JP2015061892A - 半芳香族ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形体 - Google Patents

半芳香族ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】長期の熱安定性に優れた半芳香族ポリアミドを提供する。
【解決手段】芳香族ジカルボン酸成分、脂肪族ジアミン成分およびモノカルボン酸成分からなる半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、銅化合物(B)0.01〜3質量部およびハロゲン化アルカリ金属化合物(C)0.1〜5質量部を含有し、(A)のモノカルボン酸成分の含有量が、(A)を構成する全モノマー成分に対して0.3〜4.0モル%であることを特徴とする半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、長期の熱安定性に優れた半芳香族ポリアミド樹脂組成物に関する。
ナイロン6やナイロン66などの脂肪族ポリアミドを用いた成形部品は機械的強度や耐疲労性などに優れているため、各種の産業資材用途に広く用いられている。しかし、これらのポリアミドは、高温空気中に長期に保管すると酸化劣化され、分子量の低下や諸物性の低下を引き起こす熱劣化の問題が指摘されている。ポリアミド樹脂の熱劣化の改良には、通常、耐熱剤が使用され、銅化合物がよく知られている(例えば、特許文献1、2)。
特開2003−055549号公報 特開2010−189467号公報
しかしながら、融点が300℃を超える半芳香族ポリアミドに、前記手法を適用しても、長期的な熱劣化を十分に抑制することができなかった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、長期の熱安定性に優れた半芳香族ポリアミドを提供することを目的とする。
本発明者らは、このような問題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、半芳香族ポリアミドに、銅化合物とハロゲン化アルカリ化合物を併用し、さらに半芳香族ポリアミドに特定量のモノカルボン酸を用いることにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下の構成を要旨とするものである。
(1)芳香族ジカルボン酸成分、脂肪族ジアミン成分およびモノカルボン酸成分からなる半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、銅化合物(B)0.01〜3質量部およびハロゲン化アルカリ金属化合物(C)0.1〜5質量部を含有し、(A)のモノカルボン酸成分の含有量が、(A)を構成する全モノマー成分に対して0.3〜4.0モル%であることを特徴とする半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(2)半芳香族ポリアミド(A)のモノカルボン酸成分として、分子量が140以上のモノカルボン酸を含有することを特徴とする(1)記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(3)モノカルボン酸成分が、脂肪族モノカルボン酸であることを特徴とする(1)または(2)記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(4)脂肪族モノカルボン酸が、ステアリン酸であることを特徴とする(3)記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(5)芳香族ジカルボン酸成分が、テレフタル酸であることを特徴とする(1)〜(4)いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(6)脂肪族ジアミン成分が、1,10−デカンジアミンであることを特徴とする(1)〜(5)いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(7)銅化合物(B)がヨウ化銅であり、ハロゲン化アルカリ金属化合物(C)がヨウ化カリウムである(1)〜(6)いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(8)半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、繊維状強化材5〜200質量部を含有することを特徴とする(1)〜(7)いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(9)半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、さらにリン系酸化防止剤0.01〜5質量部を含有することを特徴とする(1)〜(8)いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
