JP2015071350A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンパビームの曲げ強度を十分に高めることができ、さらに、セーフティプレートの取付作業を容易におこなうことができる車体前部構造を提供する。【解決手段】車体前部構造10はバンパビーム24を備えている。バンパビームは、左右のフロントサイドフレーム12,13に設けられた後バンパビーム部51と、後バンパビーム部51に重ね合わされた前バンパビーム部52とを備えている。後バンパビーム部が後接合部54および上下の後凹部55,56で断面波板状に形成され、前バンパビーム部が前接合部64および上下の前凹部65,66で断面波板状に形成されている。さらに、上後凹部および上前凹部で上閉断面部75が形成され、下後凹部および下前凹部で下閉断面部76が形成される。【選択図】図12

Description

本発明は、左右のフロントサイドフレームの前端部側にバンパビームが架け渡され、バンパビームにセーフティプレートが設けられ、セーフティプレートで衝撃荷重を吸収可能とした車体前部構造に関する。
車体前部構造のなかには、左右のフロントサイドフレームの各前端部にバンパビームが架け渡され、バンパビームが縦断面略M字状に形成されたものが知られている。バンパビームを縦断面略M字状に形成することにより、バンパビームの上下に車体前方に突出された凸部が設けられ、バンパビームの曲げ強度を高めることができる(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1のバンパビームに備えた上下の凸部は、裏面側(車体後方側)が開口された開口断面であり、曲げ強度を十分に高めることが難しい。
また、車体前部構造のなかには、バンパビームにセーフティプレート(バンパアブソーバ)を取り付け、セーフティプレートで衝撃荷重を吸収するものが知られている。
具体的には、バンパビームの前壁に上下の取付溝が形成され、上取付溝にセーフティプレートの上壁が嵌合され、下取付溝にセーフティプレートの下壁が嵌合される。これにより、バンパビームにセーフティプレートが取り付けられる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−38756号公報 WO2012/046647号公報
しかし、特許文献2のセーフティプレートは、バンパビームに取り付ける際に、バンパビームの上取付溝にセーフティプレートの上壁を嵌合し、下取付溝にセーフティプレートの下壁を嵌合する必要がある。
このため、セーフティプレートの取付作業(組付作業)に手間がかかり、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、バンパビームの曲げ強度を十分に高めることができ、さらに、セーフティプレートの取付作業を容易におこなうことができる車体前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の左右側にフロントサイドフレームがそれぞれ設けられ、左右側に設けられた前記フロントサイドフレームの前端部側にバンパビームが架け渡され、前記バンパビームにセーフティプレートが設けられ、該セーフティプレートで衝撃荷重を吸収可能とした車体前部構造において、前記バンパビームは、前記左右のフロントサイドフレームの各前端部側に設けられ、車幅方向に延出された後バンパビーム部と、該後バンパビーム部に車体前方から対向するように重ね合わされた前バンパビーム部と、を備え、前記後バンパビーム部は、車体前方に突出する後接合部と、該後接合部の上下に設けられ、前記後接合部より車体後方に凹まされた上下の後凹部と、を有し、断面波板状に形成され、前記前バンパビーム部は、前記後接合部に対向させて車体後方に突出し、前記後接合部に接合される前接合部と、該前接合部の上下に設けられ、前記前接合部より車体前方に凹まされた上下の前凹部と、を有し、断面波板状に形成され、前記後バンパビーム部および前記前バンパビーム部が重ね合わされることにより、上後凹部および上前凹部で上閉断面部が形成され、かつ、下後凹部および下前凹部で下閉断面部が形成され、前記上閉断面部および前記下閉断面部間に設けられる前後の接合部に前記セーフティプレートが接合されたことを特徴とする。
請求項2は、前記後接合部が前記後バンパビーム部の上下方向中央において車体前方に突出され、前記前接合部が前記前バンパビーム部の上下方向中央において車体後方に突出され、前記後接合部および前記前接合部同士が向かい合わされた状態に接合されたことを特徴とする。
請求項3は、前記フロントサイドフレームの車幅方向外側にアッパメンバが設けられ、
前記バンパビームは、前記フロントサイドフレームの前端部から前記アッパメンバの前端部まで延出され、前記フロントサイドフレームの前端部および前記アッパメンバの前端部に結合され、かつ、前記フロントサイドフレームの前端部から前記アッパメンバの前端部に向かうにしたがって前記上閉断面部および前記下閉断面部の車体前後方向の厚さ寸法が徐々に小さくなるように形成されたことを特徴とする。
ここで、車体前部構造のなかには、左右のフロントサイドフレームの各前端部から車体前方に向けて衝撃吸収部材が延出され、各衝撃吸収部材にバンパビームが架け渡されたものが知られている。
フロントサイドフレームの前端部およびバンパビーム間に衝撃吸収部材を介在させることにより、バンパビームに入力した衝撃荷重を衝撃吸収部材で吸収することができる。
しかし、この車体前部構造はフロントサイドフレームの前端部およびバンパビーム間に衝撃吸収部材を介在させる必要があり、そのことが車体全長を短くする妨げになっていた。
そこで、フロントサイドフレームおよびアッパメンバの各前端部にバンパビームを結合(接合)した。さらに、バンパビーム(上閉断面部および下閉断面部)の厚さ寸法を、フロントサイドフレームの前端部からアッパメンバの前端部に向かうにしたがって徐々に小さくした。
請求項4は、前記後バンパビーム部は、前記上後凹部の上端部から上方に張り出された上後フランジと、前記下後凹部の下端部から下方に張り出された下後フランジと、を有し、前記前バンパビーム部は、前記上前凹部の上端部から上方に張り出され、前記上後フランジに接合可能な上前フランジと、前記下前凹部の下端部から下方に張り出され、前記下後フランジに接合可能な下前フランジと、を有し、前記上後フランジおよび前記上前フランジを車体後方に向け、かつ、前記下後フランジおよび前記下前フランジを車体後方に向けたことを特徴とする。
請求項5は、前記セーフティプレートは、前記上閉断面部の上壁から車体前方に張り出されたセーフティ上壁と、該セーフティ上壁の前端部から下方に折り曲げられたセーフティ前壁と、該セーフティ前壁の下端部から前記上閉断面部の下壁まで折り曲げられたセーフティ下壁と、を有し、前記セーフティ上壁、前記セーフティ前壁および前記セーフティ下壁で断面略台形状に形成され、前記セーフティ上壁または前記セーフティ下壁に車体前後方向に延びる長穴が形成されたことを特徴とする。
請求項6は、前記後バンパビーム部および前記前バンパビーム部が鋼板で形成され、前記バンパビームは、前記後接合部および前記前接合部間に設けられ、前記上閉断面部および前記下閉断面部を連通する中央間隙と、前記上閉断面部の上部において前記上後凹部および前記上前凹部間に設けられ、前記上閉断面部を外部に連通する上間隙と、前記下閉断面部の下部において前記下後凹部および前記下前凹部間に設けられ、前記下閉断面部を外部に連通する下間隙と、を備えることを特徴とする。
請求項7は、前記バンパビームは平面視略湾曲状に形成され、前記車体前部構造は、前記フロントサイドフレームの前端部に設けられたフレーム支持部と、該フレーム支持部に締結部材で締結され、前記バンパビームに沿って車体前後方向に傾斜する傾斜壁を有するフレーム取付部と、を備え、該フレーム取付部の傾斜壁に前記バンパビームが接合されることを特徴とする。
