JP2011219001A - バンパリインフォースメント構造 - Google Patents

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啓如 柴田
Naoya Kosaka
直哉 小坂
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Abstract

【課題】所要の強度を確保しつつ塗装液を十分に閉断面内に流通させることができるバンパリインフォースメント構造を得る。
【解決手段】フロントバンパ10のバンパリインフォースメント12は、インナパネル20の上フランジ20U、下フランジ20L、中間フランジ20Cに、アウタパネル22の上フランジ22U、下フランジ22L、中間フランジ22Cが、それぞれ車幅方向離間した複数のスポット溶接点Sで接合されることで、閉断面部CSを有する閉断面構造を形成している。上フランジ20Uと上フランジ22Uとのスポット溶接点S間には、上フランジ20Uのビード28によって上側連通路24が形成されている。下フランジ20Lと下フランジ22Lのスポット溶接点S間には、下フランジ20Lのビード30によって下側連通路26が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、バンパリインフォースメント構造に関する。
ロール成形により形成されたバンパメインビーム(例えば、特許文献1参照)や、ロール成形部材とプレス成形部材との2部材構成のバンパー補強部材(例えば、特許文献2参照)が知られている。
また、サイドシルアウタの下側フランジに排水ビードを設ける技術は知られている(例えば、特許文献3〜5参照)。
特開2006−218904 特開2000−198401 実開昭61−196874 実開昭62−72880 実開昭62−91779
ところで、電着塗装の塗装液を閉断面内に流通させるための孔が閉断面を成す壁に設けられた場合、該孔が衝突に対する強度低下の原因となる。また、排水孔は塗装液を閉断面に流通させるためのものではない。
本発明は、所要の強度を確保しつつ塗装液を十分に閉断面内に流通させることができるバンパリインフォースメント構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るバンパリインフォースメント構造は、車幅方向に長手とされ、該長手方向と直交する方向に開口した開口部の一方の縁から該開口部の外側に向けて第1接合部が張り出されると共に、前記開口部の他方の縁部から前記第1接合部とは反対側に向けて第2接合部が張り出された第1部材と、車幅方向に長手とされ、該長手方向と直交する方向に離間して第1接合部及び第2接合部が設けられ、該第1接合部が前記第1部材の第1接合部に長手方向に離間した複数の位置で接合されると共に、前記第2接合部が前記第1部材の第2接合部に長手方向に離間した複数の位置で接合されることで、該第1部材とで車幅方向に長手の閉断面構造を成す第2部材と、前記第1部材の第1接合部と第2部材の第1接合部との接合位置間に設けられ、前記閉断面の内外を連通する第1連通部と、前記第1部材の第2接合部と第2部材の第2接合部との接合位置間に設けられ、前記閉断面の内外を連通する第2連通部と、を備えている。
請求項1記載のバンパリインフォースメント構造では、第1部材の第1接合部と第2部材の第1接合部とが車幅方向に離間した複数位置で接合されると共に、第1部材の第2接合部と第2部材の第2接合部とが第1部材の開口部を挟んで第1接合部側とは反対側において車幅方向に離間した複数位置で接合されることで、閉断面構造が形成されている。この閉断面構造の内外は第1、第2連通部を通じて連通されている。これにより、閉断面構造内に十分な塗装液を流通させることができる。
ここで、第1連通部は、第1及び第2部材の第1接合部同士の接合位置間に設けられ、第2連通部は、第1及び第2部材の第2接合部同士の接合位置間に設けられている。すなわち、各連通部は閉断面構造を成す壁に孔を形成することなく、閉断面構造の内外を連通している。このため、各連通部を設けることによる閉断面構造(バンパリインフォースメント)の強度低下が抑制される。
このように、請求項1記載のバンパリインフォースメント構造では、所要の強度を確保しつつ塗装液を十分に閉断面内に流通させることができる。
請求項2記載の発明に係るバンパリインフォースメント構造は、請求項1記載のバンパリインフォースメント構造において、前記第1連通部は、前記第1部材の第1接合部及び第2部材の第1接合部の少なくとも一方における複数の前記接合位置間に、相手方から離間する方向に凹まされた凹部を形成することで複数形成されており、前記第2連通部は、前記第1部材の第2接合部及び第2部材の第2接合部の少なくとも一方における複数の前記接合位置間に、相手方から離間する方向に凹まされた凹部を形成することで複数形成されている。
請求項2記載のバンパリインフォースメント構造では、第1接合部同士、第2接合部同士における各複数の接合位置間を利用して、それぞれ複数の第1、第2連通部が設けられている。このため、閉断面構造内に効率的に塗装液を流通させることができる。また、第1、第2連通部は、接合部の接合位置間に凹部を形成する簡単な構造で形成される。
請求項3記載の発明に係るバンパリインフォースメント構造は、請求項2記載のバンパリインフォースメント構造において、前記第1部材の第1接合部及び第2部材の第1接合部の前記第1連通部を構成する部分、並びに前記第1部材の第2接合部及び第2部材の第2接合部の前記第2連通部を構成する部分のうち少なくとも一部は、前記第1接合部同士の接合部位及び前記第2接合部同士の接合部位よりも、前記閉断面構造からの張り出し量が小さい。
