JP2016046938A - コア巻線装置およびコア巻線方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の分割コアに対し、所望の長さ渡り線を介しての巻線処理を可能とする。【解決手段】コア巻線装置10は、スピンドル軸13によって回転駆動する回転機12と、複数の分割コア20をインデックス軸33中心として放射状に配置されるように搭載するコア載置具30と、コア載置具30を保持した状態でスピンドル軸13に連結される連結部材40と、導線50をコア載置具30に向けて案内するノズル51とを備える。さらに、本コア巻線装置10は、回転機12によってコア載置具30を回転させ、コア載置具30に搭載された各分割コア20に対して、分割コア20間を渡る渡り線を介しながら、導線50を連続して巻回する。そして、本コア巻線装置10は、コア載置具30のインデックス軸33方向に、渡り線を引っ掛けるフックピン36を設けている。【選択図】図1
Description
本発明は、モータや発電機等のコアに巻線を巻回するコア巻線装置およびコア巻線方法に関し、特に、環状のコアを複数個に分割した分割コアに対して巻線を巻回するコア巻線装置およびコア巻線方法に関する。
このようなコア巻線装置は、例えば、モータのステータを形成するときに、ステータのティースに順次巻線を機械的に巻回するのに利用されている。コア巻線装置の一例として、従来、上述のような分割コアを複数個配置し、それらに対して順に巻線を巻回するような巻線装置が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
例えば、特許文献1では、同相の分割固定子の渡り線を連続させて巻線する巻線装置が提案されている。また、特許文献2では、一対の分割コアにおける渡り線を所望の長さにして線材を連続して巻回する巻線装置が提案されている。
さらに、特許文献3では、分割コア組立て時にコア外周に沿って渡る長さの渡り線となるように、複数の分割コアを保持するコア保持部の間隔を設定した巻線装置が提案されている。これにより、複数の分割コアに導線を連続して巻き付けてのコイル形成を可能にするとともに、組立て時において、各渡り線の長さをちょうど良い長さとしている。さらに、コア保持部の一方を他方に対して、軸方向に偏心して設けることにより、渡り線を短くすることも可能としている。
しかしながら、従来の特許文献3のような手法では、特許文献1、2に比べて、渡り線の長さを適宜変更可能であるものの、長い渡り線に対応させるには、コアホルダの外周に設けるコア保持部の間隔も大きくする必要があり、コアホルダが大きくなるという課題があった。特許文献3の巻線装置では、分割コアに巻線処理を施すため、分割コアを搭載した状態のコア保持部を複数配置したコアホルダとなる回転対象物を回転させる。ところが、回転対象物が複雑な形状でかつ大きくなるほど、例えば巻線状態などによって回転対象の重心が定まりにくく、アンバランスな状態となり、その結果、回転速度を落とさざるを得なくなる。特に、インデックス軸を中心として、放射状に広がる方向に大きくなるほど、重心が定まりにくくなる。このため、特許文献3のような手法では、巻線装置の形状が大きくなる課題に加えて、高速な巻線処理には適さないという課題もあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、巻線処理の速度を落とすことなく、複数の分割コアに対し、所望の長さ渡り線を介しての巻線処理を可能とするコア巻線装置およびコア巻線方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコア巻線装置は、スピンドル軸によって回転駆動する回転機と、複数の分割コアがインデックス軸を中心として放射状に配置されるように、複数の分割コアを搭載するコア載置具と、コア載置具を保持し、コア載置具を保持した状態でスピンドル軸に連結される連結部材と、導線をコア載置具に向けて案内するノズルとを備え、回転機によってコア載置具を回転させ、コア載置具に搭載された各分割コアに対して、分割コア間を渡る渡り線を介しながら、導線を連続して巻回するコア巻線装置である。そして、本コア巻線装置は、コア載置具のインデックス軸方向に、渡り線を引っ掛けるフックピンを設けている。