請求項8は、前記フロントサイドフレームの前端部に対して車幅方向内側に設けられたフロントバルクヘッドを備え、前記フレーム支持部は、前記フロントバルクヘッドの脚部に接合されたことを特徴とする。
請求項9は、前記車体前部構造は、前記アッパメンバの前端部に設けられたメンバ取付部を備え、前記メンバ取付部は、前記バンパビームに沿って車体前後方向に傾斜され、前記バンパビームが接合される傾斜壁と、該傾斜壁から車体後方に向けて折り曲げられた側壁部と、側壁部の後端部から車幅方向に折り曲げられ、前記アッパメンバの前端部に所定間隔をおいて対峙する係合部と、を備え、前記バンパビームに入力した衝撃荷重で前記メンバ取付部が変形することにより前記係合部が前記アッパメンバの前端部に当接することを特徴とする。
請求項10は、前記後接合部および前記前接合部は、車幅方向に所定間隔をおいて接合される接合部位と、該接合部位間に設けられ、互いに離れるように形成されることにより前記中央間隙を形成する凹み部位と、を有し、前記上後フランジおよび前記上前フランジは、車幅方向に所定間隔をおいて接合される上接合部位と、該上接合部位間に設けられ、互いに離れるように形成されることにより前記上間隙を形成する上凹み部位と、を有し、前記下後フランジおよび前記下前フランジは、車幅方向に所定間隔をおいて接合される下接合部位と、該下接合部位間に設けられ、互いに離れるように形成されることにより前記下間隙を形成する下凹み部位と、を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、前後の接合部の上側に上閉断面部を形成し、下側に下閉断面部を形成した。よって、バンパビームの断面二次モーメントを大きく確保できる。
これにより、バンパビームに入力した衝撃荷重に対してバンパビームの曲げ強度を十分に高めることができる。
また、前後の接合部にセーフティプレートを接合するだけの簡単な作業で、セーフティプレートをバンパビームで支えるようにした。これにより、バンパビームへのセーフティプレートの取付作業を容易におこなうことができ、生産性を高めることができる。
請求項2に係る発明では、後接合部を上下方向中央において車体前方に突出させ、前接合部を上下方向中央において車体後方に突出させた。さらに、後接合部および前接合部同士を向かい合わせた状態に接合した。
よって、後接合部および前接合部の剛性を高めることができる。これにより、バンパビームに入力した衝撃荷重に対して、後接合部および前接合部に十分な反力を発生させることが可能になり、バンパビームに十分な曲げ強度が得られる。
請求項3に係る発明では、フロントサイドフレームおよびアッパメンバの各前端部にバンパビームを結合(接合)した。さらに、バンパビーム(上閉断面部および下閉断面部)の厚さ寸法を、フロントサイドフレームの前端部からアッパメンバの前端部に向かうにしたがって徐々に小さくした。よって、フロントサイドフレームの前端部およびアッパメンバの前端部間においてバンパビームの剛性を抑えることができる。
これにより、フロントサイドフレームの前端部にバンパビームを経て衝撃荷重が入力した場合に、バンパビームに影響されることなくフロントサイドフレームに衝撃荷重を伝えることができる。
バンパビームに影響されることなく衝撃荷重を伝えることにより、フロントサイドフレームを良好に変形させて入力した衝撃荷重を良好に吸収することができる。
このように、フロントサイドフレームで衝撃荷重を吸収することにより、フロントサイドフレームの前端部およびバンパビームから衝撃吸収部材を除去することが可能になる。したがって、バンパビームを車体後方に設けることができるので、車体全長を短くでき、さらに、デザインの自由度を高めることができる。
加えて、車体全長を短くすることにより、バンパビームの車幅方向全域においてセーフティプレートを設けることが可能になる。よって、車幅方向全域から入力した衝撃荷重をセーフティプレートで吸収することができる。
これにより、車両の走行中に、バンパフェイスに障害物が衝突した場合に、セーフティプレートで衝撃荷重を好適に吸収して障害物を良好に保護することができ、障害物の保護性能を向上させることができる。
また、フロントサイドフレームおよびアッパメンバの各前端部にバンパビームを結合(接合)させた。よって、バンパビームの左端部を左側のフロントサイドフレームおよび左側のアッパメンバの各前端部に結合(接合)させ、バンパビームの右端部を右側のフロントサイドフレームおよび右側のアッパメンバの各前端部に結合(接合)させることができる。
すなわち、バンパビームの左端部および右端部をそれぞれ2点で支持することができる。これにより、バンパビームに入力した衝撃荷重を4点(すなわち、左側のフロントサイドフレームおよび左側のアッパメンバの各前端部や、右側のフロントサイドフレームおよび右側のアッパメンバの各前端部)に分散させることができる。
さらに、バンパビームの左端部および右端部をそれぞれ2点で支持することにより、バンパビームを左右端固定(両端固定)の状態に支持できる。よって、バンパビームの車幅方向中央に入力した衝撃荷重に対してバンパビームの曲げ強度を高めることができる。
これにより、バンパビームの車幅方向中央に入力した衝撃荷重で、フロントサイドフレームが早期に車幅方向内側に変形することを抑制でき、衝撃荷重の吸収性能を向上させることができる。
請求項4に係る発明では、上後フランジおよび上前フランジを車体後方に向け、かつ、下後フランジおよび下前フランジを車体後方に向けるようにした。よって、各フランジの高さ寸法を小さく抑えることができ、上閉断面部および下閉断面部の高さ寸法を大きく確保できる。
これにより、上閉断面部および下閉断面部(すなわち、バンパビーム)の断面二次モーメントを大きく確保できる。
請求項5に係る発明では、セーフティプレートをセーフティ上壁、セーフティ前壁およびセーフティ下壁で断面略台形状に形成した。さらに、車体前方に向けて張り出されたセーフティ上壁またはセーフティ下壁に車体前後方向に延びる長穴を形成した。
よって、セーフティプレートに衝撃荷重が入力した場合、セーフティプレートを長穴を起点にして好適に変形させることができる。
これにより、セーフティプレートのセーフティ前壁をバンパフェイスに近接させた状態において、入力した衝撃荷重をセーフティプレートで好適に吸収できる。したがって、セーフティプレートで障害物を良好に保護することができ、障害物の保護性能を十分に備えることができる。
さらに、セーフティプレートのセーフティ前壁をバンパフェイスに近接させることにより、バンパフェイスを車体後方に設けることが可能になり、車体全長を短く抑えることができる。
請求項6に係る発明では、上閉断面部および下閉断面部を中央間隙で連通した。さらに、上閉断面部の上部を上間隙で外部に連通し、下閉断面部の下部を下間隙で外部に連通した。
よって、例えば、上閉断面部および下閉断面部に水滴が浸入した場合でも、浸入した水滴を上閉断面部および下閉断面部から良好に外部へ排出できる。これにより、上閉断面部および下閉断面部の内部に錆が発生することを防止できる。
請求項7に係る発明では、フロントサイドフレームの前端部にフレーム支持部を介してフレーム取付部を締結した。フレーム取付部の傾斜壁を傾斜させて傾斜壁にバンパビームを接合するようにした。
これにより、湾曲状に形成されたバンパビームを、フロントサイドフレームの前端部にフレーム取付部を介して強固に接合することができる。
請求項8に係る発明では、フレーム支持部をフロントバルクヘッドの脚部に接合した。このフレーム支持部にフレーム取付部を介してバンパビームが接合されている。よって、フロントバルクヘッドの左右の脚部をバンパビームで連結することができる。