(10)(1)〜(9)いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物を成形してなることを特徴とする成形体。
本発明によれば、長期の熱安定性に優れた半芳香族ポリアミドを提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物は、半芳香族ポリアミド(A)と銅化合物(B)とハロゲン化アルカリ金属化合物(C)から構成される。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)は、芳香族ジカルボン酸成分と脂肪族ジアミン成分とモノカルボン酸成分とから構成される。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)を構成する芳香族ジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸が挙げられ、中でも、テレフタル酸が好ましい。芳香族ジカルボン酸成分としてテレフタル酸を用いることにより、耐熱性を向上させることができる。芳香族ジカルボン酸は、単独で用いてもよいし、併用してもよい。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)においては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸や、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸を用いてもよい。脂肪族ジカルボン酸や脂環式ジカルボン酸の含有量は、原料モノマーの総モル数に対し、5モル%以下であることが好ましく、実質的に含まないことがより好ましい。
本発明に用いる半芳香族ポリアミドを構成する脂肪族ジアミン成分としては、例えば、1,2−エタンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,7−ヘプタンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,11−ウンデカンジアミン、1,12−ドデカンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、2−メチル−1,8−オクタンジアミンが挙げられ、中でも、1,10−デカンジアミンが好ましい。脂肪族ジアミン成分として1,10−デカンジアミンを用いることにより、耐熱性や機械的強度を向上させることができる。脂肪族ジアミンは、単独で用いてもよいし、併用してもよい。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)においては、シクロヘキサンジアミン等の脂環式ジアミンや、キシリレンジアミン、ベンゼンジアミン等の芳香族ジアミン等のジアミン成分を用いてもよい。脂環式ジアミンや芳香族ジアミンの含有量は、原料モノマーの総モル数に対し、5モル%以下とすることが好ましく、実質的に含まないことがより好ましい。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)には、必要に応じて、カプロラクタムやラウロラクタム等のラクタム類、アミノカプロン酸や11−アミノウンデカン酸等のω−アミノカルボン酸が共重合されてもよい。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)を構成するモノカルボン酸成分は、分子量が140以上のモノカルボン酸を含有することが好ましく、分子量が170以上のモノカルボン酸を含有することがより好ましい。モノカルボン酸の分子量を140以上とすることにより、機械的強度と長期の熱安定性を向上させることができる。また、成形流動性をも向上させることができる。なお、本発明において、モノカルボン酸の分子量は、原料のモノカルボン酸の分子量を指す。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)において、モノカルボン酸成分の含有量は、(A)を構成する全モノマー成分に対して0.3〜4.0モル%であることが必要であり、0.3〜3.0モル%であることが好ましく、0.3〜2.5モル%であることがより好ましく、0.8〜2.5モル%であることがさらに好ましい。モノカルボン酸の含有量が0.3モル%未満の場合、長期の熱安定性が向上しないので好ましくない。一方、モノカルボン酸成分の含有量が4.0モル%を超える場合、機械的強度が低くなるので好ましくない。なお、モノカルボン酸成分の含有量を、半芳香族ポリアミド(A)を構成する全モノマー成分に対して0.3モル%以上とすることにより、成形流動性をも向上させることができる。
