JP4169040B2

JP4169040B2 - 壁掛け型表示装置

Info

Publication number: JP4169040B2
Application number: JP2006112939A
Authority: JP
Inventors: 真司森田
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 2006-04-17
Filing date: 2006-04-17
Publication date: 2008-10-22
Anticipated expiration: 2026-04-17
Also published as: JP2007286309A; EP1848210A2; EP1848210A3; RU2007114213A; US20070246627A1; US7762516B2; RU2371878C2

Description

本発明は、表示装置を壁に掛けるため壁に取り付けられる壁側壁掛け部材と、表示装置に取り付けられ壁側部材に接続可能な装置側壁掛け部材とを備えた壁掛け型表示装置に関する。

近年、表示装置は薄型化が進んでおり、例えば、ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）、ＰＤＰ（プラズマディスプレイ）、ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイ）などが代表的である。これら薄型の表示装置は背面にスタンドが設けられ、机上に斜めに立て掛けてフォトスタンドとして使用することが提案されている。またこれら薄型の表示装置は机上に置く他に、壁に掛けて使用することも提案されている。以下に壁掛け型表示装置の例を挙げる。

例えば特許文献１には、フラットパネルディスプレイの背面に取り付け可能な井桁状の金具と、井桁状の金具の四隅に所定の筒長を有する棒状の金具がフラットパネルディスプレイの取り付け方向に応じた係止方向に沿って各々取り付けられた構造を備えたディスプレイ側ユニバーサルマウントユニットと、壁に固定可能であって、棒状の金具と会合可能な所定位置に棒状の金具を固定するための所定数の壁掛け・天吊り用金具が各々設けられている構造を備えた固定側ユニバーサルユニットとを有するユニバーサルマウントユニットが開示されている。

また特許文献２には、両側面の上部と下部にピンを立設してなる第１のコ字状金具を映像機器の背面に固定し、両側面の上部に波形凹部を、下部に鈎形切り欠きを設けてなる第２のコ字状金具を壁面に固定し、前記上部に設けたピンを前記波形凹部に挿嵌し、前記下部に設けたピンを前記鈎形切り欠きに挿嵌して前記映像機器を壁に取り付ける構成の壁掛け型映像機器が開示されている。

また特許文献３には、機器筐体の後面に形成された複数の係止孔に係合する複数の鉤状フックを有する壁掛け装置本体に、係止孔をフックに係止した際、係止孔がフックより外れる方向へ機器筐体が移動するのを阻止するロック手段を設けた機器筐体の壁掛け装置が開示されている。

また特許文献４には、筐体に移動可能に取付けた固定金具の先端を筐体の内部に収納した状態で、筐体側フック上を固定側フック上に筐体側フック下を固定側フック下にそれぞれ引っ掛けた後に固定金具を筐体固定面の方向に移動することにより筐体を固定する筐体固定構造が開示されている。
特開２０００−２０６９０１号公報特開平１１−２４５７６号公報特開平１０−２１５０７６号公報実開平５−３４３０１号公報

特許文献１〜特許文献４の構成によれば、壁側の部品と表示装置とを４箇所で固定しているので安定性は十分だが、部品を取り付ける手間が掛かるとともに、部品点数が多かったり構造が複雑であったりするためコストが増大するという問題がある。

本発明は、壁掛け用の部品を取り付ける手間を減らすとともに、部品コストを削減する壁掛け型表示装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明は、表示装置を壁に掛けるため壁に取り付けられる壁側壁掛け部材と、表示装置に取り付けられ前記壁側壁掛け部材に接続可能な装置側壁掛け部材とを備えた壁掛け型表示装置において、
1つの前記壁側壁掛け部材と1つの前記装置側壁掛け部材とを用い、
表示装置の背面から突出した折りたたみ可能なT字型のスタンドを備え、該スタンドに前記装置側壁掛け部材を取り付け、
前記壁側壁掛け部材が上下方向に貫通する孔を有し、前記装置側壁掛け部材が前記孔に挿脱可能な軸を有し、
前記孔の水平断面及び前記軸の水平断面がD字型であり、
前記軸の先端にスリットが形成されて二股部を構成し、
該二股部の一方の先端付近に形成された突起と、前記孔の縁とで構成され、前記孔に前記軸が挿入された状態で前記突起が前記孔の縁に係合するロック部を設けた構成となる。

