JP2015061491A - ステータ製造方法及びワニス滴下装置 - Google Patents

ステータ製造方法及びワニス滴下装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ワニスを、ステータコアの端面に付着させることなく、ステータコアのスロット内の巻線部分にまで十分含浸させることができるステータ製造方法及びワニス滴下装置を提供する。
【解決手段】ステータ製造方法は、所定の長さ、幅及び厚さを有する導線片23aを成形してU字状セグメント7を形成する成形工程(ステップS1)と、複数のU字状セグメント7をステータコア3のスロット2に挿入する挿入工程(ステップS2)と、スロットに挿入されたU字状セグメント7の第1斜行部11a及び第2斜行部11bによって形成される第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bに対してワニスを滴下する滴下工程(ステップS4)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステータコア及びステータコイルを備えるステータを製造するステータ製造方法及びこれに使用できるワニス滴下装置に関する。
一般に、ステータコア及びステータコイルを備えるステータを製造するに際し、ステータコアのスロットに挿入されたステータコイル用の巻線に、ワニスが含浸され、硬化される。ワニスにより巻線をステータコアに固定するとともに、巻線間の確実な絶縁を図るためである。
このような技術として、特許文献1には、ステータコイル用の巻線が設けられたステータコアを、回転軸線を水平にして回転させながら、ステータコアの両端部から突出した巻線のコイルエンド部分にワニスを滴下するものが記載されている。しかし、この場合、滴下したワニスが、ステータコアの端面に付着するおそれがある。付着したワニスは、硬化すると、除去するのは困難である。
そこで、特許文献1に記載の装置においては、ワニスの滴下と並行して、滴下位置よりもステータコア側の巻線部分にエアブローを施すようにしている。これにより、ステータコアの方へ流れるワニスが吹き飛ばされるので、ステータコアの端面に対するワニスの付着が回避される。
特開2004−194398号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の装置によれば、エアブローを施すための圧縮空気の供給手段やエアノズルが必要となるので、装置のコストが上昇する。また、エアブローにより吹き飛ばされたワニスがステータコアの端面に付着するおそれがある。このため、このエアブローは、ワニスの付着を回避するための対策として万全なものとはいえない。
さらに、粘性の低いワニスがエアブローにより吹き飛ばされてしまうので、ワニスがステータコアのスロット内の巻線部分にまで含浸するのが困難となる。この結果、ステータコアに対する巻線の固定強度が低下するおそれがある。
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点に鑑み、ワニスを、ステータコアの端面に付着させることなく、ステータコアのスロット内の巻線部分にまで十分含浸させることができるステータ製造方法及びワニス滴下装置を提供することにある。
本発明のステータ製造方法は、複数のスロットが周方向に間隔を置いて設けられた環状のステータコアと、該ステータコアに設けられたステータコイルとを備えるステータを製造する方法であって、所定の長さ、幅及び厚さを有する導線片を成形してU字状セグメントを形成する成形工程と、前記ステータコイルを形成するために、複数の前記U字状セグメントを前記ステータコアの前記スロットに挿入する挿入工程と、前記挿入工程により前記スロットに挿入された前記U字状セグメントにワニスを滴下する滴下工程とを備え、前記U字状セグメントは、そのU字形の底部に相当するコイルエンド部と、該コイルエンド部両側の2つの脚部とを有し、前記コイルエンド部は、中央の頂部と、該頂部と前記各脚部との間の斜行部とを有し、前記挿入工程における前記U字状セグメントの挿入は、所定数の該U字状セグメントがその厚さ方向に重ねられて構成されたU字状セグメント束の状態で、又は該U字状セグメント束が構成されるようにして、該U字状セグメントの前記脚部を対応する前記スロットに挿入することにより行われ、前記滴下工程におけるワニスの滴下は、前記U字状セグメントの前記斜行部によって形成される前記U字状セグメント束毎の傾斜面に対して行われることを特徴とする。
本発明によれば、滴下工程において、U字状セグメント束の傾斜面に滴下されるワニスは、重力及びその濡れ性により、該傾斜面を構成する斜行部を伝わってステータコアのスロット内に誘導される。このため、ワニスの滴下が適切な量で行われた場合、滴下されたワニスがステータコアの端面に落下して残留することはない。
