JP2545741Y2 - ドアトリムの固定構造 - Google Patents
ドアトリムの固定構造Info
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- JP2545741Y2 JP2545741Y2 JP6602891U JP6602891U JP2545741Y2 JP 2545741 Y2 JP2545741 Y2 JP 2545741Y2 JP 6602891 U JP6602891 U JP 6602891U JP 6602891 U JP6602891 U JP 6602891U JP 2545741 Y2 JP2545741 Y2 JP 2545741Y2
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- door trim
- armrest
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車ドアのインナー
パネルにドアトリムを固定する固定構造の改良に関する
ものである。
パネルにドアトリムを固定する固定構造の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、ドアトリムを自動車ドア
のインナーパネルに固定する場合には、通常、ドアトリ
ムの周縁部側は、頭部と弾性変形可能な脚部とから成る
トリムクリップを用いて固定され、ドアトリムの中央部
側は、実公平3−8756号公報にも示す如く、アーム
レストの固定手段を兼用して固定されている。即ち、斯
る中央部側の固定は、具体的には図示しないが、インナ
ーパネルの対応部位にスクリューグロメットを係着する
取付孔を穿設する一方、アームレストとドアトリムの夫
々にネジ部材の挿通孔を形成して、該ネジ部材の先端部
をアームレスト側の挿通孔からドアトリム側の挿通孔を
経て、上記スクリューグロメットの内部に捩じ込むこと
により、アームレストをドアトリムに固定すると同時
に、該ドアトリムの中央部をインナーパネルに固定する
構造となっている。従って、この共締めによる固定構造
は、ドアトリムをインナーパネルに固定する手段とアー
ムレストをドアトリムに固定する手段とを兼用できるば
かりか、夫々の部材を対応する部材に対して螺合力をも
って強固に固定できる利点を有している。
のインナーパネルに固定する場合には、通常、ドアトリ
ムの周縁部側は、頭部と弾性変形可能な脚部とから成る
トリムクリップを用いて固定され、ドアトリムの中央部
側は、実公平3−8756号公報にも示す如く、アーム
レストの固定手段を兼用して固定されている。即ち、斯
る中央部側の固定は、具体的には図示しないが、インナ
ーパネルの対応部位にスクリューグロメットを係着する
取付孔を穿設する一方、アームレストとドアトリムの夫
々にネジ部材の挿通孔を形成して、該ネジ部材の先端部
をアームレスト側の挿通孔からドアトリム側の挿通孔を
経て、上記スクリューグロメットの内部に捩じ込むこと
により、アームレストをドアトリムに固定すると同時
に、該ドアトリムの中央部をインナーパネルに固定する
構造となっている。従って、この共締めによる固定構造
は、ドアトリムをインナーパネルに固定する手段とアー
ムレストをドアトリムに固定する手段とを兼用できるば
かりか、夫々の部材を対応する部材に対して螺合力をも
って強固に固定できる利点を有している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、斯る従来の
固定構造の下で、自動車ドアの内部に設置されている各
種装置の点検や修理等を行うために、ドアトリムをイン
ナーパネルから取り外す必要が生じたような場合には、
逆に、このネジ部材を使用した共締め構造が禍して、そ
の作業性を著しく低下させているのが実情である。即
ち、従来にあって、ドアトリムを取り外す場合には、ド
アトリムの周縁部を固定しているトリムクリップをイン
ナーパネルから取り除くことは言うまでもないが、これ
以外に、上記スクリューグロメットに捩じ込まれている
ネジ部材を外して、アームレストとドアトリムの共締め
状態を解除しなければ、ドアトリムをインナーパネルか
ら完全に取り外すことができないので、ドアトリムの取
外作業が徒に大変となってしまう。尚、取り外されたド
アトリムをインナーパネルに固定する場合には、再度、
アームレストとドアトリムとを共締めしなければならな
いので、この場合にあっても、同様な作業上の問題点を
抱えている。
固定構造の下で、自動車ドアの内部に設置されている各
種装置の点検や修理等を行うために、ドアトリムをイン
