JP2005240512A - 浴室用床台 - Google Patents

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Hatsuichi Sato
肇一 佐藤
Takeshi Motohashi
毅 本橋
Yoshikatsu Sajima
吉勝 佐島
Akira Yubisui
晃 指吸
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Abstract

【課題】施工が簡単で、荷重が集中しても段差が生じることがなく、汚れが溜まり難く、清掃も容易な浴室用床台を提供する。
【解決手段】浴室用床台1は、高さ調整可能な2本の支持脚5を有する梁状をした3個のベース材4と、これらのベース材4によって略水平状態に保持された矩形状のサポート材3とからなるテーブル状の床架台2と、床架台2の上面を覆う表面カバー6とを備え、サポート材3および表面カバー6の長手方向の一方の端部には端部カバー7が取り付けられ、他方の端部には手掛かり8aを有する手掛かり付き端部カバー8が取り付けられる。そして、合計6本の支持脚5は、それぞれサポート材3の周縁部である長辺の中央付近および4つの角部分を支える位置に配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一般住宅の浴室の出入り口と浴室内の洗い場床面との段差を解消するため浴室内の洗い場床面に設置する床台に関する。
一般住宅の浴室において、身体の不自由な人あるいは老人などが入浴する際の障害となる、浴室の出入り口と洗い場床面との段差を解消する手段として、洗い場床面に設置する様々な床台が開発されている。従来の床台としては、高さ調整用の脚を備えた支持基材を浴室の床面に複数配置し、これらの支持基材の両側へ突き出した受部に支持材の端部を係着して支持基材間に支持材を掛け渡し、その上を表面材で覆うとともに、表面材を支持基材および支持材に被着して形成されるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の床台として、床板と、この床板を支持する高さ調節可能な支持脚とからなるスノコにおいて、床板の裏面側に溝が形成され、支持脚は溝に沿って移動可能に設置されたナット状部材と、ナット状部材へねじ接続されたアジャスト部材とで構成されたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−131754号公報(第3−8頁) 特開2002−306354号公報(第3−5頁)
特許文献1に記載の床台(二重床構造)は、複数の支持材を支持基材で連結した構造であるため、床台上を歩行する入浴者の足の踏み場によっては、その体重が一つの支持材に集中することがある。また、車椅子で入浴した場合、その車輪の片方が一つの支持材上に位置すると、重量がその支持材に集中することがある。このように一つの支持材に荷重が集中するとその支持材が大きく撓むため、隣り合う支持材との間に段差が生じ、入浴者が躓いたり、車椅子の移動の妨げとなったりすることがある。また、一つの支持材に過大な荷重が加わると破壊するおそれもある。
さらに、特許文献1に記載の床台(二重床構造)の場合、支持基材に複数の支持材を掛け渡して固定する構造上、部品点数が多いので、組み立て工数が多く、施工には多大な労力と時間とが必要である。また、隣り合う表面材同士の隙間に汚れが溜まりやすいだけでなく、これらの隙間部分の清掃が困難である。
一方、特許文献2に記載の床台(スノコ)の場合、特許文献1に記載の床台(二重床構造)と同様、一つの床板に荷重が集中するとその床板が大きく撓んで、隣り合う床板との間に大きな段差が生じたり、床板が破壊したりするおそれがある。また、隣り合う床板同士の隙間に汚れが溜まりやすく、これらの隙間部分の清掃が困難である。
本発明が解決しようとする課題は、施工が簡単で、荷重が集中しても段差が生じることがなく、破壊強度が高く、汚れが溜まり難く、清掃も容易な浴室用床台を提供することにある。
本発明の浴室用床台は、高さ調整可能な複数の支持脚を有する梁形状のベース材および複数のベース材で略水平状態に保持されたサポート材からなる床架台と、床架台の上面を覆う表面カバーとを備えた浴室用床台において、
サポート材がその短辺長さがベース材の長辺長さと略同一である平面視形状が矩形状のものであって、且つ支持脚をサポート材の周縁部乃至角部を支える位置に配置したことを特徴とする。
