JP2015082010A - 無機光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】複屈折膜上の保護膜の密着性が優れた無機光学素子を提供する。
【解決手段】柱状構造からなる複屈折膜12と、複屈折膜12上に形成された保護膜13とを備え、複屈折膜13が、柱状構造の間隙に保護膜13の成分が侵入してなる。複屈折膜12の柱状構造の空隙に保護膜成分が侵入して複屈折膜12と保護膜成分とが結合するため、複屈折膜12と保護膜13との密着性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、柱状構造からなる複屈折膜を有する無機光学素子に関する。
従来、光学素子に基板面に対して斜め方向から無機粒子を蒸着した柱状構造からなる複屈折膜が使用されているが、複屈折内の空隙の水分量により位相差が変動してしまうことが懸念されている。このため、例えば、特許文献1、2に記載の技術は、斜方蒸着膜上に保護膜を形成して吸蔵水を保持している。また、特許文献3に記載の技術は、疎水性の強いフルオロアルキル基を有するシランカップリング剤を用いて、複屈折膜上に表面修飾層を設けて撥水機能により水分吸着を抑制している。
特開2000−047033号公報 特開2012−008363号公報 特開2012−103577号公報
しかしながら、複屈折層上に設けられた保護膜は、柱状構造の空隙のため密着性が悪く、剥離してしまうことがあった。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、複屈折層上の保護膜の密着性が優れた無機光学素子を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するために、本発明に係る無機光学素子は、柱状構造からなる複屈折膜と、前記複屈折膜上に形成された保護膜とを備え、前記複屈折膜が、前記柱状構造の間隙に前記保護膜の成分が侵入してなることを特徴とする。
また、本発明に係る無機光学素子の製造方法は、柱状構造からなる複屈折膜上に、保護膜を成膜し、前記柱状構造の間隙に前記保護膜の成分を侵入させることを特徴とする。
本発明によれば、複屈折膜の柱状構造の空隙に保護膜成分が侵入して複屈折膜と保護膜成分とが結合するため、複屈折膜と保護膜との密着性を向上させることができる。
本発明を適用した無機光学素子の一部を模式的に示す断面図である。 無機波長板の構成例を示す断面図である。 無機波長板の製造方法の一例を示すフローチャートである。 プラズマCVD装置の概略を示す図である。 比較例1の無機波長板を断面観察したSEM画像である。 比較例1の高温高湿試験により膜剥がれが生じた表面を観察した画像である。 比較例1の高温高湿試験により膜剥がれが生じた部分を断面観察したSEM画像である。 実施例1の剥がれレベル(JIS K 5600)の評価画像である。 (A)は、実施例4の保護膜形成後のサンプルを断面観察したSEM画像であり、(B)は、これの拡大SEM画像である。 実施例4の保護膜形成と同時にガラス基板上に保護膜を形成したサンプルを断面観察したSEM画像である。 実施例4のESCA分析におけるエッチング時間(深さ方向)に対する元素割合を示すグラフである。 実施例4の剥がれレベル(JISK 5600)の評価画像である。 実施例4及び比較例1の高温高湿試験における反射率の変化率を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
1.無機光学素子
2.無機光学素子の製造方法
3.実施例
<無機光学素子>
本発明を適用した無機光学素子は、柱状構造からなる複屈折膜と、複屈折膜上に形成された保護膜とを備え、複屈折膜が、柱状構造の間隙に保護膜の成分が侵入してなるものである。これにより、複屈折膜と保護膜成分とが結合し、複屈折膜と保護膜との高い密着性を得ることができる。
図1は、本発明を適用した無機光学素子の一部を模式的に示す断面図である。図1に示すように、無機光学素子は、下地膜11と、下地膜11上に形成された複屈折膜12と、複屈折膜上に形成された保護膜13とを備える。
下地膜11は、特に限定されるものではなく、必要に応じて多層膜や基板などを用いることができる。
複屈折膜12は、誘電体、金属、半導体などの材料からなる柱状の束で構成された柱状構造からなる。このような柱状構造からなる複屈折膜12の一例として、斜方蒸着膜が挙げられる。また、複屈折膜12は、柱状構造の間隙に保護膜の成分が侵入した侵入部13aを有する。これにより、複屈折膜12と保護膜13との密着性を向上させることができる。