スロット内に誘導されたワニスは、U字状セグメントの脚部の間や、脚部とスロットの内壁との間に浸透する。したがって、ワニスを、ステータコアの端面に付着させることなく、ステータコイルのスロット内における巻線部分としての脚部にまで十分含浸させることができる。
本発明において、前記挿入工程における前記U字状セグメントの前記脚部の前記スロットへの挿入は、相互に隣り合う該スロットのうちの一方に該脚部が挿入されて前記U字状セグメント束を構成している各U字状セグメントの前記斜行部と、他方に該脚部が挿入されて前記U字状セグメント束を構成している各U字状セグメントの前記斜行部との間に、前記滴下工程で滴下されるワニスを対応する前記スロットに誘導する隙間が形成されるように行われてもよい。
これによれば、相互に隣り合うスロットにU字状セグメントの脚部が挿入された各U字状セグメント束の傾斜面のうちの一方は、他方の傾斜面の下側に位置する。そして、該一方の傾斜面に滴下されるワニスは、各U字状セグメント束の間に形成された上記の隙間に侵入する。
隙間に侵入したワニスは、隙間による毛細管現象によって効果的に導かれて、対応するスロットに導入される。したがって、滴下されたワニスを、対応するスロットのより奥の方まで含浸させることができる。
本発明において、前記成形工程におけるU字状セグメントの形成は、前記U字状セグメント束を構成する前記所定数のU字状セグメント毎にまとめて行われてもよい。
これによれば、U字状セグメントの形成が、U字状セグメント束を構成する所定数の所定数のU字状セグメント毎行われるので、U字状セグメントの形成を効率的に行うことができる。また、U字状セグメントを、その斜行部が正確に重なったU字状セグメント束として得ることができる。これにより、ステータコアのスロットへのU字状セグメントの挿入を、U字状セグメント束毎に、効率的に行うことができる。
また、U字状セグメント束において、斜行部が正確に重なっているので、斜行部により形成される傾斜面に滴下されるワニスが、隣接する斜行部の間から下方のステータコアの端面に落下するのを防止することができる。したがって、ステータコアの端面にワニスが付着するのを、より効果的に防止することができる。
本発明において、前記滴下工程における各傾斜面上へのワニスの滴下は、1つの傾斜面について複数回に分けて行われてもよい。これによれば、各傾斜面に対する1回分のワニスの滴下量を減らすことができる。したがって、滴下したワニスがステータコアの端面に落下するのをより効果的に防止することができる。
本発明において、各U字状セグメント束の前記傾斜面は、該U字状セグメント束を構成する各U字状セグメントの両側の前記斜行部のうちの一方により形成される第1傾斜面と、他方により形成される第2傾斜面とで構成され、前記滴下工程では、各U字状セグメント束の該第1傾斜面及び該第2傾斜面に対してそれぞれワニスが滴下されてもよい。
これによれば、U字状セグメント束の第1傾斜面及び第2傾斜面にワニスが滴下されるので、第1傾斜面及び第2傾斜面を介して、ワニスを、そのU字状セグメント束の両側の脚部に対して均等に供給することができる。
本発明において、前記滴下工程は、前記スロットに前記U字状セグメントの脚部が挿入された前記ステータコアをその中心軸線の周りに回転させながら、該回転の速度に対応する滴下量でワニスを滴下することにより行われてもよい。これによれば、ワニスを滴下するためのノズルの位置を固定したまま、適量のワニスの滴下を行うことができる。したがって、ワニスを滴下するための装置を簡素化することができる。
本発明において、前記滴下工程は、前記スロットに前記U字状セグメントの脚部が挿入された前記ステータコアをその中心軸線の周りに回転させながら、該回転の速度に対応するタイミングでワニスを滴下することにより行われてもよい。これによれば、ワニスを滴下するためのノズルの位置を固定したままワニスの滴下を行うことができる。したがって、ワニスを滴下するための装置を簡素化することができる。
また、ワニスの滴下タイミングを適切に設定することにより、U字状セグメント束の傾斜面毎に1つ又は一定数ずつのワニスの滴下を行うことができる。その際、傾斜面における滴下位置を、傾斜面の中央等に位置するように制御できるので、傾斜面からワニスがステータコアの端面に落下するのを、さらに効果的に防止することができる。
この場合、ステータコアの中心軸線は、鉛直方向に対して傾いていてもよい。これによれば、U字状セグメント束の傾斜面の傾斜角度や傾斜方向が、ステータコアの回転に伴って変化する。このため、傾斜面に滴下されたワニスが重力により移動する方向が傾斜面上で変化する。これにより、滴下されたワニスがその傾斜面を構成する各斜行部に対してより均一に付着する。この結果、滴下されたワニスがステータコアの端面に落下して付着するのをより効果的に防止することができる。