このような構成とすることにより、サポート材の平面視形状が矩形状であり、且つサポート材の周縁部や角部が支持脚で支えられた状態となる結果、表面カバー上からサポート材に荷重が加わっても、その荷重は板状のサポート材全体で受けて、さらに、これら複数の支持脚に分散して伝わることとなるため、荷重が集中しても段差が生じることがなく、破壊強度も向上する。また、床架台の上面は表面カバーで覆われ、サポート材もその短辺長さがベース材の長辺長さと略同一であるため、隙間が少なく、汚れが溜まり難く、清掃も容易である。さらに、複数の支持脚を有するベース材、サポート材および表面カバーによって形成され、部品点数が少ないシンプルな構造であるため、施工も簡単である。
なお、本発明の浴室用床台を構成する各部材の材質は特に限定するものではないが、水場で使用しても腐食せず、洗剤などによって変質し難い合成樹脂材が望ましく、例えば、ポリプロピレンやポリ塩化ビニルなどが好適である。特に、表面カバーについては、キズがつき難いポリ塩化ビニルなどの比較的硬質の合成樹脂材で形成することが望ましい。
一方、サポート材に支持脚の上部を収容可能な開口部または切欠部を設け、サポート材の上面と支持脚の上面とが略同一面となるように配置することが望ましい。このような構成とすれば、支持脚の高さ調節を行う際の、支持脚の高さ方向の移動範囲を拡げることが可能となるため、高さ調節範囲が広がり、施工現場への適応性が高まる。
また、サポート材の端部を保持するベース材と、サポート材の端部とを連結する部材として、サポート材の端部に挿入固定される挿入部と、ベース材上面に挿入固定する挿入部とを有するジョイント材を設けることもできる。このような構成とすれば、施工現場のサイズに応じてサポート材の長さを設定することにより、サポート材の端部が、ベース材上面の一部に保持された状態となる場合、サポート材とベース材との連結強度を高めることができる。このため、床台の強度低下を回避することができ、耐久性も向上する。
本発明により、以下に示す効果を奏する。
(1)高さ調整可能な複数の支持脚を有する梁形状のベース材および複数のベース材で略水平状態に保持されたサポート材からなる床架台と、床架台の上面を覆う表面カバーとを備えた浴室用床台において、サポート材がその短辺長さがベース材の長辺長さと略同一である平面視形状が矩形状のものであって、且つ支持脚をサポート材の周縁部乃至角部を支える位置に配置したことにより、施工は簡単であり、荷重が集中しても段差が生じることがなく、破壊強度も向上し、汚れが溜まり難くなり、清掃も容易となる。
(2)サポート材に支持脚の上部を収容可能な開口部または切欠部を設け、サポート材の上面と支持脚の上面とが略同一面となるように配置することにより、支持脚の高さ調節範囲が広がり、施工現場への適応性が高まる。
(3)サポート材の端部を保持するベース材と、サポート材の端部とを連結する部材として、サポート材の端部に挿入固定される挿入部と、ベース材上面に挿入固定する挿入部とを有するジョイント材を設けることにより、サポート材の端部がベース材上面の一部に保持された状態となる場合、サポート材とベース材との連結強度を高めることができるため、床台の強度低下を回避することができ、耐久性も向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態である浴室用床台の施工状態を示す斜視図、図2は図1に示す浴室用床台の分解斜視図、図3は図1に示す浴室用床台の正面図である。また、図4は図1に示す浴室用床台を構成するサポート材の平面図、図5は図4におけるA−A線断面図、図6は図1に示す浴室用床台を構成するベース材の斜視図、図7は図6に示すベース材の正面図、図8は図1に示す浴室用床台を構成する表面カバーの正面図である。
図1に示すように、本実施形態の浴室用床台1は、その複数個を浴室の洗い場床面F1に全面的に設置することにより、浴室の出入口床面F2と洗い場床面F1との段差Dをなくすことができるものである。
図2に示すように、浴室用床台1は、高さ調整可能な2本の支持脚5を有する梁状のベース材4と、3個のベース材4によって略水平状態に保持された矩形状のサポート材3とからなるテーブル状の床架台2と、床架台2の上面を覆う表面カバー6とを備え、サポート材3および表面カバー6の長手方向の一方の端部には端部カバー7が取り付けられ、他方の端部には手掛かり8aを有する手掛かり付き端部カバー8が取り付けられる。そして、合計6本の支持脚5は、それぞれサポート材3の周縁部である長辺の中央付近および4つの角部を支える位置に配置されている。
