JP2015073723A - ミラーキャビネット - Google Patents

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Hiroshi Akiyama
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Abstract

【課題】シンプルな構造で、係止孔に確実に固定部材を挿入して係合でき、しかも不用意に抜け出ることなく、確実に鏡をミラーキャビネット本体に固定する。
【解決手段】ミラーキャビネットは、鏡3、ミラーキャビネット本体2および固定部材6を備え、固定部材6は、前面壁17および底面壁18を有し側面視で略L字状に形成された鏡保持部12と、鏡保持部12の底面壁18から起立する背面部13と、ミラーキャビネット本体2に形成された係止孔22に挿入され、平面視で矢尻状に形成された係止部14とを含み、係止部14は、軸部24と軸部24の先端から連続して形成された係止片25とを有し、かつ背面部13に形成された円形の台座部19から突出するように形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ミラーキャビネットに関し、特に鏡の固定構造に特徴を有するミラーキャビネットに関する。
ミラーキャビネットの鏡を固定する構成として、次のような構成が知られている。例えば、ミラーを受けて保持するミラー固定用の固定具の本体の固定片を、前面パネルに当接し、固定片から突出した抜止爪を前面パネルの貫通孔に挿入し、前面パネルの裏面側において抜止部材を抜止爪に係合させ、前面パネルを固定片と抜止部材で挟むようにしてミラー固定用の固定具の本体を取り付ける構成が知られている(特許文献1参照)。
また、鏡をミラーキャビネット本体に取り付ける固定部材であって、鏡の横幅方向全域に亘る横長寸法に形成された鏡載せ部と、鏡載せ部の後端縁から上方へ一体状に突出して横幅方向全域に亘る横長状に形成された裏面部と、鏡載せ部の前端側の左右端において上方へ立ち上げて形成された一対の表面部とを備えた構成が知られている(特許文献2参照)。
さらに、ミラーを受けて保持する取付具を、別の取付具にマグネットを介して吸着させ、その別の取付具の背面側に設けた係止突起を、キャビネット本体の孔に係合させることによって、ミラーをキャビネット本体に取り付ける構成が知られている(特許文献3参照)。
特開平08−019460号公報 特開2009−106645号公報 特開2004−242917号公報
上記のような従来のミラーキャビネットの鏡の固定構造は、例えば特許文献1記載の発明では、部品点数が増加し、特許文献2記載の発明では、 国定部材が大型化するという問題がある。
また、特許文献3記載の発明では、ミラーを受けて保持する取付具を、マグネットを介して別の取付具に吸着させ、さらにその別の取付具をその係止突起でキャビネット本体に取り付けるために取付構造が複雑となり、また、強度確保のため、係止突起を大きくする、キャビネット本体に大掛かりな補強構造を採用する、といった対応が必要になり、挿入方向も規制される、という問題がある。
ところで、図5は、本発明者が、鏡をミラーキャビネット本体に取り付けるための固定部材の研究開発の過程において、工夫、検討してみた固定部材の一例の具体的な構成を示す図である。ここで、この図5に示す固定部材40(以下、「比較例」という)の構成について説明するが、鏡およびミラーキャビネット本体等の構成自体については、本発明に係るミラーキャビネットと変わらないので、本発明の実施例の全体構成を示す後記する図1を参照する。
固定部材40は、ミラーキャビネット本体2に固定し、鏡3の下端を保持した状態として、鏡3をミラーキャビネット本体2に取り付けるものである。この固定部材40は、図5(a)〜(d)に示すように、鏡保持部41、背面部42および係止部43を備えている。鏡保持部41は、鏡3の下端部を受けて保持するための前面壁44および底面壁45を有し、側面視で略L字状に形成されている。
背面部42は、鏡保持部41の底面壁45から起立するように形成されており、その後面から係止部43が後方に突出するように形成されている。係止部43は、軸部48と、軸部48の先端側に形成されたフック部49とから成るものが、左右一対、互いに間隔をおいて設けられて構成されている。軸部48は、その垂直断面が矩形であり、板状に形成されている。
この固定部材40を使用して、鏡3をミラーキャビネット本体2に固定する構成は、次のとおりである。鏡3の下端は、鏡保持部41で下から受けて保持される。具体的には、鏡3の下端は、固定部材40の前面壁44と背面部42の間に挿入し挟持され底面壁45上に載置されて保持される。
