステル交換油脂の含有量は、40質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70〜100質量%であることがさらに好ましい。
本発明のチョコレート
本発明においてチョコレートとは、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」(全国チョコレート業公正取引協議会)乃至法規に規定されているチョコレートに限定されない。本発明におけるチョコレートは、食用油脂および糖類を主原料とする。主原料には、必要に応じてカカオ成分(カカオマス、ココアパウダー等)、乳製品、香料、または乳化剤等を加える。かかるチョコレートは、チョコレート製造の工程(混合工程、微粒化工程、精練工程、成形工程、および冷却工程等の全部乃至一部)を経て製造される。また、本発明におけるチョコレートは、ダークチョコレート、およびミルクチョコレートの他に、ホワイトチョコレートおよびカラーチョコレートも含む。
本発明のチョコレートは、油脂を25〜65質量%含有する。本発明のチョコレート中の、油脂の含有量は、好ましくは28〜60質量%であり、より好ましくは30〜55質量%である。なお、本発明におけるチョコレートに含まれる油脂は、配合される油脂以外に、含油原料(カカオマス、ココアパウダー、全脂粉乳等)由来の油脂(ココアバター、乳脂等)も含むものである。例えば、一般的に、カカオマス中の、油脂(ココアバター)の含有量(含油率)は55質量%であり、ココアパウダー中の、油脂(ココアバター)の含有量(含油率)は11質量%であり、全脂粉乳中の、油脂(乳脂)の含有量(含油率)は25質量%である。よって、チョコレート中の、油脂の含有量は、チョコレート中の各原料の配合量(質量%)に含油率を掛け合わせた値を合計した値となる。
本発明のチョコレートに含まれる油脂は、本発明のエステル交換油脂を20質量%以上含有する。チョコレートに含まれる油脂中の、本発明のエステル交換油脂の含有量は、40質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70〜98質量%であることがさらに好ましい。チョコレートに含まれる油脂中の、本発明のエステル交換油脂の含有量が上記範囲内にあると、チョコレートに、好適に非モールド成形に適した可塑性を付与することがきる。
また、本発明のチョコレートは、テンパータイプ、非テンパータイプのいずれのチョコレートであってもよい。特に、非テンパータイプとした場合、より好適に非モールド成形をすることがでる。
本発明のチョコレートの製造には、当該チョコレートに含まれる油脂中に20質量%以上含有される本発明のエステル交換油脂、以外にも、本発明の効果を損なわず、かつ、食用に適する限り、どのような油脂原料を使用してもよい。例えば、ヤシ油、パーム核油、パーム油、パーム分別油(パームオレインおよびパームスーパーオレイン等)、シア脂、シア分別油、サル脂、サル分別油、イリッペ脂、大豆油、菜種油、綿実油、サフラワー油、ひまわり油、米油、コーン油、ゴマ油、オリーブ油、乳脂、およびココアバター、ならびにこれらの混合油、加工油脂等を使用することができる。
本発明のチョコレートは、油脂以外に、好ましくは糖類を含有する。糖類としては、例えば、ショ糖(砂糖および粉糖)、乳糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、還元澱粉糖化物、液糖、酵素転化水飴、異性化液糖、ショ糖結合水飴、還元糖ポリデキストロース、オリゴ糖、ソルビトール、還元乳糖、トレハロース、キシロース、キシリトース、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、ラフィノース、およびデキストリンを使用することができる。本発明のチョコレート中の糖類の含有量は、好ましくは20〜60質量%であり、より好ましくは25〜55質量%であり、さらに好ましくは30〜50質量%である。
本発明のチョコレートには、油脂および糖類以外にも、チョコレートに一般的に配合される原料を使用することができる。具体的には、例えば、全脂粉乳および脱脂粉乳等の乳製品、カカオマスおよびココアパウダー等のカカオ成分、大豆粉、大豆蛋白、果実加工品、野菜加工品、抹茶粉末、およびコーヒー粉末等の各種粉末、ガム類、澱粉類、乳化剤、酸化防止剤、着色料、ならびに香料等を使用することができる。
本発明のチョコレートは、従来公知の方法により製造することができる。本発明のチョコレートの製造には、例えば、油脂、カカオ成分、糖類、乳製品、および乳化剤等を原料として用いることができる。本発明のチョコレート中の、最終的な油脂の含有量が25〜65質量%となるように、混合工程、微粒化工程(リファイニング)、精練工程(コンチング)、および冷却工程等を経て、本発明のチョコレートを製造することができる。