保護膜13は、例えば、SiO、Ta、TiO、Al、Nb、LaO、MgF等の無機化合物からなり、複屈折膜12への水分の侵入を防止する。これにより、複屈折膜12内の空隙の水分量により位相差が変動してしまうのを防ぐことができる。
このような構成を有する無機光学素子としては、元の光の偏光状態を変える波長板、柱状構造からなる複屈折膜を有する位相差補償偏光板などを挙げることができる。以下、無機光学素子の一例として無機波長板について説明する。
図2は、無機波長板の構成例を示す断面図である。図2に示すように、無機波長板は、基板21と、基板21上に形成されたマッチング膜22と、マッチング膜22の形成されていない基板21の反対面に対して形成された第1のAR膜23と、マッチング膜22上に形成されたリタデーション膜24と、リタデーション膜24上に形成された保護膜25と、保護膜25上に形成された第2のAR膜26とを備える。
基板21は、使用帯域の光に対して透明で、屈折率が1.1〜2.2の材料、例えば、ガラス、サファイア、水晶などで構成される。波長板の用途によっては、ガラス、特に、石英(屈折率1.46)やソーダ石灰ガラス(屈折率1.51)を用いてもよい。ガラス材料の成分組成は特に制限されず、例えば光学ガラスとして広く流通しているケイ酸塩ガラスなどの安価なガラス材料を用いてもよい。
マッチング膜22は、リタデーション膜24と基板21の界面における反射を防止する多層膜であり、必要に応じて設けてもよい。マッチング膜22は、例えば、誘電体の多層膜であり、表面反射光と界面反射光の位相を逆転させ打ち消しあうように設計される。
第1のAR(Anti Reflection)膜23は、例えば一般的に用いられる高屈折膜と低屈折膜とからなる多層薄膜を挙げることができる。基板21に第1のAR膜23を設けることにより、基板21の表面反射を軽減し、透過率を増加させることができる。
リタデーション膜24は、1種以上の誘電体からなる柱状の束で構成された柱状構造からなる。このようなリタデーション膜24の一例として、斜め蒸着又は斜めスパッタにより誘電体からなる無機微粒子が積層されて形成される斜方蒸着膜が挙げられる。誘電体としては、Ta、Si、Ti、Al、Mg、La、Zr、Nbのうち1種以上を含む酸化物からなることが好ましい。酸化物の具体例としては、Ta、SiO、TiO、Al、MgO、CeO、ZrO、ZrO、Nbなどが挙げられる。これらの中でも、本実施の形態では、大きな複屈折を有するTaを用いることが好ましい。
柱状構造は、誘電体微粒子が積層された柱状部と、柱状部間の空気層である空隙部とを有する。例えば、斜方蒸着膜は、基板面に対して誘電体材料が斜め方向から蒸着され、誘電体材料が直接付着できない陰ができる、いわゆるセルフ・シャドーイング効果によって形成されるため、誘電体微粒子が積層された柱状部と、柱状部間の空気層である空隙部とを有する柱状構造となる。
柱状構造への保護膜25の成分の侵入量は、3nm以上である好ましく、10nm以上であることがより好ましい。柱状構造への保護膜25の成分の侵入量が大きくなるほど、保護膜25とリタデーション膜24との密着力が増し、耐湿性を向上させることができる。保護膜25の成分の侵入量は、ESCA分析における深さ方向の元素分析、TEM等により確認することができる。
保護膜25は、例えば、SiO、Ta、TiO、Al、Nb、LaO、MgF等の無機化合物からなり、リタデーション膜24への水分の侵入を防止する。これにより、リタデーション膜24内の空隙の水分量により位相差が変動してしまうのを防ぐことができる。
第2のAR膜26は、第1のAR膜23と同様、例えば一般的に用いられる高屈折膜と低屈折膜とからなる多層薄膜を挙げることができる。保護膜25上に第2のAR膜26を設けることにより、保護膜25の表面反射を軽減し、透過率を増加させることができる。
<2.無機光学素子の製造方法>
次に、本発明を適用した無機光学素子の製造方法について説明する。本発明を適用した無機光学素子の製造方法は、柱状構造からなる複屈折膜上に、保護膜を成膜し、柱状構造の間隙に保護膜の成分を侵入させるものである。これにより、複屈折膜と保護膜成分とを結合させ、複屈折膜と保護膜との密着性を向上させることができる。
以下、無機光学素子の具体例として、図2に示す構成例の無機波長板の製造方法について説明する。図3は、無機波長板の製造方法を示すフローチャートである。
