JP2011019171A - スピーカーホルダーの仮固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピーカーホルダーとリアキャビネットをネジでフロントキャビネットのホルダー支持部に共締め固定するまでスピーカーホルダーが倒れ込まないように仮固定でき、部品点数や作業工数の増加によるコストアップを招くこともない、スピーカーホルダーの仮固定構造を提供する。
【解決手段】スピーカーホルダー2の左右両端のフランジ部2aに形成した位置決め孔2dに、フロントキャビネット3のホルダー支持部4から突設した位置決めピン4bを挿通すると共に、スピーカーホルダー2に一体形成したフック部7を、フロントキャビネット3の下部に一体形成した被掛止部8に対して位置決めピン4bの挿通方向に掛止させた仮固定構造とする。フック部7を被掛止部8に掛止させることで、位置決め孔2dが位置決めピン4bから外れないようにしてスピーカーホルダー2の倒れ込みを防止する。
【選択図】図2
【解決手段】スピーカーホルダー2の左右両端のフランジ部2aに形成した位置決め孔2dに、フロントキャビネット3のホルダー支持部4から突設した位置決めピン4bを挿通すると共に、スピーカーホルダー2に一体形成したフック部7を、フロントキャビネット3の下部に一体形成した被掛止部8に対して位置決めピン4bの挿通方向に掛止させた仮固定構造とする。フック部7を被掛止部8に掛止させることで、位置決め孔2dが位置決めピン4bから外れないようにしてスピーカーホルダー2の倒れ込みを防止する。
【選択図】図2
Description
本発明はスピーカーホルダーの仮固定構造に関し、更に詳しくは、液晶テレビのフロントキャビネットのホルダー支持部に載置したスピーカーホルダーを、ネジでリアキャビネットと共締め固定するまで、ホルダー支持部から脱落しないように安定良く仮固定できるように改良した、スピーカーホルダーの仮固定構造に関する。
近年の液晶テレビは、フロント面にスピーカーが見えない、所謂、スピーカーレスデザインのものが主流となってきている。このようなスピーカーレスデザインの液晶テレビの組み立てる際には、通常、図4に示すように、スピーカー1を保持させたスピーカーホルダー2を、フロントキャビネット3の下部に形成されたホルダー支持部4に載置し、ホルダー支持部4から突き出した位置決めピン4bを、スピーカーホルダー2の両端のフランジ部2aに形成された位置決め孔2dに挿通することによって、最終的にスピーカーホルダー2のフランジ部2aとリアキャビネット5の下部の共締め部5aをネジ6でホルダー支持部4に共締め固定するまで、スピーカーホルダー2をホルダー支持部4に仮固定している。
また、スピーカーを保持させたスピーカーホルダーをキャビネットから浮かせた状態にして、その取付部をキャビネット側の突出部にネジ止めしたスピーカーの取付構造(特許文献1)や、スピーカーホルダーに相当する取付体にスピーカーを保持させて、取付体をキャビネットにネジ止めした表示装置(特許文献2)なども知られている。
しかしながら、図4に示すように、ホルダー支持部4に載置したスピーカーホルダー2の位置決め孔2dに、ホルダー支持部4から突き出す位置決めピン4bを挿通しただけの仮固定構造では、スピーカー1の磁力と、フロントキャビネット3に取付けられた液晶モジュール9の磁力によって、スピーカー1が液晶モジュール9の方に引かれるため、スピーカーホルダー2に多少の外力が作用すると、スピーカーホルダー2の位置決め孔2dが位置決めピン4bから外れて、スピーカーホルダー2が矢印で示すように液晶モジュール9の方へ倒れ込むことがあり、これが組立作業性の低下を招く一因となっていた。
上記の問題は、特許文献1,2のように、リアキャビネットをネジ止めする前にスピーカーホルダーや取付体をフロントキャビネットにネジ止めする場合には生じないが、特許文献1,2の場合は、図4のようにリアキャビネットとスピーカーホルダーをネジでフロントキャビネットのホルダー支持部に共締め固定する場合に比べて、スピーカーホルダーや取付体を個別にネジ止めするためのネジとネジ止め作業が余分に必要となるため、部品点数と組立工数の増加によりコストアップを招くという問題があった。