また、本発明のコア巻線方法は、スピンドル軸によって回転駆動する回転機と、複数の分割コアがインデックス軸を中心として放射状に配置されるように、複数の分割コアを搭載するコア載置具と、コア載置具を保持し、コア載置具を保持した状態でスピンドル軸に連結される連結部材と、導線をコア載置具に向けて案内するノズルとを備えるコア巻線装置を用いたコア巻線方法である。さらに、本コア巻線方法は、回転機によってコア載置具を回転させて、コア載置具に搭載された分割コアに対して、導線を巻回するステップと、導線を巻回した分割コアから、分割コア間を渡る渡り線を介して、次の分割コアへと導線を渡り配線するステップとを備える。そして、本コア巻線方法は、渡り配線において、導線をインデックス軸方向に経由させて配線する処理を含む。
この構成により、巻線処理中での分割コア間での導線の引廻しにおいて、フックピンに導線を引っ掛けたり、インデックス軸方向に経由させて配線したりすることによって、渡り線の長さを調整できる。また、コア載置具のインデックス軸方向に経由させて渡り線を配線しているため、渡り線の配線のためにコア載置具の形状を大きくする必要もない。よって、巻線処理の速度を落とすこのなく、長い渡り線を形成できる。
本発明のコア巻線装置およびコア巻線方法は、コア載置具のインデックス軸方向に導線を経由させて巻線処理を行うため、巻線処理の速度を落とすこのなく、渡り線の長さを調整できる。このため、本発明のコア巻線装置およびコア巻線方法によれば、複数の分割コアに対し、所望の長さ渡り線を介しての巻線処理を可能とするコア巻線装置およびコア巻線方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態におけるコア巻線装置およびコア巻線方法について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるコア巻線装置10の構成を示す分解斜視図である。このコア巻線装置10は、コアに導線を巻回することで、コアへの巻線処理を施すコア巻線装置である。本実施の形態では、モータのステータを構成するコアに巻線処理を施す一例を挙げて説明する。より具体的には、本実施の形態では、巻線処理を施す対象として、ステータコアを複数に分割した分割コアを対象としている。すなわち、コア巻線装置10で巻線処理を施した複数の分割コアを組合すことで、巻線処理を施したステータコアが形成される。また、分割コアは、例えば複数枚の鋼板を積層することで形成されている。
図1は、本発明の実施の形態におけるコア巻線装置10の構成を示す分解斜視図である。このコア巻線装置10は、コアに導線を巻回することで、コアへの巻線処理を施すコア巻線装置である。本実施の形態では、モータのステータを構成するコアに巻線処理を施す一例を挙げて説明する。より具体的には、本実施の形態では、巻線処理を施す対象として、ステータコアを複数に分割した分割コアを対象としている。すなわち、コア巻線装置10で巻線処理を施した複数の分割コアを組合すことで、巻線処理を施したステータコアが形成される。また、分割コアは、例えば複数枚の鋼板を積層することで形成されている。
図1に示すように、コア巻線装置10は、スピンドル軸13を備える回転機12と、複数の分割コア20を搭載するコア載置具30と、コア載置具30をスピンドル軸13に連結するための連結部材40と、巻線用の導線50を案内するノズル51とを備えている。また、コア載置具30は、インデックス軸33を中心として、分割コア20それぞれが放射状に配置されるように、各分割コア20を載置している。本実施の形態では、コア載置具30に4個の分割コア20を搭載した一例を挙げており、各分割コア20が互いに90度の角度の四角形状となるように、分割コア20それぞれを配置している。
コア巻線装置10は、このような構成により、回転機12によってコア載置具30を回転させて、ノズル51から引出された導線50を、分割コア20それぞれに連続して巻回する。
次に、コア巻線装置10の詳細な構成について説明する。