先ず、ステップS31において、基板21を準備する。次に、ステップS32において、リタデーション膜24と基板21の界面における反射を防止するため、基板21上に多層膜であるマッチング膜22を形成する。次に、ステップS33において、マッチング膜22が形成されていない基板21の反対面に対して、第1のAR膜23を形成する。
次に、ステップS34において、マッチング膜22上にリタデーション膜24を形成する。リタデーション膜24は、斜め蒸着又は斜めスパッタにより形成される。例えば、一方の方向から誘電体材料を斜め蒸着させた後、基板を180°回転させ、他方の方向から誘電体材料を斜め蒸着させる蒸着サイクルを複数回行うことにより、柱状の誘電体の束を得ることができる。
次に、ステップS35において、リタデーション膜24を100℃以上300℃以下の温度でアニール処理する。これにより、リタデーション膜24の間隙部に存在する水分を蒸発させることができる。なお、アニール処理の温度が高すぎると、柱状組織同士が成長してコラム状となり、複屈折量の低下、透過率の低下等が生じるおそれがある。
次に、ステップS36において、リタデーション膜24上に保護膜25を成膜する。例えば、保護膜25としてSiOを成膜する場合、SiOの材料として、TEOS(テトラエトキシシラン)ガスとOを用い、プラズマCVD装置を使用することが好ましい。
図4は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置の概略を示す図である。図4に示すように、プラズマCVD装置は、高周波電極によりTEOSガスをプラズマ励起するため、比較的容易にTEOSガスを柱状構造の空隙部に侵入させることができる。空隙部に侵入したTEOSガスは、イオン化したOと結合し、SiOを形成する。CVDプロセス条件として、TEOSガスとOとの流量比をTEOS:O=1:3000〜6000、成膜圧力を60Pa以上、成膜温度を150℃以上に制御することが望ましい。
プラズマCVD装置によって形成されるSiO保護膜は、スパッタ法を代表とする物理的気相成長と異なり、気化された材料ガスを用いることを特徴とするため、TEOSガスを比較的容易に柱状構造の空隙部に侵入させることができ、成膜時間を調整することにより、リタデーション膜24表面全体を封止することができる。
次に、ステップS37において、保護膜25の上に第2のAR膜26を成膜する。そして、ステップS38において、仕様に合せたサイズにスクライブ切断を実施し、各検査を経て無機波長板が完成する。
なお、保護膜の形成方法は、前述したCVD法に限られるものではない。CVD法は、複屈折膜の空隙部を含む境界層中で、化学反応による膜形成が行われるため、スパッタ法、真空蒸着法に対して、ステップカバレッジが優れる。そして、使用するCVD装置に応じて、成膜圧力、ガス流量比等の成膜条件を最適化することにより、本発明の効果が得られる。また、同様の効果を得られる保護膜形成方法として無機SOG(Spin on Grass)、ALD(Atomic Layer Deposition)等を用いても構わない。さらに、使用環境によっては、スパッタ法、真空蒸着法を用いてもよい。
<4.実施例>
以下、本発明の実施例について説明する。ここでは、柱状構造上に保護膜を有する無機波長板を作製し、保護膜の密着性、及び高温高湿試験における反射率の変化量について、評価した。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[波長板の作製]
図3に示すフローチャートに基づいて、図2に示す無機波長板を作製した。先ず、ガラス基板に対してマッチング膜を形成した。次に、マッチング膜の形成されていないガラス基板の反対面に対して、反射防止膜を形成した。次に、マッチング膜上にTaからなる斜方蒸着膜を形成し、100℃以上300℃以下の温度でアニール処理した。
アニール処理後、SiOの材料としてTEOS(テトラエトキシシラン)ガス及びOを用い、プラズマCVD装置を使用して複屈折膜上にSiOからなる保護膜を成膜した。続いて、保護膜上に反射防止膜を積層し、仕様に合せたサイズにスクライブ切断を実施し、無機波長板を作製した。
保護膜を成膜するCVDプロセス条件において、TEOSガスとOとの流量比をTEOS:O=1:3000〜6000、成膜圧力を60Pa以上、成膜温度を150℃以上に制御して、複屈折膜空隙部へのSiOの侵入量の異なる無機波長板を作製した。
保護膜成分の侵入量は、プラズマCVD装置内に複屈折膜を形成したサンプルと、ガラス基板とを設置して保護膜を成膜し、複屈折膜上に形成された保護膜の厚さとガラス基板上に形成された保護膜の厚さとの差とした。
[密着性の評価]