請求項3記載のバンパリインフォースメント構造では、第1、第2連通部の塗装液流れ方向の流路長さが短くなるので、各連通部における接合部の張り出し量が接合位置での張り出し量と同じである構成と比べて、該第1、第2連通部における塗装液の流動抵抗が低減される。これにより、本バンパリインフォースメント構造では、塗装液を効率的に閉断面内に流通させることができる。
請求項4記載の発明に係るバンパリインフォースメント構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載のバンパリインフォースメント構造において、前記第1接合部同士の接合部位、前記第2接合部同士の接合部位は、それぞれ前記閉断面構造の図心から車両前後方向にオフセットした位置に配置されており、前記第1連通部と第2連通部とは、車幅方向の位置が異なるように配置されている。
請求項4記載のバンパリインフォースメント構造では、第1接合部同士の接合部位及び第2接合部同士の接合部位は、それぞれ前記閉断面構造の図心から車両前後方向にオフセットした位置に配置されており、車両前後方向からの衝突による曲げ耐力の向上に寄与する。そして、第1連通部と第2連通部との車幅方向における位置が異なるので、曲げに対する断面係数(断面力)の急変を抑制することができる。
請求項5記載の発明に係るバンパリインフォースメント構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載のバンパリインフォースメント構造において、 前記第1接合部同士の接合部位、前記第2接合部同士の接合部位は、それぞれ前記閉断面構造の図心から車両前後方向にオフセットした位置に配置されており、前記第1連通部は、前記第1部材の第1接合部及び前記第2部材の第1接合部の前記閉断面構造に対する張り出し方向に対し、少なくとも車幅方向一方の縁部が傾斜され、前記第2連通部は、前記第1部材の第2接合部及び前記第2部材の第2接合部の前記閉断面構造に対する張り出し方向に対し、少なくとも車幅方向一方の縁部が傾斜されている。
請求項5記載のバンパリインフォースメント構造では、第1接合部同士の接合部位及び第2接合部同士の接合部位は、それぞれ前記閉断面構造の図心から車両前後方向にオフセットした位置に配置されており、車両前後方向からの衝突による曲げ耐力の向上に寄与する。そして、第1連通部、第2連通部の縁部は接合部の張り出し方向(及び車幅方向)に対し傾斜されているので、該連通部が形成される部分の断面形状が徐々に変化されることとなる。このため、接合部における応力集中や断面係数(断面力)の局部的な変化が和らげられ、所要の曲げ耐力の確保に寄与する。
請求項6記載の発明に係るバンパリインフォースメント構造は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載のバンパリインフォースメント構造において、前記閉断面構造は、独立した2つの閉断面部を有して構成され、前記第1連通部は一方の閉断面部と外部とを連通し、前記第2連通部は他方の閉断面部と外部とを連通している。
請求項6記載のバンパリインフォースメント構造では、閉断面構造における2つの閉断面部のそれぞれに、対応する連通部を通じて十分な塗装液を流通させることができる。
請求項7記載の発明に係るバンパリインフォースメント構造は、請求項1〜請求項6の何れか1項記載のバンパリインフォースメント構造において、前記第1部材は、車両前後方向における車体外側を向く前記開口部から車両上側に前記第1接合部が張り出されると共に、車両下側に前記第2接合部が張り出されており、前記第2部材は、前記閉断面構造を構成する壁部の上下方向両端を含む少なくとも一部と、前記第1接合部と、前記第2接合部とが、長手方向と直交する断面視で同一直線上に配置されている。
請求項7記載のバンパリインフォースメント構造では、第2部材が車体外側すなわち衝突荷重の入力側に位置しており、第1、第2フランジが車体前後方向の外端で上下に張り出している。このため、上下の接合部は曲げに伴う圧縮側に位置して曲げ耐力の向上、持続に寄与する。また、接合部位間に位置する連通部が不連続部として圧縮荷重の伝達を抑制するので、接合部の座屈に伴う接合位置での接合剥離方向の荷重が緩和される。
以上説明したように本発明に係るバンパリインフォースメント構造は、所要の強度を確保しつつ塗装液を十分に閉断面内に流通させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを示す図であって、(A)は要部を示す斜視図、(B)は図1(A)の1B−1B線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るフロントバンパの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを示す背面図である。 本発明の第2の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを示す図であって、(A)は要部を示す斜視図、(B)は図1(A)の1B−1B線に沿った断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを示す図であって、(A)は要部を示す斜視図、(B)は図1(A)の1B−1B線に沿った断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを示す背面図である。 本発明の第5の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを示す背面図である。 本発明の第6の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを示す背面図である。 本発明の第6の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを一部切り欠いて示す拡大斜視図である。 (A)は本発明の第5の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントの長手方向各位置の曲げ強度を示す線図、(B)は本発明の第6の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントの長手方向各位置の曲げ強度を示す線図である。 本発明の第7の実施形態に係るフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントを示す背面図である。