このような構成とすることにより、サポート材3の断面形状が略矩形の板状であり、且つサポート材3の周縁部および角部が6本の支持脚5で支えられた状態となる結果、表面カバー6上からサポート材3に荷重が加わったとき、その荷重は板状のサポート材3全体で受けて、さらに、これら6本の支持脚5に分散して伝わることとなるため、荷重が集中しても段差が生じることがなく、破壊強度も向上する。また、床架台2の上面は表面カバー6で覆われ、サポート材3もその短辺長さがベース材4の長辺長さと略同一であるため、隙間が少なく、汚れが溜まり難く、清掃も容易である。さらに、複数の支持脚5を有するベース材4、サポート材3および表面カバー6などによって形成され、部品点数が少ないシンプルな構造であるため、施工も簡単である。
本実施形態においては、3個のベース材4はサポート材3の長手方向の両端部分および中央部分に配置しているが、サポート材3の長手方向のサイズが短い場合は両端部分に2個配置したり、前記サイズが長い場合は長手方向に沿って複数個配置したりすることによって床架台2の強度を確保することができる。
また、支持脚5はそれぞれの位置で高さ調節が可能であるため、床台1を設置する洗い場床面F1に排水用の水勾配が設けてあったり、洗い場床面F1の一部が凹んでいるなどの不陸部分があったりする場合でも、床台1をガタツキなく略水平状態に設置することができる。
図4,図5に示すように、断面形状が矩形をしたサポート材3は、合成樹脂材の一つであるポリ塩化ビニルを押出成形して形成したものであり、洗い場床面F1の広さに合わせてカットすることにより長手方向のサイズを調節したものである。図5に示すように、サポート材3の断面形状は、厚さ2mm程度の周壁で構成された中空体であり、外観形状は矩形板状をなしている。サポート材3の内部には厚さ方向に複数の補強リブ3aを設けることによって、これらの補強リブ3aで区画された挿入筒部3bが形成されている。
また、サポート材3の上面の短辺3S方向の中央部分には長辺3L方向と平行な溝部3cが設けられ、サポート材3の下面には長辺3L方向と平行な3本の溝3dが設けられている。溝部3dは、深くなるにつれて拡幅した断面形状となっている。サポート材3の両側面(長辺3L部分)の上方には、表面カバー6を係止するための表面カバー取付部3eが形成され、その下方には、サポート材3をベース材4に係止するためのベース材取付部3fが形成されている。また、図4に示すように、サポート材3の長辺3Lの中央部分および4つの角部分3Kには、それぞれ貫通した円筒状の開口部3gが設けられている。
ベース材4はポリプロピレンを射出成形して形成したものであり、図6,図7に示すように、ベース材4は上面部分が開放した箱形状であり、その内側に多数形成された補強リブ4aの上面および周壁4kの上面で形成された受け部4bと、ベース材4の長手方向の両端部において受け部4bより上方に突設された壁部4cと、それぞれの壁部4cの内側に設けられた円筒状の脚受け部4dとを備えている。補強リブ4aをベース材4の内側に設けたことにより、ベース材4をサポート材3の下面側に取り付けてテーブル状の床架台2を形成したとき、露出面に凹凸のない滑らかな外観性を有する床架台2を形成することができる。このため、床架台2には、汚れが付着し難く、もし汚れが付着することがあっても容易に落としたり、払拭したりすることができる。
補強リブ4aの上面と周壁4kで構成される受け部4bは、ベース材4の幅方向に4列に分割され、幅方向の中央部分を構成する2列の中央受け部4eは、その2列分の幅は脚受け部4dの外径と同一であり、2つの脚受け部4dを結ぶように形成されている。また、ベース材4の幅方向の両側部を構成する端部受け部4fは、ベース材4の長手方向の両端にある壁部4cを結ぶように形成されている。
また、ベース材4の内部には複数の補強リブ4aによって縦横に区画して形成された、平面視形状が略四角形の複数のポケット部4jが形成され、中央受け部4eの中央部分と端部受け部4f部分に、ベース材4の底面まで貫通した取付孔4gが形成されている。これらの取付孔4gの、ベース材4の長手方向の配置間隔は、サポート材3の下面に設けられた3本の溝3dの配置間隔と同一となっている。
ベース材4の長手方向の端部の壁部4cの配置間隔は、サポート材3のベース取付部3fの短辺3S方向の長さと略同一であり、受け部4bからの壁部4cの突出長さはベース取付部3fのサポート材3の厚さ方向の寸法と略同一である。ベース材4の長手方向の端部において隣り合う壁部4cの間には、ベース材4の長手方向の外側に突出した当て部4hが形成され、それぞれの壁部4cの上方には、ベース材4の長手方向に貫通する取付孔4iが設けられている。
