JP2012083124A - センサ装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】センシング部を有するセンサ素子を基板上に搭載し、これらをモールド樹脂で封止するとともに、センサ素子の上面にてセンシング部をモールド樹脂より露出させてなるセンサ装置において、センシング部の上面である露出面だけでなく、センシング部の側面および下面もモールド樹脂と接触しないモールド樹脂フリー状態として、モールド樹脂からの応力のセンシング部への影響を極力排除する。
【解決手段】センシング部20aの全周を、センサ素子20における基板10との接着部および枠体1により囲み、枠体1の上面1aとセンサ素子20の上面21とに、金型100を当接させてセンシング部20aの露出面21aを、金型100で封止するとともに、センシング部20aと基板10および枠体1との隙間を金型100で密閉した状態で、モールドを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、センシング部を有するセンサ素子を、モールド樹脂で封止するとともに、センシング部をモールド樹脂より露出させてなるセンサ装置、および、そのようなセンサ装置の製造方法に関する。
従来より、この種のセンサ装置としては、たとえば圧力検出を行うセンシング部としてのダイアフラムを有する圧力センサ装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
このものは、その一部がセンシングを行うダイアフラムとして構成されている圧力センサ素子を基板上に搭載し、これら基板および圧力センサ素子を樹脂成型用の金型に投入して、モールド樹脂で封止するとともに、ダイアフラムをセンサ素子の上面側にてモールド樹脂より露出させてなるものである。
特開平5−203522号公報
しかし、特許文献1に記載されたものは、センシング部であるダイアフラムの上面は露出しているが、ダイアフラム部分におけるセンサ素子の側面から下面側に亘る部位がモールド樹脂に密着して封止されているため、モールド樹脂からの応力がダイアフラムに印加されやすく、ダイアフラムのひずみ特性、ひいては圧力検出の誤差を招く恐れがある。
つまり、上記したようなセンシング部を有するセンサ素子においては、センシング部の上面だけモールド樹脂より露出していても、それ以外のセンシング部の側面や下面がモールド樹脂に密着して封止されていると、モールド樹脂に発生する応力がセンシング部に影響しやすく、検出精度の低下などを招きやすい。
そして、このような問題は、圧力センサ装置に限らず、モールド樹脂からの応力がセンシング部に影響するようなセンサ素子を有するセンサ装置においては、共通するものと推定される。
しかし、センサ素子の基板への接着固定部には、ワイヤボンディングなどが行われるが、モールド樹脂を廃止することは、たとえばセンサ素子に接続されるワイヤボンディングの保護や、基板に対するセンサ素子の接着固定部の補強等のためにモールド樹脂が必要となることから、好ましくない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、センシング部を有するセンサ素子を基板上に搭載し、これらをモールド樹脂で封止するとともに、センサ素子の上面にてセンシング部をモールド樹脂より露出させてなるセンサ装置において、センサ素子の基板への接着固定部はモールド樹脂により封止されつつ、センサ素子のセンシング部はモールド樹脂からの応力を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1、請求項2に記載の発明では、センシング部(20a)とセンシング部(20a)から外れた接着固定部(20b)とを有するセンサ素子(20)の接着固定部(20b)の下面(22)を基板(10)上に接着固定する素子固定工程と、基板(10)およびセンサ素子(20)を樹脂成型用の金型(100)に投入し、センシング部(20a)を露出させつつセンサ素子(20)の接着固定部(20b)をモールド樹脂(50)で封止するモールド工程と、を有するセンサ装置の製造方法を提供する。
さらに、請求項1に記載の製造方法においては、素子固定工程は、センサ素子(20)の上面(21)に平行な面方向にてセンシング部(20a)とは離間した状態で、枠状の枠体(1)を基板(10)に接着固定する枠体固定工程を有し、
素子固定工程では、センシング部(20a)の下面(22a)を基板(10)から離れた状態としつつ、接着固定部(20b)の下面(22)を基板(10)に接着固定することにより、枠体(1)および接着固定部(20b)でセンシング部(20a)の全周が囲まれている状態とし、
モールド工程では、枠体(1)の上面(1a)と接着固定部(20b)の上面(21)とに、金型(100)を当接させて、センシング部(20a)封止するととともに、互いに離間するセンシング部(20a)と基板(10)および枠体(1)との隙間(S1、S2、S3、S4)を金型(100)で密閉した状態で、接着固定部(20b)をモールド樹脂(50)にて封止することを特徴とする。
それによれば、モールド樹脂(50)による封止時には、センサ素子(20)の接着固定部(20b)をモールド樹脂(50)にて封止しつつ、金型(100)によって、センシング部(20a)においてセンサ素子(20)の上面(21)に位置する露出面(21a)が封止されるとともに、センシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)と枠体(1)および基板(10)との隙間(S1、S2、S3、S4)も封止される。
そのため、モールド樹脂(50)による封止後は、センシング部(20a)は、その露出面(21a)だけでなく、枠体(1)と対向する側面(23a)、および、基板(10)と対向する下面(22a)がモールド樹脂(50)から離れた状態となり、モールド樹脂(50)からの応力をセンシング部(20a)が受けることは、極力無くなる。
よって、本発明によれば、センシング部(20a)の上面である露出面(21a)だけでなく、センシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)もモールド樹脂(50)と接触しないモールド樹脂フリー状態として、センサ素子(20)の接着固定部(20b)はモールド樹脂(50)により封止されつつ、センシング部(20a)はモールド樹脂(50)からの応力を抑制することができる。
また、さらに請求項2に記載のセンサ装置の製造方法においては、素子固定工程は、センサ素子(20)の上面(21)に平行な面方向にてセンシング部(20a)とは離間した状態で、枠状の枠体(1)を基板(10)に接着固定する枠体固定工程を有し、
素子固定工程では、センシング部(20a)の下面(22a)を基板(10)から離れた状態としつつ、接着固定部(20b)の下面(22)を基板(10)に接着固定することにより、枠体(1)および接着固定部(20b)でセンシング部(20a)の全周が囲まれている状態とし、
枠体(1)として、その上面(1a)がセンサ素子(20)の接着固定部(20b)の上面(21)を跨いでいるとともに、当該枠体(1)の上面(1a)全体が基板(10)上にてセンサ素子(20)の上面(21)よりも上方に突出した平面とされているものを用い、
モールド工程では、枠体(1)の上面(1a)に、金型(100)を当接させて、センシング部(20a)封止するととともに、互いに離間するセンシング部(20a)と基板(10)および枠体(1)との隙間(S1、S2、S3、S4)を金型(100)で密閉した状態で、接着固定部(20b)をモールド樹脂(50)にて封止することを特徴とする。
それによれば、モールド樹脂(50)による封止時には、センサ素子(20)の接着固定部(20b)をモールド樹脂(50)にて封止しつつ、金型(100)によって、センシング部(20a)においてセンサ素子(20)の上面(21)に位置する露出面(21a)が封止されるとともに、センシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)と枠体(1)および基板(10)との隙間(S1、S2、S3、S4)も封止される。