ナーパネルから取り外す必要が生じたような場合には、
逆に、このネジ部材を使用した共締め構造が禍して、そ
の作業性を著しく低下させているのが実情である。即
ち、従来にあって、ドアトリムを取り外す場合には、ド
アトリムの周縁部を固定しているトリムクリップをイン
ナーパネルから取り除くことは言うまでもないが、これ
以外に、上記スクリューグロメットに捩じ込まれている
ネジ部材を外して、アームレストとドアトリムの共締め
状態を解除しなければ、ドアトリムをインナーパネルか
ら完全に取り外すことができないので、ドアトリムの取
外作業が徒に大変となってしまう。尚、取り外されたド
アトリムをインナーパネルに固定する場合には、再度、
アームレストとドアトリムとを共締めしなければならな
いので、この場合にあっても、同様な作業上の問題点を
抱えている。
【0004】又、従来にあって、アームレストをドアト
リムにネジ部材を用いてネジ止めすることは、アームレ
ストの挿通孔からネジ部材の頭部が外部に露呈して、外
観上の見栄えを害してしまうばかりか、これを防止する
ためには、上記挿通孔をキャップ等で閉塞しなければな
らないので、この点でも問題視されている。
リムにネジ部材を用いてネジ止めすることは、アームレ
ストの挿通孔からネジ部材の頭部が外部に露呈して、外
観上の見栄えを害してしまうばかりか、これを防止する
ためには、上記挿通孔をキャップ等で閉塞しなければな
らないので、この点でも問題視されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の固定構造は、斯
る従来の課題を有効に解決するために開発されたもの
で、アームレストを予めドアトリムに一体化する着想に
立脚して、ドアトリム側を保持する金属クリップと、イ
ンナーパネル側に固着されるスクリューグロメットを備
え、金属クリップは、ドアトリム側の裏面適所に設けら
れたブラケットの差込孔内に弾性係着する脚部と、スク
リューグロメットに組み付けられるフランジ部とを有
し、スクリューグロメットは、ネジ部材の捩じ込みによ
り外方に拡開する脚部と、上記金属クリップのフランジ
部を一方向からスライド可能に嵌合する頭部とを有し
て、ドアトリムを他方向に移動させると、金属クリップ
のフランジ部がスクリューグロメットの頭部から外れる
構成を採用した。
る従来の課題を有効に解決するために開発されたもの
で、アームレストを予めドアトリムに一体化する着想に
立脚して、ドアトリム側を保持する金属クリップと、イ
ンナーパネル側に固着されるスクリューグロメットを備
え、金属クリップは、ドアトリム側の裏面適所に設けら
れたブラケットの差込孔内に弾性係着する脚部と、スク
リューグロメットに組み付けられるフランジ部とを有
し、スクリューグロメットは、ネジ部材の捩じ込みによ
り外方に拡開する脚部と、上記金属クリップのフランジ
部を一方向からスライド可能に嵌合する頭部とを有し
て、ドアトリムを他方向に移動させると、金属クリップ
のフランジ部がスクリューグロメットの頭部から外れる
構成を採用した。
【0006】
【作用】依って、本考案にあっては、スクリューグロメ
ットの脚部をインナーパネル側の取付孔に差し込んで、
ネジ部材の捩じ込みにより、スクリューグロメット自体
をインナーパネルに固着し、次いで、金属クリップのフ
ランジ部を該スクリューグロメットの頭部に一方向から
嵌合すると、金属クリップがスクリューグロメットの頭
部に簡単に組み付けられので、後は、アームレストを一
体化しているドアトリムを支持しながら、該ドアトリム
側のブラケットの差込孔に上記金属クリップの脚部を差
し込むと、該金属クリップの脚部が差込孔の孔縁に弾性
的に係着するので、これにより、金属クリップで保持さ
れた状態をもって、ブラケットが設けられているドアト
リムの部分が、インナーパネルの対応部位に確実に固定
される。そこで、最後に、従来と同様に、ドアトリムの
周縁部をトリムクリップを使用してインナーパネルに固
定すれば、ドアトリムがインナーパネルに対して最終的
に固定されることとなる。
ットの脚部をインナーパネル側の取付孔に差し込んで、
ネジ部材の捩じ込みにより、スクリューグロメット自体
をインナーパネルに固着し、次いで、金属クリップのフ
ランジ部を該スクリューグロメットの頭部に一方向から
嵌合すると、金属クリップがスクリューグロメットの頭
部に簡単に組み付けられので、後は、アームレストを一
体化しているドアトリムを支持しながら、該ドアトリム
側のブラケットの差込孔に上記金属クリップの脚部を差
し込むと、該金属クリップの脚部が差込孔の孔縁に弾性