まず、回転機12は例えばスピンドルモータであり、そのスピンドル軸13は、スピンドル軸13の軸心AxSを中心として回転し、対象物を回転駆動する。このスピンドル軸13の先端部に、連結部材40を介してコア載置具30が接続されることになる。このとき、コア載置具30に搭載された各分割コア20の中で、回転機12とは反対側に位置する分割コア20の巻線中心Csが、スピンドル軸13の軸心AxSと一致するように配置される構成となっている。図1では、複数の分割コア20として、分割コア20(1)、20(2)、20(3)、20(4)を搭載した一例を示しており、回転機12と反対位置の分割コア20(1)の巻線中心Csを軸心AxSに略一致させている。これにより、スピンドル軸13の回転にあわせて、コア載置具30の分割コア20(1)も、巻線中心Csを中心として回転する。この回転する分割コア20(1)に導線50を供給することで、巻線処理が施される。なお、回転機12は、時計方向と反時計方向の回転が可能であり、これにより、巻線方向も正方向巻線と反方向巻線を可能としている。
スピンドル軸13によるコア載置具30のこのような回転動作を行うため、図1に示すように、連結部材40は、基板部41と、基板部41の一方の面に配置される接続部42と、基板部41の他方の面に配置される載置具用台部43および載置具用天部44とを含む構成である。接続部42は、スピンドル軸13に基板部41を接続するために設けている。すなわち、接続部42の円形孔42aにスピンドル軸13を挿入し、ねじ止めすることで、基板部41が接続部42を介してスピンドル軸13に接続される。一方、接続部42の反対面での基板部41には、保持用孔43aを有する載置具用台部43と、保持用孔44aを有する載置具用天部44とが配置される。載置具用台部43は、コア載置具30の底部を置く部材であり、載置具用天部44は、コア載置具30の頭部を固定する部材である。すなわち、コア載置具30の底部のインデックス軸33を保持用孔43aに挿入して、載置具用台部43にコア載置具30を置く。次に、コア載置具30の頭部のインデックス軸33が保持用孔44aに挿入された状態で、載置具用天部44を底部方向に移動させる。このように、操作することで、コア載置具30は、載置具用台部43と載置具用天部44とによって挟持される。ここで、載置具用台部43と接続部42の円形孔42aとの位置関係は、コア載置具30に搭載の分割コア20(1)の巻線中心Csが軸心AxSと一致するように、巻線を行う分割コア20のサイズに合わせている。なお、載置具用台部43の位置も、分割コア20の品種に応じて調整可能としてもよい。以上のような構成により、スピンドル軸13の先端部に、連結部材40を介してコア載置具30が接続され、分割コア20(1)は、軸心AxS、すなわち巻線中心Csを中心に回転可能なように配置される。
また、図1に示すように、載置具用天部44には、インデックス回転装置46が配置されている。インデックス回転装置46は、外部からの指示に応じて、インデックス軸33の軸心AxIを中心に、コア載置具30を回転させるために設けている。インデックス回転装置46によってコア載置具30を回転させることで、巻線処理を施す分割コア20を切替えている。なお、上述の回転機12は、巻線処理のために設けているため、高速で回転するのに比べて、インデックス回転装置46は、分割コア20の切替え動作を行うため、低速で回転する。また、インデックス軸33の軸心AxIは、スピンドル軸13の軸心AxSと直交している。また、本実施の形態では、コア載置具30に4個の分割コア20を四角形状に配置しているため、指示に応じて90度ずつ回転する。図1では、コア載置具30を90度ずつ回転させて、分割コア20(1)、分割コア20(2)、分割コア20(3)、分割コア20(4)の順に切替えるような例を示している。
一方、コア載置具30に搭載した分割コア20に導線50を供給するため、図1に示すように、コア巻線装置10は、さらに、ノズル51と、ノズル51を3次元方向に位置制御するためのノズル制御部53と、導線50の線材料としてリールなどに巻かれた線材52とを備えている。ノズル51は、スピンドル軸13の軸心AxSに対して、概略直交する方向に延びるように配置されている。さらに、このノズル51は、ノズル制御部53によって位置制御される。そして、分割コア20への巻線となる導線50は、線材52からノズル51を介して、導線50の先端がコア載置具30に導かれる。このように構成することで、導線50が分割コア20の適切な位置に導かれる。例えば、軸心AxSを中心としてコア載置具30を回転させながら、ノズル51を軸心AxSと平行方向に微小な往復移動をさせることで、整列巻きができる。