固定部材40は、その係止部43は、ミラーキャビネット本体2に形成されている一対の矩形の係止孔50に挿入されて固定される。固定部材40は、このように固定された状態では、ミラーキャビネット本体2の段部53上に載置された状態となる。そして、固定部材40は、その係止部43のフック部49がミラーキャビネット本体2の後面に当接して係合するので、ミラーキャビネット本体2の係止孔50から前方に抜けない。
図5に示すような比較例の固定部材40は、その構造はシンプルであるが、本発明者は、その開発過程において、次のような問題があるという知見を得た。ミラーキャビネット本体2の係止孔50は、一対の矩形孔として形成されているが、このような矩形の係止孔50は、回転ドリルでは形成しにくく、専用の穿孔用工具や装置が必要であり、現場での作業がしにくい。
固定部材40の係止部43は、一対の軸部48を有するが、その断面形状は矩形であるから、その断面形状に応じて、一対の係止孔50は互いに所定の位置関係で、正確に形成する必要がある。係止孔50が傾いていたりして正確に形成されていないと、係止部43の挿入が困難となり、係止孔50に固定部材40の係止部43を挿入したつもりでも、不完全に挿入される場合があり、固定部材40がミラーキャビネット本体2から不用意に抜けて、鏡の落下の原因となる可能性がある。
また、固定部材40の係止部43の断面形状に応じて、係止孔50は正確に形成されていた場合であって、係止孔50に固定部材40の係止部43を挿入したつもりでも、係止部43を係止孔50に確実に挿入されていない状態とすると、固定部材40がミラーキャビネット本体2から抜けて、鏡3の落下の原因となる可能性がある。
さらに、仮に係止孔50に固定部材40の係止部43を完全に挿入し係合させても、フック部49はその構造上、係止孔50の周囲に比較的少ない部分でしか係合できず、掛かりが少ないので、固定部材40の係止部43に作用する水平方向の引き抜き力に対する係合力が比較的弱く、不用意にはずれる可能性がある。
また、固定部材40に鏡の自重による鉛直方向の荷重がかかり、係止部43の変形や、ミラーキャビネット本体2の取り付け時のねじれ変形等により係止孔50が広がる変形が生じる場合がある。このような変形によって、係止孔50から固定部材40の係止部43がはずれることに対する安全策として、ミラーキャビネット本体2の段部53を形成し、ミラーキャビネット本体2を取り付けた際に、この段部53に固定部材40が載置された状態としている。
しかし、このような段部53を予め形成することは、ミラーキャビネット本体2の構成を複雑とし、製造コストの点からみても好ましくはない。さらに、このような段部53を備えたミラーキャビネット本体2の場合は、長さが異なる鏡3の固定に対応できないという問題がある。
本発明は、上記従来例問題を解決することを目的とし、また比較例の問題を解決することを目的とし、シンプルな構造で、係止孔に確実に固定部材を挿入して係合でき、しかも固定部材が係合状態から不用意に抜け出ることなく、確実に鏡をミラーキャビネット本体に固定することの可能な固定部材を備えたミラーキャビネットを実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、鏡と、ミラーキャビネット本体と、鏡をミラーキャビネット本体に固定するための固定部材と、を備えたミラーキャビネットであって、固定部材は、鏡を保持するための前面壁および底面壁を有し側面視で略L字状に形成された鏡保持部と、鏡保持部の底面壁から起立する背面部と、ミラーキャビネット本体に形成された係止孔に挿入され、平面視で矢尻状に形成された係止部と、を含んでおり、係止部は、軸部と軸部の先端から連続して形成された係止片とを有し、かつ背面部に形成された円形の台座部から突出するように形成されていることを特徴とするミラーキャビネットを提供する。
台座部の厚みが、ミラーキャビネット本体の係止孔が開口される部位の厚みよりも大きい寸法に設定されていることが好ましい。
係止部は、軸部が薄板状に形成されており、 その主面が鏡保持部の底面壁と直交する向きに設けられていることが好ましい。
係止片と軸部との接合箇所の内面部が曲面とされていることが好ましい。
係止孔の外周部には、補強用の環状リブが、係止孔と同心円状に形成されていることが好ましい。
ミラーキャビネット本体の鏡が取り付けられる取り付け部は、長さの異なる複数の鏡が選択的に取り付け可能なように、段差のない平面として形成され、係止孔を開口可能な係止孔形成部が、取り付け部に対して上下方向の複数箇所に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、ミラーキャビネットは、円形台座部と、矢尻状の係止部とを備えた固定部材を、鏡の下面に対応する位置に形成された係止孔に挿入することにより、鏡をキャビネットに固定するものであるから、シンプルな構造で、確実に鏡を固定することが可能となる。