モノカルボン酸成分としては、脂肪族モノカルボン酸、脂環族モノカルボン酸、芳香族モノカルボン酸が挙げられ、中でも、成形流動性の向上効果が高いことから、脂肪族モノカルボン酸が好ましい。
分子量が140以上の脂肪族モノカルボン酸としては、例えば、カプリル酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が挙げられる。中でも、汎用性が高いことから、ステアリン酸が好ましい。分子量が140以上の脂環族モノカルボン酸としては、例えば、4−エチルシクロヘキサンカルボン酸、4−へキシルシクロヘキサンカルボン酸、4−ラウリルシクロヘキサンカルボン酸が挙げられる。分子量が140以上の芳香族モノカルボン酸としては、例えば、4−エチル安息香酸、4−へキシル安息香酸、4−ラウリル安息香酸、アルキル安息香酸類、1−ナフトエ酸、2−ナフトエ酸およびそれらの誘導体が挙げられる。モノカルボン酸成分は、単独で用いてもよいし、併用してもよい。また、分子量が140以上のモノカルボン酸と分子量が140未満のモノカルボン酸と併用してもよい。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)は、融点が300℃以上であることが好ましく、320℃以上であることがより好ましい。半芳香族ポリアミド(A)の融点が300℃以上とすることにより、より高温環境下における成形体に使用することができる。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)は、分子量の指標となる、96%硫酸中、25℃、濃度1g/dLで測定した場合の相対粘度が、1.8以上であることが好ましく、1.8〜2.6であることがより好ましく、1.9〜2.4であることがさらに好ましい。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)は、従来から知られている加熱重合法や溶液重合法の方法を用いて製造することができる。中でも、工業的に有利である点から、加熱重合法が好ましく用いられる。加熱重合法としては、芳香族ジカルボン酸成分と、脂肪族ジアミン成分と、モノカルボン酸成分とから反応物を得る工程(i)と、得られた反応物を重合する工程(ii)とからなる方法が挙げられる。
工程(i)としては、例えば、芳香族ジカルボン酸粉末とモノカルボン酸とを混合し、予め脂肪族ジアミンの融点以上、かつ芳香族ジカルボン酸の融点以下の温度に加熱し、この温度の芳香族ジカルボン酸粉末とモノカルボン酸とに、芳香族ジカルボン酸の粉末の状態を保つように、実質的に水を含有させずに、脂肪族ジアミンを添加する方法が挙げられる。あるいは、別の方法としては、溶融状態の脂肪族ジアミンと固体の芳香族ジカルボン酸とモノカルボン酸とからなる懸濁液を攪拌混合し、混合液を得た後、最終的に生成する半芳香族ポリアミドの融点未満の温度で、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンとモノカルボン酸の反応による塩の生成反応と、生成した塩の重合による低重合物の生成反応とをおこない、塩および低重合物の混合物を得る方法が挙げられる。この場合、反応をさせながら破砕をおこなってもよいし、反応後に一旦取り出してから破砕をおこなってもよい。工程(i)としては、反応物の形状の制御が容易な前者の方が好ましい。
工程(ii)としては、例えば、工程(i)で得られた反応物を、最終的に生成する半芳香族ポリアミドの融点未満の温度で固相重合し、所定の分子量まで高分子量化させ、半芳香族ポリアミドを得る方法が挙げられる。固相重合は、重合温度180〜270℃、反応時間0.5〜10時間で、窒素等の不活性ガス気流中でおこなうことが好ましい。
工程(i)および工程(ii)の反応装置としては、特に限定されず、公知の装置を用いればよい。工程(i)と工程(ii)を同じ装置で実施してもよいし、異なる装置で実施してもよい。
また、加熱重合法における加熱の方法として、特に限定されないが、水、蒸気、熱媒油等の媒体にて反応容器を加熱する方法、電気ヒーターで反応容器を加熱する方法、攪拌により発生する攪拌熱等内容物の運動に伴う摩擦熱を利用する方法が挙げられる。また、これらの方法を組み合わせてもよい。