本発明の第1の実施形態に係るバンパリインフォースメント構造が適用されたフロントバンパ10について、図1〜図5に基づいて説明する。なお、図中に適宜記す矢印FRは車両前後方向の前方向を、矢印UPは車両上下方向の上方向を、矢印RHは車幅方向の一方側である車両右側を、矢印LHは車幅方向の他方側である車両左側をそれぞれ示す。
図2には、フロントバンパ10の主要部が斜視図にて示されており、図3にはフロントバンパ10を構成するバンパリインフォースメント12が背面図にて示されている。これらの図に示される如く、フロントバンパ10は、その骨格部材となるバンパリインフォースメント12を備えている。バンパリインフォースメント12は、図示を省略したバンパカバーにて車両前方から覆われてフロントバンパ10を構成している。
図2に示される如く、バンパリインフォースメント12は、車幅方向の両端近傍にて、左右一対の車体骨格を成すフロントサイドメンバ16に支持されている。この実施形態では、バンパリインフォースメント12は、車幅方向の両端近傍で車両後方に向けて曲がった屈曲部又は湾曲部12Aに対し幅方向外側に位置する部分が傾斜部12Bとされている。一対のフロントサイドメンバ16は、クラッシュボックス18を介して車幅方向の中央に対し同じ側に位置する傾斜部12Bに結合されている。なお、バンパリインフォースメント12は、平面視で全体として弧状に湾曲して形成されても良い。
これにより、バンパリインフォースメント12は、フロントサイドメンバ16による支持(固定)点間に車両前方から後向きの荷重が作用すると、該荷重入力点が後方に移動するように曲げを生じる構成とされている。したがって、バンパリインフォースメント12は、この曲げに伴って、その図心C(中立軸CL、図1(B)参照)に対する車両後方側が引張りを受け、その図心Cに対する車両前方側が圧縮を受けるようになっている。
そして、図1にも示される如く、バンパリインフォースメント12は、第1部材としてインナパネル20と、第2部材としてアウタパネル22との接合により成る2部材構成とされている。インナパネル20は、第1接合部としての上フランジ20U、第2接合部としての下フランジ20L、及び中間フランジ20Cを有する。上フランジ20Uと中間フランジ20Cとの間及び中間フランジ20Cと下フランジ20Lとの間には、それぞれ車両前向きに開口する断面U字状の凹形状部20Nが形成されている。凹形状部20Nの開口端が本発明の開口部に相当する。
すなわち、インナパネル20は、断面ハット形状の2部材を上下に連結した如く構成されている。換言すれば、インナパネル20の車幅方向の各部(断面)において、上フランジ20U、下フランジ20L、及び中間フランジ20Cがインナパネル20の最前部に位置する構成とされている。この実施形態における上フランジ20U、下フランジ20L、中間フランジ20Cは、側断面視で同一直線上に配置されている。すなわち、バンパリインフォースメント12における左右の湾曲部12A間に位置するストレート部12Cにおいては、上フランジ20U、下フランジ20L、中間フランジ20Cが同一平面に沿って形成されている。
アウタパネル22は、上フランジ20Uに接合される第1接合部としての上フランジ22Uと、下フランジ20Lに接合される第2接合部としての下フランジ22Lと、中間フランジ20Cに接合される中間フランジ22Cとを有する。上フランジ22Uと中間フランジ22Cとの間及び中間フランジ22Cと下フランジ22Lとの間には、それぞれ凹形状部20Nとで閉断面部CSを成す壁部22Wが形成されている。この実施形態では、壁部22Wは凹形状部20Nの開口面に沿って該凹形状部20Nの開口部を塞ぐ構成されている。したがって、アウタパネル22は、上フランジ22U、中間フランジ22C、及び下フランジ22Lと、上下の壁部22Wとが、側断面視で鉛直方向に沿った同一直線上に配置されている。この実施形態では、アウタパネル22は、ストレート部12Cにおいては前後に凸凹のないフラットな板状に形成されている。
バンパリインフォースメント12では、上フランジ20Uと上フランジ22U、下フランジ20Lと下フランジ22L、中間フランジ20Cと中間フランジ22Cのそれぞれがスポット溶接にて接合されている。なお、各図に適宜示す「×」印は、スポット溶接の打点であるスポット溶接点Sを示している。
上記の通り、バンパリインフォースメント12におけるインナパネル20とアウタパネル22との接合部は、該バンパリインフォースメント12の車幅方向の各断面において、該バンパリインフォースメント12の最前部に位置している。すなわち、バンパリインフォースメント12は、図1に示されるバンパリインフォースメント12の中立軸CL(図心Cを通る鉛直線)に対する車両前方に最も離間した位置に、インナパネル20とアウタパネル22との接合部分が配置されている。
さらに、上記の通り上フランジ20Uと上フランジ22U、下フランジ20Lと下フランジ22L、中間フランジ20Cと中間フランジ22Cのそれぞれが接合されることで、バンパリインフォースメント12は、上下一対の独立した閉断面部CSを有する。すなわち、この実施形態におけるバンパリインフォースメント12には、インナパネル20とアウタパネル22との接合によって、2つの閉断面部CSを有する閉断面構造が形成されている。