本発明によれば、１つの壁側壁掛け部材と１つの装置側壁掛け部材とで表示装置を壁に固定する構成とすることにより、１つの壁側壁掛け部材を壁に取り付けるだけで簡単に表示装置を壁に掛けることができるので取り付ける手間を減らすことができる。更に、部品点数が少なく部品コストを削減することもできる。

また、壁側壁掛け部材が孔を有し、装置側壁掛け部材が孔に挿脱可能な軸を有することにより、軸を孔に挿入するだけで表示装置を簡単に壁に掛けることができる。更に、壁掛け用の部品の構造が簡単であるので部品コストを削減することもできる。

また、孔の水平断面及び軸の水平断面をＤ字型などの形状にすることにより、壁に掛けた表示装置が軸を中心に回転することを防止できる。

また、突起が孔の縁に係合することでロックされる構成とすることにより、意図しない外力によって軸が孔から抜けて表示装置が壁から落ちることを防止することができる。

また、軸の先端にスリットが形成されて二股部を構成していることにより、軸を孔に挿脱する際に、二股部が弾性変形することで突起の挿脱を容易に行うことできる。

また、スタンドに装置側壁掛け部材を取り付けることにより、表示装置をフォトスタンドとして机上に立て掛ける場合に装置側壁掛け部材が邪魔にならない。従って、壁掛け型の表示装置とフォトスタンド型の表示装置とを両立させることができる。

図１は壁に取り付けた状態の表示装置の正面図、図２は壁に取り付けた状態の表示装置の側面図である。表示装置１０は、正面側に画面１１とスピーカ１２とが配設され、背面側にスタンド２０が配設される。スタンド２０を引き出すことにより、机上に斜めに立て掛けて表示装置１０をフォトスタンドとして使用することができる。

また、スタンド２０には装置側壁掛け部材３０が取り付けられている。一方、壁５０には、表示装置１０を壁に掛けるため壁側壁掛け部材４０がネジ４１等により取り付けられている。そして、壁側壁掛け部材４０に装置側壁掛け部材３０が接続されている。このような構成により、表示装置１０が壁に取り付けられる。なお、表示装置１０を壁に取り付けるためにスタンド２０は必ずしも必要ではなく、スタンド２０を省略した場合は、装置側壁掛け部材３０を直接表示装置１０の背面に取り付けるようにすればよい。

図３は、スタンド２０の背面図である。スタンド２０は１本の金属棒をＴ字型に曲げたものである。なお、スタンド２０の形状には特に限定はなく、表示装置１０を支えられる形状であればよい。スタンド２０は略正方形の樹脂製の板２１に回動可能に取り付けられている。そして、板２１の四隅には、ねじ穴２２が形成されており、板２１はネジで表示装置１０の背面に取り付けられる。このスタンド２０を表示装置１０の背面から離れる方向に回動させることで表示装置１０を机上に斜めに立て掛けることができる。一方、表示装置１０を壁に掛ける場合は、スタンド２０を表示装置１０の背面に平行な状態（折り畳んだ状態）に回動させればよい。

図４（ａ）は装置側壁掛け部材３０の上面図、図４（ｂ）は装置側壁掛け部材３０の背面図、図４（ｃ）は装置側壁掛け部材３０の左側面図、図４（ｄ）は装置側壁掛け部材３０の下面図である。

装置側壁掛け部材３０は樹脂製であり、ＰＯＭ（ポリオキシメチレン）、ＰＳ（ポリスチレン）などを用いることができる。装置側壁掛け部材３０は、その本体３１の両側端付近に板２１付近のスタンド２０部分に挿通させる２つの孔３２ａ、３２ｂを有している。孔３２ａ、３２ｂは、スタンド２０に圧入するように設計してもよいし、スタンド２０と遊嵌するように設計してもよい。