さらに、詳細については以下で説明するが、コア載置具30は、上述のように分割コア20を載置するコア台部31に加えて、フックピン36を配置して保持するためのフック部32を備えている。コア台部31とフック部32とは、インデックス軸33の軸心AxIの方向の一方側にコア台部31、他方側にフック部32が位置するように配置している。
以上のように構成されたコア巻線装置10において、次のようなコア巻線方法によって、4つの分割コア20それぞれに巻線処理が施される。まず、最初のステップとして、巻線処理が施されていない4個の分割コア20が、コア載置具30に搭載される。次のステップとして、分割コア20を搭載したコア載置具30が、連結部材40に保持される。その次のステップとして、このコア載置具30を保持した連結部材40が、スピンドル軸13に接続される。このとき、最初に巻線する分割コア20(1)は回転機12の反対側に位置し、次に巻線する分割コア20(2)はノズル51側に位置し、その次に巻線する分割コア20(3)は回転機12の側に位置し、その次に巻線する分割コア20(4)はノズル51の反対側に位置するように、配置される。
その次のステップとして、このように準備したコア載置具30に対し、導線50の先端を、ノズル51から引き伸ばし、線端預けピン39に巻き付けるなどして固定する。その次のステップとして、このような状態で回転機12を回転させる。すると、線材52から導線50が引出されながら、巻線中心Csを中心として、分割コア20(1)に導線50が巻回される。そして、分割コア20(1)に所定の回数分だけ巻回した時点で、回転機12を停止させる。このようにして、回転機12によってコア載置具30を回転させて、コア載置具30に搭載された分割コア20(1)に対して、導線50を巻回する動作を含んだステップが実行される。その次のステップとして、インデックス回転装置46を動作させる。これによって、次に巻線処理を施す分割コア20(2)が、回転機12の反対側に位置する。そして、この状態で回転機12を回転させることで、分割コア20(2)に導線50が巻回される。以上のような処理を各分割コア20に対して行うことで、4つの分割コア20それぞれに連続して1本の導線50が巻回される。
特に、本実施の形態では、コア載置具30が、フックピン36を保持するフック部32を備えている。本実施の形態では、インデックス回転装置46によってコア載置具30を回転させるとき、導線50がこのフックピン36に引っ掛かるようにノズル51を制御して、分割コア20間の導線50となる渡り線の長さを調整している。すなわち、本実施の形態のコア巻線方法では、導線50を巻回した例えば分割コア20(2)から、分割コア20間を渡る渡り線を介して、次の分割コア20(3)へと導線50を渡り配線するステップが実行される。そして、この渡り配線において、導線50をインデックス軸方向に経由させて配線する処理を含んでいる。
次に、本発明の特徴とするコア載置具30の詳細について説明する。図2は、本発明の実施の形態における巻線処理を施す前の分割コア20を搭載したコア載置具30の詳細を示す構成図である。また、図3は、本発明の実施の形態における巻線処理を施した後の分割コア20を搭載したコア載置具30の詳細を示す構成図である。
まず、図2に示すように、巻線処理を施す前の分割コア20は、コア基部21とコア基部21から突出するティース部22とを含む構造の鋼板積層体に、インシュレータ23を装着した構成である。このような4つの分割コア20が、コア台部31に搭載されている。コア台部31は、分割コア20の幅に対応した長さブロックごとに曲げが可能な構造をしている。そして、各ブロックに、コア基部21が搭載可能な構造となっている。すなわち、コア台部31を、まず、直線状にして、各ブロックに分割コア20を装着する。そして、コア載置具30本体の底部の上に、分割コア20を装着したコア台部31を、ティース部22が外側を向くようにして、略90度ずつ曲げながら、インデックス軸33を中心に、互いに等角度(本実施の形態では90度)となる四角状の形状に配置する。このような操作を行うことで、4つの分割コア20が、コア載置具30に固定された状態で搭載される。