これにより、フロントバルクヘッドをバンパビームで補強することができ、車体前部構造の剛性を高めることができる。
請求項9に係る発明では、メンバ取付部の係合部をアッパメンバの前端部に所定間隔をおいて対峙するように配置した。よって、係合部およびアッパメンバ(前端部)間の所定間隔で、メンバ取付部およびアッパメンバの製造公差などを吸収することができる。
これにより、アッパメンバの前端部にメンバ取付部を取り付ける作業が容易になり、メンバ取付部の組付性を高めることができる。
さらに、バンパビームに入力した衝撃荷重でメンバ取付部を変形させることにより、係合部をアッパメンバの前端部に当接させることができる。これにより、バンパビームに入力した衝撃荷重をアッパメンバに分散することができるので、衝撃荷重を効率よく支えることができる。
請求項10に係る発明では、複数の接合部位で後接合部および前接合部を接合し、接合部位間に凹み部位を形成した。また、複数の上接合部位で上後フランジおよび上前フランジを接合し、上接合部位間に上凹み部位を形成した。さらに、複数の下接合部位で下後フランジおよび下前フランジを接合し、下接合部位間に下凹み部位を形成した。
後接合部および前接合部に凹み部位を形成することにより各接合部の強度を高めることができる。また、上後フランジおよび上前フランジに上凹み部位を形成することにより各上フランジの強度を高めることができる。さらに、下後フランジおよび下前フランジに下凹み部位を形成することにより各下フランジの強度を高めることができる。
これにより、バンパビームに入力した衝撃荷重に対してバンパビームの曲げ強度を十分に高めることができる。
加えて、後接合部および前接合部の凹み部位で中央間隙を形成するようにした。よって、中央間隙で上閉断面部および下閉断面部を連通することができる。また、上後フランジおよび上前フランジの上凹み部位で上間隙を形成するようにした。よって、上間隙で上閉断面部の上部を外部に連通することができる。さらに、下後フランジおよび下前フランジの下凹み部位で下間隙を形成するようにした。下間隙で下閉断面部の下部を外部に連通することができる。
よって、例えば、上閉断面部および下閉断面部に水滴が浸入した場合でも、浸入した水滴を上閉断面部および下閉断面部から良好に外部へ排出できる。これにより、上閉断面部および下閉断面部の内部に錆が発生することを防止できる。
すなわち、後接合部および前接合部に凹み部位を形成し、上後フランジおよび上前フランジに上凹み部位を形成し、下後フランジおよび下前フランジに下凹み部位を形成することにより、曲げ強度および防錆効果の両方を高めることができる。
本発明に係る車体前部構造を示す斜視図である。 図1の車体前部構造からセーフティプレートを分解した状態を示す分解斜視図である。 図2の車体前部構造を示す平面図である。 図2の車体前部構造からバンパビームを分解した状態を示す分解斜視図である。 図4の5部拡大図である。 図5の車体前部構造を示す分解斜視図である。 図3の7部拡大図である。 図1の8−8線断面図である。 図1の9−9線断面図である。 図5の10矢視図である。 図4の11部拡大図である。 図1のバンパビームおよびセーフティプレートを車体前下方から見た状態を示す斜視図である。 図1の13−13線断面図である。 図1の14−14線断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る車体前部構造10について説明する。
図1、図2に示すように、車体前部構造10は、車体Veの左右側に設けられた左右のフロントサイドフレーム(フロントサイドフレーム)12,13と、左フロントサイドフレーム12および右フロントサイドフレーム13間に設けられたフロントバルクヘッド14と、左フロントサイドフレーム12の車幅方向外側に設けられた左アッパメンバ(アッパメンバ)15と、右フロントサイドフレーム13の車幅方向外側に設けられた右アッパメンバ(アッパメンバ)16とを備えている。
図3に示すように、車体前部構造10は、左フロントサイドフレーム12および右フロントサイドフレーム13の各前端部12a,13aに設けられた左右のフレーム取付手段17,18と、左アッパメンバ15および右アッパメンバ16の各前端部15a,16aに設けられた左右のメンバ取付部(メンバ取付部)21,22と、左右のフレーム取付手段17,18および左右のメンバ取付部21,22に設けられたバンパビーム24と、バンパビーム24に設けられたセーフティプレート25とを備えている。
セーフティプレート25の車体前方にバンパフェイス(図示せず)が設けられている。
セーフティプレート25は、車体の前方や斜め前方から障害物が衝突した場合に、車体の前方や斜めから入力した衝撃荷重を吸収可能に形成されている。
図1、図2に戻って、左フロントサイドフレーム12は、車体Veの前左側部に車体前後方向に延出され、前端部12aが略矩形枠状(図6参照)に形成された車体骨格部材である。
右フロントサイドフレーム13は、左フロントサイドフレーム12と略左右対称の部材である。右フロントサイドフレーム13は、車体Veの前左側部に車体前後方向に延出され、前端部13aが略矩形枠状(図示せず)に形成された車体骨格部材である。
左右のフロントサイドフレーム12,13は、車幅方向に所定間隔をおいて配置され、左フロントサイドフレーム12の前端部12aおよび右フロントサイドフレーム13の前端部13aに対して車幅方向内側にフロントバルクヘッド14が設けられている(図3も参照)。
具体的には、フロントバルクヘッド14の左脚部(脚部)26が左フロントサイドフレーム12の前端部12aに車幅方向内側から接合されている。この状態で、左脚部26が上下方向に延出されている。
同様に、フロントバルクヘッド14の右脚部(脚部)27が右フロントサイドフレーム13の前端部13aに車幅方向内側から接合されている。この状態で、右脚部27が上下方向に延出されている。
左脚部26の上端部26aおよび右脚部27の上端部27aがアッパビーム28で連結されている。また、左脚部26の下端部26bおよび右脚部27の下端部27bがロアビーム29で連結されている。
左右の脚部26,27、アッパビーム28およびロアビーム29でフロントバルクヘッド14が略矩形枠状に形成されている。フロントバルクヘッド14は、エンジンルーム31の前部を仕切る部材である。
図3に示すように、左フロントサイドフレーム12の車幅方向外側に所定間隔をおいて左アッパメンバ15が設けられている。左アッパメンバ15は、平面視において左フロントサイドフレーム12に沿って車体前後方向に延出された車体骨格部材である。
左アッパメンバ15は、前端部15aが略矩形枠状(図6参照)に形成され、前端部15aが左フロントサイドフレーム12の前端部12aより車体後方に配置されている。
右フロントサイドフレーム13の車幅方向外側に所定間隔をおいて右アッパメンバ16が設けられている。右アッパメンバ16は、平面視において右フロントサイドフレーム13に沿って車体前後方向に延出された車体骨格部材である。
右アッパメンバ16は、左アッパメンバ15と同様に、前端部16aが略矩形枠状(図示せず)に形成され、前端部16aが右フロントサイドフレーム13の前端部13aより車体後方に配置されている。
図4、図5に示すように、左フロントサイドフレーム12の前端部12aに左フレーム取付手段17が設けられ、右フロントサイドフレーム13の前端部13aに右フレーム取付手段18が設けられている。
左フレーム取付手段17は、左フロントサイドフレーム12の前端部12aに設けられたフレーム支持部33と、フレーム支持部33にボルト35・ナット36(締結部材)(ナット36は図6参照)で着脱自在に締結されたフレーム取付部34とを備えている。