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、スピーカーホルダーとリアキャビネットをネジでフロントキャビネットのホルダー支持部に共締め固定するまでスピーカーホルダーが倒れ込まないように仮固定でき、部品点数や作業工数の増加によるコストアップを招くこともない、スピーカーホルダーの仮固定構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るスピーカーホルダーの仮固定構造は、スピーカーを保持したスピーカーホルダーを、フロントキャビネットの下部に形成したホルダー支持部に載置し、スピーカーホルダーの左右両端のフランジ部とリアキャビネットの下部をネジでホルダー支持部に共締め固定するまで、ホルダー支持部に載置したスピーカーホルダーを仮固定する構造であって、
上記スピーカーホルダーの左右両端のフランジ部に形成した位置決め孔に、上記フロントキャビネットのホルダー支持部から突設した位置決めピンを挿通すると共に、上記スピーカーホルダーに一体形成したフック部を、上記フロントキャビネットの下部に一体形成した被掛止部に対して上記位置決めピンの挿通方向に掛止させたことを特徴とするものである。
上記スピーカーホルダーの左右両端のフランジ部に形成した位置決め孔に、上記フロントキャビネットのホルダー支持部から突設した位置決めピンを挿通すると共に、上記スピーカーホルダーに一体形成したフック部を、上記フロントキャビネットの下部に一体形成した被掛止部に対して上記位置決めピンの挿通方向に掛止させたことを特徴とするものである。
本発明のスピーカーホルダーの仮固定構造においては、前記フック部が、前記スピーカーホルダーの中間部から垂下する弾性変形可能な垂下片と、この垂下片の先端部から裏側へ突き出す掛止爪とを備えたものであり、前記被掛止部は、上記掛止爪が前記位置決めピンの挿通方向に掛止する被掛止面と、この被掛止面に上記掛止爪を案内する傾斜案内面とを備えたものであることが望ましい。
そして、前記位置決めピンの高さが、前記位置決め孔を形成したスピーカーホルダーの左右両端のフランジ部の厚さの2〜4倍であることが望ましい。
本発明に係るスピーカーホルダーの仮固定構造のように、スピーカーホルダーをフロントキャビネットのホルダー支持部に載置し、スピーカーホルダーの左右両端のフランジ部に形成した位置決め孔に、ホルダー支持部から突設した位置決めピンを挿通すると共に、スピーカーホルダーに一体形成したフック部を、フロントキャビネットの下部に一体形成した被掛止部に対して位置決めピンの挿通方向に掛止させてあると、スピーカーの磁力と、フロントキャビネットに取付けられた液晶モジュールの磁力によって、スピーカーホルダーが液晶モジュールの方へ倒れ込もうとしても、フロントキャビネットの被掛止部に対して位置決めピンの挿通方向に掛止しているスピーカーホルダーのフック部によって、スピーカーホルダーの位置決め孔がホルダー支持部の位置決めピンを乗り越えて外れることがなくなり、スピーカーホルダーが回動不能となるため、スピーカーホルダーの倒れ込みを確実に防止して組立作業性を改善できるようになる。
しかも、本発明の仮固定構造は、前記特許文献1,2のようにスピーカーホルダー等をネジ止めするものとは異なり、スピーカーホルダーに一体形成したフック部をフロントキャビネットに一体形成した被掛止部に掛止させ、スピーカーホルダーの位置決め孔がホルダー支持部の位置決めピンから外れないようにして仮固定するものであるから、ネジ等の部品点数の増加やネジ止め等の作業工数の増加によるコストアップを招くことが一切なく、コスト面でも有利である。
特に、前記フック部が、スピーカーホルダーの中間部から垂下する弾性変形可能な垂下片と、この垂下片の先端部から裏側へ突き出す掛止爪とを備えたものであり、前記被掛止部が、位置決めピンの挿通方向に該掛止爪が掛止する被掛止面と、この被掛止面に該掛止爪を案内する傾斜案内面とを備えたものである場合は、スピーカーホルダーの位置決め孔にホルダー支持部の位置決めピンを挿入しながらスピーカーホルダーをホルダー支持部に載置する際に、フック部の掛止爪が被掛止部の傾斜案内面を摺動しつつ被掛止部を乗り越えるようにフック部の垂下片が弾性変形し、スピーカーホルダーの載置が完了すると同時に、フック部の垂下片が元の状態に復元して掛止爪が被掛止部の被掛止面に掛止するため、スピーカーホルダーを簡単かつスムーズに仮固定できる利点がある。