的に係着するので、これにより、金属クリップで保持さ
れた状態をもって、ブラケットが設けられているドアト
リムの部分が、インナーパネルの対応部位に確実に固定
される。そこで、最後に、従来と同様に、ドアトリムの
周縁部をトリムクリップを使用してインナーパネルに固
定すれば、ドアトリムがインナーパネルに対して最終的
に固定されることとなる。
【0007】又、自動車ドアの内部に設けられている各
種装置の点検や修理等を行うために、ドアトリムをイン
ナーパネルから取り外す必要が生じたような場合には、
最初に、ドアトリムの周縁部を固定しているトリムクリ
ップを取り除いて、そのままの状態で、ドアトリム全体
を他方向側に持ち上げると、これに伴い、金属クリップ
も、自身の脚部をブラケットの差込孔に係着したまま、
スクリューグロメットの頭部に沿って他方向に移動し
て、該スクリューグロメットの頭部から容易に外れるの
で、従来の如く、アームレストとドアトリムの共締め状
態を解除する煩雑な作業を行わなくとも、ドアトリムを
インナーパネルから簡単に取り外すことが可能となる。
種装置の点検や修理等を行うために、ドアトリムをイン
ナーパネルから取り外す必要が生じたような場合には、
最初に、ドアトリムの周縁部を固定しているトリムクリ
ップを取り除いて、そのままの状態で、ドアトリム全体
を他方向側に持ち上げると、これに伴い、金属クリップ
も、自身の脚部をブラケットの差込孔に係着したまま、
スクリューグロメットの頭部に沿って他方向に移動し
て、該スクリューグロメットの頭部から容易に外れるの
で、従来の如く、アームレストとドアトリムの共締め状
態を解除する煩雑な作業を行わなくとも、ドアトリムを
インナーパネルから簡単に取り外すことが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、この実施例に係る固定構造も、ドアトリム
の周縁部側に関しては、従来と同様なトリムクリップを
用いてインナーパネルに固定することを前提とするもの
であるが、その中央部側に関しては、ドアトリムに予め
アームレストを一体化して、当該アームレストの部分又
はアームレストの近傍部分を、下記の金属クリップとス
クリューグロメットを有機的に利用して、インナーパネ
ルに固定することを特徴とするものである。
詳述すれば、この実施例に係る固定構造も、ドアトリム
の周縁部側に関しては、従来と同様なトリムクリップを
用いてインナーパネルに固定することを前提とするもの
であるが、その中央部側に関しては、ドアトリムに予め
アームレストを一体化して、当該アームレストの部分又
はアームレストの近傍部分を、下記の金属クリップとス
クリューグロメットを有機的に利用して、インナーパネ
ルに固定することを特徴とするものである。
【0009】これを具体的に説明すると、前者の金属ク
リップ1は、図1に示す如く、金属板により一体成形さ
れて、逆U字状を呈する脚部2とコ字形状を呈するフラ
ンジ部3とを一体に有し、脚部2に対しては、逆U字形
状を画成する両側壁2a・2aに、その先端部が外方に
突出する弾性係止片4を形成して、該逆U字状脚部2を
後述するドアトリム側に設けられたブラケットの差込孔
内に差し込むと、上記各弾性係止片4の先端部が差込孔
の孔縁に弾性的に係着して、アームレストを一体化して
いるドアトリムを裏面側から確実に保持できる構成とな
っており、又、フランジ部3に対しては、コ字形状を画
成する両側壁3a・3aを夫々内方に湾曲させて、該湾
曲する両側壁3a・3aを後述するスクリューグロメッ
トの頭部に上方からスライド可能に外嵌できる構成とな
す一方、該各側壁3aに内方に折曲するストッパー片5
を一体に延設して、該各ストッパー片5の作用で、フラ
ンジ部3がスクリューグロメットの頭部から下方に脱落
することなく、該頭部に確実に組み付けられる構成とな
っている。
リップ1は、図1に示す如く、金属板により一体成形さ
れて、逆U字状を呈する脚部2とコ字形状を呈するフラ
ンジ部3とを一体に有し、脚部2に対しては、逆U字形
状を画成する両側壁2a・2aに、その先端部が外方に
突出する弾性係止片4を形成して、該逆U字状脚部2を
後述するドアトリム側に設けられたブラケットの差込孔
内に差し込むと、上記各弾性係止片4の先端部が差込孔
の孔縁に弾性的に係着して、アームレストを一体化して
いるドアトリムを裏面側から確実に保持できる構成とな
っており、又、フランジ部3に対しては、コ字形状を画
成する両側壁3a・3aを夫々内方に湾曲させて、該湾
曲する両側壁3a・3aを後述するスクリューグロメッ
トの頭部に上方からスライド可能に外嵌できる構成とな
す一方、該各側壁3aに内方に折曲するストッパー片5