右フレーム取付手段18は、左フレーム取付手段17と左右対称の部材である。よって、右フレーム取付手段18の各構成部に左フレーム取付手段17の構成部と同じ符号を付して右フレーム取付手段18の説明を省略する。
図6、図7に示すように、フレーム支持部33は、フロントバルクヘッド14の左脚部26に接合されている。このフレーム支持部33は、左フロントサイドフレーム12(前端部12a)の上部12bに接合された上支持部材41と、左フロントサイドフレーム12(前端部12a)の下部12cに接合された下支持部材42とを備えている。
すなわち、上支持部材41および下支持部材42が、フロントバルクヘッド14の左脚部26に接合されている。
このように、左側のフレーム支持部33が左脚部26に接合され、フレーム支持部33にフレーム取付部34を介してバンパビーム24(左端部)が接合されている。同様に、右側のフレーム支持部33が右脚部27(図3参照)に接合され、フレーム支持部33にフレーム取付部34を介してバンパビーム24(右端部)が接合されている。
図3に示すように、フロントバルクヘッド14の左脚部26および右脚部27をバンパビーム24で連結することができる。これにより、フロントバルクヘッド14をバンパビーム24で補強することができ、車体前部構造10の剛性を高めることができる。
図6、図7に戻って、上支持部材41は、前端部12aの上部12bのうちフロントバルクヘッド14の左脚部26側で、かつ、前端部12aの前縁から上方に折り曲げられた上前支持部41aと、上前支持部41aに対して車幅方向外側で、かつ、車体後方の部位から折り曲げられた上後支持部41bとを有する。
下支持部材42は、前端部12aの下部12cのうち、上下方向および車体前後方向において上後支持部41bに対応する部位から下方に折り曲げられた下後支持部42aを有する。さらに、下支持部材42は、下後支持部42aの車幅方向内側に、下後支持部42aより車体前方に突出された下前支持部42bを有する。
図6、図8に示すように、フレーム取付部34は、上前支持部41aおよび上後支持部41bにボルト35・ナット36で締結される上取付部34aと、下後支持部42aにボルト35・ナット36で締結される下取付部34bと、バンパビーム24が接合される傾斜壁34cとを有する。
上取付部34aは、上前支持部41aおよび上後支持部41bに車体前方から当接可能に段差状に形成されている。また、下取付部34bは、下後支持部42aおよび下前支持部42bに車体前方から当接可能に段差状に形成されている。
図6、図7に再度戻って、傾斜壁34cは、バンパビーム24に沿って車体前後方向に傾斜するように形成されている。すなわち、傾斜壁34cは、車幅方向内側の内端部34dに対して車幅方向外側の外端部34eが車体後方に配置され、内端部34dから外端部34eに向けて車体後方に傾斜するように形成されている。
よって、傾斜壁34cに沿ってバンパビーム24(具体的には、後バンパビーム部51の上下の後凹部55,56(図8参照))が当接された状態に接合される。
左アッパメンバ15の前端部15aに左メンバ取付部21が設けられ、右アッパメンバ16の前端部16aに右メンバ取付部22(図3参照)が設けられている。
左メンバ取付部21は、左アッパメンバ15の前端部15aにボルト38・ナット39で着脱自在に締結されている。
具体的には、左メンバ取付部21は、バンパビーム24に沿って車体前後方向に傾斜された傾斜壁21aと、傾斜壁21aの上端部から車体後方に向けて折り曲げられた上取付部21bと、傾斜壁21aの下端部から車体後方に向けて折り曲げられた下取付部21cとを備えている。
図9に示すように、上取付部21bが左アッパメンバ15(前端部15a)の上部15bにボルト38・ナット39で着脱自在に締結されている。
また、下取付部21cが左アッパメンバ15(前端部15a)の下部15cにボルト38・ナット39で着脱自在に締結されている。
図6、図7に示すように、左メンバ取付部21は、傾斜壁21aの内側端から車体後方に向けて折り曲げられた内側壁部(側壁部)21dと、内側壁部21dの後端部から車幅方向外側に折り曲げられた内係合部(係合部)21eと、傾斜壁21aの外側端から車体後方に向けて折り曲げられた外側壁部(側壁部)21fと、外側壁部21fの後端部から車幅方向外側に折り曲げられた外係合部(係合部)21gとを備えている。
図7、図10に示すように、傾斜壁21aは、バンパビーム24に沿って車体前後方向に傾斜するように形成されている。すなわち、傾斜壁21aは、車幅方向内側の内端部21hに対して車幅方向外側の外端部21iが車体後方に配置され、内端部21hから外端部21iに向けて車体後方に傾斜するように形成されている。
よって、傾斜壁21aに沿ってバンパビーム24(具体的には、後バンパビーム部51の上下の後凹部55,56(図8参照))が当接された状態に接合される。
このように、左フロントサイドフレーム12の前端部12aに傾斜壁34cを設け、傾斜壁34cにバンパビーム24を接合するようにした。また、左アッパメンバ15の前端部15aに傾斜壁21aを設け、傾斜壁21aにバンパビーム24を接合するようにした。
これにより、湾曲状に形成されたバンパビーム24を、左フロントサイドフレーム12の前端部12aや左アッパメンバ15の前端部15aに強固に接合することができる。
内係合部21eは、左アッパメンバ15(前端部15a)のうち内縁15dに対して車体前方側に所定間隔L1をおいて対峙するように設けられている。
外係合部21gは、左アッパメンバ15(前端部15a)のうち外縁15eに対して車体前方側に所定間隔L1をおいて対峙するように設けられている。
よって、内係合部21eおよび内縁15d間の所定間隔L1や、外係合部21gおよび外縁15e間の所定間隔L1で、左メンバ取付部21および左アッパメンバ15の製造公差などを吸収することができる。
これにより、左アッパメンバ15の前端部15aに左メンバ取付部21を取り付ける作業が容易になり、左メンバ取付部21の組付性を高めることができる。
さらに、内係合部21eおよび内縁15d間や、外係合部21gおよび外縁15e間に所定間隔L1を形成することにより、バンパビーム24に入力した衝撃荷重F1で上取付部21bおよび下取付部21cを良好に変形させることができる。
上取付部21bおよび下取付部21cを変形させることにより、内係合部21eを前端部15aの内縁15dに当接させ、外係合部21gを前端部15aの外縁15eに当接させることができる。
これにより、バンパビーム24に入力した衝撃荷重F1を左アッパメンバ15に分散することができるので、衝撃荷重F1を効率よく支えることができる。
右メンバ取付部22は、左メンバ取付部21と左右対称の部材である。よって、右メンバ取付部22の各構成部に左メンバ取付部21の構成部と同じ符号を付して右メンバ取付部22の説明を省略する。
図3、図4に示すように、左フロントサイドフレーム12(前端部12a)側の傾斜壁34cおよび右フロントサイドフレーム13(前端部13a)側の傾斜壁34cにバンパビーム24の中央ビーム部45が接合されている。
また、左フロントサイドフレーム12(前端部12a)側の傾斜壁34cから左アッパメンバ15(前端部15a)側の傾斜壁21aまでバンパビーム24の左ビーム部46が延出されている。
さらに、右フロントサイドフレーム13(前端部13a)側の傾斜壁34cから右アッパメンバ16(前端部16a)側の傾斜壁21aまでバンパビーム24の右ビーム部47が延出されている。
すなわち、バンパビーム24は、左右のフロントサイドフレーム12,13の各傾斜壁34cおよび左右のアッパメンバ15,16の各傾斜壁21aに結合(接合)されている。
