JP3169539B2 - 床化粧材およびこの床化粧材の敷設構造 - Google Patents

床化粧材およびこの床化粧材の敷設構造

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    • E04F15/00Flooring
    • E04F15/02Flooring or floor layers composed of a number of similar elements
    • E04F15/022Flooring consisting of parquetry tiles on a non-rollable sub-layer of other material, e.g. board, concrete, cork

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂マットに表面
材を配設して構成される床化粧材と、この床化粧材によ
る敷設構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バルコニーなどの床上に敷設す
るユニット式の床化粧材としては、樹脂マットに表面材
を配設したものが知られている。
【0003】従来より、この床化粧材は、枠状の樹脂マ
ットに木タイルを嵌め込んだものや、板状の樹脂マット
に磁器タイルを接着したものや、樹脂タイルを樹脂マッ
トと一体に成形したものなど、表面材に応じて各種の床
化粧材が提案されている(例えば、実開平5−8592
9号公報、実開平6−4243号公報、実開平6−49
633号公報、実開平6−14344号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の床
化粧材は、各種表面材に応じて形成されるので、同素材
の表面材を使用した床化粧材同士では互いに連結するこ
とができるが、異種素材の表面材を使用した床化粧材同
士では、厚みや対応する辺の長さや、連結構造などが異
なり互換性がないため、連結することができない。した
がって、単一素材でしか床面を演出することができず、
意匠的自由度が低くなるといった不都合を生じていた。
【0005】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、異種素材の表面材を用いた床化粧材同士を好
みに応じて連結することのできる床化粧材および床化粧
材の敷設構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の床化粧材は、隣接する二辺に突起部が設けら
れるとともに、残りの隣接する二辺に上記突起部と連結
可能な受部が設けられた樹脂マットと、この樹脂マット
に配設される表面材とを具備し、数種類の異なった素材
の表面材が、それぞれの表面材専用の樹脂マットに、接
着固定、係止片固定または樹脂マットとの一体成形によ
って配設されて各種床化粧材片が形成され、これら各床
化粧材片の高さおよび対応する辺の長さが各種床化粧材
片間で同一となされるとともに、異なった種類の各種床
化粧材片同士が連結できるように各床化粧材片の突起部
および受部が統一化されたものである。
【0007】また、上記課題を解決するための本発明の
床化粧材の敷設構造は、上記床化粧材の異なった種類の
各種床化粧材片同士が、それぞれに設けられた突起部と
受部とによって連結されたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0009】図1ないし図6は、床化粧材1を構成する
各種床化粧材片1a,1b,1c,1d,1e,1fを
示している。
【0010】すなわち、この床化粧材1は、各種床化粧
材片1a,1b,1c,1d,1e,1fが互いに連結
可能となされている。
【0011】図1に示す床化粧材片1aは、樹脂マット
2に木タイル3を係合固定して縦横300mm、厚さ2
8mmの統一された大きさに形成されている。
【0012】この樹脂マット2は、縦横300mm、厚
さ18mmの正方形の枠状に形成されている。この樹脂
マット2は、裏面に設けられた複数の脚部21によって
支持されており、この脚部21によって樹脂マット2の
裏面に形成される約5mmの裏面空間を排水路として利