また、コア載置具30において、コア台部31に対して軸心AxIの方向の上部側に、フックピン36を配置して保持するためのフック部32を備えている。本実施の形態では、巻線処理中において、導線50がフック部32を経由して配線されるような処理も加えることにより、所望の長さの渡り線も形成できるように構成している。フック部32は円筒状の形状を成し、フック部32には、複数のピン孔35が形成されている。そして、このピン孔35にフックピン36を挿入して、フックピン36が固定可能なようになっている。このフックピン36は、分割コア20間の導線50となる渡り線を引っ掛けるために設けている。また、コア載置具30に配置した分割コア20間の距離Dcは、分割コア幅Wcよりも小さくしており、これにより短い渡り線も可能としている。また、仕様の異なる各種の分割コアに対応させるため、複数のピン孔35を設けており、複数の箇所にフックピン36を設置可能としている。
図3は、図2に示すコア載置具30を回転させて、巻線処理を施した後のコア載置具30に一例を示している。図3に示すコア載置具30は、次のようにして、導線50が配線処理されている。
巻線処理を施す前の図2に示すコア載置具30に対し、最初に巻線する分割コア20(1)が、回転機12の反対側に位置するように配置する。そして、導線50の先端を、線端預けピン39に巻き付けるなどして固定し、回転機12を回転させる。これにより、線材52から導線50が引出されながら、巻線中心Csを中心として、分割コア20(1)に導線50が巻回される。そして、分割コア20(1)に所定の回数分だけ巻回した時点で、回転機12を停止させる。この巻回処理によって、分割コア20(1)には導線50で形成されたコイルであるコイルユニット50Cが形成される。
次に、インデックス回転装置46を動作させる。これによって、次に巻線処理を施す分割コア20(2)が、回転機12の反対側に位置する。このとき、分割コア20(1)と分割コア20(2)との間に導線50が引廻され、この引廻された導線50が、短い渡り線である渡り線ユニット50Jsとなる。そして、この状態で回転機12を回転させることで、分割コア20(2)に導線50が巻回されてコイルユニット50Cが形成される。ここで、本実施の形態では、略90度ずつ曲げた状態で互いに隣接する分割コア20どうしは、その幅方向の端部が近接している。このため、渡り線ユニット50Jsは、適度に短くした渡り線とすることができる。
次に、インデックス回転装置46を動作させる。さらに、このインデックス動作と同時に、ノズル51の先端が、軸心AxI方向に沿って、コア台部31からフック部32の方向へ移動し、その後、フック部32からコア台部31の方向へ戻るように制御する。このような制御を行うことによって、導線50は、分割コア20(2)から分割コア20(3)方向へと引廻されながら、さらに、フック部32の方向へ上がり、フックピン36に引っ掛かって、分割コア20(3)の位置に戻ってくるように配線される。図3に示すように、この分割コア20(2)からフックピン36をU字状に経由して分割コア20(3)へと引廻された導線50が、長い渡り線である渡り線ユニット50Jlとなる。そして、分割コア20(3)が回転機12の反対側に位置した後、回転機12を回転させることで、分割コア20(3)に導線50が巻回されてコイルユニット50Cが形成される。ここで、本実施の形態では、コア載置具30において、フックピン36を設けたフック部32を備えている。このため、渡り線ユニット50Jlは、所望の長さの渡り線とすることができる。
次に、インデックス回転装置46を動作させる。これによって、次に巻線処理を施す分割コア20(4)が、回転機12の反対側に位置する。このときは、分割コア20(3)と分割コア20(4)との間に導線50が引廻され、この引廻された導線50が、短い渡り線である渡り線ユニット50Jsとなる。そして、この状態で回転機12を回転させることで、分割コア20(4)に導線50が巻回されてコイルユニット50Cが形成される。
以上のようにして、4つの分割コア20を1本の導線50で配線した4ピース巻線が形成される。図4は、上述した処理により形成された4ピース巻線20Uの構成を示す図である。
4ピース巻線20Uは、導線50の巻始め50sから配線が始まって、まず、分割コア20(1)に導線50が巻回されてコイルユニット50Cが形成される。導線50は、分割コア20(1)から短い渡り線ユニット50Jsを経由して分割コア20(2)に導かれる。そして、導線50が分割コア20(2)に巻回されて、コイルユニット50Cが形成される。なお、ここでは、互いに隣接する同相の分割コア20どうしは、逆方に巻回される一例を示している。すなわち、分割コア20(1)と分割コア20(2)とは、逆方向に導線50が巻回されている。