そのため、モールド樹脂(50)による封止後は、上記請求項1の製造方法と同様に、センシング部(20a)の上面である露出面(21a)だけでなく、センシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)もモールド樹脂(50)と接触しないモールド樹脂フリー状態として、センサ素子(20)の接着固定部(20b)はモールド樹脂(50)により封止されつつ、センシング部(20a)はモールド樹脂(50)からの応力を抑制することができる。
ここで、請求項1の製造方法においては、請求項3に記載の発明のように、枠体(1)およびセンサ素子(20)を基板(10)上に接着固定したときに、枠体(1)の上面(1a)とセンサ素子(20)における基板(10)との接着固定部(20b)の上面(21)とを、連続した同一平面とすることが好ましい。
それによれば、枠体(1)の上面(1a)とセンサ素子(20)の上面(21)との間の段差による凹凸を極力防止することができ、金型(100)と当該両上面(1a、21)との当接において密着性に優れた当接が可能となる。
また、請求項1または3に記載のセンサ装置の製造方法においては、請求項4に記載の発明のように、枠体(1)は、その1箇所が切り欠かれた切り欠き部(2)とされた環状をなすものであり、基板(10)上においては、枠体(1)の切り欠き部(2)の隙間に、センサ素子(20)の接着固定部(20b)を介在させることによって、この切り欠き部(2)に介在するセンサ素子(20)の部分と枠体(1)とにより、センシング部(20a)の全周を取り囲む連続した環形状を構成するようにしたものにできる。
さらに、請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のセンサ装置の製造方法において、基板(10)上においては、センサ素子(20)の接着固定部(20b)における対向する両側面(23)を、枠体(1)の切り欠き部(2)によって挟み付けるものであり、枠体(1)として、バネ性を有するものであって、切り欠き部(2)の間隔がセンサ素子(20)の接着固定部(20b)における対向する両側面(23)間の距離よりも小さくなっているものを用い、センサ素子(20)を基板(10)上に搭載して接着固定した後、枠体(1)を基板(10)上に搭載し、枠体(1)のバネ性を利用して切り欠き部(2)の間隔を、センサ素子(20)の両側面(23)間の距離よりも大きくなるように押し広げた後、センサ素子(20)の両側面(23)を切り欠き部(2)で挟み付けるようにすることを特徴とする。
それによれば、枠体(1)のバネ性を利用して切り欠き部(2)によるセンサ素子(20)の挟み付けを行えるから、センサ素子(20)と枠体(1)との密着を確実に行うことができ、好ましい。
また、請求項6に記載の発明では、請求項4または5に記載のセンサ装置の製造方法において、基板(10)上においては、センサ素子(20)の接着固定部(20b)における対向する両側面(23)を、枠体(1)の切り欠き部(2)によって挟み付けるものであり、モールド樹脂(50)による封止時に金型(100)内にて、モールド樹脂(50)は、センサ素子(20)において切り欠き部(2)に挟み付けられる両側面(23)に沿った方向に流れるものとされており、枠体(1)としては、センサ素子(20)を挟む部位においてモールド樹脂(50)流れの上流側に面する側面(1b)が、モールド樹脂(50)流れの上流側から下流側に向かうにつれてセンサ素子(20)から離れるように傾斜したテーパ面とされているものを用いることを特徴とする。
それによれば、モールド樹脂(50)の封止時には、モールド樹脂(50)の流れによって枠体(1)には、切り欠き部(2)にてセンサ素子(20)を挟みつける方向への力が印加されるから、枠体(1)とセンサ素子(20)との密着性の確保という点で好ましい。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、金型(100)として、センシング部(20a)の露出面(21a)と対向する部位が凹んでいるものを用い、金型(100)の当接のときには、金型(100)とセンシング部(20a)の露出面(21a)とを非接触とすることを特徴とする。
それによれば、この金型(100)の凹んでいる部位が逃がし部となり、センシング部(20a)と金型(100)との非接触が実現されるから、金型(100)の当接によるセンシング部(20a)へのダメージが極力防止される。
また、請求項8に記載の発明では、請求項1、3〜6のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、金型(100)と、枠体(1)の上面(1a)およびセンサ素子(20)の上面(21)とを、樹脂よりなるシート(110)を介して当接させることを特徴とする。
それによれば、枠体(1)の上面(1a)およびセンサ素子(20)の上面(21)における凹凸をシート(110)で吸収しやすくなり、これら上面(1a、21)と金型(100)との密着性が向上する。
また、請求項9に記載の発明では、請求項2に記載のセンサ装置の製造方法において、金型(100)と、枠体(1)の上面(1a)とを、樹脂よりなるシート(110)を介して当接させることを特徴とする。
それによれば、枠体(1)の上面(1a)における凹凸をシート(110)で吸収しやすくなり、枠体(1)の上面(1a)と金型(100)との密着性が向上する。
また、請求項10に記載の発明では、請求項1、3〜8のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、金型(100)は基板(10)上に位置する上型(101)と、基板(10)の下方に位置する下型(102)とを合致させることによりモールド樹脂(50)の外形に応じたキャビティ(103)を形成するものであり、上型(101)を枠体(1)の上面(1a)とセンサ素子(20)の上面(21)とに当接させるようにすることを特徴とする。
それによれば、金型(100)を枠体(1)の上面(1a)とセンサ素子(20)の上面(21)とに当接させるにあたって、上型(101)という1つの部品を当該両上面(1a、21)に接触させればよいので、当該当接における密着性の確保が容易になる。
また、請求項11に記載の発明では、請求項1ないし10のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法において、センシング部(20a)は、印加された圧力に応じた信号を出力するものであることを特徴とする。
このように、上記各手段の製造方法は、センサ装置としては、圧力センサに適用されるものに用いて好適である。
また、請求項12〜15に記載の発明は、基板(10)上に、その一部がセンシングを行うセンシング部(20a)として構成されているセンサ素子(20)を搭載し、基板(10)およびセンサ素子(20)をモールド樹脂(50)で封止するとともに、センシング部(20a)をセンサ素子(20)の上面(21)側にてモールド樹脂(50)より露出させてなるセンサ装置を提供するものである。
さらに、請求項12に記載のセンサ装置においては、センサ素子(20)の上面(21)に平行な面方向にてセンシング部(20a)とは離間した状態でセンシング部(20a)を囲むように、枠状の枠体(1)が基板(10)上に搭載されて、枠体(1)は基板(10)に接着固定されており、
センシング部(20a)は基板(10)から離れた状態としつつ、センサ素子(20)の下面(21)のうちセンシング部(20a)から外れた部位が、基板(10)に接着固定されることにより、センサ素子(20)における基板(10)との接着部位および枠体(1)により、センシング部(20a)の全周が囲まれている状態とされており、
センサ素子(20)の上面(21)におけるセンシング部(20a)の露出面(21a)だけでなく、センシング部(20a)と基板(10)および枠体(1)との隙間に位置するセンシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)も、モールド樹脂(50)で封止されずに露出していることを特徴とする。