用するようになされている。また、樹脂マット2の隣接
する二辺の裏面には、脚部21と同様に突起部22が形
成されるとともに、樹脂マット2の残りの隣接する二辺
の周壁部23には、隣接する他の樹脂マット2の突起部
22と連結できるように、連結孔24を有する受部25
が、平面方向に向けて突設されている。このうち、受部
25は、床レベルから7mmの厚みとなされており、突
起部22はこの受部25と確実に連結できるように、こ
の突起部22周縁の周壁部23に切欠部26が形成され
ている。一方、樹脂マット2の表面は、均等な長方形の
枠状となるように三分割された区画20が形成されてい
る。これらの各区画20には、区画20の内方向に向け
て係止片27が突設されており、この係止片27を木タ
イル3に形成された溝部31に係合することで、各区画
20内に嵌め込まれる木タイル3を固定するようになさ
れている。
【0013】この木タイル3は、各区画20に嵌め込ま
れる長方形形状で、強度を確保するため、厚さ19mm
の厚肉に形成されている。
【0014】そして、この木タイル3を、樹脂マット2
に係合固定した状態で、床化粧材片1a全体が28mm
の厚みとなされる。また、この床化粧材片1aは、樹脂
マット2と、この樹脂マット2に係合固定した木タイル
3との間隙から、樹脂マット2の裏面空間を介して5リ
ットルの水を排水する能力として、上述した寸法の場合
27秒で排水することができ、優れた排水能力が得られ
る。
【0015】図2に示す床化粧材片1bは、樹脂マット
2にゴムタイル3を係合固定して縦横300mm、厚さ
28mmの統一された大きさに形成されている。
【0016】この樹脂マット2は、上記図1に示す樹脂
マット2と略同様に脚部21、突起部22、周壁部2
3、連結孔24、受部25、切欠26、係止片27が形
成されているが、木タイル3よりも保形性の悪いゴムタ
イル3を係合固定するため、区画20が2mm深く形成
され、全体が縦横300mm、厚さ20mmの正方形の
枠状に形成されている。
【0017】ゴムタイル3は、各区画20に三枚毎に嵌
め込まれる正方形形状で、強度を確保するため、厚さ1
9mmの厚肉に形成されている。
【0018】そして、このゴムタイル3を、樹脂マット
2に係合固定した状態で、床化粧材片1b全体が28m
mの厚みとなされる。また、この床化粧材片1bは、樹
脂マット2と、この樹脂マット2に係合固定したゴムタ
イル3との間隙から、樹脂マット2の裏面空間を介して
5リットルの水を排水する能力として、上述した寸法の
場合29秒で排水することができ、優れた排水能力が得
られる。
【0019】図3に示す床化粧材片1cは、樹脂マット
2に磁器タイル3を接着固定して縦横300mm、厚さ
28mmの統一された大きさに形成されている。
【0020】この樹脂マット2は、上記図1に示す樹脂
マット2と略同様に脚部21、突起部22、周壁部2
3、連結孔24、受部25が形成されているが、磁器タ
イル3を接着固定するため、表面が平滑に形成され、磁
器タイル3の各隅部に相当する位置に、接着剤(図示省
略)を流し込む接着部28が形成され、全体が縦横30
0mm、厚さ18mmの正方形の板状に形成されてい
る。また、板状に形成された樹脂マット2を使用するた
め、図1および図2に示す枠状の樹脂マット2,2より
も脚部21および突起部22を長く形成でき、樹脂マッ
ト2の裏面空間を約7mmとすることができ、充分な排
水路を確保できる。したがって、周壁部23に切欠26
を設けることなく突起部22と受部25とを直に連結で
きるようになされている。また、磁器タイル3を樹脂マ
ット2に接着してしまうので、この磁器タイル3と樹脂
マット2との間に排水のための間隙が形成できないの
で、磁器タイル3の目地の部分には、複数の排水孔29
が設けられている。さらに、樹脂マット2の突起部22
および受部25の設けられた位置に相当する周壁部23
の部分は、周壁部23が外方向に膨出した膨出部231
を形成するようになされている。そして、樹脂マット2
同士を連結した状態で、この膨出部231が邪魔して隣
接する樹脂マット2同士の間に排水のための間隙が形成
されるようになされている。
【0021】磁器タイル3は、樹脂マット2の表面に縦
横三列の合計九枚が接着固定可能な小型の正方形形状