次に、導線50は、分割コア20(2)から長い渡り線ユニット50Jlを経由して分割コア20(3)に導かれる。ここでは、長い渡り線ユニット50Jlに対しては、絶縁チューブ55を被せて、絶縁強化を図っている一例を示している。すなわち、図1に示すように、ノズル51に絶縁チューブ55を準備しておき、分割コア20(2)から分割コア20(3)へと切替え時に、導線50とともに絶縁チューブ55が供給されるように処理することで、渡り線ユニット50Jlに対して絶縁チューブ55を被せている。
次に、渡り線ユニット50Jlを渡った後、導線50が分割コア20(3)に巻回されて、コイルユニット50Cが形成される。さらに、導線50は、分割コア20(3)から短い渡り線ユニット50Jsを経由して分割コア20(4)に導かれる。そして、導線50が分割コア20(4)に巻回されて、コイルユニット50Cが形成される。最後に、導線50は、分割コア20(4)に巻回されたコイルユニット50Cから引出されて、導線50の巻終り50eとなる。
図5は、4ピース巻線を1つの相に対応させ、それを3相分組み合わせて構成したステータの構成例を示す図である。図5では、図4に示した構成である4ピース巻線20U、20V、20Wを3個組み合わせた一例を示している。図5のような順に並べた各分割コア20に対して、コア基部21が互いに接続するように環状に配置することでステータコアが形成される。図5に示す構成例では、それぞれの巻終り50eを接続することで中性点としている。また、それぞれの巻始め50sが、ステータ巻線に電力を供給するための駆動入力端子となっている。
以上説明したように、本発明のコア巻線装置は、コア載置具のインデックス軸方向に、渡り線を引っ掛けるフックピンを設けている。また、本発明のコア巻線方法は、渡り配線において、導線をインデックス軸方向に経由させて配線する処理を含む。このため、巻線処理中での分割コア間での導線の引廻しにおいて、フックピンに導線を引っ掛けたり、インデックス軸方向に経由させて配線したりすることによって、渡り線の長さを調整できる。また、コア載置具のインデックス軸方向に経由させて配線しているため、巻線処理の速度を落とすこのなく、フックピンに導線を引っ掛けることができる。よって、本発明によれば、複数の分割コアに対し、所望の長さ渡り線を介しての巻線処理を可能とするコア巻線装置およびコア巻線方法を提供できる。
なお、以上の説明では、コア載置具30に4つの分割コア20を搭載する例を挙げて説明したが、4つに限定されず、コア載置具にインデックス軸を中心として放射状に配置されるように、複数の分割コアを搭載して巻線するような構成であればよい。
本発明は、複数の分割コアに対し、所望の長さ渡り線を介しての巻線処理が可能であるため、モータや発電機等の巻線を巻回するステータコアなどを製造に有用である。
10 コア巻線装置
12 回転機
13 スピンドル軸
20 分割コア
20U,20V,20W 4ピース巻線
21 コア基部
22 ティース部
23 インシュレータ
30 コア載置具
31 コア台部
32 フック部
33 インデックス軸
35 ピン孔
36 フックピン
39 ピン
40 連結部材
41 基板部
42 接続部
42a 円形孔
43 載置具用台部
43a,44a 保持用孔
44 載置具用天部
46 インデックス回転装置
50 導線
50C コイルユニット
50Jl,50Js 渡り線ユニット
51 ノズル
52 線材
53 ノズル制御部
55 絶縁チューブ
12 回転機
13 スピンドル軸
20 分割コア
20U,20V,20W 4ピース巻線
21 コア基部
22 ティース部
23 インシュレータ
30 コア載置具
31 コア台部
32 フック部
33 インデックス軸
35 ピン孔
36 フックピン
39 ピン
40 連結部材
41 基板部
42 接続部
42a 円形孔
43 載置具用台部
43a,44a 保持用孔
44 載置具用天部
46 インデックス回転装置
50 導線
50C コイルユニット
50Jl,50Js 渡り線ユニット
51 ノズル
52 線材
53 ノズル制御部
55 絶縁チューブ
Claims (7)
