JP7347105B2 - ステータの製造装置、および、ステータの製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のステータは、ステータコアの軸方向の一方と他方にそれぞれ樹脂などの非磁性材料から形成されたカフサを備えている。カフサは、ステータコアの軸方向の端面とセグメントコイルとの隙間を埋めることで、ステータコアに対するコイルエンドの浮きを抑制するなどの機能を有している。なお、以下の説明では「ステータコアの軸方向」を単に「軸方向」という。
支持部材は、ティースの径方向内側の端部を軸方向の一方から支持する第1支持部材(610)と、ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持する第2支持部材(620)と、を有している。
複数のセグメントコイルがステータコアのうち軸方向の他方側の面から軸方向他方側へ突出した部位であるコイルエンド(24)の径方向内側の部位は、ステータコアから軸方向他方側へ向かい径方向内側へ傾斜している。
第2支持部材は、第2支持部材のうちティース側の部位(622)の外径をコイルエンドよりも径方向内側へ小さくした状態で、第2支持部材のうちティース側の部位(622)を軸方向一方側へ移動してコイルエンドよりも径方向内側の領域に挿入した後、第2支持部材のうちティース側の部位の外径がステータコアの内径よりも大きくなるように第2支持部材のうちティース側の部位を径方向外側に広げて、ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持することが可能に構成されたものである。
支持部材は、ティースの径方向内側の端部を軸方向の一方から支持する第1支持部材(610)と、ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持する第2支持部材(620)と、を有している。
複数のセグメントコイルがステータコアのうち軸方向の他方側の面から軸方向他方側へ突出した部位であるコイルエンド(24)の径方向内側の部位は、ステータコアから軸方向他方側へ向かい径方向内側へ傾斜している。
第2支持部材は、第2支持部材のうちティース側の部位(622)の外径をコイルエンドよりも径方向内側へ小さくした状態で、第2支持部材のうちティース側の部位(622)を軸方向一方側へ移動してコイルエンドよりも径方向内側の領域に挿入した後、第2支持部材のうちティース側の部位の外径がステータコアの内径よりも大きくなるように第2支持部材のうちティース側の部位を径方向外側に広げて、ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持することが可能に構成されたものである。
ティースの径方向内側の端部を支持部材により支持することは、ティースの径方向内側の端部を軸方向の一方から第1支持部材(610)により支持し、ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から第2支持部材(620)により支持することである。
複数のセグメントコイルがステータコアのうち軸方向の他方側の面から軸方向他方側へ突出した部位であるコイルエンド(24)の径方向内側の部位は、ステータコアから軸方向他方側へ向かい径方向内側へ傾斜している。
第2支持部材は、第2支持部材のうちティース側の部位(622)の外径をコイルエンドよりも径方向内側へ小さくした状態で、第2支持部材のうちティース側の部位(622)を軸方向一方側へ移動してコイルエンドよりも径方向内側の領域に挿入した後、第2支持部材のうちティース側の部位の外径がステータコアの内径よりも大きくなるように第2支持部材のうちティース側の部位を径方向外側に広げて、ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持する。
ティースの径方向内側の端部を支持部材により支持することは、ティースの径方向内側の端部を軸方向の一方から第1支持部材(610)により支持し、ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から第2支持部材(620)により支持することである。
複数のセグメントコイルがステータコアのうち軸方向の他方側の面から軸方向他方側へ突出した部位であるコイルエンド(24)の径方向内側の部位は、ステータコアから軸方向他方側へ向かい径方向内側へ傾斜している。
第2支持部材は、第2支持部材のうちティース側の部位(622)の外径をコイルエンドよりも径方向内側へ小さくした状態で、第2支持部材のうちティース側の部位(622)を軸方向一方側へ移動してコイルエンドよりも径方向内側の領域に挿入した後、第2支持部材のうちティース側の部位の外径がステータコアの内径よりも大きくなるように第2支持部材のうちティース側の部位を径方向外側に広げて、ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持する。
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の製造装置は、回転電機のステータ1を製造するものである。この製造装置で製造されたステータ1の内側に、図示しないロータが回転可能に設置されることで回転電機が形成される。回転電機は、例えば、車両の走行駆動源としてのモータ、および、電力を発生させるジェネレータの少なくとも一方の機能を有するものとして用いることが可能である。また、本実施形態の製造方法は、その製造装置を用いてステータ1を製造する方法である。