本発明のセンサ装置は、上記した請求項1の製造方法により適切に製造し得るものであり、本センサ装置によれば、センシング部(20a)の上面である露出面(21a)だけでなく、センシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)もモールド樹脂(50)と接触しないモールド樹脂フリー状態として、モールド樹脂(50)からの応力のセンシング部(20a)への影響を極力排除することができる。
ここで、請求項13に記載の発明のように、請求項12に記載のセンサ装置において、枠体(1)の上面(1a)とセンサ素子(20)における基板(10)との接着部位の上面(21)とが、連続した同一平面とされているものとしてもよい。
また、さらに請求項14に記載のセンサ装置においては、センサ素子(20)の上面(21)に平行な面方向にてセンシング部(20a)とは離間した状態でセンシング部(20a)を囲むように、枠状の枠体(1)が基板(10)上に搭載されて、枠体(1)は基板(10)に接着固定されており、
センシング部(20a)は基板(10)から離れた状態としつつ、センサ素子(20)の下面(21)のうちセンシング部(20a)から外れた部位が、基板(10)に接着固定されることにより、センサ素子(20)における基板(10)との接着部位および枠体(1)により、センシング部(20a)の全周が囲まれている状態とされており、
枠体(1)は、その上面(1a)がセンサ素子(20)の上面(21)を跨いでいるものであって、当該枠体(1)の上面(1a)全体が基板(10)上にてセンサ素子(20)の上面(21)よりも上方に突出した平面とされており、
センサ素子(20)の上面(21)におけるセンシング部(20a)の露出面(21a)だけでなく、センシング部(20a)と基板(10)および枠体(1)との隙間に位置するセンシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)も、モールド樹脂(50)で封止されずに露出していることを特徴とする。
本発明のセンサ装置は、上記した請求項2の製造方法により適切に製造し得るものであり、本センサ装置によれば、センシング部(20a)の上面である露出面(21a)だけでなく、センシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)もモールド樹脂(50)と接触しないモールド樹脂フリー状態として、モールド樹脂(50)からの応力のセンシング部(20a)への影響を極力排除することができる。
ここで、請求項15に記載の発明のように、請求項12ないし14のいずれか1つに記載のセンサ装置においては、センシング部(20a)を、印加された圧力に応じた信号を出力するものにできる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態に係るセンサ装置の概略構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)中のA−A概略断面図、(c)は(a)中B−B概略断面図である。 第1実施形態に係るセンサ装置の製造方法を示す工程図である。 第1実施形態の他の例としてのセンサ装置の概略平面図である。 第1実施形態のもう一つの他の例としてのセンサ装置の概略平面図である。 本発明の第2実施形態に係るセンサ装置の要部を示す概略平面図である。 本発明の第3実施形態に係るセンサ装置の製造方法の要部を示す概略断面図である。 本発明の第4実施形態に係るセンサ装置の概略構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)中のC−C概略断面図、(c)は(a)中D−D概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るセンサ装置の概略構成を示す図であり、図1において(a)は概略平面図、(b)は(a)中の一点鎖線A−Aに沿った概略断面図、(c)は(a)中の一点鎖線B−Bに沿った概略断面図である。なお、図1(a)ではモールド樹脂50の外形およびその開口部50aを破線にて示し、モールド樹脂50を透過してモールド樹脂50の内部に位置する構成要素を示している。
本実施形態のセンサ装置は、大きくは、基板10上に、その一部がセンシングを行うセンシング部20aとして構成されているセンサ素子20を搭載し、基板10およびセンサ素子20をモールド樹脂50で封止するとともに、センシング部20aをセンサ素子20の上面21側にてモールド樹脂50より露出させてなるものである。
基板10は、ここでは、リードフレームのアイランド10であり、このアイランドは銅や42アロイなどの一般的なリードフレーム材料よりなる。ここでは、基板10は矩形板状を成しており、その基板10上には、接着剤60を介してセンサ素子20が搭載され、この接着剤60により、センサ素子20は基板10に接着され固定されている。
センサ素子20は、ここでは圧力センサにおける一般的なセンサ素子20と同様のものであり、一端寄りの部位にダイアフラム31を有するチップ30と台座40とを、積層して一体化したものである。
たとえばチップ30は、一般的な半導体プロセスなどによりダイアフラム31を形成したシリコン半導体などよりなるものであり、ここでは、ダイアフラム31は、チップ30の一端寄りの部位に設けられている。
そして、このチップ30が、ガラスやシリコン半導体などよりなる台座40と積層されて陽極接合などにより接合されており、これらチップ30および台座40によりセンサ素子20を構成している。ここでは、チップ30および台座40ともに同一の長方形板状をなしており、センサ素子20は、これら2個の長方形の板材30、40が積層された長方形板状をなすものとして構成されている。
そして、ここでは、センサ素子20のうちダイアフラム31を有する一端側の部位がセンシング部20aとして構成されている。ここで、図1(a)、(b)においては、センシング部20aは、センサ素子20のうち丸で囲まれた部位に相当する。また、このセンシング部20aにおいては、ダイアフラム31と台座40とにより区画され密閉された空間としての基準圧力室32が形成されている。
ここで、センサ素子20は、当該センサ素子20の上面21を基板10の上方に向けつつ、当該センサ素子20の下面22を基板10に対向させた状態で、基板10上に搭載されている。このセンサ素子20の上面21は、チップ30における台座40との接合面とは反対側の面であり、センサ素子20の下面22は、台座40におけるチップ30との接合面とは反対側の面である。
そして、センサ素子20は、センシング部20aを基板10から離れた状態としつつ、センサ素子20の下面22のうちセンシング部20aから外れた部位すなわちセンシング部20aとは反対側の他端寄りの部位にて、上記接着剤60を介して基板10に接着・固定されている。つまり、センサ素子20は、センシング部20aを基板10より浮かした状態で、基板10に片持ち状態で支持されている。
ここで、センサ素子20の上面21のうちセンシング部20aの部分を、センシング部20aの上面21aとし、また、センサ素子20の下面22のうちセンシング部20aの部分を、センシング部20aの下面22aとして、図1にて符号上、区別している。ここで、センシング部20aの上面21aは、すなわちセンシング部20aの露出面21aである。
また、センサ素子20の側面23は、上面21と下面22との間に位置し、これら上下面21、22と直交する面であるが、この側面23は、チップ30および台座40の両側面の連続した同一平面として構成されている。そして、このセンサ素子20の側面23のうちセンシング部20aの部分を、センシング部20aの側面23aとして、図1にて符号上、区別している。
また、センサ素子20においては、一端側のセンシング部20aから基板10との接着固定部である他端側に向かって、図示しない配線がチップ30に形成されている。そして、図1に示されるように、センサ素子20における基板10との接着固定部では、金やアルミなどよりなるワイヤ70が接続されている。