また、前記位置決めピンの高さが、位置決め孔を形成したスピーカーホルダーの左右両端のフランジ部の厚さの2〜4倍であると、位置決めピンが位置決め孔から高く突き出し、位置決め孔が位置決めピンから一層外れ難くなるため、スピーカーホルダーの倒れ込みをより確実に防止できる利点がある。
図1,図2に例示したスピーカーホルダーの仮固定構造は、スピーカー1を保持したスピーカーホルダー2を、スピーカーレスデザインの液晶テレビのフロントキャビネット3の下部に形成した左右一対のホルダー支持部4,4に載置し、スピーカーホルダー2の左右両端のフランジ部2a,2aと、図2に仮想線で示すリアキャビネット5の下部の共締め部5aを、ネジ6でホルダー支持部4のネジ孔4aに共締め固定するまでの間、ホルダー支持部4,4に載置したスピーカーホルダー2を仮固定する構造であって、図1に示すように、合成樹脂製のスピーカーホルダー2の開口斜面部2bには、スピーカー1がその金具1aの四隅でネジ止めされて保持されている。
スピーカーホルダー2の左右両端の水平なフランジ部2a,2aには、共締め用のネジ6,6を挿通するネジ挿通孔2c,2cと、後述する位置決めピン4b,4bを挿通する位置決め孔2d,2dが形成されており、また、スピーカーホルダー2の背面側には縦格子部2eが一体的に成形されている。
更に、スピーカーホルダー2の左右中間部には、後述する被掛止部8に対して位置決めピン4bの挿通方向に掛止するフック部7が一体に形成されている。このフック部7は、図1,図3に示すように、スピーカーホルダー2の開口斜面部2bの下端から垂下する弾性変形可能な垂下片7a(開口が形成された垂下片)と、この垂下片7aの先端部から裏側(後側)に突き出す掛止爪7bとを備えたものであって、掛止爪7bには、被掛止部8を乗り越えやすくするための傾斜案内面7cが形成されている。このようなフック部7は、スピーカーホルダー2の倒れ込みをより確実に防止する観点から、位置決め孔2dを境にしてスピーカーホルダー2が倒れ込もうとする液晶モジュール側に出ないように形成することが好ましい。
一方、スピーカーホルダー2を取付ける合成樹脂製のフロントキャビネット3の下部には、左右一対のホルダー支持部4,4が一体に形成されている。そして、それぞれのホルダー支持部4には、共締め用のネジ6をねじ込むネジ孔4aが形成されると共に、スピーカーホルダー2の位置決め孔2dに下方から挿通される十字形の位置決めピン4bが上向きに突設されている。この位置決めピン4bの高さ(ホルダー支持部4の上面からの高さ)は、位置決め孔2dが形成されたスピーカーホルダー2のフランジ部2aの厚さの2〜4倍に設定することが好ましく、このような高さにすると、位置決めピン4bが位置決め孔2dから高く突き出して、位置決め孔2dが位置決めピン4bから一層外れ難くなるため、スピーカーホルダー2の倒れ込みをより確実に防止できる利点がある。
左右のホルダー支持部4,4の中間部には、前記フック部7が掛止する被掛止部8とその支持基部8aとが一体に形成されている。この被掛止部8は、図1,図3に示すように、フック部7の掛止爪7bが位置決めピン4の挿通方向に掛止する被掛止面8bと、この被掛止面8bにフック部7の掛止爪7bを案内する傾斜案内面8cとを備えたもので、この傾斜案内面8cによりフック部7の掛止爪7bが被掛止部8を容易に乗り越えて掛止できるようになっている。かかる被掛止部8は、スピーカーホルダー2の倒れ込みをより確実に防止する観点から、位置決めピン4bを境にしてスピーカーホルダー2が倒れ込もうとする液晶モジュール側に出ないように形成することが好ましい。
この実施形態に係るスピーカーホルダーの仮固定構造は、上記スピーカーホルダー2の左右のフランジ部2a,2aをフロントキャビネット3の左右のホルダー支持部4,4に載置して、フランジ部2a,2aの位置決め孔2d,2dにホルダー支持部4,4の位置決めピン4b,4bを下方より挿通すると共に、スピーカーホルダー2のフック部7の掛止爪7bをフロントキャビネット3の被掛止部8の被掛止面8bに対して位置決めピン4bの挿通方向に掛止させた仮固定構造となっている。
上記のようなスピーカーホルダーの仮固定構造であると、スピーカー1の磁力とフロントキャビネット3に取付けられた液晶モジュール9の磁力によって、スピーカーホルダー2が液晶モジュール9の方へ倒れ込もうとしても、フロントキャビネット3の被掛止部8に対して位置決めピン4aの挿通方向に掛止しているスピーカーホルダー2のフック部7の掛止爪7bによって、スピーカーホルダー2の位置決め孔2dがホルダー支持部4の位置決めピン4bを乗り越えて外れることがなくなると共に、掛止爪7bが被掛止部8の支持基部8aの前面に当たってスピーカーホルダー2が液晶モジュール9側に回動不能となるため、スピーカーホルダー2の倒れ込みを確実に防止して組立作業性を改善できるようになる。