換言すれば、バンパビーム24は、左フロントサイドフレーム12の前端部12a側および右フロントサイドフレーム13の前端部13a側間に架け渡されている。また、バンパビーム24は、左フロントサイドフレーム12の前端部12a側から左アッパメンバ15の前端部15a側まで延出されている。さらに、バンパビーム24は、右フロントサイドフレーム13の前端部13a側から右アッパメンバ16の前端部16a側まで延出されている。
左右のフロントサイドフレーム12,13の各前端部12a,13aおよび左右のアッパメンバ15,16の各前端部15a,16aにバンパビーム24が結合(接合)されている。
このバンパビーム24は平面視略湾曲状に形成されている。
バンパビーム24は、左右のフロントサイドフレーム12,13の前端部12a,13a側および左右のアッパメンバ15,16の前端部15a,16a側に設けられた後バンパビーム部51と、後バンパビーム部51に車体前方から対向するように重ね合わされた前バンパビーム部52とを備えている。
後バンパビーム部51は、上下方向が略一定の高さ寸法に鋼板で形成され、車幅方向に帯状に延出されている。
図11、図12に示すように、後バンパビーム部51は、上下方向略中央から車体前方に突出された後接合部54と、後接合部54の上下に設けられた上下の後凹部55,56と、上後凹部55の上端部から上方に張り出された上後フランジ57と、下後凹部56の下端部から下方に張り出された下後フランジ58とを有する。
後接合部54は、車幅方向に所定間隔をおいて車体前方に突出された複数の後中央接合部位(接合部位)54aと、後中央接合部位54a間に設けられて前バンパビーム部52の前中央凹み部位64bから離れるように形成された後中央凹み部位(凹み部位)54bとを有する。
図13に示すように、上後凹部55は後接合部54より車体後方に凹まされている。また、下後凹部56は、上後凹部55と同様に、後接合部54より車体後方に凹まされている。よって、後バンパビーム部51は、後接合部54、上後凹部55および下後凹部56で断面波板状に形成されている。
後バンパビーム部51が断面波板状に形成されることにより、後バンパビーム部51の車幅方向に対する剛性(曲げ強度)が確保されている。これにより、後バンパビーム部51に車体前方から入力する衝撃荷重を後バンパビーム部51で好適に支えることができる。
図11、図12に戻って、上後フランジ57は、車幅方向に所定間隔をおいて車体前方に突出された複数の後上接合部位(上接合部位)57aと、後上接合部位57a間に設けられて前バンパビーム部52の前上凹み部位67bから離れるように形成された後上凹み部位(上凹み部位)57bとを有する。
下後フランジ58は、上後フランジ57と同様に、車幅方向に所定間隔をおいて車体前方に突出された複数の後下接合部位(下接合部位)58aと、後下接合部位58a間に設けられて前バンパビーム部52の前下凹み部位68bから離れるように形成された後下凹み部位(下凹み部位)58bとを有する。
前バンパビーム部52は、後バンパビーム部51と同様に、上下方向が略一定の高さ寸法に鋼板で形成され、車幅方向に帯状に延出されている(図4も参照)。
前バンパビーム部52は、後接合部54に対向する上下方向略中央から車体後方に突出された前接合部64と、前接合部64の上下に設けられた上下の前凹部65,66と、上前凹部65の上端部から上方に張り出された上前フランジ67と、下前凹部66の下端部から下方に張り出された下前フランジ68とを有する。
前接合部64は、車幅方向に所定間隔をおいて設けられ、後中央接合部位54aに対向させて車体後方に突出された複数の前中央接合部位(接合部位)64aと、前中央接合部位64a間に設けられて後中央凹み部位54bから離れるように形成された前中央凹み部位(凹み部位)64bとを有する。
図13に示すように、後中央接合部位54aが車体前方に突出され、前中央接合部位64aが車体後方に突出されている。よって、後中央接合部54aに前中央接合部位64aが車体前方から接合される。
図14に示すように、後中央凹み部位54bおよび前中央凹み部位64bが互いに離れるように形成されている。よって、後中央凹み部位54bおよび前中央凹み部位64bで中央間隙71が形成される。
上下の前凹部65,66は、前中央接合部64より車体前方に凹まされている。
よって、前バンパビーム部52は、前接合部64、上前凹部65および下前凹部66で断面波板状に形成されている。
前バンパビーム部52が断面波板状に形成されることにより、前バンパビーム部52の車幅方向に対する剛性(曲げ強度)が確保されている。これにより、前バンパビーム部52に車体前方から入力する衝撃荷重を前バンパビーム部52で好適に支えることができる。
図11に示すように、上前フランジ67は、車幅方向に所定間隔をおいて車体後方に突出された複数の前上接合部位(上接合部位)67aと、前上接合部位67a間に設けられて後上凹み部位57bから離れるように形成された前上凹み部位(上凹み部位)67bとを有する。
図13に戻って、後上接合部位57aが後上凹み部位57b(図11参照)に対して車体前方に突出され、前上接合部位67aが前上凹み部位67b(図11参照)に対して車体後方に突出されている。よって、後上接合部位57aに前上接合部位67aが車体前方から接合される。
図14に戻って、後上凹み部位57bおよび前上凹み部位67bが互いに離れるように形成されている。よって、後上凹み部位57bおよび前上凹み部位67bで上間隙72が形成される。
図11、図12に示すように、下前フランジ68は、上前フランジ67と同様に、車幅方向に所定間隔をおいて車体後方に突出される複数の前下接合部位(下接合部位)68aと、前下接合部位68a間に設けられて後下凹み部位58bから離れるように形成された前下凹み部位(下凹み部位)68bとを有する。
図13に再度戻って、後下接合部位58aが後下凹み部位58b(図11参照)に対して車体前方に突出され、前下接合部位68aが前下凹み部位68b(図11参照)に対して車体後方に突出されている。よって、後下接合部位58aに前下接合部位68aが車体前方から接合される。
図14に再度戻って、後下凹み部位58bおよび前下凹み部位68bが互いに離れるように形成されている。よって、後下凹み部位58bおよび前下凹み部位68bで下間隙73が形成される。
図13に示すように、バンパビーム24は、後バンパビーム部51および前バンパビーム部52が重ね合わされた状態で、後中央接合部位54aおよび前中央接合部位64a同士が向かい合わされた状態に接合されている。また、上前フランジ67の前上接合部位67aが上後フランジ57の後上接合部位57aに接合されている。
さらに、下前フランジの前下接合部位68aが下後フランジ58の後下接合部位58aに接合されている。
よって、後バンパビーム部51および前バンパビーム部52が重ね合わされた状態に接合されている。この状態において、上後凹部55および上前凹部65で上閉断面部75が形成され、かつ、下後凹部56および下前凹部66で下閉断面部76が形成されている。
上閉断面部75は、上後凹部55および上前凹部65で断面略矩形枠状の閉断面に形成されている。
下閉断面部76は、上閉断面部75の下方に設けられ、下後凹部56および下前凹部66で断面略矩形枠状の閉断面に形成されている。
図11に示すように、後接合部54および前接合部64に各凹み部位54b,64bが形成されることにより各接合部54,64の強度が高められている。また、上後フランジ57および上前フランジ67に各上凹み部位57b,67bが形成されることにより各上フランジ57,67の強度が高められている。
さらに、下後フランジ58および下前フランジ68に各下凹み部位58b,68bが形成されることにより各下フランジ58,68の強度が高められている。
これにより、図3に示すように、バンパビーム24に入力した衝撃荷重F1に対してバンパビーム24の曲げ強度を十分に高めることができる。