脚受け部4dの配置間隔は、サポート材3の開口部3gの短辺3S方向の配置間隔と同一であり、脚受け部4dの外径と、開口部3gの内径とは略同一である。また、受け部4bからの脚受け部4dの突出長さは、サポート材3の厚さと略同一である。したがって、ベース材4の一対の脚受け部4dを、サポート材3の下面側に取り付けたとき、脚受け部4dは開口部3gに隙間なく挿入され、対向する壁部4cは、サポート材3の長辺3L部分にあるベース取付部3fを隙間なく挟持する。
そして、ベース材4の中央受け部4eと端部受け部4f部分にある取付孔4gの下端から挿入されたビス(図示せず)を、サポート材3下面の溝3dから上方へ螺入させ、ベース材4の壁部4cの取付孔4iから挿入したビス(図示せず)をサポート材3のベース取付部3fに螺入させることによって、ベース材4とサポート材3とを固定する。サポート材3の下面には溝3dを設けているため、ビスの位置合わせが容易であり、確実な結め付けを行うことができ、ベース取付部3fはその周辺部分より肉厚としているため強い締結力を得ることができる。
サポート材3の長辺3L方向の中央部分にある開口部3gにベース材4を取り付ける場合、サポート材3の下面をベース材4の受け部4bが全面的に支えられるとともに、5カ所の取付孔4gから挿入したビス(図示せず)によって固定される。また、ベース材4の壁部4cにある4カ所の取付孔4iから挿入したビス(図示せず)をサポート材3のベース取付部3fに螺入させることによってベース材4とサポート材3とが固定される。
サポート材3の長辺3L方向の両端部分にある開口部3gにベース材4を取り付ける場合、サポート材3の長辺3L方向の端部が、ベース材4の脚受け部4dの端部と一致するため、サポート材3の下面はベース材4の受け部4bを構成する4列のうちの中央受け部4eおよび片側の端部受け部4fの合計3列によって支えられ、3カ所の取付孔4gの下端から挿入されたビス(図示せず)によって固定されるとともに、ベース材4の壁部4cにある2カ所の取付孔4iから挿入されたビス(図示せず)によって固定される。
ベース材4の脚受け部4dの内周面には雌ねじ部(図示せず)が形成されているため、上部外周面に雄ねじ部(図示せず)が形成された支持脚5を脚受け部4d内に挿入するとともに、脚受け部4dの雌ねじ部に支持脚5の雄ねじ部を螺合させることによって、支持脚5を脚受け部4dに螺着することができる。
したがって、支持脚5の高さ調節は、脚受け部4dの雌ねじ部に対する支持脚5の雄ねじ部の螺入量の変更によって行うことができる。受け部4bからの脚受け部4dの突出長さを、サポート材3の厚さと略同一としているため、脚受け部4dの上端面がサポート材3の上面と同じ高さとなり、サポート材3とベース材4との組み合わせで形成される床架台2の高さをそのまま床台1の高さ調節範囲とすることが可能である。
また、床架台2を形成した場合、脚受け部4dの上端部分は開口状態にあるため、脚受け部4dに螺入されている支持脚5の上端面に工具係止手段、例えば、十字溝あるいは六角溝を設ければ、プラスドライバーあるいは六角レンチなどの工具を床架台2の上面側から脚受け部4d内に差し込んで十字溝あるいは六角溝に係合させることにより、支持脚5を回転させて高さ調節を行うことができる。
一方、図6に示すように、ベース材4の長手方向の両端部にはそれぞれ一対の壁部4cが設けられ、それぞれの一対の壁部4cの間には、ベース材4の長手方向に突出した形状の当て部4hが設けられている。これらの当て部4hのベース材4長手方向の外寸を、表面カバー6の幅よりも2〜4mm程度大きく設定すると、表面カバー6を床架台2の上面に取り付けて床台1を構成したとき、当て部4hが表面カバー6の両側部分から2〜4mm突き出した状態となる。したがって、図1で示したように、複数の床台1を洗い場床面F1に設置するとき、隣り合う床台1の当て部4h同士が当接することによって、隣り合う床台1の表面カバー6同士の間に強制的に4mm程度の隙間が形成される。このため、これらの隙間が床台1の上面を流れる湯水の排水経路として機能する。
図8に示すように、表面カバー6は塩化ビニルを押出成形したものであり、その長手方向の寸法は洗い場床面F1の寸法に合わせてカットすることによって設定されている。表面カバー6の上面は、幅方向の中央部分を稜線とし、その両側に向かって下り勾配面を設けた形状であるため、表面カバー6の上面の湯水を両側へ誘導することができる。また、幅方向の中央部分の下面には、下方に突出するとともに先端部に幅方向に突出した爪部6aを有する一対の突き出し部6bが設けられ、幅方向の両端部分には、下方に突き出した押さえ部6cが設けられている。