JIS K5600に準拠し、反射防止膜上から直角の格子パターン(25マス)を切り込み、複屈折膜まで貫通させた後、反射防止膜上にテープを貼り、テープをはく離した。テープのはく離に対する保護膜の耐性を、剥がれレベルとしてJISK 5600に準拠する分類0〜5に評価した。
また、60℃、90%、500hの高温高湿試験を行い、試験後の無機波長板の膜剥がれの有無について評価した。膜剥がれが有るものを「×」と評価し、膜剥がれのないものを「○」と評価した。
[実施例及び比較例]
比較例1の無機波長板の複屈折膜への保護膜成分の侵入量は0nm、実施例1〜4の無機波長板の複屈折膜への保護膜成分の侵入量はそれぞれ3nm、5nm、10nm、16nmであった。
表1に、保護膜成分の侵入量、剥がれレベル、及び高温高湿試験後の剥がれ評価について示す。比較例1の剥がれレベルは分類5であり、実施例1〜4の剥がれレベルはそれぞれ分類3、2、0、0であった。また、比較例1の高温高湿試験後の剥がれ評価は×、実施例1〜4の高温高湿試験後の剥がれ評価はすべて○であった。
また、図5は、比較例1の無機波長板を断面観察したSEM画像である。また、図6は、比較例1の高温高湿試験により膜剥がれが生じた表面を観察した画像であり、図7は、比較例1の高温高湿試験により膜剥がれが生じた部分を断面観察したSEM画像である。比較例1のように複屈折膜の空隙部へのSiOの侵入量が小さいと、高温高湿試験により密着性が破壊され、その結果、複屈折膜と保護膜との界面で膜剥がれが生じた。
また、図8は、実施例1の剥がれレベル(JIS K 5600)の評価画像である。実施例1のように保護膜成分の侵入量が3nmの場合、図8に示すようにクロスカット部分の膜剥がれはあるものの、高温高湿試験後の剥がれは無く、実用可能レベルであった。
また、図9Aは、実施例4の保護膜形成後のサンプルを断面観察したSEM画像であり、図9Bは、これの拡大SEM画像である。また、図10は、実施例4の保護膜形成と同時にガラス基板上に保護膜を形成したサンプルを断面観察したSEM画像である。図9B及び図10に示すSEM画像より、柱状構造の複屈折膜上に形成したSiOの膜厚は40.313nmであり、ガラス基板上のSiOの膜厚は57.187nmであることから、柱状構造の複屈折膜上に形成したSiOは、複屈折膜内の空隙に侵入・結合したものと考えられる。この膜厚差より実施例4の複屈折膜への保護膜成分の侵入量は約16nmであった。
また、図11は、実施例4のESCA分析におけるエッチング時間(深さ方向)に対する元素割合を示すグラフである。図11に示すように、SiOとTaが同時に検出される層が確認された。
また、図12は、実施例4の剥がれレベル(JISK 5600)の評価画像である。実施例4のように保護膜成分の侵入量が16nmの場合、クロスカット部分の膜剥がれは無く、複屈折膜と保護膜との高い密着性が得られた。
また、図13は、実施例4及び比較例1の高温高湿試験における反射率の変化率を示すグラフである。また、図12中、参照例として有機膜の波長板の変化率を示す。実施例4は、保護膜と複屈折膜との密着性が高いため、高温高湿試験においても保護膜が剥離することなく、複屈折膜の空隙の水分量を一定とし、位相差の変動を防ぐことができた。
11 下地膜、 12 複屈折膜、 13 保護膜、 21 基板、 22 マッチング膜、 23 第1のAR膜、 24 リタデーション膜、 25 保護膜、 26 第2のAR膜

Claims (6)

  1. 柱状構造からなる複屈折膜と、
    前記複屈折膜上に形成された保護膜とを備え、
    前記複屈折膜が、前記柱状構造の間隙に前記保護膜の成分が侵入してなる無機光学素子。
  2. 前記保護膜の成分の侵入量が、3nm以上である請求項1記載の無機光学素子。
  3. 前記保護膜の成分の侵入量が、10nm以上である請求項1記載の無機光学素子。
  4. 前記保護膜が、SiOからなる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無機光学素子。
  5. ガラス基板と、
    ガラス基板上に形成されたマッチング膜とを備え、
    前記マッチング膜上に前記複屈折膜が形成されてなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無機光学素子。
  6. 柱状構造からなる複屈折膜上に、保護膜を成膜し、前記柱状構造の間隙に前記保護膜の成分を侵入させる無機光学素子の製造方法。
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