さらに、後接合部54を上下方向中央において車体前方に突出させ、前接合部64を上下方向中央において車体後方に突出させた。さらに、後接合部54および前接合部64同士を向かい合わせた状態に接合した。
よって、後接合部54および前接合部64の剛性を高めることができる。これにより、バンパビーム24に車体前方から衝撃荷重F1が入力した場合に、入力した衝撃荷重F1に対して後接合部54および前接合部64に十分な反力を発生させることが可能になり、バンパビーム24に十分な曲げ強度が得られる。
加えて、前後の接合部64,54の上側に上閉断面部75を形成し、下側に下閉断面部76を形成した。よって、バンパビーム24の断面二次モーメントを大きく確保できる。
これにより、バンパビーム24に車体前方から衝撃荷重F1が入力した場合に、入力した衝撃荷重F1に対してバンパビーム24の曲げ強度を十分に高めることができる。
図14に示すように、後接合部54(後中央凹み部位54b)および前接合部64(前中央凹み部位64b)間に複数の中央間隙71が設けられている。よって、上閉断面部75の内部空間78および下閉断面部76の内部空間79が中央間隙71で連通されている。
また、上後フランジ57(後上凹み部位57b)および上前フランジ67(前上凹み部位67b)間に複数の上間隙72が設けられている。
上間隙72は、上閉断面部75の上部75a(すなわち、上後凹部55の上端部55aおよび上前凹部65の上端部65a間)に設けられている。よって、上閉断面部75の内部空間78が外部82に上間隙72で連通されている。
図13に示すように、上後フランジ57および上前フランジ67は、後上接合部位57aおよび前上接合部位67aが接合された状態で車体後方に向けて傾斜されている。
図14に戻って、下後フランジ58(後下凹み部位58b)および下前フランジ68(前下凹み部位68b)間に複数の下間隙73が設けられている。
下間隙73は、下閉断面部76の下部76a(すなわち、下後凹部56の下端部56aおよび下前凹部66の下端部66a間)に設けられている。よって、下閉断面部76の内部空間79が外部82に下間隙73で連通されている。
このように、上閉断面部75の内部空間78および下閉断面部76の内部空間79が中央間隙71で連通されている。さらに、上閉断面部75の上部75a(すなわち、内部空間78の上部)が上間隙72で外部82に連通され、下閉断面部76の下部76a(すなわち、内部空間79)が下間隙73で外部82に連通されている。
よって、例えば、上閉断面部75の内部空間78および下閉断面部76の内部空間79に水滴が浸入した場合でも、浸入した水滴を内部空間78および内部空間79から良好に外部82へ排出できる。
これにより、上閉断面部75および下閉断面部76の内面に錆が発生することを防止できる。
図11に示すように、後接合部54および前接合部64に各凹み部位54b,64bを形成し、上後フランジ57および上前フランジ67に各上凹み部位57b,67bを形成し、下後フランジ58および下前フランジ68に各下凹み部位58b,68bを形成することにより、バンパビーム24の曲げ強度および防錆効果の両方を高めることができる。
図13に示すように、下後フランジ58および下前フランジ68は、後下接合部位58aおよび前下接合部位68aが接合された状態で車体後方に向けて傾斜されている。
すなわち、上後フランジ57および上前フランジ67が車体後方に向けて傾斜され、下後フランジ58および下前フランジ68が車体後方に向けて傾斜されている。
上後フランジ57および上前フランジ67の高さ寸法を小さく抑え、下後フランジ58および下前フランジ68の高さ寸法を小さく抑えることができる。よって、上閉断面部75および下閉断面部76の高さ寸法を大きく確保できる。
これにより、上閉断面部75および下閉断面部76(すなわち、バンパビーム24)の断面二次モーメントを大きく確保できる。
図3、図7に示すように、バンパビーム24は略左右対称に形成されている。このバンパビーム24は、左フロントサイドフレーム12の前端部12aおよび右フロントサイドフレーム13の前端部13a間に中央ビーム部45を有する。
中央ビーム部45は、中央ビーム部45(すなわち、上閉断面部75および下閉断面部76(図13も参照))の車体前後方向の厚さ寸法T1が一定に形成されている。
また、バンパビーム24は、左フロントサイドフレーム12の前端部12aおよび左アッパメンバ15の前端部15a間に左ビーム部46を有する。
左ビーム部46は、前端部12aから前端部15aに向かうにしたがって左ビーム部46(すなわち、上閉断面部75および下閉断面部76)の車体前後方向の厚さ寸法T1が徐々に小さくなるように形成されている。
さらに、バンパビーム24は、右フロントサイドフレーム13の前端部13aおよび右アッパメンバ16の前端部16a間に右ビーム部47を有する。
右ビーム部47は、前端部13aから前端部16aに向かうにしたがって上閉断面部75および下閉断面部76の車体前後方向の厚さ寸法T1が徐々に小さくなるように形成されている。
右ビーム部47は、左ビーム部46と左右対称の部位であり、左ビーム部46の説明で右ビーム部47の説明に代える。
左ビーム部46の厚さ寸法T1を左フロントサイドフレーム12の前端部12aから左アッパメンバ15の前端部15aに向かうにしたがって徐々に小さくした。よって、前端部12aおよび前端部15a間においてバンパビーム24の剛性を抑えることができる。
これにより、左フロントサイドフレーム12の前端部12aにバンパビーム24を経て衝撃荷重F1が入力した場合に、バンパビーム24に影響されることなく左フロントサイドフレーム12の前端部12aに衝撃荷重F1を伝えることができる。
バンパビーム24に影響されることなく衝撃荷重F1を伝えることにより、左フロントサイドフレーム12を良好に変形させて入力した衝撃荷重F1を良好に吸収することができる。
ここで、通常の車体前部構造は、例えば、左右のフロントサイドフレームの各前端部およびバンパビーム間に衝撃吸収部材を介在させることにより、バンパビームに入力した衝撃荷重を衝撃吸収部材で吸収するように構成されている。
これに対して、車体前部構造10は、左ビーム部46の厚さ寸法T1を徐々に小さくすることにより、左フロントサイドフレーム12で衝撃荷重F1を吸収することを可能にした。よって、左フロントサイドフレーム12の前端部12aおよびバンパビーム24から衝撃吸収部材を除去することができる。
したがって、バンパビーム24を車体後方に設けることができるので、車体全長を短くでき、さらに、デザインの自由度を高めることができる。
また、バンパビーム24の左ビーム部46を左フロントサイドフレーム12および左アッパメンバ15の前端部12a,15aに結合(接合)させ、バンパビームの右ビーム部47を右フロントサイドフレーム13および右アッパメンバ16の前端部13a,16aに結合(接合)させた。
すなわち、バンパビーム24の左ビーム部46(すなわち、左端部)および右ビーム部47(すなわち、右端部)がそれぞれ2点で支持されている。これにより、バンパビーム24に入力した衝撃荷重F1を4点(すなわち、前端部12a,15aや前端部13a,16a)に分散させることができる。
さらに、バンパビーム24の左ビーム部46(左端部)および右ビーム部47(右端部)をそれぞれ2点で支持することにより、バンパビーム24を左右端固定(両端固定)の状態に支持できる。
よって、バンパビーム24の車幅方向中央に入力した衝撃荷重F1に対してバンパビーム24の曲げ強度を高めることができる。
これにより、バンパビーム24の車幅方向中央に入力した衝撃荷重F1で、左右のフロントサイドフレーム12,13が早期に車幅方向内側に変形することを抑制でき、衝撃荷重F1の吸収性能を向上させることができる。