本発明のワニス滴下装置は、複数のスロットが周方向に間隔を置いて設けられた環状のステータコアと、該ステータコア上にステータコイルを形成するための複数のU字状セグメントとを有するステータのワークを支持して回転させる回転部と、前記回転部により回転されるワークに対し、前記U字状セグメントを該ステータコアに固定するためのワニスを滴下するワニス滴下部とを備えるワニス滴下装置であって、前記U字状セグメントは、所定の長さ、幅及び厚さを有する導線片により形成され、かつ所定数毎に重ねられてU字状セグメント束を形成しており、前記U字状セグメントは、前記ステータコアの一方の端面上に位置するコイルエンド部と、該コイルエンド部の両側を幅方向に折り曲げて形成され、対応する前記スロットに挿入された2つの脚部とを備え、前記コイルエンド部は、中央の頂部と、該頂部の両側で前記一方の端面に対して傾斜して前記脚部に接続する斜行部とを備え、前記U字状セグメントの両側の脚部は、前記U字状セグメント束毎に、対応する前記スロットに挿入され、前記U字状セグメントの斜行部は、前記U字状セグメント束毎に、前記一方の端面に対して傾斜する傾斜面を形成しており、前記ワニス滴下部は、前記回転部により回転される前記ワークの前記U字セグメント束毎の傾斜面にワニスを滴下するものであることを特徴とする。
本発明のワニス滴下装置によれば、本発明のステータ製造方法の場合と同様の理由により、ワニスを、ステータコアの端面に付着させることなく、ステータコイルのスロット内における巻線部分としての脚部にまで十分含浸させることができる。
本発明の一実施形態に係るステータ製造方法により製造されるステータの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るステータ製造方法を示すフローチャートである。 図2のフローチャートにおける成形工程により形成されるU字状セグメントをその4本が束ねられたU字状セグメント束として示す斜視図である。 図2のフローチャートにおける成形工程により導線片セットが成形される様子を示す図であり、(a)は、導線片セットが位置決めされたときの様子、(b)は、導線片セットが第1曲げ部で曲げられたときの様子、(c)は、導線片セットが第2曲げ部で曲げられたときの様子、(d)は、導線片セットの中間部が固定されたときの様子、(e)は、導線片セットの中間部の両外側が下方に折り曲げられたときの様子、(f)及び(g)は、導線片セットが固定されて捻じ曲げられる様子を示す。 U字状セグメント束が挿入されたステータコアの一部を示す斜視図である。 図2のフローチャートにおける滴下工程で用いられるワニス滴下装置の斜視図である。 図6のワニス滴下装置におけるワニスの滴下位置を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。実施形態のステータ製造方法では、図1に示すステータ1が製造される。ステータ1は、複数のスロット2が周方向に等間隔で設けられた環状のステータコア3と、ステータコア3に設けられたステータコイル4とを備える。
各スロット2は、ステータコア3の中心軸線方向(以下、「軸線方向AX」という。)に延在し、ステータコア3の径方向(以下、「径方向R」という。)外方に向かう深さを有し、そしてステータコア3の内周面3a及び両側の端面3bにおいて開口している。
本実施形態のステータ製造方法は、図2に示すように、導線片を成形してU字状セグメント束5を形成する成形工程(ステップS1)と、U字状セグメント束5をステータコア3のスロット2に挿入する挿入工程(ステップS2)とを備える。
また、このステータ製造方法は、ステータコア3のスロット2に挿入されたU字状セグメント束5の第1傾斜面6a及び第2傾斜面6b(図1参照)にワニスを滴下してスロット2内にワニスを供給する滴下工程(ステップS4)を備える。
挿入工程(ステップS2)と滴下工程(ステップS4)との間には、U字状セグメント束5を構成するU字状セグメント7(図3参照)の対応する端部同士を接続してステータコイル4の巻線を形成する接続工程(ステップS3)が設けられる。滴下工程(ステップS4)の後には、滴下工程によるワニスの滴下が行われたステータ1のワークを加熱してスロット2内のワニスを硬化させる硬化工程(ステップS5)が設けられる。
成形工程(ステップS1)で形成されるU字状セグメント束5は、所定の長さ、幅及び厚さを有する4本の導線片をまとめて成形することにより形成される。すなわち、1つのU字状セグメント束5は、図3に示すように、4つのU字状セグメント7で構成される。
成形される導線片の幅wと厚さt(U字状セグメント7の幅wと厚さt)の大小関係は問わない。幅wと厚さtが等しくてもよいし、いずれか一方が他方より大きくてもよい。まとめて形成され、1つのU字状セグメント束5を構成するU字状セグメント7の数は、4つに限定されず、例えば5つであってもよい。
図3に示すように、U字状セグメント7は、そのU字形の底部に相当するコイルエンド部8と、コイルエンド部8両側の第1脚部9a及び第2脚部9bとを備える。コイルエンド部8は、中央の頂部10と、頂部10と第1脚部9aとの間の第1斜行部11aと、頂部10と第2脚部9bとの間の第2斜行部11bとを備える。
頂部10と、その両側に隣接する第1斜行部11a及び第2斜行部11bそれぞれの一部分とは、厚さ方向に曲折してS字状をなす。