また、基板10上には、センサ素子20における基板10との接着固定部の隣に、回路チップ80が接着剤60を介して搭載されており、この接着剤60により、回路チップ80は基板10に接着され固定されている。
この回路チップ80は、シリコン半導体などよりなるもので、センサ素子20に対して電気信号を入出力することで、センサ素子20を制御したり、センサ素子20からの信号を取り出したりするものである。
そして、この回路チップ80とセンサ素子20とは、上記したセンサ素子20における基板10との接着固定部に接続されたワイヤ70を介して結線され、互いに電気的に接続されている。このワイヤ70は、たとえばワイヤボンディングにより形成される。
なお、センサ素子20および回路チップ80を、基板10に接着する上記接着剤60は、たとえば銀ペーストなどの導電性接着剤、あるいは、一般的なエポキシ樹脂などよりなる非導電性の接着剤よりなる。この接着剤60としては、導電性、非導電性は必要に応じて使い分ければよい。
そして、図1に示されるように、基板10の外側には、外部との電気的接続を行うリード90が設けられており、基板10上の回路チップ80とリード90とは、ワイヤ70を介して結線され、互いに電気的に接続されている。
ここで、本センサ装置の作動について述べると、センサ素子20のセンシング部20aにおいては、ダイアフラム31は一般のものと同様、たとえばブリッジ回路が形成されているものである。そして、センシング部20aの上面21aからダイアフラム31に圧力が印加されると、当該圧力によって歪んだダイアフラム31によって、その印加圧力に応じたレベルの信号が出力される。
そして、この出力信号は、センサ素子20内の配線を介してセンサ素子20の他端側に伝わり、ワイヤ70を介して回路チップ80に伝わる。そして、この信号については、回路チップ80にて増幅等の信号処理がなされ、ワイヤ70からリード90を介して外部に出力される。このようにして圧力検出がなされるようになっている。
このように、本実施形態のセンサ装置は、センサ素子20のセンシング部20aを、印加された圧力に応じた信号を出力するものとしており、圧力センサに適用されるものである。具体的には、本センサ装置は、たとえばエアコンの冷媒圧力、自動車のオイル圧力、吸気圧、オートマチック車両の油圧などの圧力検出に用いられる。
また、本実施形態のセンサ装置においては、図1に示されるように、枠状の枠体1が基板10上に搭載されて、センサ素子20や回路チップ80と同様、接着剤60を介して基板10に接着固定されている。
この枠体1は、材質を特に限定するものではないが、CuやAlなどの金属やPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの樹脂、あるいはセラミックなどより構成される。そして、枠体1は、センサ素子20の上面21に平行な面方向にてセンシング部20aとは離間した状態でセンシング部20aを囲むように、基板10上に配置されている。
また、上述したが、センサ素子20においては、センシング部20aが基板10から離れた状態としつつ、センサ素子20の下面22のうちセンシング部20aから外れた部位を基板10に接着固定している。それにより、本実施形態では、センサ素子20における基板10との接着固定部と枠体1とにより、センシング部20aの全周が囲まれている状態とされている。
本実施形態では、図1(a)に示されるように、枠体1は、その1箇所が切り欠かれた切り欠き部2とされた不連続の環状をなすものである。ここでは、枠体1は、矩形の枠形状であってその辺の一部が途切れており、この途切れた部分が切り欠き部2として構成されている。そして、この枠体1は切り欠き部2を除く全体が接着剤60を介して基板10に接着されている。
そして、図1(a)に示されるように、基板10上においては、枠体1の切り欠き部2の隙間に、センサ素子20における基板10との接着固定部が介在している。ここで、センサ素子20における当該接着固定部は、切り欠き部2に隙間なく介在しており、それによって、この切り欠き部2に介在するセンサ素子20の部分と枠体1とにより、センシング部20aの全周を取り囲む連続した環形状が構成されている。
つまり、この切り欠き部2に介在するセンサ素子20の部分が、枠体1の切り欠き部2による不連続部分を補っており、それにより、基板10上において、枠体1とセンサ素子20とが協同して連続した矩形枠状の環を構成し、その内周にセンシング部20aが配置された状態が実現されている。
これにより、センサ素子20において、センシング部20aの上面21aは基板10の上方を向き、センシング部20aの下面22aは基板10とは離間して対向し、さらにセンシング部20aの側面23aは枠体1の内周面と離間して対向した状態とされる。
また、基板10上において、枠体1とセンサ素子20とにより構成される連続した環形状をなす部分において、当該環形状をなす部分と基板10との間の全周に亘って上記接着剤60が介在しており、当該環形状を成す部分と基板10との間は隙間なく接合されている。
また、ここでは、枠体1の上面1aとセンサ素子20における基板10との接着固定部の上面21とが、連続した同一平面とされている。つまり、枠体1の上面1aと枠体1の切り欠き部2に介在するセンサ素子20の上面21は、隙間なくつながった平坦面として構成されている。
そして、本センサ装置においては、これら基板10、基板10上のセンサ素子10、枠体1、回路チップ80、ワイヤ70およびリード90が、モールド樹脂50により包み込まれるように封止されている。このモールド樹脂50は、エポキシ樹脂などの一般的なモールド材料よりなるものであり、後述するように、金型を用いたトランスファーモールド法により成形されるものである。
ここで、図1に示されるように、リード90の一部、具体的にはワイヤ70との接続部とは反対側の部位は、モールド樹脂50より突出しており、この突出部にてリード90は外部との接続を行うようにしている。
また、図1に示されるように、本実施形態では、基板10上において、センサ素子20の上面21におけるセンシング部20aの露出面21aだけでなく、センシング部20aと基板10および枠体1との隙間に位置するセンシング部20aの側面23aおよび下面22aも、モールド樹脂50で封止されずに露出している。
さらに言えば、モールド樹脂50は、基板10上の各部品を含めて基板10の全周を包み込むように封止しているが、基板10上のうちセンシング部20aが位置する部位では、モールド樹脂50を設けずに、モールド樹脂50を開口させている。
そして、このモールド樹脂50の開口部50aにて、上記各部の露出を実現することにより、本実施形態では、センサ素子20のセンシング部20aは、その露出面21aだけでなく、枠体1と対向する側面23a、および、基板10と対向する下面22aがモールド樹脂50から離れた状態となっている。つまり、図1に示されるように、センシング部20aの側面23aと枠体1との隙間S1、S2、S3、および、センシング部20aの下面22aと基板10との隙間S4が存在している。
次に、本センサ装置の製造方法について、図2を参照して述べる。図2は本製造方法を示す工程図であり、各工程のワークを断面的に示している。ここで、図2において(a)〜(c)は上記図1(b)に対応したワークの断面図であり、(d)は上記図1(c)に対応したワークの断面図である。
本実施形態の製造方法は、大きくは、基板10上に、センサ素子20およびその他の上記各部品1、70、80を搭載し、基板10およびこれら各部品1、20、70、80を樹脂成型用の金型100に投入して、モールド樹脂50で封止するとともに、センシング部20aをセンサ素子20の上面21側にてモールド樹脂50より露出させるようにしたものである。
なお、ここでは、一般的なリードフレームと同様、基板10としてのアイランドとリード90とは、図示しないタイバーなどにより一体に連結されており、モールド樹脂50による封止後に、モールド樹脂50の外側にて当該タイバーなどを切断するリードカットを行うことで、当該アイランドとリード90とを分離させるものである。