で、厚さ10mmに形成されている。この磁器タイル3
の接着は、樹脂マット2の裏面から接着部28に接着剤
(図示省略)を流し込み、樹脂マット2の接着部28を
包み込む形で、固化した接着剤と樹脂マット2の接着部
28とを一体化させるとともに、この固化した接着剤の
接着力によって樹脂マット2の表面に配設した磁器タイ
ル3と接着される。
【0022】そして、この磁器タイル3を、樹脂マット
2に接着固定した状態で、床化粧材片1c全体が28m
mの厚みとなされる。また、この床化粧材片1cは、樹
脂マット2に形成した排水孔29と、この樹脂マット2
同士を連結した場合に膨出部231によって形成される
樹脂マット2同士の間隙から、樹脂マット2の裏面空間
を介して5リットルの水を排水する能力として、上述し
た寸法の場合22秒で排水することができ、優れた排水
能力が得られる。
【0023】図4に示す床化粧材片1dは、樹脂マット
2に磁器タイル3を接着固定して縦横300mm、厚さ
28mmの統一された大きさに形成されている。
【0024】この樹脂マット2は、上記図3に示す樹脂
マット2と略同様に脚部21、突起部22、周壁部2
3、膨出部231、連結孔24、受部25、接着部2
8、排水孔29が形成された縦横300mmの正方形の
板状に形成されている。そして、この樹脂マット2の表
面に、この樹脂マット2と同じ縦横300mmの正方形
形状に形成された一枚物の大型の磁器タイル3を接着固
定するようになされている。この磁器タイル3は、表面
積が大きいので強度を確保するために、上記図3に示す
磁器タイル3よりも4mm分厚い14mmの厚みに形成
されている。その分、樹脂マット2は、上記図3に示す
樹脂マット2よりも4mm薄い14mmに形成されてい
る。
【0025】そして、この磁器タイル3を、樹脂マット
2に接着固定した状態で、床化粧材片1d全体が28m
mの厚みとなされる。また、この床化粧材片1dは、樹
脂マット2同士を連結した場合に膨出部231によって
形成される樹脂マット2同士の間隙から、樹脂マット2
の裏面空間を介して5リットルの水を排水する能力とし
て、上述した寸法の場合25秒で排水することができ、
優れた排水能力が得られる。
【0026】図5に示す床化粧材片1eは、樹脂マット
2と、これと同材質の樹脂表面材3とを一体成形して縦
横300mm、厚さ28mmの統一された大きさに形成
されている。
【0027】この樹脂マット2は、上記図3に示す樹脂
マット2と略同様に脚部21、突起部22、連結孔2
4、受部25が形成されているが、樹脂表面材3と一体
成形するため、この樹脂表面材3の裏面に直にこれらの
脚部21、突起部22、連結孔24、受部25が形成さ
れた状態となされている。したがって、脚部21および
突起部22を長く形成でき、樹脂マット2の裏面空間を
約19mmとして充分な排水路を確保できるようになさ
れている。また、一体成形によるため、樹脂マット2と
樹脂表面材3との間に排水のための間隙が形成できない
ので、樹脂表面材3の目地の部分には、複数の排水孔2
9が設けられている。
【0028】図6に示す床化粧材片1fは、樹脂マット
2と、これと同材質の樹脂表面材3とを一体成形して縦
横300mm、厚さ28mmの統一された大きさに形成
されている。
【0029】この床化粧材片1fは、樹脂表面材3の配
設状態が上記図5に示す床化粧材片1eと異なる以外
は、略同様に脚部21、突起部22、連結孔24、受部
25、排水孔2fが設けられている。
【0030】上記図5および図6に示す床化粧材片1
e,1fは、樹脂マット2の目地の部分に形成した排水
孔29から、樹脂マット2の裏面空間を介して5リット
ルの水を排水する能力として、上述した寸法の場合23
秒で排水することができ、優れた排水能力が得られる。
【0031】このようにして構成される床化粧材1は、
上述した各種床化粧材片1a,1b,1c,1d,1
e,1fが縦横300mm、厚さ28mmの統一された
大きさに形成されており、同じ突起部22および受部2
5によって連結するように構成されているので、これら
の床化粧材片1a,1b,1c,1d,1e,1fのう
ち任意の数種類同士を連結し、例えば、図7および図8
に示すように、バルコニーや庭先の床面に段差の無い状
態で敷設することができる。したがって、好みに応じて