U字状セグメント7の第1斜行部11aによって、U字状セグメント束5毎に第1傾斜面6aが形成される。U字状セグメント7の第2斜行部11bによって、U字状セグメント束5毎に第2傾斜面6bが形成される。
U字状セグメント束5の形成は、例えば、成形用の第1型12〜第11型22を用いて、図4に示すような手順で行われる。なお、図4(a)〜(c)及び(g)では、Z軸に垂直な断面が示されている。また、図4(d)〜(f)では、Y軸に垂直な断面が示されている。また、Z軸の正方向は、鉛直上方に一致する。また、図4では、導線片セットを成形するための主要な要素である金型の断面及び後述の第6型17、第11型22のみが示されている。
U字状セグメント束5の形成するためには、まず、図4(a)に示すように、上述の4本の導線片23aを厚さ方向に重ねた導線片セット23が、各導線片23aの長さ方向がX軸方向に一致し、幅方向がZ軸方向に一致し、厚さ方向がY方向に一致する姿勢で、第1曲げ部24が所定位置に位置するように位置決めされる。第1曲げ部24は、U字状セグメント7の頂部10に相当する部分である。
次に、第1型12の菱形部12aが下降され、第2型13が前進される。これにより、導線片セット23は、第1曲げ部24において、菱形部12aと第2型13との間に挟まれて固定される。次に、図4(b)のように、第3型14が前進される。これにより、導線片セット23は、第3型14と菱形部12aとの間でプレスされ、第1曲げ部24において曲げられる。
次に、図4(c)のように、第5型16が前進される。これにより、導線片セット23は、第5型16と第3型14により、第2曲げ部25において、第1曲げ部24とは逆向きに曲げられる。また、このとき、第5型16の前進により第6型17が回転し、その成形面が第3型14の成形面の対応する部分と対峙する。このため、第1曲げ部24で曲げられた導線片セット23が、第2曲げ部25と反対側の位置において、若干曲げ戻される。
さらに、第4型15が前進される。これにより、導線片セット23は、第4型15と第5型16との間でプレスされ、第2曲げ部25における曲げ方向と逆向きに、若干曲げ戻される。
次に、図4(d)のように、第7型18及び第8型19が下降される。これにより、導線片セット23は、第1曲げ部24及び第2曲げ部25を含む中間部が、第7型18及び第8型19と、第1型12の台形部12bの上面との間で、導線片23aの幅方向に挟まれて固定される。次に、図4(e)のように、第9型20及び第10型21が下降される。これにより、導線片セット23の中間部の両外側が、下方に折り曲げられる。
次に、導線片セット23の第2曲げ部25の第1曲げ部24側に隣接する部分を固定した状態とする。すなわち、図4(f)のように、第9型20、第7型18、第1型12の菱形部12aが上昇される。また、図4(g)のように、第2型13、第3型14、第4型15及び第5型16が後退される。また、第1型12の台形部12bの一部12b’が退避される。
これにより、導線片セット23は、台形部12bの一部12b’以外の部分と第8型19及び第10型21とで挟まれた状態となる。すなわち、導線片セット23は、第2曲げ部25の第1曲げ部24側に隣接する部分が固定された状態となる。次に、第11型22を前進させ、導線片セット23の第2曲げ部25の第1曲げ部24と反対側に隣接する部分及び第2曲げ部25を、第11型22のクランプ部26で拘束する。
次に、クランプ部26を、導線片セット23の第2曲げ部25の第1曲げ部24側に隣接する部分における長さ方向の中心軸線CAの周りに回転させることにより、導線片セット23を捻じ曲げる。
これにより、導線片セット23においてクランプ部26で拘束されて捻じ曲げられた方の部分が、図4(f)において二点鎖線で示される状態となり、導線片セット23の両側の足部分がほぼ平行となる。これにより、導線片セット23の成形が完了し、U字状セグメント束5が形成される。
挿入工程(ステップS2)におけるU字状セグメント束5の挿入は、U字状セグメント束5の第1脚部9a及び第2脚部9bを、ステータコア3の対応するスロット2に挿入することにより行われる。この挿入に際し、第1脚部9a及び第2脚部9bと、これらが挿入される各スロット2の内壁との間には、図5に示すように、絶縁紙27が設けられる。ステータコア3の2つの端面3bのうちの一方の側から各スロット2に挿入された第1脚部9a及び第2脚部9bの先端側は、そのスロット2の他方の端面3b側から突出する。
1つのU字状セグメント束5の4つの第1脚部9aが挿入されるスロット2と、4つの第2脚部9bが挿入されるスロット2とは、磁極ピッチやステータコイル4の巻回方式に応じたスロット数だけ離れている。本実施形態では、ステータコイル4は三相コイルであり、各相に2スロット2ずつが対応している。このため、第1脚部9aが挿入されるスロット2と、第2脚部9bが挿入されるスロット2とは、6スロットだけ離れている。
