JP2015064331A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂部内での検出部の位置ずれを抑制可能な位置検出装置を提供する。【解決手段】 位置検出装置1は、磁気を検出可能な素子を有する検出部30、その検出部30から延出する配線40、並びに、検出部30の一方の面31とその四方に接続する面と配線とをモールドする樹脂部50を備える。樹脂部50は、検出部30の上で配線側に位置する箇所の肉厚Aよりも、検出部30の上で反配線側に位置する箇所の肉厚Bが薄い。これにより、樹脂部50を射出成形する際、検出部30の配線側から反配線側へ流れる溶融樹脂は、樹脂部30の肉厚が変わることにより、検出部30の一方の面31に圧力を加える。そのため、検出部の一方の面31に向き合う他方の面32が、射出成形に用いる金型に押し当てられ、検出部30の位置が固定される。【選択図】図4

Description

本発明は、位置検出装置、その製造に用いられる金型、及びその金型を用いた位置検出装置の製造方法に関する。
従来より、電子制御スロットルが備えるスロットルバルブの回転角、アクセルペダルモジュールが備えるアクセルペダルの回転角、又はクラッチアクチュエータのストローク量などを検出する位置検出装置が知られている。
特許文献1に記載の電子制御スロットルは、スロットルバルブの回転軸の端部に設けられた磁石の磁界を検出する検出部としてのホールICを2個備えた位置検出装置により、スロットルバルブの回転角を検出する。この電子制御スロットルに用いられる位置検出装置は、2個の検出部から延出した配線と、その配線に接続する端子とを一体に樹脂モールドした一次成形品である。この位置検出装置は、その端子に溶接接合されるターミナルと共に樹脂モールドされ、電子制御スロットルのハウジングカバーに組み込まれる。
特許第4367473号公報
ところで、位置検出装置は、上述した種々の製品に用いられることから、2個の検出部を備える製品に用いられる場合と、1個の検出部のみを備える製品に用いられる場合がある。
そこで、位置検出装置を1個の検出部を樹脂モールドした一次成形品とすることで、その位置検出装置を、2個の検出部を備える製品と、1個の検出部のみを備える製品のいずれにも用いることが可能となる。この場合、位置検出装置は、1個の検出部と配線と端子とを一緒に樹脂モールドし、剛性を確保することが好ましい。
しかしながら、1個の検出部と配線と端子を一緒に樹脂モールドした場合、射出成形時に金型内に射出される溶融樹脂の動圧が検出部に作用すると、金型内で検出部の位置ずれが生じることが懸念される。これにより、検出部と配線と端子をモールドした樹脂(以下「樹脂部」という)に対し、検出部の位置がずれるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、樹脂部内での検出部の位置ずれを抑制可能な位置検出装置を提供することを目的とする。
第1発明は、検出部の少なくとも一方の面と検出部から延びる配線とを樹脂部によりモールドした位置検出装置において、樹脂部は、検出部の上で配線側に位置する箇所の肉厚よりも検出部の上で反配線側に位置する箇所の肉厚が薄いことを特徴とする。
これにより、樹脂部を射出成形する際、検出部の配線側から反配線側へ流れる溶融樹脂は、樹脂部の肉厚が変わることにより、検出部の一方の面に圧力を加える。そのため、検出部の一方の面に向き合う他方の面を射出成形に用いる金型に当接することにより、検出部の位置を固定することが可能である。したがって、位置検出装置は、樹脂部内での検出部の位置ずれを抑制することができる。
なお、本明細書において、「検出部の上」又は「一方の面の上」とは、検出部又はその一方の面の重力方向上側をいうものでなく、検出部又はその一方の面に被さる個所をいうものとする。
第2発明は、位置検出装置の射出成形に用いられる金型の発明である。この金型は、検出部の少なくとも一方の面と配線の周囲に溶融樹脂を注入可能であり、検出部の配線側に位置する樹脂部を形成する大容積キャビティと、検出部の反配線側に位置する樹脂部を形成する小容積キャビティとを有することを特徴とする。
これにより、樹脂部を射出成形する際、大容積キャビティから小容積キャビティへ流れる溶融樹脂は、キャビティの容積が変わることにより、検出部の一方の面に圧力を加える。そのため、検出部の一方の面に向き合う他方の面を金型に当接することにより、検出部の位置を固定することが可能である。したがって、この金型により、樹脂部内での検出部の位置ずれを抑制することができる。
第3発明は、位置検出装置の製造方法の発明である。この製造方法では、金型の内側に検出部及び配線を設置した後、金型の大容積キャビティ側から小容積キャビティ側へ向けて溶融樹脂が流れるように、溶融樹脂を射出する。
これにより、溶融樹脂の圧力が検出部の一方の面に作用する。そのため、検出部の一方の面に向き合う他方の面を金型に当接することにより、検出部の位置を固定することが可能である。したがって、この製造方法により、樹脂部内での検出部の位置ずれを抑制することができる。
本発明の第1実施形態による位置検出装置を備えた電子制御スロットルの断面図である。 第1実施形態による位置検出装置を備えた電子制御スロットルのハウジングカバーの斜視図である。 第1実施形態による位置検出装置の平面図である。 図3のIV−IV線の断面図である。 第1実施形態による位置検出装置の射出成形に用いられる金型の断面図である。 第1実施形態による位置検出装置を2個組み合わせる状態を示す斜視図である。 第1実施形態による位置検出装置の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による位置検出装置の平面図である。 本発明の第3実施形態による位置検出装置の断面図である。 第3実施形態による位置検出装置の射出成形に用いられる金型の断面図である。 比較例の位置検出装置における射出成形時の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による位置検出装置を図1〜図7に示す。位置検出装置1は、車両のエンジンの気筒内に吸入される空気量を制御する電子制御スロットル10のハウジングカバー11に取り付けられる。
電子制御スロットル10の概略構成を説明する。
図1に示すように、電子制御スロットル10のハウジング12には、エンジンに空気を導入する吸気通路13が形成されている。
略円板状に形成されたスロットルバルブ14は、吸気通路13内に設けられる。スロットルバルブ14が固定されたバルブシャフト15の両端は、ハウジング12に回転可能に軸受けされている。これにより、スロットルバルブ14は、バルブシャフト15の中心を回転軸として回転可能である。
バルブシャフト15の一端にモータ16が取り付けられている。モータ16は、図示しないエンジンの電子制御装置(ECU)の指令により駆動制御される。モータ16の駆動によりスロットルバルブ14の開度が制御され、エンジンに供給される吸気量が調節される。
バルブシャフト15の他端に有底筒状のホルダ17が設けられている。ホルダ17の径内方向の内壁には、磁気発生手段となる2個の磁石18,19、及びこの2個の磁石18,19を周方向に接続する図示しない2個のヨークが設けられている。2個の磁石18,19は、スロットルバルブ14の回転軸に対し径方向に向き合うように設けられ、一方のヨークにN極の磁束を与え、他方のヨークにS極の磁束を与える。これにより、ホルダ17の内側を一方のヨークから他方のヨークに磁束が流れることで、スロットルバルブ14の回転軸に対し略垂直方向に磁束が流れる磁界が生じる。スロットルバルブ14が回転すると、ホルダ17の内側の磁界の向きが変化する。
ハウジング12のホルダ側にハウジングカバー11が取り付けられている。
ハウジングカバー11は、カバー本体20、回転角センサ21およびターミナル22などを有する。カバー本体20は、回転角センサ21のターミナル側、及びターミナル22を樹脂モールドしている。
本実施形態の回転角センサ21は、一次成形品である位置検出装置1を2個組み合わせたものである。回転角センサ21は、ホルダ17の内側の磁界内に設けられ、ホルダ内の磁界の向きに応じて回転角センサ21を通過する磁束密度に応じた電圧信号を出力する。この信号は、ターミナル22を通じてECUに伝送される。ECUは、車両の各部を制御する。
図1および図2に示すように、ハウジングカバー11は、樹脂により皿状に形成され、ハウジング12に例えばねじ23等により固定されている。カバー本体20は、位置検出装置1を2個組み合わせた回転角センサ21とターミナル22とを一緒に樹脂モールドした二次成形品である。ハウジングカバー11は、剛性を高めるための複数のリブ24を有する。
図3及び図4に示すように、位置検出装置1は、検出部30、配線40、端子41、コンデンサ42及び樹脂部50等を備えている。
検出部30は、例えば磁気を検出可能なホール素子と信号増幅回路とを一体に樹脂モールドしたホールICである。
配線40は、一端が検出部30の有するホール素子と信号増幅回路に電気的に接続し、他端が検出部30から延出するリード線である。
端子41は、一端に設けられた凸部43が配線40に電気溶接され、他端が樹脂部50から外へ延出している。
樹脂部50は、検出部30の一方の面31と、その一方の面31の四方に接続する面をモールドすると共に、配線40と端子41をモールドしている。検出部30の一方の面31に向き合う他方の面32は、樹脂部50から露出している。なお、この検出部30の他方の面32は、樹脂部50を射出成形するときに用いられる金型60に当接可能である。
検出部30は、一方の面31と他方の面32とが、その内側にモールドされたホール素子と平行に形成されている。そのため、検出部30は、一方の面31から他方の面32へ貫く磁束、又は他方の面32から一方の面31へ貫く磁束を検出する。したがって、検出部30の一方の面31と他方の面32は、磁気を検出可能な磁気検出面である。
また、検出部30は、一方の面31と他方の面32との距離Hが、一方の面の幅W及び長さLよりも小さく形成されている。したがって、検出部30は、扁平形状である。これにより、検出部30は、この検出部30を貫く磁束を高精度に検出することが可能である。
樹脂部50は、厚肉部51、薄肉部52及びスロープ部53を有する。
厚肉部51は、配線40及び端子41をモールドする。薄肉部52は、厚肉部51よりも検出部側をモールドする。
スロープ部53は、厚肉部51と薄肉部52との接続箇所から検出部30の一方の面31の上に位置する箇所Cに向かい肉厚が薄くなるように傾斜して設けられる。スロープ部53と薄肉部52とが接続する箇所Cは、検出部30の配線側の端部よりも反配線側に位置していればよい。
本実施形態では、スロープ部53と薄肉部52とが接続する箇所Cは、検出部30の一方の面31の上に位置している。本実施形態では、検出部30の一方の面31の上に、薄肉部52と、その薄肉部52よりも肉厚の厚いスロープ部53とが位置している。スロープ部53は、検出部30の配線側に位置する個所の肉厚Aよりも、検出部30の反配線側に位置する個所の肉厚Bの方が薄い。また、スロープ部53は、検出部30の中心軸Oを挟んで左右対称である。
樹脂部50は、例えば熱硬化性樹脂から射出成形によって形成される。樹脂部50は、射出成形の際、検出部30の配線側から反配線側に向けて溶融樹脂が流れ、その後、熱硬化したものである。
次に、位置検出装置1の製造方法を図5、図6及び図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、図7に示す溶接工程100では、配線40の凸部43と端子41とを電気溶接により接続する。また、配線40にコンデンサ42を取り付ける。
次に、設置工程101では、射出成形に用いる金型60の内側に検出部30、配線40及び端子41を設置する。
ここで、射出成形に用いる金型60について、図5を参照して説明する。
金型60は、検出部30の一方の面31と、その一方の面31の四方に接続する面に溶融樹脂を充填可能であると共に、配線40と端子41の周囲に溶融樹脂を充填可能なキャビティを有する。検出部30は、他方の面32が金型60の当接部61に当接した状態で設置される。なお、金型60の当接部61とは、金型60の内壁のうち検出部30の他方の面32が当接する箇所をいう。
金型60は、検出部30の配線側に位置する樹脂部50の肉厚を厚く形成する大容積キャビティ62と、検出部30の反配線側に位置する樹脂部50の肉厚を薄く形成する小容積キャビティ63とを有する。また、金型60は、スロープ部53を形成するためのスロープキャビティ64を有する。このスロープキャビティ64は、大容積キャビティ62の一部に含まれるものである。
金型60の内側に溶融樹脂を注入可能な注入通路65は、金型60の大容積キャビティ側に設けられている。
次に、射出工程102では、注入通路65から金型60の内側に溶融樹脂を注入する。このとき、溶融樹脂は、注入通路65から大容積キャビティ62に流れ、そこから小容積キャビティ63に流れる。このとき、図5の矢印Fに示すように、スロープキャビティ64を流れる溶融樹脂は、スロープキャビティ64を形成する金型60の内壁により、流れの向きを変え、検出部30の一方の面31に圧力を加える。そのため、検出部30は、他方の面32が金型60の当接部61に押し当てられる。したがって、検出部30の他方の面32と金型60の当接部61との間に溶融樹脂が流れ込むことなく、金型60の当接部61からの検出部30の浮き上がりが防がれる。その結果、検出部30の位置が固定された状態で金型60の内側に溶融樹脂が充填される。
続いて、加熱工程103では、金型60を加熱し、熱硬化性樹脂を硬化させる。その後、取出工程104では、金型60を開き、金型60から位置検出装置1を取り出す。これにより、一次成形品としての位置検出装置1が完成する。
次に、組付工程105では、図6に示すように、2個の位置検出装置1を、検出部30の他方の面32同士が互いに向き合うようにして組み合わせる。そして、図示しない二次成形用の金型を用いて二次成形を行うことで、2個の位置検出装置1は、ハウジングカバー11と一体に構成される。
ここで、比較例の位置検出装置を図11の(A)、(B)、(C)に示す。
比較例の位置検出装置は、樹脂部50がスロープ部53を有していない。そのため、比較例の位置検出装置は、検出部30の配線側に位置する箇所の樹脂部50の肉厚と、検出部30の反配線側に位置する箇所の樹脂部50の肉厚が同一である。
比較例の位置検出装置では、樹脂部50を射出成形する際、検出部30の他方の面32と、金型60の当接部61との間に溶融樹脂が入り込むおそれがある。図11の(A)、(B)、(C)では、それぞれ、金型60の当接部61から検出部30が浮き上がった状態を示している。この状態で溶融樹脂が硬化すると、検出部30の位置ずれが生じることになる。
これに対し、第1実施形態では、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、樹脂部50は、検出部30の上で配線側に位置する箇所の肉厚Aよりも、検出部30の上で反配線側に位置する箇所の肉厚Bが薄いスロープ部53を有する。
これにより、樹脂部50を射出成形する際、検出部30の配線側から反配線側へ流れる溶融樹脂は、検出部30の一方の面31に圧力を加える。そのため、検出部30の他方の面32が金型60に押し当てられ、検出部30の位置を固定することが可能である。したがって、位置検出装置1は、検出部30の位置ずれを抑制することができる。
(2)第1実施形態では、検出部30は、他方の面32が樹脂部50から露出している。
これにより、樹脂部50を射出成形する際、検出部30の他方の面32に金型60を当接可能である。なお、検出部30の他方の面32は、少なくとも一部が樹脂部50から露出し、金型60に当接可能であればよい。
(3)第1実施形態では、樹脂部50は、厚肉部51と薄肉部52との接続箇所から検出部30の端子側の端面よりも反端子側に向かい肉厚が薄くなるように傾斜するスロープ部53を有する。
これにより、樹脂部50を射出成形する際、厚肉部51から薄肉部52に向かってスロープ部53を流れる溶融樹脂により、検出部30の一方の面31に圧力を加え、他方の面32を金型60に押し当てることが可能である。
(4)第1実施形態では、スロープ部53と薄肉部52とが接続する箇所Cは、検出部30の端子側の端面よりも反端子側に位置している。
これにより、樹脂部50を射出成形する際、スロープ部53を流れる溶融樹脂により、検出部30の一方の面31に圧力を加えることが可能である。
(5)第1実施形態では、スロープ部53は、検出部30の中心軸Oを挟んで左右対称に設けられる。
これにより、樹脂部50を射出成形する際、スロープ部53を流れる溶融樹脂は、検出部30に対し、左右均等に圧力を加えることが可能である。そのため、検出部30の位置ずれを抑制することができる。
(6)第1実施形態では、検出部30は、他方の面32が射出成形時に使用される金型60に当接可能である。
これにより、樹脂部50を射出成形する際、検出部30の一方の面31に溶融樹脂の圧力が作用するとき、検出部30の他方の面32を金型60に押し当てることが可能である。
(7)第1実施形態では、樹脂部50は、射出成形時において、検出部30の配線側から反配線側へ向けて溶融樹脂が流れ、その後、硬化したものである。
これにより、樹脂部50を射出成形する際、検出部30の配線側から反配線側へ向けて肉厚が薄くなることで、溶融樹脂は、検出部30の一方の面31に圧力を加えることが可能である。
(8)第1実施形態では、位置検出装置1の射出成形に用いられる金型60は、検出部30の配線側の肉厚を厚く形成する大容積キャビティ62と、検出部30の反配線側の肉厚を薄く形成する小容積キャビティ63とを有する。なお、大容積キャビティ62は、その一部としてスロープキャビティ64を含むものである。
これにより、樹脂部50を射出成形する際、大容積キャビティ62から小容積キャビティ63へ流れる溶融樹脂は、検出部30の一方の面31に圧力を加えることが可能である。
(9)第1実施形態では、金型60は、検出部30の他方の面32に当接可能な当接部61を有する。
これにより、検出部30の一方の面31に溶融樹脂の圧力が作用するとき、検出部30の他方の面32が金型60の当接部61に押し当てられることにより、検出部30の位置ずれが防がれる。
(10)第1実施形態では、金型60は、溶融樹脂の注入通路65が大容積キャビティ側に設けられる。
これにより、大容積キャビティ側から小容積キャビティ側へ向けて溶融樹脂を流すことが可能である。
(11)第1実施形態では、位置検出装置1の製造方法において、大容積キャビティ側から小容積キャビティ側へ向けて溶融樹脂が流れるように、金型60の内側へ溶融樹脂を射出する。
これにより、溶融樹脂の圧力が検出部30の一方の面31に作用し、他方の面32が金型60に押し当てられる。したがって、樹脂部内での検出部30の位置ずれを抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図8に示す。以下、複数の実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、位置検出装置1の樹脂部50は、検出部30の中心軸Oを挟んで左右対称に複数個のスロープ部54,55を有する。一方のスロープ部54と他方のスロープ部55とは、同一の大きさ、及び同一の形状である。
第2実施形態では、上述した第1実施形態と同様の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
第2実施形態では、1個のスロープ部を設けることに比べ、検出部30の中心軸Oから左右に遠い位置にスロープ部を設けることが可能である。これにより、樹脂部50を射出成形する際、2個のスロープ部54,55を流れる溶融樹脂は、検出部30の一方の面31に対し左右均等に圧力を加える。そのため、検出部30の他方の面32を金型60の当接部61に確実に押し当てることが可能である。したがって、検出部30の位置ずれを確実に抑制することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図9及び図10に示す。
第3実施形態では、位置検出装置1の樹脂部50は、スロープ部を有していない。その代わり、樹脂部50は、厚肉部51から薄肉部52に向けて延びる延伸部56を有する。延伸部56と薄肉部52との接続箇所Cは、検出部30の上に位置している。したがって、第3実施形態では、検出部30の一方の面31の上に、薄肉部52と、その薄肉部52よりも肉厚の厚い延伸部56とが位置している。また、延伸部56は、検出部30の中心軸Oを挟んで左右対称に設けられる。
第3実施形態においても、検出部30の配線側に位置する延伸部56の肉厚Dよりも、検出部30の反配線側に位置する薄肉部52の肉厚Eの方が薄い。そのため、図10に示すように、樹脂部50を射出成形する際、注入通路65から金型60の内側に注入された溶融樹脂は、矢印Gに示すように、延伸部56を形成する金型60の内壁によって流れの向きを変え、検出部30の一方の面31に圧力を加える。そのため、検出部30は、他方の面32が金型60の当接部61に押し当てられ、当接部61からの浮き上がりが防がれる。したがって、検出部30の位置が固定された状態で金型60の内側に溶融樹脂が充填される。
第3実施形態においても、上述した第1、第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、車両に搭載される電子制御スロットルの回転角センサを構成する位置検出装置について説明した。
これに対し、他の実施形態では、位置検出装置は、種々の製品に用いることが可能である。例えば、位置検出装置は、アクセルペダルの回転角度を検出するものであってもよい。また、位置検出装置は、タンブルコントロールバルブの回転角度を検出するものであってもよい。また、位置検出装置は、クラッチアクチュエータのストローク量を検出するストロークセンサであってもよい。
(2)上述した実施形態では、検出部の有する磁気検出素子として、ホール素子を例に説明した。これに対し、他の実施形態では、磁気検出素子として、MR素子など種々の検出素子を用いることが可能である。
(3)上述した実施形態では、2個の位置検出装置を組み合わせて回転角センサを構成した。これに対し、他の実施形態では、1個の位置検出装置のみで回転角センサを構成してもよい。
(4)上述した実施形態では、位置検出装置の樹脂部を熱硬化性樹脂から形成した。これに対し、他の実施形態では、位置検出装置の樹脂部は、熱可塑性樹脂から形成してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・位置検出装置
30・・・検出部
40・・・配線
50・・・樹脂部

Claims (11)

  1. 磁気を検出可能な素子を有する検出部(30)と、
    前記検出部から延出する配線(40)と、
    前記検出部の少なくとも一方の面(31)と前記配線とをモールドし、前記一方の面の上で配線側に位置する箇所の肉厚(A、D)よりも、前記一方の面の上で反配線側に位置する箇所の肉厚(B、E)が薄い樹脂部(50)と、を備えることを特徴とする位置検出装置(1)。
  2. 前記検出部は、前記樹脂部にモールドされる前記一方の面に向き合う他方の面(32)の少なくとも一部が前記樹脂部から露出していることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記樹脂部は、前記配線をモールドする厚肉部(51)、前記検出部をモールドする薄肉部(52)、及び前記厚肉部と前記薄肉部との接続箇所から前記検出部の端子側の端面よりも反端子側に位置する前記薄肉部に向かい肉厚が薄くなるように傾斜するスロープ部(53)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の位置検出装置。
  4. 前記スロープ部と前記薄肉部とが接続する箇所(C)は、前記検出部の端子側の端面よりも反端子側に位置していることを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
  5. 前記スロープ部は、前記検出部の中心軸(O)を挟んで左右対称に設けられることを特徴とする請求項3または4に記載の位置検出装置。
  6. 前記検出部は、前記樹脂部から露出した他方の面が射出成形時に用いられる金型(60)に当接可能であることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  7. 前記樹脂部は、射出成形時において、前記検出部の配線側から反配線側へ向けて溶融樹脂が流れ、その後、硬化したものであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  8. 請求項1に記載の位置検出装置の射出成形に用いられ、前記検出部の少なくとも一方の面と前記配線の周囲に溶融樹脂を充填可能な金型において、
    前記検出部の配線側に位置する前記樹脂部の肉厚を厚く形成する大容積キャビティ(62)と、前記検出部の反配線側に位置する前記樹脂部の肉厚を薄く形成する小容積キャビティ(63)とを有することを特徴とする金型。
  9. 前記検出部の前記一方の面に向き合う他方の面の少なくとも一部に当接可能な当接部(61)を有することを特徴とする請求項8に記載の金型。
  10. 溶融樹脂を注入可能な注入通路(65)を前記大容積キャビティ側に有することを特徴とする請求項8または9に記載の金型。
  11. 請求項8に記載の金型を用いて位置検出装置を形成する製造方法において、
    前記金型の内側に前記検出部及び前記配線を設置する設置工程(101)と、
    前記大容積キャビティ側から前記小容積キャビティ側へ向けて溶融樹脂が流れるように、前記金型の内側へ溶融樹脂を射出する射出工程(102)と、
    溶融樹脂を硬化させた後、前記金型から前記位置検出装置を取り出す取出工程(104)と、を含むことを特徴とする製造方法。
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