本発明に係るミラーキャビネットの実施例を説明する図であり、(a)はミラーキャビネットの全体構成を示す斜視図であり、(b)は鏡の上端を保持するミラーキャビネット本体の固定片の構成を説明する垂直断面図である。 上記実施例における固定部材を説明する図であり、(a)、(b)は斜視図であり、(c)は平面図であり、(d)は正面図である。 (a)、(b)は上記実施例におけるミラーキャビネット本体の補強用の環状リブおよび係止孔形成部を説明するための垂直断面図と正面図であり、(c)はミラーキャビネット本体への鏡の取付方を説明する図である。 上記実施例において、鏡をミラーキャビネット本体に取り付けるために固定部材をミラーキャビネット本体に固定した状態を示す図であり、(a)は水平断面図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は別の態様の固定部材をミラーキャビネット本体に固定した状態を示す水平断面図である。 比較例のミラーキャビネットにおける固定部材を説明する図であり、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)と(d)は鏡をミラーキャビネット本体に取り付けるために固定部材をミラーキャビネット本体に固定した状態を示す垂直断面図と水平断面図である。
本発明に係るミラーキャビネットを実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
(実施例)
本発明に係るミラーキャビネットの実施例を図1〜図4において説明する。本実施例では、ミラーキャビネットを正面から見て、左右を左右とし、手前側を前方とし、奥側を後方として説明する。
図1は、本発明に係るミラーキャビネット1の全体構成を示す。ミラーキャビネット1は、ミラーキャビネット本体2と、鏡3と、鏡3をミラーキャビネット本体2に固定するための固定部材6と、を備えている。
鏡3は、ミラーキャビネット本体2の前面中央に固定されており、鏡3の左右両側には、複数の収納棚7が取り付けられており、これらの収納棚7の上方には照明具8が設けられている。
鏡3をミラーキャビネット本体2に固定する構造は、その上端を、図1(b)に示すように、ミラーキャビネット本体2の上部に一体で形成された略L字形の固定片9で保持し、下端をミラーキャビネット本体2に着脱可能に取り付ける固定部材6で受けて固定する構成である。
なお、鏡2をミラーキャビネット本体2に固定する構成の別の態様として、上記構成とは逆に、鏡3の下端を、図示はしないが、ミラーキャビネット本体2の下端に一体で形成した略L字形の固定片で受けて保持し、上端をミラーキャビネット本体2に着脱可能に取り付ける固定部材で固定する構成としてもよい。
固定部材6は、樹脂(例えば、PP樹脂、ナイロン樹脂等)で形成され、図2(a)〜(d)に示すように、鏡保持部12、背面部13および係止部14を備えている。鏡保持部12は、鏡3の下端部を受けて保持するための前面壁17および底面壁18を有し、側面視で略L字状に形成されている。
背面部13は、鏡保持部12の底面壁18から上方に起立するように形成されており、その後面に円形の台座部19が形成されている。台座部19は、ミラーキャビネット本体2に形成された円形の係止孔22にぴったりと嵌合する直径で形成されている。台座部19の厚みtは、図4(a)に示す例では、係止孔22におけるミラーキャビネット本体2の厚みt’より小さい。
しかし、台座部19の厚みtは、図4(c)に示すように、係止孔22におけるミラーキャビネット本体2の厚みt’より大きくして、台座部19の後端が係止孔22から後方に突出し、ミラーキャビネット本体2の後面23よりさらに後方に位置するような構成としてもよい。
係止部14は、図2(a)〜(d)に示すように、背面部13の後面に形成された円形の台座部19から後方に突出するように形成されており、軸部24と、軸部24の先端(後端)から連続して形成された係止片25とを有する。係止片25は、図2(c)に示すように、平面視で矢尻状に形成されている。即ち、軸部24の先端から左右前方に向けて徐々広がるように、ハの字形に形成されている。
固定部材6の軸部24は薄板状に形成されており、その主面(垂直面)26は、鏡保持部12の底面壁18と直交する向きに設けられている。そして、係止片25も薄板状に形成されており、軸部24と同様にその主面(垂直面)27は鏡保持部12の底面壁18と直交する向きに設けられている。