本発明に用いる半芳香族ポリアミド(A)の製造において、重合の効率を高めるため重合触媒を用いてもよい。重合触媒としては、例えば、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸またはそれらの塩が挙げられ、重合触媒の添加量は、通常、原料モノマーに対して、2モル%以下で用いることが好ましい。
本発明に用いる銅化合物(B)としては、例えば、塩化第一銅、塩化第二銅、臭化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化第一銅、酢酸銅、プロピオン酸銅、安息香酸銅、アジピン酸銅、テレフタル酸銅、イソフタル酸銅、硫酸銅、リン酸銅、ホウ酸銅、硝酸銅、ステアリン酸銅、キレート剤に配位した銅錯塩が挙げられる。中でもハロゲン化銅が好ましく、ヨウ化第一銅がより好ましい。銅化合物(B)は、単独で用いてもよいし、併用してもよい。
本発明に用いる銅化合物(B)の含有量は、半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、0.01〜3質量部であることが好ましく、0.02〜0.5質量部であることがより好ましい。含有量が0.01質量部未満の場合、長期の熱安定性が向上しなかったり、機械的強度が向上しなかったりするので好ましくない。一方、含有量が5質量部を超える場合、効果が飽和し、経済的に不利であるだけでなく、得られる成形品が着色して外観を損なうので好ましくない。
本発明に用いるハロゲン化アルカリ金属化合物(C)としては、例えば、ヨウ化カリウム、臭化カリウム、塩化カリウム、ヨウ化ナトリウム、臭化ナトリウム、塩化ナトリウムが挙げられ、中でも、ヨウ化カリウムが好ましい。ハロゲン化アルカリ金属化合物(C)は、単独で用いてもよいし、併用してもよい。
本発明に用いるハロゲン化アルカリ金属化合物(C)の含有量は、半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、0.1〜5質量部であることが好ましく、0.2〜3質量部であることがより好ましい。含有量が0.2質量部未満の場合、長期の熱安定性が向上しなかったり、機械的強度が向上しなかったりするので好ましくない。一方、含有量が3質量部を超える場合、効果が飽和し、経済的に不利であるので好ましくない。また、樹脂組成物が脆くなるので好ましくない。
本発明において、銅化合物(B)とハロゲン化アルカリ金属化合物(C)との質量比率は、機械的強度や長期の熱安定性の向上の観点から、(B)/(C)=1/1〜1/20であることがより好ましい。
本発明においては、さらに、繊維状強化材を含有させることができる。繊維状強化材としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、アスベスト繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、全芳香族ポリアミド繊維、ポリベンズオキサゾール繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、ケナフ繊維、竹繊維、麻繊維、バガス繊維、高強度ポリエチレン繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、チタン酸カリウム繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、スチール繊維、セラミックス繊維、玄武岩繊維、セピオライト、パリゴルスカイトが挙げられる。繊維状強化材を添加することにより、機械的強度を向上させることができる。中でも、耐熱性が高く、入手しやすいことからガラス繊維、炭素繊維、金属繊維が好ましい。繊維状強化材は併用してもよい。繊維状強化材は、シランカップリング剤で表面処理されていてもよい。シランカップリング剤としては、例えば、ビニルシラン系、アクリルシラン系、エポキシシラン系、アミノシラン系が挙げられ、半芳香族ポリアミドとの密着性が高いことから、アミノシラン系カップリング剤が好ましい。
繊維状強化材の平均繊維長は、0.1〜7mmであることが好ましく、0.5〜6mmであることがより好ましい。繊維状強化材の平均繊維長が0.1〜7mmであることにより、成形性に悪影響を及ぼすことなく、半芳香族ポリアミドの機械的強度を向上させることができる。また、平均繊維径は3〜20μmであることが好ましく、5〜13μmであることがより好ましい。平均繊維径が3〜20μmであることにより、溶融混練時に折損を減らしながらも、半芳香族ポリアミドの機械的強度を向上させることができる。また、断面形状としては、円形、長方形、楕円、それ以外の異形断面等が挙げられるが、中でも円形が好ましい。