[図2(a)の工程]
本工程は素子固定工程であり、この工程では、基板10上に、接着剤60を介してセンシング部20aとセンシング部20aから外れた接着固定部20bとを有するセンサ素子20、回路チップ80、枠体1を搭載し、接着剤60を介して当該各部品を基板10に接着・固定する。
このとき、本工程では、上記した本センサ装置の構成のように、センシング部20aの下面22aを基板10から離れた状態としつつ、センサ素子20のうちセンシング部20aから外れた部位、すなわちセンサ素子20の接着固定部の下面22を基板10に接着固定する。
一方で、センサ素子20の上面21に平行な面方向にてセンシング部20aとは離間した状態でセンシング部20aを囲むように、枠体1を基板10上に搭載して枠体1を基板10に接着固定する。このように、本素子固定工程は枠体1を基板10に接着固定する枠体固定工程を有する。
これら枠体1およびセンサ素子20の基板10上への搭載により、センサ素子20における基板10との接着固定部および枠体1により、センシング部20aの全周が囲まれている状態となる。
[図2(b)の工程]
本工程では、基板10上に接着・固定されたセンサ素子20、回路チップ80およびリード90との各部品間にて、ワイヤボンディングを行い、当該各部品間をワイヤ70により結線する(ワイヤボンディング工程)。
[図2(c)、(d)の工程]
続いて、本工程では、ここまでの状態のワークを樹脂成形用の金型100に投入して、モールド樹脂50による封止を行う。つまり、本工程はモールド工程である。
ここでは、図2(c)、(d)に示されるように、上記センシング部20aの全周を囲む環形状を構成する枠体1の上面1aおよびセンサ素子20の接着固定部の上面21に、金型100を当接させてセンサ素子20のセンシング部20aを、金型100で封止するとともに、互いに離間するセンシング部20aと基板10および枠体1との上記隙間S1、S2、S3、S4を金型100で密閉した状態とする。
言い換えれば、このような金型100によるセンシング部20aの露出面21aの封止および上記隙間S1〜S4の密閉を行った状態とすることにより、これらセンシング部20aの露出面21aおよび上記隙間S1〜S4が金型100のキャビティ103より隔絶された状態となる。
ここで、金型100のキャビティ103は、モールド樹脂50の外形に一致した空間形状を有するものであり、図2(c)、(d)においてはモールド樹脂50に相当する空間部分として示されている。
また、ここでは、金型100は、基板10上に位置する上型101と、基板10の下方に位置する下型102とを合致させることにより、キャビティ103を形成するものである。そして、ここでは、上型101を、枠体1の上面1aおよびセンサ素子20の上面21に当接させるようにする。
また、ここでは、金型100(ここでは上型101)は、その内面にエポキシ樹脂などの樹脂よりなるシートとしてのテープ110が貼り付けられたものとされている。このようなテープ110は、金型100と被モールド体との密着性を確保するために、しばしば用いられるものである。
つまり、本実施形態のモールド工程では、金型100と枠体1の上面1aおよびセンサ素子20の上面21とを、樹脂よりなるテープ110を介して当接させるようにしており、このテープ110を介して当該両面1a、21と金型100とが当接している。
こうすることで、枠体1の上面1aおよびセンサ素子20の上面21における凹凸をテープ110で吸収しやすくなり、これら上面1a、21と金型100との密着性が向上する。なお、このテープ110は必要に応じて設ければよく、当該密着性の確保が可能ならば、テープ110を省略して、当該両上面1a、21と金型100とを直接接触させるようにしてもよい。
この金型100の当接状態においては、センシング部20aの露出面21aが金型100で被覆されて封止されるとともに、センシング部20aの周囲の枠体1およびセンサ素子20の部分まで金型100による被覆がなされる。そのため、センシング部20aと基板10および枠体1との隙間が金型100で密閉され、キャビティ103より隔絶された状態となる。
このように、本モールド工程では、金型100と枠体1の上面1aおよびセンサ素子20の上面21とを当接させた状態とし、この状態でキャビティ103にモールド樹脂50を注入し、センサ素子20の接着固定部をモールド樹脂50によって封止する。
こうして、モールド樹脂50の封止を行い、その後は、必要に応じて上記リードカットなどを行うことにより、本実施形態のセンサ装置ができあがる。
ところで、上記製造方法において、モールド樹脂50による封止時には、金型100によって、センシング部20aの露出面21a、側面23aおよび下面22aがキャビティ103から隔絶されているため、モールド樹脂50による封止後は、センシング部20aは、その露出面21aだけでなく、枠体1と対向する側面23a、および、基板10と対向する下面22aがモールド樹脂50から離れた状態となる。
そのため、モールド樹脂50からの応力をセンシング部20aが受けることは、極力無くなる。つまり、本実施形態によれば、センシング部20aの上面である露出面21aだけでなく、センシング部20aの側面23aおよび下面22aもモールド樹脂50と接触しないモールド樹脂フリー状態として、モールド樹脂50からの応力のセンシング部20aへの影響を極力排除することができる。
ここで上記製造方法においては、枠体1およびセンサ素子20を基板10上に接着固定したときに、枠体1の上面1aとセンサ素子20における基板10との接着固定部の上面21とを、連続した同一平面とすることが望ましい。
それによれば、枠体1の上面1aとセンサ素子20の上面21との間の段差による凹凸を極力防止することができ、金型100と当該両上面1a、21との当接において密着性に優れた当接が可能となる。
このように枠体1の上面1aとセンサ素子20の上面21とを、連続した同一平面とするためには、たとえば、次のようにすればよい。
本実施形態では、上述したが、枠体1は、その1箇所が切り欠かれた切り欠き部2とされた環状をなすものである。
そして、基板10上においては、枠体1の切り欠き部2の隙間に、センサ素子20における基板10との接着固定部を介在させることによって、この切り欠き部2に介在するセンサ素子20の部分と枠体1とにより、センシング部20aの全周を取り囲む連続した環形状を構成している。
そこで、この場合、たとえば枠体1にバネ性を持たせて、基板10上において、センサ素子20における基板10との接着固定部における対向する両側面23を、枠体1の切り欠き部2によって挟み付けるようにする。
具体的には、枠体1として、金属や樹脂よりなるバネ性を有するものであって、切り欠き部2の間隔がセンサ素子20のうち基板10との接着固定部おける対向する両側面23間の距離よりも小さくなっているものを用いる。
そして、センサ素子20を基板10上に搭載して接着固定した後、枠体1を基板10上に搭載するとともに、枠体1のバネ性を利用して切り欠き部2の間隔を、センサ素子20の両側面23間の距離よりも大きくなるように押し広げ、その後、センサ素子20の両側面23を切り欠き部2で挟み付けるようにすればよい。
そうすることで、枠体1のバネ性を利用して切り欠き部2によるセンサ素子20の挟み付けを行え、切り欠き部2とセンサ素子20の対向する両側面23とを隙間なく密着させることができるから、センサ素子20と枠体1との密着を確実に行うことができる。
また、これら両上面1a、21を同一平面とするためには、当該両上面1a、21の基板10上の高さを同一とすることが必要であるが、そのためには、たとえば枠体1およびセンサ素子20と基板10との間に介在する接着剤60を、ビーズなどのスペーサを含有させた接着剤としたり、厚さを確保しやすいシート状に成形された接着剤としたりすればよい。
また、図示しないが、平坦面を有する治具を用い、枠体1およびセンサ素子20を、接着剤60を介して基板10上に搭載した後、接着剤60を硬化させる前に、枠体1およびセンサ素子20の両上面1a、21を当該治具の平坦面で押し付けることにより、当該両上面1a、21を同一高さに揃えるようにしてもよい。