係止部14は、ミラーキャビネット本体2に形成された係止孔22に挿入し係合することで、固定部材6をミラーキャビネット本体2に固定するものである。係止部14の軸部24と係止片25が係止孔22に挿入されると、係止片25がミラーキャビネット本体2の後面23に係合可能となり、抜け止めされる。
図2(c)に示すように、係止片25と軸部24との接合箇所の内面部31が曲面とされており(Rがつけられている)、これにより、係止片25と軸部24との接合箇所への、応力の集中を避けることができる。
係止孔22は、上記のとおり係止部14を挿入するものであり、円形の台座部19がぴったりと嵌合するように、垂直断面が円形に形成されている。そして、係止孔22は、ミラーキャビネット本体2において、固定部材6を取り付ける箇所に対応して、左右一対、形成される。ミラーキャビネット本体2の下部における係止孔22の形成箇所は、鏡3の長さに対応して、適宜調整される。
ミラーキャビネット本体2の鏡3が固定部材によって固定される取り付け部32は、図3(a)、(b)に示すが、長さの異なる複数の鏡3が選択的に取り付け可能なように、前面(表面)側が段差のない平面として形成されており、係止孔22を開口可能な係止孔形成部33が、取り付け部32に対して上下方向の複数箇所に形成されている。
ここで、係止孔形成部33は、具体的には、ドリルの先端を嵌合することの可能な位置決め用の凹部であり、取り付け部32における係止孔22の形成が予定される上下方向の複数の箇所に形成される。このような係止孔形成部33と、該係止孔形成部33と同心で断面凸状の補強用の環状リブ34を、ミラーキャビネット本体2の製造時に予め形成しておくと良い。
係止孔形成部33を形成しておくと、鏡の長さに対応して、ドリルで係止孔22を形成する位置がすぐ分かり、ドリルの先端を嵌合させることができるので、係止孔22を形成する作業がし易くなる。
また、係止孔形成部33の周囲に、補強用の環状リブ34を形成しておくと、当該係止孔形成部33を利用して係止孔22が形成された場合、その係止孔22に対して同心で環状リブ34が設けられているので、係止孔22およびその周囲の剛性を高めることができ、固定部材6を介して鏡3の重量による荷重がかかっても、係止孔22およびその周囲の変形等がしにくい構造となる。
(作用)
上記構成から成る実施例のミラーキャビネット1の作用を、以下説明する。ミラーキャビネット本体2に鏡3を取り付ける作業に際しては、まず、鏡3の長さに対応して、固定部材6を固定するミラーキャビネット本体2における左右の固定位置を決める。そして、市販のドリル等を使用して、ミラーキャビネット本体2を貫通する円形の係止孔22を、固定部材6の台座部19が丁度嵌合する程度の直径となるように形成する。係止孔22は、成型時に金型等を利用して開口されるのでもよい。
この場合、前記したとおり、ミラーキャビネット本体2の取り付け部32の上下方向の複数箇所に、予め、図3(a)、(b)に示すように、係止孔形成部33を形成しておくと、鏡3の長さに応じて、ミラーキャビネット本体2における固定部材6の固定位置を、選択的に位置決めすることが簡単となり、また、ドリル先端が滑ることがなくなるので、係止孔22の形成が簡単となる。
また、その係止孔形成部33を中心にした環状リブ34は、ミラーキャビネット本体2の後面23に形成されているので、意匠性(見た目)を悪くすることなく、固定部材6の台座部19を支持する係止孔22およびその周囲の剛性を高めることができる。
次に、図3(c)に示すように、取り付けるべき鏡3の上端をミラーキャビネット本体2の固定片9に下方から嵌合する。そして、鏡3の下側をミラーキャビネット本体2から離した状態にしておいて、鏡3の下端の左右に、固定部材6を嵌合させる。即ち、固定部材6の下端が、固定部材6の前面壁17と背面部13の間において底面壁18に当接するまで挿入されるように、固定部材6を嵌合させる。
このように固定部材6を下端に嵌合させた鏡3を、ミラーキャビネット本体2の固定片9を中心に、図3(c)の矢印に示すように、ミラーキャビネット本体2に近づくように回動して、固定部材6の係止部14を、ミラーキャビネット本体2の係止孔22に、突き通すようにして挿入する。この挿入作業においては、軸部24および係止片25を挿入し、円形の台座部19を係止孔22に嵌合させる。この軸部24および係止片25が係止孔22を通過する際、左右の係止片25は軸部24に当接するように閉じ、通過後は係止片25が広がる。
これにより、図4(a)、(b)に示すように、背面部13はミラーキャビネット本体2の前面に当接し、係止片25がミラーキャビネット本体2の後面側に位置し、固定部材6はミラーキャビネット本体2に固定された状態となる。そして、鏡3は、ミラーキャビネット本体2の前面に固定される。