ステータコア10は、環状のバックコア13から径方向内側に延びる複数のティース14と、その複数のティース14同士の間に形成される複数のスロット11を有している。ステータコア10は、磁性体から形成される複数の積層鋼板12が軸方向に積層されて構成されたものである。なお、積層鋼板12の厚みは例えば0.25mm程度と薄いため、ステータコア10の拡大図である図15および図17に示されている。
図4は、ステータ1の製造方法の概略を説明するためのフローチャートである。図4に示すように、ステップS10で、ステータコア10を用意する。上述したように、ステータコア10は、複数のティース14と複数のスロット11を有し、複数の積層鋼板12が軸方向に積層されて構成されたものである。
図5に示すように、加熱工程では、まずステップS81で、上述のステップS10~S70の工程を終えた中間製品を、加熱工程を行うための製造装置に投入する。
図8~図13に示すように、加熱工程を行うための製造装置は、設置台50および支持部材60などを備えている。
設置台50は、ステータコア10が設置される台である。設置台50は、円環状に形成されている。設置台50には、ステータコア10の径方向外側の部位が設置される。具体的には、図11および図12に示すように、設置台50には、ステータコア10の径方向外側の部位のうち軸方向下側の面が載置される。
図15および図16は、通電加熱が行われるステータ1において、ステータコア10の軸に垂直な断面の一部を示している。また、図17は、図15のXVII部分の拡大図である。
図15において、所定のスロット11に挿入されたセグメントコイル20の断面に記された×記号は、通電加熱時に電流がセグメントコイル20を紙面上側から下側へ流れることを示している。また、図16において、×記号は、通電加熱時に電流がセグメントコイル20を紙面手前から奥側へ流れることを示している。これにより、通電加熱時には、図16の矢印Hの向きに磁界が発生する。そのため、×記号を付したセグメントコイル20に対し周方向一方の側のティース端部15がN極となり、周方向他方の側のティース端部15がS極となる。したがって、図17に示したように、ティース端部15において、積層鋼板12の1枚1枚が同極となり、同極同士の反発により複数の積層鋼板12同士の間に隙間が生じる現象が生じることとなる。
続いて、ステップS86で、ステータコア10からIHコイル70を取り外す。具体的には、IHコイル70をステータ1の位置から上昇させる。
そして、ステップS87で、加熱工程を行うための製造装置からステータ1の中間製品を排出する。これにより、図4に示すステップS80の加熱工程が終了し、次のステップS90の工程へ進む。
図6に示すように、封止絶縁体形成工程では、まずステップS91で、上述のステップS10~S80の工程を終えたステータ1の中間製品を、封止絶縁体形成工程を行うための製造装置に投入する。
これに対し、本実施形態では、通電加熱の際に、ティース端部15を、金型90の内側上面93(すなわち、金型側支持部)によって支持している。これにより、通電加熱時に、ステータコア10を構成する複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことが防がれる。そのため、前工程で発泡した発泡インシュレータ30の一部が積層鋼板12の変形によって脱落することを防ぐことが可能である。
続いて、ステップS99で、金型90から金型側IHコイル75を取り外す。
そして、ステップS100で、金型90からステータ1を取り出す。これにより、図21に示すように、ステータ1は、複数のセグメントコイル20のコイル接合部22が封止絶縁体40によって封止された状態となる。
次に、ステップS101で、封止絶縁体形成工程を行うための製造装置から金型90を排出する。
続いて、ステップS102で、封止絶縁体形成工程を行うための製造装置から完成したステータ1を排出する。
(1)本実施形態のステータ1の製造装置は、ティース端部15をステータコア10の軸方向から支持部材60により支持した状態で、発泡インシュレータ30を通電加熱により発泡させる構成である。
これにより、通電加熱を行う際、ステータコア10を構成する複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことが防がれる。そのため、複数の積層鋼板12同士が開いた状態でその間に発泡インシュレータ30が入り込むことが防がれる。したがって、この製造装置により製造されたステータ1を備えた回転電機は、NVの発生を防ぐことが可能である。
これによれば、ステータ1を構成する複数の積層鋼板12のうち重力方向下側に配置されるものは、通電加熱時の磁場の影響に加えて自重が作用するためより変形しやすい。そのため、ティース端部15を重力方向下側から支持部材60により支持することで、通電加熱時に複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことを防ぐことができる。