を一体に延設して、該各ストッパー片5の作用で、フラ
ンジ部3がスクリューグロメットの頭部から下方に脱落
することなく、該頭部に確実に組み付けられる構成とな
っている。
【0010】他方、後者のスクリューグロメット11
は、合成樹脂の一体成形品で、ネジ部材の捩じ込みによ
り外方に拡開する二叉状の脚部12と、上記金属クリッ
プ1のフランジ部3をスライド可能に外嵌する頭部13
とを一体に有し、特に、この頭部13に対しては、図示
する如く、全体を四角形状に成形して、一の対向する辺
部を上記フランジ部3のガイド壁14となし、他の対向
する辺部に上記各ストッパー片5を係止する凹部15を
夫々形成する構成となっている。
は、合成樹脂の一体成形品で、ネジ部材の捩じ込みによ
り外方に拡開する二叉状の脚部12と、上記金属クリッ
プ1のフランジ部3をスライド可能に外嵌する頭部13
とを一体に有し、特に、この頭部13に対しては、図示
する如く、全体を四角形状に成形して、一の対向する辺
部を上記フランジ部3のガイド壁14となし、他の対向
する辺部に上記各ストッパー片5を係止する凹部15を
夫々形成する構成となっている。
【0011】又、本実施例にあっては、図2に示す如
く、ドアトリム21にアームレスト22の一部を裏面側
からネジ部材23を介してネジ止めして、該アームレス
ト22をドアトリム21に予め一体化すると共に、該ア
ームレスト22の裏面側に対して、上記金属クリップ1
の脚部2が差し込まれる差込孔25を有するブラケット
24を別体又は一体で設けて、該ブラケット24をドア
トリム21側に設けられた開口26から後方に臨ましめ
る構成を採用している。尚、この場合に、図面上では、
便宜上、1本のネジ部材23でアームレスト22の一端
部をドアトリム21に一体化した状態を示しているが、
必要に応じて、アームレスト22の他端部及びその他の
個所をネジ止めすることは勿論であるが、該アームレス
ト22に設けられるブラケット24の数も1個に限定さ
れるものではない。
く、ドアトリム21にアームレスト22の一部を裏面側
からネジ部材23を介してネジ止めして、該アームレス
ト22をドアトリム21に予め一体化すると共に、該ア
ームレスト22の裏面側に対して、上記金属クリップ1
の脚部2が差し込まれる差込孔25を有するブラケット
24を別体又は一体で設けて、該ブラケット24をドア
トリム21側に設けられた開口26から後方に臨ましめ
る構成を採用している。尚、この場合に、図面上では、
便宜上、1本のネジ部材23でアームレスト22の一端
部をドアトリム21に一体化した状態を示しているが、
必要に応じて、アームレスト22の他端部及びその他の
個所をネジ止めすることは勿論であるが、該アームレス
ト22に設けられるブラケット24の数も1個に限定さ
れるものではない。
【0012】依って、斯るアームレスト22を一体化し
たドアトリム21を自動車ドアのインナーパネル27に
固定する場合には、まず、図3に示す如く、スクリュー
グロメット11の脚部12をインナーパネル27の取付
孔28に差し込んで、ネジ部材29の捩じ込みにより該
脚部12を外方に拡開して、スクリューグロメット11
自体をインナーパネル27に固着する。
たドアトリム21を自動車ドアのインナーパネル27に
固定する場合には、まず、図3に示す如く、スクリュー
グロメット11の脚部12をインナーパネル27の取付
孔28に差し込んで、ネジ部材29の捩じ込みにより該
脚部12を外方に拡開して、スクリューグロメット11
自体をインナーパネル27に固着する。
【0013】そして、今度は、既述したストッパー片5
が上方に位置する姿勢を維持して、金属クリップ1のフ
ランジ部3を該スクリューグロメット11の頭部13に
上方からスライドさせて外嵌すると、図4に示す如く、
各ストッパー片5が頭部13に形成された凹部15に係
止して、金属クリップ1のフランジ部3がスクリューグ
ロメット11の頭部13に簡単に組み付けられ、しか
も、この金属クリップ1の組み付け状態にあっては、ス
トッパー片5の凹部15に対する係止で、金属クリップ
1はスクリューグロメット11の頭部13から下方に落
下することは絶対にない。しかし、この状態の下で、金
属クリップ1を上方に移動させれば、該金属クリップ1
のフランジ部3をスクリューグロメット11の頭部13
から簡単に外せる状態となっている。
が上方に位置する姿勢を維持して、金属クリップ1のフ
ランジ部3を該スクリューグロメット11の頭部13に
上方からスライドさせて外嵌すると、図4に示す如く、
各ストッパー片5が頭部13に形成された凹部15に係