また、上記同様に、バネ性を有する枠体1を用いた場合には、枠体1の上面1aとセンサ素子20の上面21とを、連続した同一平面とするためには、センサ素子20および枠体1の基板10への搭載方法を、次のように変更してもよい。
たとえば、センサ素子20および枠体1を基板10上に搭載する前に、予め、センサ素子20における基板10との接着固定部における対向する両側面23を、枠体1の切り欠き部2によって挟み付けて、センサ素子20と枠体1とを一体化させる。
その後、この一体化した部材を、接着剤60を介して基板10上に搭載するようにしてもよい。この場合、予め、一体化したセンサ素子20および枠体1において、これらの両上面1a、21を同一平面に調整することが容易である。
また、枠体1およびセンサ素子20を基板10上に接着固定したときに、枠体1の上面1aとセンサ素子20における接着固定部の上面21とを、連続した同一平面とせずに、当該両面1a、21で段差があるような場合には、たとえば金型100に当該段差に応じた凹凸を設けることで、金型100を当該両面に当接させるようにすればよい。
また、上述したが、本製造方法では、金型100は上型101と下型102とを合致させることによりキャビティ103を形成するものであり、上型101を枠体1の上面1aとセンサ素子20の上面21とに当接させるようにしている。
それによれば、金型100を枠体1の上面1aとセンサ素子20の上面21とに当接させるにあたって、上型101という1つの部品を当該両上面1a、21に接触させればよいので、当該当接における密着性の確保が容易になる。
たとえば、金型100が上型101と下型102との構成ではなく、左右の型よりなる場合、金型100を枠体1の上面1aとセンサ素子20の上面21とに当接させるときには、当該左の型と右の型との独立した2部品を、当該両上面1a、21に接触させることになる。
その場合、当該左右の型の位置ずれなどにより、たとえば左右の両型の一方が当該両上面1a、21間に隙間を発生させてしまう可能性があるが、本実施形態によれば、2部品の位置合わせではなく1部品の位置合わせを考慮すればよいので、金型100と当該両上面1a、21との当接が容易になる。
ここで、図3、図4に本第1実施形態の他の例を示す。図3は、第1実施形態の他の例としてのセンサ装置の概略平面図であり、図4は、第1実施形態のもう一つの他の例としてのセンサ装置の概略平面図である。
図3に示される例では、回路チップ80を省略した構成としている。これは、センサ素子20におけるチップ30に、増幅回路等の回路チップ80の機能を有する回路を集積してやることにより実現される。そして、この場合、センサ素子20にて信号処理まで行われ、ワイヤ70からリード90を介して検出信号が出力されるようになっている。
また、図4に示される例では、リード90の間に導電性接着剤などによりチップコンデンサ91を設け、これにより耐ノイズ性の向上を図るようにしている。リード90を介してセンサ装置に入力、あるいはセンサ装置から出力される信号に対して、チップコンデンサ91がノイズ除去を行うことで、ノイズ低減が図れる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係るセンサ装置の要部を示す概略平面図である。図5では、モールド樹脂50は図1に示されるものと同様の形状を有するものであるが、図5では、センシング部20aを露出させる開口部50aのみを破線にて示してある。
本実施形態は、上記第1実施形態に比べて、枠体1におけるセンサ素子20の挟み付け部分の形状が相違するものであり、ここでは、その相違点を中心に述べることとする。
図5に示されるように、本実施形態においても、基板10上において、センサ素子20における基板10との接着固定部における対向する両側面23を、枠体1の切り欠き部2によって挟み付けるものである。
ここにおいて、本実施形態では、モールド樹脂50による封止時に金型100内にて、モールド樹脂50を、センサ素子20において切り欠き部2に挟み付けられる両側面23に沿った方向に流れるものとする。このモールド樹脂50の流れ方向は、図5中の白矢印Mに示されている。
そして、枠体1としては、センサ素子20を挟む部位においてモールド樹脂50流れの上流側に面する側面1bが、モールド樹脂50流れの上流側から下流側に向かうにつれてセンサ素子20から離れるように傾斜したテーパ面とされているものを用いている。図5では、モールド樹脂50流れの上流側から下流側に向かって、当該両側面1bはセンサ素子20を中心に末広がり状に拡がるテーパ面とされている。
それによれば、モールド樹脂50の封止時には、モールド樹脂50の流れによって枠体1には、切り欠き部2にてセンサ素子20を挟みつける方向への力が印加される。言い換えれば、切り欠き部2がセンサ素子20に押し付けられる力が発生する。そのため、本実施形態によれば、枠体1とセンサ素子20との密着性の確保がなされ、両者間で隙間のない構成を実現しやすい。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態に係るセンサ装置の製造方法の要部を示す概略断面図であり、モールド工程におけるワークおよび金型100の断面構成を示している。本実施形態は、上記第1実施形態に用いられる金型100を一部変更したものであり、ここでは、その変更点を中心に述べる。
図6に示されるように、本実施形態では、金型100として、センシング部20aの露出面21aと対向する部位が凹んだ凹部100aとされているものを用いる。ここでは、上型101に凹部100aを形成している。
そして、金型100の上型101を、テープ110を介して、枠体1の上面1aおよびセンサ素子20の上面21に当接させるときには、上型101とセンシング部20aの露出面21aとを非接触とするものである。
この金型100の当接においては、金型100おいて凹部100aを取り囲む壁の先端と、上記両上面1a、21との接触により、センシング部20aの露出面21aが金型100で被覆・封止されるとともに、センシング部20aと基板10および枠体1との隙間が金型100で密閉され、キャビティ103より隔絶された状態となる。そして、この状態でモールド樹脂50による封止を行えば、上記図1と同様のセンサ装置ができあがる。
このように、本実施形態の製造方法によれば、この金型100の凹部100a逃がし部となり、モールド工程におけるセンシング部20aと金型100との非接触が実現されるから、金型100の当接によるセンシング部20aへのダメージを極力防止することが可能となる。
なお、テープ110を介した金型100と枠体1の上面1aおよびセンサ素子20の上面21との当接については、金型100において凹部100aを取り囲む壁の先端と、上記両上面1a、21との接触によりなされるが、この接触については面接触でもよし、線接触でもよい。
また、本実施形態においても、上記第2実施形態と同様、枠体1としては、センサ素子20を挟む部位においてモールド樹脂50の上流側に面する側面1bが、モールド樹脂50の上流側から下流側に向かうにつれてセンサ素子20から離れるように傾斜したテーパ面とされているものを用いてもよいことはもちろんである。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態に係るセンサ装置の概略構成を示す図であり、図7において(a)は概略平面図、(b)は(a)中の一点鎖線C−Cに沿った概略断面図、(c)は(a)中の一点鎖線D−Dに沿った概略断面図である。なお、図7(a)ではモールド樹脂50の外形を破線にて示し、モールド樹脂50を透過してモールド樹脂50の内部に位置する構成要素を示している。
本実施形態は、上記第1実施形態において、枠体1を一部変更したところが相違するものであり、ここでは、その相違点を中心に述べる。
上記第1実施形態では、枠体1は、その1箇所が切り欠かれた切り欠き部2とされた環状をなすものであり、基板10上においては、枠体1の切り欠き部2の隙間に、センサ素子20の接着固定部を介在させるものであったが、本実施形態の枠体1は、そのような切り欠き部を有しない、連続した環状をなすものである。