本発明のチョコレートを非モールド成形するときは、冷却工程において、融液状のチョコレートを平板状に冷却固化する。ついで、固化したチョコレートを、レイヤーカット装置により裁断する。または、冷却固化したブロック状のチョコレートを、20℃程度に調温されたエクストルーダーで押し出し成形してもよい。本願発明のチョコレートを平板状に冷却固化する場合、その厚さは3〜12mmであることが好ましく、4〜10mmであることがより好ましい。平板状に冷却固化したチョコレートは、カット刃等を用いて、所望の大きさと形状に、例えば、立方体もしくは直方体状に切り分けることができる。
本発明のチョコレートは、上記のような非モールド成形に適したチョコレートであるので、噛み出しがソフトな食感、および、口の中でスッと速やかに、スムースにとける口どけを有する。本発明のチョコレートは、カッティングまたは押し出し成形されたチョコレート塊として、そのまま食することができる。その他、製菓製パン製品、例えば、パン、ケーキ、洋菓子、焼き菓子、ドーナツ、およびシュー菓子用の、コーティング材料、フィリング材料、または、生地へ混ぜ込むチップ材料として、本発明のチョコレートを使用することができる。
次に、実施例および比較例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。
以下において「%」とは、特別な記載がない場合、質量%を意味する。
油脂の有する構成脂肪酸の分析は、ガスクロマトグラフ法(AOCS Ce1f−96準拠)を用いて行った。
<原料油脂>
〔MCT1〕
構成脂肪酸として、n−オクタン酸(炭素数8)またはn−デカン酸(炭素数10)のみを有し、かつ、構成脂肪酸としての上記n−オクタン酸と上記n−デカン酸との質量比が30:70である、MCT(日清オイリオグループ株式会社社内製)をMCT1として用いた。
〔エステル交換油脂1〕
MCT1を50質量部と、パーム極度硬化油(横関油脂工業株式会社製、ヨウ素価1)50質量部とを混合した混合油を、減圧下で、120℃に加熱することにより、十分に乾燥させた。その後、乾燥混合油に対して、0.1質量%のナトリウムメチラートを添加した。得られたナトリウムメチラート含有混合油を、減圧下、110℃で、0.5時間攪拌することにより、エステル交換反応を行った。反応終了後、反応生成物から、ナトリウムメチラートを水洗により除去した。得られた粗製油脂を、常法の精製方法に従って、脱色および脱臭処理することにより、エステル交換油脂1(構成脂肪酸中の、炭素数6〜10の構成脂肪酸の含有量47.4%、炭素数6の構成脂肪酸の含有量0%、炭素数10の構成脂肪酸の含有量33.2%、パルミチン酸(炭素数16の飽和構成脂肪酸)の含有量23.2%、ステアリン酸(炭素数18の飽和構成脂肪酸)の含有量28.3%)を得た。
〔エステル交換油脂2〕
MCT1を40質量部と、パームステアリン(日清オイリオグループ株式会社社内製、ヨウ素価13)60質量部とを混合した混合油を、減圧下で、120℃に加熱することにより、十分に乾燥させた。その後、乾燥混合油に対して、0.1質量%のナトリウムメチラートを添加した。得られたナトリウムメチラート含有混合油を、減圧下、110℃で、0.5時間攪拌することにより、エステル交換反応を行った。反応終了後、反応生成物から、ナトリウムメチラートを水洗により除去した。得られた粗製油脂を、常法の精製方法に従って、脱色および脱臭処理することにより、エステル交換油脂2(構成脂肪酸中の、炭素数6〜10の脂肪酸の含有量37.1%、炭素数6の構成脂肪酸の含有量0%、炭素数10の構成脂肪酸の含有量26.0%、パルミチン酸の含有量53.2%、ステアリン酸の含有量2.7%)を得た。
〔エステル交換油脂3〕
MCT1を70質量部と、パーム極度硬化油(横関油脂工業株式会社製、ヨウ素価1)30質量部とを混合した混合油を、減圧下で、120℃に加熱することにより、十分に乾燥させた。その後、乾燥混合油に対して、0.1質量%のナトリウムメチラートを添加した。得られたナトリウムメチラート含有混合油を、減圧下、110℃で、0.5時間攪拌することにより、エステル交換反応を行った。反応終了後、反応生成物から、ナトリウムメチラートを水洗により除去した。得られた粗製油脂を、常法の精製方法に従って、脱色および脱臭処理することにより、エステル交換油脂3(構成脂肪酸中の、炭素数6〜10の構成脂肪酸の含有量68.0%、炭素数6の構成脂肪酸の含有量0%、炭素数10の構成脂肪酸含有量47.6%、パルミチン酸の含有量14.1%、ステアリン酸の含有量17.2%)を得た。
〔エステル交換油脂4〕
MCT1を50質量部と、菜種極度硬化油(横関油脂工業株式会社製、ヨウ素価1)50質量部とを混合した混合油を、減圧下で、120℃に加熱することにより、十分に乾燥させた。その後、乾燥混合油に対して、0.1質量%のナトリウムメチラートを添加した。得られたナトリウムメチラート含有混合油を、減圧下、110℃で、0.5時間攪拌することにより、エステル交換反応を行った。反応終了後、反応生成物から、ナトリウムメチラートを水洗により除去した。得られた粗製油脂を、常法の精製方法に従って、脱色および脱臭処理して、エステル交換油脂4(構成脂肪酸中の、炭素数6〜10の構成脂肪酸の含油量48.9%、炭素数6の脂肪酸の含有量0%、炭素数10の構成脂肪酸の含有量34.2%、パルミチン酸の含有量2.6%、ステアリン酸の含有量46.0%)とした。