止して、金属クリップ1のフランジ部3がスクリューグ
ロメット11の頭部13に簡単に組み付けられ、しか
も、この金属クリップ1の組み付け状態にあっては、ス
トッパー片5の凹部15に対する係止で、金属クリップ
1はスクリューグロメット11の頭部13から下方に落
下することは絶対にない。しかし、この状態の下で、金
属クリップ1を上方に移動させれば、該金属クリップ1
のフランジ部3をスクリューグロメット11の頭部13
から簡単に外せる状態となっている。
【0014】従って、斯る金属クリップ1の組み付け状
態を得た後は、ドアトリム21全体を支持しながら、金
属クリップ1の脚部2を上記ブラケット24の差込孔2
5に差し込むと、該金属クリップ1の脚部2がその弾性
係止片4を撓ませながら差込孔25を通過して、各弾性
係止片4の先端部を差込孔25の孔縁に弾性的に係着す
るので、これにより、ドアトリム21が該金属クリップ
1に保持されて、図5に示す如く、ドアトリム21の中
央部側、即ち、アームレスト22の部分が、ドアトリム
21と一体となってインナーパネル27に確実に固定さ
れる。そこで、最後に、具体的には図示しないが、従来
と同様に、ドアトリム21の周縁部をトリムクリップを
使用してインナーパネル27に固定すれば、アームレス
ト22を一体化しているドアトリム21が、インナーパ
ネル27に対して最終的に固定されることとなる。
態を得た後は、ドアトリム21全体を支持しながら、金
属クリップ1の脚部2を上記ブラケット24の差込孔2
5に差し込むと、該金属クリップ1の脚部2がその弾性
係止片4を撓ませながら差込孔25を通過して、各弾性
係止片4の先端部を差込孔25の孔縁に弾性的に係着す
るので、これにより、ドアトリム21が該金属クリップ
1に保持されて、図5に示す如く、ドアトリム21の中
央部側、即ち、アームレスト22の部分が、ドアトリム
21と一体となってインナーパネル27に確実に固定さ
れる。そこで、最後に、具体的には図示しないが、従来
と同様に、ドアトリム21の周縁部をトリムクリップを
使用してインナーパネル27に固定すれば、アームレス
ト22を一体化しているドアトリム21が、インナーパ
ネル27に対して最終的に固定されることとなる。
【0015】又、本実施例にあっては、アームレスト2
2をドアトリム21に一体化する上で、両者21・22
をその裏面側からネジ部材23を介してネジ止めする構
成を採用しているので、従来の共締め固定構造と異な
り、ネジ部材23の頭部が外部に露呈する心配が全くな
くなって、外観上の見栄えを害する心配もなくなる。
尚、アームレスト22の一体化に関しては、ネジ部材2
3に限定されるものではなく、見栄えを害さないもので
あれば、その他の手段を適宜利用できるばかりか、アー
ムレスト22をドアトリム21に一体に成形しても良
い。
2をドアトリム21に一体化する上で、両者21・22
をその裏面側からネジ部材23を介してネジ止めする構
成を採用しているので、従来の共締め固定構造と異な
り、ネジ部材23の頭部が外部に露呈する心配が全くな
くなって、外観上の見栄えを害する心配もなくなる。
尚、アームレスト22の一体化に関しては、ネジ部材2
3に限定されるものではなく、見栄えを害さないもので
あれば、その他の手段を適宜利用できるばかりか、アー
ムレスト22をドアトリム21に一体に成形しても良
い。
【0016】そして、今度は、自動車ドアの内部に設け
られている装置の点検や修理等を行うために、ドアトリ
ム21をインナーパネル27から取り外す必要が生じた
ような場合には、本実施例にあっては、最初に、ドアト
リム21の周縁部を固定しているトリムクリップを全て
取り除いて、そのままの状態で、ドアトリム21全体を
上方に持ち上げれば、金属クリップ1も、自身の脚部2
をブラケット24の差込孔25に係着したまま、スクリ
ューグロメット11の頭部13に沿って上方に移動し
て、該スクリューグロメット11の頭部13から簡単に
外れるので、これにより、ドアトリム21をインナーパ
ネル27から容易に取り外すことが可能となる。即ち、
本実施例にあっては、最初に、トリムクリップを取り除
く点では従来構造と同様であるが、その後は、スクリュ
ーグロメット11の脚部12に捩じ込まれているネジ部
材29を外さなくとも、単にドアトリム21全体を上方
に持ち上げるだけで、ドアトリム21を簡単にインナー
パネル27から取り外すことが可能となるので、これに
より、作業性の向上が大いに期待できる訳である。
られている装置の点検や修理等を行うために、ドアトリ
ム21をインナーパネル27から取り外す必要が生じた
ような場合には、本実施例にあっては、最初に、ドアト