一対の突き出し部6bの幅方向の外寸法はサポート材3の上面にある溝部3cの上方部分の幅方向の内寸法と同一に設定し、突き出し部6bの突出長さを溝部3cの深さと同一に設定している。したがって、表面カバー6をサポート材3の上面に装着したとき、突き出し部6bが、サポート材3の溝部3cに嵌合されることによって、表面カバー6の中央部分がサポート材3の中央部分に固定される。
また、表面カバー6の幅方向の両端部分の押さえ部6c同士の内寸法は、サポート材3の短辺3S方向の外寸法と同一であり、押さえ部6cを水平方向に貫設された貫通孔6dに挿通したビス(図示せず)によって押さえ部6cをサポート材3の長辺3L部分の側面に固定する。
これにより、床台1を構成するサポート材3および表面カバー6の幅方向の寸法精度が良くない場合、表面カバー6の突き出し部6bがサポート材3の溝部3cに嵌合することによって生じる表面カバー6の押さえ部6cとサポート材3の側面との隙間を均等に2分することができるとともに、貫通孔6dに挿通するビス(図示せず)によって前記隙間をなくした状態で固定することができる。
図9に示す端部カバー7および図10に示す手掛かり付き端部カバー8はいずれもポリプロピレンを射出成形して形成したものである。端部カバー7は、その長手方向の中央部分に2個および両端部分にそれぞれ1個の挿入部7aと、上面から突出状に形成されたカバー部7bを備えている。手掛かり付き端部カバー8も同様に、4個の挿入部8aとカバー部8bとを備え、その長さ方向の中央部分に手先が入る程度の大きさに凹んだ手掛かり部8cが設けられている。
カバー部7b,8bはいずれも表面カバー6の上面端部を覆う形状であり、突き出し長さは5mm程度である。端部カバー7および手掛かり付き端部カバー8は、床架台2の長手方向の両端部にあるベース材4の端部受け部4fの補強リブ4aで構成されるポケット部4jに挿入部7a,8aを挿入し、底面2カ所の取付孔4gおよび両側部2カ所の取付孔4iの合計4カ所をビス止めすることによって固定される。
床台1の両端部分に端部カバー7、手掛かり付き端部カバー8を装着したことにより、サポート材3あるいは表面カバー6のカット部分に生じるバリやエッジなどを覆うことができる。したがって、清掃などの目的で床台1を持ち上げたときバリやエッジで怪我をするのを防止することができる。また、手掛かり付き端部カバー8には、手掛かり部8cがあるため、この手掛かり部8cに手先を挿入すれば床台1を簡単に持ち上げることができ、清掃作業性が良好である。
本実施形態の床台1においては、梁状をしたベース材4の長手方向が矩形板状のサポート材3の短辺3S方向と平行をなすように配置しているため、サポート材3の長辺3L方向のサイズの変動に対し、複数のベース材4の配置間隔を変更することによって対応することができる。このため、施工現場である洗い場床面F1のサイズに的確に対応した施工を行うことが可能であり、施工性も優れている。
また、サポート材3にベース材4の支持脚5の上部を収容可能な開口部3dを設けているため、支持脚5の高さ調節を行う際の、支持脚5の高さ方向の移動範囲を十分に確保することができ、高さ調節範囲が広がり、施工現場への適応性が高い。
浴室用床台1においては、サポート材3の長さを変えることによって長さ方向の調節が可能である。また、幅方向については、例えば、300mm、400mmの2種類の幅の床台1を用意しておき、これらを組み合わせて設置することにより、洗い場床面の広さに応じた調節が可能である。すなわち、幅方向が1200mmの洗い場に設置する場合は、幅が400mmの床台1を3個並べて設置することによって対応することができ、幅方向が1000mmの洗い場に設置する場合は幅が400mmの床台1を2個と、幅が300mmの床台1を1個とを並べて設置することによって対応することができる。
次に、図11〜図14を参照して、本発明の第2実施形態である浴室用床台20について説明する。なお、図11〜図14において、前述した第1実施形態の浴室用床台1の構成部分と同じ機能、効果を発揮する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態の浴室用床台20では、サポート材23の両端部に配置されたベース材4と、サポート材4の端部とを連結する部材としてジョイント材21を設けている。図12〜図14に示すように、ジョイント材21は、サポート材23に形成された挿入筒部3bに嵌入可能な4個の挿入部21aと、ベース材4に設けられたポケット部4jに嵌入可能な4個の挿入部21bと、前述したサポート材3の溝部3cと同じ機能を有する溝部21cとを備えており、その外観はブロック状である。