また、図2及び図3に示される如く、アウタパネル22の壁部22Wにおける傾斜部12Bを構成する部分には、工具孔(締結作業孔)22Aが形成されている。一方、インナパネル20における壁部22Wと対向する壁部20Wには、ボルト孔20A(図3参照)が形成されている。傾斜部12Bは、工具孔22Aを通じて閉断面部CS内に挿入されると共にボルト孔を通じて、図示しないボルトがクラッシュボックス18側のウェルドナットに螺合されることで、該クラッシュボックス18に固定されている。
そして、バンパリインフォースメント12における上フランジ20Uと上フランジ22Uとのスポット溶接点S間には、第1連通部としての上側連通路24が形成されている。また、バンパリインフォースメント12における下フランジ20Lと下フランジ22Lとのスポット溶接点S間には、第2連通部としての下側連通路26が形成されている。図1(B)に示される如く、上側連通路24は、複数設けられており、それぞれが上側の閉断面部CSの内外を連通している。下側連通路26は、複数設けられており、下側の閉断面部CSの内外を連通している。図3に示される如く、この実施形態における複数の上側連通路24と複数の下側連通路26とは車幅方向の位置が一致するように配置されている。
各上側連通路24は、上フランジ20Uにおけるスポット溶接点S間の部分を車両前向きに開口するように凹ませた凹部としてのビード28が、上フランジ22Uにて車両前側から閉止されることで、上下端が開口された流路として形成されている。すなわち、ビード28は、凹形状部20Nの上壁20NUの一部を切り欠くように形成されている。なお、各図においては、理解を容易にするために、バンパリインフォースメント12の他の部分に対し各上側連通路24を相対的に大きく(誇張して)図示している。
各下側連通路26は、下フランジ20Lにおけるスポット溶接点S間の部分を車両前向きに開口するように凹ませたビード30が、下フランジ22Lにて車両前側から閉止されることで、上下端が開口された流路として形成されている。すなわち、ビード30は、凹形状部20Nの下壁20NLの一部を切り欠くように形成されている。なお、各図においては、理解を容易にするために、バンパリインフォースメント12の他の部分に対し各下側連通路26を相対的に大きく(誇張して)図示している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成のフロントバンパ10では、適用された自動車の前面衝突の際には、バンパリインフォースメント12におけるフロントサイドメンバ16による支持部位間に衝突荷重が入力される。すると、バンパリインフォースメント12には、衝突部位が相対的に車両後方へ移動する方向の曲げが生じる。
この曲げに伴って、バンパリインフォースメント12における中立軸CLよりも車両後側の部分(壁部20Wを含む部分)には、引張応力が作用する。一方、バンパリインフォースメント12における中立軸CLよりも車両前側の部分には、圧縮応力が作用する。すなわち、フロントバンパ10では、バンパリインフォースメント12における壁部22Wだけでなく、互いに接合された上フランジ20U、22U、中間フランジ20C、22C、及び下フランジ20L、22Lに圧縮応力が作用する。
このため、フロントバンパ10では、各フランジが中立軸CL近傍に配置された構成と比較して、バンパリインフォースメント12の質量当たりの曲げ耐力が向上する。特に、複数の接合部である上フランジ20U、22U、中間フランジ20C、22C、及び下フランジ20L、22Lのそれぞれが、バンパリインフォースメント12における中立軸CLから最も離間した位置で圧縮応力を受ける。このため、上フランジ20U、22U、中間フランジ20C、22C、及び下フランジ20L、22Lの一部が中立軸CLから最も離間した位置で圧縮応力を受ける構成と比較しても、バンパリインフォースメント12の質量当たりの曲げ耐力が向上する。
しかも、フロントバンパ10では、上フランジ20U、22U、中間フランジ20C、22C、及び下フランジ20L、22Lが荷重入力側である前側(車両外側)に配置されている。このため、バンパリインフォースメント12の荷重(曲げ耐力)の持続性が向上する。すなわち、荷重を発生し得るストロークが長くなり、エネルギ吸収量が増す。
ここで、フロントバンパ10では、電着塗装法による防錆塗装の際に、上側連通路24及び下側連通路26が電着液(ED液)を流通(流入、流出)させるための流通孔(以下、「ED孔」という)として機能する。このため、バンパリインフォースメント12の上下の閉断面部CS内には、十分な量のED液が流通し、良好な防錆塗装が施される。しかも、上側連通路24及び下側連通路26がそれぞれ複数設けられているので、ED液の流通性がより高くなる。
このように、フロントバンパ10では、上記した上側連通路24及び下側連通路26を設けたため、閉断面部CSを構成する壁、例えば上壁20NUや下壁20NLに貫通孔を形成することなく、閉断面部CS内にED液を流通させることができる。このため、上壁20NUや下壁20NLに貫通孔を形成した比較例と比較して、所要の強度を確保しやすい。
すなわち、上壁20NUや下壁20NLに形成された貫通孔は、バンパリインフォースメントが衝突エネルギを吸収する際に破断の起点となり得る。これに対してバンパリインフォースメント12では、閉断面部CSを構成する壁に貫通孔が形成されないので、貫通孔を起点とする破断のおそれがない。