しかも、上記の仮固定構造は、前記特許文献1,2のようにスピーカーホルダー等を個別にネジ止めするものとは異なり、スピーカーホルダー2に一体形成したフック部7をフロントキャビネット3に一体形成した被掛止部8に掛止させ、スピーカーホルダー2の位置決め孔2dがホルダー支持部4の位置決めピン4bから外れないようにして仮固定するものであるから、ネジ等の部品点数の増加やネジ止め等の作業工数の増加によるコストアップを招くことが一切なく、コスト面でも有利である。
また、上記の仮固定構造は、フック部7の掛止爪7bが被掛止部8を容易に乗り越えられるように傾斜案内面8cを被掛止部8に設け、フック部7の垂下片7aを弾性変形可能な垂下片となすと共に、フック部7の掛止爪7bにも傾斜案内面7cを設けてあるため、スピーカーホルダー2の位置決め孔2dにホルダー支持部4の位置決めピン4bを挿入しながらスピーカーホルダー2をホルダー支持部4に載置する際、フック部7の垂下片7aが弾性変形しつつ掛止爪7bが被掛止部8を容易に乗り越え、スピーカーホルダー2の載置が完了すると同時に、フック部7の垂下片7aが元の状態に復元して掛止爪7bが被掛止部8の被掛止面8bに掛止し、スピーカーホルダー2を簡単かつスムーズに仮固定することができる。
1 スピーカー
2 スピーカーホルダー
2a スピーカーホルダーのフランジ部
2d 位置決め孔
3 フロントキャビネット
4 ホルダー支持部
4b 位置決めピン
5 リアキャビネット
6 共締め用のネジ
7 フック部
7a フック部の垂下片
7b フック部の掛止爪
8 被掛止部
8b 被掛止面
8c 傾斜案内面
9 液晶モジュール
2 スピーカーホルダー
2a スピーカーホルダーのフランジ部
2d 位置決め孔
3 フロントキャビネット
4 ホルダー支持部
4b 位置決めピン
5 リアキャビネット
6 共締め用のネジ
7 フック部
7a フック部の垂下片
7b フック部の掛止爪
8 被掛止部
8b 被掛止面
8c 傾斜案内面
9 液晶モジュール
Claims (3)
- スピーカーを保持したスピーカーホルダーを、フロントキャビネットの下部に形成したホルダー支持部に載置し、スピーカーホルダーの左右両端のフランジ部とリアキャビネットの下部をネジでホルダー支持部に共締め固定するまで、ホルダー支持部に載置したスピーカーホルダーを仮固定する構造であって、
上記スピーカーホルダーの左右両端のフランジ部に形成した位置決め孔に、上記フロントキャビネットのホルダー支持部から突設した位置決めピンを挿通すると共に、上記スピーカーホルダーに一体形成したフック部を、上記フロントキャビネットの下部に一体形成した被掛止部に対して上記位置決めピンの挿通方向に掛止させたことを特徴とするスピーカーホルダーの仮固定構造。 - 前記フック部が、前記スピーカーホルダーの中間部から垂下する弾性変形可能な垂下片と、この垂下片の先端部から裏側へ突き出す掛止爪とを備えたものであり、前記被掛止部は、上記掛止爪が前記位置決めピンの挿通方向に掛止する被掛止面と、この被掛止面に上記掛止爪を案内する傾斜案内面とを備えたものであることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカーホルダーの仮固定構造。
- 前記位置決めピンの高さが、前記位置決め孔を形成した前記スピーカーホルダーの左右両端のフランジ部の厚さの2〜4倍であることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカーホルダーの仮固定構造。
Priority Applications (1)
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JP2009163768A JP2011019171A (ja) | 2009-07-10 | 2009-07-10 | スピーカーホルダーの仮固定構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
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