〔その他油脂〕
ココアバター(大東カカオ株式会社製)、パーム極度硬化油(横関油脂工業株式会社製、ヨウ素価1)をその他油脂として、用いた。
<チョコレートの製造>
表1、2の配合に従って、実施例1〜2、比較例1〜4のチョコレートを、常法に従って、混合、微粒化(リファイニング)、精練(コンチング)を経て、厚さ7mmの平板状に冷却固化した。得られたチョコレートの品質を、後述する方法により、評価した。
Figure 2015082999
Figure 2015082999
<チョコレートの評価>
上記で製造した、実施例1〜2と比較例1〜4の平板状チョコレートについて、切り分け、および、口どけについて以下の評価方法に従って評価した。結果を表1、2に示した。
<チョコレートの評価方法>

(1)切り分けの評価方法
以下の評価基準に従って、刃物での切り分けの作業性を評価した。
◎:ヒビが入らず、滑らかに切り分けられ、非常に良好
○:ヒビが入らずに切り分けられ、良好
▲:一部にひびが入る
×:割れる、もしくは、刃物に引っ付く

(2)口どけの評価方法
以下の基準に従って、5名のパネラーにより、総合的に評価した。
◎:スムースにとけ、非常に良好である
○:スムースにとけ、良好である
▲:ふつうの口どけである
×:口どけが悪い
本発明に係るエステル交換油脂は、以下の第1〜3のエステル交換油脂であってもよい。
上記第1のエステル交換油脂は、構成脂肪酸として、炭素数6〜10の脂肪酸を20〜65質量%および炭素数16〜18の飽和脂肪酸を35〜80質量%含み、炭素数16〜18の飽和脂肪酸中の炭素数16の飽和脂肪酸含量が20質量%以上である、エステル交換油脂である。
上記第2のエステル交換油脂は、上記炭素数6〜10の脂肪酸中の炭素数6の脂肪酸含量が20質量%以下である、第1のエステル交換油脂である。
上記第3のエステル交換油脂は、上記炭素数16〜18の飽和脂肪酸中の炭素数16の飽和脂肪酸含量が30質量%以上である、第1または第2エステル交換油脂である。
本発明に係る油性食品は、以下の第1〜3の油性食品であってもよい。
上記第1の油性食品は、油脂が連続相をなす油性食品であって、当該油性食品の油脂中に、上記第1〜3のエステル交換油脂のうちのいずれかを20質量%以上含有する油性食品である。
上記第2の油性食品は、上記油性食品がチョコレートである、第1の油性食品である。
上記第3の油性食品は、上記チョコレートが非モールド成形されたチョコレートである、第2の油性食品である。
本発明に係るチョコレートの製造方法は、上記第1〜3のエステル交換油脂のうちのいずれかを油脂中に20質量%以上含有する融液状チョコレートを、冷却固化して非モールド成形する、チョコレートの製造方法であってもよい。

Claims (7)

  1. エステル交換油脂であって、前記エステル交換油脂が有する構成脂肪酸全量のうち、炭素数6〜10の構成脂肪酸が、20〜65質量%を占め、炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸が、35〜80質量%を占め、かつ、前記炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸中の、炭素数16の飽和の構成脂肪酸の含有量が、20質量%以上である、エステル交換油脂。
  2. 前記炭素数6〜10の構成脂肪酸中の、炭素数6の構成脂肪酸の含有量が、20質量%以下である、請求項1に記載のエステル交換油脂。
  3. 前記炭素数16〜18の飽和の構成脂肪酸中の、炭素数16の飽和の構成脂肪酸の含有量が、30質量%以上である、請求項1または2に記載のエステル交換油脂。
  4. 連続相をなす油脂を含む油性食品であって、当該油性食品に含まれる油脂が、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエステル交換油脂を、20質量%以上含有する、油性食品。
  5. 前記油性食品が、チョコレートである、請求項4に記載の油性食品。
  6. 前記チョコレートが、非モールド成形されたチョコレートである、請求項5に記載の油性食品。
  7. 20質量%以上の、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエステル交換油脂を含む油脂を含有する融液状チョコレートを、冷却固化すること、および、非モールド成形することを含むチョコレートの製造方法。
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