また、上壁20NUや下壁20NLに貫通孔を形成した比較例では、例えばインナパネルをホットプレス通電加熱で製作する場合、上壁20NUや下壁20NLに貫通孔を形成することは困難である。すなわち、孔開き材は、温度班ができるために材料全体として焼入れすることが困難となるため、打ち抜き工程でED孔となる貫通孔を形成することができない。また、プレス工程中にED孔となる貫通孔を形成する場合には、型構造の煩雑化を招く。さらに、プレス工程後に降温してから孔あけ加工を行うと、遅れ破壊が生じる可能性があり、望ましくない。
これらに対してバンパリインフォースメント12では、インナパネル20のプレス工程でビード28、30を形成すれば足り、要求強度、焼入れ性、簡単な型構造を維持しながら、ED孔として機能する上側連通路24、下側連通路26を得ることができる。
このように、第1の実施形態に係るフロントバンパ10では、バンパリインフォースメント12の前面衝突に対する所要の強度(曲げ耐力)を確保しつつ、ED液を十分に閉断面CS内に流通させることができる。特に、フロントバンパ10では、上下の連通路24、26を備えるため、2つの独立した閉断面部CSに対し十分な量のED液を流通させることができる。
さらに、フロントバンパ10では、上フランジ20U、下フランジ20Lにおけるスポット溶接点S間にビード28、30が形成されているため、このため、上フランジ20Uと上フランジ22Uとのスポット溶接、下フランジ20Lと下フランジ22Lとのスポット溶接の剥離が生じにくい。例えば、車幅方向の全長に亘って密着して重ね合わされたフランジ同士を複数のスポット溶接点Sで接合した構成では、該フランジが曲げに伴い圧縮を受けると、スポット溶接点S間でフランジが口を開くように座屈する。この座屈よりスポット溶接点S剥離方向の荷重が作用する。
一方、上フランジ20U、下フランジ20Lにおけるスポット溶接点S間にビード28、30が設定されたバンパリインフォースメント12では、上フランジ20U、下フランジ20Lの座屈が生じにくく、スポット溶接点Sに剥離方向の荷重が緩和される。したがって、フロントバンパ10では、バンパリインフォースメント12におけるスポット溶接点Sの剥離が抑制される。
(他の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品・部分については、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略する。また、各実施形態におけるバンパリインフォースメントの平面視での形状は、バンパリインフォースメント12の平面視での形状と同様であるので、説明は省略する。
(第2の実施形態)
図4(A)には、本発明の第2の実施形態に係るフロントバンパ40を構成するバンパリインフォースメント42が図1(A)に対応する斜視図にて示されおり、図1(B)には、バンパリインフォースメント42が図1(B)に対応する断面図にて示されている。これらの図に示される如く、フロントバンパ40は、上フランジ22U、下フランジ22L側のビード44、46により上側連通路24、下側連通路26が形成されている点で、フロントバンパ10とは異なる。
複数のビード44は、それぞれ上フランジ22Uから上側の壁部22Wの上部まで至って車両後向きに開口しており、上フランジ22Uに形成された部分が上フランジ20Uにて閉止されることで、壁部20Wに形成された部分から上側の閉断面部CSに連通するようになっている。
同様に複数のビード46は、それぞれ下フランジ22Lから下側の壁部22Wの下部まで至って車両後向きに開口しており、下フランジ22Lに形成された部分が下フランジ20Lにて閉止されることで、壁部20Wに形成された部分から下側の閉断面部CSに連通するようになっている。フロントバンパ40における他の構成は、図示しない部分を含め、フロントバンパ10の対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第2の実施形態に係るフロントバンパ40によっても、基本的に第1の実施形態に係るフロントバンパ10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図5(A)には、本発明の第3の実施形態に係るフロントバンパ50を構成するバンパリインフォースメント52が図1(A)に対応する斜視図にて示されおり、図5(B)には、バンパリインフォースメント52が図1(B)に対応する断面図にて示されている。これらの図に示される如く、フロントバンパ50は、インナパネル20、アウタパネル22のそれぞれのビード28、30、44、46により上側連通路24、下側連通路26が形成されている点で、フロントバンパ10とは異なる。
この実施形態における上側連通路24は、ビード28とビード44とがスポット溶接点S間で互いの開口端を突き合わせることで形成されている。同様に、下側連通路26は、ビード30とビード46とがスポット溶接点S間で互いの開口端を突き合わせることで形成されている。フロントバンパ50における他の構成は、図示しない部分を含め、フロントバンパ10の対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第3の実施形態に係るフロントバンパ50によっても、基本的に第1の実施形態に係るフロントバンパ10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、本フロントバンパ50では、フロントバンパ10、40と比べて流路断面の大きな上側連通路24、26を得ることができる。このため、ED液の流動抵抗を減らして閉断面部CSに対するED液の流通量を増すことができる。
この点を補足すると、ED液の流通に伴う圧力損失ΔPは、管摩擦係数をλ、流路長(フランジの上下方向の長さ)をL、流路の代表寸法(以下、流路径という)をd、流路内の流速(乱流)をv、ED液の密度をρとすると、
ΔP = λ×L/d×ρ×v/2 (1)