本実施形態の浴室用床台20の場合、サポート材23の端部を切断して、その長さを施工現場である浴室の洗い場床面の大きさ合わせて調整することができる。そして、図12に示すように、サポート材23の端部が、ベース材4の上面の一部に保持された状態となる場合、ジョイント材21の4個の挿入部21aをサポート材23の挿入筒部3bにそれぞれ嵌入し、4個の挿入部21bをベース材4のポケット部4jにそれぞれ嵌入させることによって、サポート材23とベース材4との連結強度を高めることができる。
このため、サポート材23の端部が、ベース材4の上面の一部に保持された状態であっても、床台20の強度低下を回避することができ、優れた耐久性を発揮する。そのほかの機能、効果については、第1実施形態の浴室用床台1と同様である。
本発明の浴室用床台は一般住宅の浴室における洗い場床面と出入口床面との段差解消手段として広く利用することができる。
本発明の第1実施形態である浴室用床台の施工状態を示す斜視図である。 図1に示す浴室用床台の分解斜視図である。 図1に示す浴室用床台の正面図である。 図1に示す浴室用床台を構成するサポート材の平面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 図1に示す浴室用床台を構成するベース材の斜視図である。 図6に示すベース材の正面図である。 図1に示す浴室用床台を構成する表面カバーの正面図である。 図2に示す端部カバーの斜視図である。 図2に示す手掛かり付き端部カバーの斜視図である。 本発明の第2実施形態である浴室用床台を示す分解斜視図である。 図11に示す浴室用床台におけるサポート材、ジョイント材およびベース材の連結関係を示す分解斜視図である。 図12に示すジョイント材の斜視図である。 図13に示すジョイント材の背面図である。
符号の説明
1,20 浴室用床台
2 床架台
3,23 サポート材
3a 補強リブ
3b 挿入筒部
3c,21c 溝部
3d 溝
3e 表面カバー取付部
3f ベース材取付部
3g 開口部
3K 角部分
3L 長辺
3S 短辺
4 ベース材
4a 補強リブ
4b 受け部
4c 壁部
4d 脚受け部
4e 中央受け部
4f 端部受け部
4g 取付孔
4h 当て部
4i 取付孔
4j ポケット部
4k 周壁
5 支持脚
6,26 表面カバー
6a 爪部
6b 突き出し部
6c 押さえ部
6d 貫通孔
7 端部カバー
8 手掛かり付き端部カバー
8c 手掛かり部
7a,8a 挿入部
7b,8b カバー部
8a 手掛かり部
21 ジョイント材
21a,21b 挿入部
D 段差
F1 洗い場床面
F2 出入り口床面

Claims (3)

  1. 高さ調整可能な複数の支持脚を有する梁形状のベース材および複数の前記ベース材で略水平状態に保持されたサポート材からなる床架台と、前記床架台の上面を覆う表面カバーとを備えた浴室用床台において、
    前記サポート材がその短辺長さが前記ベース材の長辺長さと略同一である平面視形状が矩形状のものであって、且つ前記支持脚を前記サポート材の周縁部乃至角部を支える位置に配置したことを特徴とする浴室用床台。
  2. 前記サポート材に前記支持脚の上部を収容可能な開口部または切欠部を設け、前記サポート材の上面と前記支持脚の上面とが略同一面となるように配置したことを特徴とする請求項1に記載の浴室用床台。
  3. 前記サポート材の端部を保持する前記ベース材と、前記サポート材の端部とを連結する部材として、前記サポート材の端部に挿入固定される挿入部と、前記ベース材上面に挿入固定する挿入部とを有するジョイント材を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室用床台。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007146430A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Toto Ltd 衛生設備室の床構造
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KR101283773B1 (ko) * 2008-05-15 2013-07-08 (주)엘지하우시스 데크 조립체
JP2015073723A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 株式会社ノーリツ ミラーキャビネット

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