1つのスロット2には、1つのU字状セグメント束5の4つの第1脚部9aが、そのスロット2の径方向R外側に挿入される。そのスロット2の径方向R内側には、他の1つのU字状セグメント束5の4つの第2脚部9bが挿入される。したがって、各スロット2には、径方向Rに沿って厚さ方向に重なった4つの第1脚部9a及び4つの第2脚部9bが配置される。
1つのスロット2の径方向R外側に第1脚部9aが挿入されたU字状セグメント束5の第2脚部9bは、ステータ1の周方向(以下、「周方向C」という。)の一方に離れた他のスロット2の径方向R内側に挿入される。該1つのスロット2の径方向R内側に第2脚部9bが挿入されたU字状セグメント束5の第1脚部9aは、周方向Cの他方に離れた他のスロット2の径方向R外側に挿入される。
隣り合う2つのスロット2それぞれの径方向R外側には、隣接する2つのU字状セグメント束5の第1脚部9aがそれぞれ挿入される。これら2つのU字状セグメント束5の第2脚部9bは、別の隣り合う2つのスロット2の径方向R内側に挿入される。
このようにして、各U字状セグメント束5は、その第1脚部9aがスロット2の径方向R外側に挿入され、第2脚部9bが別のスロット2の径方向R内側に挿入されながら、図1のように、周方向Cに対して一定の姿勢で隣接して配置される。
隣接する2つのU字状セグメント束5は、相互にスロット2の配列ピッチだけ周方向Cにずれており、双方の第1斜行部11aは部分的に重なる。また、双方の第2斜行部11bも部分的に重なる。したがって、双方の第1斜行部11aにおける上下の位置関係と、双方の第2斜行部11bにおける上下の位置関係とが入れ替わる必要がある。周方向Cにおいて隣接する双方の頂部10を含むS字状に曲折した部分を経て、この入れ替わりが達成される。
図5に示すように、隣接するU字状セグメント束5の第1斜行部11a同士の重なり部分及び第2斜行部11b同士の重なり部分には、隙間29が形成される。隙間29は、滴下工程(ステップS3)で滴下されるワニスを、毛細管現象により、対応するスロット2に誘導するのに適した間隔を有する。
接続工程(ステップS3)におけるU字状セグメント7の対応する端部同士の接続に際しては、スロット2の端面3b側から突出したU字状セグメント7の第1脚部9a及び第2脚部9bの先端側が、周方向Cに沿った適宜の方向に折り曲げられる。そして、第1脚部9a及び第2脚部9bの先端部の対応するもの同士が接合される。これにより、三相のステータコイル4を構成するコイル巻線が形成される。
滴下工程(ステップS4)におけるU字状セグメント束5の第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bに対するワニスの滴下は、図6に示すワニス滴下装置30を用いて行われる。図6に示すように、ワニス滴下装置30は、ステータ1のワーク31を支持して回転させる回転部32と、回転部32により回転されるワーク31に対し、ワニスを滴下するワニス滴下部33とを備える。ワーク31は、上述の接続工程(ステップS3)までの工程により、ステータコア3にステータコイル4を構成するコイル巻線4aが形成されたものである。
ワニス滴下部33によるワニスの滴下は、U字状セグメント7をワニスによりステータコア3に固定するために行われる。また、このワニスにより、U字状セグメント7相互間の絶縁や、U字状セグメント7とステータコア3との間の絶縁が強化される。
ワニス滴下部33は、U字状セグメント束5の第1傾斜面6a及び第2傾斜面6b毎にワニスが順次滴下されるように、回転部32により回転されるワーク31の回転速度に対応するタイミングでワニスを滴下するように構成される。すなわち、ワニス滴下部33は、U字状セグメント束5の第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bにワニスを滴下するための第1滴下ノズル34a及び第2滴下ノズル34bと、滴下されるワニスが収容されるワニスタンク35とを備える。
ワニスタンク35と第1滴下ノズル34a及び第2滴下ノズル34bとの間には、第1ポンプ36a及び第2ポンプ36bが設けられる。第1ポンプ36aは、ワニスタンク35から第1滴下ノズル34aにワニスを供給する。第2ポンプ36bは、ワニスタンク35から第2滴下ノズル34bにワニスを供給する。
第1滴下ノズル34a及び第2滴下ノズル34bは、回転部32により支持されたワーク31に対して、テーブル装置37により位置決めされる。テーブル装置37は、X軸方向に可動なXテーブル38と、Xテーブル38上でY軸方向に可動なYテーブル39と、Yテーブル39上でZ軸方向に可動なZテーブル40とを備える。第1滴下ノズル34a及び第2滴下ノズル34bは、Zテーブル40により支持される。
また、ワニス滴下部33は、第1ポンプ36a及び第2ポンプ36bの駆動を制御するポンプ制御部41を備える。ポンプ制御部41は、第1ポンプ36a及び第2ポンプ36bの駆動を制御することにより、第1滴下ノズル34a及び第2滴下ノズル34bからのワニスの滴下量及び滴下タイミングを制御する。