また孔３２ａ、３２ｂの間に位置する本体３１の下面からは、壁側壁掛け部材４０に接続するための軸３３が突出している。軸３３の水平断面は円の一部が水平に切り取られたＤ字型や多角形の形状とすることができる。図では、円の２箇所（本体３１の正面側と背面側）が切り取られた形状を示している。

更に、軸３３の先端にはスリットが形成されて二股部３４を構成している。二股部３４は、装置側壁掛け部材３０の背面側に形成された、後述する壁側壁掛け部材４０の孔よりも長い第１の軸３４ａと、装置側壁掛け部材３０の正面側に形成された、後述する壁側壁掛け部材４０の孔よりも短い第２の軸３４ｂとからなる。なお、第１の軸３４ａと第２の軸３４ｂとは、人の力で水平方向に弾性変形可能な厚みとする。

第１の軸３４ａの先端付近には、突起３４ｃが形成されている。突起３４ｃは、装置側壁掛け部材３０の背面側に突出して形成され、後述する壁側壁掛け部材４０の孔の縁に係合するようになっている。また突起３４ｃは、後述する壁側壁掛け部材４０の孔へ挿入しやすいように挿入側が傾斜している。他方、突起３４ｃは、述する壁側壁掛け部材４０の孔の縁に係合した状態で抜けにくいように離脱側が直角に形成されている。

なお、軸３３の先端には必ずしもスリットは必要ではない。また第１の軸３４ａと第２の軸３４ｂとはその長さには特に限定はなく、第２の軸３４ｂが第１の軸３４ａより長くてもよいし、両方同じ長さであってもよい。また突起３４ｃも必ずしも必要ではない。

図５（ａ）は壁側壁掛け部材４０の上面図、図５（ｂ）は壁側壁掛け部材４０の正面図、図５（ｃ）は壁側壁掛け部材４０の左側面図、図５（ｄ）は壁側壁掛け部材４０の下面図、図５（ｅ）は図５（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。

壁側壁掛け部材４０は樹脂製であり、ＰＯＭ、ＰＳなどを用いることができる。壁側壁掛け部材４０は、その本体４２に２つの取り付け穴４３ａ、４３ｂを有し、この取り付け穴４３ａ、４３ｂを通じてネジ４１等で壁５０に取り付けられる。

本体４２の正面側の中央付近には、壁側壁掛け部材４０を接続するためのホルダ４４が突設されている。そしてホルダ４４は、装置側壁掛け部材３０の軸３３を挿入するための孔４５を垂直方向に有している。孔４５の水平断面は軸３３の水平断面に対応した形状とする。これにより、軸３３が孔４５に挿嵌可能となる。

また孔４５の長さ（ホルダ４４の長さ）は、装置側壁掛け部材３０の突起３４ｃが孔４５の縁に係合するように設計する。またホルダ４４の孔４５以外の部分は図５（ｅ）に示すように、空洞部分を持たせることにより、強度を維持しつつ軽量化するとともに材料費を削減している。

なお上記の構成の代わりに、孔４５の内側の突起３４ｃに対向する位置に凹部を設け、突起３４ｃと凹部とが係合するようにしてもよい。また孔４５の内側に突起を設け、その突起に対向するように軸３３に凹部を設け、突起と凹部とが係合するようにしてもよい。これらの構成によっても装置側壁掛け部材３０と壁側壁掛け部材４０とをロックすることができる。

図６は、壁側壁掛け部材４０に装置側壁掛け部材３０が接続された状態を示す左側面図である。壁側壁掛け部材４０に装置側壁掛け部材３０を接続する際は、軸３３を孔４５に挿入する。このとき突起３４ｃの分だけ軸３３の径が孔４５の径よりも大きいが、突起３４ｃの挿入側が傾斜しているので孔４５への挿入時には突起３４ｃが孔４５の内壁によって押され、第１の軸３４ａが弾性変形しながら挿入される。そして、突起３４ｃが孔４５を通過すると、第１の軸３４ａが元の状態に戻り、突起３４ｃが孔４５の縁に係合する。その結果、孔４５に軸３３が挿入された状態でロックされる。つまり、表示装置１０が壁に固定される。