固定部材6は、その底面壁18が水平状態ではなく、円形の台座部19の軸心を中心として左右方向に傾いてミラーキャビネット本体2に取り付けられても、ミラーキャビネット本体2に固定された鏡3の重量によって、固定部材6は、その円形の台座部19がその軸心を中心にして円形の係止孔22内で回動する。
そのため、底面壁18は水平状態となり、鏡3を鉛直方向に対して傾くことなく正確に保持できる。従って、固定部材6を固定する作業は、底面壁18を水平状態に調整する等の手間をかけることがない。なお、固定部材6は、鏡3の重量によって上記のとおり回動後、底面壁18が水平状態となると、その後は回動するようなことはない。
鏡3の重量による鉛直方向の荷重は、円形の台座部19を介して円形の係止孔22の下曲面37で受けるので、円形の台座部19および円形の係止孔22のいずれについても、応力が1箇所に集中しない。従って、円形の台座部19、および円形の係止孔22とその周囲のいずれについても、破損等がしにくい。
鏡3の重量による荷重が固定部材6の底面壁18にかかると、図4(b)に矢印で示すように、固定部材6には前方へ傾くようなモーメントMがかかる。このモーメントMは、底面壁18にはその前部が下方に傾くように、また背面部13にはミラーキャビネット本体2から離れて前側に傾くように作用する。そのため、モーメントMは、固定部材6が係止孔22から前方に抜ける方向に作用する。
しかし、本発明では、モーメントMによって固定部材6が係止孔22から抜けようとする作用を受けても、係止片25がミラーキャビネット本体2の後面23に当接し、広がるようにして係合するので、固定部材6が係止孔22から抜けるようなことは防止される。そのため、図5に示す比較例の固定部材40に比べて、固定部材6および鏡3を確実にミラーキャビネット本体2に固定できる。
このように、鏡3が固定部材6で保持されている状態では、前記のとおり底面壁18は水平となるので、底面壁18に対して主面が直交する係止片25は、左右の係止片25がミラーキャビネット本体2の後面23に略均等に当接するので、抜けを阻止する力が強く、また係止片25の疲労も左右のいずれかに偏るようなことがない。
左右の係止片25は、通常は図4(a)に示すような状態にあるが、固定部材6が係止孔22から抜けるような力が作用すると、係止孔22は、ミラーキャビネット本体2の後面23に押しつけられた開き確実に係合される。このように係止片25が開閉する際に、係止片25と軸部24との接合箇所の内面部31へ応力がかかるが、この内面部31が曲面に形成されているので、応力の集中が軽減され、破損しにくい。
また、固定部材6の軸部24および係止片25は、円形の台座部19から突出して形成されているので、固定部材6を係止孔22に挿入して固定する際に、不完全状態に固定することが回避できる。即ち、固定部材6を係止孔22に挿入する際に、円形の台座部19を係止孔22に正確に嵌合させないと、軸部24および係止片25は、係止孔22に挿入できず、仮に挿入されたとしても、係止片25の全体がミラーキャビネット本体2の後面23側に位置するまで挿入できない。
従って、係止片25全体がミラーキャビネット本体2の後面23側の位置まで達していないような、固定部材6の不完全な状態での固定を防止できる。この結果、固定部材6が係止孔22に不完全な状態で固定されている場合に生じ易い、固定部材6が係止孔22から不用意に抜けて、鏡3が落下してしまうような事故を防止できる。
図5に示す比較例の固定部材40に対する係止孔50は、一対の矩形の孔であり、その加工のために専用の穿孔用工具や装置が必要である。しかも、一対の矩形の孔の互いの位置関係を含めて所定の位置に精度良く形成する必要がある。しかし、本発明の固定部材6に対する係止孔22は、その断面が円形であるから、市販のドリルを利用して簡単に形成可能であり、また1つの円形の孔であるから、一対の矩形の孔から成る比較例の係止孔50に比べて、精度はそれほどは必要ない。
なお、固定部材6をミラーキャビネット本体2の下端部に取り付けてから固定部材6をミラーキャビネット本体2に固定するのではなく、固定部材6をミラーキャビネット本体2に固定してから、鏡3の上端をミラーキャビネット本体2の固定片9に下方から嵌合し、鏡3の下端を固定部材6の鏡保持部12に載置して取り付けるようにしてもよい。
ところで、台座部19の厚みtが、係止孔22におけるミラーキャビネット本体2の厚みt’より大きい場合は、固定部材6を係止孔22に取り付けると、図4(c)に示すように、台座部19の後端は、係止孔22から後方に突出し、ミラーキャビネット本体2の後面23よりさらに後方に位置するような状態となる。