回転部32は、ワーク31を支持するワークテーブル42と、ワークテーブル42を回転自在に支持するワーク台43と、ワークテーブル42を回転させるテーブル駆動部44と、テーブル駆動部44を制御するテーブル制御部45とを備える。
ワークテーブル42によるワーク31の支持は、ワークテーブル42の回転軸線がワーク31の中心軸線に一致し、かつ該回転軸線が鉛直方向に一致するようにして行われる。テーブル駆動部44は、例えばサーボモータで構成される。
テーブル制御部45は、テーブル駆動部44を制御することにより、ワークテーブル42を、例えば1〜20[rpm]の範囲における任意の回転速度で回転させることができる。
ワニス滴下装置30によるワニスの滴下に際しては、ワークテーブル42上にワーク31が搭載される。そして、第1滴下ノズル34a及び第2滴下ノズル34bが、ワーク31に対して位置決めされる。
この位置決めは、第1滴下ノズル34aが、周方向Cに回転する各U字状セグメント束5の第1傾斜面6a上の図7に示されるような第1滴下位置46aに対して順次ワニスを滴下できる径方向R位置に位置するように行われる。
また、この位置決めは、第2滴下ノズル34bが、同様に第2傾斜面6b上の第2滴下位置46bに対応する径方向R位置に位置するように行われる。第1滴下位置46aは、第1傾斜面6aにおける頂部10に隣接する部分に設定される。第2滴下位置46bは、第2傾斜面6bにおける頂部10に隣接する部分に設定される。
かかる位置決めの後、テーブル制御部45によりワークテーブル42が回転され、ポンプ制御部41により第1滴下ノズル34a及び第2滴下ノズル34bからワニスが滴下される。この回転と滴下は、第1滴下ノズル34aから各第1傾斜面6a上の第1滴下位置46aに1滴ずつワニスが滴下され、かつ第2滴下ノズル34bから各第2傾斜面6b上の第2滴下位置46bに1滴ずつワニスが滴下されるように行われる。
第2滴下位置46bに滴下されたワニスは、図5に示すように、重力によって第2傾斜面6bを矢印47のように下降する。下降したワニスは、矢印47のように、対応する第2斜行部11b間の隙間29によって、毛細管現象に基づいて誘導され、対応するスロット2の径方向R内側の絶縁紙27とU字状セグメント束5の第2脚部9bとの間に流入する。
第1滴下位置46aに滴下されたワニスも、同様にして、第1斜行部11a間の隙間29により誘導され、対応するスロット2の径方向R外側の絶縁紙27とU字状セグメント束5の第1脚部9aとの間に流入する。
したがって、滴下される1滴のワニスの量、ワークテーブル42の回転速度等が適切であれば、滴下されたワニスは、第1傾斜面6a又は第2傾斜面6bの外縁から矢印48のようにステータコア3の端面3bに落下することなく、確実にスロット2内に流入する。
なお、1つの第1滴下位置46a又は第2滴下位置46bへのワニスの滴下は、所定回数に分けて行われる。すなわち、ワークテーブル42は該所定回数だけ回転され、各回の回転に際し、各第1滴下位置46a及び第2滴下位置46bへのワニスの滴下が、連続的に行われる。これにより、必要量のワニスが支障なく、各スロット2内に供給される。
硬化工程(ステップS5)におけるワニスの硬化は、例えば、150℃に加熱した加熱炉内で、ワーク31を水平な回転軸の周りに15[rpm]で所定時間回転させることにより行われる。
これにより、各スロット2に供給されたワニスが硬化され、各スロット2に挿入されたU字状セグメント7がスロット2に確実に固定される。また、硬化したワニスにより、U字状セグメント7相互間の絶縁や、U字状セグメント7とステータコア3との間の絶縁が強化される。
以上のように、本実施形態によれば、滴下工程(ステップS4)において、U字状セグメント束5の第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bにワニスを滴下し、重力及びその濡れ性を利用して、ステータコア3のスロット2内に供給することができる。その際、ワニスの1回の滴下量を適切に設定することにより、滴下されるワニスがステータコア3の端面3bに落下して付着するのを防止することができる。
また、スロット2内に誘導されたワニスは、U字状セグメント7の第1脚部9a、第2脚部9bの間や、第1脚部9a及び第2脚部9bとスロット2内壁の絶縁紙27との間に浸透する。したがって、ワニスを、スロット2内の第1脚部9a及び第2脚部9bの全体に十分含浸させることができる。
また、第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bに滴下されたワニスは、第1傾斜面6aを構成する第1斜行部11a間の隙間29及び第2傾斜面6bを構成する第2斜行部11b間の隙間29に毛細管現象により吸い寄せられ、さらに重力によって、対応するスロット2に導入される。したがって、滴下されたワニスは、第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bから逸脱することなく、スロット2内へ誘導される。