で表される。ここで、本フロントバンパ50では、フロントバンパ10、40と比較して流路径dが大きいので、該流路径dに反比例して圧力損失を低減してED液の流通雨量を増すことができる。
(第4の実施形態)
図6には、本発明の第4の実施形態に係るフロントバンパ60を構成するバンパリインフォースメント62が図3に対応する背面図(ボルト孔20Aの図示は省略)にて示されている。この図に示される如く、フロントバンパ60は、上フランジ20U、22U、下フランジ20L、下フランジ22Lにおけるスポット溶接点S間で上側連通路24、下側連通路26を構成する部分が他の部分よりも上下方向の張り出し高さが低い低張り出し部64とされている点で、フロントバンパ10とは異なる。
上フランジ20U、22U、下フランジ20L、下フランジ22Lにおけるスポット溶接点Sによる接合部位は、接合強度上等の要求から張り出し高さが決められている。一方、スポット溶接点S間の低張り出し部64は、強度上の制約が少なく、上記したスポット溶接点Sによる接合部位に対し、凹形状部20Nの開口端からの突出高さが低く設定されている。フロントバンパ60における他の構成は、図示しない部分を含め、フロントバンパ10の対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第4の実施形態に係るフロントバンパ60によっても、基本的に第1の実施形態に係るフロントバンパ10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、本フロントバンパ60では、フロントバンパ10、40と比べて流路長が短い上側連通路24、26を得ることができる。このため、ED液の流動抵抗を減らして閉断面部CSに対するED液の流通量を増すことができる。
この点を補足すると、本フロントバンパ60では、上記した式(1)において、フロントバンパ10、40と比較して流路長Lを短くした構成として捉えることができる。このため、本フロントバンパ60は、流路長Lに比例して圧力損失を低減してED液の流通量を増すことができる。
また、本フロントバンパ60は、上記の通り低張り出し部64が形成されているので、電着塗装の際の電流値を高くすることに寄与する。すなわち、バンパリインフォースメント62では、上側連通路24、26を通じて電気力線が閉断面部CSの内面側に入り電流が流れる。ここで、上側連通路24、下側連通路26を電気抵抗Rと考えると、断面積をS、比例定数をkとして、
R = k×L/S
となる。すなわち、流路長さLが短いほど電気抵抗は小さくなる。
ここで、印加電圧をVとするとオームの法則により電流Iは、
I = V/R
であり、電気抵抗Rが小さいほど大きくなるから、低張り出し部64を設定して流路長Lを短くすることで、電着塗装時の電流値を高くすることができる。そして、電着塗装による閉断面部CS内面への塗膜の単位時間当たりの付着膜厚は、ED液の閉断面部CS内への流入量が多いほどまた電流値が高いほど厚くなることから、低張り出し部64を設けることで一層良好な防錆塗膜の形成に寄与することとなる。
(第5の実施形態)
図7には、本発明の第5の実施形態に係るフロントバンパ70を構成するバンパリインフォースメント72が図3に対応する背面図(ボルト孔20Aの図示は省略)にて示されている。この図に示される如く、フロントバンパ70は、上下の上側連通路24、下側連通路26の車幅方向における位置が異ならされている点で、フロントバンパ10とは異なる。
バンパリインフォースメント72では、下側連通路26は、上側連通路24間のスポット溶接点Sに対する下方に配置されている。すなわち、バンパリインフォースメント72では、上フランジ20Uと上フランジ22Uとの複数のスポット溶接点Sに対し、下フランジ20Lと下フランジ22Lとの複数のスポット溶接点Sの位置が車幅方向にオフセットされている。換言すれば、上下のスポット溶接点Sは、千鳥状の配置とされている。
このため、それぞれ複数の上側連通路24と下側連通路26とについても、車幅方向にオフセットされて千鳥状の配置とされている。この実施形態では、上フランジ22Uの上フランジ20Uとのスポット溶接点Sと、下フランジ22Lの下フランジ20Lとのスポット溶接点Sを結ぶ直線状に中間フランジ64Cの中間フランジ20Cとのスポット溶接点Sが配置されている。すなわち、バンパリインフォースメント62のスポット溶接点Sは、全体として略三角波状に配置されている。フロントバンパ70における他の構成は、図示しない部分を含め、フロントバンパ10の対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第5の実施形態に係るフロントバンパ70によっても、基本的に第1の実施形態に係るフロントバンパ10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
また、フロントバンパ70では、上側連通路24と下側連通路26との車幅方向すなわち長手方向における位置がずれているので、衝突に伴うバンパリインフォースメント72の曲げに対する断面係数(断面力)の急変を抑制することができる。すなわち、バンパリインフォースメント72は、バンパリインフォースメント12に対して曲げ耐力が向上する。
(第6の実施形態)
図8には、本発明の第6の実施形態に係るフロントバンパ80を構成するバンパリインフォースメント82が図3に対応する背面図にて示されており、図9には、バンパリインフォースメント82の要部が一部切り欠いた斜視図にて示されている(何れもボルト孔20Aの図示は省略)。これらの図に示される如く、バンパリインフォースメント82は、上側連通路24、26の幅方向縁部が上下方向に対し傾斜されている点で、フロントバンパ10とは異なる。