図13に示すように、上閉断面部75および下閉断面部76間に前後の接合部64,54が設けられている。また、上閉断面部75の上側に上前フランジ67および上後フランジ57が設けられている。さらに、下閉断面部76の下側に下前フランジ68および下後フランジ58が設けられている。
バンパビーム24の前上半部に、上閉断面部75を車体前方から覆うようにセーフティプレート25が取り付けられている。
図1、図2に示すように、セーフティプレート25は、バンパビーム24の車幅方向中央から車体前方に向けて突出された中央セーフティ部85と、中央セーフティ部85の車幅方向左側に設けられた左側セーフティ部86と、中央セーフティ部85の車幅方向右側に設けられた右側セーフティ部87とを備えている。
図3に示すように、中央セーフティ部85の前縁85a、左側セーフティ部86の前縁86aおよび右側セーフティ部87の前縁87aは、同じ曲率で湾曲状に形成されている。すなわち、セーフティプレート25の前縁25aは、セーフティプレート25の車幅方向全域E1において同じ曲率で湾曲状に形成されている。
図13に示すように、中央セーフティ部85は、上前フランジ67(前上接合部位67a)および上後フランジ57(後上接合部位57a)に溶接(接合)された上接合部91と、上接合部91から上閉断面部75の上壁75bに沿って車体前方に張り出されたセーフティ上壁92と、セーフティ上壁92の前端部92aから下方に折り曲げられたセーフティ前壁93とを有する。
さらに、中央セーフティ部85は、セーフティ前壁93の下端部93aから上閉断面部75の下壁75cに沿って前後の接合部64,54まで折り曲げられたセーフティ下壁94と、セーフティ下壁94から下方に向けて折り曲げられて前接合部64(前中央接合部位64a)および後接合部54(後中央接合部位54a)に溶接(接合)された下接合部95とを有する。
セーフティ上壁92、セーフティ前壁93およびセーフティ下壁94で中央セーフティ部85が断面略台形状に形成されている。
図12に示すように、中央セーフティ部85は、セーフティ下壁94に車体前後方向に延びる複数の長穴97が車幅方向に所定間隔をおいて形成されている。
よって、セーフティプレート25に衝撃荷重F1が入力した場合、セーフティプレート25を長穴97を起点にして好適に変形させることができる。
これにより、セーフティプレート25のセーフティ前壁93をバンパフェイス(図示せず)に近接させた状態において、入力した衝撃荷重F1をセーフティプレート25で好適に吸収できる。
したがって、セーフティプレート25で障害物を良好に保護することができ、障害物の保護性能を十分に備えることができる。
さらに、セーフティプレート25のセーフティ前壁93をバンパフェイス(図示せず)に近接させることにより、バンパフェイスを車体後方に設けることが可能になり、車体全長を短く抑えることができる。
図8、図9に戻って、左側セーフティ部86は、中央セーフティ部85と同様に形成されている。よって、左側セーフティ部86の各構成部に中央セーフティ部85の構成部と同じ符号を付して左側セーフティ部86の説明を省略する。
図3に示すように、右側セーフティ部87は、左側セーフティ部86と左右対称の部材であり、左側セーフティ部86の説明で右側セーフティ部87の説明に代える。
図13に示すように、上前フランジ67(前上接合部位67a)および上後フランジ57(後上接合部位57a)に上接合部91を車体前方から溶接(接合)することができる。さらに、前後の接合部64,54に下接合部95を車体前方から溶接(接合)することができる。
すなわち、バンパビーム24にセーフティプレート25を接合するだけの簡単な作業で、セーフティプレート25をバンパビーム24で支えることができる。これにより、バンパビーム24へのセーフティプレート25の取付作業を容易におこなうことができ、生産性を高めることができる。
ここで、バンパビーム24を車体後方に設けることにより車体全長を短くすることができる。車体全長を短くすることにより、図3に示すように、バンパビーム24の車幅方向全域においてセーフティプレート25を設けることが可能になる。よって、車幅方向全域E1から入力した衝撃荷重F1をセーフティプレート25で吸収することができる。
これにより、車両の走行中に、バンパフェイス(図示せず)に障害物が衝突した場合に、セーフティプレート25で衝撃荷重F1を好適に吸収して障害物を良好に保護することができ、障害物の保護性能を向上させることができる。
なお、本発明に係る車体前部構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、セーフティプレート25のセーフティ下壁94に車体前後方向に延びる長穴97を形成した例について説明したが、これに限らないで、セーフティ上壁92に車体前後方向に延びる長穴97を形成することも可能である。
また、前記実施例では、セーフティプレート25を中央セーフティ部85、左側セーフティ部86および右側セーフティ部87の3部材で形成した例について説明したが、これに限らないで、セーフティプレート25を1部材や他の複数の部材で形成することも可能である。
さらに、前記実施例で示した車体前部構造、左右のフロントサイドフレーム、フロントバルクヘッド、左右のアッパメンバ、左右のメンバ取付部、左メンバ取付部の傾斜壁、内外の側壁部、内外の係合部、バンパビーム、セーフティプレート、左右の脚部、フレーム支持部、フレーム取付部、フレーム取付部の傾斜壁、前後のバンパビーム部、前後の接合部、後中央接合部位、後中央凹み部位、上下の後凹部、上後フランジ、後上接合部位、後上凹み部位、下後フランジ、後下接合部位、後下凹み部位、前中央凹み部位、上下の前凹部、上前フランジ、前上接合部位、前上凹み部位、下前フランジ、前下接合部位、前下凹み部位、中央間隙、上間隙、下間隙、上閉断面部、下閉断面部、セーフティ上壁、セーフティ前壁、セーフティ下壁および長穴などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、左右のフロントサイドフレームにバンパビームが架け渡され、バンパビームにセーフティプレートが設けられた車体前部構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…車体前部構造、12,13…左右のフロントサイドフレーム(フロントサイドフレーム)、12a,13a…左右のフロントサイドフレームの前端部、14…フロントバルクヘッド、15,16…左右のアッパメンバ(アッパメンバ)、15a,16a…左右のアッパメンバの前端部、21,22…左右のメンバ取付部(メンバ取付部)、21a…左メンバ取付部の傾斜壁、21d,21f…内外の側壁部(側壁部)、21e,21g…内外の係合部(係合部)、24…バンパビーム、25…セーフティプレート、26,27…左右の脚部(脚部)、33…フレーム支持部、34…フレーム取付部、34c…フレーム取付部の傾斜壁、35,36…ボルト・ナット(締結部材)、51…後バンパビーム部、52…前バンパビーム部、54…後接合部、54a…後中央接合部位(接合部位)、54b…後中央凹み部位(凹み部位)、55,56…上下の後凹部、55a…上後凹部の上端部、56a…下後凹部の下端部、57…上後フランジ、57a…後上接合部位(上接合部位)、57b…後上凹み部位(上凹み部位)、58…下後フランジ、58a…後下接合部位(下接合部位)、58b…後下凹み部位(下凹み部位)、64…前接合部、64b…前中央凹み部位(凹み部位)、65,66…上下の前凹部、65a…上前凹部の上端部、66a…下前凹部の下端部、67…上前フランジ、67a…前上接合部位(上接合部位)、67b…前上凹み部位(上凹み部位)、68…下前フランジ、68a…前下接合部位(下接合部位)、68b…前下凹み部位(下凹み部位)、71…中央間隙、72…上間隙、73…下間隙、75…上閉断面部、75b…上閉断面部の上壁、75c…上閉断面部の下壁、76…下閉断面部、82…外部、92…セーフティ上壁、92a…セーフティ上壁の前端部、93…セーフティ前壁、93a…セーフティ前壁の下端部、94…セーフティ下壁、97…長穴、F1…衝撃荷重、T1…上下の閉断面部の厚さ寸法、Ve…車体。