また、成形工程(ステップS1)においては、U字状セグメント7の形成がU字状セグメント束5毎に行われる。このため、U字状セグメント7の形成を効率的に行うことができる。これにより、挿入工程(ステップS2)におけるステータコア3のスロット2へのU字状セグメント7挿入を、U字状セグメント束5毎に、効率的に行うことができる。
また、成形されたU字状セグメント束5により、正確に重なった第1斜行部11a及び第2斜行部11bによる第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bを構成することができる。これにより、滴下工程(ステップS4)において第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bに滴下されるワニスが、第1斜行部11a又は第2斜行部11bの間からステータコア3の端面3bに落下するのを防止することができる。
また、第1傾斜面6a及び第2傾斜面6b上へのワニスの滴下は、複数回に分けて行われるので、1回分のワニスの滴下量を減らすことができる。したがって、滴下したワニスがステータコア3の端面3bに落下するのをより効果的に防止することができる。
また、ワニスの滴下は、ワーク31を回転させながら、該回転の速度に対応するタイミングで行われる。このため、ワニスを滴下するための第1滴下ノズル34a及び第2滴下ノズル34bは、これらを所定位置に位置決めした後は、その位置に固定したまま、ワニスの滴下を行うことができる。したがって、ワニス滴下部33の構成を簡素化することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されない。例えば、滴下工程(ステップS4)によるワニスの滴下が行われるワーク31は、挿入工程(ステップS2)によりステータコア3のスロット2にU字状セグメント束5が挿入された後、接続工程(ステップS3)による接続が行われていない状態のものであってもよい。
また、U字状セグメント7の形成は、U字状セグメント束5毎にまとめて行わずに、1つずつ行ってもよい。この場合、U字状セグメント7のスロット2への挿入は、4つのU字状セグメント7を挿入する毎に、U字状セグメント束5が構成されるようにして行われる。
また、回転部32によるワーク31の回転は、回転の中心軸線を鉛直方向に対して傾けて行うようにしてもよい。これによれば、U字状セグメント束5の第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bの傾斜角度や傾斜方向が、ワーク31の回転に伴って変化する。
このため、第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bに滴下されたワニスが重力により移動する方向が第1傾斜面6a及び第2傾斜面6b上で変化する。これにより、滴下されたワニスがその第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bを構成する第1斜行部11a及び第2斜行部11bに対してより均一に付着する。この結果、滴下されたワニスがステータコア3の端面3bに落下して付着するのをより効果的に防止することができる。
また、滴下工程(ステップS4)では、ワーク31の回転速度に対応するタイミングでワニスを滴下することにより、U字状セグメント束5毎にその第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bにワニスを1滴ずつ順次滴下している。しかしながら、これに代えて、第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bに対し、ワニスの滴下を、ワーク31の回転速度に同期させずに、比較的速い滴下速度で、途切れることなく連続的に行うようにしてもよい。
すなわち、ワーク31の1回転毎に、各U字状セグメント束5の第1傾斜面6a及び第2傾斜面6bのそれぞれに対し、連続的な複数の滴下が行われる。この場合、ワーク31の回転速度に対応する滴下量でワニスが滴下される。
具体的には、例えば、回転速度が速い場合には、1滴の滴下量を多くするか又は滴下速度を高くし、回転速度が遅い場合には、1滴の滴下量を少なくするか又は滴下速度を低くすることにより、各第1傾斜面6a又は第2傾斜面6bに対し、適量のワニスを供給することができる。
1…ステータ、2…スロット、3…ステータコア、4…ステータコイル、5…U字状セグメント束、6a…第1傾斜面、6b…第2傾斜面、7…U字状セグメント、8…コイルエンド部、9a…第1脚部、9b…第2脚部、10…頂部、11a…第1斜行部、11b…第2斜行部、29…隙間、30…ワニス滴下装置、31…ワーク、32…回転部、33…ワニス滴下部。

Claims (9)

  1. 複数のスロットが周方向に間隔を置いて設けられた環状のステータコアと、該ステータコアに設けられたステータコイルとを備えるステータを製造する方法であって、
