JP4558019B2 - 車体フロア構造 - Google Patents
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Description
図12は、従来の技術を説明する説明図であり、従来の車体構造201は、車室202のフロアパネル203の下にフロアフレーム204が配置され、フロアパネル203の上に車両の幅方向に延びるフロアクロスメンバー205が配置され、フロアクロスメンバー205に前方に延びる補強メンバー206、補強用のガセット207が接合しているので、床部の強度を高めることができるというものである。
また、車体構造201は、補強メンバー206や補強用のガセット207を左右に配置したことによって重量が増加するという問題がある。
さらに、フロアパネル203の下を流れる走行風がフロアフレーム204に干渉するので、空力性能を高め難いという問題がある。
請求項1に係る発明では、フロントフロアフレームの高さと下方押し出しフロア部からフロア本体部までの高さがほぼ一致しているので、室内(車室内)にフロントフロアフレームを配置しても、下方押し出しフロア部によって、フロントフロアフレームの高さはフロア本体部とほぼ一致する。フロア本体部の高さは従来のフロアパネルより低く、結果的に、従来に比べ車室は広くなる。
図1は、本発明の車体フロア構造に連なるフロントボデーの斜視図である。
図2は、本発明の車体フロア構造の斜視図である。
車両12は、床をなすフロアボデー14と、車室13の側壁をなす左右のサイドボデー17と、車室13の前部に設けたフロントボデー18と、フロントボデー18との隔壁をなすダッシュボード21と、を有する。
フロントボデー18は、左右にフロントサイドフレーム24が形成されている。
フロントサイドフレーム24は、略水平に配置されている本体部25、本体部25に連なり下方に延ばした湾曲部26、湾曲部26に連なりフロアボデー14に接合している後部27(図3参照)を有し、車両12の中心軸線Cを基準に、ほぼ左右対称である。
また、フロントサイドフレーム24の後部27には、フロントフロアフレーム31が連なりフロアボデー14の中央に向け(矢印a1の方向)延びている。
車体フロア構造11は、フロントフロアフレーム31及び中央のフロアクロスメンバー32が室内に設定されている。
すなわち、フロントフロアフレーム31がフロアボデー14のフロアパネル33の上に配置され、フロアクロスメンバー32がフロアパネル33の上に配置されている。そして、車両12の中心軸線Cを基準に、ほぼ左右対称である。
図4は、図2の4−4線断面図である。
また、車体フロア構造11では、フロントサイドフレーム24の後部27はフロアパネル33の下面35に接合し、溝状に形成され、フロアパネル33に平行な第1溝底部37に連ねて側部38を形成し、側部38の高さH1を第1溝底部37の幅W1の約15%に形成し、フロアパネル33の下面35からほとんど突出していない。そして、フロントサイドフレーム24の後部27の第1溝底部37の地面Gからの高さHnは従来のフロアフレーム(例えば、図12のフロアフレーム204)とほぼ同様であり、長さL1の間だけフロアパネル33を挟んでフロントフロアフレーム31と重なっている。
フロントフロアフレーム31は、フロアパネル33の上面41に接合し、溝状に形成され、フロアパネル33に平行な第2溝底部42に連ねて側部43を高さH2で形成している。
下方押し出しフロア部47の地面からの高さH5は、従来のフロアパネル(例えば、図12のフロアパネル203)よりさらに低いが、従来のフロアフレーム(例えば、図12のフロアフレーム204)とほぼ同じである。
車体フロア構造11は、前述したフロアパネル33の上面41に接合したフロントフロアフレーム31とフロアクロスメンバー32が交差結合することで交差結合部52を形成し、交差結合部52ではフロアクロスメンバー32がフロントフロアフレーム31の上方を跨ぐように配置されて、フロアクロスメンバー32の一端をサイドボデー17の下部のサイドシル23に接合し、他端をトンネル部45に接合している。
図8は、図6の8矢視図である。
図9は、図6の9矢視図である。図6を併用して説明する。
また、長部材65と短部材66とで材質を変えることができ、生産コストを抑制しながら強度を確保することができる。
車体フロア構造を採用した車室13を説明する。
図4及び図5に示した車体フロア構造11は、フロアパネル33に下方押し出しフロア部47を形成し、下方押し出しフロア部47の上面49にフロントフロアフレーム31を配置したので、室内(車室13内)にフロントフロアフレーム31を配置しても、下方押し出しフロア部47によって、フロントフロアフレーム31の高さはフロア本体部46とほぼ一致する。フロア本体部46の高さは従来のフロアパネルより低く、結果的に、従来のフロアパネルに敷いたカーペット211の位置Hcに比べ、本発明の車体フロア構造11は、カーペット51の位置Hdを低くすることができ、従来に比べ車室13は広くなる。
車体フロア構造11では、車両12の前面に衝撃が矢印a4のように加わると、室内(車室13内)に配置したフロントフロアフレーム31に圧縮荷重として加わるので、フロントフロアフレーム31によって、分散することができ、強度を確保することができる。従って、補強部材を取り付ける必要がなく、軽量化を図ることができる。
車体フロア構造11では、車両12の前面に衝撃が矢印a4のように加わると、室内(車室13内)に配置したフロントフロアフレーム31に伝わり、フロントフロアフレーム31から交差結合部52(第3溶接部63を含む)を介してフロアクロスメンバー32に矢印b3のように伝わるので、強度を高めることができる。
Claims (1)
- 車室の床をなすフロアボデーと、該フロアボデーの左右のサイドシルと、前記フロアボデーのフロアパネル上に配置されて車両の幅方向に延びているフロアクロスメンバーと、前記車室の前に設けている左右のフロントサイドフレームの後部と、該後部に接合して前記フロアパネルの中央まで延びた左右のフロントフロアフレームと、を備えた車体フロア構造において、
前記フロアパネルは、中央に設けたトンネル部に連なるフロア本体部と、該フロア本体部より下に押し出し前記サイドシルまで延びている下方押し出しフロア部と、該下方押し出しフロア部から立ち上げ前記サイドシルに接合している立ち上げ部と、を有し、
前記フロントフロアフレームは、前記下方押し出しフロア部の上面に配置されて、該下方押し出しフロア部を挟んで前記フロントサイドフレームの後部に接合し、前記下方押し出しフロア部と前記フロアクロスメンバーとの間を通り、該フロアクロスメンバーに接合し、該フロアクロスメンバーの後方で、前記車室の外側へ向けて曲がり、前記左右のサイドシルに前記立ち上げ部を介してそれぞれ接合し、
前記フロントフロアフレームの高さと前記下方押し出しフロア部から前記フロア本体部までの高さがほぼ一致していることを特徴とする車体フロア構造。
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