他方、壁側壁掛け部材４０から装置側壁掛け部材３０を取り外す際は、孔４５の下方に突出している第１の軸３４ａの先端を指で正面側へ押しながら装置側壁掛け部材３０（表示装置１０）を持ち上げる。これにより、第１の軸３４ａが正面側へ弾性変形し、突起３４ｃが孔４５の縁から離脱して軸３３が孔４５から抜ける。つまり、表示装置１０が壁から離脱される。

このように、１つの壁側壁掛け部材４０と１つの装置側壁掛け部材３０とで表示装置１０を壁に固定する構成とすることにより、１つの壁側壁掛け部材４０を壁に取り付けるだけで簡単に表示装置１０を壁に掛けることができるので取り付ける手間を減らすことができる。更に、部品点数が少なく部品コストを削減することもできる。

また、壁側壁掛け部材４０が孔４５を有し、装置側壁掛け部材３０が孔４５に挿脱可能な軸３３を有することにより、軸３３を孔４５に挿入するだけで表示装置１０を簡単に壁に掛けることができる。更に、壁掛け用の部品の構造が簡単であるので部品コストを削減することもできる。

また、孔４５の水平断面及び軸３３の水平断面をＤ字型などの形状にすることにより、壁に掛けた表示装置１０が軸３３を中心に回転することを防止できる。

また、突起３４ｃが孔４５の縁に係合することでロックされる構成とすることにより、意図しない外力によって軸３３が孔４５から抜けて表示装置１０が壁から落ちることを防止することができる。

また、軸３３の先端にスリットが形成されて二股部３４を構成していることにより、軸３３を孔４５に挿脱する際に、二股部３４が弾性変形することで突起３４ｃの挿脱を容易に行うことできる。

また、スタンド２０に装置側壁掛け部材３０を取り付けることにより、表示装置１０をフォトスタンドとして机上に立て掛ける場合に装置側壁掛け部材３０が邪魔にならない。従って、壁掛け型の表示装置とフォトスタンド型の表示装置とを両立させることができる。

本発明の壁掛け型表示装置は、ＬＣＤ、ＰＤＰ、ＥＬなどの薄型の表示装置に有効に利用でき、フォトスタンドとしても利用することができる。

壁に取り付けた状態の表示装置の正面図である。壁に取り付けた状態の表示装置の側面図である。スタンドの背面図である。（ａ）は装置側壁掛け部材の上面図、（ｂ）は装置側壁掛け部材の背面図、（ｃ）は装置側壁掛け部材の左側面図、（ｄ）は装置側壁掛け部材の下面図である。（ａ）は壁側壁掛け部材の上面図、（ｂ）は壁側壁掛け部材の正面図、（ｃ）は壁側壁掛け部材の左側面図、（ｄ）は壁側壁掛け部材の下面図、（ｅ）は（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。壁側壁掛け部材に装置側壁掛け部材が接続された状態を示す左側面図である。

符号の説明

１０表示装置
２０スタンド
３０装置側壁掛け部材
４０壁側壁掛け部材
３３軸
３４二股部
３４ｃ突起
４５孔

Claims

表示装置を壁に掛けるため壁に取り付けられる壁側壁掛け部材と、表示装置に取り付けられ前記壁側壁掛け部材に接続可能な装置側壁掛け部材とを備えた壁掛け型表示装置において、
1つの前記壁側壁掛け部材と1つの前記装置側壁掛け部材とを用い、
表示装置の背面から突出した折りたたみ可能なT字型のスタンドを備え、該スタンドに前記装置側壁掛け部材を取り付け、
前記壁側壁掛け部材が上下方向に貫通する孔を有し、前記装置側壁掛け部材が前記孔に挿脱可能な軸を有し、
前記孔の水平断面及び前記軸の水平断面がD字型であり、
前記軸の先端にスリットが形成されて二股部を構成し、
該二股部の一方の先端付近に形成された突起と、前記孔の縁とで構成され、前記孔に前記軸が挿入された状態で前記突起が前記孔の縁に係合するロック部を設けたことを特徴とする壁掛け型表示装置。