リム21の周縁部を固定しているトリムクリップを全て
取り除いて、そのままの状態で、ドアトリム21全体を
上方に持ち上げれば、金属クリップ1も、自身の脚部2
をブラケット24の差込孔25に係着したまま、スクリ
ューグロメット11の頭部13に沿って上方に移動し
て、該スクリューグロメット11の頭部13から簡単に
外れるので、これにより、ドアトリム21をインナーパ
ネル27から容易に取り外すことが可能となる。即ち、
本実施例にあっては、最初に、トリムクリップを取り除
く点では従来構造と同様であるが、その後は、スクリュ
ーグロメット11の脚部12に捩じ込まれているネジ部
材29を外さなくとも、単にドアトリム21全体を上方
に持ち上げるだけで、ドアトリム21を簡単にインナー
パネル27から取り外すことが可能となるので、これに
より、作業性の向上が大いに期待できる訳である。
【0017】そして、再び、この取り外したドアトリム
21をインナーパネル27に固定する場合には、ブラケ
ット24の差込孔25から金属クリップ1の脚部2を引
き抜いて、該金属クリップ1のフランジ部3をインナー
パネル27に固着しているスクリューグロメット11の
頭部13に組み付けて、上記と同様な手順を踏めば、ド
アトリム21を簡単にインナーパネル27に固定するこ
とも可能となる。
21をインナーパネル27に固定する場合には、ブラケ
ット24の差込孔25から金属クリップ1の脚部2を引
き抜いて、該金属クリップ1のフランジ部3をインナー
パネル27に固着しているスクリューグロメット11の
頭部13に組み付けて、上記と同様な手順を踏めば、ド
アトリム21を簡単にインナーパネル27に固定するこ
とも可能となる。
【0018】尚、上記の実施例は、ドアトリム21に一
体化されるアームレスト22の部分にブラケット24を
設けて、該アームレスト22の部分をドアトリム21の
中央部として固定したものであるが、本考案はこれに限
定されるものではなく、ドアトリム21自体のアームレ
スト22近傍部分にブラケット24を設けて、当該ブラ
ケット24を利用して、ドアトリム21の中央部そのも
のをインナーパネル27に固定することも十分に可能で
あると共に、この固定に使用される金属クリップ1とス
クリューグロメット11の個数も、ドアトリム21の大
きさや重量等によって、適宜決定されることとなる。
体化されるアームレスト22の部分にブラケット24を
設けて、該アームレスト22の部分をドアトリム21の
中央部として固定したものであるが、本考案はこれに限
定されるものではなく、ドアトリム21自体のアームレ
スト22近傍部分にブラケット24を設けて、当該ブラ
ケット24を利用して、ドアトリム21の中央部そのも
のをインナーパネル27に固定することも十分に可能で
あると共に、この固定に使用される金属クリップ1とス
クリューグロメット11の個数も、ドアトリム21の大
きさや重量等によって、適宜決定されることとなる。
【0019】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、上記構成の採用
により、ドアトリムをインナーパネルから取り外す場合
には、ドアトリムの周縁部の固定を解いて、そのままの
状態で、ドアトリム全体を持ち上げれば、これに伴い、
金属クリップの脚部をブラケットの差込孔に係着したま
ま、該金属クリップのフランジ部をスクリューグロメッ
トの頭部に沿って移動させて、スクリューグロメットの
頭部から容易に外せるので、従来の如く、アームレスト
とドアトリムの共締め状態を解除する煩雑な作業を行わ
なくとも、ドアトリムをインナーパネルから簡単に取り
外すことが可能となって、作業性の向上に大いに貢献で
きることとなる。又、ドアトリムにアームレストを一体
化したことは、従来の如き共締め構造を利用する必要が
なくなるので、ネジ部材の頭部が外部に露呈して、外観
上の見栄えを害する心配も全くなくなる。
により、ドアトリムをインナーパネルから取り外す場合
には、ドアトリムの周縁部の固定を解いて、そのままの
状態で、ドアトリム全体を持ち上げれば、これに伴い、
金属クリップの脚部をブラケットの差込孔に係着したま
ま、該金属クリップのフランジ部をスクリューグロメッ
トの頭部に沿って移動させて、スクリューグロメットの
頭部から容易に外せるので、従来の如く、アームレスト
とドアトリムの共締め状態を解除する煩雑な作業を行わ
なくとも、ドアトリムをインナーパネルから簡単に取り
外すことが可能となって、作業性の向上に大いに貢献で
きることとなる。又、ドアトリムにアームレストを一体
化したことは、従来の如き共締め構造を利用する必要が