これにより、通電加熱により封止絶縁体を形成する工程で、複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことが防がれる。そのため、前工程で発泡した発泡インシュレータ30の一部が積層鋼板12の変形によって脱落することが防がれる。したがって、この製造装置により製造されたステータ1を備えた回転電機に対し、発泡インシュレータ30の一部が異物となって混入することを防ぐことができる。
これにより、通電加熱時に、複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことが防がれる。そのため、複数の積層鋼板12同士が開いた状態でその間に発泡インシュレータ30が入り込むことが防がれる。したがって、この製造方法により製造されたステータ1を備えた回転電機は、NVの発生を防ぐことが可能である。
これにより、封止絶縁体40を形成するための通電加熱時に、複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことが防がれる。そのため、前工程で発泡した発泡インシュレータ30の一部が積層鋼板12の変形によって脱落することが防がれる。したがって、この製造方法により製造されたステータ1を備えた回転電機に対し、発泡インシュレータ30の一部が異物となって混入することを防ぐことができる。
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して、発泡インシュレータ30の加熱工程を行う製造装置の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
(1)第2実施形態のステータ1の製造装置は、ティース端部15を軸方向の一方から第1支持部材610によって支持し、ティース端部15を軸方向の他方から第2支持部材620によって支持する構成である。そして、この製造装置は、第1支持部材610と第2支持部材620によってティース端部15を軸方向の両側から支持した状態で、発泡インシュレータ30を通電加熱により発泡させる構成である。
これにより、通電加熱を行う際、ティース端部15の軸方向の一方から他方に亘り、全ての複数の積層鋼板12の変形を防ぐことが可能である。そのため、第2実施形態のステータ1の製造装置は、複数の積層鋼板12同士が開いた状態でその間に発泡インシュレータ30が入り込むことを確実に防ぐことが可能である。
これにより、通電加熱を行う際、ティース端部15の軸方向の一方から他方に亘り、全ての複数の積層鋼板12の変形を防ぐことが可能である。そのため、第2実施形態のステータ1の製造方法は、複数の積層鋼板12同士が開いた状態でその間に発泡インシュレータ30が入り込むことを確実に防ぐことが可能である。
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態に対して、スロット11の内側にセグメントコイル20を固定する方法を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
(1)第3実施形態のステータ1の製造装置は、ティース端部15をステータコア10の軸方向から支持部材60により支持した状態で、スロット11内の含浸材を通電加熱により硬化させる構成である。
これにより、通電加熱を行う際、ステータコア10を構成する複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことが防がれる。そのため、複数の積層鋼板12同士が開いた状態でその間に含浸材が入り込み硬化することが防がれる。したがって、この製造装置により製造されたステータ1を備えた回転電機は、NVの発生を防ぐことが可能である。
これにより、通電加熱時に、複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことが防がれる。そのため、複数の積層鋼板12同士が開いた状態でその間に含浸材が入り込み硬化することが防がれる。したがって、この製造方法により製造されたステータ1を備えた回転電機は、NVの発生を防ぐことが可能である。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
これにより、ステータコア10のスロット11に発泡インシュレータ30を挿入する際に、発泡インシュレータ30とスロット11の内壁面との摩擦力により複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことを防ぐことが可能である。また、ステータコア10のスロット11にセグメントコイル20を挿入する際にも、セグメントコイル20と発泡インシュレータ30とスロット11の内壁面との摩擦力により複数の積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことを防ぐことが可能である。また、ステータ1を構成する複数の積層鋼板12が自重によって重力方向下側に変形することを防ぐこともできる。
例えば、コイル接合部22を封止絶縁体40により封止する工程で使用される製造装置においても、ティース端部15のうち金型90とは反対側の面152を第2支持部材620で支持する構成としてもよい。これにより、通電加熱により熱硬化性樹脂を硬化させる際に積層鋼板12同士の間が軸方向に開くことを防ぐことができる。