Claims (10)

  1. 車体の左右側にフロントサイドフレームが設けられ、左右側に設けられた前記フロントサイドフレームの前端部側にバンパビームが架け渡され、前記バンパビームにセーフティプレートが設けられ、該セーフティプレートで衝撃荷重を吸収可能とした車体前部構造において、
    前記バンパビームは、
    前記左右のフロントサイドフレームの各前端部側に設けられ、車幅方向に延出された後バンパビーム部と、
    該後バンパビーム部に車体前方から対向するように重ね合わされた前バンパビーム部と、を備え、
    前記後バンパビーム部は、
    車体前方に突出する後接合部と、
    該後接合部の上下に設けられ、前記後接合部より車体後方に凹まされた上下の後凹部と、を有し、断面波板状に形成され、
    前記前バンパビーム部は、
    前記後接合部に対向させて車体後方に突出し、前記後接合部に接合される前接合部と、
    該前接合部の上下に設けられ、前記前接合部より車体前方に凹まされた上下の前凹部と、を有し、断面波板状に形成され、
    前記後バンパビーム部および前記前バンパビーム部が重ね合わされることにより、上後凹部および上前凹部で上閉断面部が形成され、かつ、下後凹部および下前凹部で下閉断面部が形成され、
    前記上閉断面部および前記下閉断面部間に設けられる前後の接合部に前記セーフティプレートが接合されたことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記後接合部が前記後バンパビーム部の上下方向中央において車体前方に突出され、
    前記前接合部が前記前バンパビーム部の上下方向中央において車体後方に突出され、
    前記後接合部および前記前接合部同士が向かい合わされた状態に接合されたことを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記フロントサイドフレームの車幅方向外側にアッパメンバが設けられ、
    前記バンパビームは、
    前記フロントサイドフレームの前端部から前記アッパメンバの前端部まで延出され、
    前記フロントサイドフレームの前端部および前記アッパメンバの前端部に接合され、
    かつ、前記フロントサイドフレームの前端部から前記アッパメンバの前端部に向かうにしたがって前記上閉断面部および前記下閉断面部の車体前後方向の厚さ寸法が徐々に小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車体前部構造。
  4. 前記後バンパビーム部は、
    前記上後凹部の上端部から上方に張り出された上後フランジと、
    前記下後凹部の下端部から下方に張り出された下後フランジと、を有し、
    前記前バンパビーム部は、
    前記上前凹部の上端部から上方に張り出され、前記上後フランジに接合可能な上前フランジと、
    前記下前凹部の下端部から下方に張り出され、前記下後フランジに接合可能な下前フランジと、を有し、
    前記上後フランジおよび前記上前フランジを車体後方に向け、かつ、前記下後フランジおよび前記下前フランジを車体後方に向けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1記載の車体前部構造。
  5. 前記セーフティプレートは、
    前記上閉断面部の上壁から車体前方に張り出されたセーフティ上壁と、
    該セーフティ上壁の前端部から下方に折り曲げられたセーフティ前壁と、
    該セーフティ前壁の下端部から前記上閉断面部の下壁まで折り曲げられたセーフティ下壁と、を有し、
    前記セーフティ上壁、前記セーフティ前壁および前記セーフティ下壁で断面略台形状に形成され、
    前記セーフティ上壁または前記セーフティ下壁に車体前後方向に延びる長穴が形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載の車体前部構造。
  6. 前記後バンパビーム部および前記前バンパビーム部が鋼板で形成され、
    前記バンパビームは、
    前記後接合部および前記前接合部間に設けられ、前記上閉断面部および前記下閉断面部を連通する中央間隙と、
    前記上閉断面部の上部において前記上後凹部および前記上前凹部間に設けられ、前記上閉断面部を外部に連通する上間隙と、
    前記下閉断面部の下部において前記下後凹部および前記下前凹部間に設けられ、前記下閉断面部を外部に連通する下間隙と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車体前部構造。
  7. 前記バンパビームは平面視略湾曲状に形成され、
    前記車体前部構造は、
    前記フロントサイドフレームの前端部に設けられたフレーム支持部と、
    該フレーム支持部に締結部材で締結され、前記バンパビームに沿って車体前後方向に傾斜する傾斜壁を有するフレーム取付部と、を備え、
    該フレーム取付部の傾斜壁に前記バンパビームが接合されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車体前部構造。
  8. 前記フロントサイドフレームの前端部に対して車幅方向内側に設けられたフロントバルクヘッドを備え、
    前記フレーム支持部は、
    前記フロントバルクヘッドの脚部に接合されたことを特徴とする請求項7記載の車体前部構造。
  9. 前記車体前部構造は、
    前記アッパメンバの前端部に設けられたメンバ取付部を備え、
    前記メンバ取付部は、
    前記バンパビームに沿って車体前後方向に傾斜され、前記バンパビームが接合される傾斜壁と、
    該傾斜壁から車体後方に向けて折り曲げられた側壁部と、
    側壁部の後端部から車幅方向に折り曲げられ、前記アッパメンバの前端部に所定間隔をおいて対峙する係合部と、を備え、
    前記バンパビームに入力した衝撃荷重で前記メンバ取付部が変形することにより前記係合部が前記アッパメンバの前端部に当接することを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項記載の車体前部構造。
  10. 前記後接合部および前記前接合部は、
    車幅方向に所定間隔をおいて接合される接合部位と、
    該接合部位間に設けられ、互いに離れるように形成されることにより前記中央間隙を形成する凹み部位と、を有し、
    前記上後フランジおよび前記上前フランジは、
    車幅方向に所定間隔をおいて接合される上接合部位と、
    該上接合部位間に設けられ、互いに離れるように形成されることにより前記上間隙を形成する上凹み部位と、を有し、
    前記下後フランジおよび前記下前フランジは、
    車幅方向に所定間隔をおいて接合される下接合部位と、
    該下接合部位間に設けられ、互いに離れるように形成されることにより前記下間隙を形成する下凹み部位と、
    を有することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項記載の車体前部構造。
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