JP2004242917A - キャビネット - Google Patents

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JP2004242917A
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Hiroko Miyoshi
裕子 三好
Yoshifumi Yoshioka
義史 吉岡
Takahiro Fukumoto
貴裕 福元
Kayoko Goto
佳代子 後藤
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Abstract

【課題】表面材等の端面部分が外部へ露出することのない表面材のキャビネット本体への取付構造を提供する。
【解決手段】キャビネット本体2の前面側に表面材を取り付けるようにしたキャビネット1において、キャビネット本体2の前面側の周端縁に表面材取付用の凹段部8を形成すると共に、凹段部8の全周に堤状の起立壁10を形成し、キャビネット本体2の表面材(ミラー)9の背面側に凹部11を形成する。これにより、表面材9の厚み部分はキャビネット本体2内に埋め込まれた状態となり、外部へ露呈することはない。そのため、外観上の見栄えがよく、また他の部材と接触して欠損を起こしやすい等の問題はない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビネット本体の前面側に開閉扉又はミラー等の表面材を固定方式又は開閉方式で取り付けるようにしたキャビネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
キャビネット本体の前面側に開閉扉又はミラー等の表面材を取り付けた技術としては、特許文献1に開示されたものが公知である。この特許文献1に記載された技術は、キャビネット本体の前面側にヒンジを介してミラーを開閉自在に枢着し、ミラーを閉じたときにマグネットを利用して開かないようにしている。ヒンジは、ミラーの左端側の上下枠の部分に合計二カ所が設けられている。そして、ミラーの下端側に横方向に長尺の把手を設けることで、使用者が指を挿入できるようにし、ミラーの開閉操作が行えるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭59−44345号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記キャビネット本体の前面側に対するミラー等の表面材の取り付け方法にあっては、単にキャビネット本体の前面側に表面材を開閉できるようにヒンジを介して取り付けているだけであり、表面材の厚み部分(周端面)がそのまま外部へ露呈しており、見栄えが悪いという欠点があった。
また表面材の厚み部分がそのまま外部へ露呈しているので、該部分が他部材と接触して欠損事故を起こし易い等の問題があった。
【0005】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、表面材等の端面部分が外部へ露出することのない表面材のキャビネット本体への取付構造を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した手段は、キャビネット本体の前面側に表面材を取り付けるようにしたキャビネットにおいて、キャビネット本体の前面側の周端縁に表面材取付用の凹段部を形成すると共に、凹段部の全周に堤状の起立壁を形成し、キャビネット本体の表面材の背面側に凹部を形成したことを特徴とするキャビネットである。
このようにキャビネット本体の前面側の周端縁に、凹段部を設けて表面材を嵌合装着することにより、表面材の厚み部分はキャビネット本体内に埋め込まれた状態となり、外部へ露呈することはない。そのため、外観上の見栄えがよく、また他の部材と接触して欠損を起こしやすい等の問題はない。
【0007】
また本発明が採用した請求項2の手段は、キャビネット本体の前面側に表面材を取り付けるようにしたキャビネットにおいて、キャビネット本体の前面側の周端縁に表面材取付用の凹段部を形成すると共に、凹段部に表面材係止用の取付孔を穿設し、該取付孔に対応する表面材の位置に係止用突起を形成し、前記凹段部の全周に堤状の起立壁を形成し、キャビネット本体の表面材の背面側に凹部を形成したことを特徴とするキャビネットである。
この発明では、前記請求項1の発明に加えて、凹段部に表面材係止用の取付孔を穿設し、該取付孔に表面材に設けた係止用突起を嵌合装着することで、表面材をキャビネット本体に対して直接に取り付けるようにしている。
【0008】
本発明にあっては、請求項3及び4に示すように、表面材が固定式であってもよく、開閉式であってもよい。また請求項5に示すように、表面材とキャビネット本体との間に指を挿入できる空間が形成してもよい。
表面材を固定式又は開閉式のいずれのものへも対応できるようにすることで、キャビネット本体の共用が可能であり、また開閉式とした場合は、キャビネット本体内の凹部を小物品や消耗品等の収納部として利用することも可能である。更に、開閉式とした場合に、表面材とキャビネット本体との間に指を挿入できる空間を形成した場合は、その開け閉めが容易である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図1〜図3は本発明をミラーキャビネット1へ適用した一実施の形態に係るものであり、図1はキャビネット本体2の正面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図である。同図に示す如く、この実施の形態におけるミラーキャビネット1は、その下部側が図示しない洗面台へ連結され、洗面化粧台を構成する。
【0010】
この実施の形態におけるミラーキャビネット1は、キャビネット本体2が中央のミラー装着部3と、その左右上部の照明部4及び5と、照明部4及び5の下方の収納棚部6及び7とからなっている。中央部のミラー装着部3は、図2に示すように、その前端面側の周囲に凹段部8が形成されている。この凹段部8はミラー9を取り付けるためのものである。凹段部8の外周には、起立壁10が立設されており、凹段部8を囲繞するように形成されている。またキャビネット本体2のミラー9の背面側には、小物品や消耗品等を収納するための収納部(凹部)11が形成されている。