例えば、ステータ1の製造工程において、ステータ1は、その軸が重力方向に対して横向きとなるように配置されてもよい。その場合、第1実施形態で説明した支持部材60は、ティース端部15をステータコア10の軸方向の一方から支持する構成とされる。また、第2実施形態で説明した第1支持部材610と第2支持部材620は、ステータコア10の軸方向の一方と他方からステータコア10を支持する構成とされる。
10 ステータコア
11 スロット
12 積層鋼板
15 端部
20 セグメントコイル
30 発泡インシュレータ
50 設置台
60、610、620 支持部材
80 通電加熱装置
Claims (5)
- 回転電機のステータ(1)の製造装置において、
複数のセグメントコイル(20)および発泡インシュレータ(30)が複数のスロット(11)に挿入されたステータコア(10)が設置される設置台(50)と、
前記ステータコアが有するティース(14)の径方向内側の端部(15)を、前記ステータコアを構成する複数の積層鋼板(12)同士の間に隙間が生じないように前記ステータコアの軸方向から支持する支持部材(60、610、620)と、
複数の前記セグメントコイルに通電することで前記セグメントコイルと共に前記発泡インシュレータを加熱し、前記発泡インシュレータを発泡させる通電加熱装置(80)と、を備え、
前記支持部材は、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の一方から支持する第1支持部材(610)と、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持する第2支持部材(620)と、を有しており、
複数の前記セグメントコイルが前記ステータコアのうち軸方向の他方側の面から軸方向他方側へ突出した部位であるコイルエンド(24)の径方向内側の部位は、前記ステータコアから軸方向他方側へ向かい径方向内側へ傾斜しており、
前記第2支持部材は、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位(622)の外径を前記コイルエンドよりも径方向内側へ小さくした状態で、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位(622)を軸方向一方側へ移動して前記コイルエンドよりも径方向内側の領域に挿入した後、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位の外径が前記ステータコアの内径よりも大きくなるように前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位を径方向外側に広げて、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持することが可能に構成されたものである、ステータの製造装置。 - 回転電機のステータ(1)の製造装置において、
複数のセグメントコイル(20)が複数のスロット(11)に挿入されたステータコア(10)が設置される設置台(50)と、
前記ステータコアが有するティース(14)の径方向内側の端部(15)を、前記ステータコアを構成する複数の積層鋼板同士の間に隙間が生じないように前記ステータコアの軸方向から支持する支持部材(60、610、620)と、
複数の前記スロットに含浸材を含浸させる含浸装置(100)と、
複数の前記セグメントコイルに通電することで前記セグメントコイルと共に前記含浸材を加熱し、前記含浸材を硬化させる通電加熱装置(80)と、を備え、
前記支持部材は、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の一方から支持する第1支持部材(610)と、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持する第2支持部材(620)と、を有しており、
複数の前記セグメントコイルが前記ステータコアのうち軸方向の他方側の面から軸方向他方側へ突出した部位であるコイルエンド(24)の径方向内側の部位は、前記ステータコアから軸方向他方側へ向かい径方向内側へ傾斜しており、
前記第2支持部材は、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位(622)の外径を前記コイルエンドよりも径方向内側へ小さくした状態で、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位(622)を軸方向一方側へ移動して前記コイルエンドよりも径方向内側の領域に挿入した後、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位の外径が前記ステータコアの内径よりも大きくなるように前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位を径方向外側に広げて、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持することが可能に構成されたものである、ステータの製造装置。 - 回転電機のステータ(1)の製造方法において、
複数のティース(14)および複数のスロット(11)を有し、複数の積層鋼板(12)により形成されるステータコア(10)を用意すること(S10)と、
複数の前記スロットに発泡インシュレータ(30)および複数のセグメントコイル(20)を挿入すること(S20、S30)と、