図7に示されるように、本実施形態の枠体1は、上記図1に示される枠体1に比べて、上面1a全体をセンサ素子20の上面21よりも上方に位置させて枠体1の上面1aを連続した環状、ここでは矩形枠状をなすものとしたものである。
すなわち、本実施形態の枠体1は、その上面1a全体を基板10上にてセンサ素子20の上面21よりも上方に突出した平面としており、その上面1aがセンサ素子20における基板10への接着固定部の上面21を跨いでいるものである。
このような枠体1を用いた本実施形態のモールド工程においても、金型100の当接は上記第1実施形態と同様の要領で行うが、本実施形態では、金型100は、枠体1の上面1aのみに当接するものとなる。なお、金型100は、上記第1実施形態に示したものと同様のものを用いることができる。
そして、それにより、センサ素子20の上面21におけるセンシング部20aの露出面21aが金型100で封止されるとともに、互いに離間するセンシング部20aと基板10および枠体1との隙間が金型100で密閉された状態とされる。そして、この状態で、本実施形態においても、金型100内に樹脂注入を行い、モールド樹脂50による封止を行うのである。
こうして、できあがった本実施形態のセンサ装置においても、センサ素子20の上面21におけるセンシング部20aの露出面21aだけでなく、センシング部20aと基板10および枠体1との隙間に位置するセンシング部20aの側面23aおよび下面22aも、モールド樹脂50で封止されずに露出した構成となる。
このように、本実施形態によっても、センシング部20aの上面である露出面21aだけでなく、センシング部20aの側面23aおよび下面22aもモールド樹脂50と接触しないモールド樹脂フリー状態として、モールド樹脂50からの応力のセンシング部20aへの影響を極力排除することができる。
また、本実施形態では、モールド工程では、金型100と当接するのは、枠体1の上面1aのみであるから、上記第1実施形態のように、金型100の当接による密着性を確保する目的で枠体1の上面1aとセンサ素子20の上面21とを連続した同一平面とする必要はない。
なお、本実施形態では、上記金型100については図示していないが、本実施形態のモールド工程においても、当該金型100と枠体1の上面1aとを、樹脂よりなるテープ110を介して当接させることが望ましい。
それによれば、枠体1の上面1aにおける凹凸をテープ110で吸収しやすくなり、枠体1の上面1aと金型100との密着性が向上する。もちろん、この場合も、テープ110は必要に応じて設ければよく、可能ならば省略してもよい。
また、本実施形態においても、第2実施形態と同様、枠体1としては、センサ素子20を挟む部位においてモールド樹脂50の上流側に面する側面1bが、上記テーパ面とされているものを用いてもよい。さらには、第3実施形態のように、金型100に逃がし部としての凹部100aを設けてもよいことはもちろんである。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態において、センサ素子20としては、そのセンシング部20aが印加された圧力に応じた信号を出力するものに限定されるものではない。センシング部20aの上下および側面21a、22a、23aをモールド樹脂フリー状態とする必要があるものならば、圧力センサ以外でもよい。たとえば、センシング部として振動部を有する加速度センサや角速度センサなどのセンサ素子であってもよい。
また、基板10としては、上記したリードフレームのアイランド以外にも、たとえばセラミック基板やプリント基板などの配線基板などであってもよい。
また、上記各実施形態では、基板10上に1個のセンサ素子20が搭載されていたが、上記各実施形態に示したのと同様の状態で複数個のセンサ素子20が、基板10上に搭載されていてもよい。
1 枠体
1a 枠体の上面
1b 枠体のうちセンサ素子を挟む部位においてモールド樹脂流れの上流側に面する側面
2 枠体の切り欠き部
10 基板
20 センサ素子
20a センシング部
21 センサ素子の上面
21a センシング部の上面としての露出面
22 センサ素子の下面
22a センシング部の下面
23 センサ素子の側面
23a センシング部の側面
50 モールド樹脂
100 金型
101 上型
102 下型
103 キャビティ
110 シートとしてのテープ

Claims (15)

  1. センシング部(20a)と前記センシング部(20a)から外れた接着固定部(20b)とを有するセンサ素子(20)の前記接着固定部(20b)の下面(22)を基板(10)上に接着固定する素子固定工程と、
    前記基板(10)および前記センサ素子(20)を樹脂成型用の金型(100)に投入し、前記センシング部(20a)を露出させつつ前記センサ素子(20)の接着固定部(20b)をモールド樹脂(50)で封止するモールド工程と、を有するセンサ装置の製造方法において、
    前記素子固定工程は、前記センサ素子(20)の上面(21)に平行な面方向にて前記センシング部(20a)とは離間した状態で、枠状の枠体(1)を前記基板(10)に接着固定する枠体固定工程を有し、
    前記素子固定工程では、前記センシング部(20a)の下面(22a)を前記基板(10)から離れた状態としつつ、前記接着固定部(20b)の下面(22)を前記基板(10)に接着固定することにより、前記枠体(1)および前記接着固定部(20b)で前記センシング部(20a)の全周が囲まれている状態とし、
    前記モールド工程では、前記枠体(1)の上面(1a)と前記接着固定部(20b)の上面(21)とに前記金型(100)を当接させて、互いに離間する前記センシング部(20a)と前記基板(10)および前記枠体(1)との隙間(S1、S2、S3、S4)を前記金型(100)で密閉した状態で、前記接着固定部(20b)を前記モールド樹脂(50)にて封止することを特徴とするセンサ装置の製造方法。
  2. センシング部(20a)と前記センシング部(20a)から外れた接着固定部(20b)とを有するセンサ素子(20)の前記接着固定部(20b)の下面(22)を基板(10)上に接着固定する素子固定工程と、
    前記基板(10)および前記センサ素子(20)を樹脂成型用の金型(100)に投入し、前記センシング部(20a)を露出させつつ前記センサ素子(20)の接着固定部(20b)をモールド樹脂(50)で封止するモールド工程と、を有するセンサ装置の製造方法において、
    前記素子固定工程は、前記センサ素子(20)の上面(21)に平行な面方向にて前記センシング部(20a)とは離間した状態で、枠状の枠体(1)を前記基板(10)に接着固定する枠体固定工程を有し、
    前記素子固定工程では、前記センシング部(20a)の下面(22a)を前記基板(10)から離れた状態としつつ、前記接着固定部(20b)の下面(22)を前記基板(10)に接着固定することにより、前記枠体(1)および前記接着固定部(20b)で前記センシング部(20a)の全周が囲まれている状態とし、
    前記枠体(1)として、その上面(1a)が前記センサ素子(20)の前記接着固定部(20b)の上面(21)を跨いでいるとともに、当該枠体(1)の上面(1a)全体が前記基板(10)上にて前記センサ素子(20)の上面(21)よりも上方に突出した平面とされているものを用い、
    前記モールド工程では、前記枠体(1)の上面(1a)に、前記金型(100)を当接させて、前記センシング部(20a)封止するととともに、互いに離間する前記センシング部(20a)と前記基板(10)および前記枠体(1)との隙間(S1、S2、S3、S4)を前記金型(100)で密閉した状態で、前記接着固定部(20b)を前記モールド樹脂(50)にて封止することを特徴とするセンサ装置の製造方法。