【0011】
また凹端部8の上下左右の合計四箇所には、図4の図(A)に示すように、ミラー9を取り付けるための取付孔12が穿設されている。該取付孔12は凹部12A内にスリット状に設けられており、ミラー取付具13が嵌合装着されるようになっている。ミラー取付具13は、ミラー9の上下端面のいずれかを抱き抱えることができるように断面コ字状になったフック部14を有し、その背面側に前記取付孔12に嵌合し得る二股状の係止突起15が形成されている。この係止突起15,15をスリット状の取付孔12に無理嵌めすることで、ミラー9をキャビネット本体2の凹段部8に対して取り付けることができる。
【0012】
図4の図(B)に示す取付具13の場合は、ミラー9をキャビネット本体2に対して固定する場合のものであり、取付後の状態は図5の図(A)〜図(C)に示す通りである。このようにキャビネット本体2の前端面の凹段部8にミラー9を取り付けることにより、取付後のミラー9の表面はキャビネット本体2の前端面と面一になり、ミラー9の全周の側端面が外部へ露呈するようなことはない。そのため、外観上の見栄えがよく、また他部材と接触して欠損しやすい等の問題はない。
【0013】
また図6の図(A)〜図(C)は、取付具13の代わりに蝶番16を用い、ミラー9を左右に二分割して観音開き方式で開閉できるようにしたものである。この場合、二分割したミラー9A,9Bを左右に開くと、その奥に収納部(凹部)11が現れるようになり、小物品や消耗品等の収納部11として利用することができる。なお、この場合に、図7に示すように、ミラー9を取り付けるための取付具17を断面F字状とし、その一部を外部へ露呈させ、外部へ突出する部分(摘まみ)18とキャビネット本体2との間に指を挿入できる空間19を形成している。そして、取付具17とは別な取付具20を準備している。該取付具20は、平坦な部材の背面側に係止突起15を有し、平坦な部分の表面にマグネットが埋設又は貼り付け等により取り付けられている。これにより、ミラー9を閉じたときに、取付具17の背面側がキャビネット本体2側のマグネットに吸着されてその状態を維持する。一方、ミラー9を開けるときは、取付具17の摘まみ18を把持し、マグネットの吸着力に抗して開放すればよい。また図6は、ミラー9を観音開き方式にした場合を示しているが、ミラー9を一枚もので構成し、左右のいずれか一方へ開放及び閉塞するようにしてもよい。この場合は、蝶番16及びマグネットなどは片方ずつでよい。
【0014】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、図8に示すように、キャビネット本体2の収納部2の下部側の対向する側壁どうしに、無理嵌め方式の取付具21,21を装着し、該取付具21どうしに跨がって、収納部11に収納した小物品や消耗品等の脱落防止バー22を装着するようにしてもよい。また表面材としてミラー9を用いた場合を説明したが、単に開閉扉の場合でも同様に適用可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように本発明にあっては、キャビネット本体の前面側に表面材を取り付けるようにしたキャビネットにおいて、キャビネット本体の前面側の周端縁に表面材取付用の凹段部を形成すると共に、凹段部の全周に堤状の起立壁を形成し、キャビネット本体の表面材の背面側に凹部を形成している。このようにキャビネット本体の前面側の周端縁に、凹段部を設けて表面材を嵌合装着することにより、表面材の厚み部分はキャビネット本体内に埋め込まれた状態となり、外部へ露呈することはない。そのため、外観上の見栄えがよく、また他の部材と接触して欠損を起こしやすい等の問題はない。
【0016】
また本発明にあっては、凹段部に表面材係止用の取付孔を穿設し、該取付孔に表面材に設けた係止用突起を嵌合装着することで、表面材をキャビネット本体に対して直接に取り付けるようにしている。
【0017】
更に、本発明にあっては、表面材を固定式としたり、開閉式としたりすることができ、一つのキャビネット本体を両タイプのものへ兼用できるので、専用のキャビネット本体を準備する必要がない。しかも、開閉式とした場合は、キャビネット本体内の収納部を小物品や消耗品等の収納部として利用することも可能である。
【0018】
更にまた、本発明にあっては、表面材とキャビネット本体との間に指を挿入できる空間を形成している。表面材を開閉式とした場合に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るキャビネット本体の正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るものであり、図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るものであり、図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るものであり、図(A)は取付孔を示す部分断面斜視図、図(B)は取付具の斜視図である。
【図5】表面材を固定式とした場合の本発明の一実施の形態に係るものであり、図(A)はキャビネット本体の正面図、図(B)は平面図、図(C)は側面図である。
【図6】表面材を開閉式とした場合の本発明の一実施の形態に係るものであり、図(A)はキャビネット本体の正面図、図(B)は平面図、図(C)は側面図である。
【図7】表面材を開閉式とした場合の本発明の変形例を示すものであり、キャビネット本体と表面材との係合部を示す部分縦断面図である。
【図8】本発明の更に変形例を示すものであり、収納部に脱落防止バーを設けた場合のキャビネット本体の部分縦断面正面図である。
【符号の説明】
1…ミラーキャビネット、2…キャビネット本体、3…ミラー装着部、4,5…照明部、6,7…収納棚部、8…凹段部、9…ミラー、10…起立壁、11…収納部、12…取付孔、13…取付具、15…係止突起、16…蝶番、18…摘まみ、19…指挿入用空間