複数の前記セグメントコイルの端部同士を溶接により接合すること(S70)と、
前記ティースの径方向内側の端部(15)を、複数の前記積層鋼板同士の間に隙間が生じないように前記ステータコアの軸方向から支持部材(60、610、620)により支持すること(S81)と、
複数の前記セグメントコイルに通電することで前記セグメントコイルと共に前記発泡インシュレータを加熱し、前記発泡インシュレータを発泡させること(S84)と、を含み、
前記ティースの径方向内側の端部を前記支持部材により支持することは、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の一方から第1支持部材(610)により支持し、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から第2支持部材(620)により支持することであり、
複数の前記セグメントコイルが前記ステータコアのうち軸方向の他方側の面から軸方向他方側へ突出した部位であるコイルエンド(24)の径方向内側の部位は、前記ステータコアから軸方向他方側へ向かい径方向内側へ傾斜しており、
前記第2支持部材は、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位(622)の外径を前記コイルエンドよりも径方向内側へ小さくした状態で、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位(622)を軸方向一方側へ移動して前記コイルエンドよりも径方向内側の領域に挿入した後、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位の外径が前記ステータコアの内径よりも大きくなるように前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位を径方向外側に広げて、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持する、ステータの製造方法。 - 回転電機のステータ(1)の製造方法において、
複数のティース(14)および複数のスロット(11)を有し、複数の積層鋼板(12)により形成されるステータコア(10)を用意すること(S110)と、
複数の前記スロットに複数のセグメントコイル(20)を挿入すること(S130)と、
複数の前記セグメントコイルの端部同士を溶接により接合すること(S170)と、
前記ティースの径方向内側の端部(15)を、複数の前記積層鋼板同士の間に隙間が生じないように前記ステータコアの軸方向から支持部材(60、610、620)により支持すること(S180)と、
複数の前記スロットに含浸材を含浸させ、複数の前記セグメントコイルに通電することで前記セグメントコイルと共に前記含浸材を加熱して前記含浸材を硬化させること(S180)と、を含み、
前記ティースの径方向内側の端部を前記支持部材により支持することは、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の一方から第1支持部材(610)により支持し、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から第2支持部材(620)により支持することであり、
複数の前記セグメントコイルが前記ステータコアのうち軸方向の他方側の面から軸方向他方側へ突出した部位であるコイルエンド(24)の径方向内側の部位は、前記ステータコアから軸方向他方側へ向かい径方向内側へ傾斜しており、
前記第2支持部材は、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位(622)の外径を前記コイルエンドよりも径方向内側へ小さくした状態で、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位(622)を軸方向一方側へ移動して前記コイルエンドよりも径方向内側の領域に挿入した後、前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位の外径が前記ステータコアの内径よりも大きくなるように前記第2支持部材のうち前記ティース側の部位を径方向外側に広げて、前記ティースの径方向内側の端部を軸方向の他方から支持する、ステータの製造方法。 - 複数の前記セグメントコイルの端部同士が溶接により接合されたコイル接合部(22)が挿入される凹部(91)、および、前記ティースの径方向内側の端部(15)を支持する金型側支持部(93)を有する金型(90)を用意すること(S92)と、
前記金型の前記凹部に前記コイル接合部を挿入し、前記ティースの径方向内側の端部を複数の前記積層鋼板同士の間に隙間が生じないように前記金型側支持部により支持すること(S91)と、
前記金型の前記凹部に液状の熱硬化性樹脂を供給すること(S93)と、
前記金型の前記凹部に挿入された前記コイル接合部が液状の前記熱硬化性樹脂に浸漬した状態で複数の前記セグメントコイルに通電することで前記セグメントコイルと共に前記熱硬化性樹脂を加熱し、前記熱硬化性樹脂を硬化させること(S97)と、をさらに含む、請求項3または4に記載のステータの製造方法。
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