繊維状強化材を用いる場合、その含有量は、半芳香族ポリアミド100質量部に対し、5〜200質量部とすることが好ましく、10〜180質量部とすることがより好ましく、20〜150質量部とすることがさらに好ましく、30〜130質量部とすることが最も好ましい。
繊維状強化材を用いる場合、特に酸化防止剤を含有させることが好ましい。繊維状強化材を含有する半芳香族ポリアミドは、高温のシリンダー内に長時間滞留した場合、繊維状強化材の表面処理剤が熱分解し、機械的強度の低下を引き起こす場合がある。しかしながら、本発明においては、シリンダー内に半芳香族ポリアミドを滞溜させた場合、すなわち、射出成形時において成形サイクルが長い場合や、射出量が少なくシリンダー内に樹脂が長く滞留する場合でも、酸化防止剤を含有することにより、引張強度の低下を抑制することができる。酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤が挙げられるが、中でも、半芳香族ポリアミドの滞留安定性向上には、リン系酸化防止剤が好ましい。また、リン系酸化防止剤を用いることにより、さらに樹脂組成物の長期熱安定性や機械的強度保持率が向上する。
リン系酸化防止剤は、無機化合物でもよいし有機化合物でもよく、特に制限はないが、例えば、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カルシウム、亜リン酸マグネシウム、亜リン酸マンガン等の無機リン酸塩、トリフェニルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリノニルフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(アデカ社製、アデカスタブPEP−36)、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト(アデカ社製、アデカスタブPEP−8)、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(アデカ社製、アデカスタブPEP−4C)、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4−ビフェニリレンジフォスファイト(クラリアントジャパン社製、ホスタノックスP−EPQ)等の有機リン酸エステルが挙げられる。中でも、有機リン酸エステルが好ましく、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトおよびテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4−ビフェニリレンジフォスファイトがより好ましい。これらは単独で用いてもよいし、併用してもよい。
リン系酸化防止剤の含有量は、半芳香族ポリアミド100質量部に対し、0.01〜5質量部であることが好ましく、0.1〜1.0質量部であることがさらに好ましい。リン系酸化防止剤の含有量が0.01未満である場合、長期熱安定性や機械的強度保持率の向上効果が乏しい場合がある。一方、リン系酸化防止剤の含有量が5.0質量部を超える場合、効果が飽和し、経済的に不利になる場合がある。
本発明の半芳香族ポリアミド樹脂組成物には、必要に応じて他の添加剤を加えてもよい。他の添加剤としては、例えば、板状強化材、タルク、膨潤性粘土鉱物、シリカ、アルミナ、ガラスビーズ等の充填材、帯電防止剤、難燃剤、難燃助剤が挙げられる。銅系化合物、ハロゲン化アルカリ金属化合物、繊維状強化材および他の添加剤の添加方法は、その効果が損なわれなければ特に限定されないが、例えば、半芳香族ポリアミド(A)の重合時または溶融混練時に添加される。
上記添加剤の添加方法は特に限定されないが、二軸混練機を用いた溶融混練法が好適に用いられる。混練温度は、半芳香族ポリアミドの融点以上とすることが好ましく、(融点+100℃)未満とすることがより好ましい。混練温度を半芳香族ポリアミドの融点以上、(融点+100℃)未満とすることにより、混練機が過負荷となり、ベントアップすることを抑制しながらも、半芳香族ポリアミドの分解、黄変を抑制することができる。
混練したものはストランドとし、ペレット化することが好ましい。なお、添加剤として繊維状強化材を用いる場合、繊維状強化材の繊維束を予め開繊させ、この繊維束を溶融状態にある半芳香族ポリアミドに通過させることにより、繊維状強化材の繊維束に半芳香族ポリアミドを含浸させストランドとし、ペレット化してもよい。