なくなるので、ネジ部材の頭部が外部に露呈して、外観
上の見栄えを害する心配も全くなくなる。
【図1】本考案の実施例に係る固定構造に供される金属
クリップとスクリューグロメットの関係を示す分解斜視
図である。
クリップとスクリューグロメットの関係を示す分解斜視
図である。
【図2】アームレストをドアトリムに一体化した状態の
一例を示す要部断面図である。
一例を示す要部断面図である。
【図3】スクリューグロメットをインナーパネルに固着
した状態を示す要部側面図である。
した状態を示す要部側面図である。
【図4】スクリューグロメットに金属クリップを組み付
けた状態を示す要部斜視図である。
けた状態を示す要部斜視図である。
【図5】ドアトリムに一体化されたアームレストの部分
をインナーパネルの対応部位に固定した状態を示す要部
断面図である。
をインナーパネルの対応部位に固定した状態を示す要部
断面図である。
1 金属クリップ 2 同脚部 3 同フランジ部 11 スクリューグロメット 12 同脚部 13 同頭部 21 ドアトリム 22 アームレスト 24 ブラケット 25 同差込孔 27 インナーパネル 28 同取付孔 29 ネジ部材
Claims (1)
- 【請求項1】 アームレストを予め一体化したドアトリ
ムを、自動車ドアのインナーパネルに固定する固定構造
であって、上記ドアトリム側を保持する金属クリップ
と、インナーパネル側に固着されるスクリューグロメッ
トを備え、金属クリップは、ドアトリム側の裏面適所に
設けられたブラケットの差込孔内に弾性係着する脚部
と、スクリューグロメットに組み付けられるフランジ部
とを有し、スクリューグロメットは、ネジ部材の捩じ込
みにより外方に拡開する脚部と、上記金属クリップのフ
ランジ部を一方向からスライド可能に嵌合する頭部とを
有して、ドアトリムを他方向に移動させると、金属クリ
ップのフランジ部がスクリューグロメットの頭部から外
れるように構成したことを特徴とするドアトリムの固定
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6602891U JP2545741Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | ドアトリムの固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6602891U JP2545741Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | ドアトリムの固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512222U JPH0512222U (ja) | 1993-02-19 |
JP2545741Y2 true JP2545741Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=13304050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6602891U Expired - Fee Related JP2545741Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | ドアトリムの固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545741Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0784766B2 (ja) * | 1986-09-24 | 1995-09-13 | 松下電工株式会社 | 内外装用表面材 |
KR20170142249A (ko) | 2016-06-17 | 2017-12-28 | 현대자동차주식회사 | 방진체결부재 및 이를 갖춘 차량 엑츄에이터 체결장치 |
CN107939798B (zh) | 2016-10-12 | 2021-03-09 | 福特环球技术公司 | 用于车辆内饰的固定组件 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP6602891U patent/JP2545741Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0512222U (ja) | 1993-02-19 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |