JP2009047500A - 回転検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部からの水の浸入を防ぐシール性能に優れ、内部発熱や外部環境の温度変化による内部の熱歪み、外力によるセンサ部品やその周辺回路部に損傷が生じず、しかも安価に製作できる回転検出センサを提供する。
【解決手段】 この回転検出センサAは、車輪用軸受に取付けるセンサ固定部材7に固定され、車輪用軸受の回転輪の回転を検出するものである。回転輪の被検出体を検出する磁気式のセンサ素子と、このセンサ素子の出力信号を外部に取り出すケーブル10と、前記センサ素子の電極部2と前記ケーブル10の芯線4とを電気的に接続する導電部3を有する基板11とでセンサユニットBを構成する。基板11に設けた電極部挿通孔12にセンサ素子の電極部2を挿通して、その電極部2を基板11のセンサ素子取付け側の片面とは反対側の片面に設けられる導電部3に電気的に接続する。センサユニットBは、基板11でセンサ固定部材7に固定する。センサユニットBを覆って、モールド材を成型してなるモールディング部8を設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば自動車用ABSセンサとして使用される回転検出センサに関する。
自動車のハブベアリングに取付けて使用するABSセンサ(アンチロックブレーキシステムの車軸回転センサ)は、磁石または金属体をハブベアリングの回転輪に設け、それに対向して磁気ピックアップ、ホールセンサ、MRセンサ等の磁気式センサを配置した構成とされている。ABSセンサは、機械的強度、防水性、耐候性、耐薬品性等が求められる。そのため、センサ部品を樹脂等でオーバーモールドすることで、センサユニット構造体として使用される。
センサ部品をオーバーモールドする方法として、例えば特許文献1に、予めセンサ固定用ホルダにセンサ部品を固定しておき、これを樹脂でオーバーモールドする方法が提案されている。
特開2000−88984号公報
上記従来のオーバーモールド方法によるABSセンサ用のセンサユニット構造体には、以下に示す問題があった。
・ モールド材が樹脂であるため、センサ部品やセンサ固定用ホルダ等の内蔵品とモールド材との接着性が期待できない。
・ 電子部品であるセンサ部品の自己発熱や環境温度の変化によって、内蔵品とモールド材間の熱膨張差から両者間に隙間が生じる恐れがあり、防水性に問題がある。
・ センサユニット構造体に外力が加わりモールド材に塑性変形が生じた場合にも、内蔵品とモールド材間に隙間が生じるため、防水性に問題がある。
・ 樹脂からなるモールド材は変形能力が低いため、センサユニット構造体に外力が加わった場合、内蔵品に外力が直接作用して内蔵品が破損または変形する可能性がある。
・ 樹脂からなるモールド材は振動吸収性が乏しいため、外部の振動に対する耐久性に問題がある。
・ センサユニット構造体から外部への信号伝達経路となる信号ケーブル部が湾曲するような外力が加わった場合、センサユニット構造体内部のセンサデバイスにその外力が伝わり、故障する可能性がある。
・ 従来の射出成型によるモールドでは、溶融した樹脂を流入させるノズル、その溶融樹脂を成型品となる空洞部分へ導くランナー、および前記空洞部分への流入口(ゲート)を必要とする。これらを通る溶融樹脂の流れをスムーズにして歩留まりを挙げるには、1回の製作個数は数個から10数個程度が適当で、1回の成型個数に制限がある。
このような課題を解決する対策として、センサ素子と、その出力信号を外部に取り出すケーブルと、センサ素子の電極部と前記ケーブルの芯線とを電気的に接続する導電部を有する基板とでセンサユニットを構成し、このセンサユニットをセンサ固定部材に固定し、さらにセンサユニットを覆うように、熱可塑性エラストマまたはゴム材を成型してなるモールディング部を設けることで、防水性や耐震性を保った回転検出センサを安価に製造することが考えられる。
しかし、この構成の場合でも、基板の導電部にセンサ素子の電極部を例えば半田付けによって接続した場合、半田付け部のフラックスによる影響で、モールド材である例えばゴム材と半田付け部との接着性にムラが生じ、電極部の防水性が保たれない恐れがある。また、前記フラックスを除去する洗浄工程を行うと、センサ素子が損傷する恐れがある。
この発明の目的は、外部からの水の浸入を防ぐシール性能に優れ、内部発熱や外部環境の温度変化による内部の熱歪み、および外力によってセンサ部品やその周辺回路部に損傷が生じず、しかも安価に製作できる回転検出センサを提供することである。
この発明の回転検出センサは、車輪用軸受に取付けるセンサ固定部材に固定され、車輪用軸受の回転輪の回転を検出する回転検出センサであって、前記回転輪に設けられた被検出体を検出する磁気式のセンサ素子と、このセンサ素子の出力信号を外部に取り出すケーブルと、前記センサ素子および前記ケーブルの一端部が取付けられ、かつ前記センサ素子の電極部と前記ケーブルの芯線とを電気的に接続する導電部を有する基板とでセンサユニットを構成し、前記基板に設けた電極部挿通孔に前記センサ素子の電極部を挿通して、その電極部を基板の前記センサ素子取付け側の片面とは反対側の片面に設けられる前記導電部に電気的に接続し、前記センサユニットを前記基板で前記センサ固定部材に固定し、センサユニットを覆って、モールド材を成型してなるモールディング部を設けたことを特徴とする。
この発明の構成によれば、以下の作用効果が得られる。
・ センサ素子、ケーブル、基板等のセンサ部品からなるセンサユニットを、弾性を有する熱可塑性エラストマまたはゴム材からなるモールド材でモールドしたため、回転検出センサに振動や外力が作用した場合に、その振動や外力をモールド材が吸収することで、センサ部品に及ぶ影響を少なくして、センサ部品を保護することができる。
・ モールド材が弾性を有する熱可塑性エラストマまたはゴム材であるため、環境温度の変化や電子部品であるセンサ部品の自己発熱によってセンサ部品とモールド材とで程度の異なる熱膨張・熱収縮が発生した場合でも、その差をモールド材の弾性によって吸収することができ、センサ部品とモールド材間に隙間が生じることが防げ、防水性を保てる。
・ 特に、前記基板に設けた電極部挿通孔に前記センサ素子の電極部を挿通して、その電極部を基板の前記センサ素子取付け側の片面とは反対側の片面に設けられる前記導電部に電気的に接続しているので、センサ素子の電極部が基板とモールド材とで覆われることになり、電極部の防水性を保つことができる。また、センサ素子の位置決めおよび組立が容易となり、安価に製作できる。
前記モールド材がゴム材である場合、前記成型は金型を用いた成型とすることができる。その場合、前記金型は上型および下型からなり、これら上型と下型間に前記センサユニットおよびゴム材を入れ、上型と下型とを加熱しながら両型間に圧力をかけることによって、前記モールディング部を圧縮成型するのが良い。
モールディング部の成型を金型を用いた圧縮成型とすると、1回の成型で大量の回転検出センサを製造することができ、コストダウンが図れる。また、金型を上型および下型からなるものとすると、センサユニットの位置決めが容易で、モールド材に適正な圧力をかけることができる。なお、射出成型によるモールドでは、溶融した樹脂を流入させるノズル、その溶融樹脂を成型品となる空洞部分へ導くランナー、および前記空洞部分への流入口(ゲート)を必要とする。これらを通る溶融部分の流れをスムーズにして歩留まりを上げるには、1回の製作個数は数個から10数個程度が適当で、1回の成型個数に制限がある。これに対し、圧縮成型による成型は、1回の成型で大量の回転検出センサを製造することができる。
前記モールド材が熱可塑性エラストマである場合、前記成型は金型を用いた射出成型とすることができる。その場合、金型内にセンサユニットを入れ、熱可塑性エラストマを金型内に射出することによって、前記モールディング部を射出成型する。
前記モールド材がゴム材である場合にも、前記成型は金型を用いた射出成型としても良い。その場合、金型内にセンサユニットを入れ、ゴム材を金型内に射出することによって、前記モールディング部を射出成型する。
モールディング部を射出成型により成型すると、製造が容易で、生産性に優れる。
また、前記モールド材がゴム材である場合、前記成型は上型および下型からなる金型を用いた成型であり、上型および下型のいずれか一方の金型に予めセンサユニットおよびゴム材を入れ、もう一方の金型からゴム材を射出成型することによって、前記モールディング部を成型するようにしても良い。
このようにモールディング部を成型すると、前記射出成型単独でモールディング部を成型する場合の作用効果に加えて、上型および下型のいずれか一方の金型に予めセンサユニットおよびゴム材を入れておくことで、センサユニットの位置決めが容易になるという作用効果が得られる。
また、前記モールド材がゴム材である場合、前記成型は金型を用いたポット式トランスファ成型であっても良い。この場合、下型のキャビティにセンサユニットを、ポットにゴム材をそれぞれ予め入れ、ゴム材を予熱溶融させてから上型をポットに押し込むことにより、溶融したゴム材をポットからキャビティに注入することによって、前記モールディング部を成型する。
このように金型を用いたポット式トランスファ成型でモールド材をとすると、1回の成型で大量の回転検出センサを製造することができ、コストダウンが図れる。
前記センサ素子としては、ホール素子、または磁気抵抗効果素子(MR素子)、または巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)、またはトンネル磁気抵抗素子(TMR素子)、またはコイルを用いることができる。いずれを用いても、良好な回転検出センサとなる。
前記センサ固定部材は、車輪用軸受の固定輪またはその周辺部材に取付けると良い。
センサ固定部材を車輪用軸受の固定輪またはその周辺部材に取付けると、回転検出センサ取付用に別部材を設ける必要がなく、構成が簡略になる。
前記センサ固定部材は、車輪用軸受の端面を覆うカバーを兼ねても良い。
この場合も、回転検出センサ取付用に別部材を設ける必要がなく、構成が簡略になる。
この発明の回転検出センサは、車輪用軸受に取付けるセンサ固定部材に固定され、車輪用軸受の回転輪の回転を検出する回転検出センサであって、前記回転輪に設けられた被検出体を検出する磁気式のセンサ素子と、このセンサ素子の出力信号を外部に取り出すケーブルと、前記センサ素子および前記ケーブルの一端部が取付けられ、かつ前記センサ素子の電極部と前記ケーブルの芯線とを電気的に接続する導電部を有する基板とでセンサユニットを構成し、前記基板に設けた電極部挿通孔に前記センサ素子の電極部を挿通して、その電極部を基板の前記センサ素子取付け側の片面とは反対側の片面に設けられる前記導電部に電気的に接続し、前記センサユニットを前記基板で前記センサ固定部材に固定し、センサユニットを覆って、モールド材を成型してなるモールディング部を設けたため、外部からの水の浸入を防ぐシール性能に優れ、内部発熱や外部環境の温度変化による内部の熱歪み、および外力によってセンサ部品やその周辺回路部に損傷が生じず、しかも安価に製作できる。
この発明の一実施形態を図1ないし図3と共に説明する。この回転検出センサAは、複数のセンサ部品からなるセンサユニットBをセンサ固定部材7に固定し、センサユニットBを覆ってモールディング部8を設けたものである。この回転検出センサAは、磁気エンコーダ45等の被検出体と組み合わせて使用される。
センサユニットBは、磁気式のセンサ素子1と、このセンサ素子1の出力信号を外部に取り出すケーブル10と、これらセンサ素子1およびケーブル10の一端部が取付けられる基板11とでなる。基板11は、樹脂製等の絶縁基板の片面である表面側(図3(A))に導電部3を印刷配線等によって形成したものである。センサ素子1は、例えばホール素子、または磁気抵抗効果素子(MR素子)、または巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)、またはトンネル磁気抵抗素子(TMR素子)、またはコイル、またはその他の磁気式センサ素子からなり、基板11の前記導電部3が形成された片面とは反対側の片面である裏面側(図3(B))に取付けられる。この実施形態の場合、図1(A)のII部を拡大して示す図2のように、ケーブル10は、2本のケーブル芯線4を有し、各ケーブル芯線4をそれぞれ絶縁被覆5で電気的絶縁状態に被覆し、さらに各絶縁被覆5をケーブルカバー6でカバーしたものとされている。
図3のように、基板11にはセンサ素子の電極部2を挿通させる電極部挿通孔12が形成され、センサ素子1の複数の電極部2が前記電極部挿通孔12に挿通させて、基板11のセンサ素子取付け側の片面とは反対側の片面に形成された基板11の導電部3に電気的に接続されている。電極部挿通孔12の形状は、複数並んで設けられた導電部3の電極部2が共に挿通されように、電極並び方向に延びるスリット状とされている。また、ケーブル10のケーブル芯線4も前記導電部3に電気的に接続されている。導電部3は銅箔等の電気伝導性の良好な金属からなる。つまり、センサ素子1の電極部2とケーブル10の芯線4とが、基板11の導電部3を介して電気的に接続されている。センサ素子1の電極部2は、図4(A)のように基板11の電極部挿通孔12に挿通させてから、金型等で折り曲げることで、図4(B)のように基板11の導電部3に接続される。基板11の表裏両面は、モールディング部8となるモールド材との接着性を高めるために,例えば粗面に加工するのが望ましい。電極部2と導電部3とは、圧着、または半田付け、または熱圧着、またはその他の接合方法により電気的に接続される。また、ケーブル芯線4と導電部3とは、圧着、または半田付け、またはその他の接合方法により電気的に接続される。
前記センサ固定部材7は、車輪用軸受の端面を覆うカバーを兼ねるものであり(図9参照)、車輪用軸受の中心軸を中心とする円環状の金属製品とされる。センサ固定部材7は、図1(B)のように、大径部分7aaおよび小径部分7abを有する段付きの円筒部7aと、この円筒部7aの小径部7abの端縁から内径側に延びた鍔部7bとからなる。図2に示すように、このセンサ固定部材7の鍔部7bに、図示しない固定具によって基板11を固定することで、センサユニットBがセンサ固定部材7に固定される。鍔部7bには開口部7cが形成されており、センサ素子1はこの開口部7cを突き抜けて基板11の固定面と反対側に突出している。基板11をセンサ固定部材7に固定する固定具としては、ピン、ねじ、リベット等の種々のものを用いることができる。
また、図1(A),(C)に示すように、センサ固定部材7の一部には、ケーブル10のセンサユニットB側の端部近くの部分を巻き込んで固定するクランプ部9が設けられている。この実施形態では、クランプ部9はセンサ固定部材7と一体のものとされているが、別部材であっても良い。
センサユニットBのモールドに用いるモールド材は、ゴム弾性を有する材料からなるものとされ、ゴム材または熱可塑製エラストマが適している。ゴム材としては、ニトリルゴム、フッ素ゴムが望ましい。これらは、耐熱性、低温特性、および耐油性に優れる。上記以外のゴム材であっても良い。熱可塑性エラストマとしては、塩化ビニル系、エステル系、アミド系が望ましい。これらは耐熱性、耐油性に優れる。
モールド材がゴム材である場合、モールド材の成型を、金型を用いた圧縮成型とすることができる。金型を用いた圧縮成型は、例えば図5(A)のように、金型である上型20と下型21間にセンサユニットB、センサ固定部材7(図示せず)、およびモールド材22を入れ、同図(B)のように、上型20と下型21とを加熱しながら両型間に圧力をかけることによって成型する。基板11がセンサ固定部材7に固定されているため、圧縮成型時に、金型20,21内の内圧によりセンサユニットBの位置が動くことがなく、センサユニットBを容易に位置決めすることができる。また、金型を上型20および下型21からなるものとすると、センサユニットBの位置決めが容易で、モールド材に適正な圧力をかけることができる。さらに、モールディング部8の成型を金型を用いた圧縮成型とすると、1回の成型で大量の回転検出センサAを製造することができ、コストダウンが図れる。
モールド材が熱可塑性エラストマである場合、モールド材の成型を、金型を用いた射出成型とするのが好ましい。金型を用いた射出成型は、例えば図6(A)のように、分割可能な金型20,21の中にセンサユニットBおよびセンサ固定部材7(図示せず)を入れ、金型20のモールド材注入孔23より、モールド材22を金型20,21内に注入することによって、同図(B)のようにモールド材22を成型する。同図(A)において、センサユニットBは図示しないセンサ固定部材7によって所定の位置に固定されている。モールド材がゴム材である場合も、同様に射出成型で成型を行うことができる。この射出成型による成型は、製造が容易で、生産性に優れる。
また、モールド材がゴム材である場合には、図7に示す方法でモールド材を成型しても良い。すなわち、上型20および下型21からなる金型を用い、同図(A)のように、上型および下型のいずれか一方の金型(図示例では下型21)に予めセンサユニットB、センサ固定部材7(図示せず)、およびモールド材22を入れ、同図(B)のように、もう一方の金型(図示例では上型20)のモールド材注入孔23からモールド材22を金型20,21内に注入して、モールド材22を射出成型する。このようにモールディング部8を成型すると、前記射出成型単独で成型する場合の作用効果に加えて、下型21に予めセンサユニットBおよびモールド材22を入れておくことで、センサユニットBの位置決めが容易になるという作用効果が得られる。
また、モールド材がゴム材である場合には、図8に示すように金型を用いたポット式トランスファ成型でモールド材を成型しても良い。この場合、図5の圧縮成型と同様に金型である上型20と下型21とを用いる。下型21は、加熱室となる上段のポット27と、型締め空間となる下段のキャビティ28とを有し、ポット27とキャビティ28との間はモールド材注入孔29で連通している。図8(A)のように、センサユニットBおよびセンサ固定部材7(図示せず)をキャビティ28に入れると共に、ポット27にタブレット状としたモールド材22を入れる。次に、モールド材22を溶融状態近くまで予熱してから、同図(B)のように、上型20を下型21のポット27の中に押し込み、溶融したモールド材22をモールド材注入孔29を経てキャビティ28に注入することにより成型する。
この場合も、基板11がセンサ固定部材7に固定されているため、成型時にセンサユニットBの位置が動くことがなく、センサユニットBを容易に位置決めすることができる。また、モールディング部8の成型を金型を用いたポット式トランスファ成型とすると、1回の成型で大量の回転検出センサAを製造することができ、コストダウンが図れる。
上記構成の回転検出センサAは、センサユニットBを弾性を有する熱可塑性エラストマまたはゴム材からなるモールド材22でモールドしたため、回転検出センサAに振動や外力が作用した場合に、その振動や外力をモールディング部8が吸収することで、センサユニットBの各センサ部品に及ぶ影響を少なくして、センサ部品を保護することができる。また、モールディング部8が弾性を有する熱可塑性エラストマまたはゴム材からなるため、環境温度の変化や電子部品であるセンサ部品の自己発熱によってセンサ部品とモールディング部8とで程度の異なる熱膨張・熱収縮が発生した場合でも、その差をモールディング部8の弾性によって吸収することができ、センサ部品とモールディング部8間に隙間が生じることが防げ、防水性を保てる。
特に、基板11に設けた電極部挿通孔12にセンサ素子1の電極部2を挿通して、その電極部2を基板11のセンサ素子取付け側の片面(裏面)とは反対側の片面(表面)に設けられる導電部3に電気的に接続しているので、センサ素子1の電極部2が基板11とモールド材とで覆われることになり、電極部2の防水性を保つことができる。また、センサ素子1の位置決めおよび組立が容易となり、安価に製作できる。