この実施形態では、車幅方向中央に対し右側に位置する上側連通路24、下側連通路26を構成するビード84、86の幅方向両縁部は、上端側が下端側よりも右側に位置するように傾斜されている。一方、車幅方向中央に対し左側に位置する上側連通路24、下側連通路26を構成するビード84、86の幅方向両縁部は、上端側が下端側よりも左側に位置するように傾斜されている。すなわち、上側連通路24は、外部から閉断面部CS内に向けて車幅方向内向きの流路とされ、下側連通路26は、外部から閉断面部CS内に向けて車幅方向外向きの流路とされている。
また、車幅方向の中央に位置する下側連通路26(図9参照)は、両縁部が左右対称を成す背面視で略台形状(「ハ」字状)に形成されている。また、この実施形態では、フロントバンパ70と同様に、上下の上側連通路24、下側連通路26の車幅方向における位置が異ならされている。フロントバンパ80における他の構成は、図示しない部分を含め、フロントバンパ70の対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第6の実施形態に係るフロントバンパ80によっても、基本的に第5の実施形態に係るフロントバンパ70と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、フロントバンパ80では、上側連通路24、下側連通路26の縁部が傾斜されているので、フロントバンパ70と比較しても長手方向の各部における断面係数(断面力)の急変を抑制することができる。
この点を補足すると、上側連通路24、下側連通路26の幅方向両縁部が鉛直方向に沿ったフロントバンパ70では、該上側連通路24、下側連通路26の形成部位で断面形状(断面係数)が急変することとなる。このため、バンパリインフォースメント72の長手方向位置での曲げ強度(耐力)は、図10(A)に示される如くなる。一方、バンパリインフォースメント82では、上側連通路24、下側連通路26の縁部が傾斜されているので、長手方向位置での曲げ強度(耐力)は、図10(B)に示される如く上側連通路24、下側連通路26の形成部位で徐々に変化されることとなる。このため、バンパリインフォースメント82の特定部位での応力集中や曲げ強度の局部的な変化が和らげられ、該バンパリインフォースメント82において所要の曲げ耐力を確保することに寄与する。
(第7の実施形態)
図11には、本発明の第7の実施形態に係るフロントバンパ90を構成するバンパリインフォースメント92が図3に対応する背面図(ボルト孔20Aの図示は省略)にて示されている。この図に示される如く、バンパリインフォースメント92は、上側連通路24、26の幅方向縁部の傾斜方向において、フロントバンパ80とは異なる。
すなわち、上側連通路24を構成するビード94は、外部から閉断面部CS内に向けて車幅方向外向きの流路とされ、下側連通路26を構成するビード96は、外部から閉断面部CS内に向けて車幅方向内向きの流路とされている。また、車幅方向の中央に位置する下側連通路26は、両縁部が左右対称を成す背面視で略台形状(逆「ハ」字状)に形成されている。フロントバンパ90における他の構成は、図示しない部分を含め、フロントバンパ80の対応する部分と同様に構成されている。
したがって、第7の実施形態に係るフロントバンパ90によっても、基本的に第6の実施形態に係るフロントバンパ80と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
なお、第6、第7の実施形態では、上側連通路24、下側連通路26(ビード84、86)が左右対称に形成、配置された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、各上側連通路24、下側連通路26が同じ方向に傾けられても良い。また、各上側連通路24、下側連通路26は、幅方向両縁部が傾斜される構成には限られず、例えば、一方の縁部だけが傾斜されても良い。さらに、左右の縁部で傾斜角が異なっていても良い。
また、上記した第4〜第7の実施形態では、インナパネル20のビード28、30、84、86にて上側連通路24、下側連通路26が形成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、これに代えて又はこれに加えてアウタパネル22のビード44、46等(必要に応じて縁部を傾斜させたもの)を含んで上側連通路24、下側連通路26が形成されても良い。
さらに、上記した各実施形態では、バンパリインフォースメント12、42、52、62、72、82、92が2つの閉断面部CSを有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、単一の閉断面部CSに対し上側連通路24、下側連通路26を通じてED液を流通させる構成としても良い。
またさらに、上記した各実施形態では、バンパリインフォースメント12、42、52、62、72、82、92の長手方向中央側における隣り合うスポット溶接点S間に上側連通路24、下側連通路26が形成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、バンパリインフォースメント12、42、52、62、72、82、92の長手方向端部側に上側連通路24、下側連通路26を形成しても良く、特定のスポット溶接点S間にだけ上側連通路24、下側連通路26を形成しても良い。
また、上記した各実施形態では、上フランジ22U、下フランジ22が壁部22WとLと断面視で鉛直方向の同一直線状に位置する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、壁部22Wの上下方向中間部に車幅方向に長手のビード(非平坦とされた曲げに対する補強部)を形成しても良く、上フランジ20Uと上フランジ22Uとの接合部、下フランジ20Lと下フランジ22Lとの接合部の少なくとも一方を曲げに伴う引張り側や中立軸CL上に配置しても良い。