    所定の長さ、幅及び厚さを有する導線片を成形してU字状セグメントを形成する成形工程と、
    前記ステータコイルを形成するために、複数の前記U字状セグメントを前記ステータコアの前記スロットに挿入する挿入工程と、
    前記挿入工程により前記スロットに挿入された前記U字状セグメントにワニスを滴下する滴下工程とを備え、
    前記U字状セグメントは、そのU字形の底部に相当するコイルエンド部と、該コイルエンド部両側の2つの脚部とを有し、
    前記コイルエンド部は、中央の頂部と、該頂部と前記各脚部との間の斜行部とを有し、
    前記挿入工程における前記U字状セグメントの挿入は、所定数の該U字状セグメントがその厚さ方向に重ねられて構成されたU字状セグメント束の状態で、又は該U字状セグメント束が構成されるようにして、該U字状セグメントの前記脚部を対応する前記スロットに挿入することにより行われ、
    前記滴下工程におけるワニスの滴下は、前記U字状セグメントの前記斜行部によって形成される前記U字状セグメント束毎の傾斜面に対して行われることを特徴とするステータ製造方法。
  2. 前記挿入工程における前記U字状セグメントの前記脚部の前記スロットへの挿入は、相互に隣り合う該スロットのうちの一方に該脚部が挿入されて前記U字状セグメント束を構成している各U字状セグメントの前記斜行部と、他方に該脚部が挿入されて前記U字状セグメント束を構成している各U字状セグメントの前記斜行部との間に、前記滴下工程で滴下されるワニスを対応する前記スロットに誘導する隙間が形成されるように行われることを特徴とする請求項1に記載のステータ製造方法。
  3. 前記成形工程におけるU字状セグメントの形成は、前記U字状セグメント束を構成する前記所定数のU字状セグメント毎にまとめて行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のステータ製造方法。
  4. 前記滴下工程における各傾斜面上へのワニスの滴下は、1つの傾斜面について複数回に分けて行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータ製造方法。
  5. 各U字状セグメント束の前記傾斜面は、該U字状セグメント束を構成する各U字状セグメントの両側の前記斜行部のうちの一方により形成される第1傾斜面と、他方により形成される第2傾斜面とで構成され、前記滴下工程では、各U字状セグメント束の該第1傾斜面及び該第2傾斜面に対してそれぞれワニスが滴下されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のステータ製造方法。
  6. 前記滴下工程は、前記スロットに前記U字状セグメントの脚部が挿入された前記ステータコアをその中心軸線の周りに回転させながら、該回転の速度に対応する滴下量でワニスを滴下することにより行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のステータ製造方法。
  7. 前記滴下工程は、前記スロットに前記U字状セグメントの脚部が挿入された前記ステータコアをその中心軸線の周りに回転させながら、該回転の速度に対応するタイミングでワニスを滴下することにより行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のステータ製造方法。
  8. 前記中心軸線は、鉛直方向に対して傾いていることを特徴とする請求項6又は7に記載のステータ製造方法。
  9. 複数のスロットが周方向に間隔を置いて設けられた環状のステータコアと、該ステータコア上にステータコイルを形成するための複数のU字状セグメントとを有するステータのワークを支持して回転させる回転部と、
    前記回転部により回転されるワークに対し、前記U字状セグメントを該ステータコアに固定するためのワニスを滴下するワニス滴下部とを備えるワニス滴下装置であって、
    前記U字状セグメントは、所定の長さ、幅及び厚さを有する導線片により形成され、かつ所定数毎に重ねられてU字状セグメント束を形成しており、
    前記U字状セグメントは、前記ステータコアの一方の端面上に位置するコイルエンド部と、該コイルエンド部の両側を幅方向に折り曲げて形成され、対応する前記スロットに挿入された2つの脚部とを備え、
    前記コイルエンド部は、中央の頂部と、該頂部の両側で前記一方の端面に対して傾斜して前記脚部に接続する斜行部とを備え、
    前記U字状セグメントの両側の脚部は、前記U字状セグメント束毎に、対応する前記スロットに挿入され、
    前記U字状セグメントの斜行部は、前記U字状セグメント束毎に、前記一方の端面に対して傾斜する傾斜面を形成しており、
    前記ワニス滴下部は、前記回転部により回転される前記ワークの前記U字セグメント束毎の傾斜面にワニスを滴下するものであることを特徴とするワニス滴下装置。
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