- スピンドル軸によって回転駆動する回転機と、
複数の分割コアがインデックス軸を中心として放射状に配置されるように、前記複数の分割コアを搭載するコア載置具と、
前記コア載置具を保持し、前記コア載置具を保持した状態で前記スピンドル軸に連結される連結部材と、
導線を前記コア載置具に向けて案内するノズルとを備え、
前記回転機によって前記コア載置具を回転させ、前記コア載置具に搭載された各分割コアに対して、分割コア間を渡る渡り線を介しながら、前記導線を連続して巻回するコア巻線装置であって、
前記コア載置具のインデックス軸方向に、前記渡り線を引っ掛けるフックピンを設けたことを特徴とするコア巻線装置。 - 前記コア載置具は、
前記複数の分割コアに対して前記インデックス軸方向の一方側に位置し、前記複数の分割コアを互いに等角度となる角形状に配置して載置するためのコア台部と、
前記複数の分割コアに対して前記インデックス軸方向の他方側に位置し、前記フックピンを配置して保持するためのフック部とを備え、
少なくとも1つの前記渡り線は、一つの分割コアから前記フックピンを介して他の分割コアへと渡る前記導線であることを特徴とする請求項1に記載のコア巻線装置。 - 前記フック部は、インデックス軸方向に延伸する円筒状の形状を成すとともに、前記フックピンを挿入するための複数のピン孔を有することを特徴とする請求項2に記載のコア巻線装置。
- 前記コア載置具は、4つの分割コアを四角状に配置して搭載することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のコア巻線装置。
- 前記コア載置具に配置した分割コア間の距離は、分割コア幅よりも小さくしたことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のコア巻線装置。
- 前記渡り線は、U字状に前記フックピンを介することを特徴とする請求項2から5までのいずれか1項に記載のコア巻線装置。
- スピンドル軸によって回転駆動する回転機と、
複数の分割コアがインデックス軸を中心として放射状に配置されるように、前記複数の分割コアを搭載するコア載置具と、
前記コア載置具を保持し、前記コア載置具を保持した状態で前記スピンドル軸に連結される連結部材と、
導線を前記コア載置具に向けて案内するノズルとを備えるコア巻線装置を用いたコア巻線方法であって、
前記回転機によって前記コア載置具を回転させて、前記コア載置具に搭載された分割コアに対して、前記導線を巻回するステップと、
前記導線を巻回した分割コアから、分割コア間を渡る渡り線を介して、次の前記分割コアへと前記導線を渡り配線するステップとを備え、
前記渡り配線において、前記導線をインデックス軸方向に経由させて配線する処理を含むことを特徴とするコア巻線方法。
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---|---|---|---|
JP2014170318A JP2016046938A (ja) | 2014-08-25 | 2014-08-25 | コア巻線装置およびコア巻線方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107181379A (zh) * | 2017-06-16 | 2017-09-19 | 哈尔滨工程大学 | 一种一次成型空心杯电机线圈绕制装置及方法 |
CN116525211A (zh) * | 2023-07-03 | 2023-08-01 | 潍坊华源电磁线有限公司 | 一种电磁线芯外圈镀层绕线设备 |
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2014
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CN107181379A (zh) * | 2017-06-16 | 2017-09-19 | 哈尔滨工程大学 | 一种一次成型空心杯电机线圈绕制装置及方法 |
CN107181379B (zh) * | 2017-06-16 | 2019-05-21 | 哈尔滨工程大学 | 一种一次成型空心杯电机线圈绕制装置及方法 |
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