自由に床面を演出することができ、意匠的自由度の向上
を図ることができる。また、統一された厚みとするため
に、脚部21および突起部22の高さを考慮して充分な
裏面空間を確保しているので、この裏面空間を排水路と
して利用し、優れた排水性を得られることとなる。さら
に、床化粧材片1a,1b,1c,1d,1e,1fの
種類によって排水能力が異なるので、排水能力の必要性
の有無に応じてこれらの床化粧材片1a,1b,1c,
1d,1e,1fを使い分けて敷設してもよい。
【0032】なお、本実施の形態では、縦横300m
m、厚さ28mmの統一された大きさとしているが、特
にこの大きさとしては限定されるものではなく、自由に
設定することができる。ただし、床化粧材1としての強
度や、排水路として使用される裏面空間を考慮した場
合、厚みとしては、15〜40mm、好ましくは25〜
30mmとし、このうち、5mm以上の裏面空間を確保
することが望ましい。
【0033】また、本実施の形態では、六種類の床化粧
材片1a,1b,1c,1d,1e,1fによって構成
された床化粧材1について述べているが、この床化粧材
片1a,1b,1c,1d,1e,1fの種類として
は、二種類以上であれば特に限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、異
種素材の表面材を用いた床化粧材同士を連結することが
できるので、好みに応じて自由に床面を演出することが
でき、意匠的自由度の向上を図ることができる。
【0035】また、この床化粧材を敷設した状態で、異
種素材の表面材を用いた床化粧材同士の間で段差を生じ
ることなく収まり良く連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ないし(c)は、床化粧材を構成する床
化粧材片を示す部分破断平面図、部分破断正面図および
側面図である。
【図2】(a)ないし(c)は、床化粧材を構成する他
の床化粧材片を示す部分破断平面図、部分破断正面図お
よび側面図である。
【図3】(a)ないし(c)は、床化粧材を構成するさ
らに他の床化粧材片を示す部分破断平面図、部分破断正
面図および側面図である。
【図4】(a)ないし(c)は、床化粧材を構成するさ
らに他の床化粧材片を示す部分破断平面図、部分破断正
面図および側面図である。
【図5】(a)ないし(c)は、床化粧材を構成するさ
らに他の床化粧材片を示す部分破断平面図、正面図およ
び側面図である。
【図6】(a)ないし(c)は、床化粧材を構成するさ
らに他の床化粧材片を示す部分破断平面図、正面および
側面図である。
【図7】床化粧材の施工状態を示す部分斜視図である。
【図8】床化粧材の他の施工状態を示す部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 床化粧材 1a 床化粧材片 1b 床化粧材片 1c 床化粧材片 1d 床化粧材片 1e 床化粧材片 1f 床化粧材片 2 樹脂マット 22 突起部 24 受部 3 表面材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する二辺に突起部が設けられるとと
    もに、残りの隣接する二辺に上記突起部と連結可能な受
    部が設けられた樹脂マットと、この樹脂マットに配設さ
    れる表面材とを具備し、 数種類の異なった素材の表面材が、それぞれの表面材専
    用の樹脂マットに、接着固定、係止片固定または樹脂マ
    ットとの一体成形によって配設されて各種床化粧材片が
    形成され、これら各床化粧材片の高さおよび対応する辺
    の長さが各種床化粧材片間で同一となされるとともに、
    異なった種類の各種床化粧材片同士が連結できるように
    各床化粧材片の突起部および受部が統一化されたことを
    特徴とする床化粧材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の床化粧材の異なった種類
    の各種床化粧材片同士が、それぞれに設けられた突起部
    と受部とによって連結されたことを特徴とする床化粧材
    の敷設構造。
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