このように台座部19の厚みが、係止孔22におけるミラーキャビネット本体2の厚みより大きい場合は、台座部19は、係止孔22の前後方向の全てにわたって係止孔22の内面に当接し支持される。従って、鏡3の重量による鉛直方向の荷重を、より広い面積の曲面で受けて確実に支持することができる。
また、前記したとおり、固定部材6の円形の台座部19が円形の係止孔22に確実に嵌合されない状態では、係止部14は係止孔22に挿入できない。従って、円形の台座部19は、係止部14が確実に係止孔22に挿入され、固定部材6が確実にミラーキャビネット本体2に固定されているか否かのチェック機能を発揮することができる。特に円形の台座部19の厚みtが長いと、係止孔22に嵌合し当接する部分が多くなるので、上記チェックをより確実に行うことが可能となる。
なお、図5に示す比較例の固定部材40は、鏡3を受け入れて支持している状態では、ミラーキャビネット本体2の段部53上に載置された状態となる。しかし、本発明の固定部材6は、このような段部53上に載置する構成ではないので、ミラーキャビネット本体2に、段部53等を形成する必要はない。
以上、本発明に係るミラーキャビネットを実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係るミラーキャビネットは上記のような構成であるから、その固定部材による鏡のミラーキャビネットへの取付構造は、ミラーキャビネット以外のミラーの取付対象、例えば、浴室やリビング等の室内壁であっても適用可能である。
1 ミラーキャビネット
2 ミラーキャビネット本体
3 鏡
6 固定部材
7 収納棚
8 照明具
9 ミラーキャビネット本体の上部の固定片
12 固定部材の鏡保持部
13 固定部材の背面部
14 固定部材の係止部
17 鏡保持部の前面壁
18 鏡保持部の底面壁
19 固定部材の台座部
22 ミラーキャビネット本体の係止孔
23 ミラーキャビネット本体の後面
24 係止部の軸部
25 係止部の係止片
26 軸部の主面
27 係止片の主面
31 係止片と軸部の接合箇所の内面部
32 ミラーキャビネット本体における鏡の取り付け部
33 係止孔形成部
34 補強用の環状リブ
37 係止孔の下曲面
38 ミラーキャビネット本体
40 固定部材
41 固定部材の鏡保持部
42 固定部材の背面部
43 固定部材の係止部
44 鏡保持部の前面壁
45 鏡保持部の底面壁
48 係止部の軸部
49 係止部のフック部
50 係止孔
53 ミラーキャビネット本体の段部

Claims (6)

  1. 鏡と、ミラーキャビネット本体と、鏡をミラーキャビネット本体に固定するための固定部材と、を備えたミラーキャビネットであって、固定部材は、鏡を保持するための前面壁および底面壁を有し側面視で略L字状に形成された鏡保持部と、鏡保持部の底面壁から起立する背面部と、ミラーキャビネット本体に形成された係止孔に挿入され、平面視で矢尻状に形成された係止部と、を含んでおり、係止部は、軸部と軸部の先端から連続して形成された係止片とを有し、かつ背面部に形成された円形の台座部から突出するように形成されていることを特徴とするミラーキャビネット。
  2. 台座部の厚みが、ミラーキャビネット本体の係止孔が開口される部位の厚みよりも大きい寸法に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネット。
  3. 係止部は、軸部が薄板状に形成されており、 その主面が鏡保持部の底面壁と直交する向きに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のミラーキャビネット。
  4. 係止片と軸部との接合箇所の内面部が曲面とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のミラーキャビネット。
  5. 係止孔の外周部には、補強用の環状リブが、係止孔と同心円状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のミラーキャビネット。
  6. ミラーキャビネット本体の鏡が取り付けられる取り付け部は、長さの異なる複数の鏡が選択的に取り付け可能なように、段差のない平面として形成され、係止孔を開口可能な係止孔形成部が、取り付け部に対して上下方向の複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のミラーキャビネット。
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