本発明の半芳香族ポリアミドやその樹脂組成物は、射出成形することにより、成形体とすることができる。射出成形に用いる射出成形機としては、特に限定されないが、例えば、スクリューインライン式射出成形機、プランジャ式射出成形機が挙げられる。
射出成形機のシリンダー内で加熱溶融された半芳香族ポリアミドやその樹脂組成物は、ショットごとに計量され、金型内に溶融状態で射出され、所定の形状で冷却、固化された後、成形体として金型から取り出される。射出成形時の樹脂温度は、半芳香族ポリアミドの融点以上とすることが好ましく、(融点+100℃)未満とすることがより好ましい。なお、射出成形に用いる半芳香族ポリアミドは十分に乾燥していることが好ましい。水分率が高い半芳香族ポリアミドは、射出成形機のシリンダー内で発泡し、最適な成形体を得ることが困難となることがある。射出成形に用いる半芳香族ポリアミドの水分率は、半芳香族ポリアミド100質量部に対して、0.3質量部未満であることが好ましく、0.1質量部未満であることがより好ましい。
本発明の半芳香族ポリアミドやその樹脂組成物は、自動車部品、電気・電子部品、雑貨部品、土木建築用品等の成形体に広範に使用できる。
自動車部品としては、例えば、エンジンカバー、エアインテークマニホールド、スロットルボディ、エアインテークパイプ、ラジエタータンク、ラジエターサポート、ラジエターホース、ラジエターグリル、インタークーラーのエンドキャップ、タイミングベルトカバー、ウォーターポンプレンレット、ウォーターポンプアウトレット、クーリングファン、ファンシュラウド、エンジンマウント等のエンジン周辺部品、プロペラシャフト、スタビライザーバーリンケージロッド、アクセルペダル、ペダルモジュール、シールリング、ベアリングリテーナー、ギア、ドリブンギア、電動パワステアリングギア等の機構部品、オイルパン、オイルフィルターハウジング、オイルフィルターキャップ、オイルレベルゲージ、燃料タンク、燃料チューブ、フューエルカットオフバルブ、キャニスター、フューエルデリバリーパイプ、フューエルフィラーネック、フューエルセンダーモジュール、燃料配管用継手等の燃料・配管系部品、ワイヤーハーネス、リレーブロック、センサーハウジング、エンキャプシュレーション、イグニッションコイル、ディストリビューター、サーモスタットハウジング、クイックコネクター、ランプリフレクタ、ランプハウジング、ランプエクステンション、ランプソケット、ホーン用ボビン等の電装系部品、マフラーカバー、吸気ダクト、リアスポイラー、ホイールカバー、ホイールキャップ、カウルベントグリル、エアアウトレットルーバー、エアスクープ、フードバルジ、フェンダー、バックドア、シフトレバーハウジング、ウインドーレギュレータ、ドアロック、ドアハンドル、アウトサイドドアミラーステー等の各種内外装部品が挙げられる。
電気・電子部品としては、例えば、コネクタ、LEDリフレクタ、スイッチ、センサー、ソケット、コンデンサー、ジャック、ヒューズホルダー、リレー、コイルボビン、抵抗器、IC、LEDのハウジング、各種筐体が挙げられる。
雑貨部品としては、例えば、樹脂ネジ、時計枠、ファスナーが挙げられる。
中でも、本発明の半芳香族ポリアミドは、機械的強度や長期の熱安定性に優れているので、自動車部品のエンジン周辺部品に好適に使用することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
1.分析方法
半芳香族ポリアミドおよび半芳香族ポリアミド樹脂組成物の物性測定は以下の方法によりおこなった。
(1)融点
パーキンエルマー社製示差走査型熱量計DSC−7を用い、昇温速度20℃/分で350℃まで昇温した後、350℃で5分間保持し、降温速度20℃/分で25℃まで降温した。25℃で5分間保持後、再び昇温速度20℃/分で昇温測定した際の吸熱ピークのトップを融点とした。
(2)相対粘度、成形前後の相対粘度の保持率
96%硫酸を溶媒とし、濃度1g/dL、25℃で、ウベローデ型粘度計を用いて測定した。
なお、樹脂以外の成分が含有した樹脂組成物を測定する場合は、あらかじめ、G−3ガラスフィルターにより樹脂成分以外を濾別した後測定した。
成形前後の相対粘度の保持率は、成形前後の半芳香族ポリアミド樹脂組成物の相対粘度を用いて算出した。
成形前後の相対粘度の保持率は、90%以上であることが好ましく、95%以上であることがより好ましい。
(3)ポリアミド樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)
JIS K7210に従い、ポリアミド樹脂組成物ペレットを用い、340℃、1.2kgfの荷重で測定した。単位はg/10分である。