Claims (5)

  1. キャビネット本体の前面側に表面材を取り付けるようにしたキャビネットにおいて、キャビネット本体の前面側の周端縁に表面材取付用の凹段部を形成すると共に、凹段部の全周に堤状の起立壁を形成し、キャビネット本体の表面材の背面側に凹部を形成したことを特徴とするキャビネット。
  2. キャビネット本体の前面側に表面材を取り付けるようにしたキャビネットにおいて、キャビネット本体の前面側の周端縁に表面材取付用の凹段部を形成すると共に、凹段部に表面材係止用の取付孔を穿設し、該取付孔に対応する表面材の位置に係止用突起を形成し、前記凹段部の全周に堤状の起立壁を形成し、キャビネット本体の表面材の背面側に凹部を形成したことを特徴とするキャビネット。
  3. 表面材が固定式である請求項1又は2のいずれかに記載のキャビネット。
  4. 表面材が開閉式である請求項1又は2のいずれかに記載のキャビネット。
  5. 表面材とキャビネット本体との間に指を挿入できる空間が形成されている請求項4に記載のキャビネット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015073723A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 株式会社ノーリツ ミラーキャビネット
WO2019237953A1 (zh) * 2018-06-13 2019-12-19 菜鸟智能物流控股有限公司 货物存取柜以及利用其收取和发放货物的方法

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