さらに、上記した各実施形態では、凹部としてのビード28、30、44、46、84、86にて上側連通路24、下側連通路26が形成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、上フランジ22U、下フランジ22Lのスポット溶接点Sに形成された薄肉部等によって上側連通路24、下側連通路26を形成しても良い。
またさらに、本発明は、上記した各実施形態、変形例に限定されることはなく、さらに各種変形して実施可能である。さらに、上記した各実施形態、変形例の特徴的な構成を適宜組み合わせて構成しても良い。
また、上記した各実施形態では、本発明に係るバンパリインフォースメント構造がフロントバンパに適用された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明に係るバンパリインフォースメント構造はリヤバンパに適用されても良い。
さらに、上記した各実施形態では、インナパネル20等とアウタパネル22等とがスポット溶接にて接合された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、接着やリベット締結等のかしめによってインナパネル20等とアウタパネル22等とを接合する構成としても良い。
10 フロントバンパ
12 バンパリインフォースメント
20 インナパネル(第1部材)
20U 上フランジ(第1接合部)
20L 下フランジ(第2接合部)
22 アウタパネル(第2部材)
22U 上フランジ(第1接合部)
22L 下フランジ(第2接合部)
24 上側連通路(第1連通部)
26 下側連通路(第2連通部)
28・30 ビード(凹部)
40・50・60・70・80・90 フロントバンパ
42・52・62・72・82・92 バンパリインフォースメント
44・46・84・86 ビード(凹部)

Claims (7)

  1. 車幅方向に長手とされ、該長手方向と直交する方向に開口した開口部の一方の縁から該開口部の外側に向けて第1接合部が張り出されると共に、前記開口部の他方の縁部から前記第1接合部とは反対側に向けて第2接合部が張り出された第1部材と、
    車幅方向に長手とされ、該長手方向と直交する方向に離間して第1接合部及び第2接合部が設けられ、該第1接合部が前記第1部材の第1接合部に長手方向に離間した複数の位置で接合されると共に、前記第2接合部が前記第1部材の第2接合部に長手方向に離間した複数の位置で接合されることで、該第1部材とで車幅方向に長手の閉断面構造を成す第2部材と、
    前記第1部材の第1接合部と第2部材の第1接合部との接合位置間に設けられ、前記閉断面の内外を連通する第1連通部と、
    前記第1部材の第2接合部と第2部材の第2接合部との接合位置間に設けられ、前記閉断面の内外を連通する第2連通部と、
    を備えたバンパリインフォースメント構造。
  2. 前記第1連通部は、前記第1部材の第1接合部及び第2部材の第1接合部の少なくとも一方における複数の前記接合位置間に、相手方から離間する方向に凹まされた凹部を形成することで複数形成されており、
    前記第2連通部は、前記第1部材の第2接合部及び第2部材の第2接合部の少なくとも一方における複数の前記接合位置間に、相手方から離間する方向に凹まされた凹部を形成することで複数形成されている請求項1記載のバンパリインフォースメント構造。
  3. 前記第1部材の第1接合部及び第2部材の第1接合部の前記第1連通部を構成する部分、並びに前記第1部材の第2接合部及び第2部材の第2接合部の前記第2連通部を構成する部分のうち少なくとも一部は、前記第1接合部同士の接合部位及び前記第2接合部同士の接合部位よりも、前記閉断面構造からの張り出し量が小さい請求項2記載のバンパリインフォースメント構造。
  4. 前記第1接合部同士の接合部位、前記第2接合部同士の接合部位は、それぞれ前記閉断面構造の図心から車両前後方向にオフセットした位置に配置されており、
    前記第1連通部と第2連通部とは、車幅方向の位置が異なるように配置されている請求項1〜請求項3の何れか1項記載のバンパリインフォースメント構造。
  5. 前記第1接合部同士の接合部位、前記第2接合部同士の接合部位は、それぞれ前記閉断面構造の図心から車両前後方向にオフセットした位置に配置されており、
    前記第1連通部は、前記第1部材の第1接合部及び前記第2部材の第1接合部の前記閉断面構造に対する張り出し方向に対し、少なくとも車幅方向一方の縁部が傾斜され、
    前記第2連通部は、前記第1部材の第2接合部及び前記第2部材の第2接合部の前記閉断面構造に対する張り出し方向に対し、少なくとも車幅方向一方の縁部が傾斜されている請求項1〜請求項4の何れか1項記載のバンパリインフォースメント構造。
  6. 前記閉断面構造は、独立した2つの閉断面部を有して構成され、
    前記第1連通部は一方の閉断面部と外部とを連通し、前記第2連通部は他方の閉断面部と外部とを連通している請求項1〜請求項5の何れか1項記載のバンパリインフォースメント構造。
  7. 前記第1部材は、車両前後方向における車体外側を向く前記開口部から車両上側に前記第1接合部が張り出されると共に、車両下側に前記第2接合部が張り出されており、
    前記第2部材は、前記閉断面構造を構成する壁部の上下方向両端を含む少なくとも一部と、前記第1接合部と、前記第2接合部とが、長手方向と直交する断面視で同一直線上に配置されている請求項1〜請求項6の何れか1項記載のバンパリインフォースメント構造。
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