  3. 前記枠体(1)および前記センサ素子(20)を前記基板(10)上に接着固定したときに、前記枠体(1)の上面(1a)と前記センサ素子(20)における前記接着固定部(20b)の上面(21)とを、連続した同一平面とすることを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置の製造方法。
  4. 前記枠体(1)は、その1箇所が切り欠かれた切り欠き部(2)とされた環状をなすものであり、
    前記基板(10)上においては、前記枠体(1)の前記切り欠き部(2)の隙間に、前記センサ素子(20)の前記接着固定部(20b)を介在させることによって、この切り欠き部(2)に介在する前記センサ素子(20)の部分と前記枠体(1)とにより、前記センシング部(20a)の全周を取り囲む連続した環形状を構成するようにしたことを特徴とする請求項1または3に記載のセンサ装置の製造方法。
  5. 前記基板(10)上においては、前記センサ素子(20)の前記接着固定部(20b)における対向する両側面(23)を、前記枠体(1)の前記切り欠き部(2)によって挟み付けるものであり、
    前記枠体(1)として、バネ性を有するものであって、前記切り欠き部(2)の間隔が前記接着固定部(20b)における対向する両側面(23)間の距離よりも小さくなっているものを用い、
    前記センサ素子(20)を前記基板(10)上に搭載して接着固定した後、
    前記枠体(1)を前記基板(10)上に搭載し、前記枠体(1)のバネ性を利用して前記切り欠き部(2)の間隔を、前記センサ素子(20)の前記両側面(23)間の距離よりも大きくなるように押し広げた後、前記センサ素子(20)の前記両側面(23)を前記切り欠き部(2)で挟み付けるようにすることを特徴とする請求項4に記載のセンサ装置の製造方法。
  6. 前記基板(10)上においては、前記センサ素子(20)の前記接着固定部(20b)における対向する両側面(23)を、前記枠体(1)の前記切り欠き部(2)によって挟み付けるものであり、
    前記モールド樹脂(50)による封止時に前記金型(100)内にて、前記モールド樹脂(50)は、前記センサ素子(20)において前記切り欠き部(2)に挟み付けられる前記両側面(23)に沿った方向に流れるものとされており、
    前記枠体(1)としては、前記センサ素子(20)を挟む部位において前記モールド樹脂(50)流れの上流側に面する側面(1b)が、前記モールド樹脂(50)流れの上流側から下流側に向かうにつれて前記センサ素子(20)から離れるように傾斜したテーパ面とされているものを用いることを特徴とする請求項4または5に記載のセンサ装置の製造方法。
  7. 前記金型(100)として、前記センシング部(20a)の露出面(21a)と対向する部位が凹んでいるものを用い、前記金型(100)の当接のときには、前記金型(100)と前記センシング部(20a)の露出面(21a)とを非接触とすることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  8. 前記金型(100)と、前記枠体(1)の上面(1a)および前記センサ素子(20)の上面(21)とを、樹脂よりなるシート(110)を介して当接させることを特徴とする請求項1、3、4、5、6のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  9. 前記金型(100)と、前記枠体(1)の上面(1a)とを、樹脂よりなるシート(110)を介して当接させることを特徴とする請求項2に記載のセンサ装置の製造方法。
  10. 前記金型(100)は前記基板(10)上に位置する上型(101)と、前記基板(10)の下方に位置する下型(102)とを合致させることにより前記モールド樹脂(50)の外形に応じたキャビティ(103)を形成するものであり、前記上型(101)を前記枠体(1)の上面(1a)と前記センサ素子(20)の上面(21)とに当接させるようにすることを特徴とする請求項1、3、4、5、6、7、8のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  11. 前記センシング部(20a)は、印加された圧力に応じた信号を出力するものであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載のセンサ装置の製造方法。
  12. 基板(10)上に、その一部がセンシングを行うセンシング部(20a)として構成されているセンサ素子(20)を搭載し、前記基板(10)および前記センサ素子(20)をモールド樹脂(50)で封止するとともに、前記センシング部(20a)を前記センサ素子(20)の上面(21)側にて前記モールド樹脂(50)より露出させてなるセンサ装置において、
    前記センサ素子(20)の上面(21)に平行な面方向にて前記センシング部(20a)とは離間した状態で前記センシング部(20a)を囲むように、枠状の枠体(1)が前記基板(10)上に搭載されて、前記枠体(1)は前記基板(10)に接着固定されており、
    前記センシング部(20a)は前記基板(10)から離れた状態としつつ、前記センサ素子(20)の下面(21)のうち前記センシング部(20a)から外れた部位が、前記基板(10)に接着固定されることにより、前記センサ素子(20)における前記基板(10)との接着部位および前記枠体(1)により、前記センシング部(20a)の全周が囲まれている状態とされており、
    前記センサ素子(20)の上面(21)における前記センシング部(20a)の露出面(21a)だけでなく、前記センシング部(20a)と前記基板(10)および前記枠体(1)との隙間に位置する前記センシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)も、前記モールド樹脂(50)で封止されずに露出していることを特徴とするセンサ装置。
  13. 前記枠体(1)の上面(1a)と前記センサ素子(20)における前記基板(10)との接着部位の上面(21)とが、連続した同一平面とされていることを特徴とする請求項12に記載のセンサ装置。
  14. 基板(10)上に、その一部がセンシングを行うセンシング部(20a)として構成されているセンサ素子(20)を搭載し、前記基板(10)および前記センサ素子(20)をモールド樹脂(50)で封止するとともに、前記センシング部(20a)を前記センサ素子(20)の上面(21)側にて前記モールド樹脂(50)より露出させてなるセンサ装置において、
    前記センサ素子(20)の上面(21)に平行な面方向にて前記センシング部(20a)とは離間した状態で前記センシング部(20a)を囲むように、枠状の枠体(1)が前記基板(10)上に搭載されて、前記枠体(1)は前記基板(10)に接着固定されており、
    前記センシング部(20a)は前記基板(10)から離れた状態としつつ、前記センサ素子(20)の下面(21)のうち前記センシング部(20a)から外れた部位が、前記基板(10)に接着固定されることにより、前記センサ素子(20)における前記基板(10)との接着部位および前記枠体(1)により、前記センシング部(20a)の全周が囲まれている状態とされており、
    前記枠体(1)は、その上面(1a)が前記センサ素子(20)の上面(21)を跨いでいるものであって、当該枠体(1)の上面(1a)全体が前記基板(10)上にて前記センサ素子(20)の上面(21)よりも上方に突出した平面とされており、
    前記センサ素子(20)の上面(21)における前記センシング部(20a)の露出面(21a)だけでなく、前記センシング部(20a)と前記基板(10)および前記枠体(1)との隙間に位置する前記センシング部(20a)の側面(23a)および下面(22a)も、前記モールド樹脂(50)で封止されずに露出していることを特徴とするセンサ装置。
  15. 前記センシング部(20a)は、印加された圧力に応じた信号を出力するものであることを特徴とする請求項12ないし14のいずれか1つに記載のセンサ装置。
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