(4)引張強度
ポリアミド樹脂組成物を十分に乾燥した後、ファナック製射出成形機(α−100iA)を用いて、樹脂温度330℃、金型温度135℃、成形サイクル25秒の条件で、ISO準拠の成形片を作製した。
前記成形片をISO527に従って引張強度を測定した。
引張強度は、160MPa以上であることが好ましく、170MPa以上であることがより好ましい。
(5)曲げ強度
上記(4)で作製した成形体を用いて、ISO178に従って曲げ強度を測定した。
曲げ強度は、250MPa以上であることが好ましく、260MPa以上であることがより好ましい。
(6)荷重たわみ温度
上記(4)で作製した成形体を用いて、ISO75−1に従って、荷重1.8MPaで測定した荷重たわみ温度を用いた。
荷重たわみ温度は、300℃以上であることが好ましい。
(7)引張強度保持率
上記(4)で作製した成形体を200℃のギヤオーブン中で500時間処理した。引張強度の保持率を、熱処理前後の引張強度を用いて算出した。
なお、引張強度は、上記(4)の方法に従って測定した。
引張強度保持率が高いほど、長期の熱安定性に優れている。
引張強度保持率は、85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
2.原材料
用いた原材料を以下に示す。
(1)芳香族ジカルボン酸成分
・TPA:テレフタル酸
・IPA:イソフタル酸
(2)脂肪族ジアミン成分
・DDA:1,10−デカンジアミン
・HMDA:1,6−ヘキサンジアミン
・NDA:1,9−ノナンジアミン
(3)モノカルボン酸成分
・STA:ステアリン酸(分子量:284)
・CP:カプリル酸(分子量:144)
・LA:ラウリン酸(分子量:200)
・LBA:4−ラウリル安息香酸(分子量:290)
・BHA:ベヘン酸(分子量:341)
・BA:安息香酸(分子量:122)
・CA:カプロン酸(分子量:116)
(4)銅化合物
・CuI:ヨウ化銅(試薬特級)
(5)ハロゲン化アルカリ金属化合物
・KI:ヨウ化カリウム
・KBr:臭化カリウム
・NaI:ヨウ化ナトリウム
(6)繊維状強化材
・GF:ガラス繊維(日東紡社製、CS3G225S、平均繊維径:9.5μm、平均繊維長:3mm)
(7)リン系酸化防止剤
・EPQ:テトラキス(2,4−ジt−ブチルフェニル)−4,4−ビフェニリレンジフォスファイト(クラリアントジャパン社製 ホスタノックスP−EPQ)
・PEP:ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(アデカ社製、アデカスタブPEP−36)
製造例1
芳香族ジカルボン酸成分として粉末状のテレフタル酸(TPA)4.70kgと、モノカルボン酸成分として分子量284のステアリン酸(STA)0.32kgと、重合触媒として次亜リン酸ナトリウム一水和物9.3gとを、リボンブレンダー式の反応装置に入れ、窒素密閉下、回転数30rpmで撹拌しながら170℃に加熱した。その後、温度を170℃に保ち、かつ回転数を30rpmに保ったまま、液注装置を用いて、脂肪族ジアミン成分として100℃に加温した1,10−デカンジアミン(DDA)4.98kgを、2.5時間かけて連続的(連続液注方式)に添加し反応物を得た。なお、原料モノマーのモル比は、テレフタル酸:1,10−デカンジアミン:ステアリン酸=48.5:49.6:1.9(官能基の当量比率は、TPA:DDA:STA=49.0:50.0:1.0)であった。
その後、得られた反応物を、同じ反応装置で、窒素気流下、250℃、回転数30rpmで8時間加熱して重合し、ストランド状に引き取った後、水槽に通して冷却固化し、それをペレタイザーでカッティングして半芳香族ポリアミド(P−1)ペレットを得た。
各成分の種類、含有量を表1に示すように変更した以外は、製造例1と同様にして半芳香族ポリアミドペレット(P−2〜P−15)を得た。
製造例1〜15で得られた半芳香族ポリアミドの組成およびその特性を表1に示す。
実施例1
半芳香族ポリアミド(P−1)100質量部、ヨウ化銅(CuI)0.02質量部、ヨウ化カリウム(KI) 0.3質量部を、クボタ社製ロスインウェイト式連続定量供給装置CE−W−1を用いて計量し、スクリュー径37mm、L/D40の同方向二軸押出機(東芝機械社製TEM26SS)の主供給口に供給し、サイドフィーダーより繊維状強化材(GF−1)40質量部を供給し、溶融混練をおこなった。押出機のシリンダー温度は320〜340℃、スクリュー回転数は250rpm、吐出量は35kg/時間であった。