また、この実施形態では、センサ固定部材7が車輪用軸受のカバーを兼ねるため、回転検出センサAの位置決めが容易であり,しかも部品点数を少なくできる。また、センサ固定部材7が金属製であるため、モールド材がゴム材である場合、センサ固定部材7とモールディング部8との接着性が良好で、回転検出センサA全体を強固な構造とすることができる。
さらに、ケーブル10のセンサユニットB側の端部近くの部分がクランプ部9によりセンサ固定部材7に固定されているため、ケーブル10に外力が加わった場合でも、クランプ部9が負荷を受けて、センサユニットBやモールディング部8に負荷がかからない。
図9はこの発明の回転検出センサを設けた車輪用軸受装置を示す。この車輪用軸受装置は、軸受部30に、センサ固定部材7に回転検出センサAを固定した回転検出センサ・固定部材取付体Cを取付けたものである。なお、以下の説明では、車両に取付けた状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
軸受部30は、内周に複列の転走面33を形成した外方部材31と、これら各転走面33に対向する転走面34を形成した内方部材32と、これら外方部材31および内方部材32の転走面33,34間に介在した複列の転動体35とで構成される。各列の転動体35は保持器36で保持されている。外方部材31と内方部材32との間の軸受空間の両端は、密封装置37,38によりそれぞれ密封されている。
外方部材31は、固定輪となるものであって、一体の部品からなり、車体の懸架装置から延びるナックル(図示せず)に取付けるためのフランジ31aが外周に設けられている。内方部材32は、回転輪となるものであって、アウトボード側に車輪取付用フランジ39aを有するハブ輪39と、このハブ輪39のインボード側端の外周に嵌合した内輪40とでなる。これらハブ輪39および内輪40に、前記各列の転走面34が形成されている。内方部材32は中心部に軸方向の貫通孔41を有し、この貫通孔41に等速ジョイントの片方の継手部材のステム部(図示せず)が挿通される。
前記密封装置37,38におけるインボード側の密封装置38には、被検出体としての磁気エンコーダ45が組み込まれている。磁気エンコーダ45は、断面L字状のリング部材45aの側板部に多極磁石45bを設けたものとされている。リング部材45aは、内方部材2の外周に圧入より取付けられる円筒部と、この円筒部のインボード側端から外径側に拡がる前記側板部とを含む。多極磁石45bは、円周方向に交互の磁極N,Sを形成した部材であり、ゴム磁石、プラスチック磁石、または焼結磁石等からなる。この実施形態では、磁気エンコーダ45が、インボード側密封装置38の構成部品を兼ねており、スリンガとして機能する。
前記センサ固定部材7は、円筒部大径部分7aaを外方部材31の外周面インボード側に嵌合させ、かつ円筒部大径部分7aaと小径部分7abとの段面を外方部材31のインボード側端面に当接させて、外方部材31に取付けられる。センサ固定部材7は、車輪用軸受のインボード側端面のカバーを兼ねている。センサ固定部材7を取付けた状態では、磁気エンコーダ45に対向して回転検出センサAが位置する。
回転輪である内方部材32が回転すると、この内方部材32と共に回転する磁気エンコーダ45の磁極N,Sをセンサ素子1が検出する。その検出信号がケーブル10を介して自動車の電気制御ユニット(図示せず)に送信され、この電気制御ユニットにより、センサ素子1の検出信号から回転数が算出される。
この実施形態の回転検出センサは、磁気エンコーダ45に対してアキシアル方向に対向させるタイプのものであるが、この発明は、磁気エンコーダ45に対してラジアル方向に対向させるタイプのものに適用できる。被検出体としては、磁気エンコーダ45の代わりにパルスコーダを用いても良い。
また、被検出体としての磁気エンコーダ45またはギヤ型のパルサリングを自動車用のホイールに取付けても良い。
さらに、この実施形態は、センサ固定部材7を固定輪に直接取付けているが、別部材を介して固定輪に取付けても良い。
(A)はこの発明の一実施形態にかかる回転検出センサの正面図、(B)はIB−IB矢視断面図、(C)はIC−O矢視断面図である。 図1(A)のII部拡大図である。 (A)はセンサ素子および基板の接続部の正面図、(B)はその背面図である。 センサ素子電極部を基板導電部へ接続する手順を示す説明図である。 モールド材の成型方法を示す説明図である。 異なるモールド材の成型方法を示す説明図である。 さらに異なるモールド材の成型方法を示す説明図である。 さらに異なるモールド材の成型方法を示す説明図である。 この発明の回転検出センサを設けた車輪用軸受装置の断面図である。
符号の説明
1…センサ素子
2…電極部
3…導電部
4…ケーブル芯線
7…センサ固定部材
8…モールディング部
10…ケーブル
11…基板
12…電極部挿通孔
20…上型(金型)
21…下型(金型)
22…モールド材
45…磁気エンコーダ(被検出体)
A…回転検出センサ
B…センサユニット

Claims (9)

  1. 車輪用軸受に取付けるセンサ固定部材に固定され、車輪用軸受の回転輪の回転を検出する回転検出センサであって、前記回転輪に設けられた被検出体を検出する磁気式のセンサ素子と、このセンサ素子の出力信号を外部に取り出すケーブルと、前記センサ素子および前記ケーブルの一端部が取付けられ、かつ前記センサ素子の電極部と前記ケーブルの芯線とを電気的に接続する導電部を有する基板とでセンサユニットを構成し、前記基板に設けた電極部挿通孔に前記センサ素子の電極部を挿通して、その電極部を基板の前記センサ素子取付け側の片面とは反対側の片面に設けられる前記導電部に電気的に接続し、前記センサユニットを前記基板で前記センサ固定部材に固定し、センサユニットを覆って、モールド材を成型してなるモールディング部を設けたことを特徴とする回転検出センサ。
  2. 請求項1において、前記成型は金型を用いた成型であり、前記金型は上型および下型からなり、これら上型と下型間に前記センサユニットおよびゴム材からなるモールド材を入れ、上型と下型とを加熱しながら両型間に圧力をかけることによって、前記モールディング部を圧縮成型したものである回転検出センサ。
  3. 請求項1において、前記成型は金型を用いた射出成型であり、金型内にセンサユニットを入れ、熱可塑性エラストマを金型内に射出することによって、前記モールディング部を射出成型したものである回転検出センサ。
  4. 請求項1において、前記成型は金型を用いた射出成型であり、金型内にセンサユニットを入れ、ゴム材を金型内に射出することによって、前記モールディング部を射出成型したものである回転検出センサ。
  5. 請求項1において、前記成型は上型、下型からなる金型を用いた成型であり、上型、下型のいずれか一方に予めゴム材を入れ、もう一方の金型からゴム材を射出成型することによって、前記モールディング部を成型したものである回転検出センサ。
  6. 請求項1において、前記成型は金型を用いたポット式トランスファ成型であり、下型のキャビティにセンサユニットを、ポットにゴム材をそれぞれ予め入れ、ゴム材を予熱溶融させてから上型をポットに押し込むことにより、溶融したゴム材をポットからキャビティに注入することによって、前記モールディング部を成型したものである回転検出センサ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記センサ素子はホール素子または磁気抵抗効果素子または巨大磁気抵抗効果素子またはトンネル磁気抵抗素子またはコイルからなる回転検出センサ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記センサ固定部材は、車輪用軸受の固定輪またはその周辺部材に取付けられる固定検出センサ。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記センサ固定部材は、車輪用軸受の端面を覆うカバーを兼ねる回転検出センサ。
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