次いで、溶融樹脂組成物をダイスからストランド状に引き取った後、水槽に通して冷却固化し、それをペレタイザーでカッティングして半芳香族ポリアミド樹脂組成物ペレットを得た。
実施例1〜31、比較例1〜5
樹脂組成物の組成を表2〜4に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして半芳香族ポリアミド樹脂組成物ペレットを得た。
得られた樹脂組成物の樹脂組成および特性値を表2〜4に示す。
実施例1〜31の半芳香族ポリアミド樹脂組成物は、機械的強度が高く、引張強度保持率が高く、熱安定性に優れていた。
実施例1、13〜16、20、21の半芳香族ポリアミド樹脂組成物を比較することにより、半芳香族ポリアミドのモノカルボン酸成分として分子量が140以上のモノカルボン酸を用いた方が、さらに、成形前後の相対粘度の保持率が高くなることや、成形流動性が向上することがわかる。
実施例28〜31の半芳香族ポリアミド樹脂組成物は、リン系酸化防止剤を含有させたため、実施例1と対比して、引張強度保持率が高いことがわかる。
比較例1の半芳香族ポリアミド樹脂組成物は、銅化合物とハロゲン化アルカリ金属化合物を使用しなかったため、機械的強度が低く、引張強度保持率が低かった。
比較例2の半芳香族ポリアミド樹脂組成物は、ハロゲン化アルカリ金属化合物を使用しなかったため、機械的強度が低く、引張強度保持率が低かった。
比較例3の半芳香族ポリアミド樹脂組成物は、銅化合物を使用しなかったため、機械的強度が低く、引張強度保持率が低かった。
比較例4の半芳香族ポリアミド樹脂組成物は、銅化合物とハロゲン化アルカリ金属化合物の含有量が過少であったため、機械的強度が低く、引張強度保持率が低かった。
比較例5の半芳香族ポリアミド樹脂組成物は、用いた半芳香族ポリアミドのモノカルボン酸成分の含有量が多かったため、機械的強度が低かった。

Claims (10)

  1. 芳香族ジカルボン酸成分、脂肪族ジアミン成分およびモノカルボン酸成分からなる半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、銅化合物(B)0.01〜3質量部およびハロゲン化アルカリ金属化合物(C)0.1〜5質量部を含有し、(A)のモノカルボン酸成分の含有量が、(A)を構成する全モノマー成分に対して0.3〜4.0モル%であることを特徴とする半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  2. 半芳香族ポリアミド(A)のモノカルボン酸成分として、分子量が140以上のモノカルボン酸を含有することを特徴とする請求項1記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  3. モノカルボン酸成分が、脂肪族モノカルボン酸であることを特徴とする請求項1または2記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  4. 脂肪族モノカルボン酸が、ステアリン酸であることを特徴とする請求項3記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  5. 芳香族ジカルボン酸成分が、テレフタル酸であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  6. 脂肪族ジアミン成分が、1,10−デカンジアミンであることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  7. 銅化合物(B)がヨウ化銅であり、ハロゲン化アルカリ金属化合物(C)がヨウ化カリウムである請求項1〜6いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  8. 半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、繊維状強化材5〜200質量部を含有することを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  9. 半芳香族ポリアミド(A)100質量部に対して、さらにリン系酸化防止剤0.01〜5質量部を含有することを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  10. 請求項1〜9いずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物を成形してなることを特徴とする成形体。
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